1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 (ヒカミ)私から申し上げられることは ありませんよ。 2 00:00:05,339 --> 00:00:08,842 (ニナ)ヒカミの予想でもいいよ! 3 00:00:08,842 --> 00:00:13,180 あの人は立ち上がった。 それだけです。 4 00:00:13,180 --> 00:00:15,849 心配なの…。 5 00:00:15,849 --> 00:00:20,854 《アズール:春の婚礼の前に 必ずフォルトナに連れ戻す。 6 00:00:20,854 --> 00:00:23,857 必ず ここから》 7 00:00:23,857 --> 00:00:28,529 連れ戻すなんて むちゃ…。 あたしのために➡ 8 00:00:28,529 --> 00:00:31,698 何か無理をしたんじゃないかって。 9 00:00:31,698 --> 00:00:34,535 本来 敵国に嫁がせるなど➡ 10 00:00:34,535 --> 00:00:37,204 あってはならぬこと だったのですよ。 11 00:00:37,204 --> 00:00:42,109 青い瞳の 星の巫女姫を。 12 00:02:22,342 --> 00:02:26,013 フォルトナの国造り伝承を ご存じですか? 13 00:02:26,013 --> 00:02:28,015 子どもでも知ってるよ! 14 00:02:28,015 --> 00:02:32,185 星祭りも星の神も みんなそっからでしょ? 15 00:02:32,185 --> 00:02:38,358 (ヒカミ)昔々… 星の民という 万物の精霊と話す➡ 16 00:02:38,358 --> 00:02:42,029 不思議な力を持った 流浪の人々がいました。 17 00:02:42,029 --> 00:02:45,198 その瞳の色は青。 18 00:02:45,198 --> 00:02:51,705 あるとき 星の民の娘が 青年王と恋に落ちたのです。 19 00:02:51,705 --> 00:02:56,543 星の民の娘は 反対を押し切り一族を離れ➡ 20 00:02:56,543 --> 00:02:59,379 2人は結ばれました。 21 00:02:59,379 --> 00:03:05,852 星の娘の導きのもと 地に恵みを 風に和らぎを➡ 22 00:03:05,852 --> 00:03:08,522 水に清らかさを。 23 00:03:08,522 --> 00:03:14,027 フォルトナという 1000年先も続く 豊かな国を築き上げたのです。 24 00:03:14,027 --> 00:03:20,701 それゆえ 王族にはまれに 青い瞳の者が生まれるという…。 25 00:03:20,701 --> 00:03:25,005 とまぁ ここまでは 誰もが知る話ですが。 26 00:03:25,005 --> 00:03:27,174 その先もあるのですよ。 27 00:03:27,174 --> 00:03:31,344 なぜ 青い瞳に生まれた姫が 巫女になるのか…。 28 00:03:31,344 --> 00:03:36,016 しかも 人里離れた星離宮の奥で。 29 00:03:36,016 --> 00:03:42,222 本当に なんらかの力が宿ると 言われているからなのです。 30 00:03:42,222 --> 00:03:45,726 ですので この婚姻を 撤回したいというのは➡ 31 00:03:45,726 --> 00:03:48,728 「フォルトナとして」は 当然のことなのです。 32 00:03:48,728 --> 00:03:54,067 他に奪われては ならぬものなのですから。 33 00:03:54,067 --> 00:03:58,738 《でも あたしは 本物のアリシャ姫じゃないし…》 34 00:03:58,738 --> 00:04:02,709 (ヒカミ)ともあれ あなたは 何もしなくていいんです。 35 00:04:04,644 --> 00:04:08,315 《何もしなくていい… か。 36 00:04:08,315 --> 00:04:12,652 アズが来てくれて 忘れられていなくって➡ 37 00:04:12,652 --> 00:04:15,655 それが たまらなくうれしくて。 38 00:04:15,655 --> 00:04:19,826 月の色の瞳と 柔らかい声で》 39 00:04:19,826 --> 00:04:22,028 《アズール:ニ~ナ》 40 00:04:23,997 --> 00:04:27,667 《頭のてっぺん キュウーってなる。 41 00:04:27,667 --> 00:04:31,338 でも結局 なんにもわからない。 