1 00:00:34,512 --> 00:01:57,512 ♪♪~ 2 00:02:09,524 --> 00:02:22,186 ♪♪~ 3 00:02:22,186 --> 00:02:26,190 こちらが 先頃完成した 帝をお迎えする御殿→ 4 00:02:26,190 --> 00:02:29,290 「御幸の間」にございます。 5 00:02:36,184 --> 00:02:40,371 (どよめき) 6 00:02:40,371 --> 00:02:44,525  心の声  (古田左介)まずい… 帝をここへ お招きするということは→ 7 00:02:44,525 --> 00:02:49,897 信長様の天下布武は 既に 完了しつつあると言っていい。→ 8 00:02:49,897 --> 00:02:56,354 大きな武功を挙げねば 名茶会を 開けるほどの大大名にはなれぬ。→ 9 00:02:56,354 --> 00:03:01,454 だが そういう機会を得られるのも 残り あとわずか…。 10 00:03:04,529 --> 00:03:11,729  心の声 それにしても 襖一枚… 持って帰れぬものか。 11 00:03:15,323 --> 00:03:20,094 (織田信長)次! 次! 12 00:03:20,094 --> 00:03:23,181 次! 13 00:03:23,181 --> 00:03:26,167 お? 14 00:03:26,167 --> 00:03:28,219 次! 15 00:03:28,219 --> 00:03:30,555 上様自ら ご徴収を? 16 00:03:30,555 --> 00:03:35,460 いちいち座敷で挨拶してたら 後がつかえて面倒だからな。 17 00:03:35,460 --> 00:03:40,481 ほら 百文出せ。 祝い銭に 見物銭だ。 18 00:03:40,481 --> 00:03:42,834 新年 あけまして…。 19 00:03:42,834 --> 00:03:45,186 むう! あ…。 20 00:03:45,186 --> 00:03:48,222 次! ふう…。 21 00:03:48,222 --> 00:03:52,193 (細川忠興)お待ちして おりましたぞ 古田殿。 うん? 22 00:03:52,193 --> 00:03:56,893 おお お久しゅうござる! 細川忠興殿。 23 00:03:58,666 --> 00:04:05,623 明智殿のご息女 お玉様との ご婚礼には 顔を出せず失礼した。 24 00:04:05,623 --> 00:04:08,559 すぐ山城へお戻りか? いや→ 25 00:04:08,559 --> 00:04:13,581 美濃へ陣所の選定に参ります。 武田攻めも間もなくですからな。 26 00:04:13,581 --> 00:04:17,201 某の所へ寄りませぬか? うん? 27 00:04:17,201 --> 00:04:21,856 いや なに 良い唐物の花入れが 手に入りましてな。 28 00:04:21,856 --> 00:04:24,826 何しろ 六十貫文も したものですから→ 29 00:04:24,826 --> 00:04:28,262 人に見せたくて見せたくて。 ハッハハハ! 30 00:04:28,262 --> 00:04:32,617  心の声 それほどの銭を ポンと出せるのか…。→ 31 00:04:32,617 --> 00:04:39,056 父 藤孝殿と共に 若くして 丹後十二万石を預かる大大名。→ 32 00:04:39,056 --> 00:04:43,161 それに比べて この俺は…。→ 33 00:04:43,161 --> 00:04:45,961 やめよう 正月草々 腐るのは。 34 00:04:47,665 --> 00:04:50,568 (千 宗易)あけまして おめでとうございます。 35 00:04:50,568 --> 00:04:55,022 これは 宗易殿。 本年もご指導 お頼み申す。 36 00:04:55,022 --> 00:05:00,661 おつきあいを頂く諸将のもとへ 新年のご挨拶に伺っております。 37 00:05:00,661 --> 00:05:03,397 藤孝様のご都合は いかがで? 38 00:05:03,397 --> 00:05:07,952 確か 連歌会が3日にありますので その後なら。 39 00:05:07,952 --> 00:05:10,552 では お日を見まして。 40 00:05:13,558 --> 00:05:16,227  心の声  暮れから忙しそうだな。 