1 00:00:02,002 --> 00:00:05,505 《ニナ:あたしは あの人に2度殺される。 2 00:00:05,505 --> 00:00:09,676 せめて どうか もうひと目》 3 00:00:09,676 --> 00:00:14,014 (アズール)罪人をここへ。 4 00:00:14,014 --> 00:00:19,686 (アズール)わかっているな? 我らをたばかった罪は重い。 5 00:00:19,686 --> 00:00:22,356 (ニナ)はい。 6 00:00:22,356 --> 00:00:25,859 《もうひと目 あたしを見て》 7 00:02:13,500 --> 00:02:17,004 ⚟泥棒~! ⚟待て~! 8 00:02:17,004 --> 00:02:19,339 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 9 00:02:19,339 --> 00:02:21,341 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 10 00:02:21,341 --> 00:02:23,343 (サジ)ニナ こっち! 11 00:02:23,343 --> 00:02:25,545 ふっ! あぁ! 12 00:02:28,682 --> 00:02:30,684 んっ! ⚟待て~! 13 00:02:30,684 --> 00:02:32,686 ハァ ハァ…。 クッソ! 14 00:02:34,855 --> 00:02:37,524 (コリン)おかえり サジ ニナ。 15 00:02:37,524 --> 00:02:41,028 ただいま コリン。 起き上がって平気なのか? 16 00:02:41,028 --> 00:02:44,031 うん 調子いいんだ。 首尾は? 17 00:02:44,031 --> 00:02:46,199 このとおり! さすが! 18 00:02:46,199 --> 00:02:48,201 《ニナ:おれたち3人は たまにこうして➡ 19 00:02:48,201 --> 00:02:53,373 金持ちから金品を盗んで その日暮らしをしている。 20 00:02:53,373 --> 00:02:57,044 5年前 はやり病で バタバタ人が死んで➡ 21 00:02:57,044 --> 00:02:59,713 身寄りのなくなったおれたちが 生きていくには➡ 22 00:02:59,713 --> 00:03:02,149 こうするしかなかった。 23 00:03:02,149 --> 00:03:05,819 3人の中で サジとコリンはホントの兄弟》 24 00:03:05,819 --> 00:03:08,155 結構入ってるみたいだよ。 25 00:03:08,155 --> 00:03:10,657 あっ ニナ これ! 26 00:03:10,657 --> 00:03:14,161 ニナの目と一緒! 夜明け前の深い瑠璃色だ。 27 00:03:14,161 --> 00:03:16,329 うぅ… やめろよ。 28 00:03:16,329 --> 00:03:19,833 すごくきれいなのに 隠しちゃうのもったいないな~。 29 00:03:19,833 --> 00:03:23,336 バ~カ! 隠してねえと 人買いの餌食なんだよ! 30 00:03:23,336 --> 00:03:26,506 あっ…。 (サジ)こんな目は珍しいんだ。 31 00:03:26,506 --> 00:03:29,843 めったにいないから 欲しがる金持ちも多いんだぞ。 32 00:03:29,843 --> 00:03:31,845 飯 作るよ。 33 00:03:31,845 --> 00:03:36,016 《ニナ:いつも おなかが減ってて 金もなかったけど➡ 34 00:03:36,016 --> 00:03:38,018 居心地はよくって》 35 00:03:38,018 --> 00:03:41,855 ニナの作った飯 まずい~っ。 ね~っ。 36 00:03:41,855 --> 00:03:44,024 うるさい。 アッハハハ…。 37 00:03:44,024 --> 00:03:48,028 《笑っていられたし 楽しく うまくやってたし。 38 00:03:48,028 --> 00:03:50,197 ずっと…。 39 00:03:50,197 --> 00:03:53,900 ずっと… 続くと思ってた》 40 00:03:56,036 --> 00:04:00,807 ハァ… ハァ…。 熱が全然下がらない…。 41 00:04:00,807 --> 00:04:02,976 もう だめなんだ…。 42 00:04:02,976 --> 00:04:05,479 何言ってんだよ まだわかんないだろ! 43 00:04:05,479 --> 00:04:08,648 医者とかにみせれば…。 どこに そんな金あんだよ! 