1 00:00:34,453 --> 00:01:57,453 ♪♪~ 2 00:02:07,897 --> 00:02:14,697 (ほら貝の音) 3 00:02:18,891 --> 00:02:24,191 (階段を上る足音) 4 00:02:29,635 --> 00:02:31,635 (古田左介)むおっ! (蹴る音) 5 00:02:37,159 --> 00:02:39,495 うあ~っ! 6 00:02:39,495 --> 00:02:42,398 (喚声) 7 00:02:42,398 --> 00:02:46,398 う うう… ああ…。 8 00:02:51,924 --> 00:03:00,899 ♪♪~ 9 00:03:00,899 --> 00:03:03,218 (せきこみ) 10 00:03:03,218 --> 00:03:07,256 (千 宗易)お風邪でも 召されましたか? 秀長様。 11 00:03:07,256 --> 00:03:10,192 (羽柴秀長)いや。 茶は元来→ 12 00:03:10,192 --> 00:03:17,082 万病の妙薬として用いられたもの。 少し濃いめにしておきました。 13 00:03:17,082 --> 00:03:23,589 ほう これが宗易殿が作らせた 今焼の赤茶碗でござるか。 14 00:03:23,589 --> 00:03:31,697 わざわざ但馬よりお越し頂いて 「黒」では 己が好みが過ぎるかと。 15 00:03:31,697 --> 00:03:36,618 確かに 兄 秀吉は 黒茶碗を好かぬようですが→ 16 00:03:36,618 --> 00:03:41,290 某は「黒」の 侘びた たたずまいにも惹かれまする。 17 00:03:41,290 --> 00:03:45,911 ♪♪~ 18 00:03:45,911 --> 00:03:50,011 (宗易)少し ふぶいて参りましたな。 19 00:03:55,988 --> 00:04:00,859 先の26日 信長様は 京にて→ 20 00:04:00,859 --> 00:04:05,881 島井宗室殿と お会いになる 予定でございました。 21 00:04:05,881 --> 00:04:11,220 あの「楢柴」肩衝を持つ 博多の豪商 島井殿か? 22 00:04:11,220 --> 00:04:15,457 信長様は「楢柴」に ご執心の様子。 23 00:04:15,457 --> 00:04:19,628 ご多忙ゆえ 此度の会見は 流れましたが→ 24 00:04:19,628 --> 00:04:25,784 「楢柴」を携えた島井殿を いずれ改めて京に招くとのこと。 25 00:04:25,784 --> 00:04:30,289 恐らく 武田攻めが終わった頃に ございましょう。 26 00:04:30,289 --> 00:04:34,076 信長様の京の宿所は 決まっておる。 27 00:04:34,076 --> 00:04:37,776 そして茶事となれば 従える兵も…。 28 00:04:39,465 --> 00:04:47,056 ご明察。 明智殿に 信長様を討たせるのであれば→ 29 00:04:47,056 --> 00:04:51,810 京 本能寺をおいて 他にございますまい。 30 00:04:51,810 --> 00:05:00,710 ♪♪~ 31 00:05:05,758 --> 00:05:09,278 (中川清秀)いや~ とにかく 無事でよかった! 32 00:05:09,278 --> 00:05:13,816 (細川忠興)やはり この忠興が 作らせた 魚鱗の具足がよかった。 33 00:05:13,816 --> 00:05:16,885 並のものでは 背骨まで やられてましたぞ。 34 00:05:16,885 --> 00:05:21,156 (高山右近)いやいや この右近の 十字架が よかったのですよ。 35 00:05:21,156 --> 00:05:24,793 義兄上にも 神のご加護が あったということです。 36 00:05:24,793 --> 00:05:29,548 今度 無茶をしようものなら 仁科ならぬ この中川清秀が→ 37 00:05:29,548 --> 00:05:31,867 あばらを折ってくれようぞ! 38 00:05:31,867 --> 00:05:36,722 (三人の笑い声) 39 00:05:36,722 --> 00:05:41,527 (信長の笑い声) 40 00:05:41,527 --> 00:05:44,696 (織田信長)相変わらず ひょうげた男よ。 41 00:05:44,696 --> 00:05:49,818 体を張って 高遠城 開城に 努めたこと 一笑に値する! 42 00:05:49,818 --> 00:05:53,922 はっ。 (信長)だが 福与城での功労→ 43 00:05:53,922 --> 00:05:58,994 信忠から しかと聞いた。 