1 00:00:34,902 --> 00:00:37,204 (木刀を打ち合う音) 2 00:00:40,908 --> 00:00:44,411 (ウィスタレシア)セラ! あんた ここまで強くなるなんてね。 3 00:00:44,411 --> 00:00:47,915 あんな かわいい おちびちゃんが。 4 00:00:47,915 --> 00:00:50,751 (セラ)レシア姉様のような 騎士になりたくて➡ 5 00:00:50,751 --> 00:00:52,920 鍛練を重ねたのです。 6 00:00:52,920 --> 00:00:55,589 うれしいこと 言ってくれるじゃあないか! 7 00:00:55,589 --> 00:00:58,592 (マルシアス)すごい… セラフィーナ様の強さ➡ 8 00:00:58,592 --> 00:01:01,929 伝説の ウィスタレシア様に 届いているのですね。 9 00:01:01,929 --> 00:01:05,933 (ツェツィ)どうでしょう… あくまで 今は鍛練ですし…。 10 00:01:05,933 --> 00:01:10,437 それに本来 ウィスタレシア様の得手は 二刀流ですから。 11 00:01:10,437 --> 00:01:13,607 今のあんたに 手加減は 必要ないみたいさね。 12 00:01:13,607 --> 00:01:16,810 はい! 本気で来てください! 13 00:01:22,616 --> 00:01:25,018 はあっ! 14 00:01:27,955 --> 00:01:29,957 うっ! 15 00:01:31,959 --> 00:01:33,961 すごい…。 16 00:01:40,067 --> 00:01:44,571 レシア姉様こそ 伝説にたがわぬ 剣の冴えです。 17 00:01:44,571 --> 00:01:46,907 あんた 恐ろしく 目がいいね! 18 00:01:46,907 --> 00:01:49,509 もう 慣れたのかい? だが! 19 00:01:51,912 --> 00:01:53,914 うわっ! 20 00:01:53,914 --> 00:01:55,916 がっ! 21 00:01:58,418 --> 00:02:01,588 いい騎士になったな セラ。 22 00:02:01,588 --> 00:02:06,927 憧れっていう遠慮がなければ もう あんたのほうが強いよ。 23 00:02:06,927 --> 00:02:11,932 そこまでおっしゃるなら どうして 泥で目くらましとは…。 24 00:02:11,932 --> 00:02:14,267 騎士の作法なら… ね。 25 00:02:14,267 --> 00:02:16,436 ここにゃ 火吹き竜だって 出るんだ。 26 00:02:16,436 --> 00:02:19,106 泥くらいで 卑怯だなんだ言ってたら➡ 27 00:02:19,106 --> 00:02:21,942 あっという間に死んじまうよ? 28 00:02:21,942 --> 00:02:26,446 《あらゆる手を使って なお 清廉で覇気に満ちた意力…。 29 00:02:26,446 --> 00:02:29,950 この方の根底は 今も昔も変わらず…。 30 00:02:29,950 --> 00:02:32,619 まっすぐで まぶしいまま。 31 00:02:32,619 --> 00:02:38,392 そういえば… 山賊の拠点を潰すため➡ 32 00:02:38,392 --> 00:02:40,894 村娘になりすまし…》 33 00:02:40,894 --> 00:02:43,897 ((あぁっ…。 34 00:02:43,897 --> 00:02:46,900 ヘヘ…。 35 00:02:46,900 --> 00:02:49,903 (山賊たち)うわぁ~っ!)) 36 00:02:49,903 --> 00:02:53,907 《セラ:あえて さらわれたこともあったとか…。 37 00:02:53,907 --> 00:02:55,909 時に 騎士らしくない➡ 38 00:02:55,909 --> 00:02:58,245 破天荒な戦いも できるからこそ…》 39 00:02:58,245 --> 00:03:00,914 ((オーッホッホッホ!)) 40 00:03:00,914 --> 00:03:05,252 《数々の伝説を 残されたのだろう…》 41 00:03:05,252 --> 00:03:09,923 姉様のおっしゃるとおりです。 精進します。 42 00:03:09,923 --> 00:03:12,926 おっ? 43 00:03:12,926 --> 00:03:17,931 悪い セラ… 大事な婚約首輪に 泥が付いちまった。 44 00:03:17,931 --> 00:03:20,267 えっ… あぁ 本当ですか? 45 00:03:20,267 --> 00:03:22,936 あぁ あとで 洗っといてくれ。 46 00:03:22,936 --> 00:03:26,606 この首輪 外せないのでは? 