41 00:05:16,227 --> 00:05:19,480 (家臣)大変だ 築垣が崩れたぞ! (家臣)人の列が→ 42 00:05:19,480 --> 00:05:22,780 あまりにも多くて 重さに 耐えきれなくなったらしい! 43 00:05:25,603 --> 00:05:34,829 ♪♪~ 44 00:05:34,829 --> 00:05:39,734 良い唐物の花入れに ございますな 藤孝様。 45 00:05:39,734 --> 00:05:44,922 (細川藤孝)伜からの贈り物です。 忠興は勇猛な男ですが→ 46 00:05:44,922 --> 00:05:48,122 近頃は 茶に うつつを抜かしておりましてな。 47 00:05:49,827 --> 00:05:53,564 これは失礼。 御茶頭を前に。 48 00:05:53,564 --> 00:05:57,852 何事も 過ぎたるは良くない ということです。 武人ならば→ 49 00:05:57,852 --> 00:06:02,023 芸事は あくまで たしなむ程度に とどめておくべき。 50 00:06:02,023 --> 00:06:07,778 いや たしなむにしても 近頃の輩は 古典を知らな過ぎる。 51 00:06:07,778 --> 00:06:14,001 器でも 今焼に風情があるなどと ほざく。 古を学ばぬ輩は→ 52 00:06:14,001 --> 00:06:18,389 武人として 良き働きが できるはずがないと思うが→ 53 00:06:18,389 --> 00:06:20,925 いかがですかな? 54 00:06:20,925 --> 00:06:26,831 ♪♪~ 55 00:06:26,831 --> 00:06:30,935 仰せのとおりに ございます。 56 00:06:30,935 --> 00:06:34,705 宗易殿とて 古典を知るお方。→ 57 00:06:34,705 --> 00:06:40,595 茶の湯の師として 伜の忠興を 良い方向へ導いて下され。→ 58 00:06:40,595 --> 00:06:45,349 下手に新しき道など ご教授なさらぬように。 59 00:06:45,349 --> 00:06:50,688 その「近頃の輩」が 何やら 不埒な物言いをするのを→ 60 00:06:50,688 --> 00:06:53,891 よく耳にします。 61 00:06:53,891 --> 00:06:56,561 不埒… とは? 62 00:06:56,561 --> 00:07:00,314 謀反人の 松永久秀や 荒木村重を→ 63 00:07:00,314 --> 00:07:04,602 英雄のごとく 褒めたたえている ようでございます。 64 00:07:04,602 --> 00:07:10,224 松永や荒木に我が身を重ね 自らも乱世が収まる前に→ 65 00:07:10,224 --> 00:07:16,924 下克上を成し遂げ 天下を手中にと たくらんでいるのやも。 66 00:07:18,833 --> 00:07:21,686 下克上などと 言い繕っても→ 67 00:07:21,686 --> 00:07:25,389 信長公への ただの 憂さ晴らしではないか。 68 00:07:25,389 --> 00:07:28,859 かような輩は 武人の風上にもおけぬ。 69 00:07:28,859 --> 00:07:31,963 主君をたたえずして 何とする。 70 00:07:31,963 --> 00:07:37,451 しかし 強き者の側につくことも 乱世にあっては→ 71 00:07:37,451 --> 00:07:43,051 武人の生き残る術。 恐れながら 藤孝様とて…。 72 00:07:48,896 --> 00:07:53,234 たとえ強き者が立ち上がろうと 所詮は逆賊。 73 00:07:53,234 --> 00:07:57,455 逆賊に与する者の定めは 古より明らか。 74 00:07:57,455 --> 00:08:01,325 この藤孝を見くびるでない。 75 00:08:01,325 --> 00:08:03,961 まことにございますか? 76 00:08:03,961 --> 00:08:07,665 くどい! 伜の忠興とて同じこと。 77 00:08:07,665 --> 00:08:13,487 たとえ何があろうと 丹後全軍 逆賊には断じてつかぬ! 78 00:08:13,487 --> 00:08:19,493 (宗易)私ども堺の町衆は 信長様に 大変お世話になっております。→ 79 00:08:19,493 --> 00:08:24,298 もし 信長様に謀反を起こし それに従う者あらば→ 80 00:08:24,298 --> 00:08:29,987 堺すべてが 物資 軍費の 協力を拒むことでしょう。