1 00:00:34,635 --> 00:00:40,974 <国王軍と魔王軍が 衝突を始め 幾数年。 2 00:00:40,974 --> 00:00:45,145 国王軍第三騎士団 騎士団長の姫様は➨ 3 00:00:45,145 --> 00:00:50,984 激しい戦いのさなか 捕らわれの身になってしまう。 4 00:00:50,984 --> 00:00:55,489 姫様は 手を替え品を替え 繰り広げられる➨ 5 00:00:55,489 --> 00:00:59,326 “拷問”の苦痛に耐え 屈辱をこらえ➨ 6 00:00:59,326 --> 00:01:01,828 悲鳴ひとつ上げることはない。 7 00:01:01,828 --> 00:01:04,998 王国の秘密を 喋ったりはしない。 8 00:01:04,998 --> 00:01:08,335 そう 決して喋ったりはしない。 9 00:01:08,335 --> 00:01:11,672 姫様は屈しない。 10 00:01:11,672 --> 00:01:14,274 屈しないったら屈しない!> 11 00:01:16,343 --> 00:01:20,514 < そして… 今日も “拷問”は続く> 12 00:01:20,514 --> 00:01:22,516 (雷鳴) 13 00:03:02,649 --> 00:03:06,987 (姫様の鼻歌) 14 00:03:06,987 --> 00:03:09,489 <本日 トーチャーが出張により➨ 15 00:03:09,489 --> 00:03:13,493 責任者不在のため “拷問”はお休みである> 16 00:03:18,665 --> 00:03:21,001 (トーチャー)フゥ…。 17 00:03:21,001 --> 00:03:25,672 出張はやはり… 少し疲れますね。 18 00:03:25,672 --> 00:03:31,845 しかし ホテルで部屋着に着替え ベッドに体を沈ませる この瞬間。 19 00:03:31,845 --> 00:03:35,615 すべてが報われてる感じがして…。 20 00:03:35,615 --> 00:03:37,718 幸せ…。 21 00:03:41,621 --> 00:03:45,459 ハッ! このままだと眠ってしまいそう。 22 00:03:45,459 --> 00:03:47,627 ごはんにしましょう。 23 00:03:47,627 --> 00:03:51,798 《ふだんはバランスを考えた 自炊をするけれど➨ 24 00:03:51,798 --> 00:03:54,134 今日は出張なので特別。 25 00:03:54,134 --> 00:03:57,304 自室とは違った ビジネスホテルの隔離感が➨ 26 00:03:57,304 --> 00:04:00,207 自分を開放させている 気がしますね》 27 00:04:02,142 --> 00:04:04,144 いただきます。 28 00:04:04,144 --> 00:04:07,247 《まずは チーズハムブリトー》 29 00:04:09,316 --> 00:04:11,318 《これを優しく開いて…》 30 00:04:18,325 --> 00:04:22,829 《ジャンボフランクを間に置いて 巻き直せば…》 31 00:04:22,829 --> 00:04:27,334 完成! 特製チーズハムフランクブリトー! 32 00:04:38,612 --> 00:04:40,614 フフッ…。 33 00:04:40,614 --> 00:04:42,783 《おいしい…。 34 00:04:42,783 --> 00:04:46,786 おいしいですけど あまり上品ではないので➨ 35 00:04:46,786 --> 00:04:49,289 人に紹介しにくいのが 悩みですね》 36 00:04:52,125 --> 00:04:54,728 《次は こちらのカップうどん》 37 00:05:00,634 --> 00:05:02,969 《少し長めに蓋をして➨ 38 00:05:02,969 --> 00:05:05,772 麺を柔らかくするのが 最近のマイブーム》 39 00:05:09,810 --> 00:05:11,812 ハァッ…。 40 00:05:11,812 --> 00:05:14,214 《そして このお揚げ》 41 00:05:16,149 --> 00:05:19,319 《お揚げに染み込んだ つゆが溢れ出てきて➨ 42 00:05:19,319 --> 00:05:21,655 くわえただけでも おいしい。 