47 00:03:26,606 --> 00:03:28,942 外せるけど? えっ? 48 00:03:28,942 --> 00:03:31,945 逆に なんで 外せないと思った? 49 00:03:31,945 --> 00:03:35,882 繋ぎ目もありませんし…。 ヴィオも教えてないの? 50 00:03:35,882 --> 00:03:39,553 外れろって念じれば 外れるよ。 えっ!? 51 00:03:39,553 --> 00:03:42,222 どういう仕組みですか それは! 52 00:03:42,222 --> 00:03:45,392 意力に感応するものだからね。 53 00:03:45,392 --> 00:03:49,229 外れろって強く念じながら 触れてみな。 54 00:03:49,229 --> 00:03:51,531 えっ… じゃあ…。 55 00:03:53,567 --> 00:03:55,569 《外れろ!》 56 00:03:57,904 --> 00:04:04,244 わっ! やはりこれすらも 付呪の施された品? 57 00:04:04,244 --> 00:04:07,581 武具の付呪が 守りたい 斬りたいって意力に➡ 58 00:04:07,581 --> 00:04:11,918 感応するなら 外したい という 意力に感応する首輪があっても➡ 59 00:04:11,918 --> 00:04:14,421 おかしくないだろ? はぁ…。 60 00:04:14,421 --> 00:04:17,757 要は 嫌だったら 勝手に外れる仕組みの➡ 61 00:04:17,757 --> 00:04:22,429 首輪だったわけさね。 な… なるほど。 62 00:04:22,429 --> 00:04:26,767 軽く流してますが 今まで外れてないってことは➡ 63 00:04:26,767 --> 00:04:30,470 つまり… フッ。 えっ? 64 00:04:36,877 --> 00:04:38,879 これで よし。 65 00:04:38,879 --> 00:04:41,548 婚約首輪か…。 66 00:04:41,548 --> 00:04:46,553 なっ! な な 何を 浸っているんだ 私は! 67 00:04:46,553 --> 00:04:49,890 着け… うん? 68 00:04:49,890 --> 00:04:52,559 首輪よ 着け! 69 00:04:52,559 --> 00:04:55,562 着け! 着け~っ! 70 00:04:55,562 --> 00:04:57,564 あぁ…。 71 00:04:57,564 --> 00:05:01,968 着かない… な なぜだ? 72 00:06:43,870 --> 00:06:45,872 (ウィスタレシア)首輪が着かない? 73 00:06:45,872 --> 00:06:51,544 着け! と強く念じたのですが なぜか 元どおりにならず…。 74 00:06:51,544 --> 00:06:54,214 これは どういうことでしょうか? 75 00:06:54,214 --> 00:06:56,883 あぁ 着けるには…。 76 00:06:56,883 --> 00:07:00,887 あっ… お決まりの儀式があるのさ。 77 00:07:00,887 --> 00:07:03,223 これを贈ってきた相手に 不意打ちで➡ 78 00:07:03,223 --> 00:07:07,227 後ろから水をぶっかけて 禊をして…。 79 00:07:09,229 --> 00:07:14,401 こうして… だ~れだ? って 囁くのさ。 80 00:07:14,401 --> 00:07:17,404 えぇっ!? ちょっと言ってみ。 81 00:07:17,404 --> 00:07:20,407 だ… だ~れだ? 82 00:07:20,407 --> 00:07:27,247 う~ん… もっと 色っぽく! へあっ!? えっと… だ~れだ? 83 00:07:27,247 --> 00:07:32,252 違うなぁ… 母性あふれる お姉さん系で。 84 00:07:32,252 --> 00:07:34,521 なんですか それは! 85 00:07:34,521 --> 00:07:36,523 うぅ…。 86 00:07:36,523 --> 00:07:41,361 だ だ… だ~れだぁ? 87 00:07:41,361 --> 00:07:43,863 うん いい感じだ! 88 00:07:43,863 --> 00:07:46,866 あと それに 純粋さと 包容力と➡ 89 00:07:46,866 --> 00:07:51,538 東の大地を彷彿させる 厳しさを加えたら 完璧! 90 00:07:51,538 --> 00:07:53,873 わかりませんって! 91 00:07:53,873 --> 00:07:57,877 で そのあと あんたの名を呼べば いい感じになるから。 