1 00:00:34,011 --> 00:00:40,001 ♪♪~(オープニングテーマ) 2 00:00:40,001 --> 00:02:00,701 ♪♪~ 3 00:02:07,838 --> 00:02:10,338 (太鼓の音) 4 00:02:13,160 --> 00:02:16,460 (茶々)かような小袖は わらわには地味すぎまする。 5 00:02:18,783 --> 00:02:20,835 フ~ッ。 6 00:02:20,835 --> 00:02:23,704 ♪♪~ 7 00:02:23,704 --> 00:02:28,609 南蛮物のごとき派手なものを お持ち下され 叔父上。 8 00:02:28,609 --> 00:02:30,911 (織田長益) されど 南蛮物は…。 9 00:02:30,911 --> 00:02:36,750 御殿医の知らせを 叔父上も聞いたはず。 む…。 10 00:02:36,750 --> 00:02:41,806 わらわが いかな立場になろうか おわかりでしょう? 11 00:02:41,806 --> 00:02:46,443 ♪♪~ 12 00:02:46,443 --> 00:02:50,243 承知いたした… 茶々殿。 13 00:02:53,017 --> 00:02:57,121 (豊臣秀吉)うっ! まことか?! 間違いございませぬ。 (老家臣) 14 00:02:57,121 --> 00:03:01,392 ご側室 茶々様は 確かに ご懐妊なされました。 15 00:03:01,392 --> 00:03:04,792 うっ! ああ あ~…。 16 00:03:07,314 --> 00:03:11,702  心の声  やはり 子種はあったのだ。→ 17 00:03:11,702 --> 00:03:17,241 しかるべき相手さえおれば 男を証明できるのだ!→ 18 00:03:17,241 --> 00:03:20,641 ようやく… ようやく この俺に 世継ぎが! 19 00:03:22,246 --> 00:03:25,366 輿を出せ! 茶々に会いに行く。 20 00:03:25,366 --> 00:03:31,071 しかし 島津様供応の件にて 利休殿と お打ち合わせが…。 21 00:03:31,071 --> 00:03:34,171 む?… う~ん…。 22 00:03:38,996 --> 00:03:42,533 (千 利休)島津様との茶会は つつがなく。 23 00:03:42,533 --> 00:03:45,319 大儀であった。 いまひとつ…。 24 00:03:45,319 --> 00:03:47,319 お? 25 00:03:48,973 --> 00:03:50,973 むう…。 26 00:03:57,364 --> 00:04:03,537 此度の茶事をもって 茶頭筆頭を やめさせて頂きたく存じます。 27 00:04:03,537 --> 00:04:05,537 えっ?! 28 00:04:13,864 --> 00:04:17,868 関白様に おかれましても うるさ型がいなくなり→ 29 00:04:17,868 --> 00:04:20,768 清々なさることかと。 うん? 30 00:04:25,342 --> 00:04:30,442  回想  うっ! うわ~! 31 00:04:32,917 --> 00:04:34,917 あっ! 32 00:04:47,932 --> 00:04:50,932 ならぬ。 33 00:04:53,070 --> 00:04:57,141 我ら兄弟のみ 修羅の道へ 置き去りにしようなど→ 34 00:04:57,141 --> 00:04:59,841 虫がよすぎるわ。 35 00:05:01,762 --> 00:05:05,062 (戸の開閉音) 36 00:05:07,418 --> 00:05:13,318 (鳥の鳴き声) 37 00:05:15,409 --> 00:05:20,281 (禅僧1)さすがは天下一の墨跡と 誉れ高い 生島虚堂。 38 00:05:20,281 --> 00:05:23,984 (禅僧2)実に穏やかで なお力強い筆致。 39 00:05:23,984 --> 00:05:29,684 (禅僧3)しかし利休居士… これは関白様所蔵の品では? 40 00:05:31,342 --> 00:05:34,812 フッ…。 (禅僧たち)お? 41 00:05:34,812 --> 00:05:38,412 表具の直しを 承っております。 42 00:05:40,301 --> 00:05:48,959 この度は 古渓和尚を偲ぶ茶会に よくお越し下さいました。 43 00:05:48,959 --> 00:05:52,830 古渓殿は もう 博多に着かれただろうか…。 44 00:05:52,830 --> 00:05:58,802 (禅僧2)寺の創建に 異議を唱えた だけで 九州へ流されようとは…。 45 00:05:58,802 --> 00:06:02,702 (禅僧1)我ら禅僧も 生きづらい世になってきました。 