1 00:00:02,127 --> 00:00:08,117 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:08,117 --> 00:01:28,817 ♪♪~ 3 00:01:35,954 --> 00:01:38,454 (太鼓の音) 4 00:01:41,276 --> 00:01:44,576 (茶々)かような小袖は わらわには地味すぎまする。 5 00:01:46,899 --> 00:01:48,951 フ~ッ。 6 00:01:48,951 --> 00:01:51,820 ♪♪~ 7 00:01:51,820 --> 00:01:56,725 南蛮物のごとき派手なものを お持ち下され 叔父上。 8 00:01:56,725 --> 00:01:59,027 (織田長益) されど 南蛮物は…。 9 00:01:59,027 --> 00:02:04,866 御殿医の知らせを 叔父上も聞いたはず。 む…。 10 00:02:04,866 --> 00:02:09,922 わらわが いかな立場になろうか おわかりでしょう? 11 00:02:09,922 --> 00:02:14,559 ♪♪~ 12 00:02:14,559 --> 00:02:18,359 承知いたした… 茶々殿。 13 00:02:21,133 --> 00:02:25,237 (豊臣秀吉)うっ! まことか?! 間違いございませぬ。 (老家臣) 14 00:02:25,237 --> 00:02:29,508 ご側室 茶々様は 確かに ご懐妊なされました。 15 00:02:29,508 --> 00:02:32,908 うっ! ああ あ~…。 16 00:02:35,430 --> 00:02:39,818 心の声 やはり 子種はあったのだ。→ 17 00:02:39,818 --> 00:02:45,357 しかるべき相手さえおれば 男を証明できるのだ!→ 18 00:02:45,357 --> 00:02:48,757 ようやく… ようやく この俺に 世継ぎが! 19 00:02:50,362 --> 00:02:53,482 輿を出せ! 茶々に会いに行く。 20 00:02:53,482 --> 00:02:59,187 しかし 島津様供応の件にて 利休殿と お打ち合わせが…。 21 00:02:59,187 --> 00:03:02,287 む?… う~ん…。 22 00:03:07,112 --> 00:03:10,649 (千 利休)島津様との茶会は つつがなく。 23 00:03:10,649 --> 00:03:13,435 大儀であった。 いまひとつ…。 24 00:03:13,435 --> 00:03:15,435 お? 25 00:03:17,089 --> 00:03:19,089 むう…。 26 00:03:25,480 --> 00:03:31,653 此度の茶事をもって 茶頭筆頭を やめさせて頂きたく存じます。 27 00:03:31,653 --> 00:03:33,653 えっ?! 28 00:03:41,980 --> 00:03:45,984 関白様に おかれましても うるさ型がいなくなり→ 29 00:03:45,984 --> 00:03:48,884 清々なさることかと。 うん? 30 00:03:53,458 --> 00:03:58,558 回想 うっ! うわ~! 31 00:04:01,033 --> 00:04:03,033 あっ! 32 00:04:16,048 --> 00:04:19,048 ならぬ。 33 00:04:21,186 --> 00:04:25,257 我ら兄弟のみ 修羅の道へ 置き去りにしようなど→ 34 00:04:25,257 --> 00:04:27,957 虫がよすぎるわ。 35 00:04:29,878 --> 00:04:33,178 (戸の開閉音) 36 00:04:35,534 --> 00:04:41,434 (鳥の鳴き声) 37 00:04:43,525 --> 00:04:48,397 (禅僧1)さすがは天下一の墨跡と 誉れ高い 生島虚堂。 38 00:04:48,397 --> 00:04:52,100 (禅僧2)実に穏やかで なお力強い筆致。 39 00:04:52,100 --> 00:04:57,800 (禅僧3)しかし利休居士… これは関白様所蔵の品では? 40 00:04:59,458 --> 00:05:02,928 フッ…。 (禅僧たち)お? 41 00:05:02,928 --> 00:05:06,528 表具の直しを 承っております。 42 00:05:08,417 --> 00:05:17,075 この度は 古渓和尚を偲ぶ茶会に よくお越し下さいました。 43 00:05:17,075 --> 00:05:20,946 古渓殿は もう 博多に着かれただろうか…。 44 00:05:20,946 --> 00:05:26,918 (禅僧2)寺の創建に 異議を唱えた だけで 九州へ流されようとは…。 45 00:05:26,918 --> 00:05:30,818 (禅僧1)我ら禅僧も 生きづらい世になってきました。 46 00:05:32,858 --> 00:05:38,814 (利休)古渓和尚は 私に「利休」の 号を選んで下さったお方。 