92 00:07:57,877 --> 00:08:01,548 はぁ… そんな 幼子の 遊びのようなもので➡ 93 00:08:01,548 --> 00:08:03,550 元に戻るのですか? 94 00:08:03,550 --> 00:08:07,387 原始のまじないっつうのは 得てして そんなもんさね。 95 00:08:07,387 --> 00:08:10,223 そういうものですか… えっ! 96 00:08:10,223 --> 00:08:14,394 って これを ヴェーオルに? 私が!? 97 00:08:14,394 --> 00:08:18,064 そだよ。 どう? やれそうかい? 98 00:08:18,064 --> 00:08:21,968 えっと… たぶん…。 99 00:08:23,903 --> 00:08:26,573 やります! よっしゃ! 100 00:08:26,573 --> 00:08:30,910 でも 首輪外しちゃったことは ヴィオに バレちゃダメだかんね。 101 00:08:30,910 --> 00:08:32,846 姿 見られないように。 102 00:08:32,846 --> 00:08:35,648 すごく 難易度 上がりましたが…。 103 00:08:38,518 --> 00:08:42,856 借りるぞ。 えっ? あっ はい…。 104 00:08:42,856 --> 00:08:47,027 (ツェツィ)奥様 どうして あのようなことを? 105 00:08:47,027 --> 00:08:49,195 首輪を元に戻すのに➡ 106 00:08:49,195 --> 00:08:51,531 あんな イチャつき 必要ないじゃないですか。 107 00:08:51,531 --> 00:08:54,534 ハハ… いい感じになるとは 言ったけど➡ 108 00:08:54,534 --> 00:08:59,539 元に戻るたぁ言ってないさね。 だって あのヴィオとセラだよ? 109 00:08:59,539 --> 00:09:03,877 このくらいやんないと くっつくまで 何年かかるやら…。 110 00:09:03,877 --> 00:09:06,212 お節介が過ぎますよ。 111 00:09:06,212 --> 00:09:10,216 あたしゃ 孫に 美人のおばあちゃんって➡ 112 00:09:10,216 --> 00:09:15,221 言ってほしいのさ。 はぁ… 気が早いですって。 113 00:09:23,730 --> 00:09:29,235 私の姿を見せず この水を ヴェーオルにかける… か。 114 00:09:29,235 --> 00:09:31,237 さて…。 115 00:09:31,237 --> 00:09:34,841 (ユファ)ありがとうごぜぇますだ。 重たかったでさ…。 116 00:09:34,841 --> 00:09:38,178 (ヴェーオル)何 これしきの薪 たいしたことではない。 117 00:09:38,178 --> 00:09:41,848 (ガタル)抱っこ。 何? 急に 抱っこなんて…。 118 00:09:41,848 --> 00:09:44,150 うっ。 119 00:09:47,187 --> 00:09:49,189 あっ! うわっ! 120 00:09:49,189 --> 00:09:51,858 あぁっ! な… なんだ!? 121 00:09:51,858 --> 00:09:56,362 《すまん ヴェーオル! あとで 全身全霊 謝罪する。 122 00:09:56,362 --> 00:10:00,200 やはり 極力 人目のない場所を 選ばねば…》 123 00:10:00,200 --> 00:10:04,204 雷声様にだけ お天気雨? 124 00:10:04,204 --> 00:10:06,906 儂にも 何がなんだか…。 125 00:10:08,875 --> 00:10:13,880 うむ… なんの考えもなしに セラがやることではないのう…。 126 00:10:13,880 --> 00:10:16,549 (ツェツィ)ヴェーオル様の予定? 127 00:10:16,549 --> 00:10:21,221 うむ 標的が一人になる時機を 狙わねばと思ってな。 128 00:10:21,221 --> 00:10:25,892 標的って… 意外と しっかり やる気になってますね。 129 00:10:25,892 --> 00:10:29,229 当然だ! 一度 やると決めたことは➡ 130 00:10:29,229 --> 00:10:31,898 騎士として やり遂げる! そうですか。 131 00:10:31,898 --> 00:10:34,901 ホント ご貴族様はめんどくさい。 132 00:10:34,901 --> 00:10:38,238 (セラ)ヴェーオルが今日 どこに行くか 何をするのか…。 133 00:10:38,238 --> 00:10:40,573 なんでもいい 教えてくれ。 134 00:10:40,573 --> 00:10:43,910 ((母上 セラは? 135 00:10:43,910 --> 00:10:47,247 何か 用事で出かけたよ。 