1 00:00:02,002 --> 00:00:05,172 (クロル)姫ちゃん “拷問”の時間だよ! 2 00:00:05,172 --> 00:00:08,342 (クロル)今日の “拷問”はハムスター! 3 00:00:08,342 --> 00:00:11,511 (姫)ハムスターだと! まずいぞ エクス。 4 00:00:11,511 --> 00:00:16,183 (エクス)私はハムスターが大好き。 私のセリフを先に言うな! 5 00:00:16,183 --> 00:00:21,021 しかし実際そうなんだ。 私は ハムスターが大好き…。 6 00:00:21,021 --> 00:00:26,026 愛くるしいお顔… ぷりぷりのお尻。 7 00:00:26,026 --> 00:00:28,195 そして あの小ささ。 8 00:00:28,195 --> 00:00:33,033 ああ… なんて愛らしくて はかない生き物なんだ。 9 00:00:33,033 --> 00:00:35,869 ライオンと戦わせたら死んじゃいそう。 10 00:00:35,869 --> 00:00:38,205 だいたいの生物 死んじゃいますよ。 11 00:00:38,205 --> 00:00:40,707 これは今回 勝ち確だね~。 12 00:00:40,707 --> 00:00:45,212 さぁおいで! 魔界ハムスターのハムちゃん! 13 00:00:45,212 --> 00:00:50,550 (地響き) 14 00:00:50,550 --> 00:00:52,653 でっか。 15 00:02:37,524 --> 00:02:39,526 えっ…? あれ? 16 00:02:39,526 --> 00:02:41,695 あんまりな反応? 17 00:02:41,695 --> 00:02:45,866 魔界で大人気 魔界ハムスターの ハムちゃんなんだけど…。 18 00:02:45,866 --> 00:02:48,368 魔王様も ハムちゃんのファンなんだよ。 19 00:02:48,368 --> 00:02:51,038 圧がすごい。 20 00:02:51,038 --> 00:02:55,208 《ハムスターって このサイズになると 眼球でか…》 21 00:02:55,208 --> 00:02:59,212 これはちょっと。 むしろ怖いですね。 22 00:02:59,212 --> 00:03:02,983 (ハムちゃん)そんなぁ~。 しゃべるのかよ。 23 00:03:02,983 --> 00:03:05,986 魔界ハムスターは… しゃべるよ。 24 00:03:05,986 --> 00:03:10,323 クロル… 申し訳ないが 今回は屈せないよ。 25 00:03:10,323 --> 00:03:14,995 秘密 話せなくてごめんね。 どんな謝罪ですか。 26 00:03:14,995 --> 00:03:19,100 そうかぁ… 残念だけど 行こうか ハムちゃん。 27 00:03:19,100 --> 00:03:22,002 待ってください! 28 00:03:22,002 --> 00:03:24,004 クロルさんはボクを信じて➨ 29 00:03:24,004 --> 00:03:26,173 “拷問”に連れてきてくれました。 あっ。 30 00:03:26,173 --> 00:03:29,342 お世話になってるクロルさんが ボクのせいで➨ 31 00:03:29,342 --> 00:03:32,846 “拷問”失敗になるのは嫌です。 ハムちゃん…。 32 00:03:32,846 --> 00:03:35,182 ボクにチャンスをください! 33 00:03:35,182 --> 00:03:37,350 ほう… チャンス? 34 00:03:37,350 --> 00:03:41,021 何か私を屈しさせられる 秘策でもあるのか? 35 00:03:41,021 --> 00:03:44,524 はい! 青椒肉絲には自信があります! 36 00:03:47,194 --> 00:03:49,196 (切る音) 37 00:03:51,198 --> 00:03:53,200 すぅ~。 38 00:03:53,200 --> 00:03:55,702 (切る音) 39 00:03:55,702 --> 00:03:57,871 あっ! な なにっ!? 40 00:03:57,871 --> 00:04:05,312 ♬~ 41 00:04:05,312 --> 00:04:09,316 プロハムスターといえば 事務所に所属するのが一般的。 