1 00:01:44,204 --> 00:01:48,709 《ヒラク:大樹の村に 大勢の移住者が やって来た。 2 00:01:48,709 --> 00:01:53,213 とても 体の大きい ミノタウロス族。 3 00:01:53,213 --> 00:01:56,216 半人半馬のケンタウロス族。 4 00:01:56,216 --> 00:02:00,487 木の精霊のような ニュニュダフネ族。 5 00:02:00,487 --> 00:02:03,991 総勢 200を超える住人を 受け入れるため➨ 6 00:02:03,991 --> 00:02:09,162 それぞれの代表者を呼んで 話し合いをすることになった》 7 00:02:09,162 --> 00:02:11,498 住む家の準備が間に合わず➨ 8 00:02:11,498 --> 00:02:13,500 不便をかけて 申し訳ない。 9 00:02:13,500 --> 00:02:16,336 早く 生活を安定させるためにも➨ 10 00:02:16,336 --> 00:02:19,172 みんなの力を 貸してほしいんだが…。 11 00:02:19,172 --> 00:02:23,010 そんなに かしこまらなくても…。 (グルーワルド)とんでもありません。 12 00:02:23,010 --> 00:02:26,847 私ごときなど 部屋の隅の ほこりの切れ端のようなものです。 13 00:02:26,847 --> 00:02:28,849 ハウスダスト…。 14 00:02:28,849 --> 00:02:32,185 とにかく そう 力まずに…。 んっ? 15 00:02:32,185 --> 00:02:34,354 《カンペ?》 16 00:02:34,354 --> 00:02:36,690 (せきばらい) 17 00:02:36,690 --> 00:02:39,359 あ~… 特別に 許す。 18 00:02:39,359 --> 00:02:41,528 許してやろう。 19 00:02:41,528 --> 00:02:46,533 面を上げよ グルーワルド=ラビー=コール。 んっ! 20 00:02:46,533 --> 00:02:50,203 そなたの これからの働きに期待している。 21 00:02:50,203 --> 00:02:52,205 あっ! 22 00:02:52,205 --> 00:02:55,876 はっ! ありがたき幸せ! どうも。 23 00:02:55,876 --> 00:02:58,378 とにかく 一緒に暮らすんだし➨ 24 00:02:58,378 --> 00:03:01,648 あまり 肩肘張らずに 気楽に やっていこう。 25 00:03:01,648 --> 00:03:05,652 それぞれの種族に 担当の世話役を任命してある。 26 00:03:05,652 --> 00:03:07,988 ミノタウロス族は ナーフ。 27 00:03:07,988 --> 00:03:09,990 ケンタウロス族は ラッシャーシ。 (ラッシャーシ)フフッ…。 28 00:03:09,990 --> 00:03:11,992 (ナーフ)よろしくお願いします。 29 00:03:11,992 --> 00:03:14,494 そして ニュニュダフネ担当は…。 30 00:03:14,494 --> 00:03:17,998 (マム)マムです! よろしくお願いします! 31 00:03:17,998 --> 00:03:20,834 (イグ)おお ぜひ よろしく。 32 00:03:20,834 --> 00:03:24,171 はい! 一生懸命 頑張ります! 33 00:03:24,171 --> 00:03:26,173 《マムは セナたちと一緒に➨ 34 00:03:26,173 --> 00:03:28,842 ハウリン村から移住してきた 女の子で…》 35 00:03:28,842 --> 00:03:31,678 ⸨セナ:マムなら 大丈夫です! フン…⸩ 36 00:03:31,678 --> 00:03:36,016 《セナの推薦で 何か 役目を持って 働きたいとのことだったので➨ 37 00:03:36,016 --> 00:03:38,685 挑戦してもらうことにした》 38 00:03:38,685 --> 00:03:42,355 さて それぞれの 住む場所についてだが…。 39 00:03:42,355 --> 00:03:44,357 《今まで作っていた村は➨ 40 00:03:44,357 --> 00:03:47,194 普通の人間サイズだったので いったん 保留。 41 00:03:47,194 --> 00:03:50,530 ミノタウロスやケンタウロスが 住みやすいよう➨ 42 00:03:50,530 --> 00:03:53,366 それぞれの村を作ることにする。 43 00:03:53,366 --> 00:03:55,368 1か所にまとめるよりは➨ 44 00:03:55,368 --> 00:03:57,370 種族ごとで 協力してもらったほうが➨ 45 00:03:57,370 --> 00:04:00,807 生活も しやすいだろうと 考えたからだ。 46 00:04:00,807 --> 00:04:05,645 早速 リアたちが見つけてくれた 候補地に➨ 47 00:04:05,645 --> 00:04:09,316 道と水路をつなげていく》 48 00:04:09,316 --> 00:04:13,320 かなりの距離になるから 森を切り開くのを手伝ってほしい。 49 00:04:13,320 --> 00:04:16,156 (ラスティ)はい! (ハクレン)ほ~い! んじゃあ…。 