よって 上久世二百石に加え→ 44 00:05:58,994 --> 00:06:05,551 西久世二百石を新たに取らす。 合わせて四百石 心して治めろ! 45 00:06:05,551 --> 00:06:07,586 え…? 46 00:06:07,586 --> 00:06:11,486 滝川一益 前へ! (信長) はっ! 47 00:06:13,258 --> 00:06:19,565  心の声 四百石… これが俺への 武人としての評価だとしたら→ 48 00:06:19,565 --> 00:06:26,255 うれしさよりも無念が勝る。 命あっての高望みなのか…。 49 00:06:26,255 --> 00:06:29,491 信忠の副将 よくぞ務めた。 50 00:06:29,491 --> 00:06:35,447 仁科盛信に続いて 武田勝頼をも 追い詰め 腹を切らせた。→ 51 00:06:35,447 --> 00:06:38,217 これで武田も滅びたわ。→ 52 00:06:38,217 --> 00:06:42,421 甲州攻めの真の功労者は お前よ 一益。 53 00:06:42,421 --> 00:06:45,824 恩賞を取らす。 欲しいものを言え。 54 00:06:45,824 --> 00:06:49,324 おお… う~ん…。 55 00:06:52,114 --> 00:06:57,719 この一益 喉から手が出るほど 欲しいものがございます。 56 00:06:57,719 --> 00:07:00,322 何だ? 恐れながら→ 57 00:07:00,322 --> 00:07:07,196 上様がお持ちの茶入… 「珠光小茄子」を拝領いたしたく…。 58 00:07:07,196 --> 00:07:13,796 (どよめき) 59 00:07:16,088 --> 00:07:20,692  心の声 「珠光小茄子」! なんと うらやましい。→ 60 00:07:20,692 --> 00:07:24,863 山上宗二殿が語っていた 「九十九茄子」に並ぶ→ 61 00:07:24,863 --> 00:07:30,963 天下の名物茶入が… 滝川様のものに! 62 00:07:43,348 --> 00:07:46,618 フッ。 あ! 63 00:07:46,618 --> 00:07:51,423 お前には 上野一国と 信濃二郡を任せる! 64 00:07:51,423 --> 00:07:54,793 東国の守護 しかと務めろ! 65 00:07:54,793 --> 00:07:57,913 俺は 甲斐から駿河へ回り 帰陣する。 66 00:07:57,913 --> 00:08:01,813 詳しい沙汰は 追って文書で申し渡す。 67 00:08:05,254 --> 00:08:07,723 (戸の開閉音) 68 00:08:07,723 --> 00:08:10,876 あ ああ…。 69 00:08:10,876 --> 00:08:14,913  心の声 た… 滝川様ほどの 武功を立てても→ 70 00:08:14,913 --> 00:08:18,450 茶入一つ もらえぬというのか。 71 00:08:18,450 --> 00:08:23,589 ♪♪~ 72 00:08:23,589 --> 00:08:27,192 (羽柴秀吉の声) 「文にて失礼つかまつる。→ 73 00:08:27,192 --> 00:08:35,183 明智殿… 羽柴秀吉 取り急ぎお伝え申す。→ 74 00:08:35,183 --> 00:08:40,722 上様が 四国における ご方針を覆し→ 75 00:08:40,722 --> 00:08:47,696 河内の三好康長に 阿波をお与えになるという。→ 76 00:08:47,696 --> 00:08:55,137 四国といえば 明智殿が 長年 調略を進めていた地。→ 77 00:08:55,137 --> 00:09:02,377 此度の沙汰は 我らにとっても ゆゆしき大事にござる。→ 78 00:09:02,377 --> 00:09:08,800 家中随一の忠臣 明智様をも差し置き→ 79 00:09:08,800 --> 00:09:16,274 上様は日の本をすべて 織田一族で 占めようとしておられる。→ 80 00:09:16,274 --> 00:09:22,547 もはや外様は 戦以外に用無し。→ 81 00:09:22,547 --> 00:09:30,847 家臣の行く末を思うと 心が千々に乱れてなりませぬ」。 82 00:09:35,460 --> 00:09:41,583 「もしも 我らの (秀吉の声) 先々まで思うて下さる→ 83 00:09:41,583 --> 00:09:49,057 明智殿のような方が 天下人であられたなら…」。 84 00:09:49,057 --> 00:09:56,798 ♪♪~ 85 00:09:56,798 --> 00:10:06,598  心の声 (明智光秀)もはや… もはや直々に問いたださねば。 86 00:10:12,864 --> 00:10:15,150 滝川様。 