42 00:04:09,316 --> 00:04:13,487 でも このハムちゃんは SNSから火が付いて➨ 43 00:04:13,487 --> 00:04:17,157 フリーのまま 大人気プロハムスターになったんだ! 44 00:04:17,157 --> 00:04:20,494 ふんっ! 45 00:04:20,494 --> 00:04:23,997 プロハムスター? ハムスターにプロってあるの? 46 00:04:23,997 --> 00:04:25,999 ふんっ ふんっ! 47 00:04:25,999 --> 00:04:30,170 《くぅぅ… 情報と絵面が謎すぎて 処理できない…》 48 00:04:30,170 --> 00:04:32,506 いい匂~い。 49 00:04:32,506 --> 00:04:35,842 結構 本格的なんだね。 うん。 50 00:04:35,842 --> 00:04:40,180 ハムちゃんは下積み時代 ずっと中華屋で働いていたんだ。 51 00:04:40,180 --> 00:04:43,183 材料にも かなりこだわっているんだよ。 52 00:04:43,183 --> 00:04:45,519 楽しみ~。 53 00:04:45,519 --> 00:04:48,688 ん~っ。 54 00:04:48,688 --> 00:04:51,691 おあがりよ。 55 00:04:53,860 --> 00:04:57,164 わぁ… いただきま~す! 56 00:05:01,468 --> 00:05:03,970 ふ~っ ふ~っ。 57 00:05:03,970 --> 00:05:06,973 はむっ… んんっ! 58 00:05:06,973 --> 00:05:09,309 んっ んっ…。 59 00:05:09,309 --> 00:05:12,813 おいし~! だしょ~。 60 00:05:12,813 --> 00:05:16,149 ごはんはサービス! お代わり自由だからね! 61 00:05:16,149 --> 00:05:18,652 やった~! 62 00:05:18,652 --> 00:05:25,358 <「もう ハムスター関係ないな」。 エクスは静かにそう思った> 63 00:05:28,662 --> 00:05:32,832 (魔王)なんだとっ! それは本当か! 64 00:05:32,832 --> 00:05:37,337 (カナッジ)はい。 な… なんということだ。 65 00:05:37,337 --> 00:05:41,508 今日の “拷問”は ハムちゃんだったのか。 66 00:05:41,508 --> 00:05:43,510 会いたかった…。 67 00:05:43,510 --> 00:05:47,347 そうおっしゃると思いました。 なにっ! 68 00:05:47,347 --> 00:05:49,349 まさか…。 69 00:05:49,349 --> 00:05:51,685 ついでに寄ってもらいました! 70 00:05:51,685 --> 00:05:54,387 ハムちゃんです! (雷鳴) 71 00:05:56,356 --> 00:05:58,358 やったぞ! 72 00:06:01,962 --> 00:06:06,466 (ルルン)んっ? あら ハムちゃんとの2ショット…。 73 00:06:06,466 --> 00:06:09,469 くっくっくっ いいだろう。 74 00:06:09,469 --> 00:06:12,305 今日の “拷問”は ハムちゃんだったのだ。 75 00:06:12,305 --> 00:06:14,808 へぇ…。 76 00:06:14,808 --> 00:06:17,477 明日 マオマオちゃんにも 見せてあげなきゃね。 77 00:06:17,477 --> 00:06:20,313 んっ… はぁ。 78 00:06:20,313 --> 00:06:23,817 「パパずるい」って 怒られてしまうかな。 79 00:06:23,817 --> 00:06:26,319 くっくっくっ。 80 00:06:26,319 --> 00:06:28,822 <翌日。 81 00:06:28,822 --> 00:06:33,159 魔王は怒られた> 82 00:06:33,159 --> 00:06:37,330 (ハムちゃん)はい! 青椒肉絲には 自信があります! 83 00:06:37,330 --> 00:06:41,034 (ギルガ)姫様… 今日の “拷問”は…。 84 00:06:43,003 --> 00:06:45,005 (ギルガ)私が相手だ! 