1 00:00:02,239 --> 00:01:25,239 ♪♪~ 2 00:01:37,251 --> 00:01:49,913 ♪♪~ 3 00:01:49,913 --> 00:01:53,917 こちらが 先頃完成した 帝をお迎えする御殿→ 4 00:01:53,917 --> 00:01:57,017 「御幸の間」にございます。 5 00:02:03,911 --> 00:02:08,098 (どよめき) 6 00:02:08,098 --> 00:02:12,252 心の声 (古田左介)まずい… 帝をここへ お招きするということは→ 7 00:02:12,252 --> 00:02:17,624 信長様の天下布武は 既に 完了しつつあると言っていい。→ 8 00:02:17,624 --> 00:02:24,081 大きな武功を挙げねば 名茶会を 開けるほどの大大名にはなれぬ。→ 9 00:02:24,081 --> 00:02:29,181 だが そういう機会を得られるのも 残り あとわずか…。 10 00:02:32,256 --> 00:02:39,456 心の声 それにしても 襖一枚… 持って帰れぬものか。 11 00:02:43,050 --> 00:02:47,821 (織田信長)次! 次! 12 00:02:47,821 --> 00:02:50,908 次! 13 00:02:50,908 --> 00:02:53,894 お? 14 00:02:53,894 --> 00:02:55,946 次! 15 00:02:55,946 --> 00:02:58,282 上様自ら ご徴収を? 16 00:02:58,282 --> 00:03:03,187 いちいち座敷で挨拶してたら 後がつかえて面倒だからな。 17 00:03:03,187 --> 00:03:08,208 ほら 百文出せ。 祝い銭に 見物銭だ。 18 00:03:08,208 --> 00:03:10,561 新年 あけまして…。 19 00:03:10,561 --> 00:03:12,913 むう! あ…。 20 00:03:12,913 --> 00:03:15,949 次! ふう…。 21 00:03:15,949 --> 00:03:19,920 (細川忠興)お待ちして おりましたぞ 古田殿。 うん? 22 00:03:19,920 --> 00:03:24,620 おお お久しゅうござる! 細川忠興殿。 23 00:03:26,393 --> 00:03:33,350 明智殿のご息女 お玉様との ご婚礼には 顔を出せず失礼した。 24 00:03:33,350 --> 00:03:36,286 すぐ山城へお戻りか? いや→ 25 00:03:36,286 --> 00:03:41,308 美濃へ陣所の選定に参ります。 武田攻めも間もなくですからな。 26 00:03:41,308 --> 00:03:44,928 某の所へ寄りませぬか? うん? 27 00:03:44,928 --> 00:03:49,583 いや なに 良い唐物の花入れが 手に入りましてな。 28 00:03:49,583 --> 00:03:52,553 何しろ 六十貫文も したものですから→ 29 00:03:52,553 --> 00:03:55,989 人に見せたくて見せたくて。 ハッハハハ! 30 00:03:55,989 --> 00:04:00,344 心の声 それほどの銭を ポンと出せるのか…。→ 31 00:04:00,344 --> 00:04:06,783 父 藤孝殿と共に 若くして 丹後十二万石を預かる大大名。→ 32 00:04:06,783 --> 00:04:10,888 それに比べて この俺は…。→ 33 00:04:10,888 --> 00:04:13,688 やめよう 正月草々 腐るのは。 34 00:04:15,392 --> 00:04:18,295 (千 宗易)あけまして おめでとうございます。 35 00:04:18,295 --> 00:04:22,749 これは 宗易殿。 本年もご指導 お頼み申す。 36 00:04:22,749 --> 00:04:28,388 おつきあいを頂く諸将のもとへ 新年のご挨拶に伺っております。 37 00:04:28,388 --> 00:04:31,124 藤孝様のご都合は いかがで? 38 00:04:31,124 --> 00:04:35,679 確か 連歌会が3日にありますので その後なら。 39 00:04:35,679 --> 00:04:38,279 では お日を見まして。 40 00:04:41,285 --> 00:04:43,954 心の声 暮れから忙しそうだな。 41 00:04:43,954 --> 00:04:47,207 (家臣)大変だ 築垣が崩れたぞ! (家臣)人の列が→ 42 00:04:47,207 --> 00:04:50,507 あまりにも多くて 重さに 耐えきれなくなったらしい! 