1 00:00:02,002 --> 00:00:05,005 (ニナ)わ~! ガルガダから嫁入り準備にと➡ 2 00:00:05,005 --> 00:00:07,674 姫に贈られた品々ですよ。 3 00:00:07,674 --> 00:00:09,843 鳥だ~。 4 00:00:09,843 --> 00:00:12,679 わぁ すごい箱。 5 00:00:12,679 --> 00:00:16,183 《シャタル? 高そ~》 6 00:00:16,183 --> 00:00:19,520 まぁ これはかわいらしい。 アリシャ様! 7 00:00:19,520 --> 00:00:24,358 まるで花嫁衣装のようですね。 8 00:00:24,358 --> 00:00:28,862 (アズール)届いたものには まだ触ってはならぬ。 アズール様…。 9 00:00:28,862 --> 00:00:31,365 (アズール)返すことになるかも しれぬからな。 10 00:00:36,870 --> 00:00:39,206 《あれ…。 11 00:00:39,206 --> 00:00:41,909 あれは夢じゃなくて…》 12 00:00:44,044 --> 00:00:46,880 それ 似合わないな。 がっ! 13 00:00:46,880 --> 00:00:49,216 どうせ似合わないよ! 14 00:00:49,216 --> 00:00:52,119 ガルガダのものなどつけるな。 《えっ…?》 15 00:00:54,388 --> 00:00:58,225 (アズール)組み紐の礼だ。 やはりお前は青が似合うな。 16 00:00:58,225 --> 00:01:00,327 かわいらしい。 17 00:01:00,327 --> 00:01:03,330 《かっ… わっ… いい?》 18 00:01:03,330 --> 00:01:08,335 あっあっあっ ありっありっ ありがっ むぐっ。 19 00:01:08,335 --> 00:01:11,505 ハハハッ 何を慌ててるんだ。 ニ~ナ。 20 00:01:11,505 --> 00:01:14,675 うっ! 呼ぶなよ 人のいるところで! 21 00:01:14,675 --> 00:01:16,677 今は誰もいないが。 22 00:01:16,677 --> 00:01:19,513 言うときは言うぞって言うの! 23 00:01:19,513 --> 00:01:22,015 フッ…。 24 00:01:22,015 --> 00:01:25,018 ガルガダに 急ぎ使者を送るつもりだ。 25 00:01:25,018 --> 00:01:28,355 婚姻を白紙にする交渉をする。 えっ! 26 00:01:28,355 --> 00:01:31,191 そんなこと 無理なんじゃなかったのか!? 27 00:01:31,191 --> 00:01:33,193 無理は承知でやってみる。 28 00:01:33,193 --> 00:01:35,529 お前はここにいるといい。 29 00:01:35,529 --> 00:01:37,698 ずっと。 30 00:01:37,698 --> 00:01:41,034 《嫁に行かなくてもいい…? 31 00:01:41,034 --> 00:01:44,371 ずっと アズと一緒にいられるの? 32 00:01:44,371 --> 00:01:49,576 もしそうなら どんなにうれしいだろう》 33 00:03:32,012 --> 00:03:35,682 《ニナ:まだ一つ 解決していない問題がある》 34 00:03:35,682 --> 00:03:40,187 あの 勝手に触っては…。 これは王への品です。 35 00:03:40,187 --> 00:03:44,524 《結局 アズを殺そうとしてる人が 誰かわからないままだし…。 36 00:03:44,524 --> 00:03:46,860 心配だよ…》 37 00:03:46,860 --> 00:03:50,697 ⦅大上皇:アリシャなら アズールを守ることができよう⦆ 38 00:03:50,697 --> 00:03:53,533 《考えても わかんないよ~! 39 00:03:53,533 --> 00:03:56,036 でも あたしにしか できないっていうなら➡ 40 00:03:56,036 --> 00:03:58,205 当たって砕けるしかない!》 41 00:03:58,205 --> 00:04:01,141 (ムフルム)贈り物 すごかったらしいですね! 42 00:04:01,141 --> 00:04:03,643 あれ? 難しい顔ですね。 43 00:04:03,643 --> 00:04:05,812 姉上に考え事は似合いません! 44 00:04:05,812 --> 00:04:07,814 どういう意味かな? うっ うぅ~。 45 00:04:07,814 --> 00:04:09,983 やめてください 姉上~。 46 00:04:09,983 --> 00:04:12,152 どんなものがあったんです!? 47 00:04:12,152 --> 00:04:15,489 ん~ 布とか飾りとか鳥とか。 48 00:04:15,489 --> 00:04:18,825 鳥! あっ やけに高そうな➡ 49 00:04:18,825 --> 00:04:21,161 宝石いっぱいのシャタルがあった。 