1 00:00:02,169 --> 00:00:04,171 (アネット)えっ? 2 00:00:04,171 --> 00:00:09,176 (スズキ)フフッ…。 いい子になれ。 3 00:00:09,176 --> 00:00:11,378 絶対服従。 4 00:00:20,520 --> 00:00:23,690 ♬(コータロー)「はい 落ちたっ! さっすが スズキさん!!」 5 00:00:23,690 --> 00:00:27,027 ♬「このスキルは ピュアな奴ほど すぐ落ちる」 6 00:00:27,027 --> 00:00:30,697 ♬「自分の純粋さが仇となったな エルフ女ぁ~」 7 00:00:30,697 --> 00:00:33,867 おう。 (タマ) ちょっと アネットに 何したのよ!? 8 00:00:33,867 --> 00:00:36,203 ♬「ハッハ~ もう 遅えよ!!」 9 00:00:36,203 --> 00:00:38,538 ♬「スズキさんのスキルは 撫でた相手を」 10 00:00:38,538 --> 00:00:41,541 ♬「無条件で 奴隷にしちまうんだよ!!」 11 00:00:41,541 --> 00:00:43,844 なんですって…。 あっ…。 12 00:00:45,879 --> 00:00:49,383 くっ! うっ! 今すぐ 解除しなさい! 13 00:00:49,383 --> 00:00:52,386 ♬「ひいっ! ぼっ… ぼうりょくはんたい!」 14 00:00:52,386 --> 00:00:55,389 あっ! (スズキ)静まれ どら猫。 15 00:00:55,389 --> 00:00:58,058 あっ…。 あっ…。 16 00:00:58,058 --> 00:01:02,496 ♬「ふぃ~っ 助かったっす スズキさん」 17 00:01:02,496 --> 00:01:05,999 クッフッフッフッフッフッ… 人であれ 魔物であれ➡ 18 00:01:05,999 --> 00:01:10,337 俺のチートスキル 絶対服従から逃れるすべはない! 19 00:01:10,337 --> 00:01:13,340 ナッハッハッハッハッハッ! (イーシャ)んっ…。 20 00:01:13,340 --> 00:01:15,509 いいかげんにしな スズキ! 21 00:01:15,509 --> 00:01:19,179 イーシャか。 私は ギフテッドを➡ 22 00:01:19,179 --> 00:01:22,182 そんなふうに使うよう 教えたつもりはないぞ! 23 00:01:22,182 --> 00:01:25,185 フッ…。 お前のようなやつに➡ 24 00:01:25,185 --> 00:01:27,521 この ヴェールの街は屈しない! 25 00:01:27,521 --> 00:01:31,692 そうだ! イーシャ様の言うとおりだ! 誰が お前なんかに従うか! 26 00:01:31,692 --> 00:01:35,028 そうだ そうだ! フッ… そうか。 27 00:01:35,028 --> 00:01:41,535 ならば 一度 完全に破壊し 新たな王国を創造するとしよう。 28 00:01:41,535 --> 00:01:44,204 じゅうりんせよ! 我が ペットたちよ! 29 00:01:44,204 --> 00:01:47,040 シャー! (鳴き声と悲鳴) 30 00:01:47,040 --> 00:01:50,544 助けてくれ! 貴様…。 31 00:01:50,544 --> 00:01:53,547 「貴様」とは つれないな。 32 00:01:53,547 --> 00:01:58,051 勇者様と呼んでくれよ 出会ったころのように。 33 00:01:58,051 --> 00:02:00,988 フハハハハハハ! アハハハハハハ! 待て スズキ! 34 00:02:00,988 --> 00:02:06,660 喜べ イーシャ。 お前のいた聖堂を 我が城として使ってやろう。 35 00:02:06,660 --> 00:02:10,864 フフフフフフ… アハハハハ! くっそ…。 36 00:03:51,364 --> 00:03:56,203 (悲鳴) 37 00:03:56,203 --> 00:03:58,205 大丈夫か? 38 00:03:58,205 --> 00:04:00,474 (悲鳴) 39 00:04:00,474 --> 00:04:06,480 キシャー! シャー! シャー! 40 00:04:06,480 --> 00:04:10,817 (センセー) フフッ… アネット君の言うとおり➡ 41 00:04:10,817 --> 00:04:16,323 いつ何時 何者に襲われるか わからないものだ。 42 00:04:16,323 --> 00:04:19,025 シャッ! ニャッ! ニャー! 43 00:04:21,995 --> 00:04:26,166 シャー! んっ? もう 気は済んだかな? 44 00:04:26,166 --> 00:04:28,168 あ~…。 