1 00:00:02,002 --> 00:00:08,342 <国王軍と魔王軍が 衝突を始め 幾数年。 2 00:00:08,342 --> 00:00:12,512 国王軍第三騎士団 騎士団長の姫様は➡ 3 00:00:12,512 --> 00:00:18,352 激しい戦いのさなか 捕らわれの身になってしまう。 4 00:00:18,352 --> 00:00:22,856 姫様は 手を替え品を替え 繰り広げられる➡ 5 00:00:22,856 --> 00:00:26,693 “拷問”の苦痛に耐え 屈辱をこらえ➡ 6 00:00:26,693 --> 00:00:29,196 悲鳴ひとつ上げることはない。 7 00:00:29,196 --> 00:00:32,366 王国の秘密を 喋ったりはしない。 8 00:00:32,366 --> 00:00:35,702 そう 決して喋ったりはしない。 9 00:00:35,702 --> 00:00:39,039 姫様は屈しない。 10 00:00:39,039 --> 00:00:41,642 屈しないったら屈しない!> 11 00:00:43,710 --> 00:00:47,881 < そして… 今日も “拷問”は続く> 12 00:00:47,881 --> 00:00:49,883 (雷鳴) 13 00:02:20,017 --> 00:02:24,354 (姫様の鼻歌) 14 00:02:24,354 --> 00:02:26,857 <本日 トーチャーが出張により➡ 15 00:02:26,857 --> 00:02:30,861 責任者不在のため “拷問”はお休みである> 16 00:02:36,033 --> 00:02:38,368 (トーチャー)フゥ…。 17 00:02:38,368 --> 00:02:43,040 出張はやはり… 少し疲れますね。 18 00:02:43,040 --> 00:02:49,212 しかし ホテルで部屋着に着替え ベッドに体を沈ませる この瞬間。 19 00:02:49,212 --> 00:02:52,983 すべてが報われてる感じがして…。 20 00:02:52,983 --> 00:02:55,085 幸せ…。 21 00:02:58,989 --> 00:03:02,826 ハッ! このままだと眠ってしまいそう。 22 00:03:02,826 --> 00:03:04,995 ごはんにしましょう。 23 00:03:04,995 --> 00:03:09,166 《ふだんはバランスを考えた 自炊をするけれど➡ 24 00:03:09,166 --> 00:03:11,501 今日は出張なので特別。 25 00:03:11,501 --> 00:03:14,671 自室とは違った ビジネスホテルの隔離感が➡ 26 00:03:14,671 --> 00:03:17,574 自分を開放させている 気がしますね》 27 00:03:19,509 --> 00:03:21,511 いただきます。 28 00:03:21,511 --> 00:03:24,614 《まずは チーズハムブリトー》 29 00:03:26,683 --> 00:03:28,685 《これを優しく開いて…》 30 00:03:35,692 --> 00:03:40,197 《ジャンボフランクを間に置いて 巻き直せば…》 31 00:03:40,197 --> 00:03:44,701 完成! 特製チーズハムフランクブリトー! 32 00:03:55,979 --> 00:03:57,981 フフッ…。 33 00:03:57,981 --> 00:04:00,150 《おいしい…。 34 00:04:00,150 --> 00:04:04,154 おいしいですけど あまり上品ではないので➡ 35 00:04:04,154 --> 00:04:06,656 人に紹介しにくいのが 悩みですね》 36 00:04:09,493 --> 00:04:12,095 《次は こちらのカップうどん》 37 00:04:18,001 --> 00:04:20,337 《少し長めに蓋をして➡ 38 00:04:20,337 --> 00:04:23,140 麺を柔らかくするのが 最近のマイブーム》 39 00:04:27,177 --> 00:04:29,179 ハァッ…。 40 00:04:29,179 --> 00:04:31,581 《そして このお揚げ》 41 00:04:33,517 --> 00:04:36,686 《お揚げに染み込んだ つゆが溢れ出てきて➡ 42 00:04:36,686 --> 00:04:39,022 くわえただけでも おいしい。 