50 00:04:16,156 --> 00:04:18,158 んっ! とう! 51 00:04:21,495 --> 00:04:24,164 ガオー! どのくらい焼く? 52 00:04:24,164 --> 00:04:26,166 焼かないでくれ! 53 00:04:26,166 --> 00:04:30,003 改めて。 あっちのほうに 道を作っていくから。 54 00:04:30,003 --> 00:04:32,005 よ~し…。 55 00:04:32,005 --> 00:04:34,007 てい! 56 00:04:36,176 --> 00:04:39,513 (ラスティ)どうかな? 方向は 合ってる。 57 00:04:39,513 --> 00:04:41,515 ほう…。 58 00:04:41,515 --> 00:04:43,517 おっ。 59 00:04:45,519 --> 00:04:47,521 まだまだね ラスティちゃん。 60 00:04:47,521 --> 00:04:51,191 んっ! 全然 本気じゃないもん! 落ち着こう。 61 00:04:51,191 --> 00:04:55,195 《このままでは 森が全滅しかねない》 62 00:04:55,195 --> 00:04:57,864 力まず いこう! 穏やか~に。 はう~…。 63 00:04:57,864 --> 00:05:02,302 《なるべく 手加減してもらって 工事を続ける》 なんの踊り? 64 00:05:02,302 --> 00:05:04,805 しばらくは 川沿いに進めていこう。 65 00:05:04,805 --> 00:05:07,140 (リア)こっちも お願いします! 66 00:05:07,140 --> 00:05:09,142 そいそい そいそい そ~い! 67 00:05:09,142 --> 00:05:11,144 (リース/リゼ)ペタペタ ペタペタペタ…。 68 00:05:11,144 --> 00:05:14,648 (リーフ/リコット)載せ 載せ 載せ 載せ 載せ 載せ…。 69 00:05:14,648 --> 00:05:16,650 ザーッ! 70 00:05:18,652 --> 00:05:20,654 (ラスティ)チョップ! 71 00:05:20,654 --> 00:05:23,990 (りんごを食べる音) 72 00:05:23,990 --> 00:05:26,326 ねえ めんどいから 焼いちゃだめ? 73 00:05:26,326 --> 00:05:29,496 だめです。 74 00:05:29,496 --> 00:05:32,332 (アン)失礼いたします。 (ノック) 75 00:05:32,332 --> 00:05:36,002 (ルー)あっ…。 こちら アルフレート様へ。 76 00:05:36,002 --> 00:05:39,673 ザブトン様の新作です。 77 00:05:39,673 --> 00:05:42,842 いささか サイズが大きいようですが。 78 00:05:42,842 --> 00:05:45,645 もう 気が早いんだから。 79 00:05:50,016 --> 00:05:53,853 《2番目の村では ミノタウロス向けの建物を作る。 80 00:05:53,853 --> 00:05:57,023 彼らは とても 背が高いので➨ 81 00:05:57,023 --> 00:05:59,359 高さのある 平屋を建てていく。 82 00:05:59,359 --> 00:06:03,129 う~む… 建物も大きければ➨ 83 00:06:03,129 --> 00:06:05,298 家具も でかい。 84 00:06:05,298 --> 00:06:08,802 これでは テーブルでなくて椅子で➨ 85 00:06:08,802 --> 00:06:10,804 あっちがテーブルだ。 86 00:06:10,804 --> 00:06:14,808 なんだか 子どもに戻ったような 気分である》 87 00:06:14,808 --> 00:06:18,311 これは… ベッドだよな。 88 00:06:18,311 --> 00:06:20,981 変わった形だな。 (ゴードン)ええ。 89 00:06:20,981 --> 00:06:24,651 角が ぶつからないように なっています。 90 00:06:24,651 --> 00:06:28,154 《一方 こちらは 3つ目の村。 91 00:06:28,154 --> 00:06:30,824 ケンタウロスたちの家だ。 92 00:06:30,824 --> 00:06:33,326 体が馬に似ていると➨ 93 00:06:33,326 --> 00:06:36,663 家も 馬房のような造りが 都合がいいらしい》 94 00:06:36,663 --> 00:06:39,332 入り口も広いな。 95 00:06:39,332 --> 00:06:42,836 扉は これから付けるのか? ええ。 ですが➨ 96 00:06:42,836 --> 00:06:46,539 我々は 扉の開け閉めが苦手なので…。 97 00:06:48,675 --> 00:06:50,844 (グルーワルド)入り口には ひもで開け閉めする➨ 98 00:06:50,844 --> 00:06:54,347 幕を付ける予定です。 なるほど。 99 00:06:54,347 --> 00:06:58,351 《雨の日は 大きな引き戸を閉めるらしい》 100 00:06:58,351 --> 00:07:02,289 (アルフレート)んっ… ん~… うぅ…。 