1 00:00:02,057 --> 00:00:08,564 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:08,564 --> 00:01:28,764 ♪♪~ 3 00:01:37,069 --> 00:01:58,891 ♪♪~ 4 00:01:58,891 --> 00:02:02,077 心の声 (古田左介) 落ち着くのだ。→ 5 00:02:02,077 --> 00:02:08,400 羽柴様より 公の茶会を許され まだ三月。 落ち着け。→ 6 00:02:08,400 --> 00:02:14,089 落ち着かねば 軸に記した 主題のごとき点前にはならぬぞ! 7 00:02:14,089 --> 00:02:17,589 ♪♪~ 8 00:02:25,568 --> 00:02:30,089 心の声 この俺も 己が造った 茶室「渋庵」へ→ 9 00:02:30,089 --> 00:02:33,089 宗匠を招くまでに なったのだ。 10 00:02:36,712 --> 00:02:42,312 心の声 齢四十一にして ようやく 一角の茶人に…。 11 00:02:59,768 --> 00:03:04,056 (千 宗易)湯加減の良い おいしい茶にございました。 12 00:03:04,056 --> 00:03:06,056 ああ! 13 00:03:09,595 --> 00:03:12,464 (山上宗二)では 「初花」を。 14 00:03:12,464 --> 00:03:16,602 羽柴様より お借りした 大名物 ここで用いた事は→ 15 00:03:16,602 --> 00:03:20,556 くれぐれも ご内密に。 わかっております。→ 16 00:03:20,556 --> 00:03:24,777 表に警護の者があるのを見れば 委細は承知。 17 00:03:24,777 --> 00:03:28,180 (宗易)「初花」に「朱徳の茶杓」→ 18 00:03:28,180 --> 00:03:33,202 「美濃の今焼茶碗」に その釜の蓋は…。 19 00:03:33,202 --> 00:03:36,955 松永の「平グモ」の蓋を 接いだ物にござる。 20 00:03:36,955 --> 00:03:42,594 欠けた蓋より漏れる湯気が 実に面白い。→ 21 00:03:42,594 --> 00:03:45,614 名物と そうでない物を 掛け合わせ→ 22 00:03:45,614 --> 00:03:51,804 軸の主題に合った「渋さ」を 醸し出す… さすがは古田様。 23 00:03:51,804 --> 00:03:55,057 宗匠のご指導の 賜物にござる。 24 00:03:55,057 --> 00:03:57,493 ただ…。 む? 25 00:03:57,493 --> 00:04:01,697 この「渋庵」は頂けませぬ。 えっ? 26 00:04:01,697 --> 00:04:05,150 私の「待庵」の まねに ございましょう。 27 00:04:05,150 --> 00:04:07,720 あ… ああ…。 28 00:04:07,720 --> 00:04:10,489 クッ クッ…。 29 00:04:10,489 --> 00:04:17,162 (宗易) 露地から窓の配置に至るまで 何の工夫も感じられませぬ。→ 30 00:04:17,162 --> 00:04:20,849 「わび数寄」の心を踏まえるのは 結構ですが→ 31 00:04:20,849 --> 00:04:24,349 形だけの まねでは 空々しいばかり。 32 00:04:25,988 --> 00:04:30,793 堺の人間なら いざ知らず お武家の方に これ以上は→ 33 00:04:30,793 --> 00:04:32,878 酷にございましょう。 34 00:04:32,878 --> 00:04:35,798 うう~…。 35 00:04:35,798 --> 00:04:37,816 (宗易)いいえ。 え? 36 00:04:37,816 --> 00:04:42,054 古田様は 間もなく 官位を授かろうという お方。 37 00:04:42,054 --> 00:04:48,560 必ずやご自分なりの創意を 見せて 下さるものと信じております。 38 00:04:48,560 --> 00:04:54,016 ご存じでしたか… 羽柴様が 関白になられるのを機に→ 39 00:04:54,016 --> 00:04:57,619 某も位を賜ることを。 40 00:04:57,619 --> 00:05:05,227 徳川様の重臣 石川数正様より 茶器の目利きを頼まれました。 41 00:05:05,227 --> 00:05:09,732 心の声 目利きの願いが 後を絶たぬとは聞いていたが→ 42 00:05:09,732 --> 00:05:12,832 よもや 宗匠と徳川が…。 43 00:05:14,920 --> 00:05:17,840 (宗易)先日届いた便りの中で→ 44 00:05:17,840 --> 00:05:24,113 徳川様は 古田様を いたく お褒めでした。