42 00:04:31,338 --> 00:04:35,509 あたしのことなのにな…。 43 00:04:35,509 --> 00:04:39,679 あたしを巡って 何かが起きてても➡ 44 00:04:39,679 --> 00:04:43,183 あたしはなんにも知らないの…。 45 00:04:43,183 --> 00:04:47,687 心にモヤがかかったみたいに重い》 46 00:04:47,687 --> 00:04:52,359 (セト)なんだ また里心か。 47 00:04:52,359 --> 00:04:55,362 セト…。 48 00:04:57,864 --> 00:05:01,334 (ニィナ)ア~。 49 00:05:01,334 --> 00:05:07,674 《好きが入ってないのはだめ なんだったな?》 50 00:05:07,674 --> 00:05:11,178 《あのことも ちゃんと確かめないと…》 51 00:05:11,178 --> 00:05:15,015 えっ うわわわわ! だっ だめだ! 52 00:05:15,015 --> 00:05:18,685 ウワワワワー。 何? だっ だめっていうか。 53 00:05:18,685 --> 00:05:22,522 《もしそれが本当に 好きが入ってるのなら》 54 00:05:22,522 --> 00:05:25,192 今 いろんなことで 頭いっぱいでさ➡ 55 00:05:25,192 --> 00:05:28,028 気持ちが ついていけてなくて…。 56 00:05:28,028 --> 00:05:31,031 《こんなフワフワした気持ちで 受けちゃいけない。 57 00:05:31,031 --> 00:05:34,201 大事なことだから》 58 00:05:34,201 --> 00:05:38,371 もうちょっと… 追いつくまで… 待って…。 59 00:05:38,371 --> 00:05:41,041 じゃあ なんならいいんだ? 60 00:05:41,041 --> 00:05:43,043 えっ? 61 00:05:43,043 --> 00:05:45,045 え~と…。 ウ~。 62 00:05:45,045 --> 00:05:49,382 ぎゅ… なら… まぁ…。 ギュ~。 63 00:05:49,382 --> 00:05:53,720 《わ~ なんか 大きくてきれいな獣に➡ 64 00:05:53,720 --> 00:05:56,056 懐かれてるみたいだ。 65 00:05:56,056 --> 00:05:58,525 なんでこんなに…》 66 00:06:00,660 --> 00:06:06,166 セトはさ… あたしがフォルトナを 攻めないでって言ったら➡ 67 00:06:06,166 --> 00:06:10,170 どうする? フォルトナ? 68 00:06:10,170 --> 00:06:12,505 あっ やっぱいい。 今のなし。 ヴァ~。 69 00:06:12,505 --> 00:06:16,009 《王妃の座を手に入れて フォルトナを守る。 70 00:06:16,009 --> 00:06:19,346 そのためにも 第一王子に気に入ってもらう。 71 00:06:19,346 --> 00:06:23,850 そういう目的で来たけど でも違う。 72 00:06:23,850 --> 00:06:27,187 好意につけ込むみたいなのは 違った》 73 00:06:27,187 --> 00:06:29,856 なんでも… ない。 74 00:06:29,856 --> 00:06:34,027 フォルトナ侵略は決定事項だぞ。 あっ。 75 00:06:34,027 --> 00:06:37,864 フォルトナの姫を嫁にした者に 王位を継がせる。 76 00:06:37,864 --> 00:06:42,202 というのは ガルガダとフォルトナの間に 生まれる王子が➡ 77 00:06:42,202 --> 00:06:44,704 支配に都合がいいからだ。 78 00:06:44,704 --> 00:06:50,877 誰も フォルトナの姫の意思なんて あるものだとは思ってない。 79 00:06:50,877 --> 00:06:56,383 《ニナ:ずっしりきて ぎちってなって 心が折れる。 80 00:06:56,383 --> 00:06:59,052 何度目だろう》 81 00:06:59,052 --> 00:07:02,822 ちょっと風に当たってくるね。 82 00:07:05,959 --> 00:07:08,128 《セトが悪いんじゃない。 83 00:07:08,128 --> 00:07:11,631 でも 何度 この無力感を味わったろう。 