1 00:00:10,110 --> 00:00:14,147 拝啓 天国の父様 母様―― 2 00:00:15,815 --> 00:00:17,684 早く戦いてぃ 3 00:00:21,721 --> 00:00:25,158 ……今日が 私の命日やもしれません 4 00:00:25,592 --> 00:00:27,160 ふむ 5 00:00:27,861 --> 00:00:31,164 『水晶兜』と戦るのはこっちが先約だぞ!? 6 00:00:31,498 --> 00:00:34,467 いいやっ ワシが先だ若造っ!! 7 00:00:35,669 --> 00:00:37,904 もう待ちきれねぇよおおぉ! 8 00:00:38,004 --> 00:00:40,040 な……なんっ…… 9 00:00:40,040 --> 00:00:45,078 何なのだ!?この連中はあああぁ!? 10 00:02:25,679 --> 00:02:27,747 会合の支度が済んだ? 11 00:02:29,349 --> 00:02:31,284 そなたを紹介するため 12 00:02:31,284 --> 00:02:34,554 各氏族の長老方に足労頂いた 13 00:02:34,554 --> 00:02:36,089 場所は…… 14 00:02:36,089 --> 00:02:38,258 ほれ あそこが見えるか? 15 00:02:38,958 --> 00:02:43,763 儂らの氏族の根拠地にして 大族長がまとめる大集落…… 16 00:02:44,564 --> 00:02:47,033 湖畔の邑―― 17 00:02:47,267 --> 00:02:50,770 この地における最大の集落である! 18 00:02:51,571 --> 00:02:54,507 遠目には見えていたが……って 19 00:02:54,941 --> 00:02:58,078 何故そんな重要拠点を簡単に教える!? 20 00:02:58,078 --> 00:03:00,647 軍事機密じゃないのか!? 21 00:03:01,214 --> 00:03:05,051 うむ?なにゆえそんな心配をする? 22 00:03:05,752 --> 00:03:08,154 もしもの話…… 23 00:03:08,388 --> 00:03:11,925 私が逃げおおせ味方に救出された後 24 00:03:11,991 --> 00:03:15,295 集落や蛮地の詳細な情報が広まれば…… 25 00:03:15,595 --> 00:03:20,300 それは 貴様達の破滅に つながるのではないか? 26 00:03:20,533 --> 00:03:21,801 ぷっ…… 27 00:03:21,801 --> 00:03:25,638 ふはははははは! 28 00:03:22,669 --> 00:03:25,638 んな!? 29 00:03:25,872 --> 00:03:28,108 私は真面目に言っているのだ! 30 00:03:28,141 --> 00:03:29,476 それともあれか!? 31 00:03:29,476 --> 00:03:33,380 私がここから出ることは 不可能と侮っているのか!? 32 00:03:33,580 --> 00:03:36,216 侮ってなどおらん…… 33 00:03:38,318 --> 00:03:41,154 だが セラよ 34 00:03:41,154 --> 00:03:44,057 そなた儂の素顔に見惚れとっただろ? 35 00:03:47,060 --> 00:03:49,529 あわわわ…… 36 00:03:49,596 --> 00:03:51,331 気の迷いだあああ! 37 00:03:51,331 --> 00:03:53,667 フフフ…… 38 00:03:54,067 --> 00:03:58,672 ハハハ………… 39 00:03:59,072 --> 00:04:01,675 その話を蒸し返すな 大人げない! 40 00:04:01,908 --> 00:04:03,643 照れ隠しか? 41 00:04:03,643 --> 00:04:04,844 愛いやつめ 42 00:04:04,844 --> 00:04:06,513 うぃっ……!? 43 00:04:07,213 --> 00:04:12,052 そもそも そなたが帰りたくなくなれば 先の話は杞憂であろう? 44 00:04:13,787 --> 00:04:16,890 そなたは儂が嫁にすると言ったのだ! 45 00:04:16,890 --> 00:04:19,225 必ずや惚れさせてみせよう! 46 00:04:19,225 --> 00:04:20,927 ……ッ!! 47 00:04:20,927 --> 00:04:25,598 だ……だから何だその自信はぁあ! 