→ 81 00:08:29,987 --> 00:08:34,558 それが私どもの 生きる術にございます。 82 00:08:34,558 --> 00:08:39,347 某を脅迫するおつもりか? 83 00:08:39,347 --> 00:08:43,884 心弱き者の不安から出た 本音にございます。 84 00:08:43,884 --> 00:08:47,888 確かなお点前にございました。 85 00:08:47,888 --> 00:08:53,728 声を荒らげ 大人気のうござった。 急がぬのなら 風呂でも。 86 00:08:53,728 --> 00:08:56,847 新年のご挨拶が まだ残ってますゆえ。 87 00:08:56,847 --> 00:09:00,518 殊勝ですな。 この後は どちらへ? 88 00:09:00,518 --> 00:09:02,636 (鳥の鳴き声) 89 00:09:02,636 --> 00:09:06,736 (宗易)明智様配下 筒井順慶様のもとへ。 90 00:09:11,028 --> 00:09:14,498 (家臣)あれが 古田様の 生まれ育った城にございますか? 91 00:09:14,498 --> 00:09:19,520 そうだ。 古田家は外様。 あのころは まだ 美濃の守護→ 92 00:09:19,520 --> 00:09:24,325 土岐家に仕えておった。 懐かしいのう。 93 00:09:24,325 --> 00:09:27,828 よく ここの柿を 食ろうたものよ。 94 00:09:27,828 --> 00:09:31,716 秋になれば 夕日と 畑一面の柿色とが交わって→ 95 00:09:31,716 --> 00:09:34,816 もう「キシェ~」という 絶景だった。 96 00:09:36,537 --> 00:09:39,657 (加藤景延) お? …これは古田様! 97 00:09:39,657 --> 00:09:43,561 久しゅうござる 加藤景延殿。 98 00:09:43,561 --> 00:09:48,199 いつぞやは 志野茶碗を送って頂き かたじけのうござった。 99 00:09:48,199 --> 00:09:51,719 これは 器作りの 足しにして下され。 100 00:09:51,719 --> 00:09:54,855 まことに かたじけのうございます。 101 00:09:54,855 --> 00:09:58,826 窯大将の仕事は 忙しゅうござるか? 102 00:09:58,826 --> 00:10:03,597 いやぁ 信長様の命により 今焼を いろいろ焼いてはおりますが→ 103 00:10:03,597 --> 00:10:07,334 まだまだ失敗作も多く。 それは それは。 104 00:10:07,334 --> 00:10:12,339 試作に次ぐ試作でしてのう。 志野は牟田洞窯で焼いたほうが→ 105 00:10:12,339 --> 00:10:15,493 出来が良い。 おっ これは? 106 00:10:15,493 --> 00:10:20,431 この辺りを掘ったら出てきた 古の物に。 107 00:10:20,431 --> 00:10:22,850 上久世でも 見かけたことがあるが→ 108 00:10:22,850 --> 00:10:27,188 この「ドワァッ」と翔びそうな形には 心躍ってござる。 109 00:10:27,188 --> 00:10:32,026 窯をご覧になりますか? 以前の窖窯から大窯に替わり→ 110 00:10:32,026 --> 00:10:35,326 より多く今焼が作れまする。 うむ。 111 00:10:41,769 --> 00:10:46,140 景延殿は 高麗の井戸茶碗を 見たことがござるな。 112 00:10:46,140 --> 00:10:50,828 信長様がお持ちの物を幾度か。 さすがに名物とあって→ 113 00:10:50,828 --> 00:10:54,528 あの びわ色を出すのは 難しゅうござる。 114 00:10:56,233 --> 00:11:01,255 一つ… 某のために 焼いては下さらぬか? 115 00:11:01,255 --> 00:11:03,524 はあ…。 116 00:11:03,524 --> 00:11:07,828 いやなに 井戸と うり二つでなくとも それはそれ。 117 00:11:07,828 --> 00:11:12,766 しかし お目にかなうものには ならぬと思いますが…。 118 00:11:12,766 --> 00:11:15,920 結構でござる。 119 00:11:15,920 --> 00:11:22,326 ♪♪~ 120 00:11:22,326 --> 00:11:25,229 (織田信忠)武田攻めも ここからが大詰めぞ! 