1 00:00:48,073 --> 00:00:51,026 二千年の歴史を刻み 受け継がれてきた 2 00:00:51,026 --> 00:00:54,029 恐るべき 暗殺拳があった 3 00:00:54,029 --> 00:00:57,032 その名を 北斗神拳 4 00:00:57,032 --> 00:01:00,035 天空に連なる 七つの星の下 5 00:01:00,035 --> 00:01:03,038 一子相伝の北斗神拳をめぐって 6 00:01:03,038 --> 00:01:06,038 悲劇は 繰り返されん 7 00:03:02,040 --> 00:03:04,042 あっ! おっ! 8 00:03:04,042 --> 00:03:06,042 あっ… 9 00:03:08,029 --> 00:03:11,032 ケン 待つんだ… あっ… 10 00:03:11,032 --> 00:03:14,035 兄さん! レイ 11 00:03:14,035 --> 00:03:18,039 フフフフ… ようやく目覚めたか 12 00:03:18,039 --> 00:03:20,041 ど どういうことだ? 13 00:03:20,041 --> 00:03:23,027 フフフフ… 14 00:03:23,027 --> 00:03:26,030 その男には3日間の命を与えた 15 00:03:26,030 --> 00:03:28,032 なに? 16 00:03:28,032 --> 00:03:31,035 この俺に逆らった武芸者たち 17 00:03:31,035 --> 00:03:35,039 その達人たちは すぐには殺さん 18 00:03:35,039 --> 00:03:39,026 すぐに殺しては 俺の恐怖は伝わらん 19 00:03:39,026 --> 00:03:43,030 だが 3日間の命を与えれば その者は その間 20 00:03:43,030 --> 00:03:46,033 死の恐怖に おののき 悲しみ抜くのだ 21 00:03:46,033 --> 00:03:50,037 そして その恐怖は やがて伝説となり 22 00:03:50,037 --> 00:03:54,041 この拳王の名を絶大にする うっ… 23 00:03:54,041 --> 00:03:59,030 その男も 経絡秘孔新血愁を突いてある 24 00:03:59,030 --> 00:04:03,034 3日の後 全身から血を噴き出して 死ぬのだ 25 00:04:03,034 --> 00:04:08,034 その間 迫り来る死の恐怖を じっくりと味わうがいい 26 00:04:09,040 --> 00:04:11,040 あっ… 27 00:04:14,028 --> 00:04:16,030 やめろ ケン 28 00:04:16,030 --> 00:04:19,030 今のお前では ラオウには かなわん 29 00:04:20,034 --> 00:04:22,036 訳が… 30 00:04:22,036 --> 00:04:26,036 お前では 絶対に ヤツに勝てぬ訳があるのだ 31 00:04:27,041 --> 00:04:31,028 フフフ さすがは南斗水鳥拳のレイ 32 00:04:31,028 --> 00:04:33,030 そこまで見抜いておったか 33 00:04:33,030 --> 00:04:36,033 なに? うっ… 34 00:04:36,033 --> 00:04:38,035 うわっ! 35 00:04:38,035 --> 00:04:40,037 うわあっ! 36 00:04:40,037 --> 00:04:43,040 うおっ! あぁ… あっ 37 00:04:43,040 --> 00:04:45,042 分かったか? ケンシロウ 38 00:04:45,042 --> 00:04:47,044 俺の足を 矢が射ぬいていなかったら 39 00:04:47,044 --> 00:04:51,032 貴様の胸は 俺に貫かれていたのだ 40 00:04:51,032 --> 00:04:53,034 貴様ごときの腕では 41 00:04:53,034 --> 00:04:58,039 まだまだ この俺を黒王号から 下ろすことすらできぬわ 42 00:04:58,039 --> 00:05:00,041 ここで十分 こい! 43 00:05:00,041 --> 00:05:03,044 今 この場で とどめを刺してくれるわ 44 00:05:03,044 --> 00:05:06,030 んん… 45 00:05:06,030 --> 00:05:08,032 うぅ… 46 00:05:08,032 --> 00:05:11,035 ケン! フフフフ… 47 00:05:11,035 --> 00:05:14,038 貴様は まだ己の拳の質を知らん 48 00:05:14,038 --> 00:05:16,040 俺が恐れたのは ただ一つ 49 00:05:16,040 --> 00:05:18,042 トキの拳だけだ! 50 00:05:18,042 --> 00:05:21,042 なにっ… 51 00:05:25,032 --> 00:05:28,032 村が… 村が燃えてる! 