な~に? ご機嫌斜めね。 101 00:07:02,289 --> 00:07:05,625 私に お任せください。 んっ? 102 00:07:05,625 --> 00:07:08,461 では まいります。 103 00:07:08,461 --> 00:07:11,798 ベロベロバー! (笑い声) 104 00:07:11,798 --> 00:07:15,302 ベロベロ… バー! (笑い声) 105 00:07:15,302 --> 00:07:19,306 ちょっと 今 何したの? こっち向いて やって見せて! 106 00:07:19,306 --> 00:07:21,641 んっ… 秘密です。 107 00:07:21,641 --> 00:07:24,644 (つぶやく声) 108 00:07:24,644 --> 00:07:26,646 《ひとつきほどが過ぎ➨ 109 00:07:26,646 --> 00:07:31,051 みんなの頑張りのおかげで それぞれの村が 形になった》 110 00:07:37,324 --> 00:07:40,994 歩数からすると 距離は このくらいです。 111 00:07:40,994 --> 00:07:43,296 (フラウ)ここに 3つ目の村ですね。 112 00:07:45,332 --> 00:07:48,001 (ティア)冬が来る前に 完成してよかったです。 113 00:07:48,001 --> 00:07:52,339 そうだな。 冬場に 野宿はさせられないし。 114 00:07:52,339 --> 00:07:54,341 あの…。 んっ? 115 00:07:54,341 --> 00:07:58,511 村の名称は どうしますか? ああ… そうだな。 116 00:07:58,511 --> 00:08:02,282 位置的に 上村 中村 下村…。 117 00:08:02,282 --> 00:08:04,951 んっ… だと なんだか 人名みたいだな。 118 00:08:04,951 --> 00:08:09,456 とりあえず 一ノ村 二ノ村 三ノ村としよう。 119 00:08:09,456 --> 00:08:11,624 これは仮で もっといい案が出たら…。 120 00:08:11,624 --> 00:08:13,960 変更するのは やめましょうね。 121 00:08:13,960 --> 00:08:16,629 一度 作った書類を 全部 書き直すのは➨ 122 00:08:16,629 --> 00:08:19,466 大変だと 思いませんか? 思う。 123 00:08:19,466 --> 00:08:23,303 それでは… 一ノ村は空席として➨ 124 00:08:23,303 --> 00:08:25,805 二ノ村の村長が ゴードンさん。 125 00:08:25,805 --> 00:08:29,809 三ノ村の村長が グルーワルドさんでしょうか。 126 00:08:29,809 --> 00:08:32,312 そうなるかな。 でも みんなが➨ 127 00:08:32,312 --> 00:08:35,148 村長と同じ「村長」というのは…。 128 00:08:35,148 --> 00:08:38,651 そうですね。 序列的にも わかりやすさとしても➨ 129 00:08:38,651 --> 00:08:41,321 呼称は 変えたほうがいいと思います。 130 00:08:41,321 --> 00:08:44,324 総村長とか。 大村長。 131 00:08:44,324 --> 00:08:46,326 村長王。 132 00:08:46,326 --> 00:08:49,329 あまり偉そうなのは 勘弁してほしい。 133 00:08:49,329 --> 00:08:54,000 ところで 我々の村は いつ 出来るだろうか。 134 00:08:54,000 --> 00:08:58,838 あ~ すまないが ニュニュダフネ族の村は 作らないことにしたんだ。 135 00:08:58,838 --> 00:09:02,108 あっ そうか…。 136 00:09:02,108 --> 00:09:06,279 我らが この地に根を下ろすのは かなわぬ夢か…。 137 00:09:06,279 --> 00:09:08,281 待て 待て 慌てるな。 138 00:09:08,281 --> 00:09:10,950 イグたちには それぞれの村に住み込みで➨ 139 00:09:10,950 --> 00:09:12,952 頼みたいことがあるんだ。 140 00:09:12,952 --> 00:09:16,623 《ニュニュダフネたちは 動き回るよりも➨ 141 00:09:16,623 --> 00:09:19,793 屋外の1か所にとどまるほうが 得意なようなので➨ 142 00:09:19,793 --> 00:09:23,963 主要地点にとどまって 見張りと伝令をしてもらう➨ 143 00:09:23,963 --> 00:09:26,466 駐在員の仕事を提案した。 144 00:09:26,466 --> 00:09:29,135 彼女たちは 離れた仲間へ➨ 145 00:09:29,135 --> 00:09:32,305 テレパシーのように メッセージを 伝えることができるらしく…》 146 00:09:32,305 --> 00:09:36,142 穏やか。 穏やか。 穏やか。 147 00:09:36,142 --> 00:09:38,645 《伝令に うってつけというわけだ》 148 00:09:38,645 --> 00:09:42,148 まろやか。 まろやか。 まろやか。 