1 00:00:34,419 --> 00:00:40,926 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:40,926 --> 00:02:01,126 ♪♪~ 3 00:02:09,431 --> 00:02:31,253 ♪♪~ 4 00:02:31,253 --> 00:02:34,439  心の声 (古田左介) 落ち着くのだ。→ 5 00:02:34,439 --> 00:02:40,762 羽柴様より 公の茶会を許され まだ三月。 落ち着け。→ 6 00:02:40,762 --> 00:02:46,451 落ち着かねば 軸に記した 主題のごとき点前にはならぬぞ! 7 00:02:46,451 --> 00:02:49,951 ♪♪~ 8 00:02:57,930 --> 00:03:02,451  心の声 この俺も 己が造った 茶室「渋庵」へ→ 9 00:03:02,451 --> 00:03:05,451 宗匠を招くまでに なったのだ。 10 00:03:09,074 --> 00:03:14,674  心の声 齢四十一にして ようやく 一角の茶人に…。 11 00:03:32,130 --> 00:03:36,418 (千 宗易)湯加減の良い おいしい茶にございました。 12 00:03:36,418 --> 00:03:38,418 ああ! 13 00:03:41,957 --> 00:03:44,826 (山上宗二)では 「初花」を。 14 00:03:44,826 --> 00:03:48,964 羽柴様より お借りした 大名物 ここで用いた事は→ 15 00:03:48,964 --> 00:03:52,918 くれぐれも ご内密に。 わかっております。→ 16 00:03:52,918 --> 00:03:57,139 表に警護の者があるのを見れば 委細は承知。 17 00:03:57,139 --> 00:04:00,542 (宗易)「初花」に「朱徳の茶杓」→ 18 00:04:00,542 --> 00:04:05,564 「美濃の今焼茶碗」に その釜の蓋は…。 19 00:04:05,564 --> 00:04:09,317 松永の「平グモ」の蓋を 接いだ物にござる。 20 00:04:09,317 --> 00:04:14,956 欠けた蓋より漏れる湯気が 実に面白い。→ 21 00:04:14,956 --> 00:04:17,976 名物と そうでない物を 掛け合わせ→ 22 00:04:17,976 --> 00:04:24,166 軸の主題に合った「渋さ」を 醸し出す… さすがは古田様。 23 00:04:24,166 --> 00:04:27,419 宗匠のご指導の 賜物にござる。 24 00:04:27,419 --> 00:04:29,855 ただ…。 む? 25 00:04:29,855 --> 00:04:34,059 この「渋庵」は頂けませぬ。 えっ? 26 00:04:34,059 --> 00:04:37,512 私の「待庵」の まねに ございましょう。 27 00:04:37,512 --> 00:04:40,082 あ… ああ…。 28 00:04:40,082 --> 00:04:42,851 クッ クッ…。 29 00:04:42,851 --> 00:04:49,524 (宗易) 露地から窓の配置に至るまで 何の工夫も感じられませぬ。→ 30 00:04:49,524 --> 00:04:53,211 「わび数寄」の心を踏まえるのは 結構ですが→ 31 00:04:53,211 --> 00:04:56,711 形だけの まねでは 空々しいばかり。 32 00:04:58,350 --> 00:05:03,155 堺の人間なら いざ知らず お武家の方に これ以上は→ 33 00:05:03,155 --> 00:05:05,240 酷にございましょう。 34 00:05:05,240 --> 00:05:08,160 うう~…。 35 00:05:08,160 --> 00:05:10,178 (宗易)いいえ。 え? 36 00:05:10,178 --> 00:05:14,416 古田様は 間もなく 官位を授かろうという お方。 37 00:05:14,416 --> 00:05:20,922 必ずやご自分なりの創意を 見せて 下さるものと信じております。 38 00:05:20,922 --> 00:05:26,378 ご存じでしたか… 羽柴様が 関白になられるのを機に→ 39 00:05:26,378 --> 00:05:29,981 某も位を賜ることを。 40 00:05:29,981 --> 00:05:37,589 徳川様の重臣 石川数正様より 茶器の目利きを頼まれました。 41 00:05:37,589 --> 00:05:42,094  心の声 目利きの願いが 後を絶たぬとは聞いていたが→ 42 00:05:42,094 --> 00:05:45,194 よもや 宗匠と徳川が…。 43 00:05:47,282 --> 00:05:50,202 (宗易)先日届いた便りの中で→ 44 00:05:50,202 --> 00:05:56,475 徳川様は 古田様を いたく お褒めでした。