47 00:05:38,814 --> 00:05:43,618 此度は最高の道具をもって 偲びとうございます。 48 00:05:43,618 --> 00:05:48,723 されど かような場で 関白様より 預かりし墨跡を使うたら→ 49 00:05:48,723 --> 00:05:51,493 あなたの身も…。 50 00:05:51,493 --> 00:05:56,915 それゆえに路頭に迷おうと… 本望です。 51 00:05:56,915 --> 00:05:59,417 (3人)あ…。 52 00:05:59,417 --> 00:06:04,389 自暴自棄になっておるのでは ありませぬ。 53 00:06:04,389 --> 00:06:08,889 役を辞さんと 関白様に願い出たことで…。 54 00:06:11,630 --> 00:06:15,767 憑物が落ちたように 感じるのです。 55 00:06:15,767 --> 00:06:30,949 ♪♪~ 56 00:06:30,949 --> 00:06:38,490 利休居士… あなたは 諦めの境地を会得されましたな。 57 00:06:38,490 --> 00:06:44,246 ♪♪~ 58 00:06:44,246 --> 00:06:46,446 (鐘の音) 59 00:06:49,034 --> 00:06:52,787 (古田織部)少しずつ 費えを兵糧に充てるがよい。 60 00:06:52,787 --> 00:06:55,557 (藤柴耕吉郎) 戦の準備をせよ… と? 61 00:06:55,557 --> 00:07:00,478 徳川様の手引きで 北条の弟御が 上洛したはよいが→ 62 00:07:00,478 --> 00:07:06,401 相模国主 氏政・氏直が 頭を下げに来ぬことには→ 63 00:07:06,401 --> 00:07:13,301 豊臣方と戦になりかねぬからのう。 心得ました。 64 00:07:21,750 --> 00:07:25,754 心の声 ニヒッ… やはり 良い。→ 65 00:07:25,754 --> 00:07:31,142 日の本最古の枯山水。 「勝手に岩がゴロゴロ落ちてきた」→ 66 00:07:31,142 --> 00:07:35,013 と申さんばかりの 無造作感が たまらぬ。→ 67 00:07:35,013 --> 00:07:39,484 そして あの鯉魚石… 水など張らずとも→ 68 00:07:39,484 --> 00:07:44,189 ドボッと潜る鯉の形が 泉を思わせる。→ 69 00:07:44,189 --> 00:07:50,195 久々に欲しうなった。 いまだ 京が 戦乱に まみれておったなら→ 70 00:07:50,195 --> 00:07:54,950 鯉魚石一つ すかさず救い出すものをのう。→ 71 00:07:54,950 --> 00:07:59,054 それに比べ 我が屋敷ときたら…。 72 00:07:59,054 --> 00:08:01,654 (カラスの鳴き声) 73 00:08:03,291 --> 00:08:06,845 心の声 わざとらしさが 恥ずかしすぎる。→ 74 00:08:06,845 --> 00:08:10,282 気づいた時には 直す銭もなし… か。 75 00:08:10,282 --> 00:08:13,982 ≪何をしておる 等伯殿! うん? 76 00:08:15,987 --> 00:08:20,225 勝手なことを しおって! さような まねをするなら→ 77 00:08:20,225 --> 00:08:23,712 もう寺には入れぬぞ! (長谷川等伯)描かせて下され! 78 00:08:23,712 --> 00:08:27,515 必ずや名襖に 仕上げてみせまする! 79 00:08:27,515 --> 00:08:30,452 ≪描かせてやりなされ。 うん? 80 00:08:30,452 --> 00:08:34,756 これは 織部正様。 81 00:08:34,756 --> 00:08:38,059 気に入らずば もらい受けましょうぞ。 82 00:08:38,059 --> 00:08:40,059 あ… ふぅ。 83 00:08:43,615 --> 00:08:46,935 かたじけのうございます! 84 00:08:46,935 --> 00:08:51,656 許しもなく描くとは いまだに 食うに困っておるのか? 85 00:08:51,656 --> 00:08:54,893 欲しいのは実績にて。 86 00:08:54,893 --> 00:08:58,780 織部正様のお陰で 一時は名も上がりましたが→ 87 00:08:58,780 --> 00:09:02,817 狩野派の反感を買い 実績の差にて→ 88 00:09:02,817 --> 00:09:06,287 すべての依頼を 取られてしまいました。 89 00:09:06,287 --> 00:09:11,309 ハハハハ 未熟者と そしられたか。 何をお笑いなさる! 90 00:09:11,309 --> 00:09:13,795 うん? …ほう。 91 00:09:13,795 --> 00:09:17,399 邀月橋か。 