44 00:04:08,648 --> 00:04:10,984 あっ あ…。 45 00:04:10,984 --> 00:04:14,821 こういうの 「星の下」って言うんだよな。 46 00:04:14,821 --> 00:04:18,492 貧しいのは そういう星の下➡ 47 00:04:18,492 --> 00:04:21,995 金持ちなのも そういう星の下。 48 00:04:21,995 --> 00:04:26,500 何もかも 生まれたときに 決められてるんだ。 49 00:04:26,500 --> 00:04:30,170 そ… そんなことない! おれたちだって いつかは…。 50 00:04:30,170 --> 00:04:34,341 いつかは? コリンには 明日があるかもわからねえのに。 51 00:04:34,341 --> 00:04:38,845 いつかなんてのはさ 無責任な他人だから言えるんだ! 52 00:04:38,845 --> 00:04:41,181 他人…。 53 00:04:41,181 --> 00:04:43,183 あっ…! もういい! 54 00:04:43,183 --> 00:04:46,853 おれがなんとかしてくるし! サジのバカ! あっ…。 55 00:04:46,853 --> 00:04:49,856 (殴られる音) 56 00:04:49,856 --> 00:04:54,694 坊主! 次 盗んだら 承知しねえからな! ドブネズミが! 57 00:04:54,694 --> 00:04:58,365 《バカは 自分だ。 58 00:04:58,365 --> 00:05:02,369 つらいのは 本当の兄弟のサジなのに》 59 00:05:07,307 --> 00:05:10,810 《みんなと違う青い目》 60 00:05:10,810 --> 00:05:13,480 独りぼっちなんだった…。 61 00:05:13,480 --> 00:05:17,817 《誰か… いないかな…。 62 00:05:17,817 --> 00:05:23,657 たった一人でいいから 誰か…。 63 00:05:23,657 --> 00:05:27,661 誰かの特別に… なりたい…》 64 00:05:32,666 --> 00:05:34,668 (ダイタス)姫は? 65 00:05:34,668 --> 00:05:36,670 (アズール)あれでは生きてはいまい。 66 00:05:36,670 --> 00:05:39,339 まさか こんなことになるとは…。 67 00:05:39,339 --> 00:05:41,341 (ダイタス)どうしますか。 68 00:05:41,341 --> 00:05:43,677 (アズール)このことは 知られてはならぬ。 69 00:05:43,677 --> 00:05:46,079 早急に身代わりを立てるほかない。 70 00:05:48,014 --> 00:05:51,117 アリシャ…。 71 00:05:53,353 --> 00:05:56,189 ニナ こないだはごめん。 72 00:05:56,189 --> 00:05:59,192 あっ こ… こっちこそ ごめん。 73 00:05:59,192 --> 00:06:02,295 フフッ…。 あぁ…。 74 00:06:02,295 --> 00:06:05,632 ちょっとさ 一緒に 来てもらいたいとこあるんだ。 75 00:06:05,632 --> 00:06:07,834 いいよ もちろん! 76 00:06:10,637 --> 00:06:12,973 ここ? やっぱさ➡ 77 00:06:12,973 --> 00:06:14,975 このままじゃだめだよな。 78 00:06:14,975 --> 00:06:17,644 オレもお前も。 サジ? 79 00:06:17,644 --> 00:06:21,648 わかったんだ。 こうするのがいちばんだって。 80 00:06:21,648 --> 00:06:24,317 《えっ…》 (戸の開く音) 81 00:06:24,317 --> 00:06:27,654 ごめん ニナ。 82 00:06:27,654 --> 00:06:29,990 《売られた。 83 00:06:29,990 --> 00:06:31,992 人買いだ!》 84 00:06:31,992 --> 00:06:35,495 うっ あっ…。 85 00:06:35,495 --> 00:06:38,999 (アズール)手荒なまねはするな。 傷つけては元も子もない。 86 00:06:38,999 --> 00:06:41,501 (ダイタス)はっ 申し訳ありません。 87 00:06:41,501 --> 00:06:47,340 《サジ… サジ サジ どうして? 88 00:06:47,340 --> 00:06:50,510 そんなに腹立ててた? 邪魔になった? 89 00:06:50,510 --> 00:06:52,846 コリンがもういないから…? 