1 00:00:02,210 --> 00:00:09,217 ♪~ 2 00:01:26,669 --> 00:01:33,676 ~♪ 3 00:01:55,240 --> 00:01:57,700 (カイオウ)貴様には分かるまい 4 00:01:57,826 --> 00:02:00,912 2千年にもわたり 邪拳とされてきた― 5 00:02:01,037 --> 00:02:04,290 我が北斗琉拳(ほくとりゅうけん)の苦しみを 6 00:02:04,415 --> 00:02:07,919 北斗宗家の惑星と呼ばれる 屈辱を 7 00:02:08,044 --> 00:02:09,337 今 ここに― 8 00:02:09,504 --> 00:02:13,883 お前と共に 北斗宗家(そうけ)のすべてを葬り去る 9 00:02:15,677 --> 00:02:18,429 うああああっ! 10 00:02:22,100 --> 00:02:23,560 (ケンシロウ)ああ… 11 00:02:23,685 --> 00:02:24,686 ああっ! 12 00:02:27,689 --> 00:02:30,525 フフフフッ 13 00:02:53,214 --> 00:02:54,716 こ… これは 14 00:02:55,508 --> 00:02:57,635 (カイオウ)フフフハハハッ 15 00:02:57,760 --> 00:03:01,139 その中で拳を存分にふるえるか 16 00:03:01,264 --> 00:03:02,265 なに? 17 00:03:03,057 --> 00:03:04,058 ウッ… 18 00:03:04,183 --> 00:03:06,144 こ… 呼吸が 19 00:03:09,272 --> 00:03:10,815 (カイオウ)フフフフッ 20 00:03:10,940 --> 00:03:14,736 そこに吹き出している煙は ただの煙ではない 21 00:03:14,861 --> 00:03:16,654 硫魔黄煙(りゅうまおうえん)といって― 22 00:03:16,779 --> 00:03:20,408 お前の体内に入れば 全身がマヒしてくる 23 00:03:20,533 --> 00:03:22,493 ハアッ… クッ… 24 00:03:24,537 --> 00:03:27,665 呼頸虚塞(こけいきょそく) 25 00:03:30,209 --> 00:03:32,670 奥義 無呼吸闘法 26 00:03:32,795 --> 00:03:35,924 俺は手段は選ばぬ 27 00:03:36,049 --> 00:03:37,467 テヤアッ! 28 00:03:38,801 --> 00:03:40,303 (ケンシロウ)ウウッワ! 29 00:03:47,435 --> 00:03:50,647 ハア… ハア… 30 00:03:52,148 --> 00:03:56,152 フフフ… さすがの超人も 手も足も出まい 31 00:03:58,571 --> 00:03:59,614 (カイオウ)ううおおっ! 32 00:04:05,912 --> 00:04:09,749 (ケンシロウ) まるで 俺の動きを封じるように 石柱が… 33 00:04:10,667 --> 00:04:14,087 (カイオウ)フフフハハハッ 34 00:04:14,212 --> 00:04:15,755 死ねえ! 35 00:04:15,880 --> 00:04:17,257 (ケンシロウ)オワッ 36 00:04:20,468 --> 00:04:22,762 ハア… ハア… 37 00:04:23,930 --> 00:04:25,473 こ… これはいったい 38 00:04:25,723 --> 00:04:26,641 あっ… 39 00:04:27,308 --> 00:04:28,643 まさか… 40 00:04:35,400 --> 00:04:37,068 ホオッ オッ! 41 00:04:37,610 --> 00:04:38,444 んっ? 42 00:04:39,988 --> 00:04:42,198 こ… これは 43 00:04:47,120 --> 00:04:50,915 石柱が北斗七星の形に… 44 00:04:51,541 --> 00:04:52,875 フフフフッ 45 00:04:53,001 --> 00:04:57,505 北斗七星の形は お前の動きの死角 46 00:04:57,672 --> 00:05:02,176 北斗神拳(しんけん)継承者は 必ず その動きをとる 47 00:05:03,594 --> 00:05:06,264 拳を極めれば極めるほど― 48 00:05:06,389 --> 00:05:09,600 無意識に死角に滑り込むのだ 49 00:05:10,018 --> 00:05:13,354 これぞ 北斗宗家 打倒のため― 50 00:05:13,479 --> 00:05:17,525 我ら一族に伝えられた必殺の陣 51 00:05:17,692 --> 00:05:20,028 北斗逆死葬だ 52 00:05:21,904 --> 00:05:24,657 そして 見よ! 