48 00:04:23,296 --> 00:04:29,202 ワハハ…… 49 00:04:25,732 --> 00:04:29,202 犬も食わない遣り取りを 50 00:04:35,809 --> 00:04:36,843 な…… 51 00:04:36,843 --> 00:04:40,447 なんっ……何なのだ この連中はあああぁ!? 52 00:04:40,914 --> 00:04:44,951 雷声殿!そこなる女子と剣を交える許しを! 53 00:04:45,018 --> 00:04:47,320 オレの斧が待ちきれんのです! 54 00:04:47,387 --> 00:04:49,856 一度でいい闘らせてくれッ! 55 00:04:50,390 --> 00:04:52,659 ……やはり仇討ちか! 56 00:04:52,726 --> 00:04:56,363 蛮族にとって私は仲間の仇! 57 00:04:57,397 --> 00:04:59,032 セラ 58 00:04:59,199 --> 00:05:00,900 そう構えんでよい 59 00:05:00,900 --> 00:05:03,570 戦士達には儂が話そう 60 00:05:06,473 --> 00:05:08,708 勇壮なる戦士諸君! 61 00:05:08,775 --> 00:05:11,378 水晶兜の歓迎ご苦労!! 62 00:05:13,446 --> 00:05:18,551 しかしこの者は長老達への 挨拶が優先される身の上! 63 00:05:18,551 --> 00:05:24,324 強者を前にして昂る気持ちは 重々承知なれど 落ち着かれよ!! 64 00:05:27,794 --> 00:05:28,862 ふぃー…… 65 00:05:28,862 --> 00:05:32,065 雷声殿がそう言うなら仕方あるめぇよ! 66 00:05:32,132 --> 00:05:33,066 なっ!? 67 00:05:33,066 --> 00:05:36,903 さ 殺気が 消えた…… 68 00:05:38,405 --> 00:05:41,408 きょ……強者とは私のことか……? 69 00:05:42,175 --> 00:05:44,711 どういうことだ?これは…… 70 00:05:44,778 --> 00:05:46,946 何が目的の集まりなんだ!? 71 00:05:47,013 --> 00:05:48,081 うん? 72 00:05:48,081 --> 00:05:51,885 歓迎の出迎え兼 模擬戦の順番待ちだ 73 00:05:51,918 --> 00:05:54,921 も……模擬戦の順番待ち……? 74 00:05:55,088 --> 00:05:57,457 わ〜!! 75 00:05:57,624 --> 00:06:00,093 いや待て 全然意味が解らんぞッ!? 76 00:06:00,160 --> 00:06:03,196 そこは普通仇討ちとかでは無いのか!? 77 00:06:03,363 --> 00:06:04,998 ……仇討ち? 78 00:06:04,998 --> 00:06:07,667 なんだ そんなことを気にしておったのか 79 00:06:09,769 --> 00:06:11,805 ……戦士諸君 80 00:06:11,805 --> 00:06:15,809 この水晶兜に遺恨はあるか! 81 00:06:16,176 --> 00:06:19,512 遺恨なくば疾く道を開けよッ!! 82 00:06:23,350 --> 00:06:25,952 我等戦士一同 83 00:06:25,952 --> 00:06:28,188 一切の遺恨無し!! 84 00:06:28,388 --> 00:06:30,056 ッ!? な…… 85 00:06:30,056 --> 00:06:31,691 ええっ!? 86 00:06:33,693 --> 00:06:35,195 行くぞ 87 00:06:36,129 --> 00:06:40,300 ……大族長の嫡子の命令ゆえに 従っただけでは……? 88 00:06:40,800 --> 00:06:42,969 ……ええいままよっ! 89 00:06:47,140 --> 00:06:50,110 私は東征軍の筆頭騎士…… 90 00:06:50,110 --> 00:06:52,979 どんな場所でも怖気づく訳にはいかんのだ!! 91 00:06:58,351 --> 00:07:00,754 水晶兜ォ!! 92 00:07:02,555 --> 00:07:06,726 過日の一騎打ち 誠に美しき武芸…… 93 00:07:06,726 --> 00:07:08,595 見事であり申した!! 94 00:07:08,595 --> 00:07:09,596 ……は?