→ 45 00:05:56,475 --> 00:06:00,195 これほどの働きを なさっておるのですから→ 46 00:06:00,195 --> 00:06:04,295 叙位も当然のことでは ありますまいか。 47 00:06:07,052 --> 00:06:13,158 期待しておりますよ 更なる 「わび」の境地へと至らんことを。 48 00:06:13,158 --> 00:06:15,158 はっ。 49 00:06:17,946 --> 00:06:21,546  心の声 位を賜れば…。 50 00:06:27,339 --> 00:06:32,077  心の声  好きに使える禄も増えようが→ 51 00:06:32,077 --> 00:06:39,017 責務も重うなり 武に費やす時も増すであろう。→ 52 00:06:39,017 --> 00:06:44,206 わび数寄に突っ走りたい俺には そこが つらい…。 53 00:06:44,206 --> 00:07:07,495 ♪♪~ 54 00:07:07,495 --> 00:07:15,086  心の声  眺める度に思うは 秀吉様ではなく 亡き信長様の でかさ。→ 55 00:07:15,086 --> 00:07:22,194 しかし… 三段の石垣にして 地上七層 地下二層。→ 56 00:07:22,194 --> 00:07:27,282 瓦にまで金箔を押し 虎や鷺の彫金で飾り→ 57 00:07:27,282 --> 00:07:31,382 豪華さでは はるかに 安土城をしのいでおる。 58 00:07:33,788 --> 00:07:36,775  心の声  この世で最大の 大坂城と→ 59 00:07:36,775 --> 00:07:41,246 最小の「待庵」が 最良として在る今の世。→ 60 00:07:41,246 --> 00:07:45,417 なんと すさまじき世に 俺は生きておるのだ! 61 00:07:45,417 --> 00:07:49,417 ≪(セミの鳴き声) 62 00:07:52,023 --> 00:07:58,013  心の声 それにしても 築城には 宗匠も関わったというが→ 63 00:07:58,013 --> 00:08:01,413 どこに 「渋さ」があるというのだ? 64 00:08:03,034 --> 00:08:07,134 ♪♪~ 65 00:08:12,994 --> 00:08:16,498 此度は 武家初の関白叙任→ 66 00:08:16,498 --> 00:08:21,553 まことに おめでとうございまする 藤原秀吉様。 67 00:08:21,553 --> 00:08:25,140 (秀吉)面を上げい。 68 00:08:25,140 --> 00:08:27,158 ぐあっ! 69 00:08:27,158 --> 00:08:31,358 ♪♪~ 70 00:08:33,114 --> 00:08:37,652 どうだ? 男ぶりが上がったろう。 71 00:08:37,652 --> 00:08:42,674 さぞ女子にモテようかと… ゴホッ ゴホッ… 失礼。 72 00:08:42,674 --> 00:08:45,944 これで お茶々の気を 引けるかのう。 73 00:08:45,944 --> 00:08:48,747 近頃 めっぽう 色っぽくなりおって。 74 00:08:48,747 --> 00:08:52,784 (セミの鳴き声) 75 00:08:52,784 --> 00:09:00,084 (小鳥のさえずり) 76 00:09:01,793 --> 00:09:06,081 ふぅ… ようやっと 天下人になれたわ。 77 00:09:06,081 --> 00:09:10,819 家康めが容易に従わぬから 「羽柴幕府」は開けなんだが→ 78 00:09:10,819 --> 00:09:16,341 帝の後ろ盾を得た俺に 誰も逆らえんだろうて。→ 79 00:09:16,341 --> 00:09:20,641 今まで よう尽くしてくれた。 …左介。 む? 80 00:09:23,114 --> 00:09:25,750 大名にして進ぜよう。 81 00:09:25,750 --> 00:09:28,253 あっ! 82 00:09:28,253 --> 00:09:33,742 (秀吉)摂津は俺の直轄とし 中川や高山は播磨へ移す。→ 83 00:09:33,742 --> 00:09:37,445 よって お前の 中川後見役を解く。 84 00:09:37,445 --> 00:09:42,467 代わりに 山城国 西の岡 三万五千石を与える。 85 00:09:42,467 --> 00:09:47,467 京周辺の三万五千は重いぞ。 異存はあるまいな。 86 00:09:51,209 --> 00:09:54,312 恐悦至極に存じまする。 87 00:09:54,312 --> 00:09:56,364 うむ。 88 00:09:56,364 --> 00:09:59,584 して 官職だが→ 89 00:09:59,584 --> 00:10:03,355 好きなのを選べ。 どうせ名ばかりよ。→ 90 00:10:03,355 --> 00:10:08,155 それぞれに 古よりの 「格」ちゅうもんは あるがな。 91 00:10:13,381 --> 00:10:19,421  心の声 たとえ名目だけとはいえ 死ぬまでその名で呼ばれかねぬ。