121 00:11:25,229 --> 00:11:30,734 この織田信忠が狙いは ただ一つ。 武田勝頼と その一党を滅ぼし→ 122 00:11:30,734 --> 00:11:35,322 父上をお迎えし 甲斐 信濃を平定することだ。→ 123 00:11:35,322 --> 00:11:40,361 既に駿河から徳川家康殿 関東から北条氏政殿→ 124 00:11:40,361 --> 00:11:44,648 木曽からは 叔父 織田長益殿が出陣しておる。 125 00:11:44,648 --> 00:11:51,555 やはり最大の難敵は 勝頼の弟 仁科盛信が守る高遠城ですな。 126 00:11:51,555 --> 00:11:54,992 だからこそ 高遠に至る小城を 労せず落としたい。 127 00:11:54,992 --> 00:11:57,628 誰か 名乗り出る者は おらぬか! 128 00:11:57,628 --> 00:12:01,532 調略は 某に! うむ。 129 00:12:01,532 --> 00:12:05,686 本隊は 明後日 高遠へ向け出立する。 130 00:12:05,686 --> 00:12:09,590 小城とはいえ 落城せしめた者に 恩賞は厚いぞ。 131 00:12:09,590 --> 00:12:12,493 (中川清秀)大丈夫なのか? 左介殿。 132 00:12:12,493 --> 00:12:17,898 某は 義兄上ほどの武人を 信長様に降らせた男ですぞ。 133 00:12:17,898 --> 00:12:20,484 う…。 134 00:12:20,484 --> 00:12:25,706  心の声 そう もはや 大きな武功を立てる機会は→ 135 00:12:25,706 --> 00:12:29,426 この武田攻めをおいて 無いかもしれないのだ。→ 136 00:12:29,426 --> 00:12:36,784 これを逃せば俺は 数寄大名ならぬ 数寄小名で終わってしまう。→ 137 00:12:36,784 --> 00:12:41,722 加藤景延殿の作りし 今焼の威力→ 138 00:12:41,722 --> 00:12:45,022 今こそ存分に 発揮させて頂く! 139 00:12:46,727 --> 00:12:49,363 観念なさいませ。 140 00:12:49,363 --> 00:12:53,417 既に 信忠様の兵 五万が こちらに迫っております。 141 00:12:53,417 --> 00:12:56,804 降伏すれば 決して 悪いようにはいたしませぬ。 142 00:12:56,804 --> 00:13:01,358 信長の伜は 荒木村重の残党を 皆殺しにしたと聞いている。 143 00:13:01,358 --> 00:13:03,360 信用できるものか! 144 00:13:03,360 --> 00:13:08,766 では武田に殉じ 一族もろとも 滅びるおつもりか? 145 00:13:08,766 --> 00:13:11,385 覚悟はある。 146 00:13:11,385 --> 00:13:25,349 ♪♪~ 147 00:13:25,349 --> 00:13:30,387 敵とは申せ 人が死にゆくのは 不憫でならぬ。 148 00:13:30,387 --> 00:13:35,059 信長様から預かり 護符代わりにと 肌身離さず携えていた→ 149 00:13:35,059 --> 00:13:41,415 この高麗井戸茶碗 銘を「防弾柿」。 150 00:13:41,415 --> 00:13:44,501 これを持ち 城から撤退なさいませ。 151 00:13:44,501 --> 00:13:50,001 これ一つで 一族郎党 一生 食べてゆかれますぞ。 152 00:13:52,926 --> 00:13:55,326 あ…。 153 00:14:01,402 --> 00:14:04,154 これが 井戸茶碗というものか! 154 00:14:04,154 --> 00:14:07,958 話には聞いていたが 少し みすぼらしくないか? 155 00:14:07,958 --> 00:14:10,094 むむっ…。 156 00:14:10,094 --> 00:14:13,594 本物だという証拠は どこにある! 157 00:14:17,084 --> 00:14:20,888 結構でござる! お? 158 00:14:20,888 --> 00:14:24,958 某の最後の情けまで 信じられぬのなら→ 159 00:14:24,958 --> 00:14:29,163 もはや何の手助けも できませぬ。 