90 00:06:52,846 --> 00:06:58,184 胸が… 胸が 痛くて 死んじゃう》 91 00:06:58,184 --> 00:07:00,453 (アズール)この小僧 泣いてるのか? (ダイタス)怖いのでしょう…。 92 00:07:00,453 --> 00:07:03,957 まだ少年のようですし…。 まぁいい。 それより目だ。 93 00:07:03,957 --> 00:07:06,626 話に聞いたとおりであれば…。 94 00:07:06,626 --> 00:07:09,129 目を見せろ。 あっ…。 95 00:07:09,129 --> 00:07:13,633 なるほど 確かに青い。 96 00:07:13,633 --> 00:07:17,304 《ニナ:灰金色の目…。 97 00:07:17,304 --> 00:07:21,308 獣の目の色だ…》 98 00:07:21,308 --> 00:07:24,477 それにしても汚いな。 臭ってかなわん。 99 00:07:24,477 --> 00:07:26,813 脱がして着替えを。 はっ。 100 00:07:26,813 --> 00:07:28,815 《えっ…》 101 00:07:28,815 --> 00:07:33,153 わっ やめろ! いって。 コイツ 待て! 102 00:07:33,153 --> 00:07:35,322 うっ… うっ! 手を煩わせるな! 103 00:07:35,322 --> 00:07:37,324 離せ! 104 00:07:37,324 --> 00:07:41,328 おとなしくしろ! その汚い服を取りかえるだけだ! 105 00:07:41,328 --> 00:07:43,496 やめて! やだ~っ! 106 00:07:43,496 --> 00:07:46,100 んんっ! うっ うぅ…。 107 00:07:46,100 --> 00:07:50,337 うっ うぅ…。 108 00:07:50,337 --> 00:07:53,173 女… か? 109 00:07:53,173 --> 00:07:55,342 なぜ男のような格好を…。 110 00:07:55,342 --> 00:07:58,011 この目ですし 孤児ですから…。 111 00:07:58,011 --> 00:08:00,280 人買いを避けるため かもしれません。 112 00:08:00,280 --> 00:08:03,783 どうしますか? どうもこうも好都合だ。 113 00:08:03,783 --> 00:08:05,785 女装をさせる必要もない。 114 00:08:05,785 --> 00:08:08,488 つなぎにして 次を探す必要もない。 115 00:08:10,457 --> 00:08:14,461 おい 娘。 うっ…! お前は今日死ぬ。 116 00:08:14,461 --> 00:08:19,566 そして 王女として生きるんだ。 あっ…。 117 00:08:21,634 --> 00:08:23,636 (扉の開く音) 118 00:08:23,636 --> 00:08:26,306 コラッ! お待ちなさい! ハァハァハァ…。 119 00:08:26,306 --> 00:08:28,808 待てって言われて 待つかってんだ! 120 00:08:28,808 --> 00:08:31,644 うっ がはっ! 121 00:08:31,644 --> 00:08:35,982 なんの騒ぎだ。 アズール様 あの それが…。 122 00:08:35,982 --> 00:08:39,285 いてて~…。 んっ? 123 00:08:41,321 --> 00:08:45,325 あっ… これが あの小汚い小僧。 124 00:08:45,325 --> 00:08:48,495 お前! あのときの灰金目! 125 00:08:48,495 --> 00:08:52,999 はぁ…。 外見はどうあれ 中身が変わるはずもないか。 126 00:08:52,999 --> 00:08:55,835 なんだよ お前 いったい! 127 00:08:55,835 --> 00:08:58,838 しゃがめ 小娘。 あっ! 128 00:08:58,838 --> 00:09:00,774 あぁ…。 129 00:09:00,774 --> 00:09:03,443 (アズール)一切の口答えを許さぬ。 130 00:09:03,443 --> 00:09:08,281 これよりお前は この国の姫巫女 アリシャに成り代わる。 131 00:09:08,281 --> 00:09:10,617 星の神のごとき深き青➡ 132 00:09:10,617 --> 00:09:14,120 瑠璃色の瞳を持つ美しい王女だ。 