うん? 87 00:10:15,150 --> 00:10:21,623 心中 お察し申し上げます。 あれほどの武功を立てたなら→ 88 00:10:21,623 --> 00:10:26,161 某も 滝川様と同じ望みを 抱いたことでしょう。 89 00:10:26,161 --> 00:10:31,349 「珠光小茄子」は 天下人たるを 証すほどの大名物。 90 00:10:31,349 --> 00:10:36,171 高望みに過ぎたやもしれぬ。 が せめて→ 91 00:10:36,171 --> 00:10:39,324 茶会の許可だけでも 欲しかった。 92 00:10:39,324 --> 00:10:42,644 ですが うらやましくも ございます。 93 00:10:42,644 --> 00:10:47,833 滝川様は 関東一円を治めるほどの お立場になられました。 94 00:10:47,833 --> 00:10:53,622 戦の度に 軍費を自ら賄う 苦労も ございますまい。 95 00:10:53,622 --> 00:10:59,227 気休めは よさんか。 上野など何も無い荒地ぞ。→ 96 00:10:59,227 --> 00:11:05,917 しかも 北に上杉 南に北条が 虎視眈々と控えておる。 97 00:11:05,917 --> 00:11:12,057 俺も数寄者の端くれ。 京より 離れるは 地獄に落ちる思いよ。 98 00:11:12,057 --> 00:11:15,961 この老体には 死ねと言うも同然。 99 00:11:15,961 --> 00:11:22,083 やはり よそ者は 尾張から仕える 譜代のようには なれぬのだ。→ 100 00:11:22,083 --> 00:11:27,456 唐に「狡兎死して走狗煮らる」 という言葉がある。 101 00:11:27,456 --> 00:11:29,708 覇に尽くした功労者も→ 102 00:11:29,708 --> 00:11:33,912 成就の後には捨てられてしまう という意味よ。→ 103 00:11:33,912 --> 00:11:38,917 明智殿や 羽柴殿とて 俺と同じく 外様の身。→ 104 00:11:38,917 --> 00:11:44,489 いや このままでは 譜代ですら 走狗になるやも…。 105 00:11:44,489 --> 00:11:50,479  心の声 我が古田家とて 土岐から織田に転じた外様。→ 106 00:11:50,479 --> 00:11:54,279 この先 いくら 武功を立てたところで…。 107 00:11:56,017 --> 00:12:01,072  回想 俺はまだ雷を受けておらん。 まだまだ昇るぞ! 108 00:12:01,072 --> 00:12:04,226 あ…。 109 00:12:04,226 --> 00:12:08,213 フフフフ…。 110 00:12:08,213 --> 00:12:10,913 ああ… む。 111 00:12:37,959 --> 00:12:46,284  心の声 いや 断じて無い! 信長様に限り 断じて! 112 00:12:46,284 --> 00:13:15,463 ♪♪~ 113 00:13:15,463 --> 00:13:18,383 (信長)四国なら もう決めておる。 114 00:13:18,383 --> 00:13:20,785 解せませぬ。 115 00:13:20,785 --> 00:13:24,589 (信長) 四国は伜の信孝に任す。→ 116 00:13:24,589 --> 00:13:29,060 お前は四国から手を引き 畿内より離れる代わりに→ 117 00:13:29,060 --> 00:13:31,913 石見 出雲を任せる。 118 00:13:31,913 --> 00:13:37,319 さ… 山陰の辺境では 家臣の苦労が報われませぬ。 119 00:13:37,319 --> 00:13:41,519 この明智に 滅びよと仰せられますか。 120 00:13:45,660 --> 00:13:53,935 (信長) 直轄地を広げ 畿内のみならず 日の本を完全に掌中にする。→ 121 00:13:53,935 --> 00:13:58,823 それが俺の 天下布武の 第一歩よ! 122 00:13:58,823 --> 00:14:01,276 あ ああ…。 123 00:14:01,276 --> 00:14:05,547 ♪♪~ 124 00:14:05,547 --> 00:14:08,099 見ろ 光秀。 125 00:14:08,099 --> 00:14:13,088 ♪♪~ 126 00:14:13,088 --> 00:14:15,457 (信長)見事なものよ。→ 127 00:14:15,457 --> 00:14:21,413 武田を滅ぼし ようやく この大名物を手に入れたわ。→ 128 00:14:21,413 --> 00:14:28,186 だが 明 南蛮には これをしのぐものがあるはず! 