45 00:04:28,168 --> 00:04:31,071 ふむ… んっ? 46 00:04:38,512 --> 00:04:41,681 フフッ…。 うっ! んっ? 47 00:04:41,681 --> 00:04:43,683 くっ… くそっ…。 48 00:04:43,683 --> 00:04:47,854 やあ また 会ったね。 お前か…。 49 00:04:47,854 --> 00:04:51,525 見ただろう? あれが 転移者の本性だ。 50 00:04:51,525 --> 00:04:55,195 ギフテッドを 私利私欲のために 利用するばかりか➡ 51 00:04:55,195 --> 00:04:59,533 ついには 欲望に 歯止めが 利かなくなって 暴走するとは…。 52 00:04:59,533 --> 00:05:04,137 スズキも この世界へ来たときは あんなやつじゃなかった。 53 00:05:04,137 --> 00:05:07,541 気が弱くて おとなしいやつだったのに…。 54 00:05:10,143 --> 00:05:12,145 ふむ…。 んっ? 55 00:05:12,145 --> 00:05:14,147 なるほど。 56 00:05:14,147 --> 00:05:16,817 お前 何 メモなんか取ってるんだ? 57 00:05:16,817 --> 00:05:19,986 フフッ… 興味深いね。 58 00:05:19,986 --> 00:05:24,324 実に 僕の感性を 刺激する男じゃないか。 59 00:05:24,324 --> 00:05:27,160 彼は どこに? 60 00:05:27,160 --> 00:05:29,663 聖堂のほうへ向かった。 61 00:05:29,663 --> 00:05:34,000 そうかね。 では タマを頼んだよ。 待て! 62 00:05:34,000 --> 00:05:37,804 お前 ギフテッドも ないんだろう? 一体 何しに行く気だ! 63 00:05:43,510 --> 00:05:49,516 ようやく 傑作が書けそうな予感がしてね。 64 00:05:51,518 --> 00:05:55,622 まっ… 待つんだ センセーとやら! 私も 一緒に行く! 65 00:06:01,795 --> 00:06:04,798 わくわくするね イーシャ君。 66 00:06:04,798 --> 00:06:07,300 何 のんきなことを言ってるんだ。 67 00:06:07,300 --> 00:06:09,970 お前も やつの力を見ただろう。 68 00:06:09,970 --> 00:06:14,641 ギフテッドを備えた転移者と まともに やり合っても 勝ち目はない。 69 00:06:14,641 --> 00:06:17,310 無策で その扉を開ければ➡ 70 00:06:17,310 --> 00:06:20,814 やつの配下の魔獣に 食い殺されるだけだぞ。 71 00:06:20,814 --> 00:06:23,984 あっ…。 《イーシャ:あれは…。 72 00:06:23,984 --> 00:06:27,821 なるほど 無策ではないということか》 73 00:06:27,821 --> 00:06:31,324 よし! その毒瓶で 雑魚を 一気に減らせ! んっ? 74 00:06:31,324 --> 00:06:33,660 うっ…。 75 00:06:33,660 --> 00:06:36,663 こうなったら 奇襲をかけるしかないな! 76 00:06:36,663 --> 00:06:41,167 身をかがめて ついてこい。 こっちに裏口が…。 あっ…。 77 00:06:41,167 --> 00:06:43,837 えっ? 失礼するよ。 78 00:06:43,837 --> 00:06:47,173 《これだから 転移者は嫌いなんだ!》 79 00:06:47,173 --> 00:06:49,676 (扉の閉まる音) 80 00:06:49,676 --> 00:06:53,013 スズキ…。 おっと イーシャか。 81 00:06:53,013 --> 00:06:55,348 隣の男は 助っ人か? 82 00:06:55,348 --> 00:07:01,621 やあ 初めまして。 僕は 君に興味がある者だよ。 83 00:07:01,621 --> 00:07:06,626 君をモデルにした小説を 書きたくてね。 84 00:07:06,626 --> 00:07:10,297 ♬「なにぃ? 小説だとぉ?」 なるほど。 85 00:07:10,297 --> 00:07:16,136 勇者スズキが 異世界で無双する 英雄譚を書こうってわけか。 86 00:07:16,136 --> 00:07:18,138 そうじゃない。 87 00:07:18,138 --> 00:07:24,311 身に余る力を得た者が 欲に溺れて堕落する。 88 00:07:24,311 --> 00:07:30,150 実に 人間らしい その様に 僕は興味があってね。 