149 00:09:42,148 --> 00:09:45,652 住人がいない 一ノ村の管理も お願いしては? 150 00:09:45,652 --> 00:09:48,655 おお そうだな。 心得た。 151 00:09:48,655 --> 00:09:50,657 せっかく作ったのに➨ 152 00:09:50,657 --> 00:09:54,160 使われず 荒れ果てていくのは 忍びないですしね。 153 00:09:54,160 --> 00:09:59,499 《併せて 夜は 街灯の代わりも してもらうことになった。 154 00:09:59,499 --> 00:10:03,336 というわけで それぞれが 落ち着く場所が決まったので➨ 155 00:10:03,336 --> 00:10:05,839 二ノ村や三ノ村の住人にも➨ 156 00:10:05,839 --> 00:10:08,341 仕事を 割り振っていきたいのだが…》 157 00:10:10,510 --> 00:10:12,512 う~ん…。 158 00:10:12,512 --> 00:10:15,181 (2人)あ~…。 159 00:10:15,181 --> 00:10:17,183 (ナーフ)村長。 (ティア/ヒラク)んっ? 160 00:10:17,183 --> 00:10:20,353 少々 問題が。 こちらも 同じくです。 161 00:10:20,353 --> 00:10:22,355 というと…。 162 00:10:22,355 --> 00:10:25,024 《どうやら ミノタウロスも ケンタウロスも➨ 163 00:10:25,024 --> 00:10:28,027 森で狩りをするのが 難しいらしい》 164 00:10:28,027 --> 00:10:32,866 う~ん 俺からすると みんな 強そうに見えるけどな。 165 00:10:32,866 --> 00:10:35,869 (ナーフ) ミノタウロスは 温和な種族なので…。 166 00:10:35,869 --> 00:10:38,204 中には 戦える者もいますが➨ 167 00:10:38,204 --> 00:10:40,874 安定して 狩りができるかというと…。 168 00:10:40,874 --> 00:10:43,877 (ラッシャーシ) ケンタウロスも 大半が避難民で➨ 169 00:10:43,877 --> 00:10:46,880 自衛するのが精いっぱいな 状況です。 170 00:10:46,880 --> 00:10:49,716 いつも クロたちが狩りをしてくれるから➨ 171 00:10:49,716 --> 00:10:52,051 難易度が わかっていなかった。 172 00:10:52,051 --> 00:10:55,555 クロさんたちの強さは 反則レベルなんですよ。 173 00:10:55,555 --> 00:10:58,558 森に入るのは避けてもらって➨ 174 00:10:58,558 --> 00:11:02,328 二ノ村と三ノ村の護衛を 増やしたほうがよさそうですね。 175 00:11:02,328 --> 00:11:04,330 そうだな。 176 00:11:04,330 --> 00:11:08,001 クロたちとザブトンたちに 相談してみよう。 177 00:11:08,001 --> 00:11:10,837 ニュニュダフネたちにも護衛は必要か? 178 00:11:10,837 --> 00:11:13,173 戦いを避けるのは得意らしいけど。 179 00:11:13,173 --> 00:11:16,342 えっと 護衛が必要どころか…。 180 00:11:16,342 --> 00:11:20,013 ⸨やれば できる⸩ (マム)とっても強いみたいです。 181 00:11:20,013 --> 00:11:24,183 ただ 待ち伏せが主なので たくさんは狩れないかと。 182 00:11:24,183 --> 00:11:26,853 ⸨フン! フッ! ハッ!⸩ どうやって戦うんだろう? 183 00:11:26,853 --> 00:11:30,023 (ゴードン)ちょ… あっ! んっ…。 184 00:11:30,023 --> 00:11:33,860 《狩りは 引き続き クロたちに任せることにして➨ 185 00:11:33,860 --> 00:11:37,197 それぞれの村に 畑を作っていく。 186 00:11:37,197 --> 00:11:40,700 狩りをするのは難しくても できるだけ 食料は➨ 187 00:11:40,700 --> 00:11:44,203 自給自足してもらおうと 考えたのだが…》 188 00:11:44,203 --> 00:11:47,207 (セナ)なかなか 芽が出ませんね。 189 00:11:47,207 --> 00:11:49,876 う~ん… なんでだ? 190 00:11:49,876 --> 00:11:54,380 この種は いつも この時期にまいているのですか? 191 00:11:54,380 --> 00:11:56,549 種まきか…。 192 00:11:56,549 --> 00:11:59,218 時期って いつでしたっけ? 193 00:11:59,218 --> 00:12:02,155 はて? えっと…。 んっ? 194 00:12:02,155 --> 00:12:04,824 《何年も畑をやって暮らしていた 俺たちが➨ 195 00:12:04,824 --> 00:12:07,660 こう 首をひねっているのには 理由がある。 