160 00:14:29,163 --> 00:14:31,763 御免! 161 00:14:37,287 --> 00:14:39,487 待たれいっ! 162 00:14:42,693 --> 00:14:44,762 やりぃ。 163 00:14:44,762 --> 00:14:50,267 申し上げます! 某の調略によって 福与城主以下 従臣一同→ 164 00:14:50,267 --> 00:14:54,355 即刻退散し 織田方へ城を 明け渡しました。 165 00:14:54,355 --> 00:14:57,755 でかした! しかと父上に伝える! 166 00:15:00,344 --> 00:15:04,882 やりおったな。 しかし 一体どうやって? 167 00:15:04,882 --> 00:15:08,986 海老で鯛を釣ったとは申せ→ 168 00:15:08,986 --> 00:15:12,423 餌の海老が 少々惜しい気がしましてな。 169 00:15:12,423 --> 00:15:14,923 お…? 170 00:15:24,935 --> 00:15:31,291 手ごわいですな 仁科盛信は。 既に 二度の使者を送っておりますが→ 171 00:15:31,291 --> 00:15:34,294 一向に降伏する気配が ありませぬ。 172 00:15:34,294 --> 00:15:39,216 家康殿は既に 武田の重臣 穴山梅雪を寝返らせておる。 173 00:15:39,216 --> 00:15:42,686 我らも早く 勝頼のもとへ 攻め入らなければ…。 174 00:15:42,686 --> 00:15:44,872 (使い番)申し上げます!→ 175 00:15:44,872 --> 00:15:50,494 織田長益様 信州深志城を 開城せしめた由にございます! 176 00:15:50,494 --> 00:15:54,094  心の声  なにっ 長益様が?! 177 00:15:58,402 --> 00:16:02,456 よし 我らも日の出とともに 総攻めに出るぞ! 178 00:16:02,456 --> 00:16:06,260 お待ち下さい 信忠様! 179 00:16:06,260 --> 00:16:10,364 今一度… 今一度 某に交渉を! 180 00:16:10,364 --> 00:16:13,317 (どよめき) 181 00:16:13,317 --> 00:16:18,021 諦めろ 左介。 相手は あの信玄坊主の五男坊ぞ。 182 00:16:18,021 --> 00:16:20,924 お前ごときに 従う相手ではない。 183 00:16:20,924 --> 00:16:25,224 うう… くく…。 184 00:16:28,932 --> 00:16:31,032 うう…。 185 00:16:33,003 --> 00:16:35,556 よし。 行け 左介!→ 186 00:16:35,556 --> 00:16:39,856 ただし 総攻め開始の 刻限は変えぬぞ。 よいな。 187 00:16:44,448 --> 00:16:46,467 うん? 188 00:16:46,467 --> 00:16:51,367 (兵)使者として城に入った高僧だ。 (兵)むごい事しやがる。 189 00:16:55,325 --> 00:16:57,325 う うう…。 190 00:16:59,329 --> 00:17:01,715  心の声 気後れしてはならぬ。→ 191 00:17:01,715 --> 00:17:06,119 格において 長益様に かなわずとも→ 192 00:17:06,119 --> 00:17:09,990 せめて… せめて…→ 193 00:17:09,990 --> 00:17:15,890 数寄で負けた分は武で返す。 これが古田左介の生き様よ! 194 00:17:17,531 --> 00:17:20,231 プハ~ッ。 …フン。 195 00:17:23,987 --> 00:17:27,487 大殿は天守におられる。 196 00:17:29,860 --> 00:17:33,060 一つ言っておくぞ 古田とやら。 197 00:17:34,865 --> 00:17:39,653 我ら 決死の覚悟は変わらぬ。 何度交渉に来ようが→ 198 00:17:39,653 --> 00:17:44,553 あの坊主のように 我らの酒の肴になるだけだ。 199 00:17:47,427 --> 00:17:50,113 末期の宴の肴にな。 200 00:17:50,113 --> 00:17:53,813 (門番たちの笑い声) 201 00:17:59,690 --> 00:18:03,694  心の声 「決死の覚悟」か。 