52 00:05:29,036 --> 00:05:31,038 うん 急ごう 53 00:05:31,038 --> 00:05:34,041 ケンシロウは 今は まだラオウと戦う時ではない 54 00:05:34,041 --> 00:05:36,043 えっ? 55 00:05:36,043 --> 00:05:38,045 激流を制するのは静水 56 00:05:38,045 --> 00:05:40,031 静水? 57 00:05:40,031 --> 00:05:44,035 そうだ 激流に対して激流で戦っても 58 00:05:44,035 --> 00:05:46,037 のみ込まれ 砕け散るだけだ 59 00:05:46,037 --> 00:05:49,040 激流に対しては静水 60 00:05:49,040 --> 00:05:52,043 静かな水の流れだ 61 00:05:52,043 --> 00:05:54,043 マミヤさん 下がっていなさい 62 00:05:55,046 --> 00:05:57,031 出てくるがいい 63 00:05:57,031 --> 00:06:00,031 そこに隠れているのは 分かっている 64 00:06:07,041 --> 00:06:10,044 くそ~ よ~くも見破ったな 65 00:06:10,044 --> 00:06:12,046 んん… 66 00:06:12,046 --> 00:06:16,046 その頭を一気に たたき潰して やろうと思ったものを 67 00:06:17,034 --> 00:06:21,038 それだけ殺気を放っていれば 誰にでも分かる 68 00:06:21,038 --> 00:06:24,041 ウヘヘヘヘ 隠していたつもりが 69 00:06:24,041 --> 00:06:27,044 知らぬうちに 出てしまったようだな 70 00:06:27,044 --> 00:06:30,047 貴様らを あの村に入れるわけには いかん 71 00:06:30,047 --> 00:06:34,035 拳王様がケンシロウとかいう男を 倒すまではな 72 00:06:34,035 --> 00:06:37,038 お前は殺気が強すぎる 73 00:06:37,038 --> 00:06:40,041 半人前の技では 私は倒せん 74 00:06:40,041 --> 00:06:42,043 なにを! 75 00:06:42,043 --> 00:06:44,045 これを見ろ 76 00:06:44,045 --> 00:06:47,048 この 鋼棍に染みついた血のりを 77 00:06:47,048 --> 00:06:51,048 貴様の血も この棒に たっぷりと味わわせてやるわ 78 00:06:52,036 --> 00:06:56,036 んっ… しかたあるまい かかってくるがいい 79 00:06:59,043 --> 00:07:02,046 見ているがいい マミヤさん 80 00:07:02,046 --> 00:07:05,049 相手によっては こういう戦い方もあるのだ 81 00:07:05,049 --> 00:07:08,035 フッ 笑わせるぜ 82 00:07:08,035 --> 00:07:13,040 そんな踊りのような拳法で この俺様を倒せるとでも思うのか 83 00:07:13,040 --> 00:07:15,040 くらえ 84 00:07:19,046 --> 00:07:21,046 けや~っ! 85 00:07:23,050 --> 00:07:26,037 おっとっと うえっ… 86 00:07:26,037 --> 00:07:30,041 くっ… うう… この野郎 87 00:07:30,041 --> 00:07:33,044 激流に逆らえば のみ込まれる 88 00:07:33,044 --> 00:07:37,048 むしろ 激流に身を任せ 同化する 89 00:07:37,048 --> 00:07:39,048 てや~! 90 00:07:41,035 --> 00:07:43,037 うわっ! うっ 動かない! 91 00:07:43,037 --> 00:07:46,040 く… くそ~ 92 00:07:46,040 --> 00:07:48,042 この野郎! くっ… 93 00:07:48,042 --> 00:07:51,042 うっ おおっ! 94 00:07:58,035 --> 00:08:01,035 激流を制するのは静水 95 00:08:02,039 --> 00:08:06,043 その腕では 二度と その棍棒が 血塗られることもあるまい 96 00:08:06,043 --> 00:08:10,047 ええっ? そんな… 嫌だ! そんな 嫌だ! 97 00:08:10,047 --> 00:08:13,050 行こう マミヤさん 98 00:08:13,050 --> 00:08:15,052 はっ… ウ ウソでしょ 99 00:08:15,052 --> 00:08:17,038 ちょ… ちょっと待って 行かないで 100 00:08:17,038 --> 00:08:19,040 行かないでったら~! 101 00:08:19,040 --> 00:08:22,040 うわ~! 