46 00:06:04,742 --> 00:06:10,698 (利休)古渓和尚は 私に「利休」の 号を選んで下さったお方。 47 00:06:10,698 --> 00:06:15,502 此度は最高の道具をもって 偲びとうございます。 48 00:06:15,502 --> 00:06:20,607 されど かような場で 関白様より 預かりし墨跡を使うたら→ 49 00:06:20,607 --> 00:06:23,377 あなたの身も…。 50 00:06:23,377 --> 00:06:28,799 それゆえに路頭に迷おうと… 本望です。 51 00:06:28,799 --> 00:06:31,301 (3人)あ…。 52 00:06:31,301 --> 00:06:36,273 自暴自棄になっておるのでは ありませぬ。 53 00:06:36,273 --> 00:06:40,773 役を辞さんと 関白様に願い出たことで…。 54 00:06:43,514 --> 00:06:47,651 憑物が落ちたように 感じるのです。 55 00:06:47,651 --> 00:07:02,833 ♪♪~ 56 00:07:02,833 --> 00:07:10,374 利休居士… あなたは 諦めの境地を会得されましたな。 57 00:07:10,374 --> 00:07:16,130 ♪♪~ 58 00:07:16,130 --> 00:07:18,330 (鐘の音) 59 00:07:20,918 --> 00:07:24,671 (古田織部)少しずつ 費えを兵糧に充てるがよい。 60 00:07:24,671 --> 00:07:27,441 (藤柴耕吉郎) 戦の準備をせよ… と? 61 00:07:27,441 --> 00:07:32,362 徳川様の手引きで 北条の弟御が 上洛したはよいが→ 62 00:07:32,362 --> 00:07:38,285 相模国主 氏政・氏直が 頭を下げに来ぬことには→ 63 00:07:38,285 --> 00:07:45,185 豊臣方と戦になりかねぬからのう。 心得ました。 64 00:07:53,634 --> 00:07:57,638  心の声  ニヒッ… やはり 良い。→ 65 00:07:57,638 --> 00:08:03,026 日の本最古の枯山水。 「勝手に岩がゴロゴロ落ちてきた」→ 66 00:08:03,026 --> 00:08:06,897 と申さんばかりの 無造作感が たまらぬ。→ 67 00:08:06,897 --> 00:08:11,368 そして あの鯉魚石… 水など張らずとも→ 68 00:08:11,368 --> 00:08:16,073 ドボッと潜る鯉の形が 泉を思わせる。→ 69 00:08:16,073 --> 00:08:22,079 久々に欲しうなった。 いまだ 京が 戦乱に まみれておったなら→ 70 00:08:22,079 --> 00:08:26,834 鯉魚石一つ すかさず救い出すものをのう。→ 71 00:08:26,834 --> 00:08:30,938 それに比べ 我が屋敷ときたら…。 72 00:08:30,938 --> 00:08:33,538 (カラスの鳴き声) 73 00:08:35,175 --> 00:08:38,729  心の声 わざとらしさが 恥ずかしすぎる。→ 74 00:08:38,729 --> 00:08:42,166 気づいた時には 直す銭もなし… か。 75 00:08:42,166 --> 00:08:45,866 ≪何をしておる 等伯殿! うん? 76 00:08:47,871 --> 00:08:52,109 勝手なことを しおって! さような まねをするなら→ 77 00:08:52,109 --> 00:08:55,596 もう寺には入れぬぞ! (長谷川等伯)描かせて下され! 78 00:08:55,596 --> 00:08:59,399 必ずや名襖に 仕上げてみせまする! 79 00:08:59,399 --> 00:09:02,336 ≪描かせてやりなされ。 うん? 80 00:09:02,336 --> 00:09:06,640 これは 織部正様。 81 00:09:06,640 --> 00:09:09,943 気に入らずば もらい受けましょうぞ。 82 00:09:09,943 --> 00:09:11,943 あ… ふぅ。 83 00:09:15,499 --> 00:09:18,819 かたじけのうございます! 84 00:09:18,819 --> 00:09:23,540 許しもなく描くとは いまだに 食うに困っておるのか? 85 00:09:23,540 --> 00:09:26,777 欲しいのは実績にて。 86 00:09:26,777 --> 00:09:30,664 織部正様のお陰で 一時は名も上がりましたが→ 87 00:09:30,664 --> 00:09:34,701 狩野派の反感を買い 実績の差にて→ 88 00:09:34,701 --> 00:09:38,171 すべての依頼を 取られてしまいました。 89 00:09:38,171 --> 00:09:43,193 ハハハハ 未熟者と そしられたか。 