→ 45 00:05:24,113 --> 00:05:27,833 これほどの働きを なさっておるのですから→ 46 00:05:27,833 --> 00:05:31,933 叙位も当然のことでは ありますまいか。 47 00:05:34,690 --> 00:05:40,796 期待しておりますよ 更なる 「わび」の境地へと至らんことを。 48 00:05:40,796 --> 00:05:42,796 はっ。 49 00:05:45,584 --> 00:05:49,184 心の声 位を賜れば…。 50 00:05:54,977 --> 00:05:59,715 心の声 好きに使える禄も増えようが→ 51 00:05:59,715 --> 00:06:06,655 責務も重うなり 武に費やす時も増すであろう。→ 52 00:06:06,655 --> 00:06:11,844 わび数寄に突っ走りたい俺には そこが つらい…。 53 00:06:11,844 --> 00:06:35,133 ♪♪~ 54 00:06:35,133 --> 00:06:42,724 心の声 眺める度に思うは 秀吉様ではなく 亡き信長様の でかさ。→ 55 00:06:42,724 --> 00:06:49,832 しかし… 三段の石垣にして 地上七層 地下二層。→ 56 00:06:49,832 --> 00:06:54,920 瓦にまで金箔を押し 虎や鷺の彫金で飾り→ 57 00:06:54,920 --> 00:06:59,020 豪華さでは はるかに 安土城をしのいでおる。 58 00:07:01,426 --> 00:07:04,413 心の声 この世で最大の 大坂城と→ 59 00:07:04,413 --> 00:07:08,884 最小の「待庵」が 最良として在る今の世。→ 60 00:07:08,884 --> 00:07:13,055 なんと すさまじき世に 俺は生きておるのだ! 61 00:07:13,055 --> 00:07:17,055 ≪(セミの鳴き声) 62 00:07:19,661 --> 00:07:25,651 心の声 それにしても 築城には 宗匠も関わったというが→ 63 00:07:25,651 --> 00:07:29,051 どこに 「渋さ」があるというのだ? 64 00:07:30,672 --> 00:07:34,772 ♪♪~ 65 00:07:40,632 --> 00:07:44,136 此度は 武家初の関白叙任→ 66 00:07:44,136 --> 00:07:49,191 まことに おめでとうございまする 藤原秀吉様。 67 00:07:49,191 --> 00:07:52,778 (秀吉)面を上げい。 68 00:07:52,778 --> 00:07:54,796 ぐあっ! 69 00:07:54,796 --> 00:07:58,996 ♪♪~ 70 00:08:00,752 --> 00:08:05,290 どうだ? 男ぶりが上がったろう。 71 00:08:05,290 --> 00:08:10,312 さぞ女子にモテようかと… ゴホッ ゴホッ… 失礼。 72 00:08:10,312 --> 00:08:13,582 これで お茶々の気を 引けるかのう。 73 00:08:13,582 --> 00:08:16,385 近頃 めっぽう 色っぽくなりおって。 74 00:08:16,385 --> 00:08:20,422 (セミの鳴き声) 75 00:08:20,422 --> 00:08:27,722 (小鳥のさえずり) 76 00:08:29,431 --> 00:08:33,719 ふぅ… ようやっと 天下人になれたわ。 77 00:08:33,719 --> 00:08:38,457 家康めが容易に従わぬから 「羽柴幕府」は開けなんだが→ 78 00:08:38,457 --> 00:08:43,979 帝の後ろ盾を得た俺に 誰も逆らえんだろうて。→ 79 00:08:43,979 --> 00:08:48,279 今まで よう尽くしてくれた。 …左介。 む? 80 00:08:50,752 --> 00:08:53,388 大名にして進ぜよう。 81 00:08:53,388 --> 00:08:55,891 あっ! 82 00:08:55,891 --> 00:09:01,380 (秀吉)摂津は俺の直轄とし 中川や高山は播磨へ移す。→ 83 00:09:01,380 --> 00:09:05,083 よって お前の 中川後見役を解く。 84 00:09:05,083 --> 00:09:10,105 代わりに 山城国 西の岡 三万五千石を与える。 85 00:09:10,105 --> 00:09:15,105 京周辺の三万五千は重いぞ。 異存はあるまいな。 86 00:09:18,847 --> 00:09:21,950 恐悦至極に存じまする。 87 00:09:21,950 --> 00:09:24,002 うむ。 88 00:09:24,002 --> 00:09:27,222 して 官職だが→ 89 00:09:27,222 --> 00:09:30,993 好きなのを選べ。 どうせ名ばかりよ。→ 90 00:09:30,993 --> 00:09:35,793 それぞれに 古よりの 「格」ちゅうもんは あるがな。 91 00:09:41,019 --> 00:09:47,059 心の声 たとえ名目だけとはいえ 死ぬまでその名で呼ばれかねぬ。