43 00:05:21,655 --> 00:05:24,324 この小さな卵…。 44 00:05:24,324 --> 00:05:27,327 どうやって作ってるのか 謎ですが➨ 45 00:05:27,327 --> 00:05:29,996 これがつゆに とても合って おいしい。 46 00:05:29,996 --> 00:05:31,998 今日は更に➨ 47 00:05:31,998 --> 00:05:36,603 冷蔵庫に ちょっといいプリンを 冷やしてあります。 48 00:05:36,603 --> 00:05:40,407 少し贅沢しすぎですね》 49 00:05:48,915 --> 00:05:51,251 《昨日は暴食しましたからね。 50 00:05:51,251 --> 00:05:54,754 朝ごはんは野菜中心にしましょう。 51 00:05:54,754 --> 00:05:56,756 パンやお米はとらず➨ 52 00:05:56,756 --> 00:05:59,659 ヘルシーに…》 ハニーバターパン 焼きたてで~す! 53 00:06:04,264 --> 00:06:06,766 《焼きたてなら しかたないですね》 54 00:06:17,277 --> 00:06:19,613 (ブルーゼ)なんだと!? 55 00:06:19,613 --> 00:06:22,782 魔王様が負傷!? はい…。 56 00:06:22,782 --> 00:06:25,118 昨日 軽傷ですが 利き腕を➨ 57 00:06:25,118 --> 00:06:28,288 負傷したといううわさが。 クゥ…。 58 00:06:28,288 --> 00:06:33,894 魔王様の防御魔法の前には いかなる攻撃も無力のはず…! 59 00:06:33,894 --> 00:06:36,897 ああっ! そういえば昨日➨ 60 00:06:36,897 --> 00:06:40,233 一瞬だが魔王様の魔力を感じた。 61 00:06:40,233 --> 00:06:45,572 気のせいだと思ったが… 何者かと戦闘していたのか? 62 00:06:45,572 --> 00:06:49,242 防御魔法を展開する 隙も与えない者と…。 63 00:06:49,242 --> 00:06:51,411 お… おそらく…。 64 00:06:51,411 --> 00:06:53,413 んっ…。 65 00:06:53,413 --> 00:06:58,118 いったい誰と 戦っていたのですか 魔王様。 66 00:07:04,257 --> 00:07:06,259 ((マオマオちゃん/ルルン:イェーイ! 67 00:07:06,259 --> 00:07:11,264 マオマオちゃん パティシエデビュー! クッキーつくろ~! 68 00:07:11,264 --> 00:07:13,933 じょうずにできるかな~。 69 00:07:13,933 --> 00:07:17,604 (魔王)初めてなのだ 上手にできずともよい。 70 00:07:17,604 --> 00:07:20,607 挑戦することが大切なのだ。 71 00:07:20,607 --> 00:07:24,277 たとえ失敗しても それは失敗ではない。 72 00:07:24,277 --> 00:07:26,780 成功への第一歩だ。 73 00:07:26,780 --> 00:07:31,451 さいしょから ぜんぶ じょうずに せいこうしたいよ! 74 00:07:31,451 --> 00:07:34,387 確かに! 75 00:07:34,387 --> 00:07:36,389 (ルルン)大丈夫よ。 76 00:07:36,389 --> 00:07:39,559 ママたちが一緒だから。 そうだ。 77 00:07:39,559 --> 00:07:43,363 助けを求める強さ。 これもまた必要。 78 00:07:45,398 --> 00:07:49,903 (ルルン)まず バターをボウルに入れて…。 (マオマオちゃん)つぎは? 79 00:07:49,903 --> 00:07:53,406 20分くらい待つのよ。 えっ! 80 00:07:53,406 --> 00:07:57,577 このままだとバターが硬いから 少し溶けるのを待つの。 81 00:07:57,577 --> 00:07:59,579 そんなぁ。 82 00:07:59,579 --> 00:08:02,749 むぅぅ。 (魔王)クックック。 