そうか。 136 00:10:47,247 --> 00:10:49,582 ちょいと お待ち! 137 00:10:49,582 --> 00:10:53,253 あんた セラと うまくいってるのかい? 138 00:10:53,253 --> 00:10:56,589 ちょっと そこへ座んな! 139 00:10:56,589 --> 00:11:02,428 いいかい? 女を大事に思うなら 形で見せなくちゃ ダメなんだ。 140 00:11:02,428 --> 00:11:05,932 形とは? 物だよ 物! 141 00:11:05,932 --> 00:11:10,270 好いてる女には まず 捧げ物をするもんだ。 142 00:11:10,270 --> 00:11:16,109 ふむ… して 何がよい物か 教えていただけますか? 母上。 143 00:11:16,109 --> 00:11:18,111 テメエで考えな。 144 00:11:18,111 --> 00:11:20,280 …と言いたいところだが➡ 145 00:11:20,280 --> 00:11:25,285 まぁ 珍しい食材でも 採ってくることかね。 146 00:11:25,285 --> 00:11:27,620 うむ…。 でもって おいしいものでも➡ 147 00:11:27,620 --> 00:11:31,291 食べさせることが 形にしてみせるってことさ。 148 00:11:31,291 --> 00:11:36,396 案外 普通だな。 苗木の様子を見てくる。 149 00:11:36,396 --> 00:11:40,900 あっ! 近場で なるべく ひとけのないところで探しなよ! 150 00:11:40,900 --> 00:11:43,903 子作りしても平気なくらい 静かなところで! 151 00:11:43,903 --> 00:11:47,574 子づっ! あのなぁ 母上!)) 152 00:11:47,574 --> 00:11:53,413 はぁ… ヴェーオル様は 苗木の様子を見にいかれました。 153 00:11:53,413 --> 00:11:55,582 大祓の儀をした場所だな。 154 00:11:55,582 --> 00:11:58,918 その道中なら 身を隠し 尾行もしやすいし➡ 155 00:11:58,918 --> 00:12:02,255 背後を狙うのに 適した場所もありそうだ。 156 00:12:02,255 --> 00:12:04,924 ヴェーオル様の迷惑に ならないように…。 157 00:12:04,924 --> 00:12:08,261 (セラ)心配するな! あとで ちゃんと謝る! 158 00:12:08,261 --> 00:12:11,264 謝ればいいってもんじゃ ないですからね! 159 00:12:13,266 --> 00:12:16,269 なぜ 私が このような…。 (セラ)マルシアス。 160 00:12:16,269 --> 00:12:21,774 不肖 セラフィーナ・ド・ラヴィラント 行ってまいる! 161 00:12:21,774 --> 00:12:23,776 えっ? あっ はい…。 162 00:12:23,776 --> 00:12:26,446 (ヴェーオル)珍しい食材か…。 163 00:12:26,446 --> 00:12:29,449 植えた苗木は 土地になじんだようだ。 164 00:12:29,449 --> 00:12:34,554 一度は穢れた地に芽吹く 草木の尊さは 格別であるな。 165 00:12:34,554 --> 00:12:36,956 《許せ ヴェーオル》 166 00:12:39,225 --> 00:12:44,063 《くっ… わずかに漏れ出た 意力に反応されてしまったか》 167 00:12:44,063 --> 00:12:46,065 セラ? 168 00:12:48,234 --> 00:12:51,237 こんなところで 何を…。 (セラ)来るな! 169 00:12:51,237 --> 00:12:54,407 それ以上 近づかないでくれ。 170 00:12:54,407 --> 00:12:58,244 儀式の最中に 姿を見られるわけにはいかんのだ。 171 00:12:58,244 --> 00:13:00,246 すまん! 172 00:13:00,246 --> 00:13:02,248 あっ! 173 00:13:04,250 --> 00:13:06,252 儀式? 174 00:13:08,921 --> 00:13:13,092 くっ… これは 一筋縄ではいかなそうだ。 175 00:13:13,092 --> 00:13:15,428 ふぅ…。 176 00:13:15,428 --> 00:13:17,430 だが! 177 00:13:17,430 --> 00:13:19,932 (セラ)ここは ひたすら 攻めに転じるぞ! 178 00:13:24,937 --> 00:13:26,939 ふむ…。 