1 00:00:02,002 --> 00:00:04,838 王子 エリザ姫の件 どうなさるおつもりですか。 2 00:00:04,838 --> 00:00:07,674 (セト)エリザ姫の国に責任を取らせる。 3 00:00:07,674 --> 00:00:10,677 こちらは命を狙われたのだ。 4 00:00:10,677 --> 00:00:14,681 フォルトナの姫君との謁見は いつにな… おぉ…。 5 00:00:14,681 --> 00:00:16,683 (セト)ニィナ。 6 00:00:16,683 --> 00:00:19,853 (ニィナ)セト セト ニィナ。 7 00:00:19,853 --> 00:00:22,189 あぁ そうとも。 8 00:00:22,189 --> 00:00:25,859 愛しているのは鳥のお前だけ。 9 00:00:25,859 --> 00:00:28,195 フォルトナの青い鳥は➡ 10 00:00:28,195 --> 00:00:31,899 いい声で鳴いてくれるかな? 11 00:02:12,332 --> 00:02:16,837 《ニナ:本国ガルガダより 西の領土にある バステア。 12 00:02:16,837 --> 00:02:20,007 次期国王 第一王子の居城。 13 00:02:20,007 --> 00:02:24,845 これまでに3つの乱を鎮め 2つの国を制し➡ 14 00:02:24,845 --> 00:02:28,515 戦神とまで言わしめた その王子は…》 15 00:02:28,515 --> 00:02:32,019 本日 セト様は おいでになりません。 16 00:02:32,019 --> 00:02:34,354 (ニナ)はあ? 17 00:02:34,354 --> 00:02:36,356 なんだよ も~っ! 18 00:02:36,356 --> 00:02:40,861 朝からずっと待たされて もう昼も とっくに過ぎてんぞ! 19 00:02:40,861 --> 00:02:44,698 (ヒカミ)物に当たっても どうにもなりませぬが…。 20 00:02:44,698 --> 00:02:47,534 ごめんね ヒカミ。 つい…。 21 00:02:47,534 --> 00:02:52,706 いえ。 楽な格好に着替えましょう。 22 00:02:52,706 --> 00:02:55,542 《ニナ:送ってきた フォルトナの人たちは➡ 23 00:02:55,542 --> 00:02:58,378 ヒカミを残して帰ってしまった》 24 00:02:58,378 --> 00:03:01,148 《大上皇:侍女一人は残せそうだ。 25 00:03:01,148 --> 00:03:04,317 わしの手の者をつけてやろう》 26 00:03:04,317 --> 00:03:06,486 《だから 他はみんな…》 27 00:03:06,486 --> 00:03:08,488 失礼します。 28 00:03:08,488 --> 00:03:10,657 《ガルガダの人たち…》 29 00:03:10,657 --> 00:03:14,995 あの 王子とは いつ お会いできるのでしょう。 30 00:03:14,995 --> 00:03:17,664 《えっ 無視?》 31 00:03:17,664 --> 00:03:20,834 婚礼は半年以上先です。 32 00:03:20,834 --> 00:03:24,004 それまでは ご自由になさってください。 33 00:03:24,004 --> 00:03:28,008 城内を自由に歩き回る許可が 出ております。 34 00:03:28,008 --> 00:03:30,844 《目も合わせな~い! 35 00:03:30,844 --> 00:03:33,513 いろいろ初耳~! 36 00:03:33,513 --> 00:03:35,615 それなら とりあえず…》 37 00:03:38,018 --> 00:03:40,020 ごきげんよう。 38 00:03:42,355 --> 00:03:45,025 《王子の情報といえば…。 39 00:03:45,025 --> 00:03:50,697 「セト」という名前 戦神と言わしめる強さ…。 40 00:03:50,697 --> 00:03:52,699 ムキムキ? 41 00:03:52,699 --> 00:03:56,036 心の内が読めなくて 怖い人。 42 00:03:56,036 --> 00:03:59,372 白銀の髪に赤い瞳…。 43 00:03:59,372 --> 00:04:01,308 ウサギかな? 44 00:04:01,308 --> 00:04:05,312 あとは アズと同い年…。 45 00:04:05,312 --> 00:04:08,482 だめだめ! そこ考えちゃ!》 46 00:04:08,482 --> 00:04:10,817 ⚟ニィナ。 ニィナ。 47 00:04:10,817 --> 00:04:12,819 《誰か呼んだ?》 