→ 92 00:09:47,059 --> 00:09:50,062 左介という「ペシャッ」とした 安っぽい響きに→ 93 00:09:50,062 --> 00:09:52,881 少々 嫌悪を感じてもいた。→ 94 00:09:52,881 --> 00:09:56,518 選ぶなら 武人らしく 威厳のある名が良い。→ 95 00:09:56,518 --> 00:10:02,824 だが 格上の名を選び 中身との差をさらすのも恥。→ 96 00:10:02,824 --> 00:10:06,962 武人としての身の程を 知っておれば なおのこと。 97 00:10:06,962 --> 00:10:12,801 そうさな… 古田大蔵 古田弾正 なんかも 強そうではないか。 98 00:10:12,801 --> 00:10:14,920 むむ…。 99 00:10:14,920 --> 00:10:18,356 心の声 やはり 響きに 突っ張りがある。→ 100 00:10:18,356 --> 00:10:23,845 名に踊らされ 「武」の勤めが 激しうなるのも つらい。→ 101 00:10:23,845 --> 00:10:28,450 俺には やはり 数寄者のごとき名が似合うのだ。 102 00:10:28,450 --> 00:10:30,450 うん? 103 00:10:32,554 --> 00:10:34,554 ああ…。 104 00:10:39,094 --> 00:10:42,397 回想 これは良き色にござる。 105 00:10:42,397 --> 00:10:46,501 (高山右近)南蛮では 「オリーベ」と申す色だそうで。 106 00:10:46,501 --> 00:10:53,001 ほう! この鮮やかな色が… オリーベ。 107 00:10:56,695 --> 00:10:58,695 はっ! お? 108 00:11:00,866 --> 00:11:06,021 憚ながら 古来より 織物や 染め物を つかさどる職→ 109 00:11:06,021 --> 00:11:09,291 「織部」を授かりたく。 110 00:11:09,291 --> 00:11:13,128 「弾正」や「大蔵」より格下ぞ。 つくづく出世の欲が→ 111 00:11:13,128 --> 00:11:16,531 なくなったのう。 いえ。 112 00:11:16,531 --> 00:11:21,069 他の欲が 体中に みなぎっておりまする。 113 00:11:21,069 --> 00:11:23,555 あぁ? 114 00:11:23,555 --> 00:11:26,324 むふ。 115 00:11:26,324 --> 00:11:32,624 (秀吉)よかろう。 帝に代わり 今日をもって 古田左介を…。 116 00:11:36,485 --> 00:11:42,023 (秀吉)従五位下 古田織部正重然とす! 117 00:11:42,023 --> 00:11:44,623 ♪♪~ 118 00:11:49,281 --> 00:11:55,237 ♪♪~ 119 00:11:55,237 --> 00:11:58,490 我が長女 千。 はい。 120 00:11:58,490 --> 00:12:02,394 我が義弟 古田重継。 はっ! 121 00:12:02,394 --> 00:12:07,015 その方らを夫婦にしたは 他でもない。 某に代わり→ 122 00:12:07,015 --> 00:12:11,019 亡き義兄上が 中川の家を 補佐するためぞ。 123 00:12:11,019 --> 00:12:17,659 秀政殿は加増され 播磨へ移る。 十三万石もの領地を束ねるは→ 124 00:12:17,659 --> 00:12:21,059 容易ではない。 しかと務めよ! 125 00:12:22,781 --> 00:12:27,152 心得ました。 古田織部正様。 126 00:12:27,152 --> 00:12:30,188 フフン。 127 00:12:30,188 --> 00:12:36,945 心の声 ああ 古田織部正… なんと良い響きよ。→ 128 00:12:36,945 --> 00:12:39,464 硬からず 柔らかからず→ 129 00:12:39,464 --> 00:12:43,768 すがすがしい草原を思わす 絶妙な名ではないか。 130 00:12:43,768 --> 00:12:48,773 (古田重定)むう? …織部が父として助言いたす! 131 00:12:48,773 --> 00:12:51,893 うん? (重定) この男のようには なるなよ! 132 00:12:51,893 --> 00:12:53,879 はあ?! 133 00:12:53,879 --> 00:12:56,231 (重定)こやつのごとく 遊びほうけておっては→ 134 00:12:56,231 --> 00:12:59,384 代々続く お家も 滅びてしまうわい。→ 135 00:12:59,384 --> 00:13:05,423 脇目も振らず奉公し 古田家の 先々まで案じて生きるのだ。 136 00:13:05,423 --> 00:13:08,710 何を申される 父上。 