1 00:00:02,534 --> 00:00:05,133 薫様 説明して下さい 2 00:00:05,467 --> 00:00:07,601 薫様が信じられないのですか!? 3 00:00:07,667 --> 00:00:09,767 ああ… あ… あ… 4 00:00:11,734 --> 00:00:15,267 薫様… お願いです 言わないで… 5 00:00:15,868 --> 00:00:17,367 うっ う… 6 00:00:18,167 --> 00:00:20,968 -あっ! 薫様! -あっ… 7 00:00:21,367 --> 00:00:25,667 あの日から それは2人だけの 秘密だったじゃないですか… 8 00:00:26,901 --> 00:00:32,067 うっ… なでしこ… この事は 誰にも言わないで… うっ… 9 00:00:32,434 --> 00:00:37,667 ご安心下さい 私は誰にも言いません 決して 誰にも… 10 00:00:39,300 --> 00:00:40,067 あっ… 11 00:00:40,467 --> 00:00:44,067 約束通り 私は誰にも言いませんでした 12 00:00:44,167 --> 00:00:48,767 誰も知らない 私と薫様 2人だけの秘密だったから… 13 00:00:50,267 --> 00:00:51,067 あ… 14 00:00:51,167 --> 00:00:53,501 皆に迷惑をかけたね 15 00:00:54,200 --> 00:00:55,467 薫様? 16 00:00:55,767 --> 00:00:57,033 -全てを話すよ -あっ! 17 00:00:57,367 --> 00:00:59,334 何を! うっ… 18 00:00:59,734 --> 00:01:04,534 僕は… 君達の思っている 川平薫じゃないんだ 19 00:01:04,667 --> 00:01:05,167 えっ! 20 00:01:05,267 --> 00:01:09,968 うっ はっは… 薫…様 21 00:01:15,901 --> 00:01:19,501 祈り続けていいですか 22 00:01:19,567 --> 00:01:22,767 信じ続けていいですか 23 00:01:23,000 --> 00:01:29,734 絶望の森に射し込む光よ 24 00:01:40,434 --> 00:01:46,267 冷たい大地を 爪先で蹴って 25 00:01:47,100 --> 00:01:53,300 梳き立ての髪ほどき 月夜に舞う 26 00:01:53,767 --> 00:01:59,901 怯えた瞳と 孤独は捨てよう 27 00:02:00,467 --> 00:02:07,634 強がりだけがいつも 友達だった日 28 00:02:07,767 --> 00:02:12,167 彼方に置いてゆく 29 00:02:12,601 --> 00:02:16,167 救いはそこにありますか 30 00:02:16,334 --> 00:02:19,434 深い闇を癒せますか 31 00:02:19,634 --> 00:02:25,267 ぬくもりを求めていてもいいですか 32 00:02:25,934 --> 00:02:29,501 誰よりも強くなりたい 33 00:02:29,601 --> 00:02:32,701 愛しきものを守りたい 34 00:02:32,968 --> 00:02:39,367 私を照らし続ける光よ 35 00:02:47,634 --> 00:02:51,133 ん~ まさに絶景かな 36 00:02:51,200 --> 00:02:53,868 股間を吹き抜ける風も心地良い… 37 00:02:54,367 --> 00:03:00,868 大妖狐の力を手に入れ 大殺界の エネルギーは 頂点に達した! 38 00:03:01,467 --> 00:03:04,567 大殺界は 我が魔法の集大成 39 00:03:04,634 --> 00:03:07,901 その力を使えば どんな願いも叶う! 40 00:03:08,300 --> 00:03:11,400 我が望みは 全てが自由な世界! 41 00:03:11,467 --> 00:03:14,534 主義も主張も そして生き様も! 42 00:03:14,601 --> 00:03:18,334 あらゆる規制のない素晴らしき世界! 43 00:03:18,634 --> 00:03:24,701 それも もはや夢ではない! ふははははははは! ふはははは… 44 00:03:24,767 --> 00:03:27,400 好き勝手やりおって! 変態魔導士が! 45 00:03:27,534 --> 00:03:30,467 しかし 大妖狐の力まで 手中に収めるとは… 46 00:03:30,734 --> 00:03:33,334 ぬかるでないぞ はけ! 全力で奴を止める! 47 00:03:33,400 --> 00:03:34,100 はっ! 48 00:03:38,033 --> 00:03:39,400 薫のひみちゅ? 49 00:03:39,701 --> 00:03:40,968 何なの? それ 50 00:03:41,200 --> 00:03:41,701 うむ… 51 00:03:41,968 --> 00:03:44,534 薫様が… 薫様ではない…? 