何をお笑いなさる! 90 00:09:43,193 --> 00:09:45,679 うん? …ほう。 91 00:09:45,679 --> 00:09:49,283 邀月橋か。 よくご存じで。 92 00:09:49,283 --> 00:09:53,937 戦乱で消失する前は 西芳寺邀月橋といえば→ 93 00:09:53,937 --> 00:09:57,874 絶景の 代わり言葉だったからのう。 94 00:09:57,874 --> 00:10:01,474 う~ん… ふむ。 95 00:10:03,814 --> 00:10:06,783 何か? よいから描け。 96 00:10:06,783 --> 00:10:12,372 ♪♪~ 97 00:10:12,372 --> 00:10:14,372  心の声  う~ん… まずいな。 98 00:10:16,076 --> 00:10:18,545  回想  くそばかたれ! え? 99 00:10:18,545 --> 00:10:23,183  心の声  このお方に気に入られると とんでもないことになる。→ 100 00:10:23,183 --> 00:10:27,521 依頼は うれしいが 斬られては たまらぬ。→ 101 00:10:27,521 --> 00:10:30,774 ここは はっきり断らねば。 102 00:10:30,774 --> 00:10:34,795 ♪♪~ 103 00:10:34,795 --> 00:10:37,998 あの… 織部正様。 104 00:10:37,998 --> 00:10:43,503 ♪♪~ 105 00:10:43,503 --> 00:10:45,503 うん? 106 00:10:54,414 --> 00:10:57,184 う~む…。 107 00:10:57,184 --> 00:11:00,384 ♪♪~ 108 00:11:04,858 --> 00:11:07,911 ♪♪~ 109 00:11:07,911 --> 00:11:12,866 う~む… ん? お? 110 00:11:12,866 --> 00:11:17,366  心の声 やはり茶器となると 庭石よりも威勢がよいわ。 111 00:11:19,339 --> 00:11:24,339 まことに欲しい物は 己で創るしかないのか…。 112 00:11:26,229 --> 00:11:31,129 ♪♪~ 113 00:11:33,603 --> 00:11:41,845 (家臣)細川越中守忠興殿! 関白様より金銀千五百を遣わす。 114 00:11:41,845 --> 00:11:45,415 ありがたく 頂戴いたしまする! 115 00:11:45,415 --> 00:11:51,815 (家臣)古田織部正重然殿! 関白様より金銀五百を遣わす! 116 00:11:54,274 --> 00:11:58,679 ムフ。 何だ? 左介。 117 00:11:58,679 --> 00:12:05,569 関白様の あまりの御寛大さに 某の硬き丹田すら緩みました。 118 00:12:05,569 --> 00:12:14,394 ♪♪~ 119 00:12:14,394 --> 00:12:17,564 (細川忠興)これが 噂に聞く 天正大判。 120 00:12:17,564 --> 00:12:24,037 古今最大の貨幣にして 質の高き 金を使うておるそうですぞ。 121 00:12:24,037 --> 00:12:27,541 (忠興)諸大名300人に 金配りとは…。 122 00:12:27,541 --> 00:12:32,913 茶々様の腹が順調に大きくなられ 各地の鉱山を牛耳れたことが→ 123 00:12:32,913 --> 00:12:35,882 よほど うれしいのでござろう。 124 00:12:35,882 --> 00:12:39,035 お手前も うれしさが 隠しきれぬようですな。 125 00:12:39,035 --> 00:12:43,707 これで借金が返せるは お互いさまにござろう。 126 00:12:43,707 --> 00:12:48,695 そういえば 宗匠の茶事に 呼ばれておるとか? 127 00:12:48,695 --> 00:12:51,081 ふう…。 128 00:12:51,081 --> 00:12:53,081 うん? 129 00:12:54,935 --> 00:12:58,321 顔を合わせぬように しておったのだが…。 130 00:12:58,321 --> 00:13:03,844 お忙しいさなか 宗匠が設ける 一客一亭の茶ですぞ。 131 00:13:03,844 --> 00:13:06,344 光栄と思わねば。 132 00:13:08,148 --> 00:13:12,448 たとえ叱られるにしろ うらやましいかぎり。 133 00:13:14,304 --> 00:13:19,804 年を取ってから叱られるのは つらいものですぞ。 134 00:13:23,196 --> 00:13:28,585 (普請の音) 135 00:13:28,585 --> 00:13:34,508 上田様の材木番により 作業も そつなく進んでおります。 