43 00:04:53,330 --> 00:05:02,556 ♪♪~ 44 00:05:02,556 --> 00:05:07,461 良い唐物の花入れに ございますな 藤孝様。 45 00:05:07,461 --> 00:05:12,649 (細川藤孝)伜からの贈り物です。 忠興は勇猛な男ですが→ 46 00:05:12,649 --> 00:05:15,849 近頃は 茶に うつつを抜かしておりましてな。 47 00:05:17,554 --> 00:05:21,291 これは失礼。 御茶頭を前に。 48 00:05:21,291 --> 00:05:25,579 何事も 過ぎたるは良くない ということです。 武人ならば→ 49 00:05:25,579 --> 00:05:29,750 芸事は あくまで たしなむ程度に とどめておくべき。 50 00:05:29,750 --> 00:05:35,505 いや たしなむにしても 近頃の輩は 古典を知らな過ぎる。 51 00:05:35,505 --> 00:05:41,728 器でも 今焼に風情があるなどと ほざく。 古を学ばぬ輩は→ 52 00:05:41,728 --> 00:05:46,116 武人として 良き働きが できるはずがないと思うが→ 53 00:05:46,116 --> 00:05:48,652 いかがですかな? 54 00:05:48,652 --> 00:05:54,558 ♪♪~ 55 00:05:54,558 --> 00:05:58,662 仰せのとおりに ございます。 56 00:05:58,662 --> 00:06:02,432 宗易殿とて 古典を知るお方。→ 57 00:06:02,432 --> 00:06:08,322 茶の湯の師として 伜の忠興を 良い方向へ導いて下され。→ 58 00:06:08,322 --> 00:06:13,076 下手に新しき道など ご教授なさらぬように。 59 00:06:13,076 --> 00:06:18,415 その「近頃の輩」が 何やら 不埒な物言いをするのを→ 60 00:06:18,415 --> 00:06:21,618 よく耳にします。 61 00:06:21,618 --> 00:06:24,288 不埒… とは? 62 00:06:24,288 --> 00:06:28,041 謀反人の 松永久秀や 荒木村重を→ 63 00:06:28,041 --> 00:06:32,329 英雄のごとく 褒めたたえている ようでございます。 64 00:06:32,329 --> 00:06:37,951 松永や荒木に我が身を重ね 自らも乱世が収まる前に→ 65 00:06:37,951 --> 00:06:44,651 下克上を成し遂げ 天下を手中にと たくらんでいるのやも。 66 00:06:46,560 --> 00:06:49,413 下克上などと 言い繕っても→ 67 00:06:49,413 --> 00:06:53,116 信長公への ただの 憂さ晴らしではないか。 68 00:06:53,116 --> 00:06:56,586 かような輩は 武人の風上にもおけぬ。 69 00:06:56,586 --> 00:06:59,690 主君をたたえずして 何とする。 70 00:06:59,690 --> 00:07:05,178 しかし 強き者の側につくことも 乱世にあっては→ 71 00:07:05,178 --> 00:07:10,778 武人の生き残る術。 恐れながら 藤孝様とて…。 72 00:07:16,623 --> 00:07:20,961 たとえ強き者が立ち上がろうと 所詮は逆賊。 73 00:07:20,961 --> 00:07:25,182 逆賊に与する者の定めは 古より明らか。 74 00:07:25,182 --> 00:07:29,052 この藤孝を見くびるでない。 75 00:07:29,052 --> 00:07:31,688 まことにございますか? 76 00:07:31,688 --> 00:07:35,392 くどい! 伜の忠興とて同じこと。 77 00:07:35,392 --> 00:07:41,214 たとえ何があろうと 丹後全軍 逆賊には断じてつかぬ! 78 00:07:41,214 --> 00:07:47,220 (宗易)私ども堺の町衆は 信長様に 大変お世話になっております。→ 79 00:07:47,220 --> 00:07:52,025 もし 信長様に謀反を起こし それに従う者あらば→ 80 00:07:52,025 --> 00:07:57,714 堺すべてが 物資 軍費の 協力を拒むことでしょう。