→ 92 00:10:19,421 --> 00:10:22,424 左介という「ペシャッ」とした 安っぽい響きに→ 93 00:10:22,424 --> 00:10:25,243 少々 嫌悪を感じてもいた。→ 94 00:10:25,243 --> 00:10:28,880 選ぶなら 武人らしく 威厳のある名が良い。→ 95 00:10:28,880 --> 00:10:35,186 だが 格上の名を選び 中身との差をさらすのも恥。→ 96 00:10:35,186 --> 00:10:39,324 武人としての身の程を 知っておれば なおのこと。 97 00:10:39,324 --> 00:10:45,163 そうさな… 古田大蔵 古田弾正 なんかも 強そうではないか。 98 00:10:45,163 --> 00:10:47,282 むむ…。 99 00:10:47,282 --> 00:10:50,718  心の声 やはり 響きに 突っ張りがある。→ 100 00:10:50,718 --> 00:10:56,207 名に踊らされ 「武」の勤めが 激しうなるのも つらい。→ 101 00:10:56,207 --> 00:11:00,812 俺には やはり 数寄者のごとき名が似合うのだ。 102 00:11:00,812 --> 00:11:02,812 うん? 103 00:11:04,916 --> 00:11:06,916 ああ…。 104 00:11:11,456 --> 00:11:14,759  回想  これは良き色にござる。 105 00:11:14,759 --> 00:11:18,863 (高山右近)南蛮では 「オリーベ」と申す色だそうで。 106 00:11:18,863 --> 00:11:25,363 ほう! この鮮やかな色が… オリーベ。 107 00:11:29,057 --> 00:11:31,057 はっ! お? 108 00:11:33,228 --> 00:11:38,383 憚ながら 古来より 織物や 染め物を つかさどる職→ 109 00:11:38,383 --> 00:11:41,653 「織部」を授かりたく。 110 00:11:41,653 --> 00:11:45,490 「弾正」や「大蔵」より格下ぞ。 つくづく出世の欲が→ 111 00:11:45,490 --> 00:11:48,893 なくなったのう。 いえ。 112 00:11:48,893 --> 00:11:53,431 他の欲が 体中に みなぎっておりまする。 113 00:11:53,431 --> 00:11:55,917 あぁ? 114 00:11:55,917 --> 00:11:58,686 むふ。 115 00:11:58,686 --> 00:12:04,986 (秀吉)よかろう。 帝に代わり 今日をもって 古田左介を…。 116 00:12:08,847 --> 00:12:14,385 (秀吉)従五位下 古田織部正重然とす! 117 00:12:14,385 --> 00:12:16,985 ♪♪~ 118 00:12:21,643 --> 00:12:27,599 ♪♪~ 119 00:12:27,599 --> 00:12:30,852 我が長女 千。 はい。 120 00:12:30,852 --> 00:12:34,756 我が義弟 古田重継。 はっ! 121 00:12:34,756 --> 00:12:39,377 その方らを夫婦にしたは 他でもない。 某に代わり→ 122 00:12:39,377 --> 00:12:43,381 亡き義兄上が 中川の家を 補佐するためぞ。 123 00:12:43,381 --> 00:12:50,021 秀政殿は加増され 播磨へ移る。 十三万石もの領地を束ねるは→ 124 00:12:50,021 --> 00:12:53,421 容易ではない。 しかと務めよ! 125 00:12:55,143 --> 00:12:59,514 心得ました。 古田織部正様。 126 00:12:59,514 --> 00:13:02,550 フフン。 127 00:13:02,550 --> 00:13:09,307  心の声 ああ 古田織部正… なんと良い響きよ。→ 128 00:13:09,307 --> 00:13:11,826 硬からず 柔らかからず→ 129 00:13:11,826 --> 00:13:16,130 すがすがしい草原を思わす 絶妙な名ではないか。 130 00:13:16,130 --> 00:13:21,135 (古田重定)むう? …織部が父として助言いたす! 131 00:13:21,135 --> 00:13:24,255 うん? (重定) この男のようには なるなよ! 132 00:13:24,255 --> 00:13:26,241 はあ?! 133 00:13:26,241 --> 00:13:28,593 (重定)こやつのごとく 遊びほうけておっては→ 134 00:13:28,593 --> 00:13:31,746 代々続く お家も 滅びてしまうわい。→ 135 00:13:31,746 --> 00:13:37,785 脇目も振らず奉公し 古田家の 先々まで案じて生きるのだ。 136 00:13:37,785 --> 00:13:41,072 何を申される 父上。 