179 00:13:32,879 --> 00:13:34,881 ふわぁ…。 180 00:13:34,881 --> 00:13:53,566 ♬~ 181 00:13:53,566 --> 00:13:55,568 くっ! 182 00:13:55,568 --> 00:14:05,578 ♬~ 183 00:14:05,578 --> 00:14:10,583 のう セラ… さすがに 被り物だと バレバレなのだが…。 184 00:14:10,583 --> 00:14:13,086 ぐあっ! あぁっ! 185 00:14:16,923 --> 00:14:20,593 何度 挑んでも 気づかれてしまう。 186 00:14:20,593 --> 00:14:22,595 野生動物か あの男は! 187 00:14:22,595 --> 00:14:27,266 これじゃあ 一生 背後を取れないではないか~! 188 00:14:27,266 --> 00:14:31,437 今日のセラフィーナ様は どうされてしまったのです? 189 00:14:31,437 --> 00:14:37,543 (ツェツィの鼻歌) 190 00:14:37,543 --> 00:14:41,214 どうすれば… いや! 191 00:14:41,214 --> 00:14:43,883 レシア姉様に やれると言った以上➡ 192 00:14:43,883 --> 00:14:45,885 諦めるわけにはいかん! 193 00:14:45,885 --> 00:14:48,888 否! 姉様も関係ない! 194 00:14:48,888 --> 00:14:53,559 私が 「する」と決めたこと! いわば 騎士の宣誓なのだ! 195 00:14:53,559 --> 00:14:56,896 必ずや この儀式 成功させてみせる! 196 00:14:56,896 --> 00:14:59,899 あっ… そうだ。 197 00:14:59,899 --> 00:15:02,902 レシア姉様の伝説ならば! 198 00:15:07,907 --> 00:15:10,576 だいぶ 伸びておったのう。 199 00:15:10,576 --> 00:15:13,079 苗木のようすは いかがでしたか? 200 00:15:13,079 --> 00:15:16,415 うむ そちらは問題ないのだが…。 201 00:15:16,415 --> 00:15:19,585 実は少々 気にかかることがあってな。 202 00:15:19,585 --> 00:15:21,587 どうかされましたか? 203 00:15:21,587 --> 00:15:24,590 セラの様子が どうにもおかしいのだ。 204 00:15:24,590 --> 00:15:26,926 にゃっ!? 儂に 何か用事が➡ 205 00:15:26,926 --> 00:15:29,929 あるようなのだが 話しかけようにも➡ 206 00:15:29,929 --> 00:15:33,199 逃げられてしまって…。 にゃあ…。 207 00:15:33,199 --> 00:15:35,201 ツェツィ? 208 00:15:35,201 --> 00:15:38,905 ((嘘っぱち儀式のことは ヴィオにも内緒だかんね)) 209 00:15:41,207 --> 00:15:46,212 儂は何か 気にさわることでも してしまったのだろうか…。 210 00:15:46,212 --> 00:15:49,549 そ… そんなことは ないと思いますが…。 211 00:15:49,549 --> 00:15:53,553 えっと… 何か 思い当たることでも? 212 00:15:53,553 --> 00:15:55,888 一つ… ある。 213 00:15:55,888 --> 00:15:59,192 婚約首輪のことだ。 214 00:16:03,896 --> 00:16:06,899 (ヴェーオル)この屋敷に連れてきた際➡ 215 00:16:06,899 --> 00:16:10,236 寝ているときに 勝手に着けてしまったからな。 216 00:16:10,236 --> 00:16:13,573 それが 婚約首輪だと 伝えようとしたのだが➡ 217 00:16:13,573 --> 00:16:17,243 結局 母上から聞いてしまった と…。 218 00:16:17,243 --> 00:16:22,548 怖かったのかもしれんな… 拒絶されることが。 219 00:16:24,584 --> 00:16:28,254 だから セラが 首輪を 着けていられることに甘え➡ 220 00:16:28,254 --> 00:16:32,258 うやむやにしたまま 今日まで来てしまったのだ。 221 00:16:32,258 --> 00:16:34,861 ヴェーオル様…。 222 00:16:34,861 --> 00:16:40,366 セラは そんな 儂の臆病さに 不満があるのではないだろうか? 223 00:16:40,366 --> 00:16:42,535 情けない男だと…。 