84 00:07:11,631 --> 00:07:14,301 ずっとあたしは誰かの手の内で➡ 85 00:07:14,301 --> 00:07:17,304 もがいても 全然だめで》 86 00:07:17,304 --> 00:07:21,141 ハッ ハッ ウッ! ア~! (ミーヴァリア)ミヴァ。 87 00:07:21,141 --> 00:07:24,811 なんか もうやだ…。 88 00:07:24,811 --> 00:07:28,648 ミヴァー。 (泣き声) 89 00:07:28,648 --> 00:07:32,986 フッ フフフ… なんだよ も~。 90 00:07:32,986 --> 00:07:35,488 ア~ ア~。 91 00:07:35,488 --> 00:07:37,824 んっ? 何!? 92 00:07:37,824 --> 00:07:39,826 (はとが飛び立つ音) 93 00:07:39,826 --> 00:07:42,495 あぁ…。 94 00:07:42,495 --> 00:07:47,667 《バカみたいに大きなお城から 見た街はちっちゃくて➡ 95 00:07:47,667 --> 00:07:50,503 取るに足らないもの みたいだけど…。 96 00:07:50,503 --> 00:07:53,340 ホントは街のほうが ずっと大きいんだよ? 97 00:07:53,340 --> 00:07:55,342 知らないの?》 98 00:07:55,342 --> 00:07:57,677 (息を吸う音) 99 00:07:57,677 --> 00:08:00,814 バ~カ! 100 00:08:00,814 --> 00:08:02,983 とりあえず 王様ムカつく! 101 00:08:02,983 --> 00:08:04,985 人を勝手にダシにして! 102 00:08:04,985 --> 00:08:09,656 姿見せて挨拶のひとつでも しろってんだ! 無視すんな! 103 00:08:09,656 --> 00:08:12,826 あたしも バカ~! いちいちへこむな! 104 00:08:12,826 --> 00:08:15,161 訳わかんなくても関係ない! 105 00:08:15,161 --> 00:08:18,832 《決めたじゃないか。 全部守るって。 106 00:08:18,832 --> 00:08:21,501 今 闘わなくちゃいけないのは➡ 107 00:08:21,501 --> 00:08:23,570 ガルガダ王》 108 00:08:29,843 --> 00:08:33,346 (ヨル)ホルト元将軍は ちゃんと間に合うんだろうな。 109 00:08:33,346 --> 00:08:37,684 ⚟はっ ただいま裏街道を 護送中との報告です。 110 00:08:37,684 --> 00:08:40,520 (ヨル)王位継承のうわさのほうは どうだ。 111 00:08:40,520 --> 00:08:44,024 今頃は貴族たちの間で 話題でしょう。 112 00:08:44,024 --> 00:08:46,693 (ヨル)フッ。 113 00:08:46,693 --> 00:08:50,697 こたびの大会 フォルトナの姫がかかっているとか。 114 00:08:50,697 --> 00:08:55,702 その姫を勝ち取った宮の王子を 王位継承者に決め直すと。 115 00:08:55,702 --> 00:08:59,873 それはまた楽しそ… 荒れそうなことを…。 116 00:08:59,873 --> 00:09:01,941 どうやら ヨル王子は➡ 117 00:09:01,941 --> 00:09:05,111 この大会を利用なさる おつもりのようですね。 118 00:09:05,111 --> 00:09:07,447 毎年うちに負けておりますのに➡ 119 00:09:07,447 --> 00:09:12,285 よほど勝算が おありなのでしょうか。 120 00:09:12,285 --> 00:09:15,789 一見 他の宮は 変わらぬようですが…。 121 00:09:15,789 --> 00:09:19,793 例の使者たちも 沈黙しておりますね…。 122 00:09:19,793 --> 00:09:22,295 おぉ! どうした!? 見ろ! なんだ!? 123 00:09:22,295 --> 00:09:25,498 あっ あれは…。 んっ! 124 00:09:27,467 --> 00:09:36,476 ♬~ 125 00:09:36,476 --> 00:09:39,145 フォルトナの姫!? あれが! 126 00:09:39,145 --> 00:09:42,649 希少な宝石のようではないか! 