48 00:04:12,819 --> 00:04:14,821 ⚟ニィナ! 49 00:04:14,821 --> 00:04:18,158 アァ~! うえっ! うわっ…! 何? 50 00:04:18,158 --> 00:04:20,160 だぁ~っ! 51 00:04:20,160 --> 00:04:23,063 ニィナ! なんだよ! 52 00:04:25,332 --> 00:04:27,667 《ニナ:白銀に赤…。 53 00:04:27,667 --> 00:04:30,837 陶器で出来ているみたいな…》 54 00:04:30,837 --> 00:04:32,839 セト! うわっ! 55 00:04:32,839 --> 00:04:36,176 ニィナ。 《ニナ:えっ セト? セトって…》 56 00:04:36,176 --> 00:04:41,515 ふ~ん。 本当に 珍しい深さの青い瞳だ。 57 00:04:41,515 --> 00:04:43,683 許可しているとはいえ➡ 58 00:04:43,683 --> 00:04:46,186 こんなところまで やってくるとは…。 59 00:04:46,186 --> 00:04:49,856 フォルトナの巫女姫は ずいぶんと好奇心が強い。 60 00:04:49,856 --> 00:04:53,026 《この人が ガルガダの王子様! 61 00:04:53,026 --> 00:04:55,028 っていうか いるんじゃん! 62 00:04:55,028 --> 00:04:57,197 なんで謁見に来なかったんだ!》 63 00:04:57,197 --> 00:04:59,699 まずさぁ ひと言 謝っ…。 64 00:04:59,699 --> 00:05:01,801 《いやいや 怒るな怒るな。 65 00:05:01,801 --> 00:05:03,803 気に入ってもらわないと!》 66 00:05:03,803 --> 00:05:07,140 お目にかかれて光栄です セト王子。 67 00:05:07,140 --> 00:05:10,310 アリシャ・セス・フォルトナでございます。 68 00:05:10,310 --> 00:05:13,813 幼名は ニィナというのか? えっ? 69 00:05:13,813 --> 00:05:16,483 先ほど呼んだら 振り向いたではないか。 70 00:05:16,483 --> 00:05:19,152 そうです! ようみょう ニナです! 71 00:05:19,152 --> 00:05:21,154 《ようみょうってなんだ?》 72 00:05:21,154 --> 00:05:24,491 コイツもニィナだ 青い目も一緒だな。 73 00:05:24,491 --> 00:05:27,994 コイツ! セト! わかった わかった 痛っ。 74 00:05:27,994 --> 00:05:29,996 フフフ あぁ…。 75 00:05:29,996 --> 00:05:34,501 別にかまわぬ。 (ニィナ)バ~カ マヌケナンダヨ~! 76 00:05:34,501 --> 00:05:37,170 《ここは グッとこらえて…》 77 00:05:37,170 --> 00:05:40,841 ホホホ… おちゃめな 小鳥ちゃんですこと~! 78 00:05:40,841 --> 00:05:43,510 なかなかに 風変わりな姫のようだな。 79 00:05:43,510 --> 00:05:46,680 はい? 額が赤くなってしまってるな。 80 00:05:46,680 --> 00:05:49,849 痕が残ったら大変だ。 そうだ➡ 81 00:05:49,849 --> 00:05:55,689 わびを兼ねて 明日 改めて歓迎の儀を設けよう。 82 00:05:55,689 --> 00:05:59,359 早くこの城に なじめるように。 83 00:05:59,359 --> 00:06:03,463 《思ってたよりも いい人なのかも》 84 00:06:03,463 --> 00:06:06,466 ふぅ。 85 00:06:06,466 --> 00:06:10,470 《この星空は フォルトナまで続いてる。 86 00:06:10,470 --> 00:06:12,973 離れて半月以上たつのに➡ 87 00:06:12,973 --> 00:06:16,643 朝 目を覚ますたび がっかりするんだ。 88 00:06:16,643 --> 00:06:21,147 月の灰金色が ここにないから。 89 00:06:21,147 --> 00:06:26,052 うまくやらなきゃ。 アズとフォルトナを守るんだから》 90 00:06:31,992 --> 00:06:34,160 《何… これ…》 91 00:06:34,160 --> 00:06:36,329 (セト)こちらは クリミナと➡ 92 00:06:36,329 --> 00:06:39,666 メア。 どちらも属国の姫だ。 93 00:06:39,666 --> 00:06:43,003 そして新たに フォルトナのアリシャ姫。 94 00:06:43,003 --> 00:06:47,173 いずれも ガルガダ王の用意した 花嫁候補だ。 