1 00:00:33,902 --> 00:00:39,924 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:39,924 --> 00:02:00,624 ♪♪~ 3 00:02:07,746 --> 00:02:23,261 ♪♪~ 4 00:02:23,261 --> 00:02:25,246 (いななき) 5 00:02:25,246 --> 00:02:40,546 ♪♪~ 6 00:02:48,820 --> 00:02:54,876 (千 利休)丿貫殿は 公に 天下一の 数寄者と認められたのです。→ 7 00:02:54,876 --> 00:03:00,048 関白様のご意向どおり 褒章をお受け取り下さいませ。→ 8 00:03:00,048 --> 00:03:04,736 さもなくば 殿下の面目が立ちませぬ。 9 00:03:04,736 --> 00:03:09,791 (丿貫)表の立て札のとおりじゃ 利休さん。→ 10 00:03:09,791 --> 00:03:13,878 配下のモンが うちの前を通る時に→ 11 00:03:13,878 --> 00:03:19,784 馬一匹につき 一銭ずつ 柄杓に入れてくれれば十分よ。 12 00:03:19,784 --> 00:03:24,355 それでも わしにゃ 使い切れんがのう。 13 00:03:24,355 --> 00:03:27,075 何をなさっておるのです? 14 00:03:27,075 --> 00:03:30,645 (丿貫)わしも もう長うない。→ 15 00:03:30,645 --> 00:03:36,718 書物やら道具やら 少しずつ処分しておるのよ。 16 00:03:36,718 --> 00:03:41,589 どうだい? お前さんも 身の回りを片づけたら。 17 00:03:41,589 --> 00:03:47,245 「風雅は身と共に終わるべし」 ってのう。 18 00:03:47,245 --> 00:03:53,045 あまり 感心いたしませぬな。 業が深いのう。 19 00:03:54,786 --> 00:03:58,189 関白さんより よっぽど…。 20 00:03:58,189 --> 00:04:04,646 ♪♪~ 21 00:04:04,646 --> 00:04:07,749 さようにございます。 22 00:04:07,749 --> 00:04:14,405 さりとて 私の業が働きゆえに 世が わび色に染まるなら→ 23 00:04:14,405 --> 00:04:17,041 今を生きる すべての者たちが→ 24 00:04:17,041 --> 00:04:20,361 まことの わびの美を 見いだすならば→ 25 00:04:20,361 --> 00:04:27,252 争いごとなど消えうせ 心静かに暮らしを営めましょう。 26 00:04:27,252 --> 00:04:32,207 それを成し遂げることが 私の宿命であり→ 27 00:04:32,207 --> 00:04:35,677 生きがいにございます。 28 00:04:35,677 --> 00:04:41,683 (丿貫)はぁ… 20年の歳月は 人を変えるものよのう。 29 00:04:41,683 --> 00:04:45,553 ♪♪~ 30 00:04:45,553 --> 00:04:49,991 (丿貫)お前さんは才気にあふれ 情にも厚かったが→ 31 00:04:49,991 --> 00:04:55,113 天下国家にまで 口を出す仁じゃなかった。 32 00:04:55,113 --> 00:04:58,416 古織さんに言うとったのう。 33 00:04:58,416 --> 00:05:03,187 「過ぎたるはなお 及ばざるがごとし」と。 34 00:05:03,187 --> 00:05:07,759 それは お前さんにも 言えるのと違うかえ? 35 00:05:07,759 --> 00:05:10,411 ♪♪~ 36 00:05:10,411 --> 00:05:15,750 (丿貫)己のことは 見えがたいものよ。 37 00:05:15,750 --> 00:05:21,556 もう生きて会うことも なかろうから 言うとくぞ。 38 00:05:21,556 --> 00:05:26,477 人の欲の達成には 限りがあるのじゃ。 39 00:05:26,477 --> 00:05:33,277 私では 皆に わびを伝えられぬと 申されますか。 40 00:05:35,320 --> 00:05:42,427 ふむ… 限りを知らずば 災いを招きかねん。 41 00:05:42,427 --> 00:05:49,617 お前さんは 己が業を御している つもりなのじゃろうが→ 42 00:05:49,617 --> 00:05:59,744 しかしな 今の田中与四郎… いや 利休居士は…。 43 00:05:59,744 --> 00:06:04,816 ♪♪~ 44 00:06:04,816 --> 00:06:07,919 業火に のまれとるよ。 