83 00:08:02,749 --> 00:08:04,751 安心せよ。 あっ。 84 00:08:07,921 --> 00:08:11,725 炎魔法 「デモンズヒート」! 85 00:08:14,094 --> 00:08:16,096 わぁ…。 86 00:08:16,096 --> 00:08:21,434 んんっ! 今 魔王様の魔力を…。 87 00:08:21,434 --> 00:08:25,271 わぁ…。 地獄の熱で ほどよく溶かしたぞ。 88 00:08:25,271 --> 00:08:28,108 わ~い ありがとうパパ。 89 00:08:28,108 --> 00:08:31,111 じゃあ 粉と卵を入れるわよ。 90 00:08:31,111 --> 00:08:37,217 マオマオちゃん 卵は割れるか? ううん まだむずかしい。 91 00:08:37,217 --> 00:08:39,886 フフーン ママは割れるわよ。 92 00:08:39,886 --> 00:08:42,889 しかも片手で! え~っ かたてで!? 93 00:08:42,889 --> 00:08:45,558 クックック なぜ張り合う。 94 00:08:45,558 --> 00:08:49,162 いちばん簡単な方法を 教えてあげるわね。 はい! 95 00:08:53,400 --> 00:08:56,736 まず 卵を平行に叩きつける。 96 00:08:56,736 --> 00:09:02,409 すると卵が放射状に割れるわ。 そこに親指を引っ掛けて➨ 97 00:09:02,409 --> 00:09:05,912 人さし指と中指で上側を持って➨ 98 00:09:05,912 --> 00:09:09,416 指を開けば…。 わぁ…。 99 00:09:09,416 --> 00:09:12,419 てじな? 技術よ。 100 00:09:12,419 --> 00:09:16,423 さぁ 更に 粉を入れて よく混ぜて➨ 101 00:09:16,423 --> 00:09:19,426 そして よく伸ばして…。 102 00:09:21,761 --> 00:09:25,165 型を抜きましょう! わ~い! 103 00:09:28,435 --> 00:09:31,771 クックック くまさんだ。 104 00:09:31,771 --> 00:09:34,541 んっ 何をしておる。 105 00:09:34,541 --> 00:09:37,710 型を使わぬのか。 フッ…。 106 00:09:37,710 --> 00:09:40,880 せかいいち おおきなクッキーつくるの。 107 00:09:40,880 --> 00:09:44,050 (魔王)なっ!? 《なんという強欲! 108 00:09:44,050 --> 00:09:46,553 さすがは我が娘。 いや➨ 109 00:09:46,553 --> 00:09:50,223 すでにクッキーに関しては ワシを凌駕しておる。 110 00:09:50,223 --> 00:09:54,060 さすがはマオマオちゃん》 111 00:09:54,060 --> 00:09:56,563 (電子音) 112 00:09:56,563 --> 00:10:00,400 は~い 焼けましたよ~。 わぁ! 113 00:10:00,400 --> 00:10:02,402 わ~い みせて~。 あぁ待って! 114 00:10:02,402 --> 00:10:04,404 まだ トレーが熱…。 は~や~く~。 115 00:10:04,404 --> 00:10:07,240 あっ…。 116 00:10:07,240 --> 00:10:09,242 ああっ! 117 00:10:12,912 --> 00:10:18,585 大丈夫か。 え… えぇ ありがとう。 118 00:10:18,585 --> 00:10:21,254 あっ! あなた 手! 119 00:10:21,254 --> 00:10:26,092 我は魔王ぞ! この程度の熱さ軽傷だ。 120 00:10:26,092 --> 00:10:28,094 あぁ…。 121 00:10:28,094 --> 00:10:30,597 マオマオちゃん。 122 00:10:30,597 --> 00:10:33,933 急ぐ気持ちもわかるが 気をつけるのだぞ。 123 00:10:33,933 --> 00:10:37,937 うん ごめんなさい… あっ。 124 00:10:37,937 --> 00:10:40,607 あかくなってる…! 