43 00:04:39,022 --> 00:04:41,691 この小さな卵…。 44 00:04:41,691 --> 00:04:44,694 どうやって作ってるのか 謎ですが➡ 45 00:04:44,694 --> 00:04:47,364 これがつゆに とても合って おいしい。 46 00:04:47,364 --> 00:04:49,366 今日は更に➡ 47 00:04:49,366 --> 00:04:53,970 冷蔵庫に ちょっといいプリンを 冷やしてあります。 48 00:04:53,970 --> 00:04:57,774 少し贅沢しすぎですね》 49 00:05:06,316 --> 00:05:08,652 《昨日は暴食しましたからね。 50 00:05:08,652 --> 00:05:12,155 朝ごはんは野菜中心にしましょう。 51 00:05:12,155 --> 00:05:14,157 パンやお米はとらず➡ 52 00:05:14,157 --> 00:05:17,060 ヘルシーに…》 ハニーバターパン 焼きたてで~す! 53 00:05:21,665 --> 00:05:24,167 《焼きたてなら しかたないですね》 54 00:05:34,678 --> 00:05:37,013 (ブルーゼ)なんだと!? 55 00:05:37,013 --> 00:05:40,183 魔王様が負傷!? はい…。 56 00:05:40,183 --> 00:05:42,519 昨日 軽傷ですが 利き腕を➡ 57 00:05:42,519 --> 00:05:45,689 負傷したといううわさが。 クゥ…。 58 00:05:45,689 --> 00:05:51,294 魔王様の防御魔法の前には いかなる攻撃も無力のはず…! 59 00:05:51,294 --> 00:05:54,297 ああっ! そういえば昨日➡ 60 00:05:54,297 --> 00:05:57,634 一瞬だが魔王様の魔力を感じた。 61 00:05:57,634 --> 00:06:02,973 気のせいだと思ったが… 何者かと戦闘していたのか? 62 00:06:02,973 --> 00:06:06,643 防御魔法を展開する 隙も与えない者と…。 63 00:06:06,643 --> 00:06:08,812 お… おそらく…。 64 00:06:08,812 --> 00:06:10,814 んっ…。 65 00:06:10,814 --> 00:06:15,518 いったい誰と 戦っていたのですか 魔王様。 66 00:06:21,658 --> 00:06:23,660 ⦅マオマオちゃん/ルルン:イェーイ! 67 00:06:23,660 --> 00:06:28,665 マオマオちゃん パティシエデビュー! クッキーつくろ~! 68 00:06:28,665 --> 00:06:31,334 じょうずにできるかな~。 69 00:06:31,334 --> 00:06:35,005 (魔王)初めてなのだ 上手にできずともよい。 70 00:06:35,005 --> 00:06:38,008 挑戦することが大切なのだ。 71 00:06:38,008 --> 00:06:41,678 たとえ失敗しても それは失敗ではない。 72 00:06:41,678 --> 00:06:44,180 成功への第一歩だ。 73 00:06:44,180 --> 00:06:48,852 さいしょから ぜんぶ じょうずに せいこうしたいよ! 74 00:06:48,852 --> 00:06:51,788 確かに! 75 00:06:51,788 --> 00:06:53,790 (ルルン)大丈夫よ。 76 00:06:53,790 --> 00:06:56,960 ママたちが一緒だから。 そうだ。 77 00:06:56,960 --> 00:07:00,764 助けを求める強さ。 これもまた必要。 78 00:07:02,799 --> 00:07:07,304 (ルルン)まず バターをボウルに入れて…。 (マオマオちゃん)つぎは? 79 00:07:07,304 --> 00:07:10,807 20分くらい待つのよ。 えっ! 80 00:07:10,807 --> 00:07:14,978 このままだとバターが硬いから 少し溶けるのを待つの。 81 00:07:14,978 --> 00:07:16,980 そんなぁ。 82 00:07:16,980 --> 00:07:20,150 むぅぅ。 (魔王)クックック。 