1 00:00:02,154 --> 00:00:08,660 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:08,660 --> 00:01:28,860 ♪♪~ 3 00:01:35,030 --> 00:01:53,265 ♪♪~ 4 00:01:53,265 --> 00:01:56,168 (湯をくむ音) 5 00:01:56,168 --> 00:02:02,057 ♪♪~ 6 00:02:02,057 --> 00:02:05,093 (古田織部)あっ! 7 00:02:05,093 --> 00:02:07,462 (今井宗久)あ あ…。 8 00:02:07,462 --> 00:02:14,162 ♪♪~ 9 00:02:20,726 --> 00:02:26,331 (豊臣秀長)あれでは 今井宗久殿に 筆頭茶頭は務まりますまい。→ 10 00:02:26,331 --> 00:02:30,652 宗易殿で決まりですな 兄上。 11 00:02:30,652 --> 00:02:36,024 禁裏にて 帝をもてなす 天下一の御茶頭は。 12 00:02:36,024 --> 00:02:40,762 (石田三成)しかし秀長様 わび茶の点前なら いざ知らず→ 13 00:02:40,762 --> 00:02:44,366 宗易殿は 貴人をもてなす 台子点前を→ 14 00:02:44,366 --> 00:02:47,319 省略しておられるようにも 見受けられました。 15 00:02:47,319 --> 00:02:54,226 うん? 帝を御前にして あの点前は いかがなものかと。 16 00:02:54,226 --> 00:02:57,696 よいか 石田治部少輔。 うん? 17 00:02:57,696 --> 00:03:03,096 (秀長) 茶の湯とは 形式をなぞらえば 良いというものではない。 18 00:03:05,103 --> 00:03:10,092 (豊臣秀吉)宗易に 茶を習ったらどうだ? 三成。 19 00:03:10,092 --> 00:03:15,392 固い頭も 少しは ほぐれるぞ。 …うん? 20 00:03:20,669 --> 00:03:23,238 お茶々! 21 00:03:23,238 --> 00:03:27,542 (茶々)本日は お日柄も よろしうに 関白様。 22 00:03:27,542 --> 00:03:30,963 左介! はっ! おねに よろしく伝えておけ。→ 23 00:03:30,963 --> 00:03:34,850 今日は そっちに行けぬとな。 お茶々~! 24 00:03:34,850 --> 00:03:38,153 お茶々 お茶々。 ハハハ~。 25 00:03:38,153 --> 00:03:40,472 ふう~。 26 00:03:40,472 --> 00:03:43,859 ♪♪~ 27 00:03:43,859 --> 00:03:51,984 関白様には 内々の儀 お忙しく 北の政所 おね様には すまぬと…。 28 00:03:51,984 --> 00:03:57,673 (おね)どうせまた女子の所にでも 行っとるんでしょう。 …はぁ。 29 00:03:57,673 --> 00:04:02,294 言い繕うのが 毎度 大変じゃのう 織部殿。 30 00:04:02,294 --> 00:04:04,863 決して そのようなことは…。 31 00:04:04,863 --> 00:04:08,863 よいよい おみゃあさんを 怒っとりゃせんから。 32 00:04:10,602 --> 00:04:12,602 ≪おね様。 33 00:04:14,423 --> 00:04:20,228 これは加藤清正殿。 四国の 長宗我部攻め以来ですな。 34 00:04:20,228 --> 00:04:22,731 (加藤清正)ちょっちゅね。 35 00:04:22,731 --> 00:04:28,403 良いものを持ってきたよ。 俺が 主計頭になった内祝の品を→ 36 00:04:28,403 --> 00:04:31,603 まだ あげてなかったでしょ。 37 00:04:33,825 --> 00:04:35,827 おおっ! 38 00:04:35,827 --> 00:04:42,534 実に鮮やかな「辻が花」ですなぁ! 良い布帛の生地を使うておること。 39 00:04:42,534 --> 00:04:49,841 ちょっちゅね。 虎はね 常に体を なめて 美しく保つと申してね。 40 00:04:49,841 --> 00:04:55,030 強き立場のモンは 身だしなみに 気ぃ付けろっちゅうことでしょ? 41 00:04:55,030 --> 00:05:00,552 ちょっちゅね。 童のころから 虎の話ばっかして→ 42 00:05:00,552 --> 00:05:04,256 育て方を間違うてまった。 43 00:05:04,256 --> 00:05:08,026 だけど こんな雅なモン よう着りゃあせんわ。 