196 00:12:07,660 --> 00:12:10,496 森の ど真ん中で 暮らし始めた俺が➨ 197 00:12:10,496 --> 00:12:14,167 農作物を育てて 食べてこられたのは➨ 198 00:12:14,167 --> 00:12:17,837 神さまがくれた 万能農具の力があったからだ。 199 00:12:17,837 --> 00:12:20,673 作物を育てやすい土にしたり➨ 200 00:12:20,673 --> 00:12:23,676 想像した作物の 種を植えられたり➨ 201 00:12:23,676 --> 00:12:26,679 育つのにかかる時間を 短くしたり…。 202 00:12:26,679 --> 00:12:30,516 季節も気候も お構いなしで 収穫できたからこそ➨ 203 00:12:30,516 --> 00:12:33,853 これまで たくさんの住人と 暮らしてこられたのだが…。 204 00:12:33,853 --> 00:12:37,857 反面 万能農具を使えるのは 俺だけなので➨ 205 00:12:37,857 --> 00:12:40,026 植えたり耕したりで 手いっぱい》 206 00:12:40,026 --> 00:12:42,862 ⸨うお~! 単純に広い!⸩ 207 00:12:42,862 --> 00:12:46,532 《なので 新しい村では 万能農具に頼らずに➨ 208 00:12:46,532 --> 00:12:49,369 農作業を してもらうことにしたのだ》 209 00:12:49,369 --> 00:12:51,537 しかし 思ったより うまくいかないな。 210 00:12:51,537 --> 00:12:55,041 いろいろ 試してみましょう。 でしたら…。 211 00:12:55,041 --> 00:12:58,878 こうやって わらを敷いて 冷えないようにしてやると➨ 212 00:12:58,878 --> 00:13:00,813 芽が出るかもしれません。 213 00:13:00,813 --> 00:13:05,985 冬が近いですし 今のうちなら 麦をまくのがよいと思います。 214 00:13:05,985 --> 00:13:08,821 詳しいんだな。 それほどでは。 215 00:13:08,821 --> 00:13:12,325 元いた村で 畑仕事を 手伝っていたくらいです。 216 00:13:12,325 --> 00:13:14,327 お~! 経験者か! 217 00:13:14,327 --> 00:13:17,497 《農作業の先輩 ゴードンの意見を聞きつつ➨ 218 00:13:17,497 --> 00:13:19,499 畑作りを進める》 219 00:13:19,499 --> 00:13:22,168 今 まいた麦は 冬を越して➨ 220 00:13:22,168 --> 00:13:26,172 夏が来る前には 収穫できるでしょう。 221 00:13:26,172 --> 00:13:30,009 半年か。 それぐらい かかるよな。 222 00:13:30,009 --> 00:13:34,347 大樹の村の畑に 慣れ過ぎていましたね。 全くだ。 223 00:13:34,347 --> 00:13:37,850 《雪が降るような土地で パイナップルが育つのは➨ 224 00:13:37,850 --> 00:13:39,852 きっと 普通ではないのだ》 225 00:13:39,852 --> 00:13:45,191 改めて 万能農具の力をくれた 神さまに感謝。 226 00:13:45,191 --> 00:13:48,361 これは? 創造神様の像と➨ 227 00:13:48,361 --> 00:13:50,863 農業の神さまのつもりだ。 228 00:13:50,863 --> 00:13:54,200 これから 社を作って 像を祭ろうと思うんだが…。 229 00:13:54,200 --> 00:13:56,536 ええ ぜひ お願いします。 230 00:13:56,536 --> 00:13:58,538 お~! 231 00:13:58,538 --> 00:14:00,640 これは 見事な像だな。 232 00:14:00,640 --> 00:14:04,977 つえを持っているのが創造神で… お隣は…。 233 00:14:04,977 --> 00:14:06,979 農業の神だそうだ。 234 00:14:06,979 --> 00:14:09,816 へぇ~ ずいぶん変わった解釈だな。 235 00:14:09,816 --> 00:14:13,820 ああ。 土地が違えば 伝わるお姿も変わるんだろう。 236 00:14:21,661 --> 00:14:25,164 《ミノタウロスたちが 農業担当として 活躍する一方…》 237 00:14:25,164 --> 00:14:27,500 遅れるな! (ケンタウロスたち)はっ! 238 00:14:27,500 --> 00:14:29,669 《ケンタウロスたちも 持ち前の能力で➨ 239 00:14:29,669 --> 00:14:32,004 新たな仕事を開拓してくれた。 240 00:14:32,004 --> 00:14:37,510 村々の間の輸送を担当する ケンタウロス急便だ。 241 00:14:37,510 --> 00:14:40,346 森で狩りをするのが 厳しくても➨ 242 00:14:40,346 --> 00:14:43,015 足の速さなら 魔物を上回るので➨ 243 00:14:43,015 --> 00:14:45,685 ケンタウロスの大人たちには それぞれ➨ 244 00:14:45,685 --> 00:14:49,355 定期的に 荷物を運ぶ役目に 就いてもらうことになった》 245 00:14:49,355 --> 00:14:53,860 (2人)うお~! 