127 00:09:46,820 --> 00:09:50,156 お初にお目にかかります。 ガルガダ王。 128 00:09:50,156 --> 00:09:53,326 アリシャ・セス・フォルトナでございます。 129 00:09:53,326 --> 00:09:56,830 ご挨拶を兼ねて 少々よろしいでしょうか。 130 00:09:56,830 --> 00:09:59,499 まずはお礼を。 131 00:09:59,499 --> 00:10:02,669 次期王を決定する立場まで 頂けて➡ 132 00:10:02,669 --> 00:10:05,171 こんなに私を 取り立ててくださること➡ 133 00:10:05,171 --> 00:10:07,173 うれしく思います。 134 00:10:07,173 --> 00:10:12,679 こたびの大会では 私を褒美に 望む方もいると聞きました。 135 00:10:12,679 --> 00:10:17,350 その褒美は私がかなえるべきこと。 ならば➡ 136 00:10:17,350 --> 00:10:22,188 私にも王からの褒美があって しかるべきかと思いますが? 137 00:10:22,188 --> 00:10:25,859 「望みは何か申してみよ」と仰せだ。 138 00:10:25,859 --> 00:10:28,695 《もう無視なんかさせない。 139 00:10:28,695 --> 00:10:32,031 大丈夫。 あたしは アリシャ姫なんだから。 140 00:10:32,031 --> 00:10:36,202 相手が息をのむほどの 可憐な笑顔で➡ 141 00:10:36,202 --> 00:10:38,204 朗々と うたうみたいに》 142 00:10:38,204 --> 00:10:40,707 どうか ガルガダ王。 143 00:10:40,707 --> 00:10:46,212 私に フォルトナをくださいませ! 144 00:10:50,717 --> 00:10:54,220 クッ ハハハハハ…! 145 00:10:54,220 --> 00:10:57,891 なかなか愉快なことを言う。 146 00:10:57,891 --> 00:11:00,860 《えっ… この声》 147 00:11:00,860 --> 00:11:04,531 (ノア王)ちこう寄れ。 よく顔を見せよ。 148 00:11:04,531 --> 00:11:06,866 我はガルガダ王。 149 00:11:06,866 --> 00:11:10,136 ノア・ハレである。 150 00:11:13,039 --> 00:11:15,008 《女…!? 151 00:11:15,008 --> 00:11:17,844 女王だったの!?》 152 00:11:17,844 --> 00:11:20,513 望みは フォルトナと申したな? 153 00:11:20,513 --> 00:11:23,683 それを望む価値が お前にあると? 154 00:11:23,683 --> 00:11:26,186 《価値…》 155 00:11:26,186 --> 00:11:29,722 人が決める価値とやらに 意味があるならば➡ 156 00:11:29,722 --> 00:11:35,061 私は フォルトナでは 絶対的な価値がありましょう。 157 00:11:35,061 --> 00:11:39,632 フン。 こちらへ来るがいい。 共に観戦といこう。 158 00:11:44,737 --> 00:11:47,407 《まずは一歩…!》 159 00:11:49,409 --> 00:11:52,579 フッフ… 何を言いだすのかと思えば➡ 160 00:11:52,579 --> 00:11:57,417 フォルトナをください… とか。 まったく。 161 00:11:57,417 --> 00:12:00,486 《こっちの思惑なんか おかまいなしで。 162 00:12:00,486 --> 00:12:02,822 障害も ものともせず➡ 163 00:12:02,822 --> 00:12:08,328 一足飛びに何もかも超えて 目の前に迫る》 164 00:12:08,328 --> 00:12:15,335 そういうところが大好きだよ ニ~ナ。 165 00:12:17,337 --> 00:12:21,007 《君が去った あの日から…》 166 00:12:21,007 --> 00:12:23,343 《王:アリシャを連れ戻すだと!? 167 00:12:23,343 --> 00:12:25,511 今更 そんなことできるか! 168 00:12:25,511 --> 00:12:29,349 もともと 星の巫女姫を 他国へ嫁がせるなど➡ 169 00:12:29,349 --> 00:12:31,517 あってはならぬことです。 