125 00:10:40,607 --> 00:10:43,710 ママ ひえひえもってきて! あっ! 126 00:10:45,945 --> 00:10:50,450 どう? 治った クックック。 127 00:10:50,450 --> 00:10:55,955 マオマオちゃんは世界一の名医だな。 エヘヘ。 128 00:10:55,955 --> 00:11:01,628 (魔王)さぁ せっかくのクッキーだ 焼きたてのうちに いただこう。 129 00:11:01,628 --> 00:11:13,473 ♬~ 130 00:11:13,473 --> 00:11:18,811 せかいいち おおきいクッキー せかいいち おいし~。 131 00:11:18,811 --> 00:11:21,147 (ルルン)ママのだって おいしいわよ~。 132 00:11:21,147 --> 00:11:26,986 (魔王)クックック うまい うますぎる。 すべて食べ尽くしてやるわ! 133 00:11:26,986 --> 00:11:30,490 (マオマオちゃん)あっ だめ~! (魔王)クックック クックック)) 134 00:11:34,594 --> 00:11:38,398 魔王様の傷… いったい何者が…。 135 00:11:44,437 --> 00:11:46,439 姫様。 136 00:11:46,439 --> 00:11:49,776 “拷問”の時間です。 137 00:11:49,776 --> 00:11:51,778 (姫様)んっ…。 138 00:11:51,778 --> 00:11:54,280 と その前に。 んっ? 139 00:11:54,280 --> 00:11:57,784 こちら マオマオちゃん様から 差し入れです。 140 00:11:57,784 --> 00:11:59,786 えっ マオマオちゃんから? 141 00:11:59,786 --> 00:12:04,123 初めてお菓子を作ったそうです。 手作り? うれしい! 142 00:12:04,123 --> 00:12:06,125 今 開けて一緒に食べない? 143 00:12:06,125 --> 00:12:08,795 いえ 今は “拷問”の時間です。 144 00:12:08,795 --> 00:12:11,297 過度な馴れ合いは 控えさせていただきます。 145 00:12:11,297 --> 00:12:13,633 (エクス)お菓子を渡すのは セーフなのか? 146 00:12:13,633 --> 00:12:15,802 フッ… そうだな。 147 00:12:15,802 --> 00:12:19,305 “拷問”が終わってからにしよう。 そうですね。 148 00:12:19,305 --> 00:12:22,308 “拷問”が終われば 敵味方なしです。 149 00:12:22,308 --> 00:12:25,311 “拷問”は ノーサイドの精神なの? 150 00:12:25,311 --> 00:12:29,649 それでは本日の “拷問”は…。 151 00:12:29,649 --> 00:12:33,086 紅茶です。 紅茶? はい。 152 00:12:33,086 --> 00:12:38,591 情報部が 「姫様は紅茶が大好き」 という情報を入手しました。 153 00:12:38,591 --> 00:12:42,762 お茶会を開催し お飲みになっていたそうですね? 154 00:12:42,762 --> 00:12:46,766 お茶会か… 懐かしいな。 155 00:12:46,766 --> 00:12:49,102 年に1~2度➨ 156 00:12:49,102 --> 00:12:52,605 戦場を忘れられる 楽しい時間だった。 157 00:12:52,605 --> 00:12:57,944 確かに そこで私は 「紅茶大好きお姫様」だったな。 158 00:12:57,944 --> 00:13:00,780 だが残念だな…。 159 00:13:00,780 --> 00:13:04,117 それは外交的な建て前! 160 00:13:04,117 --> 00:13:07,120 本当は コーラやサイダーが 大好きなんだよ! 161 00:13:07,120 --> 00:13:09,422 一国の姫として残念ですよ。 162 00:13:11,457 --> 00:13:14,127 お稽古を頑張ると たまにジモチが ご褒美で➨ 163 00:13:14,127 --> 00:13:16,963 飲ませてくれたんだ。 ((ジモチ/姫様:プハーッ!)) 164 00:13:16,963 --> 00:13:19,966 紅茶は社交で たしなんでいただけ。 165 00:13:19,966 --> 00:13:22,669 別に好きでもなんでも… んっ。 166 00:13:24,804 --> 00:13:30,309 ほぅ… 最初にポットを温める。 どうやら貴様➨ 167 00:13:30,309 --> 00:13:33,079 きちんとした いれ方を 知っているようだな。 168 00:13:33,079 --> 00:13:36,249 きちんとした手順でいれると➨ 169 00:13:36,249 --> 00:13:40,753 紅茶の味は何倍にもおいしくなる。 170 00:13:40,753 --> 00:13:44,257 じゅるっ… 久しぶりに飲みたいな~。 171 00:13:44,257 --> 00:13:46,426 姫様! なんです その➨ 172 00:13:46,426 --> 00:13:48,928 1人で勝手に喋って 勝手に屈していく流れ! 173 00:13:48,928 --> 00:13:52,098 全自動運転なんですか? ウッ! クゥ…。 174 00:13:52,098 --> 00:13:54,100 私としたことが油断した! 175 00:13:54,100 --> 00:13:57,937 しかし! 今日の私には これがある! 176 00:13:57,937 --> 00:14:00,940 マオマオちゃんの手作りお菓子! 177 00:14:00,940 --> 00:14:04,110 先に渡してしまうとは ミスを犯したな! 178 00:14:04,110 --> 00:14:07,613 紅茶欲など お菓子を食べれば打ち消せる! 179 00:14:07,613 --> 00:14:11,784 うわぁ かわいいクッキーだぁ。 180 00:14:11,784 --> 00:14:14,287 あむっ…。 181 00:14:14,287 --> 00:14:16,456 ウーン おいし~! 182 00:14:16,456 --> 00:14:20,626 口の中に 優しい甘さが広がって幸せ~。 183 00:14:20,626 --> 00:14:25,131 クックック… これはもう “拷問”なんかに屈しないね。 184 00:14:25,131 --> 00:14:27,133 完全なる失策だな! 185 00:14:27,133 --> 00:14:29,635 まぁ欲を言えば➨ 186 00:14:29,635 --> 00:14:33,406 飲み物に温かい あ~っ! 187 00:14:33,406 --> 00:14:36,242 温かい… なんですか? 188 00:14:36,242 --> 00:14:39,746 き… 貴様! 最初からすべては このために! 189 00:14:39,746 --> 00:14:42,915 いえ 姫様が勝手に 自滅しただけです。 190 00:14:42,915 --> 00:14:45,752 私も何のお菓子かは 知りませんでした。 191 00:14:45,752 --> 00:14:47,754 姫様 落ち着いてください! 192 00:14:47,754 --> 00:14:50,757 あなたは 国王軍第三騎士団 騎士団長! 193 00:14:50,757 --> 00:14:53,760 この程度の誘惑に 屈するはずがありません! 194 00:14:53,760 --> 00:14:56,929 そうだ 思い出せ 騎士としての日々を! 195 00:14:56,929 --> 00:15:00,767 お茶会でもつきあいで 紅茶を飲んでいただけだろ私! 196 00:15:00,767 --> 00:15:03,936 ((アハハハハ… アハハ…)) 197 00:15:03,936 --> 00:15:06,606 思い出せ… 思い出すんだ! 198 00:15:06,606 --> 00:15:08,775 ((おいしいね~)) 199 00:15:08,775 --> 00:15:13,279 よく思い出したら 紅茶も大好きだった。 姫様? 200 00:15:13,279 --> 00:15:16,182 (雷鳴) 201 00:15:18,117 --> 00:15:20,119 はぁ~っ。 202 00:15:20,119 --> 00:15:25,792 紅茶で口の中がスッキリするし クッキーの甘みが引き立つ~。 