95 00:06:47,173 --> 00:06:49,175 《んっ? 候補って? 96 00:06:49,175 --> 00:06:51,177 確定じゃなかったの!?》 97 00:06:51,177 --> 00:06:54,347 (セト)仲よくするといい。 《ニナ:って➡ 98 00:06:54,347 --> 00:06:57,684 そんな雰囲気 みじんもないんですけど!? 99 00:06:57,684 --> 00:07:01,121 まぁ 全員 競争相手になるんだもんな。 100 00:07:01,121 --> 00:07:03,456 負けてらんないな!》 101 00:07:03,456 --> 00:07:07,127 あっ う~まっ! 皆さん このお菓子➡ 102 00:07:07,127 --> 00:07:09,129 とってもおいし…。 わあぁぁ…! 103 00:07:09,129 --> 00:07:11,131 《えぇ~!》 104 00:07:11,131 --> 00:07:13,133 (メア)もう国元へ帰してください。 105 00:07:13,133 --> 00:07:16,636 わたくしどもは 謀反の意などございません。 106 00:07:16,636 --> 00:07:18,972 《えっ えっ えっ…》 (泣き声) 107 00:07:18,972 --> 00:07:23,810 せっかくの歓迎の席で 不粋なことだ。 (泣き声) 108 00:07:23,810 --> 00:07:26,980 フォルトナの姫にも失礼であろうが。 109 00:07:26,980 --> 00:07:29,983 申し訳ありません 申し訳ありません…! 110 00:07:29,983 --> 00:07:32,819 私は全然気にしてませんから! 111 00:07:32,819 --> 00:07:34,821 仲よくしましょう! (テーブルを叩く音) 112 00:07:34,821 --> 00:07:37,824 (クリミナ)このような茶番こそ 失礼ですわよ! 113 00:07:37,824 --> 00:07:40,660 花嫁候補などと 思ってもいないくせに…。 114 00:07:40,660 --> 00:07:42,829 もう我慢できません! 115 00:07:42,829 --> 00:07:44,831 それで? 116 00:07:44,831 --> 00:07:50,003 我慢できぬから エリザのようになりたい と? 117 00:07:50,003 --> 00:07:52,005 ハッ! ヒィッ! 118 00:07:52,005 --> 00:07:54,507 (セト)まぁいい。 《エリザ…?》 119 00:07:54,507 --> 00:07:57,177 興がさめた。 そなたたちこそ➡ 120 00:07:57,177 --> 00:08:00,113 嫁入りする気がないのであろうに。 121 00:08:00,113 --> 00:08:04,284 うっ! 《そんなの困る!》 122 00:08:04,284 --> 00:08:07,120 待って! (クリミナ)フォルトナの姫様! 123 00:08:07,120 --> 00:08:11,458 エリザ姫は アイツに殺されたのです。 私たちは➡ 124 00:08:11,458 --> 00:08:15,295 領土支配のための道具にしか 思われていません。 125 00:08:15,295 --> 00:08:18,798 逃げましょう 一緒に! 126 00:08:18,798 --> 00:08:20,800 ごめんなさい! 127 00:08:20,800 --> 00:08:25,638 《何があろうと あたしには やるべきことがあるんだ。 128 00:08:25,638 --> 00:08:28,475 ただ一つの願いは➡ 129 00:08:28,475 --> 00:08:33,646 ガルガダの第一王妃となり アズの命を守ること》 130 00:08:33,646 --> 00:08:35,815 ハァ ハァ ハァ…。 131 00:08:35,815 --> 00:08:37,984 《ニナ:いた!》 132 00:08:37,984 --> 00:08:40,487 セト様! 133 00:08:40,487 --> 00:08:42,989 ハァ ハァ ハァ…。 134 00:08:42,989 --> 00:08:47,327 あの えっと どうして2人はあんな…。 135 00:08:47,327 --> 00:08:51,831 あっ いや そうじゃなくて。 136 00:08:51,831 --> 00:08:53,833 何があったとしても➡ 137 00:08:53,833 --> 00:08:58,671 私は セト様の妃になることを うれしく思っております。 138 00:08:58,671 --> 00:09:00,607 フッ。 139 00:09:00,607 --> 00:09:02,609 んっ? 140 00:09:02,609 --> 00:09:04,944 (セト)ならば早速…。 