83 00:07:20,150 --> 00:07:22,152 安心せよ。 あっ。 84 00:07:25,322 --> 00:07:29,125 炎魔法 「デモンズヒート」! 85 00:07:31,494 --> 00:07:33,496 わぁ…。 86 00:07:33,496 --> 00:07:38,835 んんっ! 今 魔王様の魔力を…。 87 00:07:38,835 --> 00:07:42,672 わぁ…。 地獄の熱で ほどよく溶かしたぞ。 88 00:07:42,672 --> 00:07:45,508 わ~い ありがとうパパ。 89 00:07:45,508 --> 00:07:48,511 じゃあ 粉と卵を入れるわよ。 90 00:07:48,511 --> 00:07:54,617 マオマオちゃん 卵は割れるか? ううん まだむずかしい。 91 00:07:54,617 --> 00:07:57,287 フフーン ママは割れるわよ。 92 00:07:57,287 --> 00:08:00,290 しかも片手で! え~っ かたてで!? 93 00:08:00,290 --> 00:08:02,959 クックック なぜ張り合う。 94 00:08:02,959 --> 00:08:06,563 いちばん簡単な方法を 教えてあげるわね。 はい! 95 00:08:10,800 --> 00:08:14,137 まず 卵を平行に叩きつける。 96 00:08:14,137 --> 00:08:19,809 すると卵が放射状に割れるわ。 そこに親指を引っ掛けて➡ 97 00:08:19,809 --> 00:08:23,313 人さし指と中指で上側を持って➡ 98 00:08:23,313 --> 00:08:26,816 指を開けば…。 わぁ…。 99 00:08:26,816 --> 00:08:29,819 てじな? 技術よ。 100 00:08:29,819 --> 00:08:33,823 さぁ 更に 粉を入れて よく混ぜて➡ 101 00:08:33,823 --> 00:08:36,826 そして よく伸ばして…。 102 00:08:39,162 --> 00:08:42,565 型を抜きましょう! わ~い! 103 00:08:45,835 --> 00:08:49,172 クックック くまさんだ。 104 00:08:49,172 --> 00:08:51,941 んっ 何をしておる。 105 00:08:51,941 --> 00:08:55,111 型を使わぬのか。 フッ…。 106 00:08:55,111 --> 00:08:58,281 せかいいち おおきなクッキーつくるの。 107 00:08:58,281 --> 00:09:01,451 (魔王)なっ!? 《なんという強欲! 108 00:09:01,451 --> 00:09:03,953 さすがは我が娘。 いや➡ 109 00:09:03,953 --> 00:09:07,624 すでにクッキーに関しては ワシを凌駕しておる。 110 00:09:07,624 --> 00:09:11,461 さすがはマオマオちゃん》 111 00:09:11,461 --> 00:09:13,963 (電子音) 112 00:09:13,963 --> 00:09:17,801 は~い 焼けましたよ~。 わぁ! 113 00:09:17,801 --> 00:09:19,803 わ~い みせて~。 あぁ待って! 114 00:09:19,803 --> 00:09:21,805 まだ トレーが熱…。 は~や~く~。 115 00:09:21,805 --> 00:09:24,641 あっ…。 116 00:09:24,641 --> 00:09:26,643 ああっ! 117 00:09:30,313 --> 00:09:35,985 大丈夫か。 え… えぇ ありがとう。 118 00:09:35,985 --> 00:09:38,655 あっ! あなた 手! 119 00:09:38,655 --> 00:09:43,493 我は魔王ぞ! この程度の熱さ軽傷だ。 120 00:09:43,493 --> 00:09:45,495 あぁ…。 121 00:09:45,495 --> 00:09:47,997 マオマオちゃん。 122 00:09:47,997 --> 00:09:51,334 急ぐ気持ちもわかるが 気をつけるのだぞ。 123 00:09:51,334 --> 00:09:55,338 うん ごめんなさい… あっ。 124 00:09:55,338 --> 00:09:58,007 あかくなってる…! 