133 00:09:14,120 --> 00:09:17,457 みつきの間 姫として作法を学び➡ 134 00:09:17,457 --> 00:09:20,293 美しく着飾り そののち➡ 135 00:09:20,293 --> 00:09:23,296 大国ガルガダの王位継承権を持つ➡ 136 00:09:23,296 --> 00:09:26,633 第一王子のもとへ嫁ぐのだ。 あっ…! 137 00:09:26,633 --> 00:09:30,970 だが決して 偽物とバレてはならぬ。 138 00:09:30,970 --> 00:09:34,641 それがお前の役目だ。 よいな? 139 00:09:34,641 --> 00:09:37,644 んっ! 140 00:09:37,644 --> 00:09:40,480 (女官たち)あっ! 141 00:09:40,480 --> 00:09:43,483 お前は 偉い人なのかもしれないけど! 142 00:09:43,483 --> 00:09:47,153 《失うものなんて もう何もないから 怖くない》 143 00:09:47,153 --> 00:09:50,156 おれに頼む立場なんだからな! 144 00:09:50,156 --> 00:09:52,492 んっ! 145 00:09:52,492 --> 00:09:55,161 んっ…。 146 00:09:55,161 --> 00:09:58,665 つかを向けてどうする。 あっ! 147 00:09:58,665 --> 00:10:01,334 とっ とにかく態度 改めろ! 148 00:10:01,334 --> 00:10:04,671 それで灰金目! 何者か言え! 149 00:10:04,671 --> 00:10:07,841 じゃなけりゃ なんもやんねえし 帰ってやる! 150 00:10:07,841 --> 00:10:10,009 (アズール)はて 貧乏人に➡ 151 00:10:10,009 --> 00:10:12,846 帰るところなぞあったか。 おまっ…! 152 00:10:12,846 --> 00:10:15,849 ふむ… だが 言い分は理解した。 153 00:10:15,849 --> 00:10:17,851 礼を欠いたことは わびよう。 154 00:10:17,851 --> 00:10:20,520 それ わびてるか? 155 00:10:20,520 --> 00:10:24,023 姫 私はあなたの教育係➡ 156 00:10:24,023 --> 00:10:26,693 そして みつきの間のあるじ。 157 00:10:26,693 --> 00:10:32,699 フォルトナ国第二王子 アズール・セス・フォルトナ。 158 00:10:34,701 --> 00:10:38,037 (ニナ)はい! 何度言えばわかるんだ! 159 00:10:38,037 --> 00:10:40,039 そんな乱暴な 「はい」はない! 160 00:10:40,039 --> 00:10:42,041 もう一度! いぃっ! 161 00:10:42,041 --> 00:10:44,878 《灰金目め~っ。 朝からずっと➡ 162 00:10:44,878 --> 00:10:49,048 ずっとずっとず~っと おんなじこと言わせやがって!》 163 00:10:49,048 --> 00:10:51,050 なんだ その顔は。 164 00:10:51,050 --> 00:10:53,887 フン。 いっぺんに いろいろ言われたって➡ 165 00:10:53,887 --> 00:10:57,056 覚えられるもんか! だいたい字なんて➡ 166 00:10:57,056 --> 00:10:59,225 読めねえし 書けねえし。 167 00:10:59,225 --> 00:11:03,329 だから今は 簡単な文句の 繰り返ししかしてないだろう。 168 00:11:03,329 --> 00:11:07,167 とりあえずの急ごしらえだ。 急ごしらえ? 169 00:11:07,167 --> 00:11:10,336 3日後に 国王への謁見があるからな。 170 00:11:10,336 --> 00:11:14,007 えっ? 謁見って 会うってことなんだっけ? 171 00:11:14,007 --> 00:11:17,677 大丈夫なのか? 身代わりのこと知ってんのか!? 172 00:11:17,677 --> 00:11:21,014 おれ そんな アリシャってヤツに似てるのか!? 173 00:11:21,014 --> 00:11:24,017 いえ ちっとも。 まったく。 174 00:11:24,017 --> 00:11:27,687 えっ。 似てるのは その瞳の色だけだ。 175 00:11:27,687 --> 00:11:31,357 (女官)アリシャ様は 亡き第三王妃の娘でしたが➡ 176 00:11:31,357 --> 00:11:35,028 生後まもなく星の巫女の跡継ぎに 決まったため➡ 177 00:11:35,028 --> 00:11:39,198 星離宮の奥で育ったのです。 (ニナ)星…。 