141 00:09:04,944 --> 00:09:07,113 うっ! 妃の仕事を➡ 142 00:09:07,113 --> 00:09:09,115 してもらおうではないか。 143 00:09:09,115 --> 00:09:12,118 《あっ…!?》 144 00:09:12,118 --> 00:09:17,123 閨の秘め事こそ妃の役目だろう。 145 00:09:17,123 --> 00:09:19,459 お… お待ちください! 146 00:09:19,459 --> 00:09:21,461 まだ心の準備が…! 147 00:09:21,461 --> 00:09:24,130 そもそもまだ 結婚もしておりません。 148 00:09:24,130 --> 00:09:26,966 今か半年先かの違いではないか。 149 00:09:26,966 --> 00:09:29,302 準備などいるものか。 150 00:09:29,302 --> 00:09:31,471 ハッ! うっ…! 151 00:09:31,471 --> 00:09:33,473 《こんなの…。 152 00:09:33,473 --> 00:09:36,309 こんな… の…》 153 00:09:36,309 --> 00:09:38,311 やだぁ~っ! 154 00:09:38,311 --> 00:09:41,314 フッ ハハハハハッ…! 155 00:09:41,314 --> 00:09:44,317 そのようにおびえて どうするつもりだったのだ。 156 00:09:44,317 --> 00:09:46,319 浅はかな姫め。 157 00:09:46,319 --> 00:09:49,823 誰が お前のような女 相手にするものか。 158 00:09:49,823 --> 00:09:52,325 「何があっても」などと 心にもないことを➡ 159 00:09:52,325 --> 00:09:56,830 軽々しく口にするから 遊んでやったまでよ。 160 00:09:56,830 --> 00:09:59,833 お前がここに到着した日➡ 161 00:09:59,833 --> 00:10:04,838 長く耐えていた エリザという姫が 刃を向けてきた。 162 00:10:04,838 --> 00:10:07,340 おかげでようやく 反乱の芽となる一族を➡ 163 00:10:07,340 --> 00:10:09,843 処分できたというわけだ。 164 00:10:09,843 --> 00:10:13,847 謁見を数日待たせて悪かったな。 165 00:10:13,847 --> 00:10:19,185 大義名分づくりの道具だよ お前も。 166 00:10:19,185 --> 00:10:23,189 《ガルガダの目的は とっくに知ってる》 167 00:10:23,189 --> 00:10:30,029 《ガルガダは友好関係にあるフォルトナに 攻め入る口実が欲しいのだ》 168 00:10:30,029 --> 00:10:35,034 《でもそれは ガルガダ王の考えなんだろうと…》 169 00:10:35,034 --> 00:10:39,539 《《王子にしてみれば 自分の伴侶を迎えるんだし➡ 170 00:10:39,539 --> 00:10:43,543 仲よくなってしまえば 譲歩してくれるはず…》》 171 00:10:43,543 --> 00:10:46,880 《ニナ:この人が… この人こそが…》 172 00:10:46,880 --> 00:10:53,052 刃向かって死ぬか 悲しみに暮れて死ぬか。 173 00:10:53,052 --> 00:10:56,389 楽しみだな? 174 00:10:56,389 --> 00:10:59,559 《あたしを 結婚相手として扱う気など➡ 175 00:10:59,559 --> 00:11:02,495 みじんもありはしないんだ…》 176 00:11:02,495 --> 00:11:04,831 ニィナ。 ニィナ! 177 00:11:04,831 --> 00:11:08,668 さぁ とっとと部屋に帰って…。 178 00:11:08,668 --> 00:11:11,004 泣け。 179 00:11:11,004 --> 00:11:13,173 《ニナ:泣け? 180 00:11:13,173 --> 00:11:15,174 泣けだと? 181 00:11:15,174 --> 00:11:17,177 泣く? 182 00:11:17,177 --> 00:11:21,681 泣くの? 183 00:11:21,681 --> 00:11:26,019 泣く… もんか》 184 00:11:26,019 --> 00:11:28,855 お加減はいかがですか? 185 00:11:28,855 --> 00:11:32,358 少しは お召し上がりになりませんと。 186 00:11:32,358 --> 00:11:35,028 (ニナ)今は食べたくなくて…。 