44 00:05:08,026 --> 00:05:11,863 汚れていいモンが 性に合っとるでね。 45 00:05:11,863 --> 00:05:14,282 むむっ! 46 00:05:14,282 --> 00:05:17,682 心の声 着ぬのなら… 欲しい。 47 00:05:19,337 --> 00:05:24,726 心の声 俺の趣味ではないが おせんが着たなら→ 48 00:05:24,726 --> 00:05:30,665 乱世の荒野に咲く 一輪の花の ごとく 映えるに違いないのだ。 49 00:05:30,665 --> 00:05:33,668 アハハハハ。 ちょっちゅね。 50 00:05:33,668 --> 00:05:37,539 心の声 しかし これは 清正殿が祝いの品。→ 51 00:05:37,539 --> 00:05:42,139 横取るかのごとく 買いたしと 申すは あまりに はしたない。 52 00:05:43,829 --> 00:05:47,532 では 某は これにて。 53 00:05:47,532 --> 00:05:49,918 織部殿! はっ。 54 00:05:49,918 --> 00:05:56,158 欲しいなら持っていきゃいいがね。 隠しとっても顔に書いてあるよ。 55 00:05:56,158 --> 00:05:58,258 はあっ! 56 00:06:00,929 --> 00:06:03,229 ちょっちゅね。 57 00:06:08,970 --> 00:06:11,339 はあ? 58 00:06:11,339 --> 00:06:13,859 さあ 抱くがよい サル! 59 00:06:13,859 --> 00:06:15,859 あ…。 60 00:06:25,704 --> 00:06:31,460 お茶々から誘うてくるとは こういうことか。 61 00:06:31,460 --> 00:06:34,863 わらわは天下の織田が娘ぞ。 62 00:06:34,863 --> 00:06:38,867 こぢんまりと暮らしてゆくのは 我慢ならぬ。 63 00:06:38,867 --> 00:06:45,490 立場をわきまえ つつましくあれと 長益に言われるのも 虫ずが走る。 64 00:06:45,490 --> 00:06:49,490 関白のお手つきとならば 縛りも のうなる。 65 00:06:54,916 --> 00:06:57,552 ふむ。→ 66 00:06:57,552 --> 00:07:03,141 その方の実の父である 浅井や 義父の柴田より→ 67 00:07:03,141 --> 00:07:06,228 織田の勢いが勝ったか。→ 68 00:07:06,228 --> 00:07:12,167 心意気は良いが その有様では 色気も糞もないわ。 69 00:07:12,167 --> 00:07:14,867 (ぶどう酒をつぐ音) あ…? 70 00:07:18,323 --> 00:07:20,823 うん? …ほれ。 71 00:07:22,894 --> 00:07:28,650 (秀吉)人間 ばくちにのめり込むと 立つモンも立たんようになる。 72 00:07:28,650 --> 00:07:32,354 のめり込み過ぎたようじゃ。 73 00:07:32,354 --> 00:07:36,554 天下取りという 大ばくちにのう。 74 00:07:43,164 --> 00:07:47,402 その方の面もいかん。 75 00:07:47,402 --> 00:07:50,802 亡き 信長様を思い出す。 76 00:07:52,424 --> 00:07:58,430 あ… あ… ああ…。 77 00:07:58,430 --> 00:08:01,166 いかがした? 78 00:08:01,166 --> 00:08:03,985 あ… あ…。 79 00:08:03,985 --> 00:08:21,036 (荒い息遣い) 80 00:08:21,036 --> 00:08:23,188 効いてきたか。 81 00:08:23,188 --> 00:08:27,688 あ… ハァ… ハァ…。 82 00:08:29,361 --> 00:08:35,700 欲せ。 欲さねば 欲しいものは手に入らぬぞ。 83 00:08:35,700 --> 00:08:39,400 ハァ… ハァ… あっ。 84 00:08:41,022 --> 00:08:45,694 俺も数寄者ぞ。 昔 渡りを やっとった頃→ 85 00:08:45,694 --> 00:08:52,100 よう使い方を仕込まれてのう。 フッフッフッフッ。 86 00:08:52,100 --> 00:08:54,100 あっ! 87 00:08:57,722 --> 00:08:59,722 フッ。 88 00:09:01,459 --> 00:09:03,459 あ…。 89 00:09:07,432 --> 00:09:10,502 あっ! 90 00:09:10,502 --> 00:09:14,956 あ… あ… ハァ…。 