某が いつ…。 137 00:13:41,072 --> 00:13:48,112 何やら 美濃の窯大将にまで 金子を献じておるそうではないか。 138 00:13:48,112 --> 00:13:50,112 あっ…。 139 00:13:52,083 --> 00:13:58,239 (おせん)申し訳ありませぬ 父上。 妻の私が至らぬゆえ ご心配を。 140 00:13:58,239 --> 00:14:03,261 おせん殿が わびることではない。 そなたがおればこそ→ 141 00:14:03,261 --> 00:14:07,415 こやつが どうにか 外道に落ちずに済んでおるのだ。 142 00:14:07,415 --> 00:14:13,054 さて… 場が濁ったところで 勤めに行こうかのう。 143 00:14:13,054 --> 00:14:17,592 おせん… 五日の留守を頼む。 144 00:14:17,592 --> 00:14:19,861 はい。 145 00:14:19,861 --> 00:14:21,961 待て。 146 00:14:24,632 --> 00:14:27,452 いずれへ参る? 147 00:14:27,452 --> 00:14:34,192 (セミの鳴き声) 148 00:14:34,192 --> 00:14:38,062 美濃の窯大将に ちと用が。 149 00:14:38,062 --> 00:14:42,362 つ~っ! このドラ息子が~っ! 150 00:14:45,253 --> 00:14:47,453 うん? 151 00:14:49,407 --> 00:14:55,029 これは間の悪い。 お出かけにござるか 織部殿。 152 00:14:55,029 --> 00:14:57,515 どなたかな? 153 00:14:57,515 --> 00:15:03,554 上田左太郎重安と申します。 主君 丹羽長秀様亡き後→ 154 00:15:03,554 --> 00:15:08,259 関白様に召し抱えられ 今日は ご挨拶をと。 155 00:15:08,259 --> 00:15:13,159 かねてより それはそれは。 お会いしとうござった。 156 00:15:20,421 --> 00:15:24,821 (左太郎)あの すばらしき 「信幟」の雷に打たれてより…。 157 00:15:26,944 --> 00:15:30,415 どうにも戦に 身が入らずじまいでして。 158 00:15:30,415 --> 00:15:32,784 フッ。 159 00:15:32,784 --> 00:15:36,487 しばし暇はござるかな? は? 160 00:15:36,487 --> 00:15:41,993 美濃までご同行頂けるなら 良い物を お見せできますぞ。 161 00:15:41,993 --> 00:15:43,993 うん? 162 00:15:45,847 --> 00:15:49,047  回想  あ… あれが…。 163 00:15:51,486 --> 00:15:54,686 (左太郎)古田左介! 164 00:16:01,245 --> 00:16:04,615  心の声 (左太郎)いささか 奇なる人やもしれぬゆえ→ 165 00:16:04,615 --> 00:16:09,087 挨拶だけで済まそうと 思うていたが→ 166 00:16:09,087 --> 00:16:14,987 確かめたくはある。 古田織部という男を。 167 00:16:24,085 --> 00:16:26,754 (加藤景延) これほどの米俵を! 168 00:16:26,754 --> 00:16:32,777 窯大将の加藤景延殿には 良き物を どんどん作ってほしくてのう。 169 00:16:32,777 --> 00:16:37,799 頂くに しのびないですな。 (左太郎)そうですぞ 織部殿。 170 00:16:37,799 --> 00:16:39,917 うん? お? 171 00:16:39,917 --> 00:16:42,620 これらは 領民の血税にござろう。 172 00:16:42,620 --> 00:16:47,024 武人ならば 「西の岡」がために費やすが道理。 173 00:16:47,024 --> 00:16:50,545 我が領民は 目の肥えた 太っ腹にござるよ。 174 00:16:50,545 --> 00:16:57,585 世に良い物が増えるならば きっと喜びましょうぞ。 ハハハハ。 175 00:16:57,585 --> 00:17:00,555 う~む…。 176 00:17:00,555 --> 00:17:04,826 窯元衆は集めて下さったか? 可児から瀬戸に至るまで→ 177 00:17:04,826 --> 00:17:08,963 織部様の目にかなう 腕利きの者が そろってございます。 178 00:17:08,963 --> 00:17:11,463 かたじけない。 179 00:17:14,485 --> 00:17:17,588 むむ? 180 00:17:17,588 --> 00:17:20,191 ♪♪~ 181 00:17:20,191 --> 00:17:23,127 参りましょうぞ 上田殿。 182 00:17:23,127 --> 00:17:26,264 え? …う~ん。 