戻ってきて 戻ってきて~! 102 00:08:23,044 --> 00:08:26,044 トキの拳 103 00:08:28,049 --> 00:08:32,053 フフフフ… 分かったか ケンシロウ 104 00:08:32,053 --> 00:08:36,040 お前とトキの再会を わしが恐れていた訳が 105 00:08:36,040 --> 00:08:40,044 しかし お前は まだ トキの拳を伝授されてはいまい 106 00:08:40,044 --> 00:08:46,050 トキが現れる前に 一気に勝負をつけてやるわ~! 107 00:08:46,050 --> 00:08:48,050 はっ! ケン! 108 00:08:50,037 --> 00:08:52,039 んんっ! 109 00:08:52,039 --> 00:08:54,041 んっ… ちっ 110 00:08:54,041 --> 00:08:57,044 ダ… ダメだ ケン 戦えば死ぬ 111 00:08:57,044 --> 00:09:00,047 今は… 今は逃げろ 112 00:09:00,047 --> 00:09:03,050 2人の拳は同じ激流だ 113 00:09:03,050 --> 00:09:05,052 ぶつかり合えば 114 00:09:05,052 --> 00:09:09,039 たとえ相手は倒せたとしても 自分も砕け散る 115 00:09:09,039 --> 00:09:12,042 レイ や… やめてくれ 116 00:09:12,042 --> 00:09:15,045 フフフフ どうした? ケンシロウ 117 00:09:15,045 --> 00:09:20,045 逃げていては 北斗神拳伝承者の名が泣くぞ 118 00:09:22,052 --> 00:09:24,054 ケ… ケン! 119 00:09:24,054 --> 00:09:26,040 俺は負けん 120 00:09:26,040 --> 00:09:29,043 はぁ… ど どうしても… 121 00:09:29,043 --> 00:09:32,046 どうしても戦うというのなら 122 00:09:32,046 --> 00:09:34,048 これだけは胸に刻み込んでおけ 123 00:09:34,048 --> 00:09:37,051 お前は生きねばならん 124 00:09:37,051 --> 00:09:41,055 たとえ相討ちでも それは負けと同じだ 125 00:09:41,055 --> 00:09:44,041 お前は この時代に必要な男 126 00:09:44,041 --> 00:09:47,044 リンやバット… いや 127 00:09:47,044 --> 00:09:52,044 すべての人々のために お前は 生き続けなければならんのだ 128 00:09:56,053 --> 00:09:58,053 はぁ… 129 00:09:59,039 --> 00:10:03,043 たとえ 99%勝ち目がなくとも 130 00:10:03,043 --> 00:10:07,047 1%あれば 戦うのが 131 00:10:07,047 --> 00:10:11,047 北斗神拳伝承者としての宿命だ 132 00:10:13,053 --> 00:10:16,056 こい ケンシロウ 133 00:10:16,056 --> 00:10:18,042 貴様の闘気など 134 00:10:18,042 --> 00:10:22,046 所詮 小波にすぎんことを 教えてやるわ~! 135 00:10:22,046 --> 00:10:25,049 あ~… 136 00:10:25,049 --> 00:10:27,051 うぐあ~! 137 00:10:27,051 --> 00:10:29,053 あ~! 138 00:10:29,053 --> 00:10:31,055 あたっ! 139 00:10:31,055 --> 00:10:34,041 うっ うぅ…! くっ! 140 00:10:34,041 --> 00:10:37,041 んっ… どう 141 00:10:40,047 --> 00:10:43,050 そんな駄馬の上では 俺には勝てん 142 00:10:43,050 --> 00:10:45,052 下りてこい 143 00:10:45,052 --> 00:10:48,055 貴様~! 144 00:10:48,055 --> 00:10:52,042 んっ? ちっ… もう来たか 145 00:10:52,042 --> 00:10:54,044 うん? 146 00:10:54,044 --> 00:10:56,046 トキ… 147 00:10:56,046 --> 00:11:01,051 ケンシロウ 命は投げ捨てるものではない 148 00:11:01,051 --> 00:11:03,051 トキ 149 00:11:11,045 --> 00:11:14,048 おお その眼光 150 00:11:14,048 --> 00:11:18,048 力は まだ衰えていないようだな 151 00:11:19,053 --> 00:11:24,058 ケンシロウ 今は まだ ラオウと戦う時ではない 