50 00:04:21,161 --> 00:04:23,497 宝石のシャタル! 見たいです! 51 00:04:23,497 --> 00:04:26,333 あんなの喜ぶと思ったのかな~? 52 00:04:26,333 --> 00:04:30,003 (王妃)のんきで めでたいことよ。 53 00:04:30,003 --> 00:04:33,840 アレをもらう代わりに 嫁に出されたのになぁ? 54 00:04:33,840 --> 00:04:35,842 はっ!? 母上! 55 00:04:35,842 --> 00:04:38,678 《今 すごいこと聞いたような…》 56 00:04:38,678 --> 00:04:43,350 僕 外行ってますね。 57 00:04:43,350 --> 00:04:46,019 それで 話したいことというのは? 58 00:04:46,019 --> 00:04:50,357 単刀直入に聞きます! 王妃様は アズール義兄様のこと➡ 59 00:04:50,357 --> 00:04:52,526 どうなさろうと しているのですか!? 60 00:04:52,526 --> 00:04:56,363 どうもこうも 出る杭を打っておるだけよ。 61 00:04:56,363 --> 00:04:58,865 ムフルム様が国王になったとき➡ 62 00:04:58,865 --> 00:05:02,803 補佐として アズール義兄様は役に立つのでは!? 63 00:05:02,803 --> 00:05:07,474 フッ であろうな。 わかっておるわ。 64 00:05:07,474 --> 00:05:09,476 《えっ わかってるの!?》 65 00:05:09,476 --> 00:05:12,479 アヤツがいれば ムフルムのためにもなる。 66 00:05:12,479 --> 00:05:14,981 必要な男には違いない。 67 00:05:14,981 --> 00:05:19,486 ただ 変な気を起こさぬよう 釘を刺しておるのよ。 68 00:05:19,486 --> 00:05:24,658 そうすれば 誰もアヤツを王に などと言いださぬであろうが。 69 00:05:24,658 --> 00:05:27,827 《本気で邪魔に思っていた わけではないんだな。 70 00:05:27,827 --> 00:05:29,829 ウソじゃなさそう…》 71 00:05:29,829 --> 00:05:36,002 王妃様の側近に つり目で三白眼の 猫背の男の人いますよね? 72 00:05:36,002 --> 00:05:40,340 その人 星祭りの日から見ませんよね? 73 00:05:40,340 --> 00:05:42,342 《反応は…》 74 00:05:42,342 --> 00:05:45,178 特徴からすると ボーグ卿かのぅ。 75 00:05:45,178 --> 00:05:47,681 そのころから姿も見ぬし…。 76 00:05:47,681 --> 00:05:51,851 身分あっても あのような男 わたくしの側近なものか。 77 00:05:51,851 --> 00:05:54,020 《えっ… それじゃあ》 78 00:05:54,020 --> 00:05:56,690 (王妃)あれは 王の子飼いの狗よ。 79 00:05:56,690 --> 00:05:58,892 あっ! 80 00:06:02,462 --> 00:06:06,299 (王)そんなに かしこまらなくて いいんだよ アリシャ。 81 00:06:06,299 --> 00:06:08,635 (王)先ほどの件だが 彼は➡ 82 00:06:08,635 --> 00:06:11,304 あることを調べたまま 消えてしまった。 83 00:06:11,304 --> 00:06:14,307 何か知ってるんじゃないかね? 84 00:06:14,307 --> 00:06:16,810 いいえ 何も知りません。 85 00:06:16,810 --> 00:06:20,981 《たぶん王様が アズを排除しようとしてる人だ。 86 00:06:20,981 --> 00:06:24,985 だって相手が王様なんて どうしようもないじゃない!》 87 00:06:24,985 --> 00:06:27,988 おじいさまにも 会いに行ったようだけど➡ 88 00:06:27,988 --> 00:06:29,990 何をしにいったのだね? 89 00:06:29,990 --> 00:06:34,327 《そして 王様が あたしを偽物だと疑ってる》 90 00:06:34,327 --> 00:06:36,830 黙ってちゃあ わからないなぁ。 91 00:06:36,830 --> 00:06:39,666 お父様に隠し事はよくないよ? 92 00:06:39,666 --> 00:06:42,502 《落ち着こう。 こうして聞くってことは➡ 93 00:06:42,502 --> 00:06:45,338 確証があるわけじゃ ないんだろうから》 94 00:06:45,338 --> 00:06:49,676 よし 話したくなるように ないしょの話をしてあげよう。 95 00:06:49,676 --> 00:06:55,348 実は今のアズールは 幼い頃死んだ 本物の身代わりなんだよ。 