俺のいる位置を 53 00:05:25,616 --> 00:05:28,244 これが お前の運命 54 00:05:28,369 --> 00:05:31,539 お前たちの言う 死兆星の位置だ 55 00:05:34,250 --> 00:05:35,710 死兆星 56 00:05:35,835 --> 00:05:37,086 フア… クッ 57 00:05:37,503 --> 00:05:38,755 そうだ 58 00:05:38,880 --> 00:05:42,842 どうあがこうと うぬは すでに我が術中にある 59 00:05:43,301 --> 00:05:44,552 なに? 60 00:06:01,736 --> 00:06:03,446 ンッ… ハア… 61 00:06:03,571 --> 00:06:04,781 アア… 62 00:06:07,575 --> 00:06:13,539 この硫魔黄煙は 傷口からも血の中に溶け込む 63 00:06:19,170 --> 00:06:21,547 フフフハハハッ 64 00:06:22,632 --> 00:06:25,259 俺を卑劣と呼ぶなら呼べ 65 00:06:25,384 --> 00:06:28,513 うぬを倒し 北斗宗家を滅すれば― 66 00:06:28,638 --> 00:06:32,141 卑劣という言葉も 心地よく響くわ 67 00:06:32,266 --> 00:06:34,268 フフフハハハッ 68 00:06:34,435 --> 00:06:37,730 アハハハハッ! 69 00:06:47,406 --> 00:06:51,160 (サモトたち)ヒヒヒッ ハハ 70 00:06:52,453 --> 00:06:55,039 (サモト) 起きよ 早く目を覚ませ 71 00:06:55,164 --> 00:06:58,126 お前の 目を開いた美しい顔が見たい 72 00:06:58,251 --> 00:06:59,502 (修羅(しゅら)たち)ヒヒヒッ 73 00:06:59,627 --> 00:07:00,795 ほれ ほれ 74 00:07:00,962 --> 00:07:02,588 早く起きろ 75 00:07:03,339 --> 00:07:04,632 早く目を覚ませ 76 00:07:04,757 --> 00:07:07,218 (修羅たち)ウヘヘヘッ 77 00:07:09,762 --> 00:07:11,806 (修羅)サモト様! 78 00:07:12,515 --> 00:07:14,183 (修羅)サモト様 (サモト)おおっ 79 00:07:14,308 --> 00:07:15,893 (修羅)サモト様 分かりました 80 00:07:16,018 --> 00:07:20,189 この女 カイオウ様に 死環白(しかんはく)を突かれて放り出された― 81 00:07:20,314 --> 00:07:21,607 リンという女のようです 82 00:07:22,066 --> 00:07:22,942 なに? 83 00:07:23,067 --> 00:07:26,821 目覚めたとき 一番最初に 目に映った男を愛するという― 84 00:07:26,946 --> 00:07:28,322 死環白か 85 00:07:28,489 --> 00:07:31,117 フフッ これは面白い 86 00:07:31,659 --> 00:07:33,744 ヘッヘヘヘヘ 87 00:07:34,328 --> 00:07:36,330 目覚めろ 88 00:07:36,873 --> 00:07:39,500 目覚めて このサモトを愛するがいい 89 00:07:39,667 --> 00:07:43,588 この俺も目を開かせる破孔ぐらい 知っているわ 90 00:07:43,713 --> 00:07:45,840 アッハハヘヘヘ 91 00:07:51,637 --> 00:07:54,390 もはや お前の目には 俺しか映らぬ 92 00:07:54,515 --> 00:07:56,934 (修羅たち)ヘヘハハハッ 93 00:07:57,059 --> 00:07:58,895 う… うわあっ! 94 00:07:59,020 --> 00:08:03,357 騒がしいぞ 今 俺はこいつを目覚めさせるんだ 95 00:08:03,483 --> 00:08:05,109 デヤアッ! 96 00:08:05,943 --> 00:08:07,862 ウウッ! ウウ… 97 00:08:15,495 --> 00:08:18,247 (ヒョウ)ハア… ハア… 98 00:08:20,041 --> 00:08:21,876 間に合ったか 99 00:08:22,001 --> 00:08:23,377 (サモト)ううああっ 100 00:08:23,503 --> 00:08:26,589 貴様はヒョウ まだ生きておったか 101 00:08:26,714 --> 00:08:29,842 俺の花嫁 横取りはさせんぞ! 