125 00:09:58,007 --> 00:10:01,111 ママ ひえひえもってきて! あっ! 126 00:10:03,346 --> 00:10:07,851 どう? 治った クックック。 127 00:10:07,851 --> 00:10:13,356 マオマオちゃんは世界一の名医だな。 エヘヘ。 128 00:10:13,356 --> 00:10:19,028 (魔王)さぁ せっかくのクッキーだ 焼きたてのうちに いただこう。 129 00:10:19,028 --> 00:10:30,874 ♬~ 130 00:10:30,874 --> 00:10:36,212 せかいいち おおきいクッキー せかいいち おいし~。 131 00:10:36,212 --> 00:10:38,548 (ルルン)ママのだって おいしいわよ~。 132 00:10:38,548 --> 00:10:44,387 (魔王)クックック うまい うますぎる。 すべて食べ尽くしてやるわ! 133 00:10:44,387 --> 00:10:47,891 (マオマオちゃん)あっ だめ~! (魔王)クックック クックック⦆ 134 00:10:51,995 --> 00:10:55,798 魔王様の傷… いったい何者が…。 135 00:11:01,838 --> 00:11:03,840 姫様。 136 00:11:03,840 --> 00:11:07,177 “拷問”の時間です。 137 00:11:07,177 --> 00:11:09,178 (姫様)んっ…。 138 00:11:09,178 --> 00:11:11,681 と その前に。 んっ? 139 00:11:11,681 --> 00:11:15,184 こちら マオマオちゃん様から 差し入れです。 140 00:11:15,184 --> 00:11:17,187 えっ マオマオちゃんから? 141 00:11:17,187 --> 00:11:21,524 初めてお菓子を作ったそうです。 手作り? うれしい! 142 00:11:21,524 --> 00:11:23,526 今 開けて一緒に食べない? 143 00:11:23,526 --> 00:11:26,196 いえ 今は “拷問”の時間です。 144 00:11:26,196 --> 00:11:28,698 過度な馴れ合いは 控えさせていただきます。 145 00:11:28,698 --> 00:11:31,034 (エクス)お菓子を渡すのは セーフなのか? 146 00:11:31,034 --> 00:11:33,202 フッ… そうだな。 147 00:11:33,202 --> 00:11:36,706 “拷問”が終わってからにしよう。 そうですね。 148 00:11:36,706 --> 00:11:39,709 “拷問”が終われば 敵味方なしです。 149 00:11:39,709 --> 00:11:42,712 “拷問”は ノーサイドの精神なの? 150 00:11:42,712 --> 00:11:47,050 それでは本日の “拷問”は…。 151 00:11:47,050 --> 00:11:50,486 紅茶です。 紅茶? はい。 152 00:11:50,486 --> 00:11:55,992 情報部が 「姫様は紅茶が大好き」 という情報を入手しました。 153 00:11:55,992 --> 00:12:00,163 お茶会を開催し お飲みになっていたそうですね? 154 00:12:00,163 --> 00:12:04,167 お茶会か… 懐かしいな。 155 00:12:04,167 --> 00:12:06,502 年に1~2度➡ 156 00:12:06,502 --> 00:12:10,006 戦場を忘れられる 楽しい時間だった。 157 00:12:10,006 --> 00:12:15,345 確かに そこで私は 「紅茶大好きお姫様」だったな。 158 00:12:15,345 --> 00:12:18,181 だが残念だな…。 159 00:12:18,181 --> 00:12:21,517 それは外交的な建て前! 160 00:12:21,517 --> 00:12:24,520 本当は コーラやサイダーが 大好きなんだよ! 161 00:12:24,520 --> 00:12:26,823 一国の姫として残念ですよ。 162 00:12:28,858 --> 00:12:31,527 お稽古を頑張ると たまにジモチが ご褒美で➡ 163 00:12:31,527 --> 00:12:34,364 飲ませてくれたんだ。 ⦅ジモチ/姫様:プハーッ!