152 00:11:24,058 --> 00:11:26,058 なぜ? 153 00:11:29,046 --> 00:11:32,049 あぁ… 154 00:11:32,049 --> 00:11:36,053 レイ 間に合わなかったようだな 155 00:11:36,053 --> 00:11:38,055 ト… トキ 156 00:11:38,055 --> 00:11:41,058 ケンを… ケンを止めてくれ 157 00:11:41,058 --> 00:11:43,058 レイ 158 00:11:44,044 --> 00:11:46,046 ケンシロウ 159 00:11:46,046 --> 00:11:51,051 レイは やがて来る己の死すら忘れ お前の身を案じている 160 00:11:51,051 --> 00:11:55,055 レイは お前に すべての夢を託しているのだ 161 00:11:55,055 --> 00:11:58,055 男の心を無駄にしてはならん 162 00:12:00,060 --> 00:12:05,049 お前は生きて この時代を見届けねばならんのだ 163 00:12:05,049 --> 00:12:11,055 しかし たとえ99%勝ち目はなくとも… 164 00:12:11,055 --> 00:12:16,060 いや お前には 残り1%の勝ち目もない 165 00:12:16,060 --> 00:12:20,047 ふん 見抜いておるわ 166 00:12:20,047 --> 00:12:25,047 ケンシロウ お前に… あの子が殺せるか? 167 00:12:27,054 --> 00:12:29,056 なぜ リンを? 168 00:12:29,056 --> 00:12:34,061 もし あの子を殺せるならば お前は ラオウに勝てる 169 00:12:34,061 --> 00:12:36,061 あっ… 170 00:12:37,047 --> 00:12:41,051 ケンシロウ 闘う気 171 00:12:41,051 --> 00:12:45,055 闘気とは 非情の血によってのみ 生まれるもの 172 00:12:45,055 --> 00:12:49,059 お前も シンや このレイとの非情な戦いの末に 173 00:12:49,059 --> 00:12:52,059 闘気をまとうことができた 174 00:12:53,047 --> 00:12:55,049 シン 175 00:12:55,049 --> 00:13:00,054 だが ラオウとお前とでは 非情さが違う 176 00:13:00,054 --> 00:13:02,056 この男は 177 00:13:02,056 --> 00:13:06,060 我らの育ての父 リュウケンをも その非情な手にかけたのだ 178 00:13:06,060 --> 00:13:09,063 なに? 父 リュウケンを? 179 00:13:09,063 --> 00:13:13,050 ふん 知っておったのか トキ 180 00:13:13,050 --> 00:13:15,052 ラオウ 181 00:13:15,052 --> 00:13:17,054 バ… バカな 182 00:13:17,054 --> 00:13:21,054 父 リュウケンは 病気で死んだのではなかったのか 183 00:13:30,050 --> 00:13:32,052 ラオウ 184 00:13:32,052 --> 00:13:38,052 ラオウこそ 北斗神拳 二千年の歴史を打ち破った男 185 00:13:39,059 --> 00:13:42,062 どうしても行くつもりか ラオウ 186 00:13:42,062 --> 00:13:45,049 伝承者がケンシロウと決まった今 187 00:13:45,049 --> 00:13:48,049 ここに残っても しかたあるまい 188 00:13:50,054 --> 00:13:53,057 ならば 北斗神拳を捨てるがよい 189 00:13:53,057 --> 00:13:56,060 二度と使ってはならん 190 00:13:56,060 --> 00:13:58,062 ふん 言ったはずだ 191 00:13:58,062 --> 00:14:00,064 俺は天を握ると 192 00:14:00,064 --> 00:14:06,064 北斗神拳を捨てる気なら 養子になど 最初からならぬわ 193 00:14:08,055 --> 00:14:11,058 俺は誰の命令も受けぬ! 194 00:14:11,058 --> 00:14:15,062 たとえ 神の命令でもな 195 00:14:15,062 --> 00:14:18,065 覚悟は できているようだな 196 00:14:18,065 --> 00:14:22,052 一子相伝の北斗神拳の掟 197 00:14:22,052 --> 00:14:25,055 お前の拳を封じなければなるまい 198 00:14:25,055 --> 00:14:27,057 ふん 199 00:14:27,057 --> 00:14:30,060 では 恩師 リュウケンを倒し 200 00:14:30,060 --> 00:14:33,063 俺が最強の男となろう 201 00:14:33,063 --> 00:14:35,065 ラオウ… 202 00:14:35,065 --> 00:14:40,065 私は なんと恐ろしい男を つくり上げてしまったのか 203 00:14:48,062 --> 00:14:52,062 ほう… そんな奥義もあったのか 204 00:14:56,053 --> 00:14:58,055 な なに? 205 00:14:58,055 --> 00:15:00,055 んっ… 206 00:15:01,058 --> 00:15:04,061 な 何だ? 