52 00:03:44,701 --> 00:03:46,200 どういう事なんですか? 53 00:03:46,267 --> 00:03:48,767 な… 何だよそれ 全然分かんないよ! 54 00:03:48,868 --> 00:03:50,033 説明して下さい 55 00:03:50,400 --> 00:03:51,434 薫様! 56 00:03:51,734 --> 00:03:55,267 そう… 僕は本当の川平薫じゃない 57 00:03:55,667 --> 00:03:59,434 正確には この体は 川平薫のものじゃないんだ! 58 00:04:00,767 --> 00:04:04,534 僕は 幼い頃からある魔導士に 育てられてきた 59 00:04:05,434 --> 00:04:09,534 彼は僕に全てを教えて そして 全てを奪っていったんだ… 60 00:04:10,567 --> 00:04:16,667 いいかい薫 人が生きる上で 最も大切なもの… それは愛だ… 61 00:04:16,901 --> 00:04:17,868 愛…? 62 00:04:18,300 --> 00:04:21,767 彼は1000年以上も 生きてきた魔導士だった 63 00:04:22,701 --> 00:04:26,367 幾たびかの魔導実験で 生身の体を失ってたけど 64 00:04:26,601 --> 00:04:28,634 魂だけで生き続けてきたんだ 65 00:04:29,767 --> 00:04:31,901 彼は色んな事を教えてくれた… 66 00:04:32,167 --> 00:04:35,834 彼は 僕にとって父親であり 先生でもあった… 67 00:04:36,634 --> 00:04:40,100 勉強やピアノの弾き方 魔法の使い方… 68 00:04:40,534 --> 00:04:41,868 ああ… 69 00:04:42,701 --> 00:04:46,200 だから 彼が魔法の力で 病気の人を助けたり 70 00:04:46,534 --> 00:04:49,667 貧しい人に援助しているって 知った時は嬉しかった… 71 00:04:50,100 --> 00:04:53,033 人助けが彼の仕事だって 僕は思ってたんだ… 72 00:04:53,701 --> 00:04:55,033 あの時はね… 73 00:04:55,534 --> 00:04:59,100 それからしばらくして 彼に寿命が訪れた… 74 00:04:59,701 --> 00:05:01,534 僕は何とかしたいって思った 75 00:05:02,267 --> 00:05:05,601 でもそれは 薬や魔法で どうにかなるものじゃなかった 76 00:05:06,667 --> 00:05:10,701 彼だけの栄養源 力の源があったんだ 77 00:05:13,300 --> 00:05:17,267 彼の説明によると その男は人嫌いな猟師だった 78 00:05:17,834 --> 00:05:21,334 村の誰とも口をきかず たった1人で生きてきた 79 00:05:21,934 --> 00:05:26,534 村人達もその男を忌み嫌い 男は常に独りぼっちだった 80 00:05:27,601 --> 00:05:31,501 彼は男の元を訪れ 人の愛情を説いた 81 00:05:32,300 --> 00:05:34,601 村人と仲良くするように勧めた 82 00:05:35,234 --> 00:05:37,734 だが男は聞く耳を持たなかった 83 00:05:38,234 --> 00:05:42,734 しかし それでも彼は諦めず 懸命に説得を繰り返した 84 00:05:45,334 --> 00:05:47,400 うぅっ! へぇーっ! 85 00:05:48,067 --> 00:05:49,667 そんな時だった… 86 00:05:50,901 --> 00:05:53,734 男は崖から滑り落ちて 大怪我をしてしまう 87 00:05:58,133 --> 00:06:02,067 嫌われ者の男を助けに行く人は 誰一人いなかった… 88 00:06:02,567 --> 00:06:03,868 ところが… 89 00:06:06,033 --> 00:06:10,334 ううっ… あ あっ… い! あ… 90 00:06:10,701 --> 00:06:12,100 あっ… 91 00:06:12,701 --> 00:06:14,267 えっ いてて… 92 00:06:15,534 --> 00:06:16,801 あぁっ… 93 00:06:17,567 --> 00:06:18,067 う いっ! 94 00:06:18,267 --> 00:06:20,167 あっ! あは… 95 00:06:20,734 --> 00:06:26,167 えーあぁ… あん にゃぷっ あっ あっ うっ うっ… 96 00:06:26,567 --> 00:06:27,601 うふふふ… 97 00:06:27,701 --> 00:06:34,601 んっ んっ んっ えふふふふっ あっ ふふふふふっ うっ がっ… 98 00:06:35,167 --> 00:06:36,634 男は変わった 99 00:06:37,534 --> 00:06:42,234 村人と打ち解け 村のために 献身的に働くようになると 100 00:06:42,601 --> 00:06:45,801 村人も徐々に 男を受け入れるようになっていった 101 00:06:46,801 --> 00:06:48,634 男は愛を知ったのだ 102 00:06:48,767 --> 00:06:52,901 そして数年後 彼を助けた少女と結ばれた 103 00:06:53,067 --> 00:06:57,200 あらあら 啓太ちゃんお腹ちゅいたの? おっぱいあげよっか? 