⦆ 164 00:12:34,364 --> 00:12:37,367 紅茶は社交で たしなんでいただけ。 165 00:12:37,367 --> 00:12:40,069 別に好きでもなんでも… んっ。 166 00:12:42,205 --> 00:12:47,710 ほぅ… 最初にポットを温める。 どうやら貴様➡ 167 00:12:47,710 --> 00:12:50,480 きちんとした いれ方を 知っているようだな。 168 00:12:50,480 --> 00:12:53,650 きちんとした手順でいれると➡ 169 00:12:53,650 --> 00:12:58,154 紅茶の味は何倍にもおいしくなる。 170 00:12:58,154 --> 00:13:01,658 じゅるっ… 久しぶりに飲みたいな~。 171 00:13:01,658 --> 00:13:03,826 姫様! なんです その➡ 172 00:13:03,826 --> 00:13:06,329 1人で勝手に喋って 勝手に屈していく流れ! 173 00:13:06,329 --> 00:13:09,499 全自動運転なんですか? ウッ! クゥ…。 174 00:13:09,499 --> 00:13:11,501 私としたことが油断した! 175 00:13:11,501 --> 00:13:15,338 しかし! 今日の私には これがある! 176 00:13:15,338 --> 00:13:18,341 マオマオちゃんの手作りお菓子! 177 00:13:18,341 --> 00:13:21,511 先に渡してしまうとは ミスを犯したな! 178 00:13:21,511 --> 00:13:25,014 紅茶欲など お菓子を食べれば打ち消せる! 179 00:13:25,014 --> 00:13:29,185 うわぁ かわいいクッキーだぁ。 180 00:13:29,185 --> 00:13:31,688 あむっ…。 181 00:13:31,688 --> 00:13:33,856 ウーン おいし~! 182 00:13:33,856 --> 00:13:38,027 口の中に 優しい甘さが広がって幸せ~。 183 00:13:38,027 --> 00:13:42,532 クックック… これはもう “拷問”なんかに屈しないね。 184 00:13:42,532 --> 00:13:44,534 完全なる失策だな! 185 00:13:44,534 --> 00:13:47,036 まぁ欲を言えば➡ 186 00:13:47,036 --> 00:13:50,807 飲み物に温かい あ~っ! 187 00:13:50,807 --> 00:13:53,643 温かい… なんですか? 188 00:13:53,643 --> 00:13:57,146 き… 貴様! 最初からすべては このために! 189 00:13:57,146 --> 00:14:00,316 いえ 姫様が勝手に 自滅しただけです。 190 00:14:00,316 --> 00:14:03,152 私も何のお菓子かは 知りませんでした。 191 00:14:03,152 --> 00:14:05,154 姫様 落ち着いてください! 192 00:14:05,154 --> 00:14:08,157 あなたは 国王軍第三騎士団 騎士団長! 193 00:14:08,157 --> 00:14:11,160 この程度の誘惑に 屈するはずがありません! 194 00:14:11,160 --> 00:14:14,330 そうだ 思い出せ 騎士としての日々を! 195 00:14:14,330 --> 00:14:18,167 お茶会でもつきあいで 紅茶を飲んでいただけだろ私! 196 00:14:18,167 --> 00:14:21,337 ⦅アハハハハ… アハハ…⦆ 197 00:14:21,337 --> 00:14:24,006 思い出せ… 思い出すんだ! 198 00:14:24,006 --> 00:14:26,175 ⦅おいしいね~⦆ 199 00:14:26,175 --> 00:14:30,680 よく思い出したら 紅茶も大好きだった。 姫様? 200 00:14:30,680 --> 00:14:33,583 (雷鳴) 201 00:14:35,518 --> 00:14:37,520 はぁ~っ。 202 00:14:37,520 --> 00:14:43,192 紅茶で口の中がスッキリするし クッキーの甘みが引き立つ~。 