187 00:11:35,028 --> 00:11:40,033 平気だよ。 おなかがすいたら ちゃんと食べるから。 188 00:11:40,033 --> 00:11:44,370 《妃になるということが どういうことかも➡ 189 00:11:44,370 --> 00:11:47,173 ぼんやりとしか 考えてこなかった》 190 00:11:49,375 --> 00:11:54,380 《こんなんで命を懸けて アズを守るとか できるわけない。 191 00:11:54,380 --> 00:11:57,216 自分の思い描いていたものが➡ 192 00:11:57,216 --> 00:12:00,486 どんなに浅はかで 甘ったれだったか》 193 00:12:00,486 --> 00:12:05,491 愚かで 無力で 何もない…。 194 00:12:05,491 --> 00:12:11,097 《どうすることも きっとできない…》 195 00:12:14,167 --> 00:12:17,670 《アズール:ニナ ニナ どうしたんだ? 196 00:12:17,670 --> 00:12:20,840 《えっ》 ここ ガルガダじゃ…。 197 00:12:20,840 --> 00:12:22,842 あわわわ~…。 198 00:12:22,842 --> 00:12:25,845 寝ぼけてるのか? ずっとここだろう。 199 00:12:25,845 --> 00:12:29,015 ア… アズ…。 200 00:12:29,015 --> 00:12:33,186 あのね すごいつらい夢 見てたんだ。 201 00:12:33,186 --> 00:12:37,357 バカで無力で何もできなくて…。 202 00:12:37,357 --> 00:12:39,359 言い訳は聞かないぞ。 203 00:12:39,359 --> 00:12:43,196 今日は お前の苦手な 礼儀作法の勉強するからな。 204 00:12:43,196 --> 00:12:45,365 なんでだよ! 鬼かよ! 205 00:12:45,365 --> 00:12:47,867 あ~ そうだそうだ。 アズは意外と➡ 206 00:12:47,867 --> 00:12:51,871 意地悪なヤツだった! 出会いも最悪だったよな! 207 00:12:51,871 --> 00:12:53,873 好きだから チャラにしてやるけど➡ 208 00:12:53,873 --> 00:12:56,376 つらいことも わりとあった! 209 00:12:56,376 --> 00:12:59,545 それは ここに来る前にも あったことだろう。 210 00:12:59,545 --> 00:13:01,481 あっ! 211 00:13:01,481 --> 00:13:05,985 《そうだ 今までだって つらいことは多くて➡ 212 00:13:05,985 --> 00:13:09,989 無力で どうにもできないこともあって➡ 213 00:13:09,989 --> 00:13:13,660 窮地も絶望も ごく当たり前にあった。 214 00:13:13,660 --> 00:13:15,995 普通のことだ》 215 00:13:15,995 --> 00:13:19,499 考えてみたら 結構ひどい人生だった。 216 00:13:19,499 --> 00:13:22,502 のわりに 笑ってるよなぁ…。 217 00:13:22,502 --> 00:13:24,837 だって それはさぁ➡ 218 00:13:24,837 --> 00:13:29,509 ちょっとのいいことが すっごくいいことに感じるから! 219 00:13:29,509 --> 00:13:33,513 フッ なら お前は大丈夫だ。 220 00:13:33,513 --> 00:13:37,517 《小さな喜びも 大切ないちばんも➡ 221 00:13:37,517 --> 00:13:41,020 振り返れば ずっとそこにある》 222 00:13:41,020 --> 00:13:43,356 ニナ。 223 00:13:43,356 --> 00:13:45,358 遠乗りに出よう。 224 00:13:45,358 --> 00:13:47,360 部屋に籠もるのは苦手だっただろ。 225 00:13:47,360 --> 00:13:50,163 ちょっとのいいことは 外にしかないぞ。 226 00:13:52,365 --> 00:13:56,369 《うん そうだよな。 外に出てさ➡ 227 00:13:56,369 --> 00:14:00,807 ちょっとのいいことを… 見つけにいこうよ…》》 228 00:14:00,807 --> 00:14:03,476 あぁ…。 229 00:14:03,476 --> 00:14:06,279 アズ…。 230 00:14:09,148 --> 00:14:11,150 んっ…。 231 00:14:13,820 --> 00:14:15,822 (おなかの鳴る音) 232 00:14:15,822 --> 00:14:19,992 《おいしい…。 