…… 95 00:07:09,996 --> 00:07:11,531 いやホント 96 00:07:11,531 --> 00:07:14,300 『雷声』殿と打ち合うたぁ大した戦士だ! 97 00:07:14,367 --> 00:07:16,536 それでイイ女なんてよ! 98 00:07:16,536 --> 00:07:20,140 ワハハハ…… 99 00:07:16,603 --> 00:07:18,672 俺の嫁にほしかったぜ…… 100 00:07:18,705 --> 00:07:22,308 岩すら断つ豪剣を何回もいなしてたもんなぁ 101 00:07:22,375 --> 00:07:24,110 素晴らしい女だ 102 00:07:24,110 --> 00:07:26,212 強くていい子を生んでくれよ 103 00:07:26,279 --> 00:07:27,280 ふぁっ!! 104 00:07:27,280 --> 00:07:29,049 なっ……何を言うか…… 105 00:07:29,049 --> 00:07:31,518 わわ 私は敵の将だぞっ……!? 106 00:07:31,651 --> 00:07:35,522 言うたであろう?遺恨などないと 107 00:07:36,423 --> 00:07:39,893 ……強き者はまた善き者である 108 00:07:40,293 --> 00:07:42,228 そういう価値観なのだ 109 00:07:42,295 --> 00:07:46,399 儂等とは ここの男達というのは! 110 00:08:28,808 --> 00:08:30,176 うむ? 111 00:08:30,677 --> 00:08:32,212 ……ツェツィ 112 00:08:32,412 --> 00:08:34,180 はいっ 何でしょうか? 113 00:08:34,247 --> 00:08:37,083 丁度湯を沸かしている家がある 114 00:08:37,150 --> 00:08:39,319 セラと共に持て成して貰うといい 115 00:08:40,820 --> 00:08:42,489 ……と申しますと 116 00:08:42,489 --> 00:08:45,492 ヴェーオル様は如何なされるおつもりですか? 117 00:08:45,558 --> 00:08:48,528 なに 少々野暮用でな 118 00:08:48,628 --> 00:08:52,065 一足先に長老達と話す事があるのだ 119 00:08:52,065 --> 00:08:53,533 すぐ戻る 120 00:08:53,833 --> 00:08:56,002 ――おぅい!この家の者よ 121 00:08:56,002 --> 00:08:57,704 『雷声』である!! 122 00:08:58,304 --> 00:09:00,540 『雷声』様!? 123 00:09:03,543 --> 00:09:05,712 いかがなさいましたさ? 124 00:09:06,980 --> 00:09:09,049 突然押しかけてすまぬが 125 00:09:09,049 --> 00:09:11,518 この二人に湯を振る舞って欲しい 126 00:09:11,651 --> 00:09:14,554 金髪の女子は僕の嫁となる者だ! 127 00:09:14,621 --> 00:09:15,355 んな!? 128 00:09:15,422 --> 00:09:18,124 あれまぁ!そりゃめでたい! 129 00:09:18,191 --> 00:09:21,261 あれあれあれあれこりゃあ美人さん! 130 00:09:21,327 --> 00:09:24,664 大族長様の奥様と同じ目の色さぁ! 131 00:09:24,731 --> 00:09:27,067 な……なん……? 132 00:09:30,804 --> 00:09:32,138 こりゃー 133 00:09:32,138 --> 00:09:35,075 『雷声』様も大満足さね! 134 00:09:35,108 --> 00:09:35,909 なっ!? 135 00:09:35,909 --> 00:09:38,578 さぁさぁさぁさぁ〜 136 00:09:37,043 --> 00:09:37,977 お……おいっ……! 137 00:09:37,977 --> 00:09:39,813 初対面だぞ!?馴れ馴れしい……!! 138 00:09:39,746 --> 00:09:41,715 後は頼んだぞ 139 00:09:39,813 --> 00:09:41,715 話をっ…… 140 00:09:41,715 --> 00:09:43,016 ……にゃ! 141 00:09:44,818 --> 00:09:46,419 は〜 142 00:09:46,419 --> 00:09:47,987 あっははは! 