178 00:11:39,198 --> 00:11:41,201 (女官)新巫女のお披露目は➡ 179 00:11:41,201 --> 00:11:45,038 16歳になって初めての 「星祭り」に行われます。 180 00:11:45,038 --> 00:11:47,040 (ニナ)星祭り…。 181 00:11:47,040 --> 00:11:49,876 《ニナの母:ニナ あれは願いの明かり。 182 00:11:49,876 --> 00:11:54,213 (ニナの父)願うんだよ。 星の巫女が 祈りをささげるんだ》 183 00:11:54,213 --> 00:11:58,885 《ニナ:幼い頃は 父さん母さんがいた…》 184 00:11:58,885 --> 00:12:02,488 《コリン:ねぇねぇ 今年は何を願う? 185 00:12:02,488 --> 00:12:06,492 (サジ)新しいランタンがねえよ。 金があればなぁ~》 186 00:12:06,492 --> 00:12:09,295 《ニナ:去年は サジとコリンと…》 187 00:12:11,664 --> 00:12:15,835 それまでは星離宮の外へは 出ない決まりですので➡ 188 00:12:15,835 --> 00:12:19,005 直接顔を知る者は 離宮の奥の者と➡ 189 00:12:19,005 --> 00:12:21,341 他 僅かしかいないのです。 190 00:12:21,341 --> 00:12:23,509 こたびは 16歳を前に➡ 191 00:12:23,509 --> 00:12:26,679 嫁ぐため還俗することに なりましたので…。 192 00:12:26,679 --> 00:12:31,017 だから心配ない。 わかったか? 聞いてるか? 193 00:12:31,017 --> 00:12:35,521 はっ! あ~ え~と でも~…。 194 00:12:35,521 --> 00:12:38,691 しかたない 無事 謁見をやり過ごしたら➡ 195 00:12:38,691 --> 00:12:41,527 なんでも褒美をやろう。 偉そう! 196 00:12:41,527 --> 00:12:44,697 どうかお願いします。 こんなことになったのも➡ 197 00:12:44,697 --> 00:12:47,700 我らの失態。 死んでわびることに…。 198 00:12:47,700 --> 00:12:50,536 どうか どうか…。 わ~っ! 199 00:12:50,536 --> 00:12:52,538 わかったから もうやめて! 200 00:12:52,538 --> 00:12:55,875 《うぅ~ 灰金目王子はムカつくけど➡ 201 00:12:55,875 --> 00:12:58,878 女官さんたちは かわいそうだし…》 202 00:12:58,878 --> 00:13:00,980 《お待ちください!》 《ニナ:でも…》 203 00:13:00,980 --> 00:13:05,485 《もう一度。 はい! 陛下。 私》 204 00:13:05,485 --> 00:13:09,322 《でも でも~っ…。 205 00:13:09,322 --> 00:13:12,825 大変。 きつい。 つらい~っ》 206 00:13:12,825 --> 00:13:17,664 やっぱりやめる~ やだ~っ なんのために~…。 207 00:13:17,664 --> 00:13:20,066 少し息抜きが必要かと…。 208 00:13:22,001 --> 00:13:26,105 少し休むか。 ついてこい。 209 00:13:28,508 --> 00:13:30,510 わぁ~。 210 00:13:30,510 --> 00:13:34,180 《ずっと部屋ん中だったから わかってなかったけど➡ 211 00:13:34,180 --> 00:13:37,583 ここ 本当に王宮なんだな…》 212 00:13:40,186 --> 00:13:43,356 《いい匂い。 コイツか…。 213 00:13:43,356 --> 00:13:47,193 高貴な人ってみんな こんな香りすんのかな。 214 00:13:47,193 --> 00:13:49,362 生まれたときからかな。 215 00:13:49,362 --> 00:13:52,532 底辺のおれたちとは違う人。 216 00:13:52,532 --> 00:13:56,869 本来なら 同じ地面に 立つこともない偉い人。 217 00:13:56,869 --> 00:14:01,174 不思議だなぁ。 なんで おれ こんなとこいんだろ…》 218 00:14:03,476 --> 00:14:07,313 この国のために お前の協力が必要なのだ。 219 00:14:07,313 --> 00:14:13,486 《必要… おれが 誰かに… 必要…。 