某が いつ…。 137 00:13:08,710 --> 00:13:15,750 何やら 美濃の窯大将にまで 金子を献じておるそうではないか。 138 00:13:15,750 --> 00:13:17,750 あっ…。 139 00:13:19,721 --> 00:13:25,877 (おせん)申し訳ありませぬ 父上。 妻の私が至らぬゆえ ご心配を。 140 00:13:25,877 --> 00:13:30,899 おせん殿が わびることではない。 そなたがおればこそ→ 141 00:13:30,899 --> 00:13:35,053 こやつが どうにか 外道に落ちずに済んでおるのだ。 142 00:13:35,053 --> 00:13:40,692 さて… 場が濁ったところで 勤めに行こうかのう。 143 00:13:40,692 --> 00:13:45,230 おせん… 五日の留守を頼む。 144 00:13:45,230 --> 00:13:47,499 はい。 145 00:13:47,499 --> 00:13:49,599 待て。 146 00:13:52,270 --> 00:13:55,090 いずれへ参る? 147 00:13:55,090 --> 00:14:01,830 (セミの鳴き声) 148 00:14:01,830 --> 00:14:05,700 美濃の窯大将に ちと用が。 149 00:14:05,700 --> 00:14:10,000 つ~っ! このドラ息子が~っ! 150 00:14:12,891 --> 00:14:15,091 うん? 151 00:14:17,045 --> 00:14:22,667 これは間の悪い。 お出かけにござるか 織部殿。 152 00:14:22,667 --> 00:14:25,153 どなたかな? 153 00:14:25,153 --> 00:14:31,192 上田左太郎重安と申します。 主君 丹羽長秀様亡き後→ 154 00:14:31,192 --> 00:14:35,897 関白様に召し抱えられ 今日は ご挨拶をと。 155 00:14:35,897 --> 00:14:40,797 かねてより それはそれは。 お会いしとうござった。 156 00:14:48,059 --> 00:14:52,459 (左太郎)あの すばらしき 「信幟」の雷に打たれてより…。 157 00:14:54,582 --> 00:14:58,053 どうにも戦に 身が入らずじまいでして。 158 00:14:58,053 --> 00:15:00,422 フッ。 159 00:15:00,422 --> 00:15:04,125 しばし暇はござるかな? は? 160 00:15:04,125 --> 00:15:09,631 美濃までご同行頂けるなら 良い物を お見せできますぞ。 161 00:15:09,631 --> 00:15:11,631 うん? 162 00:15:13,485 --> 00:15:16,685 回想 あ… あれが…。 163 00:15:19,124 --> 00:15:22,324 (左太郎)古田左介! 164 00:15:28,883 --> 00:15:32,253 心の声 (左太郎)いささか 奇なる人やもしれぬゆえ→ 165 00:15:32,253 --> 00:15:36,725 挨拶だけで済まそうと 思うていたが→ 166 00:15:36,725 --> 00:15:42,625 確かめたくはある。 古田織部という男を。 167 00:15:51,723 --> 00:15:54,392 (加藤景延) これほどの米俵を! 168 00:15:54,392 --> 00:16:00,415 窯大将の加藤景延殿には 良き物を どんどん作ってほしくてのう。 169 00:16:00,415 --> 00:16:05,437 頂くに しのびないですな。 (左太郎)そうですぞ 織部殿。 170 00:16:05,437 --> 00:16:07,555 うん? お? 171 00:16:07,555 --> 00:16:10,258 これらは 領民の血税にござろう。 172 00:16:10,258 --> 00:16:14,662 武人ならば 「西の岡」がために費やすが道理。 173 00:16:14,662 --> 00:16:18,183 我が領民は 目の肥えた 太っ腹にござるよ。 174 00:16:18,183 --> 00:16:25,223 世に良い物が増えるならば きっと喜びましょうぞ。 ハハハハ。 175 00:16:25,223 --> 00:16:28,193 う~む…。 176 00:16:28,193 --> 00:16:32,464 窯元衆は集めて下さったか? 可児から瀬戸に至るまで→ 177 00:16:32,464 --> 00:16:36,601 織部様の目にかなう 腕利きの者が そろってございます。 178 00:16:36,601 --> 00:16:39,101 かたじけない。 179 00:16:42,123 --> 00:16:45,226 むむ? 180 00:16:45,226 --> 00:16:47,829 ♪♪~ 181 00:16:47,829 --> 00:16:50,765 参りましょうぞ 上田殿。 182 00:16:50,765 --> 00:16:53,902 え? …う~ん。 