246 00:14:53,860 --> 00:14:56,028 区間新記録! 247 00:14:56,028 --> 00:14:58,030 うわ~! 248 00:14:58,030 --> 00:15:01,467 痛っ…。 飛ばし過ぎました。 249 00:15:01,467 --> 00:15:05,972 《くれぐれも 安全第一で頼みたい》 250 00:15:05,972 --> 00:15:10,143 村長。 少々 よろしいでしょうか。 んっ? なんだ? 251 00:15:10,143 --> 00:15:14,313 (グルーワルド)この村の牧場で 馬を見かけたのですが…。 252 00:15:14,313 --> 00:15:16,315 ああ いるけど…。 253 00:15:16,315 --> 00:15:18,484 商人のマイケルさんが➨ 254 00:15:18,484 --> 00:15:21,320 やぎや鶏と一緒に 仕入れてくれたんだ。 255 00:15:21,320 --> 00:15:26,659 実は 昔から 乗馬をするのに 憧れててな。 でも…。 256 00:15:26,659 --> 00:15:31,497 ⸨お~い! お~い! にんじんだぞ~!⸩ 257 00:15:31,497 --> 00:15:34,333 まるで 言うことを聞いてくれなくて…。 258 00:15:34,333 --> 00:15:36,836 もし 馬と話せるなら➨ 259 00:15:36,836 --> 00:15:40,339 1回ぐらいは乗せてやってほしい って頼んでくれないか? 260 00:15:40,339 --> 00:15:45,178 申し訳ありません。 馬の言葉は わかりかねます。 261 00:15:45,178 --> 00:15:48,848 ですが あれが 村長の愛馬ではないと➨ 262 00:15:48,848 --> 00:15:50,850 おっしゃるなら…。 263 00:15:53,853 --> 00:15:56,189 よっと…。 264 00:15:56,189 --> 00:15:58,191 よし いいぞ。 265 00:15:58,191 --> 00:16:00,393 では 失礼します。 266 00:16:02,295 --> 00:16:07,133 おっ…。 お~ すごい高いな! 267 00:16:07,133 --> 00:16:09,802 よければ 肩に手を。 ああ。 268 00:16:09,802 --> 00:16:11,804 しっかり つかまっていてください。 269 00:16:11,804 --> 00:16:14,140 ウフッ…。 (鳴き声) 270 00:16:14,140 --> 00:16:16,642 お~! 揺れるな! 271 00:16:16,642 --> 00:16:18,978 早足でいきますよ。 お~! 272 00:16:18,978 --> 00:16:21,314 うわっ! とっと…。 うっ…。 273 00:16:21,314 --> 00:16:23,316 (いななき) 274 00:16:23,316 --> 00:16:26,319 すまん。 いえ。 275 00:16:26,319 --> 00:16:30,823 それより どうですか? 初めて 背に乗った気分は。 276 00:16:30,823 --> 00:16:33,826 ああ 最高だな! (鳴き声) 277 00:16:35,828 --> 00:16:40,166 んっ? どうしたんだ? 急に。 (鳴き声) 278 00:16:40,166 --> 00:16:43,169 もしかして 人の乗せ方が わかったのか? 279 00:16:43,169 --> 00:16:45,838 よ~し 進め! 280 00:16:45,838 --> 00:16:48,841 お~! いいぞ この調子だ! 281 00:16:51,010 --> 00:16:53,012 そんな…。 282 00:16:53,012 --> 00:16:55,514 いい子だ。 283 00:16:55,514 --> 00:16:58,351 よしよ~し。 (鳴き声) 284 00:16:58,351 --> 00:17:01,621 なっ! (鳴き声) 285 00:17:01,621 --> 00:17:03,623 (いななき) 286 00:17:03,623 --> 00:17:07,827 おっ ご機嫌だな。 おのれ…。 287 00:17:10,963 --> 00:17:12,965 おはようございます 村長! 288 00:17:12,965 --> 00:17:16,135 爽やかな朝ですね! (鳴き声) 289 00:17:16,135 --> 00:17:18,137 何をしているんだ? 290 00:17:18,137 --> 00:17:21,474 お出かけでしょ? ぜひ 私の背に! こんな…。 291 00:17:21,474 --> 00:17:23,809 こんな えたいの知れない どこの馬の骨とも➨ 292 00:17:23,809 --> 00:17:25,811 わからないやつに乗るのは 危険です! 293 00:17:25,811 --> 00:17:27,813 うちの馬だが。 (鳴き声) 294 00:17:27,813 --> 00:17:30,483 (グルーワルド)ほら 危ない! あと 骨でもない。 