220 00:14:13,486 --> 00:14:15,488 そうかぁ…》 221 00:14:17,657 --> 00:14:21,160 うお~ なんかすご~い。 222 00:14:21,160 --> 00:14:23,162 とってもお似合いです! 223 00:14:23,162 --> 00:14:26,999 あの… どうか失敗… なされませんよう。 224 00:14:26,999 --> 00:14:29,836 偽物だとバレたら 我らはきっと➡ 225 00:14:29,836 --> 00:14:34,006 全員打ち首にございます… から。 《えっ》 226 00:14:34,006 --> 00:14:39,512 アリシャ姫 参られました。 《失敗したら… 死ぬの!?》 227 00:14:39,512 --> 00:14:41,514 (扉の開く音) 228 00:14:41,514 --> 00:14:46,319 《そうか これって 王様をもだますことなんだ》 229 00:14:51,858 --> 00:14:56,529 お目にかかれて光栄です… 陛下。 230 00:14:56,529 --> 00:15:01,634 アリシャ… セス… フォルトナで ござい… ます。 231 00:15:01,634 --> 00:15:04,971 (王)うむ そのように 堅苦しくせずとも➡ 232 00:15:04,971 --> 00:15:08,641 よいのだぞ 娘よ。 面を上げよ。 233 00:15:08,641 --> 00:15:13,646 はい。 《怖い… これが…》 234 00:15:17,650 --> 00:15:20,486 《この国の王様》 235 00:15:20,486 --> 00:15:24,157 (王)おぉ! その青い瞳は まさに アリシャ。 236 00:15:24,157 --> 00:15:28,661 これほど美しい青は他にない。 こたびは こちらの都合で➡ 237 00:15:28,661 --> 00:15:32,498 王宮に戻ってもらうことになり すまないな。 238 00:15:32,498 --> 00:15:35,001 《え~と なんて言うんだっけ》 239 00:15:35,001 --> 00:15:37,170 い… い… いえ。 240 00:15:37,170 --> 00:15:40,173 わ… 私でお役に立てるのなら➡ 241 00:15:40,173 --> 00:15:42,341 う… うれしいです…。 242 00:15:42,341 --> 00:15:45,678 そう堅くなるな。 よいよい。 243 00:15:45,678 --> 00:15:49,682 身の回りのことは 異母兄のアズールに任せておったはず。 244 00:15:49,682 --> 00:15:53,186 はい。 輿入れのその日まで お任せください。 245 00:15:53,186 --> 00:15:55,855 うむ。 アズールなら安心できよう。 246 00:15:55,855 --> 00:16:00,293 (王妃)フンッ…。 んっ? 247 00:16:00,293 --> 00:16:02,795 そういえば…。 んっ? 248 00:16:02,795 --> 00:16:05,798 我が国では皇太子成人の儀で➡ 249 00:16:05,798 --> 00:16:09,135 星の巫女が 舞を奉納するのでしたわね。 250 00:16:09,135 --> 00:16:12,305 その舞 我が王子ムフルムのため➡ 251 00:16:12,305 --> 00:16:14,974 ここで披露して いただけないかしら? 252 00:16:14,974 --> 00:16:17,977 《舞…? 舞って…》 253 00:16:17,977 --> 00:16:21,814 ムフルムが成人するのは まだまだ先じゃないか。 254 00:16:21,814 --> 00:16:24,984 フフッ 余興ですわよ。 だいたい➡ 255 00:16:24,984 --> 00:16:26,986 15年も巫女の修行をしながら➡ 256 00:16:26,986 --> 00:16:29,322 一度も舞わずに 嫁いでゆくなんて➡ 257 00:16:29,322 --> 00:16:31,324 もったいないじゃありませんか。 258 00:16:31,324 --> 00:16:36,162 王妃様も お人が悪い。 アズール様への牽制だろうな。 259 00:16:36,162 --> 00:16:39,499 《舞なんて… 習ってない》 260 00:16:39,499 --> 00:16:42,168 (王妃)陛下は ご覧になりたくありませんの? 261 00:16:42,168 --> 00:16:45,505 嫁いでしまったら 二度と見られませんのよ。 262 00:16:45,505 --> 00:16:49,675 (王)確かに。 よし許す 舞ってみよ。 