104 00:06:57,367 --> 00:06:59,300 バ バカ! 何言ってんだ! 105 00:06:59,634 --> 00:07:02,901 うほ… だぁ~っ! 真面目に聞けーっ! 106 00:07:03,133 --> 00:07:04,534 聞いてるわよ ちゃんと 107 00:07:05,033 --> 00:07:06,968 いい人じゃない その魔導士って 108 00:07:07,767 --> 00:07:09,734 いや まだ続きがある… 109 00:07:10,133 --> 00:07:12,734 全ては周到に練られた伏線だったのだ… 110 00:07:13,367 --> 00:07:16,701 夫婦には子供が生まれ 幸せに暮らしていた 111 00:07:17,501 --> 00:07:21,667 そんなある日 冬眠明けの クマに村人が襲われたと聞き 112 00:07:22,300 --> 00:07:25,067 男は自ら クマ退治を志願した 113 00:07:25,334 --> 00:07:29,467 えっ はぁ はぁ… あ? 114 00:07:29,534 --> 00:07:34,400 おお どうやら人々の幸せのために 働いているようだな 115 00:07:34,467 --> 00:07:35,767 結構結構 116 00:07:35,934 --> 00:07:36,634 あっ! 117 00:07:36,701 --> 00:07:40,234 おお あれは お前が狙っている クマではないか? 118 00:07:42,033 --> 00:07:46,434 さあ撃て! 皆のために! 愛のために さあ! 119 00:07:49,167 --> 00:07:52,367 へっ へっ へっ はっ… 120 00:07:53,167 --> 00:07:53,701 うわっ! 121 00:07:56,434 --> 00:08:01,601 そ… そんな… そんなバカなああぁっ! 122 00:08:01,934 --> 00:08:10,367 な なぜ… なぜこんな所に!? うあああああーっ! あっ うううううっ 123 00:08:10,434 --> 00:08:14,434 うふぅははははは! あーはははははは! 124 00:08:14,534 --> 00:08:19,167 おおそうだ そういえば お前が皆のために家を出た後 125 00:08:19,234 --> 00:08:22,667 お前の息子はクマに食われたらしくてな 126 00:08:22,801 --> 00:08:26,634 その女がお前を必死で 捜し回っていたっけなあ 127 00:08:26,701 --> 00:08:28,834 うははははははははははっ! 128 00:08:29,734 --> 00:08:33,400 素晴らしい絶望だったよ ふんにゅふふふ 129 00:08:33,467 --> 00:08:38,400 ああ 素晴らしく美味しいぞ! 長い間待った甲斐があった… 130 00:08:38,467 --> 00:08:41,100 これが私のごちそうだ! 131 00:08:42,400 --> 00:08:44,534 彼の名は 邪星… 132 00:08:44,901 --> 00:08:48,033 非情な魂を持った 最凶最悪の魔導士… 133 00:08:49,067 --> 00:08:52,100 邪星の栄養源は 人の絶望だった 134 00:08:52,667 --> 00:08:56,801 因果を連鎖させて 幸せからどん底に叩き落す 135 00:08:56,934 --> 00:09:00,834 その瞬間の“絶望”が 何よりの好物だったんだ… 136 00:09:00,968 --> 00:09:02,868 ふぅはははははは! 137 00:09:03,501 --> 00:09:04,567 はっ 何で… 138 00:09:05,100 --> 00:09:09,667 生きていたいからさ それが楽しいからさ 139 00:09:09,734 --> 00:09:13,934 純白な魂が ズタズタにされる時の 表情が良い! 140 00:09:14,100 --> 00:09:18,234 真っ直ぐに見ていた未来を 根底から覆すのが良い! 141 00:09:18,567 --> 00:09:21,868 心の底から信じていた 何かに裏切られたり 142 00:09:22,100 --> 00:09:27,734 命より大事に思っている者が永久に 消え去った時の悲痛な嘆きほど 143 00:09:27,801 --> 00:09:29,968 美味しいものはない! 