91 00:09:14,956 --> 00:09:22,497 (荒い息遣い) 92 00:09:22,497 --> 00:09:27,235 来た! ようやっと 3年ぶりに来たわ!→ 93 00:09:27,235 --> 00:09:34,135 よかろう。 お前好みに 世を華やかに変えてやろうぞ! 94 00:09:36,628 --> 00:09:39,964 ♪♪~ 95 00:09:39,964 --> 00:09:42,183 ああ~。 96 00:09:42,183 --> 00:09:46,421 ♪♪~ 97 00:09:46,421 --> 00:09:50,425 良い! 「辻が花」が 実に映える。 98 00:09:50,425 --> 00:09:54,529 身丈を合わせれば 更に似合うぞ おせん。 99 00:09:54,529 --> 00:09:57,932 (おせん)かような 華やかなものを着ていては→ 100 00:09:57,932 --> 00:10:02,937 何やら… かえって 先行きが不安になります。 101 00:10:02,937 --> 00:10:08,660 わかっておる。 だが 床に飾りが 無いがごとく 花が乏しいのも→ 102 00:10:08,660 --> 00:10:13,581 つまらぬものぞ。 大金時殿も そう申しておる。 103 00:10:13,581 --> 00:10:16,951 まあ… ウッフフ。 104 00:10:16,951 --> 00:10:27,929 ♪♪~ 105 00:10:27,929 --> 00:10:33,518 娘の千が嫁いで 寂しく思うておりました。 106 00:10:33,518 --> 00:10:37,956 ♪♪~ 107 00:10:37,956 --> 00:10:46,965 (セミの鳴き声) 108 00:10:46,965 --> 00:10:53,004 朝顔の咲き乱れる様を 見に行くと 申したはずぞ。 109 00:10:53,004 --> 00:10:57,204 誰が一輪残らず 摘み取れと言った! 110 00:11:01,096 --> 00:11:05,396 たった一輪のみ 床へ! 111 00:11:07,602 --> 00:11:13,158 (千 宗易)お忙しい中 ようこそ お越し下さりました。 112 00:11:13,158 --> 00:11:21,282 お見事! 咲き乱れておるものは 朝顔というより 漠とした美。→ 113 00:11:21,282 --> 00:11:25,787 かように一輪のみ飾らば 形や色が強調され→ 114 00:11:25,787 --> 00:11:29,390 朝顔そのものの美が 際立ちまする。 115 00:11:29,390 --> 00:11:31,743 (宗易)恐れ入ります。 116 00:11:31,743 --> 00:11:36,564 う~ん… 俺は咲き乱れたモンを 見たかったわい。 117 00:11:36,564 --> 00:11:39,964 その方 ちと やり過ぎぞ。 118 00:11:41,736 --> 00:11:46,424 筆頭茶頭は その方と 初めから決めておったのに→ 119 00:11:46,424 --> 00:11:51,095 あの茶会で 台子点前も省略しおって。 120 00:11:51,095 --> 00:11:57,368 運良く今井が湯をこぼさねば 皆 納得しかねるところだ。 121 00:11:57,368 --> 00:12:03,625 恐れながら あれこそ 私の信ずる最上の点前。 122 00:12:03,625 --> 00:12:07,228 関白様にも 同じやり方にて→ 123 00:12:07,228 --> 00:12:11,828 禁中茶会に 臨んで頂きとう存じます。 124 00:12:14,502 --> 00:12:20,692 点前は それでもよいが 禁中で俺の後見役を務めるには→ 125 00:12:20,692 --> 00:12:24,162 禅僧として もっと上の格が要る。 126 00:12:24,162 --> 00:12:26,931 存じております。 127 00:12:26,931 --> 00:12:34,355 大徳寺住持 古渓宗陳に 良い居士号を選ばせた。 128 00:12:34,355 --> 00:12:41,763 正式な勅旨は後になるが これより 千 宗易改め→ 129 00:12:41,763 --> 00:12:45,663 千 利休と名乗るがよい。 130 00:12:48,953 --> 00:12:57,095 「利休」とは 厳しい鍛錬の末 ようやく到達できる禅の境地。 131 00:12:57,095 --> 00:13:03,268 すばらしき居士号を選んで頂き 恐悦にございまする。 132 00:13:03,268 --> 00:13:06,221 して 黄金の茶室は出来たか? 133 00:13:06,221 --> 00:13:10,058 (利休)既に 黄金の茶器も そろっております。 