よくご存じで。 92 00:09:17,399 --> 00:09:22,053 戦乱で消失する前は 西芳寺邀月橋といえば→ 93 00:09:22,053 --> 00:09:25,990 絶景の 代わり言葉だったからのう。 94 00:09:25,990 --> 00:09:29,590 う~ん… ふむ。 95 00:09:31,930 --> 00:09:34,899 何か? よいから描け。 96 00:09:34,899 --> 00:09:40,488 ♪♪~ 97 00:09:40,488 --> 00:09:42,488 心の声 う~ん… まずいな。 98 00:09:44,192 --> 00:09:46,661 回想 くそばかたれ! え? 99 00:09:46,661 --> 00:09:51,299 心の声 このお方に気に入られると とんでもないことになる。→ 100 00:09:51,299 --> 00:09:55,637 依頼は うれしいが 斬られては たまらぬ。→ 101 00:09:55,637 --> 00:09:58,890 ここは はっきり断らねば。 102 00:09:58,890 --> 00:10:02,911 ♪♪~ 103 00:10:02,911 --> 00:10:06,114 あの… 織部正様。 104 00:10:06,114 --> 00:10:11,619 ♪♪~ 105 00:10:11,619 --> 00:10:13,619 うん? 106 00:10:22,530 --> 00:10:25,300 う~む…。 107 00:10:25,300 --> 00:10:28,500 ♪♪~ 108 00:10:32,974 --> 00:10:36,027 ♪♪~ 109 00:10:36,027 --> 00:10:40,982 う~む… ん? お? 110 00:10:40,982 --> 00:10:45,482 心の声 やはり茶器となると 庭石よりも威勢がよいわ。 111 00:10:47,455 --> 00:10:52,455 まことに欲しい物は 己で創るしかないのか…。 112 00:10:54,345 --> 00:10:59,245 ♪♪~ 113 00:11:01,719 --> 00:11:09,961 (家臣)細川越中守忠興殿! 関白様より金銀千五百を遣わす。 114 00:11:09,961 --> 00:11:13,531 ありがたく 頂戴いたしまする! 115 00:11:13,531 --> 00:11:19,931 (家臣)古田織部正重然殿! 関白様より金銀五百を遣わす! 116 00:11:22,390 --> 00:11:26,795 ムフ。 何だ? 左介。 117 00:11:26,795 --> 00:11:33,685 関白様の あまりの御寛大さに 某の硬き丹田すら緩みました。 118 00:11:33,685 --> 00:11:42,510 ♪♪~ 119 00:11:42,510 --> 00:11:45,680 (細川忠興)これが 噂に聞く 天正大判。 120 00:11:45,680 --> 00:11:52,153 古今最大の貨幣にして 質の高き 金を使うておるそうですぞ。 121 00:11:52,153 --> 00:11:55,657 (忠興)諸大名300人に 金配りとは…。 122 00:11:55,657 --> 00:12:01,029 茶々様の腹が順調に大きくなられ 各地の鉱山を牛耳れたことが→ 123 00:12:01,029 --> 00:12:03,998 よほど うれしいのでござろう。 124 00:12:03,998 --> 00:12:07,151 お手前も うれしさが 隠しきれぬようですな。 125 00:12:07,151 --> 00:12:11,823 これで借金が返せるは お互いさまにござろう。 126 00:12:11,823 --> 00:12:16,811 そういえば 宗匠の茶事に 呼ばれておるとか? 127 00:12:16,811 --> 00:12:19,197 ふう…。 128 00:12:19,197 --> 00:12:21,197 うん? 129 00:12:23,051 --> 00:12:26,437 顔を合わせぬように しておったのだが…。 130 00:12:26,437 --> 00:12:31,960 お忙しいさなか 宗匠が設ける 一客一亭の茶ですぞ。 131 00:12:31,960 --> 00:12:34,460 光栄と思わねば。 132 00:12:36,264 --> 00:12:40,564 たとえ叱られるにしろ うらやましいかぎり。 133 00:12:42,420 --> 00:12:47,920 年を取ってから叱られるのは つらいものですぞ。 134 00:12:51,312 --> 00:12:56,701 (普請の音) 135 00:12:56,701 --> 00:13:02,624 上田様の材木番により 作業も そつなく進んでおります。 136 00:13:02,624 --> 00:13:06,160 (上田左太郎)あてがわれた役を こなしておるまで。 