224 00:16:42,535 --> 00:16:45,371 そんなことで… セラさんは➡ 225 00:16:45,371 --> 00:16:48,541 ヴェーオル様を 見損なったりしないですよ。 226 00:16:48,541 --> 00:16:51,544 こんなに 頑張って くださっているのですから。 227 00:16:51,544 --> 00:16:56,249 そうだといいんだが…。 安心してください。 228 00:17:01,220 --> 00:17:05,558 今一度 儂は しかと セラに向き合い➡ 229 00:17:05,558 --> 00:17:08,895 己の想いを 伝えねばならんな。 230 00:17:08,895 --> 00:17:11,564 (セラ)急に呼び出して すまぬ! 231 00:17:11,564 --> 00:17:14,901 そなたに 協力してほしいことがあるのだ! 232 00:17:14,901 --> 00:17:16,903 力になってはくれないだろうか!? 233 00:17:16,903 --> 00:17:19,572 なっ… な な なんですか? 急に…。 234 00:17:19,572 --> 00:17:22,241 そなたにしか 頼めないことなのだ。 235 00:17:22,241 --> 00:17:25,244 しかし レシア姉様の伝説になぞらえた➡ 236 00:17:25,244 --> 00:17:29,248 この作戦なら… 必ずや成功する。 237 00:17:29,248 --> 00:17:31,918 作戦? はっ! 238 00:17:31,918 --> 00:17:35,855 《まさか ついに セラフィーナ様も 蛮族に嫌気がさし➡ 239 00:17:35,855 --> 00:17:40,192 私と ここから 逃げる計画でも? フフフフ…》 240 00:17:40,192 --> 00:17:45,865 わ… 私にできることなら! 本当か!? 感謝する! 241 00:17:45,865 --> 00:17:47,867 早速! 242 00:17:47,867 --> 00:17:49,869 えっ? 243 00:17:51,871 --> 00:17:54,473 フンヌ! セ… セラフィーナ様!? 244 00:17:58,544 --> 00:18:01,547 セラ? どこに…。 245 00:18:03,549 --> 00:18:06,886 ま… 待ってくれ! 話があるのだ! 246 00:18:06,886 --> 00:18:10,222 セラ! 247 00:18:10,222 --> 00:18:12,224 セラ! 248 00:18:15,561 --> 00:18:18,230 なっ… なんだ!? 249 00:18:18,230 --> 00:18:20,232 《もらった!》 250 00:18:22,234 --> 00:18:24,570 あぁっ! 251 00:18:24,570 --> 00:18:27,907 《セラ:な… なんと! ヴェーオルのやつ➡ 252 00:18:27,907 --> 00:18:30,576 こんな 裏の手を 用意していたとは! 253 00:18:30,576 --> 00:18:34,580 さすがは 私と互角に渡り合う男。 だが!》 254 00:18:36,515 --> 00:18:40,920 負けるもんか~っ! 255 00:18:43,856 --> 00:18:46,359 だ~れだ? 256 00:18:46,359 --> 00:18:48,361 はぁ? 257 00:18:48,361 --> 00:18:51,197 《ヴェーオル:いや この声で 誰だと申されても➡ 258 00:18:51,197 --> 00:18:53,199 一人しかおらぬが…。 259 00:18:53,199 --> 00:18:57,036 なんだ!? 儂は 何か試されているのか?》 260 00:18:57,036 --> 00:19:00,206 答えよ… 私の名は? 261 00:19:00,206 --> 00:19:03,542 (ヴェーオル)そなたの名は セラ…。 262 00:19:03,542 --> 00:19:07,747 セラフィーナ・ド・ラヴィラント… だろう。 263 00:19:11,050 --> 00:19:14,954 セラ? 首輪よ… 着け! 264 00:19:20,726 --> 00:19:24,230 えっ? な… なぜだ~っ!? 265 00:19:24,230 --> 00:19:27,233 セラ… これは 一体? 266 00:19:27,233 --> 00:19:31,904 あっ いや… あの… レシア姉様から聞いた儀式で…。 267 00:19:31,904 --> 00:19:35,341 首輪が外れて その…。 268 00:19:35,341 --> 00:19:38,144 ふむ… 母上か。 269 00:19:40,346 --> 00:19:44,850 そんな話 嘘に決まっておろう。 