85 00:06:45,005 --> 00:06:47,674 あっ…! そ… それは! 86 00:06:47,674 --> 00:06:51,344 そう… 私の魔剣コレクションの一つ➨ 87 00:06:51,344 --> 00:06:54,848 炎剣獅子王! 88 00:06:54,848 --> 00:06:59,686 盾もよろいも溶かす超火力 かつて存在した破壊神カイナが➨ 89 00:06:59,686 --> 00:07:02,956 いちばん気に入っていたという 秘蔵の剣だ! 90 00:07:02,956 --> 00:07:05,458 今日はこれで 屈してもらう。 91 00:07:05,458 --> 00:07:09,129 やめろ貴様! その剣で姫様に何をする気だ! 92 00:07:09,129 --> 00:07:11,965 ふふっ… ふん。 93 00:07:11,965 --> 00:07:14,301 (炒める音) 94 00:07:14,301 --> 00:07:17,470 炒飯! クロルから昨日➨ 95 00:07:17,470 --> 00:07:20,307 姫様が青椒肉絲で 屈したって聞いたよ。 96 00:07:20,307 --> 00:07:23,977 あっ そこ やっぱり ハムスターじゃないんだ。 97 00:07:23,977 --> 00:07:28,148 今日の “拷問”は 炎剣獅子王の超火力で作る炒飯! 98 00:07:28,148 --> 00:07:30,817 その破壊力に耐えられるかな? 99 00:07:30,817 --> 00:07:33,820 おいしそぉ~! 100 00:07:33,820 --> 00:07:36,823 あっ! しかし 案ずるなエクス! 101 00:07:36,823 --> 00:07:41,328 いくら私でも 2日連続で中華は さすがに重い。 102 00:07:41,328 --> 00:07:44,998 あっさり和食系だったら 危ないところだったが…。 103 00:07:44,998 --> 00:07:46,100 今は姫様より➨ 104 00:07:46,100 --> 00:07:49,836 お気に入りの剣で 炒飯を作られた破壊神が➨ 105 00:07:49,836 --> 00:07:52,339 あの世で悲しんでないか心配です。 106 00:07:52,339 --> 00:07:55,675 ふふふっ 炒飯は火力が命。 107 00:07:55,675 --> 00:08:01,114 高火力で生み出されるパラパラ炒飯 それは最高においしく…。 108 00:08:01,114 --> 00:08:03,616 あっ… 鍋が溶けた。 109 00:08:03,616 --> 00:08:06,119 盾をも溶かす高火力! 110 00:08:08,288 --> 00:08:11,958 料理なら トーチャーに 相談したらどうだ? ダメだ! 111 00:08:11,958 --> 00:08:16,963 トルちゃんは 出張の報告書作成で 今日は事務作業をやっている。 112 00:08:16,963 --> 00:08:19,466 だから私に “拷問”を頼んできたんだ。 113 00:08:19,466 --> 00:08:23,303 その “拷問”を手伝わせたら 事務作業が終わらず…。 114 00:08:23,303 --> 00:08:25,472 残業が発生してしまう! 115 00:08:25,472 --> 00:08:28,308 それはよくないな。 116 00:08:28,308 --> 00:08:30,977 ということは 本日の “拷問”➨ 117 00:08:30,977 --> 00:08:33,813 姫様の勝利ですね! なるほど。 118 00:08:33,813 --> 00:08:35,815 は~っはっはっは! 119 00:08:35,815 --> 00:08:39,319 勝利だブイ! 待て! 待ってくれ姫様! 120 00:08:39,319 --> 00:08:43,156 あっ。 貴様は 伝説の聖剣エクスを 使いこなす技量がある! 121 00:08:43,156 --> 00:08:45,158 ほ~う。 122 00:08:45,158 --> 00:08:51,498 貴様なら この魔剣も操り 火力を調整できるんじゃないか? 123 00:08:51,498 --> 00:08:53,500 頼む! 124 00:08:53,500 --> 00:08:56,169 炒飯作りに協力してくれ! 125 00:08:56,169 --> 00:08:59,339 ふんっ! そんな協力 するわけがないだろう。 126 00:08:59,339 --> 00:09:01,941 ねぇ 姫様…。 