203 00:14:43,192 --> 00:14:46,362 私もマオマオちゃん様から いただいているので➡ 204 00:14:46,362 --> 00:14:49,532 一緒に食べましょう。 わ~い。 205 00:14:49,532 --> 00:14:52,635 (魔王)なに? 王家の墓に➡ 206 00:14:52,635 --> 00:14:58,307 神秘の秘宝が隠されている? (カナッジ)はい 姫が口を割りました。 207 00:14:58,307 --> 00:15:02,979 それさえあれば 国王軍の防御魔法を突破可能。 208 00:15:02,979 --> 00:15:05,982 クックック。 209 00:15:05,982 --> 00:15:09,986 お墓を荒らすのは だめだろ。 210 00:15:09,986 --> 00:15:11,988 (雷鳴) 211 00:15:16,993 --> 00:15:18,995 (バニラ)姫様。 212 00:15:18,995 --> 00:15:21,330 “拷問”の時間だ! 213 00:15:21,330 --> 00:15:24,667 貴様は! フッ まさか➡ 214 00:15:24,667 --> 00:15:28,171 私を忘れたとは言わせないぞ。 覚えているさ。 215 00:15:28,171 --> 00:15:30,840 バニラ・ペシュッツ。 《えっ…! 216 00:15:30,840 --> 00:15:33,843 一度しか会っていないのに 名前を覚えてくれていた!?》 217 00:15:33,843 --> 00:15:35,845 貴様? 218 00:15:35,845 --> 00:15:37,847 フッ フン! まぁ➡ 219 00:15:37,847 --> 00:15:42,185 名家ペシュッツ本家の娘である この私を忘れるわけがないか! 220 00:15:42,185 --> 00:15:46,522 今日は前回のようにはいかぬぞ 雪辱を果たさせてもらう。 221 00:15:46,522 --> 00:15:51,127 クッ…! ウッフッフ 恐れよ おののけ。 222 00:15:51,127 --> 00:15:53,296 今日の拷問は! 223 00:15:53,296 --> 00:15:55,798 ケーキだ! 224 00:15:55,798 --> 00:15:58,134 (2人)あっ…。 225 00:15:58,134 --> 00:16:00,336 (2人)えっ…? 226 00:16:02,471 --> 00:16:06,809 《フッフッフ しかもこれは ただのケーキではない。 227 00:16:06,809 --> 00:16:09,812 なんと 私の手作りなのだ! 228 00:16:09,812 --> 00:16:15,318 名家ペシュッツ本家の娘である 高貴な私の手作りケーキ》 229 00:16:15,318 --> 00:16:17,320 ⦅フッ…⦆ 230 00:16:19,322 --> 00:16:22,825 《パパにもママにも頼らず 1人で作ったのさ》 231 00:16:22,825 --> 00:16:24,994 ⦅えいっ! ああっ…⦆ 232 00:16:24,994 --> 00:16:29,165 《手作りだと知った瞬間 貴様は感激して泣き崩れ➡ 233 00:16:29,165 --> 00:16:31,667 ケーキを食べさせてと 懇願するだろう》 234 00:16:31,667 --> 00:16:37,840 ⦅うぅ バニラ様の手作り… うへぇ 食べた~い⦆ 235 00:16:37,840 --> 00:16:41,510 実は このケーキ…。 なんだか不格好なケーキですね。 236 00:16:41,510 --> 00:16:43,513 なっ!? 237 00:16:43,513 --> 00:16:47,016 クリームがガタガタですし 全体の形も いびつです。 238 00:16:47,016 --> 00:16:50,786 それに上の この奇妙な物体は…? 239 00:16:50,786 --> 00:16:53,122 非常に難解ですね。 240 00:16:53,122 --> 00:16:55,625 《ペ… ペンギンさんだよ!》 241 00:16:57,960 --> 00:17:00,296 《な… なるほどそうか。 242 00:17:00,296 --> 00:17:03,799 難癖をつけて 私の攻撃を封じる策か。 243 00:17:03,799 --> 00:17:07,803 フン 無駄なことを。 