45 00:06:07,919 --> 00:06:21,419 ♪♪~ 46 00:06:25,153 --> 00:06:28,139 (古田織部)小田原が きな臭うなってきた。 47 00:06:28,139 --> 00:06:32,310 上洛を拒む北条が 戦の準備を始めておると→ 48 00:06:32,310 --> 00:06:37,115 新年の挨拶に参られた 諸将が もっぱらの噂。 49 00:06:37,115 --> 00:06:41,369 (上田左太郎) 豊臣方にとって恐ろしきは→ 50 00:06:41,369 --> 00:06:46,524 北条と 奥羽の伊達が 手を結ぶことですな。 51 00:06:46,524 --> 00:06:50,111 某も 恐ろしいのよ。 52 00:06:50,111 --> 00:06:56,050 合戦とあらば 此度は 生き残れぬような気がしての。 53 00:06:56,050 --> 00:06:58,052 うん? 54 00:06:58,052 --> 00:07:01,322 某は駄馬のごとく→ 55 00:07:01,322 --> 00:07:06,327 眼前に 餌が ぶら下がって おらずば 走れぬ性分。 56 00:07:06,327 --> 00:07:13,451 だが 昨年の大茶湯以降 欲しい ものが なくなってしもうて→ 57 00:07:13,451 --> 00:07:19,207 武のみならず 数寄にも身が入らずじまいよ。 58 00:07:19,207 --> 00:07:25,713 何としても 戦になる前に 腹から 欲しうなるものを見つけねば…。 59 00:07:25,713 --> 00:07:27,713 う~む…。 60 00:07:29,584 --> 00:07:32,837 ちと つきあわぬか。 は? 61 00:07:32,837 --> 00:07:36,441 気になっている物を 次々と見ていこうと思う。 62 00:07:36,441 --> 00:07:41,045 かまいませぬが 見聞きして 欲しうなるなら ともかく→ 63 00:07:41,045 --> 00:07:45,850 欲しうなりとうて見聞きせんとは 本末転倒にござらぬか? 64 00:07:45,850 --> 00:07:50,855 若輩者め! 微細なる 心のひだを察さぬか! 65 00:07:50,855 --> 00:07:54,942  心の声 怒られた… なぜに怒られる?→ 66 00:07:54,942 --> 00:07:57,742 俺は もう 弟子に されてしもうとるのか? 67 00:07:59,647 --> 00:08:05,520 この高山寺は 栄西禅師のころより 茶を作っておられてのう。 68 00:08:05,520 --> 00:08:09,090 毎年 新茶を 分けてもろうておるのよ。 69 00:08:09,090 --> 00:08:15,012 かたじけなきは こちらです。 寺の修復に ご寄進頂きまして。 70 00:08:15,012 --> 00:08:20,151 で 目当ての物とは さぞ面白き茶器なのでしょうな? 71 00:08:20,151 --> 00:08:24,972 いや 今は茶器から 離れとうての。 72 00:08:24,972 --> 00:08:28,409 ア~ッ ハッハッハッ!→ 73 00:08:28,409 --> 00:08:34,215 蛙が… 兎が… 相撲を取っておりますぞ!→ 74 00:08:34,215 --> 00:08:37,251 腹が… 腹が… ハハハハ! 75 00:08:37,251 --> 00:08:41,772 素直よのう 上田殿は。 ハハハハ! 76 00:08:41,772 --> 00:08:45,910 この鳥獣の 烏滸絵→ 77 00:08:45,910 --> 00:08:50,114 思うたより つまらぬ。 へ? 78 00:08:50,114 --> 00:08:54,936 この いでたちからして 当時の 世への風刺を含んでおるらしい。 79 00:08:54,936 --> 00:08:59,273 筆も達者で 描き手の賢さが にじみ出ておる… が→ 80 00:08:59,273 --> 00:09:06,314 それが鼻について 某のごとき あほうの丹田には緩みは生じぬ。 81 00:09:06,314 --> 00:09:09,083 これは 欲しゅうならぬな。 82 00:09:09,083 --> 00:09:13,154 なれば どのようなものが 笑えると申される? 83 00:09:13,154 --> 00:09:15,156 ついて参られい。 84 00:09:15,156 --> 00:09:18,092 (鐘の音) 85 00:09:18,092 --> 00:09:23,114 ブッハッハッハ! 丹田が~! 86 00:09:23,114 --> 00:09:25,816 アハハハ! この仁王像の いずこが? 87 00:09:25,816 --> 00:09:31,822 この必死さがわからぬのか? 人の 体は かような形には なりえぬ。 