170 00:12:31,517 --> 00:12:36,022 星離宮側も大上皇も 反対であったはず。 171 00:12:36,022 --> 00:12:39,192 例の伝承か? だが アリシャに➡ 172 00:12:39,192 --> 00:12:42,195 そんな力はなかったと 聞いていたぞ。 173 00:12:42,195 --> 00:12:44,197 だから嫁がせて…。 174 00:12:44,197 --> 00:12:46,532 《私はガルガダを率い➡ 175 00:12:46,532 --> 00:12:49,535 フォルトナを滅ぼす剣となりましょう》 176 00:12:49,535 --> 00:12:54,707 《我が娘ながら あのままにしては まずいかもしれぬ…》 177 00:12:54,707 --> 00:12:57,377 何か策でもあるのか? 178 00:12:57,377 --> 00:13:01,180 私に国を動かす権限を お与えください。 179 00:13:01,180 --> 00:13:04,851 そして一切 口出ししないと 約束くだされば➡ 180 00:13:04,851 --> 00:13:06,853 アリシャ姫を戻し➡ 181 00:13:06,853 --> 00:13:11,024 ガルガダに対する国の守りも 盤石にしてみせます。 182 00:13:11,024 --> 00:13:14,861 バカを言うな! お前に なぜそこまで…。 183 00:13:14,861 --> 00:13:17,030 あ… いや 待てよ。 184 00:13:17,030 --> 00:13:21,701 《うまくいけば一石二鳥か…! 損もない》 185 00:13:21,701 --> 00:13:24,337 国を動かす権限か…。 186 00:13:24,337 --> 00:13:27,340 そうだなぁ しかたあるまい。 187 00:13:27,340 --> 00:13:29,509 お前に王位をやろう。 188 00:13:29,509 --> 00:13:32,011 ただし 1年でなんとかせよ。 189 00:13:32,011 --> 00:13:34,514 それが条件だ。 190 00:13:34,514 --> 00:13:37,016 1年だけの王だ。 191 00:13:37,016 --> 00:13:39,018 フォルトナに尽くして➡ 192 00:13:39,018 --> 00:13:41,521 死ね。 193 00:13:41,521 --> 00:13:45,525 もとより この身は そういう宿命ですので。 194 00:13:45,525 --> 00:13:49,696 これで何もかも一安心。 ハハハ…! 195 00:13:49,696 --> 00:13:56,869 《愚かな… 権限を渡して 元に戻れるとでも思うのか》 196 00:13:56,869 --> 00:14:00,973 《決めたのだ》 (歓声) 197 00:14:00,973 --> 00:14:05,144 (大上皇)そうか。 アズールが 起ったのか…。 198 00:14:05,144 --> 00:14:08,848 《もう我慢はしない》 199 00:14:10,983 --> 00:14:15,154 《フォルトナを簒奪する道を…》》 200 00:14:15,154 --> 00:14:17,824 (ノア王)この大会はな…。 (歓声) 201 00:14:17,824 --> 00:14:21,994 地位と栄誉をかけた 戦のようなもの。 202 00:14:21,994 --> 00:14:25,665 兵士や 各王子の宮からの代表も出てくる。 203 00:14:25,665 --> 00:14:27,667 遠慮なく戦えるよう➡ 204 00:14:27,667 --> 00:14:31,003 王子と将軍クラスは 出られぬ決まりだ。 205 00:14:31,003 --> 00:14:36,676 特に王子は 昔 世継ぎの王子が 命を落としたことがあってな。 206 00:14:36,676 --> 00:14:40,680 どんなに強くても 競技場に入れぬ決まりが出来た。 207 00:14:40,680 --> 00:14:45,017 あの… 4人の王子と ノア王の関係というのは? 208 00:14:45,017 --> 00:14:47,019 ものおじせぬな。 209 00:14:47,019 --> 00:14:52,692 皆 亡き前王 敬愛する我が兄上の子どもだ。 