読めぬ 207 00:15:04,061 --> 00:15:06,063 リュウケンの動きが見切れぬ 208 00:15:06,063 --> 00:15:08,065 くっ… うお~っ! 209 00:15:08,065 --> 00:15:10,067 だあ~! 210 00:15:10,067 --> 00:15:12,052 はあ~っ! 211 00:15:12,052 --> 00:15:15,055 うっ あぁ…! 212 00:15:15,055 --> 00:15:18,058 ぐあ~っ! 213 00:15:18,058 --> 00:15:20,060 こ これは… 214 00:15:20,060 --> 00:15:23,063 ほ… 北斗七星 215 00:15:23,063 --> 00:15:26,066 リュウケンの動きは 北斗七星の動き 216 00:15:26,066 --> 00:15:28,051 北斗七星が 217 00:15:28,051 --> 00:15:31,054 なぜ 死をつかさどる星かを 教えてやろう 218 00:15:31,054 --> 00:15:35,058 人の動きの中には 7つの死角があり 219 00:15:35,058 --> 00:15:40,063 その死角をたどれば 北斗七星の形になるのだ 220 00:15:40,063 --> 00:15:43,066 すなわち 北斗七星とは 221 00:15:43,066 --> 00:15:47,054 敵を封ずる 死への道しるべ 222 00:15:47,054 --> 00:15:50,057 ぐわあ~! 223 00:15:50,057 --> 00:15:52,059 殺しはせぬ 224 00:15:52,059 --> 00:15:54,061 そ… その拳だけ… うっ 225 00:15:54,061 --> 00:15:57,064 二度と使えぬように す… するだけだ 226 00:15:57,064 --> 00:15:59,066 うぅ… おお~ 227 00:15:59,066 --> 00:16:01,068 許… 許せ ラオウ 228 00:16:01,068 --> 00:16:04,054 うう… 229 00:16:04,054 --> 00:16:07,057 うぅ… ああっ! 230 00:16:07,057 --> 00:16:09,059 あ~っ! くっ… 231 00:16:09,059 --> 00:16:11,061 こ こんな時に… 232 00:16:11,061 --> 00:16:13,063 フフフフ… 233 00:16:13,063 --> 00:16:15,065 ヌハハハ…! 234 00:16:15,065 --> 00:16:18,068 神は俺に運を与えた 235 00:16:18,068 --> 00:16:22,055 やはり神は この俺と戦いたがっているのだ 236 00:16:22,055 --> 00:16:24,057 か か… 神よ… 237 00:16:24,057 --> 00:16:28,061 今しばしの命を… 238 00:16:28,061 --> 00:16:30,061 死ね~! 239 00:16:34,067 --> 00:16:38,067 私が駆けつけた時には… 240 00:16:42,059 --> 00:16:44,061 し… 知らなかった 241 00:16:44,061 --> 00:16:48,065 父の体が弱っていたことは 感じていたが 242 00:16:48,065 --> 00:16:51,068 フフフ ようやく分かったか 243 00:16:51,068 --> 00:16:55,055 お前が どうあがいても この俺に勝てぬ理由が 244 00:16:55,055 --> 00:17:00,055 だが トキがここに現れた以上… 245 00:17:01,061 --> 00:17:06,066 お前たちと同じ地上に 下り立たねばなるまい 246 00:17:06,066 --> 00:17:09,069 そして お前たち2人には 247 00:17:09,069 --> 00:17:12,069 死 あるのみ 248 00:17:23,066 --> 00:17:25,068 己の野望のために 249 00:17:25,068 --> 00:17:28,071 我が父 リュウケンまでも 250 00:17:28,071 --> 00:17:30,057 許さん 251 00:17:30,057 --> 00:17:33,060 ふん 何を甘いことを 252 