144 00:09:30,033 --> 00:09:32,534 まさか 僕を育てた理由は… 145 00:09:32,667 --> 00:09:35,601 その通り 独りぼっちのお前に 146 00:09:35,734 --> 00:09:39,067 愛と正義と清く美しい心を教え込み 147 00:09:39,167 --> 00:09:43,033 その汚れない上質な絶望を味わうためだ 148 00:09:43,300 --> 00:09:44,267 うぅっ… 149 00:09:44,701 --> 00:09:51,167 どうだ 慈しみ 尊敬し 友愛と 正義の心を教えた存在によって 150 00:09:51,267 --> 00:09:53,968 その全てを否定された気持ちは!? 151 00:09:54,067 --> 00:09:57,834 その絶望が 私の生きる糧となるのだ 152 00:09:57,901 --> 00:10:00,767 ふははははははははは! 153 00:10:00,934 --> 00:10:06,334 うっ… う… 僕は泣けないよ むしろあなたを哀れに思う 154 00:10:06,934 --> 00:10:10,300 そういう気持ちを教えてくれたのは あなたでしょう? 155 00:10:10,734 --> 00:10:13,667 お前は これでも絶望しないのか… 156 00:10:13,734 --> 00:10:16,667 ぬふふ ぬははははは! 157 00:10:17,501 --> 00:10:18,200 うっ! 158 00:10:18,767 --> 00:10:20,767 最後に予言してやろう 159 00:10:20,834 --> 00:10:24,667 いつかお前は心の底から 大事に思う者達に背かれ 160 00:10:24,834 --> 00:10:27,067 石を投げられ絶望するだろう 161 00:10:27,167 --> 00:10:31,501 そうやってお前は 失意のうちに この世から消滅するだろう… 162 00:10:31,601 --> 00:10:34,300 それは決して避けられぬ運命だ… 163 00:10:34,534 --> 00:10:39,734 ああどうか お前の未来に とこしえの呪いがありますように 164 00:10:39,801 --> 00:10:43,667 ぬぅははははははははは… 165 00:10:48,267 --> 00:10:48,801 ううぅっ! 166 00:10:54,701 --> 00:10:56,100 こ これは… 167 00:10:56,501 --> 00:10:57,567 僕? 168 00:10:58,133 --> 00:11:01,734 そうだ お前の本当の体だ 169 00:11:01,801 --> 00:11:08,300 我が魔導の力で お前の魂だけを まがい物の肉体に移し替えておいたのだ 170 00:11:08,367 --> 00:11:12,067 元に戻す方法は 私しか知らぬ! 171 00:11:12,968 --> 00:11:14,701 うっ… そんな… 172 00:11:14,767 --> 00:11:17,133 あがけ! 苦しめ! 173 00:11:17,200 --> 00:11:22,400 そして元に戻れないと知った時こそ お前は真の絶望を知るだろう! 174 00:11:22,467 --> 00:11:25,467 うはははははははは… 175 00:11:25,534 --> 00:11:27,667 でも 僕は絶望しなかった 176 00:11:28,000 --> 00:11:31,167 その日から 僕の戦いが始まったんだ… 177 00:11:32,567 --> 00:11:35,534 ふはははははは… いぬかみっ! 178 00:11:35,601 --> 00:11:36,634 ワンワン! 179 00:11:37,434 --> 00:11:42,434 では 別荘にあった体… あれが薫様の本当の体… 180 00:11:43,000 --> 00:11:46,000 今の体は… 作り物なんだ 181 00:11:46,400 --> 00:11:50,767 邪星が作った 本物と同じ様に動き 成長していく体 182 00:11:51,033 --> 00:11:54,634 だけど 所詮は作り物… ほら… 183 00:11:54,701 --> 00:11:55,868 ああっ! 184 00:11:56,267 --> 00:12:01,167 もう寿命なんだ… だから早く元の 体に戻らなきゃならないんだけど… 185 00:12:02,234 --> 00:12:04,801 その方法が僕には どうしても分からなかった 186 00:12:05,000 --> 00:12:08,634 だから赤道斎の力を 借りようとしたのですね 187 00:12:09,067 --> 00:12:12,334 なでしこ… あなたは以前からこの事を? 188 00:12:13,634 --> 00:12:16,968 なでしこが知ったのは ホントに偶然だったんだ 189 00:12:17,467 --> 00:12:20,934 なぜですか!? なぜ今まで黙ってたんですか!? 