134 00:13:10,058 --> 00:13:12,060 もう一つ…。 135 00:13:12,060 --> 00:13:14,529 (セミの鳴き声) 136 00:13:14,529 --> 00:13:17,265 ♪♪~ 137 00:13:17,265 --> 00:13:19,365 はぁ? 138 00:13:21,269 --> 00:13:25,156 はるばる南蛮から 取り寄せました。 139 00:13:25,156 --> 00:13:29,594 これを茶に混ぜますれば じわりと安らかに→ 140 00:13:29,594 --> 00:13:32,397 黄泉へと お送りできまする。 141 00:13:32,397 --> 00:13:34,497 ああっ! あっ! 142 00:13:37,201 --> 00:13:43,001 まさか その方 茶に毒を盛り 帝を…。 143 00:13:44,659 --> 00:13:48,429 あなた様も帝も 世に咲く華。 144 00:13:48,429 --> 00:13:55,069 されど 華は咲き乱れるのではなく 一輪あれば よいのです。 145 00:13:55,069 --> 00:13:58,506 ♪♪~ 146 00:13:58,506 --> 00:14:04,929 (利休)大坂城や 関白様こそが 世に咲く一輪の華。→ 147 00:14:04,929 --> 00:14:09,334 きらびやかで あればあるほど 「個」の差が際立ちましょう。→ 148 00:14:09,334 --> 00:14:15,023 帝という華が咲いては 民は とまどいまする。 149 00:14:15,023 --> 00:14:21,963 帝亡き後は あなた様が 公家衆をも牛耳ればよろしいかと。 150 00:14:21,963 --> 00:14:23,948 クウッ…。 151 00:14:23,948 --> 00:14:30,922 民を治むるために行うた 刀狩りや 検地に等しき 政と存じます。 152 00:14:30,922 --> 00:14:33,408 クウ ククク…。 153 00:14:33,408 --> 00:14:40,164 ♪♪~ 154 00:14:40,164 --> 00:14:43,801 信長公を 超えて下さりませ。 155 00:14:43,801 --> 00:14:48,623 今のままでは まねの域を 脱しておりませぬ。 156 00:14:48,623 --> 00:14:50,623 クッ! 157 00:14:52,560 --> 00:14:56,960 クッ… えいっ! クウ~! 158 00:14:58,616 --> 00:15:01,185 兄上! 159 00:15:01,185 --> 00:15:03,185 兄上! 160 00:15:05,423 --> 00:15:11,529 俺は お前の 殺し屋ではないわ! ククッ…。 161 00:15:11,529 --> 00:15:15,129 ハァ ハァ ハァ…。 162 00:15:21,873 --> 00:15:24,659 (セミの鳴き声) 163 00:15:24,659 --> 00:15:28,159 ハァ ハァ…。 164 00:15:32,183 --> 00:15:35,483 ふぅ…。 165 00:15:40,091 --> 00:15:43,227 さすがは 関白 秀吉様。 166 00:15:43,227 --> 00:15:45,229 あぁ? 167 00:15:45,229 --> 00:15:48,166 この利休を 刺す意気あらば→ 168 00:15:48,166 --> 00:15:52,266 この世に できぬことなど ございませぬ。 169 00:15:55,707 --> 00:15:58,760 あ…。 170 00:15:58,760 --> 00:16:02,730 (利休)ひたすらに この命 尽きるまで→ 171 00:16:02,730 --> 00:16:08,836 ただひたすらに 関白様に従うて参りまする。 172 00:16:08,836 --> 00:16:10,955 う…。 173 00:16:10,955 --> 00:16:13,558 うむむ…。 174 00:16:13,558 --> 00:16:35,163 ♪♪~ 175 00:16:35,163 --> 00:16:38,433 あっ! 176 00:16:38,433 --> 00:16:44,589 し… 失礼をば。 帝を御前にして 粗相を…。 177 00:16:44,589 --> 00:16:49,694 (利休)お焦りにならず しかと 茶を お入れ下さいませ。 178 00:16:49,694 --> 00:16:52,730 あ… むむ…。 179 00:16:52,730 --> 00:16:59,420 藤原から豊臣に姓を変えられて 公家衆の評判もよろしいようです。 180 00:16:59,420 --> 00:17:01,422 あ…。 181 00:17:01,422 --> 00:17:04,675 朕も うれしゅうございます。 