多少 不格好でも➡ 244 00:17:07,803 --> 00:17:10,973 手作りと知れば 高貴さの前に屈服するはずだ。 245 00:17:10,973 --> 00:17:13,809 そうだ不格好でも…。 246 00:17:13,809 --> 00:17:18,014 高貴の前には無力… 不格好でも》 247 00:17:20,149 --> 00:17:24,153 《頑張って作ったのにな…》 248 00:17:24,153 --> 00:17:27,156 何を言う エクス。 あっ…。 249 00:17:27,156 --> 00:17:30,493 確かに少し並びは不格好だが➡ 250 00:17:30,493 --> 00:17:33,996 見ろ クリームの形は しっかりしている。 251 00:17:33,996 --> 00:17:37,333 丁寧に泡立てた証拠だ。 252 00:17:37,333 --> 00:17:41,003 クリームの量が多く ヘラを何度も当てたせいで➡ 253 00:17:41,003 --> 00:17:43,839 全体の形が いびつになってしまっているが➡ 254 00:17:43,839 --> 00:17:46,008 決して雑さは感じない。 255 00:17:46,008 --> 00:17:49,512 おいしいクリームを たくさん食べてもらいたい…。 256 00:17:49,512 --> 00:17:53,115 そんな気持ちで ヘラを何度も 当ててしまったのだろう。 257 00:17:53,115 --> 00:17:57,119 これを作った人物の 愛情が伝わってくるじゃないか。 258 00:17:57,119 --> 00:18:00,790 んっ… わぁ…。 259 00:18:00,790 --> 00:18:03,125 それに よく見ろ エクス。 260 00:18:03,125 --> 00:18:05,294 奇妙な物体じゃない。 261 00:18:05,294 --> 00:18:07,463 かわいい ペンギンさんだ! 262 00:18:07,463 --> 00:18:10,466 《姫しゃま~!》 263 00:18:10,466 --> 00:18:13,302 確かに とてもおいしそうなケーキだが➡ 264 00:18:13,302 --> 00:18:16,806 私は国王軍第三騎士団 騎士団長。 265 00:18:16,806 --> 00:18:21,143 このような拷問に 決して屈しない! 266 00:18:21,143 --> 00:18:23,145 ウワーン! 267 00:18:23,145 --> 00:18:25,481 あれっ? (泣き声) 268 00:18:25,481 --> 00:18:29,485 どうした貴様? ポンポン痛いのか? (泣き声) 269 00:18:29,485 --> 00:18:42,832 (泣き声) 270 00:18:42,832 --> 00:18:45,334 ウウッ…。 271 00:18:45,334 --> 00:18:49,839 ううん… ありがとう姫様。 272 00:18:49,839 --> 00:18:53,109 話さなくていいから 食べてください。 273 00:18:53,109 --> 00:18:55,111 えっ! なんで? 274 00:18:57,113 --> 00:18:59,115 あ~んっ。 275 00:18:59,115 --> 00:19:02,618 ウフフ… ウ~ン。 ど… どう? 276 00:19:02,618 --> 00:19:05,788 うん すごくおいしい! 277 00:19:05,788 --> 00:19:07,790 あぁ…。 278 00:19:07,790 --> 00:19:10,459 ホントに本当? ホントだよ~。 聖剣ぞ…。 279 00:19:10,459 --> 00:19:14,797 (雷鳴) 280 00:19:14,797 --> 00:19:19,135 (魔王)なに!? 2度続けて 拷問に失敗!? 281 00:19:19,135 --> 00:19:22,471 バニラ・ペシュッツがか? はい。 282 00:19:22,471 --> 00:19:25,808 上級拷問官が 2度も拷問に失敗するとは➡ 283 00:19:25,808 --> 00:19:27,977 尊厳に関わる失態です。 284 00:19:27,977 --> 00:19:31,313 何かしらの対処が必要かと。 