長く使い番をしていれば→ 202 00:18:03,694 --> 00:18:08,632 よく耳にする つまらぬ せりふよ。→ 203 00:18:08,632 --> 00:18:15,222 口では言えど 人間 生への執着は そうやすやすと捨てきれぬもの。→ 204 00:18:15,222 --> 00:18:18,222 「物」に関わる執着は特にな。 205 00:18:19,893 --> 00:18:22,296 何奴?! 206 00:18:22,296 --> 00:18:25,632 織田の使い番 古田左介と申す。 207 00:18:25,632 --> 00:18:28,885 城主 仁科盛信殿に お目通り願いたい。 208 00:18:28,885 --> 00:18:34,791 殿は ご瞑想の最中! 何人たりとも邪魔はさせぬ! 209 00:18:34,791 --> 00:18:38,528 このような物を 見たことがござるかな? 210 00:18:38,528 --> 00:18:43,433 珠徳作りの茶杓で 天下一の名物ぞ。 211 00:18:43,433 --> 00:18:47,170 仁科殿に献上せんと 思っていたが…→ 212 00:18:47,170 --> 00:18:52,726 名物は他にもござる。 今のうちに それを持って城を出なされ。 213 00:18:52,726 --> 00:18:58,131 それ一つで あらゆる夢が かないますぞ。 214 00:18:58,131 --> 00:19:00,834 こんな竹クズ 要らぬわ! あっ! 215 00:19:00,834 --> 00:19:05,134  心の声 この小僧 俺が作った逸品を…。 216 00:19:06,823 --> 00:19:09,293 これは いかがか? 217 00:19:09,293 --> 00:19:13,297 高麗丸形香合 銘を「糞柿」。 218 00:19:13,297 --> 00:19:15,449 ク… クソ餓鬼だと? 219 00:19:15,449 --> 00:19:21,088 その昔 高麗の陶工が 誤って 素焼きを肥だめに落とした。 220 00:19:21,088 --> 00:19:26,526 そんな己の愚かさを戒めようと あえて釉薬をかけ焼いたところ→ 221 00:19:26,526 --> 00:19:34,368 えも言われぬ柿色に焼き上がり 領主が長く愛用したと伝わる逸品。 222 00:19:34,368 --> 00:19:38,322 あ…。 年端のゆかぬ若者に→ 223 00:19:38,322 --> 00:19:43,722 この風情は わからなくて当然か。 いや 余計なものを見せてすま…。 224 00:19:45,429 --> 00:19:49,449 アハハハハ! アハハハハ! 225 00:19:49,449 --> 00:19:53,353  心の声 さすがは加藤景延殿の 作りし逸品。→ 226 00:19:53,353 --> 00:19:57,090 偽りの話も 信じさせる力がある。→ 227 00:19:57,090 --> 00:20:00,190 しかし あの小僧には ちと惜しかったのう。 228 00:20:05,298 --> 00:20:08,318 うっ! 何奴じゃ?! 229 00:20:08,318 --> 00:20:11,722 うん? 230 00:20:11,722 --> 00:20:15,592 高麗の井戸茶碗ぞ! 最後の開城交渉に→ 231 00:20:15,592 --> 00:20:18,492 献上品を 持って参ったのだ! 232 00:20:27,654 --> 00:20:31,108 それのどこが井戸茶碗ぞ? いっ! 233 00:20:31,108 --> 00:20:37,647 その碗には 井戸の特徴たる 梅花皮も貫入も ないではないか。 234 00:20:37,647 --> 00:20:41,347  心の声  まずい! この女 目が利く。 235 00:20:45,021 --> 00:20:47,221 むむ…。 236 00:20:49,426 --> 00:20:53,864 この期に及んで城中へ入るとは よい度胸じゃ。 237 00:20:53,864 --> 00:20:58,351 許してやるかわりに わらわを抱いてゆけ! 238 00:20:58,351 --> 00:21:00,537 お…? 239 00:21:00,537 --> 00:21:10,097 この戦 勝敗は もはや見えておる。 せめて殿と最後の契りをと思い…。 240 00:21:10,097 --> 00:21:12,897 いや もう何も言うまい。 241 00:21:15,035 --> 00:21:19,135 さあ わらわに 悦びを与えてゆけ。 