190 00:12:21,000 --> 00:12:24,400 そりゃ 僕らは赤道斎みたいな 魔法は使えない 191 00:12:25,000 --> 00:12:27,734 でも 10人いれば何とか 出来たかもしれない! 192 00:12:28,067 --> 00:12:30,200 それなのにずっと隠してるなんて! 193 00:12:30,734 --> 00:12:33,734 ごめん たゆね 仕方なかったんだ 194 00:12:34,300 --> 00:12:36,200 そういう呪いがかけられていたんだよ 195 00:12:36,534 --> 00:12:37,067 あっ…!? 196 00:12:37,267 --> 00:12:43,434 僕の体の秘密を人に言ってはならない 言ったら 僕の体は永遠に元に戻らない 197 00:12:43,801 --> 00:12:46,434 それが彼の 最後の呪い… 198 00:12:46,567 --> 00:12:47,434 あっ! 199 00:12:47,501 --> 00:12:50,434 そ それでは わたくし達に話してしまったら! 200 00:12:50,834 --> 00:12:53,067 そんな事は どうでもいいんだ 201 00:12:53,334 --> 00:12:57,267 ただ 僕は怖かったんだ… 皆を失う事が… 202 00:12:57,567 --> 00:12:59,267 えっ… あっ… 203 00:12:59,400 --> 00:13:03,267 なでしこに知られた後も 何も変わらなかったから 204 00:13:03,868 --> 00:13:07,067 もしかしたら呪いなんて最初から なかったのかもしれない… 205 00:13:08,367 --> 00:13:11,767 でも啓太さんと戦ってる時に 思ったんだ… 206 00:13:12,767 --> 00:13:15,234 僕は何のために戦ってるんだろうって… 207 00:13:16,434 --> 00:13:19,801 赤道斎を守り 体が元に戻ったとしても… 208 00:13:20,200 --> 00:13:22,200 僕は全てを失ってしまう… 209 00:13:22,934 --> 00:13:26,100 その事の方がずっと辛い事だって 気づいたんだ… 210 00:13:26,634 --> 00:13:29,868 たとえ体を失っても僕は絶望しない 211 00:13:30,734 --> 00:13:33,634 でも 皆を失ったら… 僕は生きていけない 212 00:13:34,067 --> 00:13:36,834 だから皆に聞いて欲しかったんだ… 213 00:13:37,033 --> 00:13:38,634 ホントの事をね 214 00:13:38,934 --> 00:13:41,734 これが 赤道斎から聞いた全てだ… 215 00:13:41,801 --> 00:13:46,634 奴は大殺界の力で 川平薫の 過去を調べ上げたらしい 216 00:13:46,968 --> 00:13:48,767 にゃんだ しょんな事か… 217 00:13:48,834 --> 00:13:49,634 啓太? 218 00:13:50,067 --> 00:13:51,701 たいちた事じゃねーよな? 219 00:13:51,767 --> 00:13:54,000 あっ うん! あ! 220 00:13:58,334 --> 00:14:01,100 赤道の血よ あれぃ! 221 00:14:02,334 --> 00:14:04,868 破邪結界 二式紫刻柱! 222 00:14:05,234 --> 00:14:07,601 崋山双君の名において告ぐ! 223 00:14:07,834 --> 00:14:12,801 煌めく光と漆黒の闇よ! 2つを総(すべ)て万物を滅ぼせ! 224 00:14:13,167 --> 00:14:14,734 ぬおおおーっ! 225 00:14:16,100 --> 00:14:20,367 さすがは 川平の宗家… その力 欲しくなったぞ! 226 00:14:20,667 --> 00:14:21,501 だいせきか! 227 00:14:21,767 --> 00:14:22,434 危ない! 228 00:14:22,767 --> 00:14:23,234 うあぁっ! 229 00:14:23,300 --> 00:14:24,801 はけっ! おっ! 230 00:14:25,067 --> 00:14:25,834 もらった! 231 00:14:26,133 --> 00:14:26,801 うあっ! 232 00:14:30,133 --> 00:14:34,067 ふふふはははははははは… 233 00:14:36,601 --> 00:14:40,667 ようこ 街へ戻れ しぇきどーちゃいを止めるんだ! 234 00:14:40,834 --> 00:14:42,167 で でも啓太は? 235 00:14:42,434 --> 00:14:45,167 くやちいが この体じゃ戦えねえ 236 00:14:45,467 --> 00:14:48,667 けど 俺もしゅぐ駆けちゅける だからそれまで頼む! 237 00:14:49,100 --> 00:14:50,667 うん! 行ってくる! 