183 00:17:26,264 --> 00:17:47,151 ♪♪~ 184 00:17:47,151 --> 00:17:52,657 (元蔵)頼まれておりました今焼 瀬戸黒茶碗を持参いたしました。 185 00:17:52,657 --> 00:17:58,446 待っておったぞ! 宗匠の右腕 長次郎殿の今焼 黒茶碗に→ 186 00:17:58,446 --> 00:18:01,716 匹敵する名器を! 187 00:18:01,716 --> 00:18:04,316 (元蔵)お目に かなうかどうか…。 188 00:18:06,153 --> 00:18:08,353 (一同)おお! 189 00:18:11,275 --> 00:18:15,975 ♪♪~ 190 00:18:19,884 --> 00:18:24,522 いい… 実に渋く いい! 191 00:18:24,522 --> 00:18:26,891 でかしたぞ 元蔵! 192 00:18:26,891 --> 00:18:30,244 恐らく 長次郎殿も参考にした 瀬戸黒には→ 193 00:18:30,244 --> 00:18:35,066 名碗が いくつかございますが 此度は趣を変え→ 194 00:18:35,066 --> 00:18:39,587 夏に茶が熱すぎぬよう 平たく 硬く 焼き上げました。 195 00:18:39,587 --> 00:18:44,458 それが良いのだ。 ただの まねでは また叱られるからのう。 196 00:18:44,458 --> 00:18:47,758 早う 宗匠に見せて意見を聞きたい。 197 00:18:49,881 --> 00:18:53,050 お? 198 00:18:53,050 --> 00:18:55,750 いかがかな? 199 00:19:00,458 --> 00:19:04,979 う~ん… あの「信幟」ほどには ときめきませぬが…。 200 00:19:04,979 --> 00:19:08,249 まだまだ「わび数寄」が わかっとらんのう。 201 00:19:08,249 --> 00:19:12,549 牟田洞窯の半七! はっ! 202 00:19:14,755 --> 00:19:19,655 志野焼のうまい その方には これを。 203 00:19:24,048 --> 00:19:27,648 (半七)この 赤く丸い染め付けは? 204 00:19:29,220 --> 00:19:31,856 乳首よ。 205 00:19:31,856 --> 00:19:34,575 乳首? あまり問うでない! 206 00:19:34,575 --> 00:19:38,412 己が妻の裸体まで 説明しとうないからのう。 207 00:19:38,412 --> 00:19:40,912 (笑い声) 208 00:19:43,217 --> 00:19:46,988 染め付けは 極めて 難しゅうございますが→ 209 00:19:46,988 --> 00:19:54,512 あれだけの職禄を頂いた以上 是が非でも作ってみせまする! 210 00:19:54,512 --> 00:19:58,416 あまりの良さに しなびた大金時殿が→ 211 00:19:58,416 --> 00:20:00,718 いきり立つほどの物を 頼むぞ。 212 00:20:00,718 --> 00:20:06,324 (笑い声) 213 00:20:06,324 --> 00:20:16,717 ♪♪~ 214 00:20:16,717 --> 00:20:20,287 元蔵! はっ! 215 00:20:20,287 --> 00:20:23,758 その方の窯印ぞ。 216 00:20:23,758 --> 00:20:26,358 窯印? 217 00:20:29,580 --> 00:20:32,166 丈八! はっ! 218 00:20:32,166 --> 00:20:34,151 佐助! はっ! 219 00:20:34,151 --> 00:20:36,137 友十! はっ! 220 00:20:36,137 --> 00:20:38,155 六兵衛! はっ! 221 00:20:38,155 --> 00:20:40,424 半七! はっ! 222 00:20:40,424 --> 00:20:42,543 治兵衛! はっ! 223 00:20:42,543 --> 00:20:44,662 金九郎! はっ! 224 00:20:44,662 --> 00:20:46,814 八郎次! はっ! 225 00:20:46,814 --> 00:20:49,650 吉右衛門! はっ。 226 00:20:49,650 --> 00:20:53,220 そして景延殿には 皆の場を調え→ 227 00:20:53,220 --> 00:20:56,807 新しき窯作りに いそしんで下され。 228 00:20:56,807 --> 00:20:58,926 うむ。 229 00:20:58,926 --> 00:21:03,931 皆も知るとおり かつて信長公は 「瀬戸六作」を定め→ 230 00:21:03,931 --> 00:21:09,553 それぞれに窯印を与え 今焼作りを推進された。 