88 00:09:31,822 --> 00:09:36,027 それを心得ていても 仏師は すさまじさを求むるあまり→ 89 00:09:36,027 --> 00:09:40,615 写実に加え これでもかと曲げたり ひねったりしておるのよ。 90 00:09:40,615 --> 00:09:45,820 ハハハハ… 像も必死ならば 仏師も必死。 91 00:09:45,820 --> 00:09:47,922 これは まるで…。 92 00:09:47,922 --> 00:09:53,427 ♪♪~ 93 00:09:53,427 --> 00:09:55,413 渇~ッ! うっ! 94 00:09:55,413 --> 00:09:59,417 いかな武人たろうと 御仏を あざ笑うとは 何事か! 95 00:09:59,417 --> 00:10:01,817 上田殿! 待たぬか! 96 00:10:04,171 --> 00:10:07,491  心の声 笑えはするが 欲しうはならぬ。→ 97 00:10:07,491 --> 00:10:10,528 思えば 茶器とは強欲者向きよ。→ 98 00:10:10,528 --> 00:10:15,628 手触りを楽しめ 茶を入るれば 鼻も舌も喜ぶのだから。 99 00:10:17,418 --> 00:10:23,018  心の声 しかし この物欲し探訪 なかなかに新鮮ぞ。 100 00:10:24,709 --> 00:10:43,794 ♪♪~ 101 00:10:43,794 --> 00:10:50,194  回想  私では 皆に わびを 伝えられぬと申されますか? 102 00:10:52,003 --> 00:10:54,021 ふむ…。 103 00:10:54,021 --> 00:10:58,976 ♪♪~ 104 00:10:58,976 --> 00:11:02,346 (門人)利休様 そちらの道は…。 105 00:11:02,346 --> 00:11:05,316 (利休)少し寄りたい所が あります。→ 106 00:11:05,316 --> 00:11:09,116 既に家人に告げてあるゆえ ご案じ召さるな。 107 00:11:10,955 --> 00:11:13,841 これは驚きました。 利休様。 108 00:11:13,841 --> 00:11:16,877 お見えになるなら お伝え下されば…。 109 00:11:16,877 --> 00:11:22,216 京へ上る途中 あなたのことを 思い出しましてな。 110 00:11:22,216 --> 00:11:25,586 茶室へ案内いたします。 111 00:11:25,586 --> 00:11:33,611 ♪♪~ 112 00:11:33,611 --> 00:11:35,613 うん? 113 00:11:35,613 --> 00:11:42,386 ♪♪~ 114 00:11:42,386 --> 00:11:44,472 フフッ。 115 00:11:44,472 --> 00:11:54,498 ♪♪~ 116 00:11:54,498 --> 00:11:59,387 おいしい。 柚子味噌のみで 仕立てた膳が→ 117 00:11:59,387 --> 00:12:03,257 心中まで温めてくれまする。 118 00:12:03,257 --> 00:12:08,262 恐縮にございます。 いま一つ 焼き物をお持ちいたします。 119 00:12:08,262 --> 00:12:10,362 (戸を閉める音) 120 00:12:14,919 --> 00:12:19,056  心の声 常日頃から清く保たれた 住まいといい→ 121 00:12:19,056 --> 00:12:25,556 突然の客への もてなしといい これぞ まことの わび数寄。 122 00:12:27,915 --> 00:12:33,688  心の声  やはり私のなしてきたことは 間違うてはおりませぬ。→ 123 00:12:33,688 --> 00:12:40,188 丿貫殿 わびの美は 世に根づき始めておりまする。 124 00:12:43,748 --> 00:12:46,851 どうぞ お召し上がりを。 125 00:12:46,851 --> 00:12:53,340 うん? 庶民には手に入りがたき かまぼこが なぜ ここに? 126 00:12:53,340 --> 00:12:56,840 昨日 大坂より 急ぎ 取り寄せまし… あ! 127 00:13:00,915 --> 00:13:07,054 (利休)すべて合点がいきました。 あなたは 私の来訪を存じていて→ 128 00:13:07,054 --> 00:13:13,277 驚きの態も含めて 周到に用意していたのですな。 129 00:13:13,277 --> 00:13:17,348 (亭主)利休様のご家人と 親しき者がおりまして…。 130 00:13:17,348 --> 00:13:20,751 突然の客に 失礼なく もてなすことなど→ 131 00:13:20,751 --> 00:13:23,251 とても できませぬ。 132 00:13:27,541 --> 00:13:30,041 (利休)これにて 失礼を。 