→ 81 00:07:57,714 --> 00:08:02,285 それが私どもの 生きる術にございます。 82 00:08:02,285 --> 00:08:07,074 某を脅迫するおつもりか? 83 00:08:07,074 --> 00:08:11,611 心弱き者の不安から出た 本音にございます。 84 00:08:11,611 --> 00:08:15,615 確かなお点前にございました。 85 00:08:15,615 --> 00:08:21,455 声を荒らげ 大人気のうござった。 急がぬのなら 風呂でも。 86 00:08:21,455 --> 00:08:24,574 新年のご挨拶が まだ残ってますゆえ。 87 00:08:24,574 --> 00:08:28,245 殊勝ですな。 この後は どちらへ? 88 00:08:28,245 --> 00:08:30,363 (鳥の鳴き声) 89 00:08:30,363 --> 00:08:34,463 (宗易)明智様配下 筒井順慶様のもとへ。 90 00:08:38,755 --> 00:08:42,225 (家臣)あれが 古田様の 生まれ育った城にございますか? 91 00:08:42,225 --> 00:08:47,247 そうだ。 古田家は外様。 あのころは まだ 美濃の守護→ 92 00:08:47,247 --> 00:08:52,052 土岐家に仕えておった。 懐かしいのう。 93 00:08:52,052 --> 00:08:55,555 よく ここの柿を 食ろうたものよ。 94 00:08:55,555 --> 00:08:59,443 秋になれば 夕日と 畑一面の柿色とが交わって→ 95 00:08:59,443 --> 00:09:02,543 もう「キシェ~」という 絶景だった。 96 00:09:04,264 --> 00:09:07,384 (加藤景延) お? …これは古田様! 97 00:09:07,384 --> 00:09:11,288 久しゅうござる 加藤景延殿。 98 00:09:11,288 --> 00:09:15,926 いつぞやは 志野茶碗を送って頂き かたじけのうござった。 99 00:09:15,926 --> 00:09:19,446 これは 器作りの 足しにして下され。 100 00:09:19,446 --> 00:09:22,582 まことに かたじけのうございます。 101 00:09:22,582 --> 00:09:26,553 窯大将の仕事は 忙しゅうござるか? 102 00:09:26,553 --> 00:09:31,324 いやぁ 信長様の命により 今焼を いろいろ焼いてはおりますが→ 103 00:09:31,324 --> 00:09:35,061 まだまだ失敗作も多く。 それは それは。 104 00:09:35,061 --> 00:09:40,066 試作に次ぐ試作でしてのう。 志野は牟田洞窯で焼いたほうが→ 105 00:09:40,066 --> 00:09:43,220 出来が良い。 おっ これは? 106 00:09:43,220 --> 00:09:48,158 この辺りを掘ったら出てきた 古の物に。 107 00:09:48,158 --> 00:09:50,577 上久世でも 見かけたことがあるが→ 108 00:09:50,577 --> 00:09:54,915 この「ドワァッ」と翔びそうな形には 心躍ってござる。 109 00:09:54,915 --> 00:09:59,753 窯をご覧になりますか? 以前の窖窯から大窯に替わり→ 110 00:09:59,753 --> 00:10:03,053 より多く今焼が作れまする。 うむ。 111 00:10:09,496 --> 00:10:13,867 景延殿は 高麗の井戸茶碗を 見たことがござるな。 112 00:10:13,867 --> 00:10:18,555 信長様がお持ちの物を幾度か。 さすがに名物とあって→ 113 00:10:18,555 --> 00:10:22,255 あの びわ色を出すのは 難しゅうござる。 114 00:10:23,960 --> 00:10:28,982 一つ… 某のために 焼いては下さらぬか? 115 00:10:28,982 --> 00:10:31,251 はあ…。 116 00:10:31,251 --> 00:10:35,555 いやなに 井戸と うり二つでなくとも それはそれ。 117 00:10:35,555 --> 00:10:40,493 しかし お目にかなうものには ならぬと思いますが…。 118 00:10:40,493 --> 00:10:43,647 結構でござる。 119 00:10:43,647 --> 00:10:50,053 ♪♪~ 120 00:10:50,053 --> 00:10:52,956 (織田信忠)武田攻めも ここからが大詰めぞ! 