203 00:15:25,792 --> 00:15:28,961 私もマオマオちゃん様から いただいているので➨ 204 00:15:28,961 --> 00:15:32,131 一緒に食べましょう。 わ~い。 205 00:15:32,131 --> 00:15:35,234 (魔王)なに? 王家の墓に➨ 206 00:15:35,234 --> 00:15:40,907 神秘の秘宝が隠されている? (カナッジ)はい 姫が口を割りました。 207 00:15:40,907 --> 00:15:45,578 それさえあれば 国王軍の防御魔法を突破可能。 208 00:15:45,578 --> 00:15:48,581 クックック。 209 00:15:48,581 --> 00:15:52,585 お墓を荒らすのは だめだろ。 210 00:15:52,585 --> 00:15:54,587 (雷鳴) 211 00:15:59,592 --> 00:16:01,594 (バニラ)姫様。 212 00:16:01,594 --> 00:16:03,930 “拷問”の時間だ! 213 00:16:03,930 --> 00:16:07,266 貴様は! フッ まさか➨ 214 00:16:07,266 --> 00:16:10,770 私を忘れたとは言わせないぞ。 覚えているさ。 215 00:16:10,770 --> 00:16:13,439 バニラ・ペシュッツ。 《えっ…! 216 00:16:13,439 --> 00:16:16,442 一度しか会っていないのに 名前を覚えてくれていた!?》 217 00:16:16,442 --> 00:16:18,444 貴様? 218 00:16:18,444 --> 00:16:20,446 フッ フン! まぁ➨ 219 00:16:20,446 --> 00:16:24,784 名家ペシュッツ本家の娘である この私を忘れるわけがないか! 220 00:16:24,784 --> 00:16:29,121 今日は前回のようにはいかぬぞ 雪辱を果たさせてもらう。 221 00:16:29,121 --> 00:16:33,726 クッ…! ウッフッフ 恐れよ おののけ。 222 00:16:33,726 --> 00:16:35,895 今日の拷問は! 223 00:16:35,895 --> 00:16:38,397 ケーキだ! 224 00:16:38,397 --> 00:16:40,733 (2人)あっ…。 225 00:16:40,733 --> 00:16:42,935 (2人)えっ…? 226 00:16:45,071 --> 00:16:49,408 《フッフッフ しかもこれは ただのケーキではない。 227 00:16:49,408 --> 00:16:52,411 なんと 私の手作りなのだ! 228 00:16:52,411 --> 00:16:57,917 名家ペシュッツ本家の娘である 高貴な私の手作りケーキ》 229 00:16:57,917 --> 00:16:59,919 ((フッ…)) 230 00:17:01,921 --> 00:17:05,424 《パパにもママにも頼らず 1人で作ったのさ》 231 00:17:05,424 --> 00:17:07,593 ((えいっ! ああっ…)) 232 00:17:07,593 --> 00:17:11,764 《手作りだと知った瞬間 貴様は感激して泣き崩れ➨ 233 00:17:11,764 --> 00:17:14,267 ケーキを食べさせてと 懇願するだろう》 234 00:17:14,267 --> 00:17:20,439 ((うぅ バニラ様の手作り… うへぇ 食べた~い)) 235 00:17:20,439 --> 00:17:24,110 実は このケーキ…。 なんだか不格好なケーキですね。 236 00:17:24,110 --> 00:17:26,112 なっ!? 237 00:17:26,112 --> 00:17:29,615 クリームがガタガタですし 全体の形も いびつです。 238 00:17:29,615 --> 00:17:33,386 それに上の この奇妙な物体は…? 239 00:17:33,386 --> 00:17:35,721 非常に難解ですね。 240 00:17:35,721 --> 00:17:38,224 《ペ… ペンギンさんだよ!》 241 00:17:40,560 --> 00:17:42,895 《な… なるほどそうか。 242 00:17:42,895 --> 00:17:46,399 難癖をつけて 私の攻撃を封じる策か。 243 00:17:46,399 --> 00:17:50,403 フン 無駄なことを。 