133 00:13:37,184 --> 00:13:40,371  心の声  私の なしてきたことは→ 134 00:13:40,371 --> 00:13:45,371 似非わび茶人を 生んだのみ… なのか。 135 00:13:49,246 --> 00:13:52,946  心の声 (利休)ふう… 寒い。 136 00:14:00,491 --> 00:14:06,046 (山上宗二)届け先は 私の息 伊勢屋道七だ。→ 137 00:14:06,046 --> 00:14:11,035 山上宗二からと申せば 取り計ろうてくれる。 138 00:14:11,035 --> 00:14:18,075 へえ。 このことは 行商仲間にも 他言無用… でやすね。 139 00:14:18,075 --> 00:14:25,075 さよう。 我が渾身の 茶の湯の秘伝書 しかと 頼んだ! 140 00:14:26,784 --> 00:14:31,155 (宗二)高野山におりました 私めに お声をかけて頂き→ 141 00:14:31,155 --> 00:14:36,544 まことに うれしゅうございました 北条幻庵様。 142 00:14:36,544 --> 00:14:40,881 よう参られた 宗二殿。→ 143 00:14:40,881 --> 00:14:46,821 豊臣との戦になろうかという この時世に。→ 144 00:14:46,821 --> 00:14:52,421 わしが便りを出してから 随分 時がたったがのう。 145 00:14:54,144 --> 00:14:57,244 腹を決めかねておりました。 146 00:14:59,166 --> 00:15:03,070 しかし 諸国を旅するうちに→ 147 00:15:03,070 --> 00:15:11,445 私の居場所は 関白様の 御膝下にあらずと悟った次第。 148 00:15:11,445 --> 00:15:15,649 さほどに 秀吉が嫌いか? 149 00:15:15,649 --> 00:15:22,256 私の求めたる わび数寄とは 決して 相いれぬ お方にて。 150 00:15:22,256 --> 00:15:26,756 噂にたがわぬ剛毅者よのう ホホホホホ。 151 00:15:28,646 --> 00:15:32,216 わしは 国祖・早雲が伜にて→ 152 00:15:32,216 --> 00:15:36,704 隠居した後 北条家を補佐してきたが→ 153 00:15:36,704 --> 00:15:41,775 齢九十を超え めまいが絶えぬ。 154 00:15:41,775 --> 00:15:45,279 数寄に通じた わしが いのうなったら→ 155 00:15:45,279 --> 00:15:49,683 相模国は 全く 味気のうなってしまう。 156 00:15:49,683 --> 00:15:52,152 うん? 157 00:15:52,152 --> 00:15:55,105 わしの唯一の憂いをば→ 158 00:15:55,105 --> 00:16:02,805 わびの風にて 吹き飛ばして下されや 宗二殿。 159 00:16:09,386 --> 00:16:11,639 うん? 160 00:16:11,639 --> 00:16:17,811 この方が山上宗二殿。 かの利休居士が一番弟子。 161 00:16:17,811 --> 00:16:21,211 (駆け寄る足音) フフフ…。 162 00:16:23,250 --> 00:16:25,753 是非 この鎌倉彫の目利きを。 163 00:16:25,753 --> 00:16:28,489 ご教授下され 宗二殿。 164 00:16:28,489 --> 00:16:32,610 (お願いする声) 165 00:16:32,610 --> 00:16:36,410 あ… ああ…。 166 00:16:58,052 --> 00:17:02,806  心の声 (豊臣秀吉) フフッ。 ついに… ついに帝が→ 167 00:17:02,806 --> 00:17:06,276 我が聚楽第に行幸なさる。→ 168 00:17:06,276 --> 00:17:10,581 信長様の安土城にすら 訪れなかった帝が→ 169 00:17:10,581 --> 00:17:14,718 今 俺の屋敷に。 フフッ。→ 170 00:17:14,718 --> 00:17:21,241 三肩衝に加えて また一つ 念願をかなえましたぞ。→ 171 00:17:21,241 --> 00:17:27,281 事は 上様の意思どおり 着々と進んでおりまする。→ 172 00:17:27,281 --> 00:17:32,019 されば 成仏して下され 上様。→ 173 00:17:32,019 --> 00:17:36,223 あの世から サルめを見守って下され。 174 00:17:36,223 --> 00:17:40,878 (豊臣秀長)これで豊臣は 盤石ですな 兄上。 175 00:17:40,878 --> 00:17:46,316 新しき帝は 我らが手中に おわすゆえ。 