00:17:33,060 --> 00:17:36,063 は~っ! 253 00:17:36,063 --> 00:17:38,063 んっ? あっ… 254 00:17:40,067 --> 00:17:42,069 下がっていろ ケンシロウ 255 00:17:42,069 --> 00:17:44,071 見ることも また 戦いだ 256 00:17:44,071 --> 00:17:47,057 私の拳 私の戦い方が 257 00:17:47,057 --> 00:17:51,061 いずれ 必ず お前の役に立つ時が来るだろう 258 00:17:51,061 --> 00:17:53,061 トキ 259 00:17:54,064 --> 00:17:56,066 まさか… 260 00:17:56,066 --> 00:17:58,068 うおっ! 261 00:17:58,068 --> 00:18:00,070 おぉ… はっ! 262 00:18:00,070 --> 00:18:03,070 あっ! あぁ! 263 00:18:06,059 --> 00:18:09,062 経絡秘孔 新膻中を突いた 264 00:18:09,062 --> 00:18:14,067 お前の体は 私が秘孔を解かぬ限り 動かん 265 00:18:14,067 --> 00:18:18,071 ト… トキ やめるんだ 266 00:18:18,071 --> 00:18:21,058 北斗神拳に2対1の戦いはない 267 00:18:21,058 --> 00:18:24,061 たとえ相手を倒したとしても それは勝利ではない 268 00:18:24,061 --> 00:18:28,065 お前は 北斗神拳の 正統伝承者であることを 269 00:18:28,065 --> 00:18:30,067 忘れてはならん 270 00:18:30,067 --> 00:18:32,069 はっ… うっ! 271 00:18:32,069 --> 00:18:34,069 ト… トキ! 272 00:18:35,072 --> 00:18:39,059 死を… 死を覚悟している 273 00:18:39,059 --> 00:18:43,063 トキは死によって 何をケンに伝えようというのか 274 00:18:43,063 --> 00:18:45,065 さすがは トキ 275 00:18:45,065 --> 00:18:48,068 この俺が 一目置いただけのことはある 276 00:18:48,068 --> 00:18:51,071 ケンシロウと2人ならば 俺を倒せたものを 277 00:18:51,071 --> 00:18:54,074 フッ フフフフ… 278 00:18:54,074 --> 00:18:59,062 トキよ 決着をつける時が来たようだな 279 00:18:59,062 --> 00:19:03,066 ケンシロウ よく見ておくのだ 私の戦いを 280 00:19:03,066 --> 00:19:05,068 トキ… 281 00:19:05,068 --> 00:19:09,072 ゆくぞ ラオウ ラオウではない 拳王と呼べ! 282 00:19:09,072 --> 00:19:13,060 今や天に届かんとする この俺の拳 283 00:19:13,060 --> 00:19:15,062 とくと見せてやるわ 284 00:19:15,062 --> 00:19:17,062 ぬわっ! 285 00:19:20,067 --> 00:19:23,070 はっ! く 空気が動かない あぁ… 286 00:19:23,070 --> 00:19:26,073 ケンとの戦いの時のように 空気が乱れない 287 00:19:26,073 --> 00:19:28,075 流しているのだ えっ? 288 00:19:28,075 --> 00:19:30,060 ああ… 兄さん! 289 00:19:30,060 --> 00:19:32,062 あっ… レイ 290 00:19:32,062 --> 00:19:35,065 うっ… 兄さん 大丈夫? 291 00:19:35,065 --> 00:19:37,067 ラオウの闘気は変わらぬ 292 00:19:37,067 --> 00:19:41,071 だが トキは それを受けずに流している 293 00:19:41,071 --> 00:19:44,074 いや むしろ 激流のようなラオウの闘気を 294 00:19:44,074 --> 00:19:46,076 のみ込んでいるようだ 295 00:19:46,076 --> 00:19:49,062 まるで 静水のように 296 00:19:49,062 --> 00:19:53,066 これが 静かな水の流れ 297 00:19:53,066 --> 00:19:55,068 見ろ 2人の間合いを 298 00:19:55,068 --> 00:19:57,070 ラオウが寄れば 299 00:19:57,070 --> 00:20:00,073 それだけ トキが引いて かわす 300 00:20:00,073 --> 00:20:03,076 だから 空気が乱れんのだ 301 00:20:03,076 --> 00:20:06,063 