136 00:13:34,508 --> 00:13:38,044 (上田左太郎)あてがわれた役を こなしておるまで。 137 00:13:38,044 --> 00:13:43,049 関白様は この方広寺に 黄金の 大仏を安置なさるようですが→ 138 00:13:43,049 --> 00:13:49,773 わびを第一とする利休殿には 酷な設計役になりそうですな。 139 00:13:49,773 --> 00:13:55,245 (利休)私が図面を引く数寄屋と 大仏との対比が→ 140 00:13:55,245 --> 00:13:58,665 面白くなりそうな 気もします。 141 00:13:58,665 --> 00:14:00,700 うん? 142 00:14:00,700 --> 00:14:07,674 普請奉行の 前田利家様には 「お楽しみに」とお伝え下さい。 143 00:14:07,674 --> 00:14:15,065 私の才覚にものを言わしますゆえ 一笑一笑… なんつって。 144 00:14:15,065 --> 00:14:22,305 (鳥の鳴き声) 145 00:14:22,305 --> 00:14:24,805 フ~ッ…。 146 00:14:30,113 --> 00:14:35,118  心の声  大茶湯から1年半か…。→ 147 00:14:35,118 --> 00:14:41,007 何の精進もしてこなかった。 致し方ない。→ 148 00:14:41,007 --> 00:14:44,407 俺の正体は 未熟な わび数寄者。 149 00:14:47,514 --> 00:14:51,214  心の声 腹をくくりて 宗匠と 対峙せん。 …うん? 150 00:14:53,236 --> 00:14:55,236 あ…? 151 00:14:56,907 --> 00:15:06,800 ♪♪~ 152 00:15:06,800 --> 00:15:09,002 あ…。 153 00:15:09,002 --> 00:15:26,303 ♪♪~ 154 00:15:26,303 --> 00:15:31,508  心の声 どうしたことだ? 宗匠の茶席にしては明るい。→ 155 00:15:31,508 --> 00:15:34,611 窓を わずかに広く とってあるのか? 156 00:15:34,611 --> 00:15:40,267 ♪♪~ 157 00:15:40,267 --> 00:15:46,406  心の声 今焼赤茶碗! 黒を至上とする宗匠が なぜ?→ 158 00:15:46,406 --> 00:15:48,575 あっ! 159 00:15:48,575 --> 00:15:53,897 ♪♪~ 160 00:15:53,897 --> 00:15:56,683  心の声 茶碗が… 無い!→ 161 00:15:56,683 --> 00:15:59,002 肌と茶碗の色が一体と化し→ 162 00:15:59,002 --> 00:16:03,473 点前のみが 空を泳いでおるようだ。→ 163 00:16:03,473 --> 00:16:06,826 微妙な明るさは このためだったのか!→ 164 00:16:06,826 --> 00:16:11,031 暗き茶室での黒茶碗の見え方を 更に推し進め→ 165 00:16:11,031 --> 00:16:16,703 光に溶け込む赤をもって 在ることを完全に消したのだ! 166 00:16:16,703 --> 00:16:20,740 ♪♪~ 167 00:16:20,740 --> 00:16:27,781 この赤茶碗は 黒茶碗を創る 以前のものです。 そう…→ 168 00:16:27,781 --> 00:16:31,718 私が一介の わび数寄者であったころの。 169 00:16:31,718 --> 00:16:34,871 うん? …あ。 170 00:16:34,871 --> 00:16:42,228 丿貫殿の申されたとおり 私は 業の火に のまれていたようです。 171 00:16:42,228 --> 00:16:44,931 むう…。 黒に取りつかれ→ 172 00:16:44,931 --> 00:16:49,803 利休という高僧にまでなり 皆を高く厳しき場へ→ 173 00:16:49,803 --> 00:16:53,907 いざなうことのみ 妄執しておりました。 174 00:16:53,907 --> 00:16:58,678 されど 時を経て はたと気づいたのです。 175 00:16:58,678 --> 00:17:06,478 わび数寄とは本来「面白きもの」 ではなかったのか… と。 176 00:17:08,505 --> 00:17:10,507 あ…。 177 00:17:10,507 --> 00:17:17,597 私は その面白さに惹かれたのでは なかったのか… と。 178 00:17:17,597 --> 00:17:23,837 己が中で温故知新を果たし まず思い出したのが→ 179 00:17:23,837 --> 00:17:28,274 あなたです… 古織様。 