143 00:09:47,987 --> 00:09:51,358 悪がったさ 許してくだせ 144 00:09:52,292 --> 00:09:53,526 ……いいだろう 145 00:09:53,526 --> 00:09:56,296 寛大さも騎士の美徳だからなッ 146 00:09:56,363 --> 00:09:59,499 『雷声』様の奥様はお優しいでさ 147 00:09:59,566 --> 00:10:01,301 奥様とか言うな! 148 00:10:01,301 --> 00:10:03,036 あれあれ 149 00:10:04,771 --> 00:10:07,741 そうさ 薬草茶入れるさ 150 00:10:07,741 --> 00:10:09,509 お願い 151 00:10:18,852 --> 00:10:21,621 ガタル よく覚えてたさ〜 152 00:10:22,555 --> 00:10:24,891 ……茶に薬草を入れるのか? 153 00:10:24,958 --> 00:10:26,126 そうでさ 154 00:10:26,126 --> 00:10:28,895 この辺りでよく飲まれているお茶でさ 155 00:10:28,895 --> 00:10:31,031 お口に合うといいですが 156 00:10:31,064 --> 00:10:34,134 この人数なら もっとお湯を足しましょうか 157 00:10:36,336 --> 00:10:38,405 火も強くしなせ 158 00:10:40,840 --> 00:10:41,908 何だ……? 159 00:10:42,042 --> 00:10:44,044 薪を取りに行ったんでさ 160 00:10:44,344 --> 00:10:48,214 幼児なのに随分足腰がしっかりしている 161 00:10:48,214 --> 00:10:51,217 戦士の基礎をこの年から…… 162 00:10:59,159 --> 00:11:02,228 あたし達の見様見真似でさぁ 163 00:11:02,228 --> 00:11:05,865 最近はエナがガタルのいい お手本になってくれるし 164 00:11:05,932 --> 00:11:07,600 ありがたいこって〜 165 00:11:07,667 --> 00:11:09,569 そりゃお互い様よ〜 166 00:11:11,404 --> 00:11:12,839 この二人…… 167 00:11:12,839 --> 00:11:15,342 家族というわけではないのか……? 168 00:11:17,277 --> 00:11:19,179 そろそろいいさね〜 169 00:11:19,546 --> 00:11:22,282 はいさ!冷めねぇうちに! 170 00:11:27,153 --> 00:11:28,688 ……う うまい! 171 00:11:31,825 --> 00:11:34,494 貴方のような貴族育ちでも 172 00:11:34,494 --> 00:11:37,564 この野趣溢れた味の良さが分かりますか 173 00:11:37,630 --> 00:11:42,602 確かに匂いは独特だが 得も言われぬ爽快感がある……! 174 00:11:42,602 --> 00:11:46,373 全身に薬草の効果が 染み渡るような爽快さだ!! 175 00:11:46,506 --> 00:11:51,578 ……まぁ霊樹達と交易して 得られた上質な薬草ですからね 176 00:11:52,579 --> 00:11:55,382 お口に合ったようで何よりでさ! 177 00:11:55,482 --> 00:11:57,484 お替わりはいかがですか? 178 00:11:57,550 --> 00:11:58,985 頂こう! 179 00:12:06,359 --> 00:12:07,627 ――ふぅ…… 180 00:12:10,096 --> 00:12:13,700 ……蛮地では他の家族と家を共有するのか? 181 00:12:13,700 --> 00:12:14,934 え? 182 00:12:15,035 --> 00:12:17,637 お前達は親族にも見えんし 183 00:12:17,637 --> 00:12:21,241 女二人子二人で 暮らしている訳ではなかろう? 184 00:12:21,241 --> 00:12:23,643 夫は表に居た戦士の誰かか? 185 00:12:24,377 --> 00:12:26,713 じつは…… 186 00:12:27,280 --> 00:12:31,151 あたし達の夫はさ だいぶ前に死んじゃって 187 00:12:33,019 --> 00:12:37,357 この子が胎ん中にいる頃に西の戦さ行って…… 188 00:12:37,424 --> 00:12:40,427 そん時にうけた傷が悪くなって 189 00:12:40,493 --> 00:12:42,095 ………そのまま…… 190 00:12:46,933 --> 00:12:48,568 東征軍の…… 191 00:12:48,735 --> 00:12:51,404 私達の犠牲者と言うことか! 