176 00:17:46,316 --> 00:17:51,071 それにしても この秀長 悪人にございます。 177 00:17:51,071 --> 00:17:53,123 む? 178 00:17:53,123 --> 00:17:56,960 本来 皇位につくべき 誠仁親王が→ 179 00:17:56,960 --> 00:18:02,549 病にて みまかったを うれしう思うておるのですから。 180 00:18:02,549 --> 00:18:09,606 腹は くくっておりますが ろくな死に方は いたしますまい。 181 00:18:09,606 --> 00:18:12,443 (石田三成)小田原は いかがですか。 182 00:18:12,443 --> 00:18:18,048 (徳川家康)上洛を促しておるが 北条は なかなかに強情でな。 183 00:18:18,048 --> 00:18:23,754 (三成)僭越ながら申し上げ候えば ここは関白様の臣下として→ 184 00:18:23,754 --> 00:18:29,843 腕の見せどころでございます。 さもなくば→ 185 00:18:29,843 --> 00:18:37,384 徳川様は「いまだ豊臣に なびいて おらぬ」と疑われまする。→ 186 00:18:37,384 --> 00:18:44,425 某も 小田原からの荷や 便りの一切を 検分する所存。 187 00:18:44,425 --> 00:18:51,325 いかな些細なことでも この三成に お伝え下さりませ。 188 00:18:55,419 --> 00:18:57,419 う~む…。 189 00:19:03,744 --> 00:19:07,114 (帝)ゴホッ ゴホッ。 ハッハッハッハッ。 190 00:19:07,114 --> 00:19:10,284 この御酒 強うて強うて。 191 00:19:10,284 --> 00:19:16,523 天野酒と申す 黄金色に透いた 天下一の酒にございます。 192 00:19:16,523 --> 00:19:21,345 帝のお口に合うよう いま少し 薄めさせまする。 193 00:19:21,345 --> 00:19:24,014 ♪♪~ 194 00:19:24,014 --> 00:19:28,952 借り受けた金子の残り 必ずや お返しいたします。 195 00:19:28,952 --> 00:19:31,989 (家康)そう焦らずとも よいぞ。 196 00:19:31,989 --> 00:19:38,289 せっかく上方におられるのです。 北政所様にお会いになられては? 197 00:19:40,430 --> 00:19:43,030 此度は遠慮いたす。 198 00:19:45,185 --> 00:19:49,990 帝をお迎えするにあたり あらゆる酒を取り寄せました。 199 00:19:49,990 --> 00:19:52,860 末永き おつきあいを 願いたく→ 200 00:19:52,860 --> 00:19:57,881 徳川様には 良き物を 味おうて頂きまする。 201 00:19:57,881 --> 00:20:00,984 すべてを飲み比べたと? 202 00:20:00,984 --> 00:20:04,905 近頃は 欲しうなる物を 探しておりましてな。 203 00:20:04,905 --> 00:20:08,305 すべてを飲むに 七日かかりました。 204 00:20:10,677 --> 00:20:13,347 さ ご一献。 205 00:20:13,347 --> 00:20:17,684 うむ… 腹を壊しかねぬ。 206 00:20:17,684 --> 00:20:23,207 酒は 飲み慣れた濁りで十分。 上方のものは うまいが→ 207 00:20:23,207 --> 00:20:26,910 安土で出された澄み酒など 贅沢に過ぎる。 208 00:20:26,910 --> 00:20:31,715 ♪♪~ 209 00:20:31,715 --> 00:20:39,806 その節は失礼をば。 しかし当世 澄み酒とて贅沢ではありませぬぞ。 210 00:20:39,806 --> 00:20:45,195 これは摂津の伊丹のもの。 一つ飲んでみて下され。 211 00:20:45,195 --> 00:20:48,615 ♪♪~ 212 00:20:48,615 --> 00:20:52,215 うんっ! 淡旨! 213 00:20:54,221 --> 00:21:00,944 安土で出された 大和の菩提泉や 天野酒は 民には手が出ぬ寺の酒。 214 00:21:00,944 --> 00:21:05,482 しかし これは 町衆の醸造ゆえ 値も安く→ 215 00:21:05,482 --> 00:21:09,253 日々の暮らしで飲むにも 向きまする。 216 00:21:09,253 --> 00:21:13,523 伊丹は 亡き義兄 中川清秀が ゆかりの土地にて→ 217 00:21:13,523 --> 00:21:20,123 多くの仕入れが可能。 箔を嫌う 徳川様の舌にも かなうかと。 