102 00:08:30,259 --> 00:08:31,093 (ヒョウ)ぬうっ 103 00:08:31,219 --> 00:08:33,095 てやあ… うおっ 104 00:08:34,722 --> 00:08:37,225 ハア… ハア… 105 00:08:40,144 --> 00:08:43,105 (黒夜叉(くろやしゃ))ヒョウ様 無理をなさってはいけません 106 00:08:43,731 --> 00:08:48,069 リン お前だけは カイオウの意のままにはさせぬ 107 00:08:48,194 --> 00:08:50,279 (リン)う… うう 108 00:08:51,948 --> 00:08:52,782 ああっ 109 00:08:54,158 --> 00:08:56,494 ま… まだ目を開いてはならぬ 110 00:08:56,619 --> 00:09:00,164 お前の見るべき男は たった一人 111 00:09:22,603 --> 00:09:24,397 カ… カイオウ 112 00:09:24,522 --> 00:09:25,773 フフフフッ 113 00:09:25,898 --> 00:09:30,444 ムダだ いくらあがいても貴様は勝てぬ 114 00:09:34,448 --> 00:09:35,950 ケンシロウ 115 00:09:37,118 --> 00:09:39,704 その剣で自らを刺せ 116 00:09:39,829 --> 00:09:40,913 なに? 117 00:09:41,789 --> 00:09:42,999 自決せよ 118 00:09:45,626 --> 00:09:49,338 俺は貴様を 拳法家としては殺さぬ 119 00:09:49,463 --> 00:09:53,092 貴様は このカイオウの 巨大さの前におびえ― 120 00:09:53,217 --> 00:09:56,596 自ら命を絶った弱き男 121 00:09:57,513 --> 00:10:00,349 後生に そう伝えよう 122 00:10:00,474 --> 00:10:04,270 その瞬間より 北斗宗家の伝説は踏みにじられ― 123 00:10:04,395 --> 00:10:05,980 砕け散る 124 00:10:06,105 --> 00:10:10,818 このカイオウの 新世紀伝説が始まるのだ 125 00:10:12,069 --> 00:10:14,238 分かったか ケンシロウ 126 00:10:14,947 --> 00:10:17,533 心を捨てた者が勝ち― 127 00:10:17,658 --> 00:10:20,536 心を残す者は滅びる 128 00:10:20,661 --> 00:10:23,205 ウハハハッ! 129 00:10:30,713 --> 00:10:34,342 そうだ 自決せよケンシロウ 130 00:10:41,015 --> 00:10:42,933 フフフフッ 131 00:10:46,395 --> 00:10:47,229 ん? 132 00:10:47,355 --> 00:10:48,439 ウオッ… 133 00:10:51,817 --> 00:10:55,821 俺はラオウとの約束を 果たさねばならぬ 134 00:10:57,948 --> 00:11:02,036 カイオウ! お前は 今こそ知る 135 00:11:04,038 --> 00:11:07,208 愛ある者の強さを 136 00:11:13,506 --> 00:11:16,759 ハア… ハア… 137 00:11:16,884 --> 00:11:18,260 フフフフッ… 138 00:11:18,386 --> 00:11:21,889 その体で どうやって俺を倒すのだ 139 00:11:22,056 --> 00:11:24,225 今の貴様は呼吸もできず― 140 00:11:24,392 --> 00:11:26,977 もはや俺の秘孔すら突けまい 141 00:11:27,103 --> 00:11:30,439 ハア ハア ハア 142 00:11:31,065 --> 00:11:32,149 ウア… 143 00:11:33,234 --> 00:11:35,403 (カイオウ)フハハハッ 144 00:11:35,528 --> 00:11:39,281 自決ができぬなら 俺がとどめを刺してくれよう 145 00:11:41,909 --> 00:11:44,078 はあああっ 146 00:11:44,245 --> 00:11:45,246 死ね! 147 00:11:46,705 --> 00:11:49,166 ウオオッ オアアッ 148 00:11:55,256 --> 00:11:58,008 く… 苦しい ま… まさか 149 00:11:59,677 --> 00:12:03,597 俺の無呼吸闘法を破る破孔は1つ 150 00:12:04,223 --> 00:12:09,395 し… しかも 指では突けぬ針の穴ほどの破孔だ 151 00:12:10,062 --> 00:12:11,272 ウアアッ… ク… 152 00:12:11,439 --> 00:12:14,316 か… 髪の毛が… 針のように 153 00:12:17,319 --> 00:12:19,155 ウウウ… 154 00:12:19,280 --> 00:12:20,156 どわあっ! 155 00:12:26,912 --> 00:12:28,789 ああああっ! 156 00:12:28,956 --> 00:12:31,125 トオーワッ! 