231 00:21:09,553 --> 00:21:17,545 しかし 信長公亡き後 後押しする者は のうなったのだ。 232 00:21:17,545 --> 00:21:22,566 天下を揺るがす 悲惨極まりない一大事ぞ。 233 00:21:22,566 --> 00:21:25,619 (泣き声) 234 00:21:25,619 --> 00:21:29,919  心の声  そこまで深刻なこと… なのか? 235 00:21:31,709 --> 00:21:33,909 ご案じ召さるな。 236 00:21:35,980 --> 00:21:37,980 お? うん? 237 00:21:40,017 --> 00:21:45,917 三万五千石の大名となった某が 信長公に代わり…。 238 00:21:47,625 --> 00:21:52,813 「織部十作」を新たに定め 美濃物を天下にとどろかす! 239 00:21:52,813 --> 00:21:56,016 ああ! あ…。 240 00:21:56,016 --> 00:21:59,520 織部… 十作。 241 00:21:59,520 --> 00:22:03,457 ♪♪~ 242 00:22:03,457 --> 00:22:07,394 織部様! 織部様! 243 00:22:07,394 --> 00:22:13,417  心の声 織部十作… 関白様の許しは得ておるのか? 244 00:22:13,417 --> 00:22:17,588 ♪♪~ 245 00:22:17,588 --> 00:22:20,591 (笑い声) 246 00:22:20,591 --> 00:22:46,417 ♪♪~ 247 00:22:46,417 --> 00:22:49,553 (笑い声) 248 00:22:49,553 --> 00:22:57,978  心の声  こんな… こんな ひょうげた 場が この世にあったのか!→ 249 00:22:57,978 --> 00:23:04,885 見える… 俺には見えてしまう… 奇なる人間どころか→ 250 00:23:04,885 --> 00:23:08,185 恐ろしく格好のよい御仁に! 251 00:23:16,297 --> 00:23:20,084  心の声 (左太郎) つきおうて みようぞ。→ 252 00:23:20,084 --> 00:23:29,584 何やら この先 胸躍らせる 古田織部なる怪人に。 253 00:23:32,880 --> 00:23:36,116 ♪♪~(エンディングテーマ) 254 00:23:36,116 --> 00:23:41,939 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 255 00:23:41,939 --> 00:23:48,062 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 256 00:23:48,062 --> 00:23:54,251 ♪♪「世界中を敵に回したって」 257 00:23:54,251 --> 00:24:00,491 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 258 00:24:00,491 --> 00:24:06,247 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 259 00:24:06,247 --> 00:24:13,254 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 260 00:24:13,254 --> 00:24:18,859 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 261 00:24:18,859 --> 00:24:21,662 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 262 00:24:21,662 --> 00:24:25,516 ♪♪「思うまま生きて そして」 263 00:24:25,516 --> 00:24:31,155 ♪♪「昇った天辺から 見える」 264 00:24:31,155 --> 00:24:35,025 ♪♪「景色を教えて いつか」 265 00:24:35,025 --> 00:24:43,717 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 266 00:24:43,717 --> 00:24:47,254 ♪♪「叶えたい願い それは」 267 00:24:47,254 --> 00:24:54,245 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 268 00:24:54,245 --> 00:24:59,245 ♪♪「壊されないで 永遠に」 269 00:25:02,419 --> 00:25:22,423 ♪♪~ 270 00:25:22,423 --> 00:25:25,693 「世界で一つだけの華」。 271 00:25:25,693 --> 00:25:29,393 武か数寄か それが問題にて候。