192 00:12:52,238 --> 00:12:55,408 ……故郷のために必要な征伐だった 193 00:12:55,475 --> 00:12:58,645 ――戦場で出会った敵同士だったのだ 194 00:12:58,712 --> 00:13:02,482 蛮族を相手に感傷的になる必要はない……! 195 00:13:04,217 --> 00:13:07,687 ――そう 無神経に言えたらよかった…… 196 00:13:16,029 --> 00:13:19,599 我が軍の征伐で失われた命のこと 197 00:13:19,666 --> 00:13:21,134 謝罪はすまい 198 00:13:21,134 --> 00:13:22,102 え? 199 00:13:22,168 --> 00:13:23,703 だが 恨め! 200 00:13:24,070 --> 00:13:27,407 私は敗れ 囚われた身の上…… 201 00:13:27,407 --> 00:13:30,510 お前達には夫の仇を討つ権利がある 202 00:13:32,445 --> 00:13:34,180 はえ? 203 00:13:35,982 --> 00:13:37,817 仇を討つって…… 204 00:13:37,817 --> 00:13:40,120 どうしてそんな事をするんでさ? 205 00:13:40,487 --> 00:13:41,521 どっ……? 206 00:13:41,521 --> 00:13:43,323 どうしても何も…… 207 00:13:43,323 --> 00:13:46,559 お前達の夫の命を奪ったのは…… 208 00:13:47,494 --> 00:13:49,562 ……私かもしれないのだぞ…… 209 00:13:54,467 --> 00:13:59,105 この子が父親ん顔覚えてないのは 哀しいこったけど…… 210 00:14:04,778 --> 00:14:08,915 あの人の死に目に会えたのは幸運でさぁ! 211 00:14:12,652 --> 00:14:15,889 何よりこの子さ遺して貰えたし…… 212 00:14:16,756 --> 00:14:18,758 戦だけじゃねぇ 213 00:14:18,758 --> 00:14:22,696 男達は……竜さ狩り 獣さ狩り 214 00:14:22,696 --> 00:14:25,231 時には化生さ狩ります 215 00:14:25,231 --> 00:14:28,068 手足さ奪われて戦えなくなるか 216 00:14:28,068 --> 00:14:30,337 老いて衰えて食われるまで…… 217 00:14:35,241 --> 00:14:39,612 どっちみち いつか戦いの中で 死ぬんが定めでさ 218 00:14:39,612 --> 00:14:42,082 だからそんな思い詰めた顔されても 219 00:14:42,082 --> 00:14:44,250 困っちまいまさぁ! 220 00:14:45,051 --> 00:14:49,356 先の戦士達や……この女達といい…… 221 00:14:49,422 --> 00:14:51,958 蛮地の人間は男も女も…… 222 00:14:51,958 --> 00:14:55,362 死生観がイルドレンとは 全く違うという事か……!? 223 00:15:08,074 --> 00:15:09,309 何の音だ? 224 00:15:09,342 --> 00:15:10,543 竜笛ッ……! 225 00:15:10,610 --> 00:15:12,278 襲撃です!! 226 00:15:24,557 --> 00:15:26,459 ッ……!? 227 00:15:42,976 --> 00:15:45,445 ……な…なんだこいつは… 228 00:15:45,545 --> 00:15:48,314 つ ツケビケシという竜です 229 00:15:48,381 --> 00:15:51,818 森で火を焚くと…煙の出元を襲うので… 230 00:15:51,951 --> 00:15:55,221 その習性でここを狙ったというわけか 231 00:15:55,488 --> 00:15:57,057 ……でも変です 232 00:15:57,057 --> 00:15:59,893 この辺りのツケビケシは邑を襲いません 233 00:15:59,893 --> 00:16:02,562 襲ったら狩られると学習済みなので…… 234 00:16:03,063 --> 00:16:05,065 御託はいい 早く逃げろ 235 00:16:05,131 --> 00:16:06,700 は……はいさ…… 236 00:16:07,200 --> 00:16:09,436 ふえ…… 237 00:16:09,436 --> 00:16:11,938 うええ……ぴゃああああ! 