1 00:00:01,000 --> 00:00:05,338 (邑人(むらびと)たちの話し声) 2 00:00:05,463 --> 00:00:07,257 (セラ)うおっ! おほほっ! 3 00:00:07,382 --> 00:00:11,052 お~ 採れたぞ これも食べられるのか? 4 00:00:11,594 --> 00:00:12,929 (マルシアス)んっ… 5 00:00:13,221 --> 00:00:15,015 (セラ)ハハハハ… 6 00:00:15,140 --> 00:00:16,266 (マルシアス)ん… 7 00:00:16,558 --> 00:00:19,936 (セラ)うお~ 大漁だなあ (マルシアス)んん… 8 00:00:20,228 --> 00:00:24,566 (マルシアス)セラフィーナ様 ここに なじみすぎじゃないです? 9 00:00:25,400 --> 00:00:29,237 ♪~ 10 00:01:49,234 --> 00:01:54,239 ~♪ 11 00:01:57,492 --> 00:02:01,746 (マルシアス)あ… あのー セラフィーナ様 ちょっと… 12 00:02:01,871 --> 00:02:04,082 ん? どうした? マルシアス 13 00:02:04,457 --> 00:02:08,086 いつか イルドレンに戻ると おっしゃっていましたが 14 00:02:08,211 --> 00:02:12,090 本当に それを受け取って 大丈夫だったんですか? 15 00:02:13,133 --> 00:02:15,552 (セラ)んっ んん… 16 00:02:15,802 --> 00:02:17,303 だいじょばない… 17 00:02:17,428 --> 00:02:19,597 (マルシアス) あっ 多分 ダメな感じ! 18 00:02:19,848 --> 00:02:24,310 コ… コモネラ教団の婚姻的には 全く拘束力がないとはいえ 19 00:02:24,435 --> 00:02:26,604 やはり 婚約は早計かと 20 00:02:26,896 --> 00:02:29,482 (セラ) だっ だが レシア姉(あね)様がだな… 21 00:02:29,607 --> 00:02:31,484 (マルシアス) も… 元王女とはいえ 22 00:02:31,609 --> 00:02:35,572 蛮族の大族長の妻の言(げん)を 鵜呑(うの)みは まずいでしょう! 23 00:02:36,573 --> 00:02:38,116 (セラ)案ずるな マルシアス 24 00:02:38,533 --> 00:02:42,912 わわ… 私は きき… 貴族としての 責務を忘れることは 25 00:02:43,037 --> 00:02:44,455 なな… ないぞ 26 00:02:44,581 --> 00:02:46,416 (マルシアス) 説得力が まるでない! 27 00:02:46,541 --> 00:02:48,793 あ あ… しっ しかしな 28 00:02:48,918 --> 00:02:51,004 レシア姉様の おっしゃったとおり 29 00:02:51,129 --> 00:02:54,591 自分自身の幸せというものを 探してみたい… 30 00:02:54,716 --> 00:02:57,635 なんてことを ちょっと考えていたり… とか 31 00:02:58,136 --> 00:03:01,639 その結果が その優柔不断な状態ですか? 32 00:03:01,931 --> 00:03:05,518 ゆっ 優柔… 不断… 33 00:03:05,643 --> 00:03:08,479 そんなことは 分かってはいるのだ 34 00:03:08,605 --> 00:03:10,690 分かってはいるのだが… 35 00:03:10,815 --> 00:03:16,070 剣と騎士道しかない私の幸せとは 一体 何かと考えるとだな… 36 00:03:16,446 --> 00:03:20,116 うっ… 分からん! 何も分からん! 37 00:03:20,241 --> 00:03:21,451 (マルシアス)げっ! 38 00:03:20,241 --> 00:03:27,165 (セラの泣き声) 39 00:03:21,576 --> 00:03:24,329 そんな情けないことを… 40 00:03:24,454 --> 00:03:27,165 しかし 何というか… 41 00:03:28,958 --> 00:03:33,504 “氷のラヴィラント”とまで 謳(うた)われた騎士の中の騎士が 42 00:03:33,630 --> 00:03:36,841 ウブな村娘のようではないですか! 43 00:03:41,387 --> 00:03:44,015 それは そうかもしれないが… 44 00:03:44,140 --> 00:03:47,852 あ いや むしろ誤解されているというか 45 00:03:48,228 --> 00:03:51,814 以前の私は 責務と戦しか 知らなかっただけなのだ 46 00:03:53,358 --> 00:03:57,612 騎士として家柄と剣才に 恵まれた者の責務を果たす 47 00:03:57,737 --> 00:04:01,199 子供の頃から それに殉ずる一心で生きてきたのだ 48 00:04:01,699 --> 00:04:03,326 (マルシアス)それは… 49 00:04:03,493 --> 00:04:07,247 (セラ)今 思えば 思い詰めすぎていたのやもしれぬ 50 00:04:07,872 --> 00:04:11,334 もっとも お前にとっては 理想の騎士に見えただろうが 51 00:04:11,709 --> 00:04:12,585 ううっ 52 00:04:13,002 --> 00:04:15,588 別に責めているわけではないぞ 53 00:04:15,880 --> 00:04:17,173 ただな… 54 00:04:17,715 --> 00:04:21,844 この地に来て その生活を知って 