おいしいって いいことだ。 233 00:14:19,992 --> 00:14:24,330 食べモン用意されてるって すごいことだ…。 234 00:14:24,330 --> 00:14:30,336 「刃向かって死ぬか 悲しみに暮れて死ぬか」… か。 235 00:14:30,336 --> 00:14:33,673 どっちにもならなければ どうだろう? 236 00:14:33,673 --> 00:14:37,343 とにかく 手始めに…》 237 00:14:37,343 --> 00:14:40,847 アリシャさ… あっ! 238 00:14:40,847 --> 00:14:43,850 《さぁ 笑おうか!》 239 00:14:43,850 --> 00:14:46,853 ごっきげんよ~う! (侍女/兵)あっ! 240 00:14:46,853 --> 00:14:50,022 いいお天気ですね~! あぁ…。 241 00:14:50,022 --> 00:14:54,527 セト様の洗礼を受けて 平気な姫がいるなんて…。 242 00:14:54,527 --> 00:14:57,029 思わず反応してしまった…。 243 00:14:57,029 --> 00:15:00,466 真っ正面から来られると 目が合うからな…。 244 00:15:00,466 --> 00:15:05,471 あの青い目を無視するのは なかなか難しい…。 245 00:15:05,471 --> 00:15:08,808 (シガン)セト様は お忙しいので お会いになりません。 246 00:15:08,808 --> 00:15:12,145 んっ… いや メッチャくつろいでますけど。 247 00:15:12,145 --> 00:15:14,814 大事な くつろぎのお時間です。 248 00:15:14,814 --> 00:15:17,984 あの! お話ししたいことが! 249 00:15:17,984 --> 00:15:21,654 (シガン)姫君といえど セト様から話しかけないかぎり➡ 250 00:15:21,654 --> 00:15:24,157 会話はできない決まりです。 251 00:15:24,157 --> 00:15:26,492 じゃあ 伝えてください! 252 00:15:26,492 --> 00:15:30,663 私は刃向かいも 嘆いて ヤケになったりもしませんから! 253 00:15:30,663 --> 00:15:33,666 思惑どおりには決してなりません。 254 00:15:33,666 --> 00:15:37,670 妃として なくてはならない存在に なるんです! 255 00:15:37,670 --> 00:15:43,342 バカめ。 なくてはならぬものなど この世に一つもないわ。 256 00:15:43,342 --> 00:15:46,512 会話は 俺から話しかけたときだけだ。 257 00:15:46,512 --> 00:15:49,682 例外はない。 次は許さぬぞ。 258 00:15:49,682 --> 00:15:52,351 うるさい小虫をつまみ出せ。 はっ。 259 00:15:52,351 --> 00:15:56,689 ちょっ えっ。 (セト)ガサツで愚直 めんどくさいな。 260 00:15:56,689 --> 00:16:00,626 他の姫のように さっさと折れればいいものを。 261 00:16:00,626 --> 00:16:05,031 《ニナ:改めて 怖いって思った》 262 00:16:06,966 --> 00:16:10,636 《目と言葉だけで ズタズタだ。 263 00:16:10,636 --> 00:16:14,807 この先 どうやったら うまくやれるのかな…。 264 00:16:14,807 --> 00:16:17,643 だめだめ! 弱気になるな! 265 00:16:17,643 --> 00:16:19,812 くじけたら思うつぼだ。 266 00:16:19,812 --> 00:16:23,149 怖いと思うな。 王族なんて あんなもんだ! 267 00:16:23,149 --> 00:16:25,485 嫌なことばっか100個あっても➡ 268 00:16:25,485 --> 00:16:27,987 ちょっとのいいことは あるんだから!》 269 00:16:27,987 --> 00:16:30,490 うっ…。 わっ! 270 00:16:30,490 --> 00:16:33,826 も… 申し訳ありません! 271 00:16:33,826 --> 00:16:36,829 私のほうこそ よそ見してごめん。 272 00:16:36,829 --> 00:16:38,831 コリン!? 273 00:16:38,831 --> 00:16:41,334 (アン)えっ? 274 00:16:41,334 --> 00:16:45,171 コリンっていってね 家族みたいにしてた子がいたの。 275 00:16:45,171 --> 00:16:48,341 男の子だったけど すご~く かわいくって➡ 276 00:16:48,341 --> 00:16:51,344 そっくり~! はあ…。 