目的のためなら➨ 127 00:09:01,941 --> 00:09:05,612 プライドも捨て 敵にも頭を下げる…。 128 00:09:05,612 --> 00:09:09,015 その意気やよし! 姫様!? 129 00:09:10,950 --> 00:09:12,952 一緒に炒飯作ろうぜ! 130 00:09:12,952 --> 00:09:16,456 ありがとう 姫様! 姫様の頭が悪し。 131 00:09:20,126 --> 00:09:25,632 (炎剣獅子王)グオォ…! おぉ… これが獅子王の力…。 132 00:09:25,632 --> 00:09:29,469 くっ… なんのこれしきぃ~! 133 00:09:29,469 --> 00:09:31,471 姫様…! 134 00:09:31,471 --> 00:09:35,975 私は王女にして 国王軍第三騎士団 騎士団長。 135 00:09:35,975 --> 00:09:38,311 魔剣ごときに屈するものか! 136 00:09:38,311 --> 00:09:43,149 我に屈せよ! 炎剣獅子王~! 137 00:09:43,149 --> 00:09:49,322 ぬおぉ~! グオォ~! 138 00:09:49,322 --> 00:09:53,159 うむ いい火加減だ。 139 00:09:53,159 --> 00:09:55,161 さあ 今のうちに! 140 00:09:55,161 --> 00:09:57,497 は はいっ! 141 00:09:57,497 --> 00:10:01,000 これは最高傑作の予感! 142 00:10:01,000 --> 00:10:03,169 火力は一定に調節! 143 00:10:03,169 --> 00:10:05,672 んっ… んっ…。 炒飯はスピードが命! 144 00:10:05,672 --> 00:10:07,674 んっ…。 145 00:10:07,674 --> 00:10:09,843 鍋を振れ振れ! 米を回せ! 146 00:10:09,843 --> 00:10:12,545 仕上げにネギをパラリと入れて! 147 00:10:16,015 --> 00:10:19,686 完成! ぷりぷりエビ炒飯! 148 00:10:19,686 --> 00:10:21,688 んっ…。 149 00:10:21,688 --> 00:10:24,023 (おなかの鳴る音) 150 00:10:24,023 --> 00:10:28,361 体が… アブラを欲している…。 151 00:10:28,361 --> 00:10:32,165 えっ 今日はあっさり 和食の気分だったんじゃあ…。 152 00:10:35,869 --> 00:10:38,671 どうだ? おいしく出来たか? 153 00:10:42,709 --> 00:10:45,044 屈する! やったぁ! 154 00:10:45,044 --> 00:10:48,348 魔剣には屈しなかったのに!? 155 00:10:54,053 --> 00:10:57,891 (トーチャー)ギルガちゃん 大丈夫だったかしら。 156 00:10:57,891 --> 00:10:59,893 やはり付き添って…。 157 00:10:59,893 --> 00:11:02,395 あっ。 📱 158 00:11:10,503 --> 00:11:14,507 無事 秘密を 聞き出せたようですね。 159 00:11:14,507 --> 00:11:17,510 さすがです。 ギルガちゃん。 160 00:11:24,851 --> 00:11:26,853 (アリオート)えっ…!? 161 00:11:26,853 --> 00:11:30,690 (アリオート)今… なんと言った? コンちゃん。 162 00:11:30,690 --> 00:11:34,193 えっ? 旦那様が…。 163 00:11:34,193 --> 00:11:37,197 ⸨バニラちゃんの “拷問”だが…。 164 00:11:37,197 --> 00:11:41,701 なかなか思うように姫様を 屈しさせることができぬらしい。 165 00:11:41,701 --> 00:11:44,537 きっと落ち込んでいるはず。 166 00:11:44,537 --> 00:11:49,208 何か 絶対勝てる “拷問”を考えてあげたい⸩ 167 00:11:49,208 --> 00:11:52,879 と おっしゃっていたので 提案をしただけですよ。 168 00:11:52,879 --> 00:11:57,550 そ… それにしても そんな恐ろしく残虐な “拷問”…。 