285 00:19:31,313 --> 00:19:33,983 (雷鳴) 286 00:19:33,983 --> 00:19:36,485 そうだな…。 287 00:19:36,485 --> 00:19:38,487 んっ…。 288 00:19:38,487 --> 00:19:44,160 こういうときこそ しっかり周りが サポートしてやらねばな。 289 00:19:44,160 --> 00:19:46,662 (雷鳴) 290 00:21:18,521 --> 00:21:21,357 <魔王の流儀> 291 00:21:21,357 --> 00:21:28,197 クックック… 食洗機に入れる前に 大きな汚れを落としてくれる。 292 00:21:28,197 --> 00:21:30,533 <魔王の流儀 その1。 293 00:21:30,533 --> 00:21:33,869 ママの マオマオちゃん寝かしつけの間に➡ 294 00:21:33,869 --> 00:21:35,871 食器を片づける> 295 00:21:37,873 --> 00:21:41,710 クックック… クックック。 296 00:21:41,710 --> 00:21:46,549 クックック… んっ? 297 00:21:46,549 --> 00:21:48,551 なぬっ! 298 00:21:48,551 --> 00:21:51,987 フワァ… やっと寝た~。 299 00:21:51,987 --> 00:21:55,658 今日は 12回も読んだよ~。 クックック。 300 00:21:55,658 --> 00:21:59,995 元気が有り余っていたようだな。 お疲れさま。 301 00:21:59,995 --> 00:22:04,667 <魔王の流儀 その2。 晩酌が楽しみ> 302 00:22:04,667 --> 00:22:08,671 クックック 今度 これがあるそうだな。 303 00:22:08,671 --> 00:22:12,174 親子昼食会。 (ルルン)うん。 304 00:22:12,174 --> 00:22:15,678 参加できる保護者は各家庭1人。 305 00:22:15,678 --> 00:22:20,182 たしか年少のときも年中のときも ルルンが行ったよな。 306 00:22:20,182 --> 00:22:22,351 <魔王の流儀 その3。 307 00:22:22,351 --> 00:22:25,688 2人のときは ママのことを名前で呼ぶ> 308 00:22:25,688 --> 00:22:29,525 そうね。 親子昼食会って平日だしね。 309 00:22:29,525 --> 00:22:34,530 まぁ別に我が軍は 自由に有休を取れるがな。 310 00:22:40,369 --> 00:22:43,706 フッ… 親子昼食会 行きたいの? 311 00:22:43,706 --> 00:22:46,542 親子昼食会 行きたい! 312 00:22:46,542 --> 00:22:51,480 <魔王の流儀 その4 意見は はっきりと> 313 00:22:51,480 --> 00:22:57,152 (賑わい) 314 00:22:57,152 --> 00:22:59,321 パパみて! んっ? 315 00:22:59,321 --> 00:23:01,824 ピーマンたべるよ! なっ!? 316 00:23:01,824 --> 00:23:04,493 あ~… はむっ! 317 00:23:04,493 --> 00:23:06,495 おぉ…! 318 00:23:06,495 --> 00:23:08,998 おぉ~っ! 319 00:23:08,998 --> 00:23:11,500 んっ… んんっ…。 320 00:23:11,500 --> 00:23:14,837 んっ…! 321 00:23:14,837 --> 00:23:16,839 ヘヘッ。 322 00:23:16,839 --> 00:23:21,510 ほらねっ! クックック。 323 00:23:21,510 --> 00:23:27,182 あぁ マオマオちゃんには いつも驚かされるな。 エヘヘ。 324 00:23:27,182 --> 00:23:31,186 まだピーマンあるから パパにあげるね。 とくべつだよ。 325 00:23:31,186 --> 00:23:34,523 (魔王)なんという 天使のような悪魔の慈愛! 326 00:23:34,523 --> 00:23:39,028 さすがは我が娘 クックックック。