238 00:16:12,238 --> 00:16:14,841 まずッ 239 00:16:12,906 --> 00:16:14,841 興味を惹いたか…… 240 00:16:17,344 --> 00:16:19,079 に 逃げますよ! 241 00:16:19,079 --> 00:16:21,715 貴女に何かあったらあの御方に顔向けが―― 242 00:16:21,715 --> 00:16:22,816 断る 243 00:16:22,816 --> 00:16:23,683 はぁ!? 244 00:16:23,683 --> 00:16:25,985 何アホなことっ……死ぬ気ですか!? 245 00:16:25,985 --> 00:16:28,088 こちらの台詞だ たわけ!! 246 00:16:29,055 --> 00:16:30,790 お前達蛮族は 247 00:16:30,790 --> 00:16:34,060 誰かが犠牲になる事を自然に受け止め過ぎる 248 00:16:34,060 --> 00:16:35,428 癪に障る! 249 00:16:35,428 --> 00:16:36,262 な…… 250 00:16:36,262 --> 00:16:37,997 それに端女…… 251 00:16:37,997 --> 00:16:41,167 いや 敢えて名前で呼ぶが……ツェツィ 252 00:16:41,334 --> 00:16:44,137 お前は私を誰だと思っているのだ? 253 00:16:45,238 --> 00:16:46,773 私は―― 254 00:16:46,773 --> 00:16:49,275 イルドレン王国筆頭騎士―― 255 00:16:51,411 --> 00:16:54,748 セラフィーナ・ド・ラヴィラントだ!! 256 00:16:57,584 --> 00:16:58,852 ……へ……? 257 00:16:58,852 --> 00:17:01,021 ひ 火ばさみで……!? 258 00:17:01,021 --> 00:17:03,656 無茶なっ……竜と戦えるような物じゃ……!! 259 00:17:03,656 --> 00:17:05,258 煩い 気が散る 260 00:17:13,733 --> 00:17:15,235 それに―― 261 00:17:15,235 --> 00:17:17,604 最初の一撃で概ね解った 262 00:17:18,138 --> 00:17:20,173 この程度の鳥モドキなど 263 00:17:20,173 --> 00:17:23,343 あの髭男の豪剣に比べれば恐れるに足りん! 264 00:17:23,877 --> 00:17:27,447 何より 騎士の背に守るべき者がいる限り 265 00:17:27,447 --> 00:17:29,983 私は私の誇りにかけて退きはしない! 266 00:17:37,791 --> 00:17:39,626 ギエエエエエエェ!! 267 00:17:39,926 --> 00:17:41,561 あ…… 268 00:17:41,561 --> 00:17:42,829 何を突っ立っている!? 269 00:17:42,829 --> 00:17:44,164 さっさと逃げろ! 270 00:17:44,164 --> 00:17:45,732 は はいさっ…… 271 00:17:45,732 --> 00:17:47,133 ……で でも…… 272 00:17:47,667 --> 00:17:49,269 この程度の相手なら 273 00:17:49,269 --> 00:17:52,138 お前達が逃げる間に仕留めるくらい訳はない! 274 00:17:55,775 --> 00:17:57,744 居ても邪魔なのだと言っている!! 275 00:17:59,379 --> 00:18:02,615 し……死んだら嗤ってやりますからね! 276 00:18:04,184 --> 00:18:06,152 余所見をするな 鳥 277 00:18:07,854 --> 00:18:10,423 貴様の相手は私だ! 278 00:18:22,802 --> 00:18:27,173 うおおおおお! 279 00:18:25,238 --> 00:18:27,173 ギエエエエエェ!! 280 00:18:31,678 --> 00:18:32,812 雷声殿! 281 00:18:32,812 --> 00:18:34,547 邑に入ったのは何頭だ? 