169 00:11:57,550 --> 00:12:01,988 いや… 私の聞き間違えの 可能性もある。 170 00:12:01,988 --> 00:12:06,659 コンちゃん 悪いがもう一度 言ってもらえるだろうか? 171 00:12:06,659 --> 00:12:08,661 はい。 172 00:12:08,661 --> 00:12:10,663 「階段ジャンプ」です。 173 00:12:10,663 --> 00:12:14,334 まず 2人並んで 階段の1段目に立ち➨ 174 00:12:14,334 --> 00:12:16,336 そこからジャンプします。 175 00:12:16,336 --> 00:12:19,172 成功したら 次は2段目。 176 00:12:19,172 --> 00:12:22,508 それもできたら 3段目 4段目…。 177 00:12:22,508 --> 00:12:24,510 と繰り返し➨ 178 00:12:24,510 --> 00:12:28,181 先に恐怖で跳べなくなった者の 負け となります。 179 00:12:28,181 --> 00:12:30,516 危険すぎる! 180 00:12:30,516 --> 00:12:34,354 学校でも低学年の子どもがやって すぐ先生に禁止される➨ 181 00:12:34,354 --> 00:12:38,691 禁断の遊びじゃあないか! 禁断…。 182 00:12:38,691 --> 00:12:43,196 いいじゃないですか。 旦那様 ペシュッツ家は➨ 183 00:12:43,196 --> 00:12:47,200 魔王軍で最も 残忍酷薄といわれる一族ですよ。 184 00:12:47,200 --> 00:12:50,203 がっ… それは確かにそうだが➨ 185 00:12:50,203 --> 00:12:54,040 だけどそれ バニラちゃんも危ないじゃあないか。 186 00:12:54,040 --> 00:12:58,211 それが 危なくないどころか この “拷問”➨ 187 00:12:58,211 --> 00:13:02,148 お嬢様は確実に勝利できるのです。 なんだって! 188 00:13:02,148 --> 00:13:04,484 お忘れですか? 189 00:13:04,484 --> 00:13:07,153 お嬢様はお腰の羽で…。 ⸨バニラ:ほっ。 190 00:13:07,153 --> 00:13:09,656 わぁ~⸩ ほんの少し 飛ぶことができるのです! 191 00:13:09,656 --> 00:13:11,658 そういえば! 192 00:13:11,658 --> 00:13:15,828 飛ぶといっても 落下速度を 抑える程度ですけどね。 193 00:13:15,828 --> 00:13:18,331 なるほど これなら…。 194 00:13:18,331 --> 00:13:22,001 バニラちゃんが確実に勝利できる! 195 00:13:22,001 --> 00:13:26,172 そうです お嬢様が 負けることはありません! 196 00:13:26,172 --> 00:13:29,008 その対戦相手の姫様というのが➨ 197 00:13:29,008 --> 00:13:32,512 よっぽど 足腰が丈夫でもないかぎり! 198 00:13:32,512 --> 00:13:34,514 ふっふっふ。 199 00:13:34,514 --> 00:13:38,518 ペシュッツらしく 残忍で確実に勝利できる “拷問”。 200 00:13:38,518 --> 00:13:41,020 完璧な “拷問”だ! 201 00:13:41,020 --> 00:13:44,857 姫様の足腰が 丈夫でもないかぎり! 202 00:13:44,857 --> 00:13:49,562 早速 バニラちゃんに提案に行こう。 203 00:13:54,033 --> 00:13:56,035 (ノック) 204 00:13:56,035 --> 00:13:58,037 (ドアの開く音) 205 00:13:59,972 --> 00:14:03,476 パパ…。 バニラちゃん…。 206 00:14:03,476 --> 00:14:08,147 大丈夫かい? 難しい顔してたけど…。 207 00:14:08,147 --> 00:14:12,485 うん… 最近 “拷問”が あんまりうまくいかないから➨ 208 00:14:12,485 --> 00:14:15,154 次は失敗できないなって…。 209 00:14:15,154 --> 00:14:18,324 絶対に勝てる “拷問”を 考えてたの。 