180 00:17:28,274 --> 00:17:30,274 えっ! 181 00:17:35,015 --> 00:17:39,936 私もまた 不完全なる 未熟者にございました。 182 00:17:39,936 --> 00:17:42,956 ここに お詫び申し上げまする。 183 00:17:42,956 --> 00:17:49,446 ああ あ あ あ…。 184 00:17:49,446 --> 00:17:51,946 うん? 185 00:17:56,936 --> 00:17:59,036 ふむ。 186 00:18:02,675 --> 00:18:07,147 頭をお上げ下され。 187 00:18:07,147 --> 00:18:14,938 詫びの代わりと申しては何ですが その茶入 譲ってもらえませぬか? 188 00:18:14,938 --> 00:18:20,838 日を改めて 今度は某が 利休居士を招きとうござる。 189 00:18:22,512 --> 00:18:29,712 今の私は利休ではなく… 田中与四郎にございます。 190 00:18:31,621 --> 00:18:38,221 (鳥の鳴き声) 191 00:18:47,203 --> 00:18:49,903 気づいておられましたか。 192 00:18:52,692 --> 00:18:58,492 私も 籠の花入に 薄板は要らぬと思うておりました。 193 00:19:01,251 --> 00:19:07,273 このことに関しましては 私も 古織様のお弟子になりましょう。 194 00:19:07,273 --> 00:19:11,273 いや 宗匠の手ほどきが あったればこそです。 195 00:19:12,896 --> 00:19:14,896 うん? 196 00:19:16,733 --> 00:19:20,270 ♪♪~ 197 00:19:20,270 --> 00:19:26,409  心の声 これは 私が譲った茶入。 私が面白きと思いつつも卑下し→ 198 00:19:26,409 --> 00:19:34,134 勝手側に向けていた蓋の傷を あえて見せんと客の面前に…。 199 00:19:34,134 --> 00:19:36,252 あっ! 200 00:19:36,252 --> 00:19:38,271 (茶をたてる音) 201 00:19:38,271 --> 00:19:51,801 ♪♪~ 202 00:19:51,801 --> 00:19:57,507  心の声 このお方は もはや… もはや これほどまでに。 203 00:19:57,507 --> 00:20:01,161 ♪♪~ 204 00:20:01,161 --> 00:20:07,817 先日の宗匠の茶に招かれ 某は 己を卑下するのを やめ申した。 205 00:20:07,817 --> 00:20:12,038 宗匠ほどの御仁でも 蓋のごとく不完全なれば→ 206 00:20:12,038 --> 00:20:18,394 人は皆 不完全。 むしろ そこが…→ 207 00:20:18,394 --> 00:20:22,665 「面白きもの」だと。 208 00:20:22,665 --> 00:20:26,502 「過ぎたるはなお 及ばざるがごとし」。 209 00:20:26,502 --> 00:20:29,772 確かに この言葉に 偽りはございませぬ。 210 00:20:29,772 --> 00:20:34,477 されど人は 過ぎたるほど 及ばざるほど→ 211 00:20:34,477 --> 00:20:38,648 面白いと感ずるのも まことのこと。 212 00:20:38,648 --> 00:20:42,669 その面白さが和を生むならば これもまた→ 213 00:20:42,669 --> 00:20:45,905 わび数寄かと 思い至るところです。 214 00:20:45,905 --> 00:20:50,777 難しいものですな。 小さな蓋のごときものなら→ 215 00:20:50,777 --> 00:20:54,380 面白くも なり申すが。 216 00:20:54,380 --> 00:20:58,818 古織様のお屋敷のごとく 大きく過ぎたれば→ 217 00:20:58,818 --> 00:21:02,939 わざとらしさに目を伏せる者も 現れまするが。 218 00:21:02,939 --> 00:21:07,039 やはり そう見ておられましたか。 さよう。 219 00:21:12,282 --> 00:21:15,118 これは挽回せねば。 220 00:21:15,118 --> 00:21:19,272 この蓋 我らの目利きに かのうておるということは→ 221 00:21:19,272 --> 00:21:22,672 さぞや欲しがる人で あふれましょうぞ。 222 00:21:25,745 --> 00:21:28,248 うん? 223 00:21:28,248 --> 00:21:32,435 茶入を作り付け いかほどで売れましょうや。 