121 00:10:52,956 --> 00:10:58,461 この織田信忠が狙いは ただ一つ。 武田勝頼と その一党を滅ぼし→ 122 00:10:58,461 --> 00:11:03,049 父上をお迎えし 甲斐 信濃を平定することだ。→ 123 00:11:03,049 --> 00:11:08,088 既に駿河から徳川家康殿 関東から北条氏政殿→ 124 00:11:08,088 --> 00:11:12,375 木曽からは 叔父 織田長益殿が出陣しておる。 125 00:11:12,375 --> 00:11:19,282 やはり最大の難敵は 勝頼の弟 仁科盛信が守る高遠城ですな。 126 00:11:19,282 --> 00:11:22,719 だからこそ 高遠に至る小城を 労せず落としたい。 127 00:11:22,719 --> 00:11:25,355 誰か 名乗り出る者は おらぬか! 128 00:11:25,355 --> 00:11:29,259 調略は 某に! うむ。 129 00:11:29,259 --> 00:11:33,413 本隊は 明後日 高遠へ向け出立する。 130 00:11:33,413 --> 00:11:37,317 小城とはいえ 落城せしめた者に 恩賞は厚いぞ。 131 00:11:37,317 --> 00:11:40,220 (中川清秀)大丈夫なのか? 左介殿。 132 00:11:40,220 --> 00:11:45,625 某は 義兄上ほどの武人を 信長様に降らせた男ですぞ。 133 00:11:45,625 --> 00:11:48,211 う…。 134 00:11:48,211 --> 00:11:53,433 心の声 そう もはや 大きな武功を立てる機会は→ 135 00:11:53,433 --> 00:11:57,153 この武田攻めをおいて 無いかもしれないのだ。→ 136 00:11:57,153 --> 00:12:04,511 これを逃せば俺は 数寄大名ならぬ 数寄小名で終わってしまう。→ 137 00:12:04,511 --> 00:12:09,449 加藤景延殿の作りし 今焼の威力→ 138 00:12:09,449 --> 00:12:12,749 今こそ存分に 発揮させて頂く! 139 00:12:14,454 --> 00:12:17,090 観念なさいませ。 140 00:12:17,090 --> 00:12:21,144 既に 信忠様の兵 五万が こちらに迫っております。 141 00:12:21,144 --> 00:12:24,531 降伏すれば 決して 悪いようにはいたしませぬ。 142 00:12:24,531 --> 00:12:29,085 信長の伜は 荒木村重の残党を 皆殺しにしたと聞いている。 143 00:12:29,085 --> 00:12:31,087 信用できるものか! 144 00:12:31,087 --> 00:12:36,493 では武田に殉じ 一族もろとも 滅びるおつもりか? 145 00:12:36,493 --> 00:12:39,112 覚悟はある。 146 00:12:39,112 --> 00:12:53,076 ♪♪~ 147 00:12:53,076 --> 00:12:58,114 敵とは申せ 人が死にゆくのは 不憫でならぬ。 148 00:12:58,114 --> 00:13:02,786 信長様から預かり 護符代わりにと 肌身離さず携えていた→ 149 00:13:02,786 --> 00:13:09,142 この高麗井戸茶碗 銘を「防弾柿」。 150 00:13:09,142 --> 00:13:12,228 これを持ち 城から撤退なさいませ。 151 00:13:12,228 --> 00:13:17,728 これ一つで 一族郎党 一生 食べてゆかれますぞ。 152 00:13:20,653 --> 00:13:23,053 あ…。 153 00:13:29,129 --> 00:13:31,881 これが 井戸茶碗というものか! 154 00:13:31,881 --> 00:13:35,685 話には聞いていたが 少し みすぼらしくないか? 155 00:13:35,685 --> 00:13:37,821 むむっ…。 156 00:13:37,821 --> 00:13:41,321 本物だという証拠は どこにある! 157 00:13:44,811 --> 00:13:48,615 結構でござる! お? 158 00:13:48,615 --> 00:13:52,685 某の最後の情けまで 信じられぬのなら→ 159 00:13:52,685 --> 00:13:56,890 もはや何の手助けも できませぬ。 