238 00:14:56,534 --> 00:14:58,534 薫様! どちらへ!? 239 00:14:58,934 --> 00:15:01,067 こうなった責任は僕にある 240 00:15:01,334 --> 00:15:03,267 だから 僕が赤道斎を倒す! 241 00:15:04,100 --> 00:15:08,968 皆は来ないで… 僕個人の戦いに 巻き込むわけにはいかないから… 242 00:15:09,534 --> 00:15:11,734 それに僕は 皆を欺いていた 243 00:15:12,734 --> 00:15:16,968 破邪顕正をうたう犬神使いが 悪の魔導士と手を結んだんだ 244 00:15:17,601 --> 00:15:21,734 僕にはもう 君達の主人である 資格なんてないんだよ… 245 00:15:22,234 --> 00:15:22,767 せんだん 246 00:15:23,100 --> 00:15:23,767 はい! 247 00:15:23,868 --> 00:15:24,767 -いぐさ -あっ… 248 00:15:24,868 --> 00:15:25,801 -たゆね -あっ… 249 00:15:25,901 --> 00:15:26,767 ごきょうや 250 00:15:26,868 --> 00:15:27,767 てんそう 251 00:15:27,868 --> 00:15:28,801 フラノ 252 00:15:28,901 --> 00:15:29,801 いまり 253 00:15:29,901 --> 00:15:30,801 さよか 254 00:15:30,868 --> 00:15:31,801 ともはね 255 00:15:31,901 --> 00:15:33,734 そして… なでしこ 256 00:15:33,801 --> 00:15:34,300 あっ! 257 00:15:34,501 --> 00:15:39,133 今までついてきてくれて ホントにありがとう うっ 258 00:15:39,367 --> 00:15:40,267 あっ… 259 00:15:41,534 --> 00:15:43,100 どうするの? 皆 260 00:15:43,167 --> 00:15:46,934 そんなの分かんないよ! 色んな事一度に聞かされて 261 00:15:47,434 --> 00:15:48,434 あ… 262 00:15:48,601 --> 00:15:51,300 あ~あ 何迷ってるんだか 263 00:15:51,367 --> 00:15:52,067 ホントホント 264 00:15:52,534 --> 00:15:53,300 うっ ええっ!? 265 00:15:53,501 --> 00:15:54,934 たかが 薫様が… 266 00:15:55,133 --> 00:15:57,434 薫様じゃなかっただけじゃない 267 00:15:57,534 --> 00:15:58,701 あっ… 268 00:15:58,834 --> 00:16:00,067 えへっ! 269 00:16:01,634 --> 00:16:07,434 うっふふ まさか 双子に物事の道理を 教わるとは思いませんでしたわ 270 00:16:08,067 --> 00:16:08,834 そうですね 271 00:16:09,033 --> 00:16:10,834 薫様は薫様! 272 00:16:10,934 --> 00:16:12,868 僕らが知ってる薫様は! 273 00:16:13,033 --> 00:16:14,300 えっ へっ あっ 274 00:16:18,334 --> 00:16:19,033 行こっ! 275 00:16:19,100 --> 00:16:20,067 あ… 276 00:16:20,501 --> 00:16:22,200 あ… 277 00:16:26,234 --> 00:16:26,767 えっ! 278 00:16:26,868 --> 00:16:28,400 はあーっ! 279 00:16:30,667 --> 00:16:36,100 ふははははは! 見るがいい! 我が16センチ砲の輝きを! 280 00:16:36,300 --> 00:16:37,200 どりゃあー! 281 00:16:37,434 --> 00:16:40,234 くっ うっ うわあ~っ! 282 00:16:41,234 --> 00:16:42,200 うっ! 283 00:16:42,300 --> 00:16:46,300 ふははははは! さらばだ 川平薫 284 00:16:49,467 --> 00:16:50,534 うおっ! 285 00:16:51,267 --> 00:16:52,601 薫様! んっ! 286 00:16:53,267 --> 00:16:54,033 いまり さよか 287 00:16:54,367 --> 00:16:57,033 おのれ こしゃくな~! おぉ!? 288 00:16:57,367 --> 00:16:58,701 こんのぉ~っ! 289 00:16:58,968 --> 00:17:00,901 どぅるるるるーいやぁーっ! 290 00:17:04,100 --> 00:17:08,567 薫様! 我ら犬神 どこまでも お供させていただきます! 