263 00:16:49,675 --> 00:16:51,677 《どうしよう…》 264 00:16:51,677 --> 00:16:55,348 (ざわめき) 265 00:16:55,348 --> 00:16:58,351 えっと… あの…。 266 00:16:58,351 --> 00:17:02,622 私… 私… 実は…。 267 00:17:02,622 --> 00:17:04,624 《もう だめ…》 268 00:17:04,624 --> 00:17:07,293 (アズール)それはどうでしょう。 んっ? 269 00:17:07,293 --> 00:17:10,963 (王妃)アズール…。 姫は まだ成人しておらず➡ 270 00:17:10,963 --> 00:17:13,132 星の神事も継いでおりません。 271 00:17:13,132 --> 00:17:15,801 そのような者に舞わせては 逆に➡ 272 00:17:15,801 --> 00:17:19,138 ムフルム王子の今後に 傷がつきましょう。 273 00:17:19,138 --> 00:17:22,141 しかも 当の王子は伏せって➡ 274 00:17:22,141 --> 00:17:25,478 この場におられないのですから なおのこと。 275 00:17:25,478 --> 00:17:29,815 (王)う~む。 まぁ アズールの 言うとおりかもしれぬ…。 276 00:17:29,815 --> 00:17:33,319 それに どうやら王女は 具合が悪いご様子。 277 00:17:33,319 --> 00:17:35,655 退席させてもらいましょう。 あっ…。 278 00:17:35,655 --> 00:17:38,491 はい…。 279 00:17:38,491 --> 00:17:41,327 《ニナ:あぁ 失敗だったんだ。 280 00:17:41,327 --> 00:17:47,133 バレなかったけど がっかり させたん だな…》 281 00:17:52,004 --> 00:17:56,809 《こんな立派なとこ もともと おれの居場所じゃなかった》 282 00:17:59,011 --> 00:18:02,281 そうだよ! だいたい 命懸けなんて見合わないし➡ 283 00:18:02,281 --> 00:18:04,784 灰金目がどうなったって 知るもんか! 284 00:18:04,784 --> 00:18:07,620 とっとと逃げよう! 戻ろう! 285 00:18:07,620 --> 00:18:10,022 《ごめん ニナ》 286 00:18:12,124 --> 00:18:14,961 《戻るとこなんてあんのかよ…》 287 00:18:14,961 --> 00:18:18,464 (アズール)せっかくですが…。 (王妃)なぜなのです! んっ? 288 00:18:20,633 --> 00:18:22,802 なぜ わたくしの宮で➡ 289 00:18:22,802 --> 00:18:25,304 アリシャ姫を預かるのは だめなのです!? 290 00:18:25,304 --> 00:18:28,808 申し訳ありませんが もう決まったことですので。 291 00:18:28,808 --> 00:18:31,143 《あれは… 王妃様》 292 00:18:31,143 --> 00:18:34,647 星の神は運命をつかさどる神。 293 00:18:34,647 --> 00:18:38,818 その星の巫女を抱えるなど よもや そなた➡ 294 00:18:38,818 --> 00:18:43,489 元正室の子である自分こそ 王位を継ぐのが正しいとでも➡ 295 00:18:43,489 --> 00:18:46,492 思っているのではあるまいな。 あっ…。 296 00:18:46,492 --> 00:18:51,998 いえ まさか。 私は この国を 支えることだけを思っております。 297 00:18:51,998 --> 00:18:56,335 《この国のために お前の協力が必要なのだ》 298 00:18:56,335 --> 00:18:59,171 あっ…。 (王妃)元正室➡ 299 00:18:59,171 --> 00:19:02,608 そなたの母は 気弱な女であったのになぁ。 300 00:19:02,608 --> 00:19:04,610 おどおど びくびく。 301 00:19:04,610 --> 00:19:07,947 なのに お前ときたら…。 302 00:19:07,947 --> 00:19:10,549 少しは母親を見習うとよいわ! 303 00:19:13,619 --> 00:19:17,289 あっ…。 そなたのせいだな。 304 00:19:17,289 --> 00:19:20,459 取ってまいれ。 《なっ なんだそれ!》 305 00:19:20,459 --> 00:19:23,129 新しいものを用意させましょう。 