人々に触れて 55 00:04:22,720 --> 00:04:25,848 東征軍の大将で 筆頭騎士であっても 56 00:04:25,974 --> 00:04:30,728 西方からの侵略者でしかないと 自覚してしまった 57 00:04:31,980 --> 00:04:33,481 セラフィーナ様… 58 00:04:34,190 --> 00:04:39,362 もちろん 民のために戦った7年を 後悔するようなことはしない 59 00:04:39,696 --> 00:04:43,866 確かに これまでの私にとって 正しいと思う行いだった 60 00:04:44,075 --> 00:04:48,663 だが… それを ここの者たちに 責められもしないなど 61 00:04:48,913 --> 00:04:50,790 想像すらしていなくてな 62 00:04:51,541 --> 00:04:54,502 それが… 負い目なのですか? 63 00:04:56,129 --> 00:04:58,089 その負い目があるがゆえに 64 00:04:58,214 --> 00:05:01,009 あなた様は 故郷を 見捨てるかもしれないのですか!? 65 00:05:02,552 --> 00:05:03,720 (セラ)故郷… 66 00:05:04,053 --> 00:05:07,682 荒涼とした イルドレンの緑薄き大地… 67 00:05:07,849 --> 00:05:09,559 このたびの東征は 68 00:05:09,684 --> 00:05:12,770 7年の長きにわたり 利益を生み出したが 69 00:05:12,895 --> 00:05:15,940 多くの騎士や兵が この地の戦士に敗れ 70 00:05:16,274 --> 00:05:19,694 相応以上に 犠牲を出すことになった 71 00:05:19,944 --> 00:05:21,821 故郷と負い目… 72 00:05:21,946 --> 00:05:25,491 どちらを選んでも バツが悪すぎるのが なんともな… 73 00:05:25,950 --> 00:05:29,871 (ツェツィ)ちょっと 今の話は聞き捨てなりませんね 74 00:05:30,663 --> 00:05:31,873 ツェツィ… 75 00:05:32,373 --> 00:05:35,084 お前の境遇なら そう言うだろうな 76 00:05:35,293 --> 00:05:40,465 たとえ この地の者が気にせずとも たやすく割り切れる話ではないのだ 77 00:05:40,590 --> 00:05:42,800 普通なら 恨まれ憎まれるだけのことは 78 00:05:42,925 --> 00:05:44,594 してきた自覚はある 79 00:05:44,719 --> 00:05:45,595 (ツェツィ)あっ 80 00:05:45,720 --> 00:05:48,056 今さら そういうのいいです (セラ)えっ! 81 00:05:48,514 --> 00:05:50,683 負い目とか責務とか言っても 82 00:05:50,808 --> 00:05:54,729 結局のところ 婚約首輪が 着いたままじゃないですか 83 00:05:55,021 --> 00:05:58,191 外したいと念じたら 外れる品なんて着けたまま⸺ 84 00:05:58,691 --> 00:06:02,904 そんな悩みを抱えてるなんて 言っても 滑稽話ですよ 85 00:06:03,071 --> 00:06:04,322 (ヴェーオル)ん… 86 00:06:04,822 --> 00:06:06,449 (おなかが鳴る音) 87 00:06:06,741 --> 00:06:09,702 まあ 悩もうが悩むまいが おなかはすくんです 88 00:06:10,203 --> 00:06:14,415 やっぱり私たちにとっては 食事の支度のほうが大事ですよ 89 00:06:20,046 --> 00:06:23,758 (マルシアス) えへ… ああ あ… 90 00:06:21,672 --> 00:06:26,969 (セラ)改めて思うことだが この地の食事は とにかく豊かだ 91 00:06:29,347 --> 00:06:33,476 滋味深い 森と湖の幸に恵まれていて 92 00:06:33,601 --> 00:06:36,604 そして 竜という 荒々しくも美味で 93 00:06:36,896 --> 00:06:41,109 一頭狩るだけで数百人が生きられる 巨獣が息づく森… 94 00:06:41,234 --> 00:06:43,486 そう 森だ 95 00:06:43,861 --> 00:06:47,156 この地の森は深く 山は険しい 96 00:06:47,281 --> 00:06:50,118 民たちの耕す畑が 作れようはずもない 97 00:06:50,827 --> 00:06:54,163 森を拓(ひら)かねば 民は住めず 麦も育たず 98 00:06:54,622 --> 00:06:57,333 拓けば恩恵は遠からず失われる 99 00:06:58,334 --> 00:07:02,338 数十年ごとに 土地を奪い続けて700年あまり 100 00:07:02,713 --> 00:07:06,634 王国東側の版図(はんと)は 東征前に比べ広がり 101 00:07:06,759 --> 00:07:09,512 肥沃(ひよく)な土地だって獲得できたはず 102 00:07:09,720 --> 00:07:13,182 それでも足りないのは 枯れるばかりだからか? 