282 00:18:34,581 --> 00:18:35,782 4頭だ 283 00:18:35,849 --> 00:18:39,753 お前達は他に逃げ遅れた者が いないか探してくれ 284 00:18:39,753 --> 00:18:42,222 邑人達の守りを最優先せよ! 285 00:18:42,288 --> 00:18:43,456 おうっ!! 286 00:18:43,623 --> 00:18:46,059 セラはツェツィと共にいる 287 00:18:46,059 --> 00:18:49,129 ならば無事に逃げおおせているはずだ…… 288 00:18:50,597 --> 00:18:52,032 急ぎ仕留めるぞ! 289 00:18:52,032 --> 00:18:53,733 おおおおおおおおおぉぉ!! 290 00:19:05,245 --> 00:19:07,681 あと一頭はいずこにおるか!! 291 00:19:07,814 --> 00:19:09,215 ヴェーオル様!! 292 00:19:10,183 --> 00:19:11,217 ツェツィ……!? 293 00:19:11,918 --> 00:19:15,455 さ 先程の家にもツケビケシが 294 00:19:16,589 --> 00:19:19,426 セラさんが私達を逃がすために囮...... 295 00:19:19,426 --> 00:19:21,327 にゃっ!? 296 00:19:23,430 --> 00:19:25,231 ......はっやぁ...... 297 00:19:31,204 --> 00:19:33,840 ……表に出ればどうにかなるかと思ったが 298 00:19:33,840 --> 00:19:36,242 走る速さはあちらが上か 299 00:19:47,754 --> 00:19:49,856 スゥ……スゥ…… 300 00:19:49,856 --> 00:19:53,259 ……ましてや……こうも恨まれてしまえば…… 301 00:19:53,259 --> 00:19:55,495 体力は余裕だが もう―― 302 00:20:03,003 --> 00:20:04,471 ……くっ……… 303 00:20:09,376 --> 00:20:12,812 ……無手とみたらこれ見よがしに突進とはな…… 304 00:20:12,812 --> 00:20:15,081 ………賢い獣だ 305 00:20:18,918 --> 00:20:21,054 ……散々侵略しておいて…… 306 00:20:22,622 --> 00:20:24,624 ……弱者への慈悲など…… 307 00:20:24,724 --> 00:20:27,260 ……酷い偽善だと思う…… 308 00:20:28,661 --> 00:20:29,829 ……が 309 00:20:30,563 --> 00:20:34,868 これで私は騎士として生き 騎士として死ねる…… 310 00:20:36,936 --> 00:20:38,471 セラ!! 311 00:20:38,471 --> 00:20:40,707 耳を塞げ!! 312 00:20:43,076 --> 00:20:47,213 ウォ〜 313 00:20:46,012 --> 00:20:47,213 ギャ〜!! 314 00:20:58,291 --> 00:21:00,894 ……すまぬセラ 遅くなった 315 00:21:06,299 --> 00:21:07,634 ツェツィを…… 316 00:21:07,634 --> 00:21:11,771 邑の女子供達を 命をかけて救ってくれた事 317 00:21:11,771 --> 00:21:14,741 次期大族長として感謝の念に堪えん 318 00:21:17,577 --> 00:21:22,349 何より……そなたが無事で本当に 319 00:21:23,483 --> 00:21:26,119 ……よかった 320 00:21:32,392 --> 00:21:33,493 ……あれ? 321 00:21:33,493 --> 00:21:36,763 な……何故だ……? どうして…… 322 00:21:37,063 --> 00:21:39,933 涙が……?えぇ……っ…? 323 00:21:39,933 --> 00:21:42,002 何故……―― 324 00:21:42,002 --> 00:21:49,576 うっ……うぐっ……うあっ……ああっ…… 325 00:21:49,576 --> 00:21:53,113 …あああっ…… 326 00:21:59,085 --> 00:22:01,221 あ…… 327 00:22:02,155 --> 00:22:04,157 ヴェーオル様!