210 00:14:52,692 --> 00:14:57,363 《つまりノア王は 前王の妹ってことか》 211 00:14:57,363 --> 00:15:02,502 兄上が亡くなったとき 王子どもは まだ幼かったしな。 212 00:15:02,502 --> 00:15:06,506 完璧な玉座を用意してやるのも 我の役割だ。 213 00:15:06,506 --> 00:15:11,344 あ~ 王子たち みんな どっか足りないですしね~。 214 00:15:11,344 --> 00:15:16,015 ハッハハハ 言うではないか。 申し訳ありません。 215 00:15:16,015 --> 00:15:18,184 よい。 事実だ。 216 00:15:18,184 --> 00:15:21,187 会ってまもないのに よく見ているな。 217 00:15:21,187 --> 00:15:23,689 ビドーは意欲が足りぬ。 218 00:15:23,689 --> 00:15:25,691 ヨルは理知が足りぬ。 219 00:15:25,691 --> 00:15:27,693 セトは心が足りぬ。 220 00:15:27,693 --> 00:15:31,697 トートはそもそも 王の器ではない。 221 00:15:31,697 --> 00:15:35,201 足りないものは 補えばよいのですわ。 222 00:15:35,201 --> 00:15:38,371 セト様のお心は この私が! 223 00:15:38,371 --> 00:15:41,707 野心家だな。 嫌いじゃないぞ。 224 00:15:41,707 --> 00:15:45,378 《笑っていても なんか威圧感あるなぁ…。 225 00:15:45,378 --> 00:15:48,381 気さくな感じもするのに 距離がある。 226 00:15:48,381 --> 00:15:50,716 この違和感 なんだろ…》 227 00:15:50,716 --> 00:15:53,553 お手並み拝見というところだな。 228 00:15:53,553 --> 00:15:56,722 《どんな人か まだはっきり わからないけど…。 229 00:15:56,722 --> 00:16:01,661 あたしは この人から フォルトナを守るんだ》 230 00:16:01,661 --> 00:16:07,333 な… なぜ… 俺は ホルト元将軍を呼べと言ったぞ。 231 00:16:07,333 --> 00:16:11,671 伝達ミスがあったのか…。 ミスで済むか! ヤツは…。 232 00:16:11,671 --> 00:16:15,842 無抵抗の村民たちを 集団虐殺して楽しんだ重罪人➡ 233 00:16:15,842 --> 00:16:18,678 ドグラ・ケトじゃないか! 234 00:16:18,678 --> 00:16:20,680 今すぐ出場を取り消せ! 235 00:16:20,680 --> 00:16:24,851 黒の宮の… 俺の名に傷がつく! 236 00:16:24,851 --> 00:16:27,186 無理です! もう時間もなく➡ 237 00:16:27,186 --> 00:16:30,022 負けないかぎり もはや なすすべが…。 238 00:16:30,022 --> 00:16:33,326 そんな… バカなことが…。 239 00:16:33,326 --> 00:16:35,862 ま… まいりました。 240 00:16:35,862 --> 00:16:37,864 (ドグラ)フッ! ギャァ! 241 00:16:37,864 --> 00:16:40,533 《何… これ》 242 00:16:40,533 --> 00:16:46,539 し… 勝者… 黒の宮代表… ドグラ。 243 00:16:46,539 --> 00:16:51,210 あのヨルが ずいぶんと げすな人選をしたものだ。 244 00:16:51,210 --> 00:16:53,212 よほど勝ちたいとみえる。 245 00:16:53,212 --> 00:16:56,382 これは死人が何人出ても おかしくないな。 246 00:16:56,382 --> 00:16:59,886 今のは… 許されることなんでしょうか…。 247 00:16:59,886 --> 00:17:03,623 負けを認めて 勝負はついていたのに…。 248 00:17:03,623 --> 00:17:06,292 (ノア王)推奨されることではない。 249 00:17:06,292 --> 00:17:09,629 だが禁止されているわけでもない。 250 00:17:09,629 --> 00:17:13,132 ガルガダでは強い者が正義だ。 251 00:17:13,132 --> 00:17:17,136 生も死も 強い者が握る。 