96 00:06:55,348 --> 00:06:57,684 《その話 しちゃうの!?》 97 00:06:57,684 --> 00:07:01,788 (王)あの日は 私の誕生の祝いが近くてねぇ。 98 00:07:01,788 --> 00:07:04,624 機嫌がよかったんだよ? 99 00:07:04,624 --> 00:07:07,794 ⦅父上! 100 00:07:07,794 --> 00:07:11,097 フフフッ! 何をしている! 汚い手で! 101 00:07:13,300 --> 00:07:16,469 わあぁ… アズール…。 102 00:07:16,469 --> 00:07:21,141 《王:私が悪いのではない。 その子に運がなかったのだ》 103 00:07:21,141 --> 00:07:23,310 このことは極秘にする。 104 00:07:23,310 --> 00:07:25,812 代わりになる子どもを連れてこい。 105 00:07:25,812 --> 00:07:29,983 縁起が悪いではないか 私の祝いも近いのに。 106 00:07:29,983 --> 00:07:34,988 アズールは死んでいない。 そうであろう? 107 00:07:34,988 --> 00:07:36,990 なんと愚かなことを。 108 00:07:36,990 --> 00:07:40,827 《私が愚かなら すべてが愚かなのだ》⦆ 109 00:07:40,827 --> 00:07:43,663 《王様がしたことだったんだ。 110 00:07:43,663 --> 00:07:46,666 しかも そんなどうでもいい理由で》 111 00:07:46,666 --> 00:07:50,337 お前も他の者と 同じような顔をするのだね。 112 00:07:50,337 --> 00:07:53,340 子どもなんぞは 血がつながった他人。 113 00:07:53,340 --> 00:07:55,342 国においては駒よ。 114 00:07:55,342 --> 00:07:57,344 《駒…》 115 00:07:57,344 --> 00:08:00,780 それで アズール義兄様を 排そうとしてるのですか? 116 00:08:00,780 --> 00:08:04,951 察しがよすぎるではないか。 となれば やはり…。 117 00:08:04,951 --> 00:08:07,620 アズール義兄様に 逆心なんてありません! 118 00:08:07,620 --> 00:08:10,790 この国を ただ支えていきたいだけです! 119 00:08:10,790 --> 00:08:14,127 知ってるとも。 アズール義兄様がいることで➡ 120 00:08:14,127 --> 00:08:17,130 お父様は ずいぶん 楽してるではありませんか! 121 00:08:17,130 --> 00:08:19,132 わかってるとも。 122 00:08:19,132 --> 00:08:21,134 では どうして! 123 00:08:21,134 --> 00:08:23,136 嫌いなんだよ。 124 00:08:23,136 --> 00:08:26,139 えっ…? 王族の血を引いてもいないのに➡ 125 00:08:26,139 --> 00:08:29,809 国を憂い 献身的に尽くし 私欲もない。 126 00:08:29,809 --> 00:08:32,812 できすぎて 気持ちが悪いじゃあないか。 127 00:08:32,812 --> 00:08:34,981 なのに周りの信頼も得て➡ 128 00:08:34,981 --> 00:08:37,650 おじいさままで ヤツを褒めちぎる。 129 00:08:37,650 --> 00:08:42,655 なぜ王である私が まがいものと 比べられねばならぬのだ。 130 00:08:42,655 --> 00:08:44,824 不愉快でしかたがない。 131 00:08:44,824 --> 00:08:47,827 駒は駒のままでいればよいのに。 132 00:08:47,827 --> 00:08:50,663 この国は私の盤➡ 133 00:08:50,663 --> 00:08:52,832 統べるのは私だ。 134 00:08:52,832 --> 00:08:55,502 私を駒と一緒にするな。 135 00:08:55,502 --> 00:08:57,670 《ニナ:この人は遊んでるだけ。 136 00:08:57,670 --> 00:09:00,940 楽しいからって 嫌いだからって》 137 00:09:00,940 --> 00:09:04,444 (王)そろそろ お前の口から 言ってくれないか。 138 00:09:04,444 --> 00:09:09,449 「私は アズールに連れてこられた 偽物です」と。 139 00:09:09,449 --> 00:09:11,451 《他には何もない》 140 00:09:11,451 --> 00:09:15,622 愚かなことをしたものだと 私に言わせてくれ。 