306 00:19:23,129 --> 00:19:26,132 わたくしは 取ってまいれと言ったのだ。 307 00:19:26,132 --> 00:19:29,635 今日は暑い。 水浴びにも ちょうどよかろう? 308 00:19:29,635 --> 00:19:31,637 くっ…! 309 00:19:34,306 --> 00:19:36,308 (悲鳴) 310 00:19:38,310 --> 00:19:40,813 なっ なっ なっ…。 311 00:19:42,815 --> 00:19:47,153 あっ! はい 王妃様。 312 00:19:47,153 --> 00:19:49,321 あっ あなた…。 313 00:19:49,321 --> 00:19:51,991 こっ このわたくしに なんてこと…! 314 00:19:51,991 --> 00:19:54,093 うぅ…! 315 00:19:56,162 --> 00:19:58,664 あっ…。 316 00:19:58,664 --> 00:20:03,069 確かに 水浴びにはちょうどいい。 317 00:20:05,838 --> 00:20:08,174 アズール~! 318 00:20:08,174 --> 00:20:11,510 王妃様 お召し替えを! 何をするの! 離しなさい! 319 00:20:11,510 --> 00:20:14,847 大変 お体を壊します! 待ちなさいと言ってるでしょう! 320 00:20:14,847 --> 00:20:17,016 話はまだ終わってないのよ! 321 00:20:17,016 --> 00:20:19,351 (ニナ)あ… あの… ごめん。 322 00:20:19,351 --> 00:20:22,354 なんか… 見てらんなくて…。 323 00:20:22,354 --> 00:20:24,356 来い。 わっ! 324 00:20:24,356 --> 00:20:27,560 ダイタス あとのことは任せた。 (ダイタス)はっ! 325 00:20:31,197 --> 00:20:35,534 あ… あの… おれ ホントは➡ 326 00:20:35,534 --> 00:20:38,204 王妃様だけにかけるつもりで…。 327 00:20:38,204 --> 00:20:40,706 んっ…。 《震えるほど➡ 328 00:20:40,706 --> 00:20:43,876 すごく怒ってる~》 フッ…。 329 00:20:43,876 --> 00:20:46,712 えっ。 《笑っ…。 330 00:20:46,712 --> 00:20:49,048 てない?》 331 00:20:49,048 --> 00:20:52,384 少し 胸がすいたぞ。 332 00:20:52,384 --> 00:20:57,556 《なんだよ そういう顔 すんのかよ…》 333 00:20:57,556 --> 00:21:02,495 あの でもおれ 謁見でもうまくできなくて。 334 00:21:02,495 --> 00:21:04,997 あの程度は想定済みだ。 335 00:21:04,997 --> 00:21:07,500 王妃の言いそうなことだしな。 336 00:21:07,500 --> 00:21:09,835 単純で助かる。 えっ…。 337 00:21:09,835 --> 00:21:14,340 むしろ ボロが出る前に退席できて 好都合だ。 338 00:21:14,340 --> 00:21:17,676 約束の褒美をやろう。 なんでも言え。 339 00:21:17,676 --> 00:21:21,680 なんでも…? ん~…。 340 00:21:21,680 --> 00:21:23,682 んっ…。 341 00:21:25,684 --> 00:21:27,686 褒めろ。 んっ? 342 00:21:27,686 --> 00:21:29,688 じゃあ褒めろ。 343 00:21:29,688 --> 00:21:33,526 ちゃんと なんか… 特別っぽく。 344 00:21:33,526 --> 00:21:37,196 なんだそれは…。 アズール様 この子は➡ 345 00:21:37,196 --> 00:21:40,699 寂しいのでございましょう。 もっと優しく…。 346 00:21:42,701 --> 00:21:44,904 わっ! なっ…。 347 00:21:46,872 --> 00:21:50,543 よくやった。 褒めてつかわす。 348 00:21:50,543 --> 00:21:53,345 はぁ… フフッ…。 349 00:21:57,883 --> 00:22:02,154 (ボーグ_)アリシャ姫に関して 気になる話を耳にしました。 350 00:22:02,154 --> 00:22:05,491 少し調べてみます。 351 00:22:05,491 --> 00:22:14,600 ♬~