224 00:21:32,435 --> 00:21:35,605 む…。 225 00:21:35,605 --> 00:21:37,705 ニヒヒ。 226 00:21:48,868 --> 00:21:51,271 フフフフ。 227 00:21:51,271 --> 00:21:56,442 武人の あなたには 任せられませぬ。 228 00:21:56,442 --> 00:22:00,546 私が 高値で 売りさばきましょう。 229 00:22:00,546 --> 00:22:03,449 一つ 百貫文では いかがか? 230 00:22:03,449 --> 00:22:06,569 (利休)3百でのうては もうけが出ませぬ。 231 00:22:06,569 --> 00:22:12,069 5百では? 一笑一笑… なんつって。 232 00:22:16,145 --> 00:22:20,516 (セミの鳴き声) 233 00:22:20,516 --> 00:22:23,036 早う お棄の口が吸いたい。 234 00:22:23,036 --> 00:22:27,006 ようやっと生まれた 我が嫡男の よだれ口がのう。 235 00:22:27,006 --> 00:22:29,006 ≪(ざわめき) うん? 236 00:22:31,611 --> 00:22:33,646 いかがした? 237 00:22:33,646 --> 00:22:37,250 ♪♪~ 238 00:22:37,250 --> 00:22:39,969 うっ…。 239 00:22:39,969 --> 00:22:42,005 うん? 240 00:22:42,005 --> 00:22:47,026 ♪♪~ 241 00:22:47,026 --> 00:22:52,031 近頃は かような落書きが ますます増えてまいりまして。 242 00:22:52,031 --> 00:22:56,369 その都度 門番を 厳罰に処しておるのですが…。 243 00:22:56,369 --> 00:22:59,355 (秀吉)まだ 始末が甘いのう。→ 244 00:22:59,355 --> 00:23:03,259 応仁の世にも 落書きは多かったそうな。→ 245 00:23:03,259 --> 00:23:08,047 今は 国が一つにならん 重要な時。 246 00:23:08,047 --> 00:23:11,884 ただ面白きものと思うて描いた 戯れ絵一つが→ 247 00:23:11,884 --> 00:23:15,138 再び世を乱す原因とも なりかねん。 248 00:23:15,138 --> 00:23:19,275 必ずや 描いた者どもを 見つけ出し→ 249 00:23:19,275 --> 00:23:24,875 耳と鼻をそぎ 首をはね 河原にさらせ。 250 00:23:27,200 --> 00:23:30,100 (秀吉)さ 茶々の所へ急げ。 251 00:23:32,839 --> 00:23:35,708 ♪♪~(エンディングテーマ) 252 00:23:35,708 --> 00:23:41,531 ♪♪「あなたの胸 触れるそのたび」 253 00:23:41,531 --> 00:23:47,653 ♪♪「火傷しそうな 真摯な情熱」 254 00:23:47,653 --> 00:23:53,843 ♪♪「世界中を敵に回したって」 255 00:23:53,843 --> 00:24:00,083 ♪♪「目指したならどうぞ 貫いてください」 256 00:24:00,083 --> 00:24:05,838 ♪♪「男は蝶々で 女は花で」 257 00:24:05,838 --> 00:24:12,829 ♪♪「空と大地とでも 同じ明日を選べるの」 258 00:24:12,829 --> 00:24:18,451 ♪♪「時に流され 距離にはなされる」 259 00:24:18,451 --> 00:24:21,254 ♪♪「絆なんて絆じゃない」 260 00:24:21,254 --> 00:24:25,091 ♪♪「思うまま生きて そして」 261 00:24:25,091 --> 00:24:30,746 ♪♪「昇った天辺から 見える」 262 00:24:30,746 --> 00:24:34,617 ♪♪「景色を教えて いつか」 263 00:24:34,617 --> 00:24:43,309 ♪♪「恋に堕ちてく 愛に溺れてく 私のこの幸せより」 264 00:24:43,309 --> 00:24:46,829 ♪♪「叶えたい願い それは」 265 00:24:46,829 --> 00:24:53,836 ♪♪「あなたの追う美しいもの」 266 00:24:53,836 --> 00:24:58,836 ♪♪「壊されないで 永遠に」 267 00:25:02,011 --> 00:25:21,464 ♪♪~ 268 00:25:21,464 --> 00:25:24,834 「古田織部とファイヤーズ」。 269 00:25:24,834 --> 00:25:29,034 武か数寄か それが問題にて候。