160 00:13:56,890 --> 00:13:59,490 御免! 161 00:14:05,014 --> 00:14:07,214 待たれいっ! 162 00:14:10,420 --> 00:14:12,489 やりぃ。 163 00:14:12,489 --> 00:14:17,994 申し上げます! 某の調略によって 福与城主以下 従臣一同→ 164 00:14:17,994 --> 00:14:22,082 即刻退散し 織田方へ城を 明け渡しました。 165 00:14:22,082 --> 00:14:25,482 でかした! しかと父上に伝える! 166 00:14:28,071 --> 00:14:32,609 やりおったな。 しかし 一体どうやって? 167 00:14:32,609 --> 00:14:36,713 海老で鯛を釣ったとは申せ→ 168 00:14:36,713 --> 00:14:40,150 餌の海老が 少々惜しい気がしましてな。 169 00:14:40,150 --> 00:14:42,650 お…? 170 00:14:52,662 --> 00:14:59,018 手ごわいですな 仁科盛信は。 既に 二度の使者を送っておりますが→ 171 00:14:59,018 --> 00:15:02,021 一向に降伏する気配が ありませぬ。 172 00:15:02,021 --> 00:15:06,943 家康殿は既に 武田の重臣 穴山梅雪を寝返らせておる。 173 00:15:06,943 --> 00:15:10,413 我らも早く 勝頼のもとへ 攻め入らなければ…。 174 00:15:10,413 --> 00:15:12,599 (使い番)申し上げます!→ 175 00:15:12,599 --> 00:15:18,221 織田長益様 信州深志城を 開城せしめた由にございます! 176 00:15:18,221 --> 00:15:21,821 心の声 なにっ 長益様が?! 177 00:15:26,129 --> 00:15:30,183 よし 我らも日の出とともに 総攻めに出るぞ! 178 00:15:30,183 --> 00:15:33,987 お待ち下さい 信忠様! 179 00:15:33,987 --> 00:15:38,091 今一度… 今一度 某に交渉を! 180 00:15:38,091 --> 00:15:41,044 (どよめき) 181 00:15:41,044 --> 00:15:45,748 諦めろ 左介。 相手は あの信玄坊主の五男坊ぞ。 182 00:15:45,748 --> 00:15:48,651 お前ごときに 従う相手ではない。 183 00:15:48,651 --> 00:15:52,951 うう… くく…。 184 00:15:56,659 --> 00:15:58,759 うう…。 185 00:16:00,730 --> 00:16:03,283 よし。 行け 左介!→ 186 00:16:03,283 --> 00:16:07,583 ただし 総攻め開始の 刻限は変えぬぞ。 よいな。 187 00:16:12,175 --> 00:16:14,194 うん? 188 00:16:14,194 --> 00:16:19,094 (兵)使者として城に入った高僧だ。 (兵)むごい事しやがる。 189 00:16:23,052 --> 00:16:25,052 う うう…。 190 00:16:27,056 --> 00:16:29,442 心の声 気後れしてはならぬ。→ 191 00:16:29,442 --> 00:16:33,846 格において 長益様に かなわずとも→ 192 00:16:33,846 --> 00:16:37,717 せめて… せめて…→ 193 00:16:37,717 --> 00:16:43,617 数寄で負けた分は武で返す。 これが古田左介の生き様よ! 194 00:16:45,258 --> 00:16:47,958 プハ~ッ。 …フン。 195 00:16:51,714 --> 00:16:55,214 大殿は天守におられる。 196 00:16:57,587 --> 00:17:00,787 一つ言っておくぞ 古田とやら。 197 00:17:02,592 --> 00:17:07,380 我ら 決死の覚悟は変わらぬ。 何度交渉に来ようが→ 198 00:17:07,380 --> 00:17:12,280 あの坊主のように 我らの酒の肴になるだけだ。 199 00:17:15,154 --> 00:17:17,840 末期の宴の肴にな。 200 00:17:17,840 --> 00:17:21,540 (門番たちの笑い声) 201 00:17:27,417 --> 00:17:31,421 心の声 「決死の覚悟」か。 