129 00:14:28,186 --> 00:14:32,086 必ずや それを 我が手にしてみせる! 130 00:14:43,051 --> 00:14:47,351 む… むむう…。 131 00:14:51,126 --> 00:14:55,326 (雷鳴と雨音) 132 00:14:59,351 --> 00:15:02,387 申し上げます。 ただいま 黒田孝高様→ 133 00:15:02,387 --> 00:15:05,390 蜂須賀正勝様が参られました。 134 00:15:05,390 --> 00:15:07,690 (羽柴秀吉)通せ。 はっ! 135 00:15:09,527 --> 00:15:14,027 (秀吉)何を怯えておる? あ… い いえ…。 136 00:15:18,553 --> 00:15:22,691 (黒田孝高)中国における 毛利の支配も もはや これまで。 137 00:15:22,691 --> 00:15:28,279 いかに天然の要害とはいえ 高松城に籠もる清水の軍勢は→ 138 00:15:28,279 --> 00:15:32,817 たかが五千。 こちらは二万と五千。 139 00:15:32,817 --> 00:15:38,256 この黒田にお任せあらば 見事 落城せしめてみせまする。 140 00:15:38,256 --> 00:15:41,526 毛利輝元は? (蜂須賀正勝)この蜂須賀→ 141 00:15:41,526 --> 00:15:46,548 毛利の使者とねんごろにいたし 交渉を続けております。→ 142 00:15:46,548 --> 00:15:51,319 輝元めが腹は あくまで和睦。 出陣は形ばかりにて→ 143 00:15:51,319 --> 00:15:55,256 高松城を差し出す所存に ございましょう。 144 00:15:55,256 --> 00:15:57,692 出陣のご命令を。 145 00:15:57,692 --> 00:16:00,929 (秀吉)そう焦らずともよい。 (二人)はあ? 146 00:16:00,929 --> 00:16:08,286 この地は 度々 洪水に見舞われて いるそうな。 程なく梅雨に入る。→ 147 00:16:08,286 --> 00:16:13,992 蛙ヶ鼻の水越をせき止めれば 高松城一帯は水没する。→ 148 00:16:13,992 --> 00:16:19,792 さすれば我らは 一兵たりとも 失うことなく 城を落とせるわ。 149 00:16:23,351 --> 00:16:25,751 (二人)はっ! 150 00:16:28,790 --> 00:16:32,090 (秀吉)明智からの便りは? (秀長)いえ いまだ…。 151 00:16:33,762 --> 00:16:40,218 四国における信長様の方針を この俺が変えさせたというのに→ 152 00:16:40,218 --> 00:16:43,521 明智が動揺せぬはず あるまい。 153 00:16:43,521 --> 00:16:47,292 宗易殿が 近々 明智に会うとのこと。 154 00:16:47,292 --> 00:16:53,448 信長様は 武田を滅ぼした功で 帝より官位を賜る由。→ 155 00:16:53,448 --> 00:16:58,470 博多の島井宗室が「楢柴」を 披露する茶会に合わせ→ 156 00:16:58,470 --> 00:17:02,457 六月初頭には 上洛するであろうと。 157 00:17:02,457 --> 00:17:05,827 残るは… あと一月。 158 00:17:05,827 --> 00:17:10,281 (秀吉)黒田や蜂須賀が 俺を疑い始めておる。→ 159 00:17:10,281 --> 00:17:13,585 あまり時を稼ぐと 士気が乱れる。→ 160 00:17:13,585 --> 00:17:17,655 頃合いを見て 信長様に 救援要請を出すぞ。 161 00:17:17,655 --> 00:17:22,360 (秀長)明智を動かし 本能寺に向かわせようと?→ 162 00:17:22,360 --> 00:17:26,560 されど 明智が決意せぬときは? 163 00:17:29,651 --> 00:17:32,751 (秀吉) 宗易を葬れば済むことだ。 164 00:17:44,666 --> 00:17:49,988  心の声 あれが 信長様より 拝領したという八角釜!→ 165 00:17:49,988 --> 00:17:53,191 まさに「ガニッ」とした 武人らしさと共に→ 166 00:17:53,191 --> 00:17:59,991 やつれた風情をも併せ持つ名品。 やっと見ることができたぞ! 167 00:18:03,184 --> 00:18:06,588 (宗易) 達筆な書にございますな。 168 00:18:06,588 --> 00:18:10,488 信長様 ご親筆にございます。 