295 00:17:30,483 --> 00:17:33,152 落ち着こう。 どうどう どうどう。 296 00:17:33,152 --> 00:17:35,655 なんの踊りですか? 仲よく。 仲よくね。 297 00:17:35,655 --> 00:17:38,157 きっとですよ! (鳴き声) 298 00:17:38,157 --> 00:17:41,160 《毎日 早朝待機されても困るので➨ 299 00:17:41,160 --> 00:17:43,362 交代で乗せてもらう約束をした》 300 00:17:45,331 --> 00:17:47,667 ニュッ…。 301 00:17:47,667 --> 00:17:49,669 プン…。 302 00:17:49,669 --> 00:17:53,506 あの! 何か 困ったこととかありませんか? 303 00:17:53,506 --> 00:17:56,175 あ~…。 304 00:17:56,175 --> 00:18:00,613 えっと… 必要な物とか! わからないこととか! 305 00:18:00,613 --> 00:18:04,283 なんでも 遠慮なく おっしゃってください! 306 00:18:04,283 --> 00:18:06,619 空。 はい! 307 00:18:06,619 --> 00:18:08,955 (イグ)青い。 308 00:18:08,955 --> 00:18:11,457 (マム)はい! いいお天気ですね! 309 00:18:16,963 --> 00:18:20,466 作物の根は 思ったより長く伸びるので➨ 310 00:18:20,466 --> 00:18:22,635 深くまで 耕しておいたほうがよいです。 311 00:18:22,635 --> 00:18:24,637 (ケンタウロスたち)はっ! ゴードン先輩! 312 00:18:24,637 --> 00:18:28,307 うまくいってるみたいね。 そうだな。 313 00:18:28,307 --> 00:18:30,810 あんまり いっぺんに 移住者が やって来て➨ 314 00:18:30,810 --> 00:18:33,312 最初は どうなるかと思ったけど…。 315 00:18:33,312 --> 00:18:36,649 調子は どう? おかげさまで。 316 00:18:36,649 --> 00:18:38,651 いずれは それぞれの村が➨ 317 00:18:38,651 --> 00:18:41,320 自力で生活できるように なってほしいな。 318 00:18:41,320 --> 00:18:44,490 今は なんでも あなた頼りだものね。 319 00:18:44,490 --> 00:18:46,492 頼ってもらうのは いいんだ。 320 00:18:46,492 --> 00:18:51,330 でも ある程度は みんなで 解決してもらえると ありがたい。 321 00:18:51,330 --> 00:18:56,168 《そう…。 便利だからといって すべてが 万能農具頼りだと➨ 322 00:18:56,168 --> 00:18:58,504 この先 不安が残る。 323 00:18:58,504 --> 00:19:02,942 神さまのおかげで 今は 健康に暮らせているけれど…》 324 00:19:02,942 --> 00:19:04,944 んっ…。 325 00:19:04,944 --> 00:19:08,114 ある日 急に 風邪でもひいて➨ 326 00:19:08,114 --> 00:19:10,783 寝込んだりするかも しれないだろ? 327 00:19:10,783 --> 00:19:14,453 フッ… そのときは そのときよ。 328 00:19:14,453 --> 00:19:17,790 んっ… おっ…。 あれこれ考えてたって➨ 329 00:19:17,790 --> 00:19:20,126 あなたが のんきに隠居できる日なんて➨ 330 00:19:20,126 --> 00:19:22,128 当分先なんだから。 331 00:19:22,128 --> 00:19:24,630 心配いらないわ。 332 00:19:24,630 --> 00:19:27,466 んっ…。 そうか。 333 00:19:27,466 --> 00:19:29,468 そう! 334 00:19:29,468 --> 00:19:32,304 そうか~。 アハハハ! 335 00:19:32,304 --> 00:19:36,142 うっ… う~ん… う~ん! んっ? どうした? 336 00:19:36,142 --> 00:19:38,811 あっ 臭う…。 (泣き声) 337 00:19:38,811 --> 00:19:43,149 わかってて 渡したな? は~い おむつ 替えましょうね。 338 00:19:43,149 --> 00:19:47,987 《と 柄にもなく 将来のことに 思いをはせていたら➨ 339 00:19:47,987 --> 00:19:51,991 とても重要な問題が 未解決であることを思い出した。 340 00:19:51,991 --> 00:19:54,660 我らが大樹の村には➨ 341 00:19:54,660 --> 00:19:56,829 大勢の女性がいる。 342 00:19:56,829 --> 00:20:00,100 たくさん。 とにかく たくさん。 343 00:20:00,100 --> 00:20:04,003 一方 男性は 僅かだ。 344 00:20:04,003 --> 00:20:07,173 このままでは 村の将来が心配だ。 