291 00:17:08,868 --> 00:17:09,567 薫様! 292 00:17:09,868 --> 00:17:11,534 皆… あっ 293 00:17:15,100 --> 00:17:17,334 あ あの… 私達… 294 00:17:19,400 --> 00:17:20,334 大丈夫… 295 00:17:20,767 --> 00:17:21,934 薫様…! 296 00:17:22,234 --> 00:17:25,067 薫様! うっ ううっ う~ 297 00:17:25,133 --> 00:17:27,033 ありがとう 皆… 298 00:17:27,567 --> 00:17:31,300 君達のおかげで今 絶望が1つ打ち破られた… 299 00:17:31,667 --> 00:17:34,400 -おや 何とおセンチな… -あっ! 300 00:17:35,067 --> 00:17:39,367 そんなメス犬どもを集めて 何が出来ると言うのかな? 301 00:17:39,801 --> 00:17:43,801 赤道斎 今までの僕と 同じだと思わないほうがいい… 302 00:17:44,400 --> 00:17:46,601 ここには 僕の犬神が揃ってる… 303 00:17:46,868 --> 00:17:49,534 僕はね 犬神使いなんだよ… 304 00:17:49,734 --> 00:17:52,033 犬神 使い…? 305 00:17:52,300 --> 00:17:53,467 さあ 行くよ皆! 306 00:17:53,834 --> 00:17:55,334 はいっ! 薫様! 307 00:17:55,901 --> 00:17:58,067 東山真君の名において告ぐ! 308 00:17:58,334 --> 00:18:00,701 大気よ シンフォニーを奏でよ! 309 00:18:02,300 --> 00:18:05,300 赤道の血よ あれー! 310 00:18:05,701 --> 00:18:06,901 いまり! さよか! 311 00:18:08,434 --> 00:18:09,434 ぬっ ぬおっ!? 312 00:18:09,501 --> 00:18:11,367 泥棒ならあたしらにお任せ! 313 00:18:11,834 --> 00:18:13,434 うおっ!? ぬっ!? おっ!? 314 00:18:13,501 --> 00:18:14,434 うしししし‥ 315 00:18:14,767 --> 00:18:17,334 何!? ぐおっ! おのれぇ! 316 00:18:17,667 --> 00:18:19,400 ごきょうや てんそう フラノ! 317 00:18:21,634 --> 00:18:22,734 はーっ! 318 00:18:23,000 --> 00:18:24,334 くわあ~っ! 319 00:18:26,334 --> 00:18:28,367 あら 結構元気じゃない… 320 00:18:28,467 --> 00:18:30,367 ようこ 啓太さんは? 321 00:18:30,667 --> 00:18:31,834 一応無事 322 00:18:32,200 --> 00:18:36,200 あんた達を助けてやれって 言われたんだけど… 必要なさそうね 323 00:18:36,400 --> 00:18:37,367 いえ 助かります 324 00:18:37,467 --> 00:18:40,067 舐めた真似を~! とあーっ! 325 00:18:42,133 --> 00:18:44,667 何も なくなっちゃった… 326 00:18:46,868 --> 00:18:50,434 薫様の犬神になれて ホントに幸せだった… 327 00:18:51,000 --> 00:18:52,968 皆も優しくしてくれた… 328 00:18:53,200 --> 00:18:55,400 毎日 とっても楽しかった… 329 00:18:55,534 --> 00:18:59,067 だけど あたしが欲しかったのは たった1つ… 330 00:18:59,400 --> 00:19:02,334 あたしと薫様 2人だけの秘密… 331 00:19:02,801 --> 00:19:05,100 でも もう 何にもない… 332 00:19:05,501 --> 00:19:06,734 なくなっちゃった… 333 00:19:07,200 --> 00:19:13,901 くああ~っ! くっ! ケダモノ風情が 群れをなして我にたてつくとは! 334 00:19:14,234 --> 00:19:16,133 大殺界ー! 335 00:19:25,601 --> 00:19:31,300 大妖狐と赤道の血 そして 頂点に達した大殺界の力があれば 336 00:19:31,501 --> 00:19:33,467 我は無敵なり! 337 00:19:33,901 --> 00:19:35,734 させませんよ! みんな! 338 00:19:35,968 --> 00:19:36,667 はい! 339 00:19:37,434 --> 00:19:38,934 だいじゃえ~ん! 340 00:19:39,067 --> 00:19:42,934 破邪 走光! 