210 00:14:18,324 --> 00:14:20,326 そっ それなら! 211 00:14:20,326 --> 00:14:22,328 うっふふ…。 かっ!? 212 00:14:22,328 --> 00:14:24,330 そしてちょうど今! 213 00:14:24,330 --> 00:14:27,834 最高の “拷問”を思いついたとこ! んっ! 214 00:14:27,834 --> 00:14:32,171 見ててパパ! 次は絶対私が勝つわ! 215 00:14:32,171 --> 00:14:34,841 ふふふ この “拷問”➨ 216 00:14:34,841 --> 00:14:38,010 姫様 喜んでくれたら うれしいなぁ。 217 00:14:38,010 --> 00:14:40,012 ふふふっ…。 218 00:14:40,012 --> 00:14:42,849 そうだパパ 何か用事? あっ。 219 00:14:42,849 --> 00:14:47,353 いや… なんでもないよ! 220 00:14:47,353 --> 00:14:51,691 きっと姫様は喜んでくれるさ! そうよね! 221 00:14:51,691 --> 00:14:55,027 なんたって 名家ペシュッツ本家の娘の➨ 222 00:14:55,027 --> 00:14:57,697 この私が考えた “拷問”なのだから! 223 00:14:57,697 --> 00:15:00,199 (2人の笑い声) 224 00:15:02,135 --> 00:15:05,304 姫様 “拷問”の時間だ。 225 00:15:05,304 --> 00:15:08,975 今日は ペシュッツ本家の 娘である私が➨ 226 00:15:08,975 --> 00:15:12,311 姫様のために 完璧な “拷問”を用意した! 227 00:15:12,311 --> 00:15:15,148 バニラちゃん いつもと雰囲気が違う。 228 00:15:15,148 --> 00:15:18,484 これは 気を引き締めないと いけませんね。 229 00:15:18,484 --> 00:15:24,490 くっふふ… 身構えても無駄だよ。 今日の “拷問”に抜かりはない! 230 00:15:24,490 --> 00:15:27,493 《パパとママも褒めてくれた。 231 00:15:27,493 --> 00:15:30,663 ラッピングも すごくかわいいものにした》 232 00:15:30,663 --> 00:15:34,167 姫様も絶対メロメロに屈するはず! 233 00:15:34,167 --> 00:15:37,170 私だって あまりの完成度に➨ 234 00:15:37,170 --> 00:15:40,673 寝る直前まで枕元に置いて めでていたくらいさ! 235 00:15:40,673 --> 00:15:44,510 完成度? いったいどんな “拷問”なんだっ。 236 00:15:44,510 --> 00:15:50,349 気になるだろう。 それでは早速見せてやろう。 237 00:15:50,349 --> 00:15:52,351 食らえ! 238 00:15:52,351 --> 00:15:55,855 今日の “拷問”は これだぁ! 239 00:15:58,357 --> 00:16:00,293 あっ。 240 00:16:00,293 --> 00:16:03,796 あ… あっ… うぅ。 241 00:16:03,796 --> 00:16:05,798 うっ うぅ…。 242 00:16:05,798 --> 00:16:11,304 “拷問” 枕元に忘れてきちゃった。 (2人)えっ。 243 00:16:11,304 --> 00:16:15,808 うっ… まっ 待ってて姫様! すぐ取ってくる! 244 00:16:15,808 --> 00:16:17,810 バニラちゃん! 245 00:16:17,810 --> 00:16:22,148 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 246 00:16:22,148 --> 00:16:25,151 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 247 00:16:25,151 --> 00:16:27,553 ハァ ハァ ハァ…。 