103 00:07:13,516 --> 00:07:15,268 (ヴェーオル)セラ (セラ)ん? 104 00:07:16,144 --> 00:07:17,770 むぐ… むぐむぐ… 105 00:07:18,062 --> 00:07:22,024 何か考え事をしておる様子だが リスみたいになっておるぞ 106 00:07:22,191 --> 00:07:23,818 (セラ)ふんっ ううっ… (ヴェーオル)ああっ!? 107 00:07:23,943 --> 00:07:26,195 セラフィーナ様 これを! (セラの もがく声) 108 00:07:26,320 --> 00:07:27,864 (セラ)んっ んん… 109 00:07:28,406 --> 00:07:31,033 うへっ… すっ すまん 助かった! 110 00:07:31,325 --> 00:07:32,827 大丈夫か? セラ 111 00:07:32,952 --> 00:07:34,662 あっ ああ… 112 00:07:34,954 --> 00:07:37,957 今 考えておったのは 昼間の話か? 113 00:07:41,836 --> 00:07:46,174 いや… 私は今 騎士として 貴族として 114 00:07:46,299 --> 00:07:48,718 東征の意義を考えていた 115 00:07:48,926 --> 00:07:52,722 私たちが民のために お前たちの土地を拓くことが… 116 00:07:53,556 --> 00:07:54,599 今 思えば 117 00:07:54,724 --> 00:07:58,269 本当に正しい行いだったと 言い切ることができない 118 00:07:59,020 --> 00:08:00,563 …などと言えば 119 00:08:00,688 --> 00:08:06,194 死んでいった騎士たちや志願兵 救われた民たちに恨まれようか 120 00:08:07,236 --> 00:08:08,779 (ヴェーオル)セラ (セラ)おっ… 121 00:08:09,906 --> 00:08:13,492 食事を終えたら 表で少し話をせぬか? 122 00:08:16,162 --> 00:08:17,997 (セラ)西でも東でも 123 00:08:18,122 --> 00:08:20,458 三つ子月のきれいさは 変わらないな 124 00:08:20,917 --> 00:08:23,753 (ヴェーオル) ああ きれいだのう セラ 125 00:08:24,045 --> 00:08:25,171 (セラ)ああ 126 00:08:26,255 --> 00:08:28,758 昼間のことと先刻のこと 127 00:08:29,217 --> 00:08:33,596 私は これから どうしたいのか 分からなくなってしまったようだ 128 00:08:34,222 --> 00:08:38,893 祖国の民のため 戦友たちのために帰るべき私と 129 00:08:39,018 --> 00:08:42,355 自身の幸せを 考えてみようかという私が 130 00:08:42,855 --> 00:08:45,900 なんか 矛盾を起こしている感じだ 131 00:08:46,067 --> 00:08:49,111 ふむ… ならば そうだな 132 00:08:49,237 --> 00:08:52,281 一度 空想でも してみるのは どうだろうか? 133 00:08:52,448 --> 00:08:54,617 空想… ん!? 134 00:08:55,368 --> 00:08:59,121 なんか意外だな お前が そういうこと言うのって 135 00:08:59,247 --> 00:09:01,123 (ヴェーオル)意外なものか 136 00:09:01,415 --> 00:09:03,084 ワシは むしろ 137 00:09:03,209 --> 00:09:06,879 夢や理想に関しては 人一倍に思うたちでな 138 00:09:07,380 --> 00:09:09,257 例えば妖精曰(テフューいわ)く 139 00:09:09,382 --> 00:09:12,885 “こうであれ”という 強い意念 意志の力は 140 00:09:13,010 --> 00:09:15,638 望む結果を手繰り寄せると 言われておる 141 00:09:15,930 --> 00:09:19,684 ならば 迷いは きっと 後悔だけを残すのだろう 142 00:09:19,892 --> 00:09:21,060 故にセラ 143 00:09:21,185 --> 00:09:24,730 どう在りたいか いかに成るのかを 空想してみるのも 144 00:09:24,855 --> 00:09:26,732 よいやもしれぬぞ 145 00:09:26,899 --> 00:09:30,152 空想… 空想かあ 146 00:09:31,779 --> 00:09:36,784 例えば 何か よい結果を持って 祖国に帰還したとして… 147 00:09:36,909 --> 00:09:39,578 (民たち)ひゃっほ~い! 148 00:09:40,663 --> 00:09:44,041 (セラ)少なくとも 民には飢えず栄えてほしい 149 00:09:44,166 --> 00:09:46,627 東征の歴史が終わるくらいに 150 00:09:46,752 --> 00:09:48,254 そうなれば 私は 151 00:09:48,379 --> 00:09:52,300 捕虜になった以上 貴族の娘としては終わりだろうな 152 00:09:52,425 --> 00:09:55,428 順当に考えれば 部屋住みの生涯だろう 153 00:09:55,803 --> 00:09:58,931 考えれば考えるほど詰んでるな… 154 00:09:59,557 --> 00:10:00,933 (セラ)はあ~ 155 00:10:01,058 --> 00:10:04,437 まあ それくらいは 覚悟の上… か 156 00:10:05,062 --> 00:10:07,940 それでは もしもの話としてだが 157 00:10:08,524 --> 00:10:13,613 私が騎士としての責務を捨てて ヴェーオルを選んだとしたら… 158 00:10:14,030 --> 00:10:16,449 多少 粗野だが下卑(げび)てはいないし 159 00:10:16,574 --> 00:10:21,078 剣の腕も 私に及ばないまでも 剛腕と巨躯(きょく)で迫り… 160 00:10:21,871 --> 00:10:22,705 あっ… 161 00:10:22,913 --> 00:10:25,041 いや まだ18歳か 162 00:10:25,166 --> 00:10:27,793 経験次第で私に並ぶやも 163 00:10:27,918 --> 00:10:31,380 血筋はレシア姉様のものだから 当然よくて 164 00:10:32,340 --> 00:10:36,802 想像もつかんが もしや 子供が生まれたり… 165 00:10:36,927 --> 00:10:40,556 子供!? 