141 00:09:15,622 --> 00:09:17,624 《ニナ:どうしたらいい…》 142 00:09:17,624 --> 00:09:21,461 ⦅フォルトナの命運を左右するのは アリシャである⦆ 143 00:09:21,461 --> 00:09:26,132 《あたしに… アリシャにできることは…》 144 00:09:26,132 --> 00:09:29,969 ⦅アズール:お前はここにいるといい。 ずっと⦆ 145 00:09:29,969 --> 00:09:33,139 《一緒にいたい》 ⦅アズール:ニナ⦆ 146 00:09:33,139 --> 00:09:37,811 《ニナって ずっと呼んでほしい。 147 00:09:37,811 --> 00:09:40,647 でも アズを失いたくないから➡ 148 00:09:40,647 --> 00:09:43,149 一緒にはいられないよ。 149 00:09:43,149 --> 00:09:48,488 あたしは… アリシャになる》 150 00:09:48,488 --> 00:09:51,157 誤解なさってるようですが➡ 151 00:09:51,157 --> 00:09:54,994 私は正真正銘 アリシャです。 152 00:09:54,994 --> 00:10:00,166 疑うのであれば どうぞいくらでも お調べになってください。 153 00:10:00,166 --> 00:10:03,503 《ボーグ卿が早とちりしたのか?》 154 00:10:03,503 --> 00:10:07,841 (ニナ)我が星の神に誓って 私はアリシャです。 155 00:10:07,841 --> 00:10:10,677 《神様に ウソをつく》 156 00:10:10,677 --> 00:10:13,179 それならそれでよい。 157 00:10:13,179 --> 00:10:16,015 話は終わりだ。 もう戻れ! 158 00:10:16,015 --> 00:10:19,018 《きっと天罰が下る。 それでもいい》 159 00:10:19,018 --> 00:10:21,688 私は ガルガダに嫁ぎます。 160 00:10:21,688 --> 00:10:25,358 必ずや第一王妃の立場を 手に入れてみせます。 161 00:10:25,358 --> 00:10:28,194 フォルトナを守る盾となるべく。 162 00:10:28,194 --> 00:10:31,531 それは頼もしいことだ! ただし➡ 163 00:10:31,531 --> 00:10:34,701 私が守るのは アズール様のいるフォルトナです。 164 00:10:34,701 --> 00:10:37,537 私は星のお告げを聴く者。 165 00:10:37,537 --> 00:10:40,707 私の瞳は 世界の果てまで見渡せます。 166 00:10:40,707 --> 00:10:42,876 もしも アズール様が➡ 167 00:10:42,876 --> 00:10:45,879 不審な死を 遂げるようなことがあれば➡ 168 00:10:45,879 --> 00:10:48,214 私は ガルガダを率い➡ 169 00:10:48,214 --> 00:10:51,217 フォルトナを滅ぼす 剣となりましょう! 170 00:10:51,217 --> 00:10:55,722 なっ… 今のは 王に対する はん意であるぞ! 171 00:10:55,722 --> 00:10:58,391 我が子とはいえ 許されるものか! 172 00:10:58,391 --> 00:11:02,996 私が死ねば ガルガダを抑えるすべが なくなりますよ? 173 00:11:02,996 --> 00:11:05,498 あなたには何もできません。 174 00:11:05,498 --> 00:11:07,834 今までも そうだったのだから。 175 00:11:07,834 --> 00:11:13,339 私を売って得たシャタルで 楽しい日々をお過ごしください。 176 00:11:13,339 --> 00:11:17,010 ぐっ…。 余生は アリシャがお守りします。 177 00:11:17,010 --> 00:11:19,178 《あたしは アリシャになろう。 178 00:11:19,178 --> 00:11:23,850 ガルガダに嫁ぎ いずれ 第一王妃にまで上り詰めよう。 179 00:11:23,850 --> 00:11:26,186 あたしにしかできない。 180 00:11:26,186 --> 00:11:28,354 あたしならできる》 181 00:11:28,354 --> 00:11:30,356 アズ! 182 00:11:30,356 --> 00:11:32,692 《ニナ:この人の身と自由を➡ 183 00:11:32,692 --> 00:11:35,094 守るんだ》 184 00:11:37,030 --> 00:11:39,699 (アズール)どれでも持っていくといい。 最近 進んで➡ 185 00:11:39,699 --> 00:11:41,701 学んでいるそうじゃないか。 186 00:11:41,701 --> 00:11:43,870 《アズの部屋に また入れるなんて!》 187 00:11:43,870 --> 00:11:47,874 必要ない知識かもしれないが あって困るものでもない。 188 00:11:47,874 --> 00:11:49,876 絵の多いものもあるぞ。 