183 00:16:53,902 --> 00:17:14,789 ♪♪~ 184 00:17:14,789 --> 00:17:20,295 (元蔵)頼まれておりました今焼 瀬戸黒茶碗を持参いたしました。 185 00:17:20,295 --> 00:17:26,084 待っておったぞ! 宗匠の右腕 長次郎殿の今焼 黒茶碗に→ 186 00:17:26,084 --> 00:17:29,354 匹敵する名器を! 187 00:17:29,354 --> 00:17:31,954 (元蔵)お目に かなうかどうか…。 188 00:17:33,791 --> 00:17:35,991 (一同)おお! 189 00:17:38,913 --> 00:17:43,613 ♪♪~ 190 00:17:47,522 --> 00:17:52,160 いい… 実に渋く いい! 191 00:17:52,160 --> 00:17:54,529 でかしたぞ 元蔵! 192 00:17:54,529 --> 00:17:57,882 恐らく 長次郎殿も参考にした 瀬戸黒には→ 193 00:17:57,882 --> 00:18:02,704 名碗が いくつかございますが 此度は趣を変え→ 194 00:18:02,704 --> 00:18:07,225 夏に茶が熱すぎぬよう 平たく 硬く 焼き上げました。 195 00:18:07,225 --> 00:18:12,096 それが良いのだ。 ただの まねでは また叱られるからのう。 196 00:18:12,096 --> 00:18:15,396 早う 宗匠に見せて意見を聞きたい。 197 00:18:17,519 --> 00:18:20,688 お? 198 00:18:20,688 --> 00:18:23,388 いかがかな? 199 00:18:28,096 --> 00:18:32,617 う~ん… あの「信幟」ほどには ときめきませぬが…。 200 00:18:32,617 --> 00:18:35,887 まだまだ「わび数寄」が わかっとらんのう。 201 00:18:35,887 --> 00:18:40,187 牟田洞窯の半七! はっ! 202 00:18:42,393 --> 00:18:47,293 志野焼のうまい その方には これを。 203 00:18:51,686 --> 00:18:55,286 (半七)この 赤く丸い染め付けは? 204 00:18:56,858 --> 00:18:59,494 乳首よ。 205 00:18:59,494 --> 00:19:02,213 乳首? あまり問うでない! 206 00:19:02,213 --> 00:19:06,050 己が妻の裸体まで 説明しとうないからのう。 207 00:19:06,050 --> 00:19:08,550 (笑い声) 208 00:19:10,855 --> 00:19:14,626 染め付けは 極めて 難しゅうございますが→ 209 00:19:14,626 --> 00:19:22,150 あれだけの職禄を頂いた以上 是が非でも作ってみせまする! 210 00:19:22,150 --> 00:19:26,054 あまりの良さに しなびた大金時殿が→ 211 00:19:26,054 --> 00:19:28,356 いきり立つほどの物を 頼むぞ。 212 00:19:28,356 --> 00:19:33,962 (笑い声) 213 00:19:33,962 --> 00:19:44,355 ♪♪~ 214 00:19:44,355 --> 00:19:47,925 元蔵! はっ! 215 00:19:47,925 --> 00:19:51,396 その方の窯印ぞ。 216 00:19:51,396 --> 00:19:53,996 窯印? 217 00:19:57,218 --> 00:19:59,804 丈八! はっ! 218 00:19:59,804 --> 00:20:01,789 佐助! はっ! 219 00:20:01,789 --> 00:20:03,775 友十! はっ! 220 00:20:03,775 --> 00:20:05,793 六兵衛! はっ! 221 00:20:05,793 --> 00:20:08,062 半七! はっ! 222 00:20:08,062 --> 00:20:10,181 治兵衛! はっ! 223 00:20:10,181 --> 00:20:12,300 金九郎! はっ! 224 00:20:12,300 --> 00:20:14,452 八郎次! はっ! 225 00:20:14,452 --> 00:20:17,288 吉右衛門! はっ。 226 00:20:17,288 --> 00:20:20,858 そして景延殿には 皆の場を調え→ 227 00:20:20,858 --> 00:20:24,445 新しき窯作りに いそしんで下され。 228 00:20:24,445 --> 00:20:26,564 うむ。 229 00:20:26,564 --> 00:20:31,569 皆も知るとおり かつて信長公は 「瀬戸六作」を定め→ 230 00:20:31,569 --> 00:20:37,191 それぞれに窯印を与え 今焼作りを推進された。 