私とヴェーオルの間に 子供が生まれる!? 166 00:10:40,681 --> 00:10:43,643 あ… きっと生まれるだろうなあ 167 00:10:43,768 --> 00:10:46,562 あれ? 悪くないかも…? 168 00:10:48,522 --> 00:10:50,900 あっ… ううんっ 違う! 169 00:10:51,025 --> 00:10:52,818 これでは妄想ではないか! 170 00:10:52,943 --> 00:10:53,944 ぐわあ~! 171 00:10:54,070 --> 00:10:57,031 結局 何も 決断できぬままではないか これ!? 172 00:10:57,156 --> 00:10:59,533 うわあ~! うわ… 173 00:10:57,156 --> 00:11:00,493 (ヴェーオル) そうか 悩んでくれるか 174 00:10:59,658 --> 00:11:00,493 え? 175 00:11:01,285 --> 00:11:04,038 ワシはな 本当のところを言うなら 176 00:11:04,163 --> 00:11:07,166 もっと拒絶されるものだと 思っていた 177 00:11:07,291 --> 00:11:10,086 だから 悩んでくれて うれしく思う 178 00:11:10,211 --> 00:11:11,462 (セラ)ううっ… 179 00:11:11,879 --> 00:11:14,507 (ヴェーオル) それは そなたの今までの生き方 180 00:11:14,632 --> 00:11:18,386 信念や誇りと ワシへの気持ちが釣り合うに足る… 181 00:11:18,511 --> 00:11:20,054 と考えても よいのだろう? 182 00:11:21,806 --> 00:11:24,767 なら 今は それで よいではないか 183 00:11:25,309 --> 00:11:27,019 お前なあ 184 00:11:27,269 --> 00:11:29,980 さっきと言ってることが 矛盾してるぞ 185 00:11:30,106 --> 00:11:33,025 迷うなと言ったり 悩めと言ったり 186 00:11:33,150 --> 00:11:36,779 (ヴェーオル)うん? それはセラの問題だからのう 187 00:11:36,904 --> 00:11:39,740 ワシは そばにいることしか できんさ 188 00:11:39,865 --> 00:11:42,493 だが そうだな… 189 00:11:42,618 --> 00:11:47,289 セラが悩みを解消するために 見聞を広めてやりたいとは思う 190 00:11:47,581 --> 00:11:49,041 おっ それは… 191 00:11:49,750 --> 00:11:53,212 そろそろ遠出のことも考えてみるか 192 00:11:53,462 --> 00:11:55,005 (ノック) 193 00:11:55,131 --> 00:11:56,382 (ヒルベイン)シディウス閣下 194 00:11:56,507 --> 00:12:00,636 不肖ヒルベイン 東方の蛮地より 伝令として戻りました 195 00:12:01,011 --> 00:12:02,555 火急の報告ゆえ 196 00:12:02,680 --> 00:12:05,599 先触れを介さぬご無礼を お許しください 197 00:12:06,434 --> 00:12:07,560 (シディウス)入れ 198 00:12:07,685 --> 00:12:08,769 (ヒルベイン)はっ 199 00:12:09,061 --> 00:12:11,897 (扉の開閉音) 200 00:12:16,735 --> 00:12:19,572 (シディウス) まずは 遠征先よりの伝令 大義であった 201 00:12:20,239 --> 00:12:22,032 貴様が伝令となった時点で 202 00:12:22,158 --> 00:12:24,827 報告の内容は おおむね把握している 203 00:12:25,453 --> 00:12:27,663 セラフィーナが討たれたか 204 00:12:28,289 --> 00:12:32,710 (ヒルベイン)はっ い いえ… ご遺体は確認できず 205 00:12:32,835 --> 00:12:35,629 おそらくは 敵将をとどめるため 206 00:12:35,754 --> 00:12:39,258 しんがりを務められたのちに 捕虜になられたと… 207 00:12:40,092 --> 00:12:41,844 (シディウス)同じことだ 208 00:12:42,011 --> 00:12:42,970 はい 209 00:12:43,220 --> 00:12:44,680 (シディウス)妹のことはよい 210 00:12:44,805 --> 00:12:47,975 それよりも 東征軍の残存兵力は いかほどか? 