189 00:11:51,878 --> 00:11:54,881 (ニナ)わ~ きれい! なんの生き物? 190 00:11:54,881 --> 00:11:57,717 あれ? なんて書いてあるんだろ? 191 00:11:57,717 --> 00:12:03,156 これは はるか西の異国の本だから 言葉が少し違うんだ。 192 00:12:03,156 --> 00:12:06,159 《耳に心地いい その声…》 193 00:12:06,159 --> 00:12:08,494 これは ラクダという動物だ。 194 00:12:08,494 --> 00:12:11,331 《ずっと聞いていたい》 195 00:12:11,331 --> 00:12:15,001 ニナ ガルガダに使者を送ったんだ。 196 00:12:15,001 --> 00:12:18,171 時間稼ぎに 輿入れの延長を打診した。 197 00:12:18,171 --> 00:12:20,173 必ずなんとかする。 198 00:12:20,173 --> 00:12:22,342 安心して待っていろ。 199 00:12:22,342 --> 00:12:26,846 《アズ… その使者は ガルガダに着かないの》 200 00:12:26,846 --> 00:12:28,848 ⦅フォーナム:内密に参りました。 201 00:12:28,848 --> 00:12:33,186 大上皇様が 「何か頼みたいことが あるのではないか?」と⦆ 202 00:12:33,186 --> 00:12:36,356 《ニナ:ひいじいさんは すべて お見通しだった。 203 00:12:36,356 --> 00:12:39,192 あたしが どんな答えを出すか…。 204 00:12:39,192 --> 00:12:42,195 王様から アズを守るため➡ 205 00:12:42,195 --> 00:12:44,697 ガルガダからフォルトナを守るため➡ 206 00:12:44,697 --> 00:12:49,702 あたしは アズに秘密のまま この国を離れて…。 207 00:12:49,702 --> 00:12:51,704 二度と会えなくなる》 208 00:12:51,704 --> 00:12:54,707 どうした? 異国のものが多いな~と思って。 209 00:12:54,707 --> 00:12:57,043 たくさん学んでるんだね。 210 00:12:57,043 --> 00:13:00,647 半分は勉強だが 半分は趣味なんだ。 211 00:13:00,647 --> 00:13:03,316 旅をしている気分になって楽しい。 212 00:13:03,316 --> 00:13:06,653 《初めて知る アズの好きなもの。 213 00:13:06,653 --> 00:13:08,655 もっと知っておきたい》 214 00:13:08,655 --> 00:13:12,325 あの… さ 息抜き… したいんだけど➡ 215 00:13:12,325 --> 00:13:17,330 だめかな? 街… 出たい。 2人で。 216 00:13:17,330 --> 00:13:19,332 案内するよ! アズに➡ 217 00:13:19,332 --> 00:13:21,668 あたしの暮らしてたとこ 知ってほしい! 218 00:13:21,668 --> 00:13:23,836 お願い! お願い! お願い…! 219 00:13:23,836 --> 00:13:26,506 《ニナ:なんでもいいから ちょっとでいいから➡ 220 00:13:26,506 --> 00:13:29,342 思い出が欲しい》 221 00:13:29,342 --> 00:13:32,512 (ニナ)市場だ~! 懐かしい! 222 00:13:32,512 --> 00:13:35,515 ちゃんと目を隠せ! お忍びなんだからな。 223 00:13:35,515 --> 00:13:38,184 うぅ 邪魔~。 224 00:13:38,184 --> 00:13:40,186 あっ あれあれ! 225 00:13:40,186 --> 00:13:42,188 うまいんだよ~! 226 00:13:42,188 --> 00:13:46,025 かっぱらったこと何度もあんだ。 シシシッ。 227 00:13:46,025 --> 00:13:48,695 それ2つ。 あいよ。 228 00:13:48,695 --> 00:13:50,697 釣りは取っておけ。 229 00:13:50,697 --> 00:13:52,865 フフ… おっ! にいさん! 230 00:13:52,865 --> 00:13:54,867 これ金貨~! 231 00:13:54,867 --> 00:13:56,869 金は返したぞ。 232 00:13:56,869 --> 00:13:59,872 うん…。 233 00:13:59,872 --> 00:14:03,142 にいさん 恋人に これどうだい? 234 00:14:03,142 --> 00:14:08,047 こ… ここ… 恋人ってなんだよ なぁ ハハハ…。 235 00:14:10,149 --> 00:14:12,485 《違うって言わないの~!? 