137 00:13:06,160 --> 00:13:11,165 関白様は この方広寺に 黄金の 大仏を安置なさるようですが→ 138 00:13:11,165 --> 00:13:17,889 わびを第一とする利休殿には 酷な設計役になりそうですな。 139 00:13:17,889 --> 00:13:23,361 (利休)私が図面を引く数寄屋と 大仏との対比が→ 140 00:13:23,361 --> 00:13:26,781 面白くなりそうな 気もします。 141 00:13:26,781 --> 00:13:28,816 うん? 142 00:13:28,816 --> 00:13:35,790 普請奉行の 前田利家様には 「お楽しみに」とお伝え下さい。 143 00:13:35,790 --> 00:13:43,181 私の才覚にものを言わしますゆえ 一笑一笑… なんつって。 144 00:13:43,181 --> 00:13:50,421 (鳥の鳴き声) 145 00:13:50,421 --> 00:13:52,921 フ~ッ…。 146 00:13:58,229 --> 00:14:03,234 心の声 大茶湯から1年半か…。→ 147 00:14:03,234 --> 00:14:09,123 何の精進もしてこなかった。 致し方ない。→ 148 00:14:09,123 --> 00:14:12,523 俺の正体は 未熟な わび数寄者。 149 00:14:15,630 --> 00:14:19,330 心の声 腹をくくりて 宗匠と 対峙せん。 …うん? 150 00:14:21,352 --> 00:14:23,352 あ…? 151 00:14:25,023 --> 00:14:34,916 ♪♪~ 152 00:14:34,916 --> 00:14:37,118 あ…。 153 00:14:37,118 --> 00:14:54,419 ♪♪~ 154 00:14:54,419 --> 00:14:59,624 心の声 どうしたことだ? 宗匠の茶席にしては明るい。→ 155 00:14:59,624 --> 00:15:02,727 窓を わずかに広く とってあるのか? 156 00:15:02,727 --> 00:15:08,383 ♪♪~ 157 00:15:08,383 --> 00:15:14,522 心の声 今焼赤茶碗! 黒を至上とする宗匠が なぜ?→ 158 00:15:14,522 --> 00:15:16,691 あっ! 159 00:15:16,691 --> 00:15:22,013 ♪♪~ 160 00:15:22,013 --> 00:15:24,799 心の声 茶碗が… 無い!→ 161 00:15:24,799 --> 00:15:27,118 肌と茶碗の色が一体と化し→ 162 00:15:27,118 --> 00:15:31,589 点前のみが 空を泳いでおるようだ。→ 163 00:15:31,589 --> 00:15:34,942 微妙な明るさは このためだったのか!→ 164 00:15:34,942 --> 00:15:39,147 暗き茶室での黒茶碗の見え方を 更に推し進め→ 165 00:15:39,147 --> 00:15:44,819 光に溶け込む赤をもって 在ることを完全に消したのだ! 166 00:15:44,819 --> 00:15:48,856 ♪♪~ 167 00:15:48,856 --> 00:15:55,897 この赤茶碗は 黒茶碗を創る 以前のものです。 そう…→ 168 00:15:55,897 --> 00:15:59,834 私が一介の わび数寄者であったころの。 169 00:15:59,834 --> 00:16:02,987 うん? …あ。 170 00:16:02,987 --> 00:16:10,344 丿貫殿の申されたとおり 私は 業の火に のまれていたようです。 171 00:16:10,344 --> 00:16:13,047 むう…。 黒に取りつかれ→ 172 00:16:13,047 --> 00:16:17,919 利休という高僧にまでなり 皆を高く厳しき場へ→ 173 00:16:17,919 --> 00:16:22,023 いざなうことのみ 妄執しておりました。 174 00:16:22,023 --> 00:16:26,794 されど 時を経て はたと気づいたのです。 175 00:16:26,794 --> 00:16:34,594 わび数寄とは本来「面白きもの」 ではなかったのか… と。 176 00:16:36,621 --> 00:16:38,623 あ…。 177 00:16:38,623 --> 00:16:45,713 私は その面白さに惹かれたのでは なかったのか… と。 178 00:16:45,713 --> 00:16:51,953 己が中で温故知新を果たし まず思い出したのが→ 179 00:16:51,953 --> 00:16:56,390 あなたです… 古織様。 180 00:16:56,390 --> 00:16:58,390 えっ! 181 00:17:03,131 --> 00:17:08,052 私もまた 不完全なる 未熟者にございました。 182 00:17:08,052 --> 00:17:11,072 ここに お詫び申し上げまする。 183 00:17:11,072 --> 00:17:17,562 ああ あ あ あ…。 