211 00:12:48,100 --> 00:12:49,435 (ヒルベイン)はっ! 212 00:12:49,602 --> 00:12:53,481 姫様の献身により 損害は軽微であります 213 00:12:55,608 --> 00:12:57,401 (シディウス)損害は軽微 214 00:12:57,526 --> 00:13:01,030 しばしの時を要すれば 再編も容易… か 215 00:13:02,156 --> 00:13:04,742 なんとも頭が痛い問題だ 216 00:13:04,867 --> 00:13:06,285 (ため息) 217 00:13:06,535 --> 00:13:07,953 命を懸けども 218 00:13:08,078 --> 00:13:11,290 民草(たみぐさ)の困窮は救えんと 終(つい)ぞ解(わか)らぬか… 219 00:13:12,750 --> 00:13:15,044 哀れなセラフィーナよ 220 00:13:21,675 --> 00:13:24,136 遠出… 遠出かあ 221 00:13:24,929 --> 00:13:29,308 確かに 見聞を広められそうで 願ってもない話だ 222 00:13:29,934 --> 00:13:34,063 しかし 一体 どこへ行くのだろうか 223 00:13:35,064 --> 00:13:38,150 例えば エルフの優美な都だったり 224 00:13:38,651 --> 00:13:42,112 妖精は楽園のようなところで 遊び回り 225 00:13:42,488 --> 00:13:45,866 ドライアド… というか 動く植物は… 226 00:13:46,242 --> 00:13:49,662 あっ なんか 普通に恐ろしい光景が脳裏に 227 00:13:49,995 --> 00:13:54,667 ドワーフは 地底の王国で 栄えてたりとかするんだろうか… 228 00:13:54,959 --> 00:13:59,588 いやー さすがに それは 娯楽小説じゃあるまいし 229 00:13:59,755 --> 00:14:01,674 セラ (セラ)おうふ!? 230 00:14:01,924 --> 00:14:04,385 鉱人(クィェフト)の集落に興味があるのか? 231 00:14:04,510 --> 00:14:07,137 ヴェーオル! 驚かすな 心臓に悪い! 232 00:14:07,263 --> 00:14:09,557 ハッハハハ すまぬ すまぬ 233 00:14:09,682 --> 00:14:13,811 それでな クィェフトの集落は 先の つぶやきに近いところだぞ 234 00:14:13,936 --> 00:14:14,770 (セラ)ほう 235 00:14:15,145 --> 00:14:17,815 地下の集落も印象的だがな 236 00:14:17,940 --> 00:14:20,234 特筆すべきことに あの地には 237 00:14:20,359 --> 00:14:22,403 なんと 温泉が湧いておるのだ! 238 00:14:23,237 --> 00:14:25,030 へ~ 何それ? 239 00:14:25,155 --> 00:14:28,868 (ヴェーオル)んっ! 温泉という単語では通じぬか 240 00:14:29,034 --> 00:14:30,327 いや そうか 241 00:14:30,452 --> 00:14:33,914 平野ばかりの西方生まれでは 知る由もないか 242 00:14:34,123 --> 00:14:36,667 それで その温泉とは 一体 何だ? (ヴェーオル)うーむ… 243 00:14:36,917 --> 00:14:40,296 うーむ… 何というか そうだのう… 244 00:14:40,421 --> 00:14:44,174 うむ 要するに 自然に湧いた 風呂だと言えば よいだろうか 245 00:14:44,592 --> 00:14:46,844 おっ 風呂が自然に!? 246 00:14:46,969 --> 00:14:48,304 まーたまた 247 00:14:48,429 --> 00:14:52,308 風呂なんて薪(たきぎ)を大量に使って沸かす 贅沢(ぜいたく)な娯楽だぞ? 248 00:14:52,641 --> 00:14:53,893 クィェフトが言うには 249 00:14:54,018 --> 00:14:56,812 地熱の影響で 勝手に温まるらしいぞ 250 00:14:57,146 --> 00:14:58,355 (セラ)おっ… 251 00:14:59,356 --> 00:15:02,860 ああ~! 湯が勝手に湧くって 252 00:15:02,985 --> 00:15:04,695 何だ それ ずるくな~い? 253 00:15:04,820 --> 00:15:09,700 湖畔の邑(おおざと)は 水産資源に竜肉 おまけに木材も豊富だし! 254 00:15:04,820 --> 00:15:09,700 (雷鳴) 255 00:15:09,908 --> 00:15:13,537 ドワーフの里は里で ミスリルやら 尽きない湯やら… 256 00:15:13,662 --> 00:15:17,249 どうなってるんだ この地の豊かさは~! 257 00:15:17,499 --> 00:15:20,085 毎度のごとく 驚いてますねえ 258 00:15:20,210 --> 00:15:24,632 まあ 温泉は最初 私も ものすごーく驚きましたから 259 00:15:24,840 --> 00:15:28,177 開拓村の様子しか 記憶に残ってませんが 260 00:15:28,302 --> 00:15:31,055 冬も 川で沐浴(もくよく)することが あるくらい 261 00:15:31,180 --> 00:15:33,349 燃料は貴重なんですがね 262 00:15:34,016 --> 00:15:37,061 (ツェツィ)西側が占領してきた 外縁の荒れ地は 263 00:15:37,186 --> 00:15:39,647 イルドレン王国の 比較的 マシなところと 264 00:15:39,772 --> 00:15:41,357 大差ないですから 265 00:15:41,482 --> 00:15:44,652 その証拠に 竜も妖精も いなかったでしょ? 