236 00:14:12,485 --> 00:14:15,488 なんだよ もう~!》 なんだ? 237 00:14:15,488 --> 00:14:17,824 《だめだよ そんなの》 238 00:14:17,824 --> 00:14:19,992 はっ 早く! こっちこっち! 239 00:14:19,992 --> 00:14:23,996 《だめだめ! だって お別れしちゃうんだし》 240 00:14:23,996 --> 00:14:26,165 あっ! 《手~! 241 00:14:26,165 --> 00:14:29,168 離れちゃうんだし…。 242 00:14:29,168 --> 00:14:32,004 でもでも 今は…》 243 00:14:32,004 --> 00:14:34,841 あっつっ! あっ! 赤ちゃん舌だ! 244 00:14:34,841 --> 00:14:39,345 普通だ。 こんな熱いの食えるか。 弱点だ~! 245 00:14:39,345 --> 00:14:42,014 《ニナ:今だけは いいかな?》 246 00:14:42,014 --> 00:14:46,686 本当の名前? うん アズが王子になる前の。 247 00:14:46,686 --> 00:14:51,190 覚えてないなぁ。 知らされてもいない。 248 00:14:51,190 --> 00:14:54,193 記憶の最初から アズールだったからな。 249 00:14:54,193 --> 00:14:58,030 ふ~ん。 なんでそんなこと知りたいんだ? 250 00:14:58,030 --> 00:14:59,966 べ… 別に。 251 00:14:59,966 --> 00:15:03,136 《特別な呼び方したいなんて 言えるかよ》 252 00:15:03,136 --> 00:15:06,806 そういえば アズって呼ぶのは お前くらいだな➡ 253 00:15:06,806 --> 00:15:08,808 ニ~ナ。 254 00:15:08,808 --> 00:15:12,812 うえっ! 《伸ばして呼ぶのひきょうだよ…。 255 00:15:12,812 --> 00:15:17,316 今日だけでも いろんなアズが 見られた気がする》 256 00:15:17,316 --> 00:15:20,153 そろそろ戻ろう。 待って! 257 00:15:20,153 --> 00:15:23,156 あと一か所だけ! 258 00:15:23,156 --> 00:15:28,161 ここにね 弟みたいだった子が 眠ってるんだ。 259 00:15:28,161 --> 00:15:32,498 病気になって 医者に診せる金もなくて…。 260 00:15:32,498 --> 00:15:34,834 死んじゃった。 261 00:15:34,834 --> 00:15:38,004 「星の下なんだよ」ってさ。 262 00:15:38,004 --> 00:15:40,339 そんなふうに言うの嫌なんだ。 263 00:15:40,339 --> 00:15:43,176 フォルトナは豊かな国だから➡ 264 00:15:43,176 --> 00:15:46,679 貧困は もっと少なくできる はずなんだがな…。 265 00:15:46,679 --> 00:15:48,681 方法はあるんだ。 266 00:15:48,681 --> 00:15:53,352 《サジに売られたときに見た 灰金色の目…。 267 00:15:53,352 --> 00:15:57,356 暗闇に光る獣の目のようで 怖かったけど…》 268 00:15:57,356 --> 00:16:00,460 アズが考える この国も未来➡ 269 00:16:00,460 --> 00:16:02,462 見てみたいなぁ。 270 00:16:02,462 --> 00:16:04,964 フフッ なにバカなことを。 271 00:16:04,964 --> 00:16:08,801 《違うね もっと優しい色だね。 272 00:16:08,801 --> 00:16:13,306 夜の闇を和らげる 月の光だね》 273 00:16:13,306 --> 00:16:15,308 アズ。 274 00:16:17,977 --> 00:16:21,314 な… なんだ? わかんないけど➡ 275 00:16:21,314 --> 00:16:24,984 こうしたくなったんだ。 276 00:16:24,984 --> 00:16:27,486 ハッ もう無理だな。 277 00:16:27,486 --> 00:16:30,823 えっ 何? わからなくはないだろう。 278 00:16:30,823 --> 00:16:33,159 それは…。 279 00:16:33,159 --> 00:16:36,162 好きというんだ。 280 00:16:36,162 --> 00:16:41,167 《あったかくて 浮いて ギュウってする。 281 00:16:41,167 --> 00:16:44,170 今で胸をいっぱいにして➡ 282 00:16:44,170 --> 00:16:47,840 閉じ込めて ずっと大事にする》 283 00:16:47,840 --> 00:16:50,843 (ニナ)楽しかった! また出たい! 284 00:16:50,843 --> 00:16:53,346 そうそう許可できるか。 