182 00:17:04,675 --> 00:17:08,379 ようやく あなたも 同胞になられた気がします。 183 00:17:08,379 --> 00:17:10,698 あ ああ…。 184 00:17:10,698 --> 00:17:13,334 フッフフフ。 185 00:17:13,334 --> 00:17:16,034 あ ああ…。 186 00:17:24,962 --> 00:17:31,562 (秀吉)これはまた失礼を…。 控えの者 新しい茶を持て。 187 00:17:40,761 --> 00:17:48,861 昨年十月と 此度の茶会 二度の機会を逃されましたな。 188 00:17:51,489 --> 00:18:00,331 関白様は 実に優しきお方だと 忠誠の心を 新たにいたしました。 189 00:18:00,331 --> 00:18:03,031 う… むうう…。 190 00:18:07,054 --> 00:18:10,254 (小鳥のさえずり) 191 00:18:15,930 --> 00:18:21,430 古田織部 参上つかまつった。 ≪入られい。 192 00:18:27,225 --> 00:18:29,225 あっ! 193 00:18:31,395 --> 00:18:33,397 おわ~! 194 00:18:33,397 --> 00:18:39,303 驚いたか。 この荒木道糞が持つ 名物の一切や。 195 00:18:39,303 --> 00:18:44,158 まさか あの時の雑兵を 茶に招くとは思いもせなんだ。 196 00:18:44,158 --> 00:18:51,782 (せきこみ) 197 00:18:51,782 --> 00:18:55,419 心の声 既に 唐・高麗物からは 卒業した俺だが→ 198 00:18:55,419 --> 00:18:59,857 キラ星のごとき名物の器気に 圧倒されるばかり。 199 00:18:59,857 --> 00:19:01,876 (せきこみ) うん? 200 00:19:01,876 --> 00:19:05,630 かの有名な「兵庫の壺」が 見当たりませぬが。 201 00:19:05,630 --> 00:19:09,400 人が苦しんどるのに 器の心配かい! あっ! 202 00:19:09,400 --> 00:19:13,400 大事はござらぬか? 今さら ええわい! 203 00:19:15,156 --> 00:19:21,128 「兵庫」は関白が高う買い上げた。 御伽衆となった わしの最期を→ 204 00:19:21,128 --> 00:19:25,700 贅沢に暮らせるだけの 禄をもろうたわけや。 205 00:19:25,700 --> 00:19:28,002 最期… とは? 206 00:19:28,002 --> 00:19:30,102 う~む…。 207 00:19:34,492 --> 00:19:37,728 わしは病にかかっとる。 208 00:19:37,728 --> 00:19:42,066 余命いくばくもないことは 己でわかる。 209 00:19:42,066 --> 00:19:44,101 あ…。 210 00:19:44,101 --> 00:19:49,707 武人として 恥ずべきことをした ツケが 回ってきたようですな。 211 00:19:49,707 --> 00:19:56,964 お前に言われとうないわい。 地獄へ落ちるは覚悟の上やが…→ 212 00:19:56,964 --> 00:20:00,918 一つ 心残りがある。→ 213 00:20:00,918 --> 00:20:04,355 どうやら 伜が一人 生きとるようや。→ 214 00:20:04,355 --> 00:20:11,455 信長が わしの一族を皆殺しせし時 乳母がひそかに連れ出したらしい。 215 00:20:13,264 --> 00:20:15,464 頼みがある。 うん? 216 00:20:17,218 --> 00:20:22,518 同じ数寄ムジナたる お前にしか頼めんことや。 217 00:20:25,126 --> 00:20:30,131 もし伜に会わば わしのことを伝えてくれ。 218 00:20:30,131 --> 00:20:36,831 ありのまま どういう腹積もりで 生き抜いたかを。 219 00:20:42,326 --> 00:20:49,433 ただでとは言わん。 好きな物を一つ持っていけ。 220 00:20:49,433 --> 00:20:52,320 要りませぬ。 うん? 221 00:20:52,320 --> 00:20:56,490 武人の情けで しかと お伝え申す。 222 00:20:56,490 --> 00:21:01,095 あまりに悪い。 いや もらうに忍びのうござる。 223 00:21:01,095 --> 00:21:04,965 ええから 持っていかんかい! では これを。 