248 00:16:29,489 --> 00:16:32,291 《完璧な “拷問”だったのに…》 249 00:16:34,994 --> 00:16:37,330 ⸨わぁ…⸩ 250 00:16:37,330 --> 00:16:43,503 《夜遅くまで… 頑張ったのに…》 251 00:16:43,503 --> 00:16:49,008 ハァ… ハァ… ハァ…。 252 00:16:49,008 --> 00:16:51,677 ハァ… んっ…。 253 00:16:51,677 --> 00:16:55,848 ⸨アリオート:はっはっは これぞ残忍非道! 254 00:16:55,848 --> 00:16:59,352 ペシュッツの名にふさわしい すばらしい “拷問”だ! 255 00:16:59,352 --> 00:17:01,654 (エキストラク)さすが バニラちゃんね!⸩ 256 00:17:04,290 --> 00:17:08,461 《パパもママも 褒めてくれたのに…》 257 00:17:08,461 --> 00:17:10,630 うおぉ~! 258 00:17:10,630 --> 00:17:12,632 おぶってもらって すみません。 259 00:17:12,632 --> 00:17:16,135 外出には付き添いが必要なので…。 大丈夫! 大丈夫! 260 00:17:16,135 --> 00:17:18,471 付き添いありがとね! あっ! 261 00:17:18,471 --> 00:17:20,806 いた! バニラちゃん! あっ! 262 00:17:20,806 --> 00:17:24,510 あぁ! やっぱりバニラちゃん泣いてる! 263 00:17:29,148 --> 00:17:31,817 んっ…! 264 00:17:31,817 --> 00:17:33,819 あっ! 265 00:17:35,821 --> 00:17:39,158 ああっ! 《大丈夫! 266 00:17:39,158 --> 00:17:41,494 まだ “拷問”は失敗していない! 267 00:17:41,494 --> 00:17:44,830 走って取りに戻れば 大丈夫だ! 268 00:17:44,830 --> 00:17:47,833 頑張れ! 私!》 269 00:17:50,503 --> 00:17:53,005 バニラちゃんの家って遠いの? 270 00:17:53,005 --> 00:17:56,342 魔王城から 歩いて10分くらいですので➨ 271 00:17:56,342 --> 00:18:00,112 それほどでもないです。 そうか…。 272 00:18:00,112 --> 00:18:04,617 じゃあ 戻って待ってようか。 そうですね。 273 00:18:07,453 --> 00:18:11,624 姫様! 改めて “拷問”の時間だよ! 274 00:18:11,624 --> 00:18:17,129 ふっ! それじゃ見せてもらおうか 完璧な “拷問”とやらを。 275 00:18:17,129 --> 00:18:20,633 今日の “拷問”は…。 276 00:18:20,633 --> 00:18:23,970 これさ~! 277 00:18:23,970 --> 00:18:27,306 わぁ 何これ!? ラッピングかわいい! 278 00:18:27,306 --> 00:18:29,976 えへへ… 開けてみて。 279 00:18:29,976 --> 00:18:32,979 何かな~? 280 00:18:32,979 --> 00:18:36,482 わぁ! ぬいぐるみだ! 281 00:18:36,482 --> 00:18:39,085 あっ もしかしてこれ…。 282 00:18:43,155 --> 00:18:45,157 手作り…。 283 00:18:45,157 --> 00:18:49,328 え~っ! すごい! こんなの屈しじゃ足りないよ! 284 00:18:49,328 --> 00:18:54,333 ありがとね バニラちゃん。 うん…。 285 00:18:54,333 --> 00:18:56,669 (雷鳴) 286 00:18:56,669 --> 00:19:01,273 本日の拷問官 バニラ・ペシュッツ➨ 287 00:19:01,273 --> 00:19:04,276 見事に姫を屈しさせたとのこと。 288 00:19:04,276 --> 00:19:06,445 くっくっくっ。 289 00:19:06,445 --> 00:19:13,786 さすが アリオートの娘 悪逆非道のペシュッツの血は争えんな。 290 00:19:13,786 --> 00:19:16,956 はっ! 聞き出した情報によれば…。 291 00:19:16,956 --> 00:19:18,958 んっ? 292 00:19:18,958 --> 00:19:23,462 姫の妹は毎晩 ぬいぐるみと眠っているとのこと。 