多少 不格好でも➨ 244 00:17:50,403 --> 00:17:53,572 手作りと知れば 高貴さの前に屈服するはずだ。 245 00:17:53,572 --> 00:17:56,409 そうだ不格好でも…。 246 00:17:56,409 --> 00:18:00,613 高貴の前には無力… 不格好でも》 247 00:18:02,748 --> 00:18:06,752 《頑張って作ったのにな…》 248 00:18:06,752 --> 00:18:09,755 何を言う エクス。 あっ…。 249 00:18:09,755 --> 00:18:13,092 確かに少し並びは不格好だが➨ 250 00:18:13,092 --> 00:18:16,595 見ろ クリームの形は しっかりしている。 251 00:18:16,595 --> 00:18:19,932 丁寧に泡立てた証拠だ。 252 00:18:19,932 --> 00:18:23,602 クリームの量が多く ヘラを何度も当てたせいで➨ 253 00:18:23,602 --> 00:18:26,439 全体の形が いびつになってしまっているが➨ 254 00:18:26,439 --> 00:18:28,608 決して雑さは感じない。 255 00:18:28,608 --> 00:18:32,111 おいしいクリームを たくさん食べてもらいたい…。 256 00:18:32,111 --> 00:18:35,715 そんな気持ちで ヘラを何度も 当ててしまったのだろう。 257 00:18:35,715 --> 00:18:39,719 これを作った人物の 愛情が伝わってくるじゃないか。 258 00:18:39,719 --> 00:18:43,389 んっ… わぁ…。 259 00:18:43,389 --> 00:18:45,725 それに よく見ろ エクス。 260 00:18:45,725 --> 00:18:47,893 奇妙な物体じゃない。 261 00:18:47,893 --> 00:18:50,062 かわいい ペンギンさんだ! 262 00:18:50,062 --> 00:18:53,065 《姫しゃま~!》 263 00:18:53,065 --> 00:18:55,901 確かに とてもおいしそうなケーキだが➨ 264 00:18:55,901 --> 00:18:59,405 私は国王軍第三騎士団 騎士団長。 265 00:18:59,405 --> 00:19:03,743 このような拷問に 決して屈しない! 266 00:19:03,743 --> 00:19:05,745 ウワーン! 267 00:19:05,745 --> 00:19:08,080 あれっ? (泣き声) 268 00:19:08,080 --> 00:19:12,084 どうした貴様? ポンポン痛いのか? (泣き声) 269 00:19:12,084 --> 00:19:25,431 (泣き声) 270 00:19:25,431 --> 00:19:27,933 ウウッ…。 271 00:19:27,933 --> 00:19:32,438 ううん… ありがとう姫様。 272 00:19:32,438 --> 00:19:35,708 話さなくていいから 食べてください。 273 00:19:35,708 --> 00:19:37,710 えっ! なんで? 274 00:19:39,712 --> 00:19:41,714 あ~んっ。 275 00:19:41,714 --> 00:19:45,217 ウフフ… ウ~ン。 ど… どう? 276 00:19:45,217 --> 00:19:48,387 うん すごくおいしい! 277 00:19:48,387 --> 00:19:50,389 あぁ…。 278 00:19:50,389 --> 00:19:53,059 ホントに本当? ホントだよ~。 聖剣ぞ…。 279 00:19:53,059 --> 00:19:57,396 (雷鳴) 280 00:19:57,396 --> 00:20:01,734 (魔王)なに!? 2度続けて 拷問に失敗!? 281 00:20:01,734 --> 00:20:05,071 バニラ・ペシュッツがか? はい。 282 00:20:05,071 --> 00:20:08,407 上級拷問官が 2度も拷問に失敗するとは➨ 283 00:20:08,407 --> 00:20:10,576 尊厳に関わる失態です。 284 00:20:10,576 --> 00:20:13,913 何かしらの対処が必要かと。 