266 00:15:44,985 --> 00:15:46,570 確かに 267 00:15:46,862 --> 00:15:51,283 でも まあ あんなものが住む土地で 生きてはいけないし 268 00:15:51,450 --> 00:15:55,287 というか 蛮族たちは 何で平気なのやら 269 00:15:55,412 --> 00:15:58,540 はあ… 平気なはずないじゃないですか 270 00:15:58,666 --> 00:15:59,500 (マルシアス)は? 271 00:16:00,376 --> 00:16:04,672 (ツェツィ)この辺りの戦士たちは 竜を飼って生きるほかなく 272 00:16:04,797 --> 00:16:08,425 その生活に耐えられない人は いずれ死んでいきます 273 00:16:09,843 --> 00:16:12,179 健康な戦士が絶えた集落が 274 00:16:12,304 --> 00:16:15,265 竜の餌場になることも 珍しくないんですから 275 00:16:15,766 --> 00:16:17,267 それは… 276 00:16:17,601 --> 00:16:19,269 (ツェツィ)まっ それはそれです 277 00:16:19,645 --> 00:16:23,440 痩せた大地を耕して わずかな実りすら税になり 278 00:16:23,565 --> 00:16:25,651 飢饉(ききん)と寒さで死ぬ土地か 279 00:16:26,026 --> 00:16:29,363 おなかいっぱい ご飯が食べられるほど豊かだけれど 280 00:16:29,488 --> 00:16:32,032 戦士がいなくなれば死ぬ土地か 281 00:16:34,326 --> 00:16:38,747 確かなことは 私たちは いつか必ず死ぬんです 282 00:16:38,872 --> 00:16:40,207 飢えて死ぬくらいなら 283 00:16:40,332 --> 00:16:43,585 竜に食われるほうが まだマシだと思えますね 284 00:16:43,794 --> 00:16:46,922 最悪でも 生命の糧になれると思うのなら 285 00:16:43,794 --> 00:16:49,633 (おびえる声) 286 00:16:47,047 --> 00:16:49,633 生きたかいが 少しは あると思いません? 287 00:16:49,800 --> 00:16:52,010 (マルシアス)んん… え~ 288 00:16:52,136 --> 00:16:54,304 全っ然 理解できない思想だわ 289 00:16:54,680 --> 00:16:58,267 そりゃそうですよねえ 価値観の違いってやつです 290 00:16:58,434 --> 00:17:01,770 だだだ… 第一 葬儀や埋葬がされないじゃない 291 00:17:01,895 --> 00:17:03,397 非文明的な! 292 00:17:03,522 --> 00:17:06,066 そちらの様式と違うだけですよ 293 00:17:06,191 --> 00:17:07,818 (セラ)おお~! (2人)ん? 294 00:17:08,485 --> 00:17:10,112 (セラ)本当に ドワーフの工匠に 295 00:17:10,237 --> 00:17:13,240 私の兜(かぶと)を作るように 頼んでくれたのか!? 296 00:17:13,365 --> 00:17:14,366 (ヴェーオル)うむ 297 00:17:14,575 --> 00:17:18,579 ああ… だが 支払おうにも 私の資産は ここにはないが… 298 00:17:18,829 --> 00:17:21,248 それに関しては心配無用だ 299 00:17:21,373 --> 00:17:25,002 先日狩ったモリスベリの素材で 十分に事足りた 300 00:17:25,127 --> 00:17:28,839 もとより とどめを刺した そなたの取り分は 一番多かったし 301 00:17:28,964 --> 00:17:33,552 そこに ワシの取り分と 魔物退治の礼も乗せてある 302 00:17:33,677 --> 00:17:36,764 バルハス老が ミスリル製の代物を仕上げてやると 303 00:17:36,889 --> 00:17:38,307 おっしゃっておったぞ 304 00:17:38,432 --> 00:17:40,350 期待しておるとよい 305 00:17:40,476 --> 00:17:41,894 ほおお~! 306 00:17:42,352 --> 00:17:44,354 それは よいなあ! (ヴェーオル)うむ 307 00:17:44,813 --> 00:17:49,067 (2人の笑い声) 308 00:17:46,690 --> 00:17:49,067 大喜びじゃないですか 309 00:17:49,193 --> 00:17:53,113 セラフィーナ様の あんな喜んでる姿 初めて見た… 310 00:17:49,193 --> 00:17:53,113 (セラ) ひゃっほ~い! ハハハッ… 311 00:17:53,572 --> 00:17:56,200 で いつだ? いつ頃に完成する? 312 00:17:56,325 --> 00:17:58,410 (ヴェーオル)うむ 聞いてみよう 313 00:17:58,535 --> 00:18:00,996 3人とも 少し耳を塞いでおれ 314 00:18:01,121 --> 00:18:02,289 (マルシアス)ん? 315 00:18:02,623 --> 00:18:03,707 (息を吸う音) 316 00:18:04,208 --> 00:18:10,422 (ヴェーオル:雷声(らいせい)) ヴュフメーク殿~! 