169 00:18:13,661 --> 00:18:16,414 (光秀)既に お聞き及びでしょうが→ 170 00:18:16,414 --> 00:18:22,587 徳川家康殿が 武田攻めの 戦勝祝いに 安土へ参られます。 171 00:18:22,587 --> 00:18:27,492 その接待役を 私めが 仰せつかりました。→ 172 00:18:27,492 --> 00:18:30,492 大役ゆえ 粗相があってはなりませぬ。 173 00:18:32,197 --> 00:18:36,684 一つ 私めを お助け下さいませぬか。 174 00:18:36,684 --> 00:18:41,422 (宗易)私でよろしければ 堺にて 天下一の食材を→ 175 00:18:41,422 --> 00:18:46,127 調達させて頂きます。 ただ…。 うん? 176 00:18:46,127 --> 00:18:50,648 私一人の手には余るかと。 え? 177 00:18:50,648 --> 00:18:54,085 誰か手伝いが必要と 申されるか? 178 00:18:54,085 --> 00:18:57,355 一人 心当たりが ございます。 179 00:18:57,355 --> 00:18:59,390  心の声 キタ~ッ! 180 00:18:59,390 --> 00:19:03,778 弟子の山上宗二なれば 私の片腕として→ 181 00:19:03,778 --> 00:19:07,949 力を尽くしてくれましょう。 ただ→ 182 00:19:07,949 --> 00:19:14,455 お相手が徳川様となれば 宗二だけ では 心もとのうございます。 183 00:19:14,455 --> 00:19:19,193 武家の習いに熟知し かつ 数寄にも通じたお方が→ 184 00:19:19,193 --> 00:19:22,693 どこかにおれば よいのですが…。 185 00:19:30,154 --> 00:19:35,927 古田様にも お手伝いを お願いしたく存じます。 186 00:19:35,927 --> 00:19:38,713 いかがかな? 古田殿。 187 00:19:38,713 --> 00:19:40,813 ハァ~…。 188 00:19:43,451 --> 00:19:46,154 恐悦至極に存じます。 189 00:19:46,154 --> 00:19:52,644 この大役 謹んで 務めさせて頂きます。 190 00:19:52,644 --> 00:19:57,682  心の声 ああ… 自らは 茶会一つ開けぬ身なれど→ 191 00:19:57,682 --> 00:20:02,170 こんな形で己の数寄ぶりを 発揮できようとは。→ 192 00:20:02,170 --> 00:20:07,570 やらいでか! ここで古田の名を 見せつけずに 何とする! 193 00:20:14,532 --> 00:20:19,020 ところで 宗易殿 あなたのなさる茶の湯は→ 194 00:20:19,020 --> 00:20:21,990 「わび茶」と 呼ばれているそうですが→ 195 00:20:21,990 --> 00:20:27,390 私には「わび」というものが いまひとつ体でわかりませぬ。 196 00:20:29,097 --> 00:20:35,497 いや 近頃はどうも 数寄のほうに 頭が行ってしまいましてなぁ。 197 00:20:39,557 --> 00:20:45,930 恐れながら 私は 明智様より齢を重ねております。 198 00:20:45,930 --> 00:20:49,467 死に近づけば 近づくほど→ 199 00:20:49,467 --> 00:20:55,467 「わび」もまた はっきりと わかってくるものと存じます。 200 00:21:04,415 --> 00:21:08,419 ようやく明智様の思いが わかり申した。 201 00:21:08,419 --> 00:21:12,724 某は物で人を見る癖が ありましてな。 202 00:21:12,724 --> 00:21:18,212 ようやく拝めた八角釜 それと あの掛け軸…。 203 00:21:18,212 --> 00:21:25,253 明智様は 羽柴様同様 上様を強く 敬っておいでなのです。 204 00:21:25,253 --> 00:21:33,628 ハハハハ… これは失礼。 己が洞察を つい自慢してしまいました。 205 00:21:33,628 --> 00:21:36,128 では これにて。 206 00:21:39,450 --> 00:21:43,988  心の声 古田様は お若い。→ 207 00:21:43,988 --> 00:21:52,346 あの大ぶりな八角釜は 風炉ではなく 炉に用いるもの。→ 208 00:21:52,346 --> 00:21:54,866 それと知りながら 明智様は→ 209 00:21:54,866 --> 00:21:58,669 あえて信長様の書と共に 使われた。