184 00:17:17,562 --> 00:17:20,062 うん? 185 00:17:25,052 --> 00:17:27,152 ふむ。 186 00:17:30,791 --> 00:17:35,263 頭をお上げ下され。 187 00:17:35,263 --> 00:17:43,054 詫びの代わりと申しては何ですが その茶入 譲ってもらえませぬか? 188 00:17:43,054 --> 00:17:48,954 日を改めて 今度は某が 利休居士を招きとうござる。 189 00:17:50,628 --> 00:17:57,828 今の私は利休ではなく… 田中与四郎にございます。 190 00:17:59,737 --> 00:18:06,337 (鳥の鳴き声) 191 00:18:15,319 --> 00:18:18,019 気づいておられましたか。 192 00:18:20,808 --> 00:18:26,608 私も 籠の花入に 薄板は要らぬと思うておりました。 193 00:18:29,367 --> 00:18:35,389 このことに関しましては 私も 古織様のお弟子になりましょう。 194 00:18:35,389 --> 00:18:39,389 いや 宗匠の手ほどきが あったればこそです。 195 00:18:41,012 --> 00:18:43,012 うん? 196 00:18:44,849 --> 00:18:48,386 ♪♪~ 197 00:18:48,386 --> 00:18:54,525 心の声 これは 私が譲った茶入。 私が面白きと思いつつも卑下し→ 198 00:18:54,525 --> 00:19:02,250 勝手側に向けていた蓋の傷を あえて見せんと客の面前に…。 199 00:19:02,250 --> 00:19:04,368 あっ! 200 00:19:04,368 --> 00:19:06,387 (茶をたてる音) 201 00:19:06,387 --> 00:19:19,917 ♪♪~ 202 00:19:19,917 --> 00:19:25,623 心の声 このお方は もはや… もはや これほどまでに。 203 00:19:25,623 --> 00:19:29,277 ♪♪~ 204 00:19:29,277 --> 00:19:35,933 先日の宗匠の茶に招かれ 某は 己を卑下するのを やめ申した。 205 00:19:35,933 --> 00:19:40,154 宗匠ほどの御仁でも 蓋のごとく不完全なれば→ 206 00:19:40,154 --> 00:19:46,510 人は皆 不完全。 むしろ そこが…→ 207 00:19:46,510 --> 00:19:50,781 「面白きもの」だと。 208 00:19:50,781 --> 00:19:54,618 「過ぎたるはなお 及ばざるがごとし」。 209 00:19:54,618 --> 00:19:57,888 確かに この言葉に 偽りはございませぬ。 210 00:19:57,888 --> 00:20:02,593 されど人は 過ぎたるほど 及ばざるほど→ 211 00:20:02,593 --> 00:20:06,764 面白いと感ずるのも まことのこと。 212 00:20:06,764 --> 00:20:10,785 その面白さが和を生むならば これもまた→ 213 00:20:10,785 --> 00:20:14,021 わび数寄かと 思い至るところです。 214 00:20:14,021 --> 00:20:18,893 難しいものですな。 小さな蓋のごときものなら→ 215 00:20:18,893 --> 00:20:22,496 面白くも なり申すが。 216 00:20:22,496 --> 00:20:26,934 古織様のお屋敷のごとく 大きく過ぎたれば→ 217 00:20:26,934 --> 00:20:31,055 わざとらしさに目を伏せる者も 現れまするが。 218 00:20:31,055 --> 00:20:35,155 やはり そう見ておられましたか。 さよう。 219 00:20:40,398 --> 00:20:43,234 これは挽回せねば。 220 00:20:43,234 --> 00:20:47,388 この蓋 我らの目利きに かのうておるということは→ 221 00:20:47,388 --> 00:20:50,788 さぞや欲しがる人で あふれましょうぞ。 222 00:20:53,861 --> 00:20:56,364 うん? 223 00:20:56,364 --> 00:21:00,551 茶入を作り付け いかほどで売れましょうや。 224 00:21:00,551 --> 00:21:03,721 む…。 225 00:21:03,721 --> 00:21:05,821 ニヒヒ。 226 00:21:16,984 --> 00:21:19,387 フフフフ。 227 00:21:19,387 --> 00:21:24,558 武人の あなたには 任せられませぬ。 228 00:21:24,558 --> 00:21:28,662 私が 高値で 売りさばきましょう。 