えっ! 270 00:19:44,850 --> 00:19:46,852 (セラ)はぁ~っ!? 271 00:19:56,529 --> 00:20:01,200 母上… セラをからかうのも 大概にしてください。 272 00:20:01,200 --> 00:20:04,203 あたしゃ いい感じになるって 言っただけで➡ 273 00:20:04,203 --> 00:20:08,707 嘘はついてないさね。 それに そうでもしないと…。 274 00:20:08,707 --> 00:20:12,545 うっ… 母上が すまなかったな。 275 00:20:12,545 --> 00:20:16,549 いや… 姉様が わりと テキトーな方だったことを➡ 276 00:20:16,549 --> 00:20:20,386 私も忘れていた。 ほら! 277 00:20:20,386 --> 00:20:25,391 辛気臭いこと言ってないで ツェツィの作った飯を食え! 278 00:20:25,391 --> 00:20:30,396 セラさんにとっては 悲劇的な最期を 遂げた英雄姫 という➡ 279 00:20:30,396 --> 00:20:34,233 先入観も強いんでしょうね。 そうかもな。 280 00:20:34,233 --> 00:20:37,236 こちらこそ 謝らねばならん。 281 00:20:37,236 --> 00:20:41,907 たくさん 迷惑をかけてしまって 本当に すまない。 282 00:20:41,907 --> 00:20:47,513 いや 気にすることはない 儂のほうこそ…。 283 00:20:49,582 --> 00:20:53,085 セラ… 少し つきあってくれまいか? 284 00:20:53,085 --> 00:20:55,921 えっ? 何を…。 285 00:20:55,921 --> 00:20:57,923 うん。 286 00:21:03,262 --> 00:21:05,965 (セラ)ど… どうした? 287 00:21:08,601 --> 00:21:13,939 首輪を貸してくれまいか? えっ! あ… あぁ…。 288 00:21:13,939 --> 00:21:18,944 これを着けるためには 宣誓が必要なのだ。 289 00:21:18,944 --> 00:21:21,280 宣誓…。 290 00:21:21,280 --> 00:21:27,486 セラ… 改めて この婚約首輪を そなたに贈らせてほしい。 291 00:21:29,955 --> 00:21:32,625 よいか? あっ あぁ! 292 00:21:32,625 --> 00:21:36,729 別に い… 嫌では ない。 293 00:21:36,729 --> 00:21:39,899 ないと落ち着かないし…。 294 00:21:39,899 --> 00:21:41,901 まったく…。 295 00:21:41,901 --> 00:21:46,572 その言葉ひとつだけで どれだけ 儂が…。 296 00:21:46,572 --> 00:21:53,913 天地のまにまに迅る雷嵐の 事象なりや 神鳴る龍。 297 00:21:53,913 --> 00:21:57,216 玉璽の龍鎧 巨樫の赫雷。 298 00:22:07,593 --> 00:22:13,599 汝のいと尊き御名の前にて 我 約定の誓いを結ばん。 299 00:22:13,599 --> 00:22:16,435 雷嵐に随する瑞雨の如く➡ 300 00:22:16,435 --> 00:22:22,274 我と かの乙女を 分かち難く結ばせ給え。 301 00:22:22,274 --> 00:22:27,446 かの乙女の御心の裡 我を憩わす限りにおいて➡ 302 00:22:27,446 --> 00:22:33,953 願わくば 我が命脈の尽くるまで 縁深く結ばせ給え。 303 00:22:37,556 --> 00:22:43,562 これが 首輪を着けるために必要な 約定の詔である。 304 00:22:43,562 --> 00:22:48,267 偽らざる 儂の意志… 伝わってくれたか? 305 00:22:50,236 --> 00:22:52,238 は… はい! 306 00:22:58,911 --> 00:23:02,248 ヴィオのやつ うまくやってるかね~。 307 00:23:02,248 --> 00:23:06,952 どうでもいいですが… あの人は どうしますか? 308 00:23:08,921 --> 00:23:11,757 セラフィーナ様…。 309 00:23:11,757 --> 00:23:16,929 なんか 気の毒だし 頭くらい なでてやるか? 310 00:23:16,929 --> 00:23:20,532 奥さまのお手を煩わせる必要は ないです。 311 00:23:25,938 --> 00:23:28,941 うまくいったみたいだな。 312 00:23:30,943 --> 00:23:32,945 (マルシアスの泣き声)