→ 210 00:21:58,669 --> 00:22:04,425 これは 既に主君への思いが 消えたことを悟られまいとする→ 211 00:22:04,425 --> 00:22:09,130 これ見よがしに過ぎる選択。→ 212 00:22:09,130 --> 00:22:16,120 そして「わび」への憧れ。 もはや明智様は絶望に至りて→ 213 00:22:16,120 --> 00:22:20,720 謀反の心 芽生えているに相違なし。 214 00:22:29,534 --> 00:22:40,511 ♪♪~ 215 00:22:40,511 --> 00:22:42,964 これは…? 216 00:22:42,964 --> 00:22:48,920 この 牙をむいた鬼のようなものは まことに食べ物でござるか? 217 00:22:48,920 --> 00:22:52,123 (山上宗二)私も 初めて見るものばかりです。 218 00:22:52,123 --> 00:22:54,909 南蛮 南方 琉球…。 219 00:22:54,909 --> 00:22:59,247 堺には あらゆる品が 入って参りますからな。 220 00:22:59,247 --> 00:23:01,582 う~む…。 221 00:23:01,582 --> 00:23:08,789 ♪♪~ 222 00:23:08,789 --> 00:23:11,876 (本多忠勝)あまり 水たまりに入られますな。 223 00:23:11,876 --> 00:23:16,797 馬が汚れていては 安土に着いて 笑われますぞ。 224 00:23:16,797 --> 00:23:21,802 (徳川家康)かまわぬ。 道中 馬の脚が汚れるのは当然。→ 225 00:23:21,802 --> 00:23:28,302 もし あざ笑う者あらば その者が間違っておるのだ。 226 00:23:32,914 --> 00:23:36,150 ♪♪~(エンディングテーマ) 227 00:23:36,150 --> 00:23:41,989 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 228 00:23:41,989 --> 00:23:48,095 ♪♪「火傷しそうな真摯な情熱」 229 00:23:48,095 --> 00:23:54,285 ♪♪「世界中を敵に回したって」 230 00:23:54,285 --> 00:24:00,525 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 231 00:24:00,525 --> 00:24:06,280 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 232 00:24:06,280 --> 00:24:13,287 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 233 00:24:13,287 --> 00:24:18,893 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 234 00:24:18,893 --> 00:24:21,696 ♪♪「絆なんて 絆じゃない」 235 00:24:21,696 --> 00:24:25,550 ♪♪「思うまま生きて そして」 236 00:24:25,550 --> 00:24:31,188 ♪♪「昇った天辺から 見える」 237 00:24:31,188 --> 00:24:35,059 ♪♪「景色を教えて いつか」 238 00:24:35,059 --> 00:24:43,768 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 239 00:24:43,768 --> 00:24:47,288 ♪♪「叶えたい願い それは」 240 00:24:47,288 --> 00:24:54,278 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 241 00:24:54,278 --> 00:24:59,278 ♪♪「壊されないで 永遠に」 242 00:25:02,853 --> 00:25:22,256 ♪♪~ 243 00:25:22,256 --> 00:25:25,476 「今宵はイートイット」。 244 00:25:25,476 --> 00:25:29,476 武か数寄か それが問題にて候。 245 00:25:36,120 --> 00:25:43,444 ♪♪「わかってるんだ 君は 靴ひもを(ずっと)」 246 00:25:43,444 --> 00:25:51,118 ♪♪「なおすふりしてるけど 本当は 泣いてたんだ」 247 00:25:51,118 --> 00:25:58,793 ♪♪「涙ふいてさ しゃがみこんで 抱えた ひざから」