ケチ…。 285 00:16:53,346 --> 00:16:58,518 次… そうだな 最もにぎわう秋の収穫祭だな。 286 00:16:58,518 --> 00:17:01,621 あっ! 《秋…》 287 00:17:01,621 --> 00:17:04,457 うん… 楽しみ…。 288 00:17:04,457 --> 00:17:07,960 《ニナ:その秋は もう来ない。 289 00:17:07,960 --> 00:17:12,798 でも アズの考える秋に あたしはいるんだな…。 290 00:17:12,798 --> 00:17:16,802 アズ…》 俺は執務に戻るから また明日。 291 00:17:16,802 --> 00:17:18,804 《アズ…》 292 00:17:18,804 --> 00:17:20,806 んっ? 293 00:17:20,806 --> 00:17:22,808 ありがとう。 294 00:17:22,808 --> 00:17:24,810 ありがとう! 295 00:17:24,810 --> 00:17:29,982 《ニナ:ありがとう。 あたしに ただ一つの特別をくれて》 296 00:17:29,982 --> 00:17:32,652 なんだ 急に。 なんとなく! 297 00:17:32,652 --> 00:17:35,154 《「星の下」なんかじゃない。 298 00:17:35,154 --> 00:17:38,157 あたしが自分で選んだ》 299 00:17:40,660 --> 00:17:43,329 なんてお美しいんでしょう! 300 00:17:43,329 --> 00:17:46,999 ガルガダの装い よくお似合いですわ! 301 00:17:46,999 --> 00:17:49,502 いろいろ髪飾りも選べますよ。 302 00:17:49,502 --> 00:17:52,338 一人でつけるのは 少々大変ですが…。 303 00:17:52,338 --> 00:17:54,507 えっ? 一緒に行かないの!? 304 00:17:54,507 --> 00:17:59,178 私どもは星離宮の者ですから 国の外には出られません。 305 00:17:59,178 --> 00:18:01,948 今 城にいるのも特例なのです。 306 00:18:01,948 --> 00:18:06,285 《それじゃあ あたしは 本当に一人になるんだな。 307 00:18:06,285 --> 00:18:10,456 誰も知らない たった一人…》 308 00:18:10,456 --> 00:18:13,125 アリシャ様…。 《ニナ:怖い…。 309 00:18:13,125 --> 00:18:15,461 足元が消えていくようで…。 310 00:18:15,461 --> 00:18:18,464 手を伸ばした先も真っ暗みたい》 311 00:18:18,464 --> 00:18:21,968 あたし…。 姉上…! 312 00:18:21,968 --> 00:18:24,136 ムフルム! 313 00:18:24,136 --> 00:18:26,305 今日 出立って どうしてなのですか!? 314 00:18:26,305 --> 00:18:28,808 予定より10日も 早いではないですか! 315 00:18:28,808 --> 00:18:30,977 アズール兄様も留守なのに! 316 00:18:30,977 --> 00:18:33,980 大上皇様が 準備してくれたんだよ。 317 00:18:33,980 --> 00:18:36,148 アズールは忙しいからってさ。 318 00:18:36,148 --> 00:18:38,150 僕 やっぱり嫌です! 319 00:18:38,150 --> 00:18:40,653 姉上 ずっといてください! 320 00:18:43,489 --> 00:18:46,325 うぅ…。 わがまま言うなよ。 321 00:18:46,325 --> 00:18:48,661 立派になれないぞ。 322 00:18:48,661 --> 00:18:52,999 姉上はね ずっとフォルトナを 見守っているから。 323 00:18:52,999 --> 00:18:55,668 姉上…。 324 00:18:55,668 --> 00:18:59,171 ガルガダで出世して 権力持ったら会いにくるし。 325 00:18:59,171 --> 00:19:02,108 なんか言ってることが物騒です! 326 00:19:02,108 --> 00:19:04,610 アリシャ様…。 私どもは➡ 327 00:19:04,610 --> 00:19:07,279 あなた様のこと とても好きでした。 328 00:19:07,279 --> 00:19:10,983 できればずっと お仕えしとうございました。 329 00:19:13,452 --> 00:19:17,123 2人とも 今までありがとう。 330 00:19:17,123 --> 00:19:19,125 (馬のいななき) 331 00:19:19,125 --> 00:19:21,460 (ダイタス)アズール様 どうかされましたか。 332 00:19:21,460 --> 00:19:25,297 このところ 何かおかしい気がしててな。 