317 00:18:10,547 --> 00:18:12,925 (こだまする声) (マルシアス)あ ああ… あへっ 318 00:18:13,175 --> 00:18:16,178 相も変わらず すさまじいほどの“雷声”だな 319 00:18:15,344 --> 00:18:17,346 (風を切る音) 320 00:18:16,303 --> 00:18:17,346 おお… 321 00:18:20,766 --> 00:18:21,975 (ヴュフメーク)ヤっほー! 322 00:18:22,101 --> 00:18:24,812 意力ノ乗った いい“雷声”だネ 次期大族長(オークフィム) 323 00:18:24,937 --> 00:18:27,523 そッしテ イるどれン ひっさシぶリー! 324 00:18:27,815 --> 00:18:29,483 わあ 元気… 325 00:18:29,608 --> 00:18:32,486 (ヴェーオル) 急に呼びつけて すまぬな ヴュフメーク殿 326 00:18:32,611 --> 00:18:33,862 (ヴュフメーク)イーの イーの! 327 00:18:33,987 --> 00:18:37,324 オークフィムの言葉ナら アタシたちには勅命サ! 328 00:18:37,449 --> 00:18:38,659 それデ それデ 329 00:18:38,784 --> 00:18:40,953 何か でんごーン? (ヴェーオル)うむ 330 00:18:41,328 --> 00:18:43,247 場所は黒鉄(くろがね)山脈 331 00:18:43,372 --> 00:18:46,583 クィェフトの集落で 最も人が多いところ 332 00:18:46,708 --> 00:18:47,960 内容は 333 00:18:48,252 --> 00:18:53,966 “オークフィムよりバルハス老へ 例の品の受領日 お伺い奉る”と 334 00:18:54,091 --> 00:18:56,927 おっぼえタ! そレじゃ 行っテくル! 335 00:18:57,052 --> 00:18:59,596 ひゅっ! (セラ)おお… また消えた 336 00:18:59,721 --> 00:19:03,100 風のテフューは どこにでも偏在しておってな 337 00:19:03,225 --> 00:19:06,520 声に意力を乗せられるなら 手を貸してくれる 338 00:19:06,770 --> 00:19:10,190 まあ 今では ワシと父上にしかできんのだが 339 00:19:10,315 --> 00:19:11,608 (セラ)ほお… 340 00:19:11,859 --> 00:19:13,652 ん? あれ? 341 00:19:13,777 --> 00:19:18,949 ふと思ったが 次期大族長って 氏族間の要望調整役なのか? 342 00:19:19,116 --> 00:19:20,284 そうだぞ 343 00:19:20,409 --> 00:19:23,287 まっ 連盟の長(おさ)は そんなものよな 344 00:19:23,412 --> 00:19:26,290 魔物退治と大祓(おおはらえ)の際の要 345 00:19:26,415 --> 00:19:30,169 その他もろもろの 利益調整が主な役割だな 346 00:19:30,294 --> 00:19:32,713 いやあ その辺りは大変でなあ 347 00:19:32,838 --> 00:19:37,092 (セラ) ワイルドな感じかと思ったら 政治的色が濃いんだな 348 00:19:37,259 --> 00:19:38,719 だのう… 349 00:19:39,178 --> 00:19:42,431 まっ ワシにはワシにできることを やるだけさ 350 00:19:42,598 --> 00:19:46,018 皆 己にできることを 精一杯にやって生きてきたし 351 00:19:46,143 --> 00:19:47,603 生きていくほかない 352 00:19:47,728 --> 00:19:52,357 重責ではあるが 父祖たちより続く ワシの誇りでもあるのだ セラ 353 00:19:52,941 --> 00:19:54,651 ヴェーオル… 354 00:19:54,818 --> 00:19:58,030 第一印象こそ 野蛮だ 何だと思っていたが 355 00:19:58,155 --> 00:20:00,657 やはり お前は 王族の血筋なんだな 356 00:20:00,782 --> 00:20:03,577 フッフフ… どうだ ほれ直したか? 357 00:20:03,702 --> 00:20:06,246 ほっ ほれ直すって お前な… 358 00:20:06,371 --> 00:20:10,042 ハッハハ よいではないか 言葉のあやよ 359 00:20:10,167 --> 00:20:13,879 き… 貴族として その意識を 見直したりはしたけどな… 360 00:20:14,922 --> 00:20:16,632 たっダいマー! 361 00:20:16,757 --> 00:20:18,759 アレ? イるどれン 顔 赤いヨ? 362 00:20:18,884 --> 00:20:20,969 何でもない! そっ それより 363 00:20:21,094 --> 00:20:23,639 さっきの伝言の返事は どうだったのか? 364 00:20:23,764 --> 00:20:25,682 (ヴュフメーク) ああ! そウそウ それネ 365 00:20:25,807 --> 00:20:27,601 “バルハスよりオークフィムへ” 366 00:20:27,726 --> 00:20:30,604 “明日の朝には仕上がるぞい” だってサ! 367 00:20:30,729 --> 00:20:33,815 それは ありがたい! 決まりだな セラ 368 00:20:33,941 --> 00:20:34,775 (セラ)フフッ 369 00:20:35,025 --> 00:20:38,195 そなたの目的の “見聞を広める旅” 370 00:20:38,320 --> 00:20:40,781 クィェフトの里から 始めようではないか 371 00:20:40,906 --> 00:20:42,908 ああ… ああ! 372 00:20:47,829 --> 00:20:52,292 ♪~ 373 00:20:54,378 --> 00:20:56,755 (セラ) うむ! 