157 00:12:33,002 --> 00:12:36,464 (カイオウの荒い息) 158 00:12:42,761 --> 00:12:45,264 はあああ 159 00:12:45,764 --> 00:12:46,724 ぬっ? 160 00:12:46,849 --> 00:12:49,810 やつの体に生気がよみがえってゆく 161 00:12:55,274 --> 00:12:57,818 体内の毒は抜けた 162 00:12:57,985 --> 00:13:00,279 あとはお前を倒すのみ 163 00:13:00,404 --> 00:13:02,156 フフフフッ 164 00:13:02,281 --> 00:13:05,784 ケンシロウ 俺の力を見くびるな 165 00:13:05,910 --> 00:13:11,290 このカイオウ 情に溺れたラオウ トキとは違うぞ 166 00:13:11,415 --> 00:13:13,209 見せてやる 167 00:13:13,334 --> 00:13:16,212 カイオウ 不敗の拳を 168 00:13:16,712 --> 00:13:18,672 誰に教えられたわけでもない 169 00:13:19,632 --> 00:13:22,676 生まれついてより 染みついた構え 170 00:13:23,344 --> 00:13:24,220 こ… これは! 171 00:13:24,720 --> 00:13:26,931 この構えより打ち出す拳は― 172 00:13:27,056 --> 00:13:30,184 いまだかつて 一度たりとも かわされたことはない 173 00:13:30,309 --> 00:13:31,560 この構えは… 174 00:13:32,520 --> 00:13:37,483 女人像に刻まれていた 北斗宗家のみに伝えられるもの 175 00:13:38,192 --> 00:13:41,237 んんっ いあああっ! 176 00:13:45,157 --> 00:13:46,450 ウオッ! 177 00:13:48,994 --> 00:13:52,957 アアタタタタタ! 178 00:13:57,503 --> 00:13:59,838 (カイオウ) さすが北斗宗家の男 179 00:13:59,964 --> 00:14:03,133 初めて この拳がかわされたわ 180 00:14:03,259 --> 00:14:04,260 (ケンシロウ)やはりな 181 00:14:04,385 --> 00:14:05,261 んっ? 182 00:14:05,386 --> 00:14:06,971 カイオウ 183 00:14:07,096 --> 00:14:10,558 お前も その北斗宗家の 流れをくむ者 184 00:14:10,683 --> 00:14:12,017 な… なに? 185 00:14:16,772 --> 00:14:19,567 俺が北斗宗家の? 186 00:14:20,150 --> 00:14:24,029 その北斗七星のアザが 何よりの証し 187 00:14:26,240 --> 00:14:28,784 女人像が俺に伝えたのは― 188 00:14:29,201 --> 00:14:34,164 北斗神拳創始者にまつわる 悲しき物語だった 189 00:14:38,252 --> 00:14:40,671 (ナレーター) 今から およそ2千年前 190 00:14:40,796 --> 00:14:44,842 北斗宗家は天帝の盾として 世に君臨していた 191 00:14:45,426 --> 00:14:50,222 だが いまだ究極の暗殺拳 北斗神拳が生まれておらず― 192 00:14:50,347 --> 00:14:54,268 世は騒乱の戦国時代に突入していた 193 00:14:59,982 --> 00:15:03,152 (大老)見よ この世の終わりの地獄図を 194 00:15:03,277 --> 00:15:05,779 覇者 多ければ 世もまた乱れる 195 00:15:05,946 --> 00:15:09,283 やはり覇者は 一人でなければならぬ 196 00:15:10,284 --> 00:15:12,286 (ナレーター) 彼らが望む覇者とは 197 00:15:12,411 --> 00:15:15,247 新しき無敵の暗殺拳を 作り出すことのできる― 198 00:15:15,372 --> 00:15:16,832 北斗の男 199 00:15:16,957 --> 00:15:20,628 その男こそが 真の救世主となるのである 200 00:15:20,794 --> 00:15:24,381 しかし そのときの北斗宗家は 男児に恵まれず― 201 00:15:24,506 --> 00:15:27,134 美しい2人の姉妹のみであった 202 00:15:27,801 --> 00:15:31,972 2人は同じ日に 待望の2人の男の子を産んだ 203 00:15:32,097 --> 00:15:34,433 姉オウカの子 リュウオウと― 204 00:15:34,558 --> 00:15:37,519 妹シュメの子 シュケンである 205 00:15:39,438 --> 00:15:40,940 (シュメのせき) 206 00:15:45,486 --> 00:15:49,239 (シュメ)すみません 姉さん 私の具合がこんなために 207 