345 00:20:07,173 --> 00:20:10,009 と 男性移住者を募集したものの➨ 346 00:20:10,009 --> 00:20:12,178 なかなか うまくいかない。 347 00:20:12,178 --> 00:20:15,514 だが 今は 多くの移住者がいる! 348 00:20:15,514 --> 00:20:18,350 これで 未来への憂いはなくなるはず!》 349 00:20:18,350 --> 00:20:20,853 男性… ですか。 350 00:20:20,853 --> 00:20:25,691 我々 72人のうち 28人が男性ですが…。 351 00:20:25,691 --> 00:20:27,693 お~ そうか! 352 00:20:27,693 --> 00:20:30,696 もしや 兵力の問題ですか? 353 00:20:30,696 --> 00:20:34,533 我々も 戦いに駆り出されることが あるのでしょうか? 354 00:20:34,533 --> 00:20:36,535 いや そうじゃないんだ。 355 00:20:36,535 --> 00:20:38,871 とにかく かくかくしかじかで➨ 356 00:20:38,871 --> 00:20:40,873 山あり谷ありなんだよ! 357 00:20:40,873 --> 00:20:42,875 なるほど。 358 00:20:42,875 --> 00:20:45,878 しかし 我々 ミノタウロスは➨ 359 00:20:45,878 --> 00:20:48,881 同族同士で結婚するのが通例です。 360 00:20:48,881 --> 00:20:52,051 何分 体格が違いすぎますので…。 361 00:20:52,051 --> 00:20:54,553 そういう問題もあるか。 362 00:20:54,553 --> 00:20:57,890 《残念だが ミノタウロスたちは ミノタウロスたち同士で➨ 363 00:20:57,890 --> 00:21:01,160 幸せな家庭を 築いてもらうとして…。 364 00:21:01,160 --> 00:21:03,496 次は ケンタウロスだな。 365 00:21:03,496 --> 00:21:08,667 ちょっと 女性には尋ねにくいが これも 村の将来のため》 366 00:21:08,667 --> 00:21:11,170 男性… ですか? 367 00:21:11,170 --> 00:21:14,673 我々のうち 男性は 30名おりますが➨ 368 00:21:14,673 --> 00:21:17,009 いずれも 幼い子どもです。 369 00:21:17,009 --> 00:21:19,678 大人は 戦いに赴いておりますので。 370 00:21:19,678 --> 00:21:23,682 そうか。 子どもとはいえ 男性がいるのか。 371 00:21:23,682 --> 00:21:26,185 答えづらいかもしれないが➨ 372 00:21:26,185 --> 00:21:30,022 重要な話なので 聞かせてほしい。 んっ…。 373 00:21:30,022 --> 00:21:32,191 ケンタウロス族の結婚について。 374 00:21:32,191 --> 00:21:35,861 私は 独身です! それは それとして…。 375 00:21:35,861 --> 00:21:40,366 ケンタウロス族が 他の種族と 結婚することはあるのだろうか? 376 00:21:40,366 --> 00:21:42,868 いえ 通常はありません。 377 00:21:42,868 --> 00:21:45,538 やはり 種族の壁は高いか。 378 00:21:45,538 --> 00:21:47,706 おっしゃるとおり ケンタウロスが➨ 379 00:21:47,706 --> 00:21:50,876 他種族と つがいになるのは 難しいでしょう。 380 00:21:50,876 --> 00:21:54,046 ですが もし この地に住む代わりに➨ 381 00:21:54,046 --> 00:21:56,215 女性を差し出せと おっしゃりたいのなら…。 382 00:21:56,215 --> 00:21:58,217 いや そんなつもりは…。 383 00:21:58,217 --> 00:22:00,152 どうか この私を! 384 00:22:00,152 --> 00:22:02,822 覚悟はできています! え~!? 385 00:22:02,822 --> 00:22:05,157 そういうのは要求してないから 安心してくれ。 386 00:22:05,157 --> 00:22:07,159 なぜです? なぜ!? 387 00:22:07,159 --> 00:22:10,996 男性は 強気な女性を 屈服させるのが好きなのでは? 388 00:22:10,996 --> 00:22:14,166 どこ情報だ! とにかく 落ち着こう。 どうどう どうどう。 389 00:22:14,166 --> 00:22:16,168 なんの踊りですか? ゆっくり 深呼吸。 390 00:22:16,168 --> 00:22:18,170 《ケンタウロスも ケンタウロス同士で➨ 391 00:22:18,170 --> 00:22:20,506 幸せになってくれるよう 祈ろう》 392 00:22:20,506 --> 00:22:22,675 もっと つんけんしたほうが お好みですか!? 393 00:22:22,675 --> 00:22:24,677 好みの問題ではない!