今朝も清々(すがすが)しいな 374 00:20:57,589 --> 00:21:00,425 しかし 完全武装で出かけるとは 375 00:21:00,550 --> 00:21:03,303 向こうで 何か 戦う可能性があるのか? 376 00:21:03,637 --> 00:21:05,263 (ヴェーオル) クィェフトの集落に 着くまでは 377 00:21:05,389 --> 00:21:06,765 気が抜けぬからな 378 00:21:07,516 --> 00:21:10,644 人里を半歩踏み出せば 竜の領域だ 379 00:21:10,769 --> 00:21:13,188 備えるに越したことは ないだろう 380 00:21:13,313 --> 00:21:16,733 さて 行く先は黒鉄山脈 381 00:21:16,858 --> 00:21:19,528 裏手に見える あの大きな山の麓だ 382 00:21:19,820 --> 00:21:22,948 裏手の大きな山… って 383 00:21:23,073 --> 00:21:25,534 どの辺りの山か 気にはなっていたが… 384 00:21:26,368 --> 00:21:28,203 あそこに 今日中に たどり着くのは 385 00:21:28,328 --> 00:21:29,663 不可能だろう!? 386 00:21:29,788 --> 00:21:32,290 一体 何日かかるやら… 387 00:21:32,749 --> 00:21:35,794 フッフフ それは杞憂(きゆう)というものだ 388 00:21:36,295 --> 00:21:38,797 いざ刮目(かつもく)して見るがよい! 389 00:21:38,964 --> 00:21:41,883 ワシら汎人(コーネム)の数ある集落の中で 390 00:21:42,009 --> 00:21:44,845 湖畔の邑(おおざと)のみに伝わる秘法⸺ 391 00:21:45,345 --> 00:21:47,806 天(あま)駆ける竜たちへの情景(あこがれ)を! 392 00:21:50,017 --> 00:21:51,810 (セラ)うわあ… 何だ これは!? 393 00:21:51,935 --> 00:21:53,311 (マルシアス)わ~ ああ~! 394 00:21:53,437 --> 00:21:54,479 (ヴェーオル)これはワシら 395 00:21:54,604 --> 00:21:57,065 竜鎧(りゅうがい)をまといし戦士たちの夢! 396 00:21:57,524 --> 00:21:59,568 祖先の憧憬(しょうけい)が魔物となりて 397 00:22:00,027 --> 00:22:01,236 やがては根付き 398 00:22:01,361 --> 00:22:03,238 精霊となった物 399 00:22:03,947 --> 00:22:06,074 “竜の写し身” である! 400 00:22:06,199 --> 00:22:08,076 (セラたち)ぐうう… 401 00:22:08,994 --> 00:22:09,828 ああっ! 402 00:22:10,746 --> 00:22:15,709 ~♪ 403 00:22:13,957 --> 00:22:15,709 飛んだ! 404 00:22:24,259 --> 00:22:25,594 (マルシアス)あ あ あああ… 405 00:22:25,927 --> 00:22:30,390 (ヴェーオル)セラ ワシらの憧れ 竜たちへの畏敬が分かるか? 406 00:22:30,515 --> 00:22:33,602 大空を駆けるほど 心躍ることは そうないぞ! 407 00:22:33,894 --> 00:22:36,104 あっ ああ! 分かるとも! 408 00:22:36,229 --> 00:22:38,106 フッフフ… そうか 409 00:22:38,315 --> 00:22:39,608 (セラ)フフ 410 00:22:41,485 --> 00:22:43,737 (ツェツィ) だいぶ 新婚感 出てきましたね 411 00:22:43,862 --> 00:22:45,989 (セラ)なっ!? ツツツ… ツェツィ! 412 00:22:46,114 --> 00:22:50,118 私とヴェーオルが… しっ… そんなふうに見えるか!? 413 00:22:50,410 --> 00:22:52,120 あれ? ご不満で? (マルシアス)んん… 414 00:22:52,371 --> 00:22:56,958 (セラ)んっ むむ… あああ うっ んん… あー! 415 00:22:57,084 --> 00:22:58,126 いや 不満はない 416 00:22:58,543 --> 00:23:00,045 のろけます? 417 00:23:00,170 --> 00:23:02,047 (ヴェーオル)フッ ん!? 418 00:23:05,467 --> 00:23:07,928 皆の者! しっかと つかまれい! 419 00:23:08,095 --> 00:23:09,096 (セラたち)ああっ! 420 00:23:12,140 --> 00:23:12,974 (セラたち)うわっ 421 00:23:15,519 --> 00:23:17,562 (マルシアス)あ あ ああ… (セラ)敵襲!? 422 00:23:17,687 --> 00:23:19,773 だが あの炎は 一体!? 423 00:23:20,023 --> 00:23:22,401 (ヴェーオル) 厄介(やっかい)な相手に目をつけられた 424 00:23:22,526 --> 00:23:24,945 火を吐く竜など やつらしかおらぬ 425 00:23:25,362 --> 00:23:27,948 黒鉄山脈の主の血脈… 426 00:23:33,036 --> 00:23:35,539 火竜… 真(まこと)の竜 427 00:23:35,664 --> 00:23:37,332 “グレンナイリ”!