00:15:50,199 --> 00:15:53,702 (オウカ)シュメ 私たちは たった2人の姉妹よ 208 00:15:53,827 --> 00:15:57,039 この乱世 助け合って生きていかなくては 209 00:15:57,539 --> 00:15:58,499 ええ 210 00:16:00,000 --> 00:16:03,462 ほおら シュケン お母さんが抱きたいって 211 00:16:07,007 --> 00:16:09,677 この子たちは生まれた日も同じ 212 00:16:09,843 --> 00:16:11,929 お互い 仲よく育ってくれるといいわね 213 00:16:12,680 --> 00:16:13,764 ええ 214 00:16:17,059 --> 00:16:19,979 (ナレーター)だが このまま2人を同等に育てれば 215 00:16:20,104 --> 00:16:21,689 また2人の覇者を生み― 216 00:16:21,855 --> 00:16:24,858 天 国を2つに割ることになる 217 00:16:25,985 --> 00:16:29,738 継承者選びに苦慮した 北斗宗家の守護僧たちは― 218 00:16:29,863 --> 00:16:30,864 2人の乳飲み子を― 219 00:16:31,323 --> 00:16:34,243 あえて 飢えたオオカミたちの 前にさらし― 220 00:16:34,368 --> 00:16:36,704 天の声を聞こうとした 221 00:16:43,627 --> 00:16:44,503 えっ? 222 00:16:44,628 --> 00:16:45,462 ああっ… 223 00:16:47,506 --> 00:16:48,507 (オウカ)そんな… 224 00:16:48,632 --> 00:16:51,176 2人のうち1人を 殺すというのですか 225 00:16:51,301 --> 00:16:52,261 (大老)さよう 226 00:16:52,386 --> 00:16:56,724 我らが聖地 降天台にて 生き残った赤子こそが― 227 00:16:56,890 --> 00:16:59,226 北斗宗家 継承者 228 00:16:59,893 --> 00:17:03,605 (ナレーター) そして2人の乳飲み子は 降天台に置かれた 229 00:17:03,731 --> 00:17:07,401 その夜 妹シュメは姿を消した 230 00:17:08,360 --> 00:17:11,780 (シュメの荒い息) 231 00:17:25,252 --> 00:17:29,256 リュウオウ 許して この叔母を許して 232 00:17:35,095 --> 00:17:37,931 (オオカミのうなり声) 233 00:17:50,778 --> 00:17:52,029 (大老)シュケンがいない 234 00:18:05,959 --> 00:18:07,294 はっ… 235 00:18:08,796 --> 00:18:10,005 姉さん 236 00:18:10,130 --> 00:18:11,799 シュメ なぜ… 237 00:18:14,259 --> 00:18:16,428 ああ… すみません 姉さん 238 00:18:16,553 --> 00:18:18,889 (せき) 239 00:18:19,848 --> 00:18:20,724 シュメ 240 00:18:21,809 --> 00:18:23,435 (せき) 241 00:18:23,560 --> 00:18:27,147 私の病は もう この夏を迎えることも… 242 00:18:27,731 --> 00:18:31,527 だから この子だけには 生きてほしかった 243 00:18:32,027 --> 00:18:35,656 母を失い なお自分の命を失う 244 00:18:36,198 --> 00:18:39,409 そうなったら シュケンは あまりにも不幸 245 00:18:39,535 --> 00:18:43,330 だから 山を越え ほかの里へ… 246 00:18:44,456 --> 00:18:48,752 シュメ 分かります その母としての気持ち 247 00:18:49,253 --> 00:18:50,546 姉さん… 248 00:18:53,382 --> 00:18:56,135 大老 北斗宗家の継承者は― 249 00:18:56,260 --> 00:18:58,846 やはりオウカ様の子 リュウオウに 250 00:18:59,012 --> 00:18:59,972 うむ 251 00:19:00,097 --> 00:19:01,223 (オウカ)いいえ (大老)ん? 252 00:19:01,890 --> 00:19:05,978 北斗宗家の継承者は 妹の子 シュケンにお決めください 253 00:19:06,103 --> 00:19:07,187 (大老たち)なんと… 254 00:19:07,312 --> 00:19:08,147 姉さん 255 00:19:09,356 --> 00:19:11,775 ただ一つ お願いがあります 256 00:19:12,317 --> 00:19:13,443 我が子リュウオウは― 