トキ お前の拳は受けの拳 302 00:20:06,063 --> 00:20:09,066 俺の攻撃を受けてこそ 真価を発揮する 303 00:20:09,066 --> 00:20:13,070 だが この俺の拳を いつまで受けきれるかな 304 00:20:13,070 --> 00:20:15,072 ゆくぞ! 305 00:20:15,072 --> 00:20:19,072 どあ~っ! 306 00:20:20,077 --> 00:20:22,062 はっ… 初めてトキが前へ出た 307 00:20:22,062 --> 00:20:26,066 でや~っ! 308 00:20:26,066 --> 00:20:30,066 んんっ! んっ おっ… うおっ 309 00:20:34,074 --> 00:20:38,078 んん… 強い んっ… 310 00:20:38,078 --> 00:20:41,064 んんっ… んん… 311 00:20:41,064 --> 00:20:43,066 んっ! 312 00:20:43,066 --> 00:20:47,070 どわ~! くっ… 313 00:20:47,070 --> 00:20:49,072 とりゃ~っ! 314 00:20:49,072 --> 00:20:51,074 はっ! あっ! 315 00:20:51,074 --> 00:20:53,074 おおっ…! 316 00:20:54,077 --> 00:20:58,077 おぉ…! いかん ラオウも戦法を変えた 317 00:21:04,070 --> 00:21:06,070 ぬおっ! 318 00:21:09,075 --> 00:21:12,078 あ~っ! な なんてヤツだ 319 00:21:12,078 --> 00:21:16,078 トキの動きを封じるために 自分の足ごと突き刺しやがった! 320 00:21:17,067 --> 00:21:20,070 やはり… 持久戦に… 321 00:21:20,070 --> 00:21:23,073 これではトキもラオウも お互い逃げ場がない 322 00:21:23,073 --> 00:21:25,075 んん… 323 00:21:25,075 --> 00:21:27,077 勝負あったな トキ 324 00:21:27,077 --> 00:21:31,081 リュウケンも貴様も 俺と対等の腕がありながら 325 00:21:31,081 --> 00:21:34,067 老いと病に果てるのだ 326 00:21:34,067 --> 00:21:37,070 もはや ここまでか… 327 00:21:37,070 --> 00:21:41,074 拳法では… それも 達人同士の戦いでは 328 00:21:41,074 --> 00:21:43,076 ただ にらみ合うだけでも 329 00:21:43,076 --> 00:21:47,080 すさまじいエネルギーを 必要とする 330 00:21:47,080 --> 00:21:51,067 ほんのわずかな気迫の乱れでさえ 命取りになる 331 00:21:51,067 --> 00:21:53,069 まして トキは病に… 332 00:21:53,069 --> 00:21:55,071 トキ… 333 00:21:55,071 --> 00:21:58,074 見ているのだ ケンシロウ 334 00:21:58,074 --> 00:22:01,077 私の死をお前の糧にするがよい 335 00:22:01,077 --> 00:22:04,080 この世でラオウを 倒すことのできるのは 336 00:22:04,080 --> 00:22:06,082 お前しかいないのだ 337 00:22:06,082 --> 00:22:12,072 ヌハハハ…! やはり 神は 俺との戦いを望んでいるのだ 338 00:22:12,072 --> 00:22:14,074 トキ… 339 00:22:14,074 --> 00:22:18,078 俺を… 俺を動かしてくれ 340 00:22:18,078 --> 00:22:23,066 トキよ 貴様も死兆星を見たのであろう 341 00:22:23,066 --> 00:22:27,070 はぁ はぁ はぁ… 342 00:22:27,070 --> 00:22:31,074 だが 貴様の死への使者は 病ではなく 343 00:22:31,074 --> 00:22:34,077 この拳王だったのだ 344 00:22:34,077 --> 00:22:38,081 はぁ~ はぁ~… ケン 345 00:22:38,081 --> 00:22:40,083 ケン! 助けて ケン 346 00:22:40,083 --> 00:22:42,068 あの人を助けて! 347 00:22:42,068 --> 00:22:44,070 ケン お願い あの人… 348 00:22:44,070 --> 00:22:48,074 ケ~ン! 動いて~! 349 00:22:48,074 --> 00:22:52,078 はあ~! 350 00:22:52,078 --> 00:22:57,078 んん… 351 00:22:58,001 --> 00:23:03,001 トキ~!