293 00:19:23,462 --> 00:19:25,965 (雷鳴) 294 00:19:25,965 --> 00:19:28,300 ふっ…。 295 00:19:28,300 --> 00:19:30,603 いいね! 296 00:21:06,499 --> 00:21:11,837 《わあ… この服いいなぁ。 手触りもとてもいい。 297 00:21:11,837 --> 00:21:15,341 お値段も… いい感じ!》 298 00:21:15,341 --> 00:21:18,010 新しい物をお出ししますね~。 299 00:21:18,010 --> 00:21:20,513 《初めて入るお店だったけど➨ 300 00:21:20,513 --> 00:21:23,516 いいとこ見つけちゃいました》 お会計➨ 301 00:21:23,516 --> 00:21:25,818 3万4,200円です。 302 00:21:27,853 --> 00:21:29,855 えっ? 303 00:21:36,695 --> 00:21:42,034 《昨日は… 予想外の買い物を してしまいました…。 304 00:21:42,034 --> 00:21:46,872 確かにいい色ですし… 生地もいいですけど…。 305 00:21:46,872 --> 00:21:51,544 パッと見 普通のトレーナーが… 3万円。 306 00:21:51,544 --> 00:21:55,047 レジで 「やっぱりいいです」 なんて言うのも➨ 307 00:21:55,047 --> 00:21:57,049 恥ずかしくてできず…》 308 00:21:57,049 --> 00:22:00,152 いいえ! 落ち込んでいても しかたありません! 309 00:22:00,152 --> 00:22:02,988 いい物であることには 変わりないのです! 310 00:22:02,988 --> 00:22:05,491 今日はこれを着て お出かけしましょう! 311 00:22:07,493 --> 00:22:11,497 あっ… あ… あ…。 312 00:22:11,497 --> 00:22:19,004 《えっ… 薄くて軽い生地なのに これ一枚で すごく暖かい。 313 00:22:19,004 --> 00:22:24,009 着心地もすごくいい… 知らなかった…。 314 00:22:24,009 --> 00:22:28,013 いい生地って… いい生地なんだ》 315 00:22:32,184 --> 00:22:35,688 《いつもより ウキウキしてる気がします。 316 00:22:35,688 --> 00:22:38,524 ファッションは決して 金額ではありませんが➨ 317 00:22:38,524 --> 00:22:42,361 それでもなんだか 高揚感がありますね》 318 00:22:42,361 --> 00:22:44,363 ⸨私! 今! 319 00:22:44,363 --> 00:22:46,866 いい服着てるんですよ!⸩ 320 00:22:46,866 --> 00:22:50,069 うふふふ… あっ。 321 00:22:52,371 --> 00:22:57,376 《そうだ このホテル… お茶ができるんですよね…。 322 00:22:57,376 --> 00:23:01,814 高級そうなので 入る勇気がありませんでしたが。 323 00:23:01,814 --> 00:23:05,150 だけど 今ならいける気がします! 324 00:23:05,150 --> 00:23:08,354 私 いい服着てるから!》 325 00:23:12,157 --> 00:23:14,560 おいし~。 326 00:23:18,163 --> 00:23:22,001 《今日は一日 新鮮な気持ちで 楽しかったです。 327 00:23:22,001 --> 00:23:27,172 ふだん着用の服に高い物は いらないと思ってましたけど…。 328 00:23:27,172 --> 00:23:32,011 これはこれで いいですね。 新しい発見ができました。 329 00:23:32,011 --> 00:23:35,514 何事も先入観はよくないですね。 330 00:23:35,514 --> 00:23:40,619 今後は値段で判断せず いい服と思った物を買って…》 331 00:23:42,688 --> 00:23:44,690 んっ…。 332 00:23:44,690 --> 00:23:48,694 これを大切に着ましょう。