242 00:21:25,829 --> 00:21:28,029 よかろう。 243 00:21:29,850 --> 00:21:36,139 某のロクロさばきで 極楽へと お連れ申そう。 244 00:21:36,139 --> 00:21:39,259 (いななき) 245 00:21:39,259 --> 00:21:43,780 これより総攻めに打って出る! 仁科盛信が一切を滅ぼすのだ! 246 00:21:43,780 --> 00:21:46,650 (兵たち)お~っ! 247 00:21:46,650 --> 00:21:50,850 生きておれよ… 左介殿。 248 00:21:54,958 --> 00:22:00,058 某の金時様が 目を覚まさぬようでござる。 249 00:22:03,750 --> 00:22:06,750 かたじけない。 250 00:22:09,523 --> 00:22:12,023 いずこへ? 251 00:22:16,429 --> 00:22:19,099 このままでは 死んでも死にきれぬ。 252 00:22:19,099 --> 00:22:24,004 いずこにか流れ たくましき男を探すわ! 253 00:22:24,004 --> 00:22:28,225  心の声 やはり人は 生への執着を捨てきれぬ。→ 254 00:22:28,225 --> 00:22:33,925 それにつけても げに恐ろしきは 女の欲ということか…。 255 00:22:35,849 --> 00:22:43,089 ♪♪~ 256 00:22:43,089 --> 00:22:49,045  心の声 この階段が… 俺の 栄光への懸け橋。 257 00:22:49,045 --> 00:23:00,857 ♪♪~ 258 00:23:00,857 --> 00:23:03,927  心の声 必ずや仁科を 口説き落とし…。 259 00:23:03,927 --> 00:23:08,164 ♪♪~ 260 00:23:08,164 --> 00:23:13,520  心の声 天下に名を馳せ… 大大名にのし上がってみせる! 261 00:23:13,520 --> 00:23:17,057 ♪♪~ 262 00:23:17,057 --> 00:23:19,757 むおっ! …え? 263 00:23:33,006 --> 00:23:36,226 ♪♪~(エンディングテーマ) 264 00:23:36,226 --> 00:23:42,065 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 265 00:23:42,065 --> 00:23:48,154 ♪♪「火傷しそうな真摯な情熱」 266 00:23:48,154 --> 00:23:54,361 ♪♪「世界中を敵に回したって」 267 00:23:54,361 --> 00:24:00,584 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 268 00:24:00,584 --> 00:24:06,356 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 269 00:24:06,356 --> 00:24:13,363 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 270 00:24:13,363 --> 00:24:18,952 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 271 00:24:18,952 --> 00:24:21,755 ♪♪「絆なんて 絆じゃない」 272 00:24:21,755 --> 00:24:25,625 ♪♪「思うまま生きて そして」 273 00:24:25,625 --> 00:24:31,264 ♪♪「昇った天辺から 見える」 274 00:24:31,264 --> 00:24:35,135 ♪♪「景色を教えて いつか」 275 00:24:35,135 --> 00:24:43,827 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 276 00:24:43,827 --> 00:24:47,364 ♪♪「叶えたい願い それは」 277 00:24:47,364 --> 00:24:54,371 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 278 00:24:54,371 --> 00:24:59,371 ♪♪「壊されないで 永遠に」 279 00:25:02,912 --> 00:25:23,512 ♪♪~