257 00:19:13,569 --> 00:19:15,863 どのような立場になっても かまいません 258 00:19:16,363 --> 00:19:18,490 でも命だけは奪わないで 259 00:19:19,241 --> 00:19:20,450 (大老)ん… 260 00:19:20,576 --> 00:19:22,786 しかし北斗宗家の掟(おきて)が… 261 00:19:22,911 --> 00:19:24,705 (オウカ)掟は知っています 262 00:19:24,872 --> 00:19:26,582 代わりに私(わたくし)の命を 263 00:19:27,040 --> 00:19:28,709 ね… 姉さん! 264 00:19:32,921 --> 00:19:33,839 (大老)オウカ様! 265 00:19:34,715 --> 00:19:36,091 (シュメ)姉さん! 266 00:19:40,179 --> 00:19:45,350 これが妹への そして2人の乳飲み子への私の愛 267 00:19:45,475 --> 00:19:46,351 はっ… 268 00:19:56,403 --> 00:19:57,738 姉さん! 269 00:20:00,449 --> 00:20:04,411 (ナレーター) オウカの命を懸けた願いを 目の当たりにした守護僧たちは 270 00:20:04,536 --> 00:20:07,456 その深き愛に 心を動かされた 271 00:20:12,044 --> 00:20:13,795 (大老たち)おおっ… 272 00:20:13,921 --> 00:20:17,466 今 我々は 確かに天の声を聞いた 273 00:20:18,008 --> 00:20:21,178 2人の女の深き愛を背負いし シュケンこそ― 274 00:20:21,303 --> 00:20:24,097 この世の救世主となろう 275 00:20:24,598 --> 00:20:25,807 (ナレーター)これが まさに 276 00:20:25,933 --> 00:20:29,895 北斗神拳 創始者シュケンの 誕生の瞬間であった 277 00:20:30,437 --> 00:20:33,106 シュケンは 2人の女の愛を背負い― 278 00:20:33,232 --> 00:20:37,152 史上最高の拳 北斗神拳を完成した 279 00:20:37,277 --> 00:20:38,737 そして その拳は― 280 00:20:38,862 --> 00:20:42,157 あまりの凄絶(せいぜつ)さと 創始者の秘話ゆえに― 281 00:20:42,282 --> 00:20:43,867 一子相伝とされた 282 00:20:48,413 --> 00:20:50,457 のちに守護僧たちは― 283 00:20:50,624 --> 00:20:54,461 この悲しき物語を刻んだ 女人像を建てた 284 00:20:56,296 --> 00:20:58,340 (ケンシロウ) オウカの子 リュウオウにも― 285 00:20:58,465 --> 00:21:01,009 北斗七星のアザがあったという 286 00:21:02,010 --> 00:21:06,807 お前のアザは 誇り高き北斗宗家の証しなのだ 287 00:21:06,932 --> 00:21:08,267 なに? 288 00:21:08,392 --> 00:21:11,186 (ナレーター)その後 リュウオウは野に下り 289 00:21:11,311 --> 00:21:13,272 北斗琉拳を作った 290 00:21:13,397 --> 00:21:17,234 だが 母の愛を知らぬ リュウオウの子孫たちは― 291 00:21:17,359 --> 00:21:20,570 愛を見失い 愛にさまよった 292 00:21:21,196 --> 00:21:24,908 (北斗の霊)誰かが 愛を説かねばなりません 293 00:21:26,159 --> 00:21:30,789 それが北斗神拳継承者の 宿命なのです 294 00:21:39,506 --> 00:21:44,219 (ケンシロウ)思えば ラオウもトキも愛にさまよっていた 295 00:21:44,928 --> 00:21:49,683 その高き誇りを これ以上 汚すというのなら― 296 00:21:49,808 --> 00:21:51,810 倒すことが愛 297 00:22:03,530 --> 00:22:10,537 ♪~ 298 00:23:32,619 --> 00:23:39,626 ~♪ 299 00:23:43,338 --> 00:23:45,507 (ナレーター) リンを守り力尽きたヒョウ 300 00:23:45,632 --> 00:23:48,301 そこへ現れた馬上の男は誰か 301 00:23:48,468 --> 00:23:51,429 ケンシロウの雄姿もあと2回! 302 00:23:51,555 --> 00:23:53,515 次回 北斗の拳2 303 00:23:53,640 --> 00:23:55,225 「最終話 序章!」 304 00:23:55,350 --> 00:24:00,897 「リンの運命を握る 第3の男が現れた!!」