発露かける9 煉獄! 341 00:19:45,234 --> 00:19:50,234 じゅわあ~ああっ! おのれ川平薫 342 00:19:50,968 --> 00:19:53,701 んえっ! はぁっ! 343 00:19:53,801 --> 00:19:56,367 んあああ~ああっ! 344 00:19:57,634 --> 00:20:00,868 くっ! これが大妖狐の力か…!? 345 00:20:02,067 --> 00:20:06,167 あっ! なでしこっ! 大殺界の所へ! 346 00:20:06,234 --> 00:20:06,834 あっ! 347 00:20:06,968 --> 00:20:10,267 今の大殺界の力なら どんな願いでも叶う! 348 00:20:10,501 --> 00:20:13,534 大妖狐の人形を 無力化する様に願うんだ! 349 00:20:14,200 --> 00:20:15,234 早く! 350 00:20:15,634 --> 00:20:16,767 はっ はいっ! 351 00:20:17,534 --> 00:20:21,767 -させぬ させぬわ ぬあああ~っ! -うっ! 352 00:20:22,434 --> 00:20:23,701 なでしこ! 早く! 353 00:20:24,200 --> 00:20:25,000 なでしこっ! 354 00:20:25,367 --> 00:20:27,467 急いで! これ以上はもう… 355 00:20:35,634 --> 00:20:38,400 これを使えば 願いが叶う… 356 00:20:39,601 --> 00:20:41,234 私の願いは… 357 00:20:41,501 --> 00:20:44,200 んん~! ぐああ~っ! 358 00:20:44,300 --> 00:20:46,167 ああ~っ ああ! 359 00:20:46,434 --> 00:20:49,133 ふぅあー ぬおーっ 360 00:20:50,100 --> 00:20:51,634 私の願いは… 361 00:20:59,334 --> 00:21:00,934 なでしこ~! 362 00:21:01,167 --> 00:21:01,801 あっ! 363 00:21:01,868 --> 00:21:03,567 ぐっ! 364 00:21:04,467 --> 00:21:06,267 か 薫様っ! 365 00:21:06,667 --> 00:21:09,267 うっ くっ ああ… 366 00:21:09,534 --> 00:21:13,400 嫌ぁ~っ! あっ… あっ… ああ… あ… 367 00:21:13,501 --> 00:21:14,501 なでしこ… 368 00:21:14,667 --> 00:21:16,601 嫌… 嫌… 369 00:21:16,667 --> 00:21:18,801 これがお前の絶望か? 370 00:21:20,601 --> 00:21:23,601 堪能したぞ 川平薫 371 00:21:38,033 --> 00:21:43,167 あれもこれも みんな欲しくなるの 372 00:21:43,300 --> 00:21:48,334 恋も夢も 望むものは叶えたくなるの 373 00:21:48,434 --> 00:21:53,634 女の子はみんな 忙しくて 374 00:21:53,701 --> 00:21:58,601 遊ぶ 学ぶ 騒ぐ日々の スケジュールがいっぱい 375 00:21:59,467 --> 00:22:04,467 彼に振られそうになれば メール打ちまくって集合 376 00:22:04,601 --> 00:22:10,534 ファミレスで作戦会議 意味わかんない~よ~ 377 00:22:11,167 --> 00:22:16,133 大変!大変!大変と おしゃべりついでにスイーツ 378 00:22:16,367 --> 00:22:21,467 止まらなくなって ダイエットまで 終わりそうよ 379 00:22:21,601 --> 00:22:26,601 大変!大変!大変と みんなで騒ぐとちょっぴり 380 00:22:26,801 --> 00:22:32,801 悲しいことも忘れちゃうくらい ハイテンションで~す 381 00:22:33,300 --> 00:22:38,234 オーレ オーレ ファイトだ! ココロはみんなでひとつ! 382 00:22:38,400 --> 00:22:41,534 強く結ばれた絆 友情!! 383 00:22:55,767 --> 00:22:57,100 打ち砕かれた思い 384 00:22:57,367 --> 00:23:00,801 最愛の人を失い 少女は昔の自分に戻る 385 00:23:01,267 --> 00:23:02,801 瓦礫と化していく街 386 00:23:03,200 --> 00:23:07,334 賑やかな声は失われ もはや何も聞こえない 届かない 387 00:23:08,033 --> 00:23:11,868 たった1人が望んだ たった1つの 最悪な結末に向けて 388 00:23:12,167 --> 00:23:14,334 全ては灰燼に帰していく 389 00:23:15,267 --> 00:23:18,534 次回 いぬかみっ! 「絶望の宴っ!」 390 00:23:19,501 --> 00:23:24,834 闇が全てを覆い 絶望はいたる所に満ちてゆく