224 00:21:04,965 --> 00:21:07,568 むむっ! 225 00:21:07,568 --> 00:21:13,024 それは 日の本に二つとない 高麗の 割高台祭器! 226 00:21:13,024 --> 00:21:15,943 十文字に えぐれた 高台といい→ 227 00:21:15,943 --> 00:21:20,231 わずかに青みがさす びわ色の釉といい→ 228 00:21:20,231 --> 00:21:25,669 見た瞬間「ギムッ」と心を 射抜かれ申した。 むむう…。 229 00:21:25,669 --> 00:21:30,591 これだけは… やれん! 230 00:21:30,591 --> 00:21:33,761 往生際が悪いですぞ! おっ! 231 00:21:33,761 --> 00:21:37,598 やかましい! これも 墓まで持っていくんや! 232 00:21:37,598 --> 00:21:40,684 好きな物を持っていけと 申したではないか! 233 00:21:40,684 --> 00:21:43,487 これは別だ! (折れる音) お! 234 00:21:43,487 --> 00:21:46,387 (2人)ああ~っ! 235 00:21:50,061 --> 00:22:02,606 ♪♪~ 236 00:22:02,606 --> 00:22:06,994 ありのままを伝えよと 申されましたな。 237 00:22:06,994 --> 00:22:09,597 ♪♪~ 238 00:22:09,597 --> 00:22:11,599 フン。 239 00:22:11,599 --> 00:22:15,636 ♪♪~ 240 00:22:15,636 --> 00:22:22,660 伝えたらええ。 わしっちゅう 人間は 最期まで強欲やったとな。 241 00:22:22,660 --> 00:22:32,720 ♪♪~ 242 00:22:32,720 --> 00:22:38,058 フフ… ハハハハ…。 243 00:22:38,058 --> 00:22:49,820 ♪♪~ 244 00:22:49,820 --> 00:22:57,120 心の声 この すがすがしさは… 何だ。 245 00:23:00,631 --> 00:23:03,868 ♪♪~(エンディングテーマ) 246 00:23:03,868 --> 00:23:09,690 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 247 00:23:09,690 --> 00:23:15,796 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 248 00:23:15,796 --> 00:23:22,002 ♪♪「世界中を敵に回したって」 249 00:23:22,002 --> 00:23:28,225 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 250 00:23:28,225 --> 00:23:33,998 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 251 00:23:33,998 --> 00:23:40,988 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 252 00:23:40,988 --> 00:23:46,610 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 253 00:23:46,610 --> 00:23:49,396 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 254 00:23:49,396 --> 00:23:53,250 ♪♪「思うまま生きて そして」 255 00:23:53,250 --> 00:23:58,889 ♪♪「昇った天辺から 見える」 256 00:23:58,889 --> 00:24:02,760 ♪♪「景色を教えて いつか」 257 00:24:02,760 --> 00:24:11,452 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 258 00:24:11,452 --> 00:24:14,989 ♪♪「叶えたい願い それは」 259 00:24:14,989 --> 00:24:21,996 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 260 00:24:21,996 --> 00:24:26,996 ♪♪「壊されないで 永遠に」 261 00:24:30,170 --> 00:24:50,157 ♪♪~ 262 00:24:50,157 --> 00:24:53,427 「ウーマン・フロム・ナゴヤ」。 263 00:24:53,427 --> 00:24:57,127 武か数寄か それが問題にて候。