231 00:20:37,191 --> 00:20:45,183 しかし 信長公亡き後 後押しする者は のうなったのだ。 232 00:20:45,183 --> 00:20:50,204 天下を揺るがす 悲惨極まりない一大事ぞ。 233 00:20:50,204 --> 00:20:53,257 (泣き声) 234 00:20:53,257 --> 00:20:57,557 心の声 そこまで深刻なこと… なのか? 235 00:20:59,347 --> 00:21:01,547 ご案じ召さるな。 236 00:21:03,618 --> 00:21:05,618 お? うん? 237 00:21:07,655 --> 00:21:13,555 三万五千石の大名となった某が 信長公に代わり…。 238 00:21:15,263 --> 00:21:20,451 「織部十作」を新たに定め 美濃物を天下にとどろかす! 239 00:21:20,451 --> 00:21:23,654 ああ! あ…。 240 00:21:23,654 --> 00:21:27,158 織部… 十作。 241 00:21:27,158 --> 00:21:31,095 ♪♪~ 242 00:21:31,095 --> 00:21:35,032 織部様! 織部様! 243 00:21:35,032 --> 00:21:41,055 心の声 織部十作… 関白様の許しは得ておるのか? 244 00:21:41,055 --> 00:21:45,226 ♪♪~ 245 00:21:45,226 --> 00:21:48,229 (笑い声) 246 00:21:48,229 --> 00:22:14,055 ♪♪~ 247 00:22:14,055 --> 00:22:17,191 (笑い声) 248 00:22:17,191 --> 00:22:25,616 心の声 こんな… こんな ひょうげた 場が この世にあったのか!→ 249 00:22:25,616 --> 00:22:32,523 見える… 俺には見えてしまう… 奇なる人間どころか→ 250 00:22:32,523 --> 00:22:35,823 恐ろしく格好のよい御仁に! 251 00:22:43,935 --> 00:22:47,722 心の声 (左太郎) つきおうて みようぞ。→ 252 00:22:47,722 --> 00:22:57,222 何やら この先 胸躍らせる 古田織部なる怪人に。 253 00:23:00,518 --> 00:23:03,754 ♪♪~(エンディングテーマ) 254 00:23:03,754 --> 00:23:09,577 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 255 00:23:09,577 --> 00:23:15,700 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 256 00:23:15,700 --> 00:23:21,889 ♪♪「世界中を敵に回したって」 257 00:23:21,889 --> 00:23:28,129 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 258 00:23:28,129 --> 00:23:33,885 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 259 00:23:33,885 --> 00:23:40,892 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 260 00:23:40,892 --> 00:23:46,497 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 261 00:23:46,497 --> 00:23:49,300 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 262 00:23:49,300 --> 00:23:53,154 ♪♪「思うまま生きて そして」 263 00:23:53,154 --> 00:23:58,793 ♪♪「昇った天辺から 見える」 264 00:23:58,793 --> 00:24:02,663 ♪♪「景色を教えて いつか」 265 00:24:02,663 --> 00:24:11,355 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 266 00:24:11,355 --> 00:24:14,892 ♪♪「叶えたい願い それは」 267 00:24:14,892 --> 00:24:21,883 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 268 00:24:21,883 --> 00:24:26,883 ♪♪「壊されないで 永遠に」 269 00:24:30,057 --> 00:24:50,061 ♪♪~ 270 00:24:50,061 --> 00:24:53,331 「世界で一つだけの華」。 271 00:24:53,331 --> 00:24:57,031 武か数寄か それが問題にて候。