252 00:17:19,138 --> 00:17:21,974 そもそも 命を懸けた戦いだからこそ➡ 253 00:17:21,974 --> 00:17:26,312 身に余るほどの褒美が与えられる というものだ。 254 00:17:26,312 --> 00:17:29,482 《わかった 違和感。 255 00:17:29,482 --> 00:17:33,986 口は ほほ笑んでても 目は笑ってないんだ。 256 00:17:33,986 --> 00:17:36,656 これが ガルガダ王。 257 00:17:36,656 --> 00:17:40,493 戦いで領土を広げている王。 258 00:17:40,493 --> 00:17:45,498 ここは冷静に 平然としてなきゃ》 259 00:17:45,498 --> 00:17:49,502 そういえば フォルトナの使者も 特別に出るのだったか? 260 00:17:49,502 --> 00:17:53,673 いずれ アヤツと当たるかもな? それは…。 261 00:17:53,673 --> 00:17:55,675 楽しみですね。 262 00:17:55,675 --> 00:17:57,677 《動揺させようとしてる。 263 00:17:57,677 --> 00:18:00,146 大丈夫 アズは強いから》 264 00:18:00,146 --> 00:18:02,148 勝者…。 (歓声) 265 00:18:02,148 --> 00:18:04,150 黒の宮代表…。 266 00:18:04,150 --> 00:18:06,986 (シガン)セト様 少しよろしいでしょうか。 267 00:18:06,986 --> 00:18:08,988 んっ? こちらへ。 268 00:18:08,988 --> 00:18:14,827 《耐えなきゃ。 涼しい顔で 優雅にほほ笑んで》 269 00:18:14,827 --> 00:18:18,831 ウッ ガハッ アッ…。 270 00:18:18,831 --> 00:18:23,836 悲しいなぁ まだ生きてて。 271 00:18:23,836 --> 00:18:27,340 《ニナ:いくらなんでも こんなん耐えられるか!》 272 00:18:27,340 --> 00:18:29,675 止めてもよろしいですか? 273 00:18:29,675 --> 00:18:35,014 どうやってかは知らぬが 黙って見ているがよい。 王命ぞ。 274 00:18:35,014 --> 00:18:39,185 あっ… 王命 ですか。 275 00:18:39,185 --> 00:18:44,056 そんなの くそくらえ ですわね。 276 00:18:46,025 --> 00:18:48,027 《理不尽に耐えたくない。 277 00:18:48,027 --> 00:18:51,030 もう 「星の下」に負けたくない》 278 00:18:51,030 --> 00:18:53,199 (アン)アリシャ様!? 何を! 279 00:18:53,199 --> 00:18:57,203 勝負はついております。 ケガ人を運びましょう。 280 00:18:57,203 --> 00:18:59,705 えっ いや しかし とても近くには…。 281 00:18:59,705 --> 00:19:02,942 大丈夫! あたしも協力します。 282 00:19:02,942 --> 00:19:05,945 (ドグラ)フッ! えっ。 うっ!? 283 00:19:05,945 --> 00:19:07,947 アハハハ…。 うっ…。 284 00:19:07,947 --> 00:19:12,118 (トート)フフッ まさか自分から 飛び込んでくるなんてねぇ。 285 00:19:12,118 --> 00:19:14,120 バカなのかな。 286 00:19:14,120 --> 00:19:18,290 《トート:ドグラ お前の 本当の使命は ただ一つ。 287 00:19:18,290 --> 00:19:21,627 フォルトナの姫を 亡き者にすることだよ》 288 00:19:21,627 --> 00:19:27,299 我々 黒の宮が呼んだのは ホルト元将軍だったのです。 289 00:19:27,299 --> 00:19:30,136 単なる手違いで こんなこと起こりますかね? 290 00:19:30,136 --> 00:19:33,305 王に知らせたほうが よいのでは と。 291 00:19:33,305 --> 00:19:36,976 そんなことで呼んだのか。 好きにしろ。 292 00:19:36,976 --> 00:19:41,313 (シガン)はい。 では 王のもとに急ぎましょう。 