277 00:16:51,344 --> 00:16:54,847 あの お姫様… なんですよね? 278 00:16:54,847 --> 00:16:58,351 私 まだ城に来て3日ほどで…。 279 00:16:58,351 --> 00:17:03,289 その… 私なんかとお話ししても よいのですか? 280 00:17:03,289 --> 00:17:05,291 大丈夫 大丈夫。 281 00:17:05,291 --> 00:17:09,128 ここじゃ あたし虫以下だから。 虫? 282 00:17:09,128 --> 00:17:13,799 とにかく身分関係なく 仲よくしてください アンちゃん! 283 00:17:13,799 --> 00:17:16,302 お願い お願い お願い お願い お願い~! 284 00:17:16,302 --> 00:17:18,304 あっ…。 285 00:17:18,304 --> 00:17:21,307 ウフッ はい。 私でよければ。 286 00:17:21,307 --> 00:17:24,310 わぁ! 287 00:17:24,310 --> 00:17:27,480 初めての女の子の友達だ~! 288 00:17:27,480 --> 00:17:30,149 えぇ~ 恐れ多いです。 289 00:17:30,149 --> 00:17:32,318 えっ? 290 00:17:32,318 --> 00:17:34,820 新人侍女さんと友達になったの。 291 00:17:34,820 --> 00:17:38,491 侍女の仕事 教えてもらうんだ~! 292 00:17:38,491 --> 00:17:40,493 《なぜ…?》 お礼に➡ 293 00:17:40,493 --> 00:17:44,497 髪飾り あげようと思うんだけど これいいと思う? 294 00:17:44,497 --> 00:17:47,166 侍女ですから もっと地味なものを…。 295 00:17:47,166 --> 00:17:51,504 そっか~。 いざとなったら 金にもなるのになぁ…。 296 00:17:51,504 --> 00:17:55,508 少し 慎重に行動されてくださいね。 297 00:17:55,508 --> 00:17:59,845 ガルガダ王子の不興を買うわけには いかないのですから。 298 00:17:59,845 --> 00:18:01,781 これを私に!? 299 00:18:01,781 --> 00:18:04,450 うん! 似合う! えぇ~っ! 300 00:18:04,450 --> 00:18:07,286 私は何も お返しできないんですけど…。 301 00:18:07,286 --> 00:18:11,457 いいのいいの。 城の奥のこと 教えてもらってるし。 302 00:18:11,457 --> 00:18:14,794 城の人たちが 命じられて 無言なわけじゃないって➡ 303 00:18:14,794 --> 00:18:16,963 知れただけでもよかった。 304 00:18:16,963 --> 00:18:21,467 特に姫様と話してはいけない という決まりは聞いてません。 305 00:18:21,467 --> 00:18:25,137 《じゃあ あの態度は なんなんだろうなぁ…。 306 00:18:25,137 --> 00:18:27,306 他国の姫が やだとか? 307 00:18:27,306 --> 00:18:32,144 ん~… まぁ命じられてないなら なんとかなるか~》 308 00:18:32,144 --> 00:18:34,814 あの 姫様。 309 00:18:34,814 --> 00:18:38,317 ホントに ありがとうございます。 310 00:18:38,317 --> 00:18:42,121 《ほら うれしい いいことだ》 311 00:18:44,323 --> 00:18:46,659 さぁ 今日も頑張るぞ~! 312 00:18:46,659 --> 00:18:49,829 挨拶回り 行ってくる~! えぇ! 313 00:18:49,829 --> 00:18:52,164 ふぅ…。 314 00:18:52,164 --> 00:18:54,667 今日は どうしようかな~! 315 00:18:54,667 --> 00:18:57,336 (アン)申し訳ありません! んっ? 316 00:18:57,336 --> 00:19:00,940 ニィナ様の羽根と知って 持ち去る気だったな! 317 00:19:00,940 --> 00:19:03,943 違… 違います。 《アンちゃん》 318 00:19:03,943 --> 00:19:07,780 わ… 私はただ きれいだなと思って…。 319 00:19:07,780 --> 00:19:12,952 その… 捨ててしまうものなら… と…。 320 00:19:12,952 --> 00:19:15,454 それは盗んだということだ! 