229 00:21:28,662 --> 00:21:31,565 一つ 百貫文では いかがか? 230 00:21:31,565 --> 00:21:34,685 (利休)3百でのうては もうけが出ませぬ。 231 00:21:34,685 --> 00:21:40,185 5百では? 一笑一笑… なんつって。 232 00:21:44,261 --> 00:21:48,632 (セミの鳴き声) 233 00:21:48,632 --> 00:21:51,152 早う お棄の口が吸いたい。 234 00:21:51,152 --> 00:21:55,122 ようやっと生まれた 我が嫡男の よだれ口がのう。 235 00:21:55,122 --> 00:21:57,122 ≪(ざわめき) うん? 236 00:21:59,727 --> 00:22:01,762 いかがした? 237 00:22:01,762 --> 00:22:05,366 ♪♪~ 238 00:22:05,366 --> 00:22:08,085 うっ…。 239 00:22:08,085 --> 00:22:10,121 うん? 240 00:22:10,121 --> 00:22:15,142 ♪♪~ 241 00:22:15,142 --> 00:22:20,147 近頃は かような落書きが ますます増えてまいりまして。 242 00:22:20,147 --> 00:22:24,485 その都度 門番を 厳罰に処しておるのですが…。 243 00:22:24,485 --> 00:22:27,471 (秀吉)まだ 始末が甘いのう。→ 244 00:22:27,471 --> 00:22:31,375 応仁の世にも 落書きは多かったそうな。→ 245 00:22:31,375 --> 00:22:36,163 今は 国が一つにならん 重要な時。 246 00:22:36,163 --> 00:22:40,000 ただ面白きものと思うて描いた 戯れ絵一つが→ 247 00:22:40,000 --> 00:22:43,254 再び世を乱す原因とも なりかねん。 248 00:22:43,254 --> 00:22:47,391 必ずや 描いた者どもを 見つけ出し→ 249 00:22:47,391 --> 00:22:52,991 耳と鼻をそぎ 首をはね 河原にさらせ。 250 00:22:55,316 --> 00:22:58,216 (秀吉)さ 茶々の所へ急げ。 251 00:23:00,955 --> 00:23:03,824 ♪♪~(エンディングテーマ) 252 00:23:03,824 --> 00:23:09,647 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 253 00:23:09,647 --> 00:23:15,769 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 254 00:23:15,769 --> 00:23:21,959 ♪♪「世界中を敵に回したって」 255 00:23:21,959 --> 00:23:28,199 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 256 00:23:28,199 --> 00:23:33,954 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 257 00:23:33,954 --> 00:23:40,945 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 258 00:23:40,945 --> 00:23:46,567 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 259 00:23:46,567 --> 00:23:49,370 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 260 00:23:49,370 --> 00:23:53,207 ♪♪「思うまま生きて そして」 261 00:23:53,207 --> 00:23:58,862 ♪♪「昇った天辺から 見える」 262 00:23:58,862 --> 00:24:02,733 ♪♪「景色を教えて いつか」 263 00:24:02,733 --> 00:24:11,425 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 264 00:24:11,425 --> 00:24:14,945 ♪♪「叶えたい願い それは」 265 00:24:14,945 --> 00:24:21,952 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 266 00:24:21,952 --> 00:24:26,952 ♪♪「壊されないで 永遠に」 267 00:24:30,127 --> 00:24:49,580 ♪♪~ 268 00:24:49,580 --> 00:24:52,950 「古田織部とファイヤーズ」。 269 00:24:52,950 --> 00:24:57,150 武か数寄か それが問題にて候。