285 00:20:13,913 --> 00:20:16,582 (雷鳴) 286 00:20:16,582 --> 00:20:19,085 そうだな…。 287 00:20:19,085 --> 00:20:21,087 んっ…。 288 00:20:21,087 --> 00:20:26,759 こういうときこそ しっかり周りが サポートしてやらねばな。 289 00:20:26,759 --> 00:20:29,261 (雷鳴) 290 00:22:01,120 --> 00:22:03,956 <魔王の流儀> 291 00:22:03,956 --> 00:22:10,796 クックック… 食洗機に入れる前に 大きな汚れを落としてくれる。 292 00:22:10,796 --> 00:22:13,132 <魔王の流儀 その1。 293 00:22:13,132 --> 00:22:16,468 ママの マオマオちゃん寝かしつけの間に➨ 294 00:22:16,468 --> 00:22:18,470 食器を片づける> 295 00:22:20,472 --> 00:22:24,310 クックック… クックック。 296 00:22:24,310 --> 00:22:29,148 クックック… んっ? 297 00:22:29,148 --> 00:22:31,150 なぬっ! 298 00:22:31,150 --> 00:22:34,587 フワァ… やっと寝た~。 299 00:22:34,587 --> 00:22:38,257 今日は 12回も読んだよ~。 クックック。 300 00:22:38,257 --> 00:22:42,595 元気が有り余っていたようだな。 お疲れさま。 301 00:22:42,595 --> 00:22:47,266 <魔王の流儀 その2。 晩酌が楽しみ> 302 00:22:47,266 --> 00:22:51,270 クックック 今度 これがあるそうだな。 303 00:22:51,270 --> 00:22:54,773 親子昼食会。 (ルルン)うん。 304 00:22:54,773 --> 00:22:58,277 参加できる保護者は各家庭1人。 305 00:22:58,277 --> 00:23:02,781 たしか年少のときも年中のときも ルルンが行ったよな。 306 00:23:02,781 --> 00:23:04,950 <魔王の流儀 その3。 307 00:23:04,950 --> 00:23:08,287 2人のときは ママのことを名前で呼ぶ> 308 00:23:08,287 --> 00:23:12,124 そうね。 親子昼食会って平日だしね。 309 00:23:12,124 --> 00:23:17,129 まぁ別に我が軍は 自由に有休を取れるがな。 310 00:23:22,968 --> 00:23:26,305 フッ… 親子昼食会 行きたいの? 311 00:23:26,305 --> 00:23:29,141 親子昼食会 行きたい! 312 00:23:29,141 --> 00:23:34,079 <魔王の流儀 その4 意見は はっきりと> 313 00:23:34,079 --> 00:23:39,752 (賑わい) 314 00:23:39,752 --> 00:23:41,920 パパみて! んっ? 315 00:23:41,920 --> 00:23:44,423 ピーマンたべるよ! なっ!? 316 00:23:44,423 --> 00:23:47,092 あ~… はむっ! 317 00:23:47,092 --> 00:23:49,094 おぉ…! 318 00:23:49,094 --> 00:23:51,597 おぉ~っ! 319 00:23:51,597 --> 00:23:54,099 んっ… んんっ…。 320 00:23:54,099 --> 00:23:57,436 んっ…! 321 00:23:57,436 --> 00:23:59,438 ヘヘッ。 322 00:23:59,438 --> 00:24:04,109 ほらねっ! クックック。 323 00:24:04,109 --> 00:24:09,782 あぁ マオマオちゃんには いつも驚かされるな。 エヘヘ。 324 00:24:09,782 --> 00:24:13,786 まだピーマンあるから パパにあげるね。 とくべつだよ。 325 00:24:13,786 --> 00:24:17,122 (魔王)なんという 天使のような悪魔の慈愛! 326 00:24:17,122 --> 00:24:21,627 さすがは我が娘 クックックック。