長く使い番をしていれば→ 202 00:17:31,421 --> 00:17:36,359 よく耳にする つまらぬ せりふよ。→ 203 00:17:36,359 --> 00:17:42,949 口では言えど 人間 生への執着は そうやすやすと捨てきれぬもの。→ 204 00:17:42,949 --> 00:17:45,949 「物」に関わる執着は特にな。 205 00:17:47,620 --> 00:17:50,023 何奴?! 206 00:17:50,023 --> 00:17:53,359 織田の使い番 古田左介と申す。 207 00:17:53,359 --> 00:17:56,612 城主 仁科盛信殿に お目通り願いたい。 208 00:17:56,612 --> 00:18:02,518 殿は ご瞑想の最中! 何人たりとも邪魔はさせぬ! 209 00:18:02,518 --> 00:18:06,255 このような物を 見たことがござるかな? 210 00:18:06,255 --> 00:18:11,160 珠徳作りの茶杓で 天下一の名物ぞ。 211 00:18:11,160 --> 00:18:14,897 仁科殿に献上せんと 思っていたが…→ 212 00:18:14,897 --> 00:18:20,453 名物は他にもござる。 今のうちに それを持って城を出なされ。 213 00:18:20,453 --> 00:18:25,858 それ一つで あらゆる夢が かないますぞ。 214 00:18:25,858 --> 00:18:28,561 こんな竹クズ 要らぬわ! あっ! 215 00:18:28,561 --> 00:18:32,861 心の声 この小僧 俺が作った逸品を…。 216 00:18:34,550 --> 00:18:37,020 これは いかがか? 217 00:18:37,020 --> 00:18:41,024 高麗丸形香合 銘を「糞柿」。 218 00:18:41,024 --> 00:18:43,176 ク… クソ餓鬼だと? 219 00:18:43,176 --> 00:18:48,815 その昔 高麗の陶工が 誤って 素焼きを肥だめに落とした。 220 00:18:48,815 --> 00:18:54,253 そんな己の愚かさを戒めようと あえて釉薬をかけ焼いたところ→ 221 00:18:54,253 --> 00:19:02,095 えも言われぬ柿色に焼き上がり 領主が長く愛用したと伝わる逸品。 222 00:19:02,095 --> 00:19:06,049 あ…。 年端のゆかぬ若者に→ 223 00:19:06,049 --> 00:19:11,449 この風情は わからなくて当然か。 いや 余計なものを見せてすま…。 224 00:19:13,156 --> 00:19:17,176 アハハハハ! アハハハハ! 225 00:19:17,176 --> 00:19:21,080 心の声 さすがは加藤景延殿の 作りし逸品。→ 226 00:19:21,080 --> 00:19:24,817 偽りの話も 信じさせる力がある。→ 227 00:19:24,817 --> 00:19:27,917 しかし あの小僧には ちと惜しかったのう。 228 00:19:33,025 --> 00:19:36,045 うっ! 何奴じゃ?! 229 00:19:36,045 --> 00:19:39,449 うん? 230 00:19:39,449 --> 00:19:43,319 高麗の井戸茶碗ぞ! 最後の開城交渉に→ 231 00:19:43,319 --> 00:19:46,219 献上品を 持って参ったのだ! 232 00:19:55,381 --> 00:19:58,835 それのどこが井戸茶碗ぞ? いっ! 233 00:19:58,835 --> 00:20:05,374 その碗には 井戸の特徴たる 梅花皮も貫入も ないではないか。 234 00:20:05,374 --> 00:20:09,074 心の声 まずい! この女 目が利く。 235 00:20:12,748 --> 00:20:14,948 むむ…。 236 00:20:17,153 --> 00:20:21,591 この期に及んで城中へ入るとは よい度胸じゃ。 237 00:20:21,591 --> 00:20:26,078 許してやるかわりに わらわを抱いてゆけ! 238 00:20:26,078 --> 00:20:28,264 お…? 239 00:20:28,264 --> 00:20:37,824 この戦 勝敗は もはや見えておる。 せめて殿と最後の契りをと思い…。 240 00:20:37,824 --> 00:20:40,624 いや もう何も言うまい。 241 00:20:42,762 --> 00:20:46,862 さあ わらわに 悦びを与えてゆけ。 