218 00:21:21,915 --> 00:21:25,786 これを流すことで 借りを返そうてか? 219 00:21:25,786 --> 00:21:30,123 末永き おつきあいの印にて。 220 00:21:30,123 --> 00:21:32,926 ふむ。 221 00:21:32,926 --> 00:21:38,982 箔もなく 安き上に うまいとは… 利休殿の申す わびとは→ 222 00:21:38,982 --> 00:21:42,753 かようなことなのかな? う…。 223 00:21:42,753 --> 00:21:44,738 あ? 224 00:21:44,738 --> 00:21:53,614 わびの話は おやめ下され。 未熟者なるを思い出しますれば。 225 00:21:53,614 --> 00:21:55,983 (虫の鳴き声) 226 00:21:55,983 --> 00:22:02,583 (寝息) 227 00:22:06,927 --> 00:22:15,827 あっ! うわ~っ! 228 00:22:21,425 --> 00:22:23,425 あっ! 229 00:22:28,382 --> 00:22:32,019 あ~っ! う~ う う! 230 00:22:32,019 --> 00:22:36,206 いかがなされました 殿下! 茶々は ここにおりまする! 231 00:22:36,206 --> 00:22:40,277 利休 助けろ! え? 232 00:22:40,277 --> 00:22:50,477 利休! 利休! 利休~! 233 00:22:52,939 --> 00:22:58,478 ♪♪~ 234 00:22:58,478 --> 00:23:05,485 あなたも過ぎたるお人でしたな 丿貫殿。 235 00:23:05,485 --> 00:23:11,825 死に際まで 見事すぎまする。 236 00:23:11,825 --> 00:23:18,315 ♪♪~ 237 00:23:18,315 --> 00:23:21,318 この先 私は…。 238 00:23:21,318 --> 00:23:25,922 ♪♪~ 239 00:23:25,922 --> 00:23:30,222 誰と語らえばよいのですか…。 240 00:23:32,746 --> 00:23:35,615 ♪♪~(エンディングテーマ) 241 00:23:35,615 --> 00:23:41,438 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 242 00:23:41,438 --> 00:23:47,561 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 243 00:23:47,561 --> 00:23:53,750 ♪♪「世界中を敵に回したって」 244 00:23:53,750 --> 00:23:59,990 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 245 00:23:59,990 --> 00:24:05,746 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 246 00:24:05,746 --> 00:24:12,753 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 247 00:24:12,753 --> 00:24:18,358 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 248 00:24:18,358 --> 00:24:21,161 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 249 00:24:21,161 --> 00:24:25,015 ♪♪「思うまま生きて そして」 250 00:24:25,015 --> 00:24:30,654 ♪♪「昇った天辺から 見える」 251 00:24:30,654 --> 00:24:34,524 ♪♪「景色を教えて いつか」 252 00:24:34,524 --> 00:24:43,216 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 253 00:24:43,216 --> 00:24:46,753 ♪♪「叶えたい願い それは」 254 00:24:46,753 --> 00:24:53,743 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 255 00:24:53,743 --> 00:24:58,743 ♪♪「壊されないで 永遠に」 256 00:25:01,918 --> 00:25:20,587 ♪♪~ 257 00:25:20,587 --> 00:25:24,741 「アナーキー in 日の本」。 258 00:25:24,741 --> 00:25:28,941 武か数寄か それが問題にて候。