321 00:19:15,454 --> 00:19:17,456 そのようなつもりは ありませんでした! 322 00:19:17,456 --> 00:19:19,458 ゴミになるものかと…。 323 00:19:19,458 --> 00:19:22,461 盗っ人のうえに ニィナ様を ゴミ呼ばわり! 324 00:19:22,461 --> 00:19:27,466 違います! 知らなくて ごめんなさい 許してください。 325 00:19:27,466 --> 00:19:33,973 ハァ ハァ 腕一本だ。 その罪 自らの血であがなえ! 326 00:19:33,973 --> 00:19:36,308 あぁ…! 待った待った~! 327 00:19:36,308 --> 00:19:38,310 そんなのおかしい! 328 00:19:38,310 --> 00:19:41,814 新しく入ったばかりで 知らなかっただけじゃないか! 329 00:19:41,814 --> 00:19:44,150 今後 気をつければいい話だろ! 330 00:19:44,150 --> 00:19:46,485 知らないでは済まされません。 331 00:19:46,485 --> 00:19:48,654 たとえ 抜け落ちたものだとしても➡ 332 00:19:48,654 --> 00:19:51,490 すべては セト様のものなのですから。 333 00:19:51,490 --> 00:19:55,161 うっ! けど そんなんじゃ掃除もろくに…。 334 00:19:55,161 --> 00:19:57,997 あっ! 335 00:19:57,997 --> 00:20:00,499 セト様も そうお考えですか!? 336 00:20:00,499 --> 00:20:03,602 この床のホコリも 自分のものだと! 337 00:20:07,506 --> 00:20:11,844 今 話しかけていいと言ったか? 338 00:20:11,844 --> 00:20:16,015 不快だな。 フォルトナは不興を買った。 339 00:20:16,015 --> 00:20:20,519 フォ… フォルトナは もう関係ありません! 340 00:20:20,519 --> 00:20:25,524 私は フォルトナから ここガルガダへ嫁いだのです。 341 00:20:25,524 --> 00:20:28,360 すでに私は ガルガダの者。 342 00:20:28,360 --> 00:20:32,031 (セト)なるほど ガルガダの所有物か。 343 00:20:32,031 --> 00:20:37,036 ならば俺が この場で斬り捨てても かまわぬな? 344 00:20:37,036 --> 00:20:42,875 それで… お気が済むのでしたら…。 345 00:20:42,875 --> 00:20:45,878 フッ。 お待ちください! 346 00:20:52,218 --> 00:20:54,720 あっ…。 347 00:20:54,720 --> 00:20:57,056 うっ…。 アリシャ様! 348 00:20:57,056 --> 00:21:00,993 《な… に… これ…》 349 00:21:00,993 --> 00:21:03,996 口だけだと思ったか? 350 00:21:03,996 --> 00:21:09,335 《あつ… 痛…。 あれ これ死ぬ?》 351 00:21:09,335 --> 00:21:14,006 (セト)安心するがいい。 すぐに手当てすれば助かる傷だ。 352 00:21:14,006 --> 00:21:18,511 ひどい…! もし体に 傷が残りでもしたら! 353 00:21:18,511 --> 00:21:20,846 ハッ かまわぬではないか。 354 00:21:20,846 --> 00:21:24,016 どうせ俺しか見ぬ体だ。 355 00:21:24,016 --> 00:21:26,018 あっ…! 356 00:21:26,018 --> 00:21:30,523 今 おっしゃいました… ね? 357 00:21:30,523 --> 00:21:32,525 なに!? 358 00:21:32,525 --> 00:21:40,032 今 自分しか見ないのだから… と。 359 00:21:40,032 --> 00:21:43,202 つまりそれは➡ 360 00:21:43,202 --> 00:21:46,872 私を妃に迎えてくださる お気持ちがある➡ 361 00:21:46,872 --> 00:21:50,876 そう受け取ってよいのですね? 362 00:21:50,876 --> 00:21:53,546 あっ…。 363 00:21:53,546 --> 00:21:55,881 フッ…。 364 00:21:55,881 --> 00:21:59,385 うれしゅうございます。 365 00:21:59,385 --> 00:22:10,162 ♬~ 366 00:22:10,162 --> 00:22:14,867 《なんなんだ この姫は…》