242 00:20:53,556 --> 00:20:55,756 よかろう。 243 00:20:57,577 --> 00:21:03,866 某のロクロさばきで 極楽へと お連れ申そう。 244 00:21:03,866 --> 00:21:06,986 (いななき) 245 00:21:06,986 --> 00:21:11,507 これより総攻めに打って出る! 仁科盛信が一切を滅ぼすのだ! 246 00:21:11,507 --> 00:21:14,377 (兵たち)お~っ! 247 00:21:14,377 --> 00:21:18,577 生きておれよ… 左介殿。 248 00:21:22,685 --> 00:21:27,785 某の金時様が 目を覚まさぬようでござる。 249 00:21:31,477 --> 00:21:34,477 かたじけない。 250 00:21:37,250 --> 00:21:39,750 いずこへ? 251 00:21:44,156 --> 00:21:46,826 このままでは 死んでも死にきれぬ。 252 00:21:46,826 --> 00:21:51,731 いずこにか流れ たくましき男を探すわ! 253 00:21:51,731 --> 00:21:55,952 心の声 やはり人は 生への執着を捨てきれぬ。→ 254 00:21:55,952 --> 00:22:01,652 それにつけても げに恐ろしきは 女の欲ということか…。 255 00:22:03,576 --> 00:22:10,816 ♪♪~ 256 00:22:10,816 --> 00:22:16,772 心の声 この階段が… 俺の 栄光への懸け橋。 257 00:22:16,772 --> 00:22:28,584 ♪♪~ 258 00:22:28,584 --> 00:22:31,654 心の声 必ずや仁科を 口説き落とし…。 259 00:22:31,654 --> 00:22:35,891 ♪♪~ 260 00:22:35,891 --> 00:22:41,247 心の声 天下に名を馳せ… 大大名にのし上がってみせる! 261 00:22:41,247 --> 00:22:44,784 ♪♪~ 262 00:22:44,784 --> 00:22:47,484 むおっ! …え? 263 00:23:00,733 --> 00:23:03,953 ♪♪~(エンディングテーマ) 264 00:23:03,953 --> 00:23:09,792 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 265 00:23:09,792 --> 00:23:15,881 ♪♪「火傷しそうな真摯な情熱」 266 00:23:15,881 --> 00:23:22,088 ♪♪「世界中を敵に回したって」 267 00:23:22,088 --> 00:23:28,311 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 268 00:23:28,311 --> 00:23:34,083 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 269 00:23:34,083 --> 00:23:41,090 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 270 00:23:41,090 --> 00:23:46,679 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 271 00:23:46,679 --> 00:23:49,482 ♪♪「絆なんて 絆じゃない」 272 00:23:49,482 --> 00:23:53,352 ♪♪「思うまま生きて そして」 273 00:23:53,352 --> 00:23:58,991 ♪♪「昇った天辺から 見える」 274 00:23:58,991 --> 00:24:02,862 ♪♪「景色を教えて いつか」 275 00:24:02,862 --> 00:24:11,554 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 276 00:24:11,554 --> 00:24:15,091 ♪♪「叶えたい願い それは」 277 00:24:15,091 --> 00:24:22,098 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 278 00:24:22,098 --> 00:24:27,098 ♪♪「壊されないで 永遠に」 279 00:24:30,639 --> 00:24:51,239 ♪♪~