293 00:19:41,313 --> 00:19:44,150 待て やはり俺が行く。 294 00:19:44,150 --> 00:19:46,485 ニナを連れ戻すついでだ。 295 00:19:46,485 --> 00:19:50,823 報告が 「ついで」なんですね。 ニナ? 誰です? 296 00:19:50,823 --> 00:19:54,827 アリシャ様の幼名だそうです。 幼名…? 297 00:19:54,827 --> 00:19:57,997 フォルトナに幼名なんて ありませんよね? 298 00:19:57,997 --> 00:20:01,167 (シガン)えっ。 ⚟セト様! (ドアの開く音) 299 00:20:01,167 --> 00:20:04,670 大変です アリシャ様が! んっ。 300 00:20:04,670 --> 00:20:06,672 ハァ ハァ ハァ…。 301 00:20:06,672 --> 00:20:10,342 《なんでこの人 あたしを狙ってくるの!?》 302 00:20:10,342 --> 00:20:12,845 そのお方は無関係の姫だぞ! ヘッ! 303 00:20:12,845 --> 00:20:14,847 よけて! うわぁ! 304 00:20:14,847 --> 00:20:16,849 邪魔だ 雑魚! あぁ! 305 00:20:16,849 --> 00:20:20,519 《逆にケガ人増えちゃったし!》 306 00:20:20,519 --> 00:20:23,189 《人の急所は決まってるのですよ。 307 00:20:23,189 --> 00:20:26,192 何人でも そこを突かれれば…》 308 00:20:26,192 --> 00:20:29,528 ハハハハハハッ…! 《イチかバチか やれるだけやる》 309 00:20:29,528 --> 00:20:31,864 うっ! 310 00:20:31,864 --> 00:20:34,033 《勝てなくても》 えっ! 311 00:20:34,033 --> 00:20:36,202 《負けるわけにはいかないの!》 312 00:20:36,202 --> 00:20:39,205 ニ~ナ。 《ニナ:アズ!》 313 00:20:41,874 --> 00:20:46,545 次の相手は私ですので 姫様は後ろへお下がりを。 314 00:20:46,545 --> 00:20:49,048 邪魔するな~っ! 315 00:20:49,048 --> 00:20:51,383 んっ! 316 00:20:51,383 --> 00:20:54,053 《コイツの肉は鋼か!? 317 00:20:54,053 --> 00:20:57,223 痛覚もないのか 面倒だな。 318 00:20:57,223 --> 00:21:00,192 辛勝にしないとマズいのに》 319 00:21:00,192 --> 00:21:04,363 あれは手だれだな。 苦戦しているように見えますが。 320 00:21:04,363 --> 00:21:07,533 バカめ。 だから手だれなのよ。 321 00:21:07,533 --> 00:21:12,037 (ノア王)しかし アヤツはなぜ フォルトナの姫を狙っておるのだ? 322 00:21:12,037 --> 00:21:16,041 《ニナ:またこっち!? どうして あたしに向かってくるの!? 323 00:21:16,041 --> 00:21:19,378 これじゃ アズだって自由には…》 324 00:21:19,378 --> 00:21:24,049 フンッ! 《ニナ:アズ あぁ… どうしよう。 325 00:21:24,049 --> 00:21:26,051 どうしたらいい?》 326 00:21:26,051 --> 00:21:31,223 《チッ。 こうも人がいたんじゃ 何もできやしないな。 327 00:21:31,223 --> 00:21:33,225 気配もなしに…》 328 00:21:33,225 --> 00:21:35,394 フフッ。 329 00:21:35,394 --> 00:21:44,069 ♬~ 330 00:21:44,069 --> 00:21:46,338 (銃声) 331 00:21:49,074 --> 00:21:51,043 セト! 332 00:21:53,245 --> 00:21:55,748 姫 大丈夫ですか? 333 00:21:55,748 --> 00:21:58,617 えっ あっ はい。 334 00:22:02,188 --> 00:22:04,356 んっ! 335 00:22:04,356 --> 00:22:11,530 次 触れたら殺す と言った。 336 00:22:11,530 --> 00:22:15,000 あぁ…!