333 00:19:25,297 --> 00:19:30,469 《何か見落としているような 違和感…》 334 00:19:30,469 --> 00:19:33,305 困ったことが起きたと聞いたが。 335 00:19:33,305 --> 00:19:36,142 それはもう解決いたしました。 336 00:19:36,142 --> 00:19:39,145 あっ… 誰の命だ。 337 00:19:39,145 --> 00:19:41,147 それは…。 338 00:19:41,147 --> 00:19:43,315 大上皇様です。 んっ! 339 00:19:43,315 --> 00:19:45,651 俺をはめたな ダイタス! 340 00:19:45,651 --> 00:19:47,987 国のためならば。 341 00:19:47,987 --> 00:19:49,989 どけ! (部下たち)うわぁ! 342 00:19:49,989 --> 00:19:53,159 《これだったのか 違和感は。 343 00:19:53,159 --> 00:19:56,328 どことなく様子のおかしかったニナ。 344 00:19:56,328 --> 00:20:00,332 使者は戻らず 突然の地方への視察。 345 00:20:00,332 --> 00:20:02,668 すべて俺を遠ざけるため。 346 00:20:02,668 --> 00:20:05,504 いったい誰が…》 347 00:20:05,504 --> 00:20:09,008 あっ! ニナ お前が!? 348 00:20:09,008 --> 00:20:13,512 (ニナ)今頃 アズ 怒ってるかなぁ。 349 00:20:13,512 --> 00:20:15,514 でも しようがないよね。 350 00:20:15,514 --> 00:20:18,017 止められたら困るし。 351 00:20:18,017 --> 00:20:22,521 《止められたら…。 352 00:20:22,521 --> 00:20:25,024 止めに来て…。 353 00:20:25,024 --> 00:20:27,026 ホントは行きたくない。 354 00:20:27,026 --> 00:20:30,029 顔が見たい 会いたい➡ 355 00:20:30,029 --> 00:20:32,531 もう一度…!》 356 00:20:32,531 --> 00:20:35,701 通すなと言われております! うぅ! 357 00:20:35,701 --> 00:20:39,205 ここから国境までは3日。 追いつけはしません! 358 00:20:39,205 --> 00:20:41,373 あっ! 359 00:20:41,373 --> 00:20:45,711 《ニナ… ニナ…。 360 00:20:45,711 --> 00:20:48,214 待ってろって 言ったよな? 361 00:20:48,214 --> 00:20:51,717 必ずなんとかすると 言ったろう!》 362 00:20:51,717 --> 00:20:55,221 ハァ ハァ ハァ…。 363 00:20:55,221 --> 00:21:06,165 ♬~ 364 00:21:06,165 --> 00:21:09,335 (ニナ)うっ… うぅ…。 365 00:21:09,335 --> 00:21:13,672 うっ… うぅ… うっ… うぅ…! 366 00:21:13,672 --> 00:21:17,176 《今だけ。 泣くのは今だけ》 367 00:21:17,176 --> 00:21:20,513 (泣き声) 368 00:21:20,513 --> 00:21:24,817 《今だけだから…》 369 00:22:57,877 --> 00:22:59,879 (銃声) 370 00:22:59,879 --> 00:23:01,814 (セト)ん~…。 371 00:23:01,814 --> 00:23:05,317 やっぱり とっさのときに これは向かないか。 372 00:23:05,317 --> 00:23:07,653 いい声だったのに 残念だ…。 373 00:23:07,653 --> 00:23:09,822 (おびえる声) 374 00:23:09,822 --> 00:23:12,992 んっ? いやいや そんなに おびえていたら➡ 375 00:23:12,992 --> 00:23:16,161 この女のように 殺意があったかに見えるぞ? 376 00:23:16,161 --> 00:23:18,497 (メア)エリザ姫…。 377 00:23:18,497 --> 00:23:21,834 ああ そんな名前だったか。 378 00:23:21,834 --> 00:23:25,170 セト様 お時間です。 379 00:23:25,170 --> 00:23:28,007 本日のお召し物は お目の色に合わせた➡ 380 00:23:28,007 --> 00:23:32,177 真紅の刺繍が入っております。 悪くない。 381 00:23:32,177 --> 00:23:36,682 本日はフォルトナの姫君が 到着予定となっております。 382 00:23:41,854 --> 00:23:44,657 (セト)誰?