89 00:07:30,150 --> 00:07:33,987 ♬「ん? スズキさん あいつ 何 言ってるんですかね?」 90 00:07:33,987 --> 00:07:35,989 フフッ… よかろう。 91 00:07:37,991 --> 00:07:41,328 勇者への侮辱は 万死に値する。 92 00:07:41,328 --> 00:07:43,330 うっ! (うなり声) 93 00:07:43,330 --> 00:07:47,500 (スズキ)やれ 我が ペットたち。 気を付けろ! 94 00:07:47,500 --> 00:07:51,004 おいって! 下がれ 愚か者! 95 00:07:51,004 --> 00:07:54,107 先鋭なる光の軌跡 光線! 96 00:07:57,844 --> 00:08:00,780 ガルー! くっ! ぐっ… くそっ! 97 00:08:00,780 --> 00:08:03,950 クフフフフ… よし 仕上げだ。 98 00:08:03,950 --> 00:08:07,120 焼き殺せ。 99 00:08:07,120 --> 00:08:10,023 まずい 狙われてるぞ! 身を隠せ! 100 00:08:12,792 --> 00:08:14,794 センセー! 101 00:08:17,630 --> 00:08:20,133 (2人)なっ! ♬「ちょちょ ちょちょちょっ…」 102 00:08:22,135 --> 00:08:26,639 (メロス)キィー! 君だったか メロス。 ありがとう。 103 00:08:26,639 --> 00:08:29,476 キキー! フフッ…。 104 00:08:29,476 --> 00:08:32,145 ⦅初級魔法くらいなら はね返せます⦆ 105 00:08:32,145 --> 00:08:34,147 なるほど。 106 00:08:34,147 --> 00:08:36,149 ♬「あつっ! あっつぅ! あつっ! あっつぅ!」 107 00:08:36,149 --> 00:08:38,151 ♬「あつっ! あっつぅ!」 ギャッ! 108 00:08:38,151 --> 00:08:40,653 ♬「まずいっすよ スズキさん! もう 打つ手が!!」 109 00:08:40,653 --> 00:08:43,323 焦るな コータロー。 110 00:08:43,323 --> 00:08:46,826 まだ 俺の いちばんのペットが残ってる。 111 00:08:46,826 --> 00:08:50,830 気を付けろよ こいつに かまれると…。 112 00:08:50,830 --> 00:08:54,167 グオー! (スズキ)即死だぜ? 113 00:08:54,167 --> 00:08:56,169 ハハハハハハ! 114 00:08:56,169 --> 00:08:59,072 グルルル…。 115 00:09:01,441 --> 00:09:04,944 (鳴き声) 116 00:09:04,944 --> 00:09:11,451 やれやれ 犬は 必ず 鎖に固く縛りつけておくべきだ。 117 00:09:11,451 --> 00:09:14,120 🔊センセーの猛毒により 600のダメージ。 118 00:09:14,120 --> 00:09:17,624 そっ… 即死だ! 🔊センセーは グレイトウルフを倒した。 119 00:09:17,624 --> 00:09:20,126 自分に毒を仕込むとは…。 120 00:09:20,126 --> 00:09:23,797 お前 とんでもないやつだな。 んっ? 121 00:09:23,797 --> 00:09:26,633 そっ… そんな! 122 00:09:26,633 --> 00:09:30,136 あ~ん! チッ! 腰抜けが。 123 00:09:30,136 --> 00:09:34,808 さあ スズキ もう 観念するんだ! 124 00:09:34,808 --> 00:09:37,610 いいや まださ。 125 00:09:39,646 --> 00:09:45,151 ハッ! 切り札は 最後まで 取っておくもんだろ? 126 00:09:45,151 --> 00:09:47,654 (イーシャ)アネット…。 127 00:09:47,654 --> 00:09:50,557 さあ やれ エルフ女。 128 00:09:54,160 --> 00:09:56,162 やめるんだ アネット! 129 00:09:58,832 --> 00:10:02,335 うわ~! くっ! 130 00:10:04,504 --> 00:10:06,506 うっ…。 131 00:10:08,508 --> 00:10:12,679 アネットと戦うわけにはいかない。 ここは いったん 引こう センセー。 132 00:10:12,679 --> 00:10:15,081 フフッ…。 133 00:10:17,016 --> 00:10:22,856 アネット君は 君が思うほど 弱い女性ではないよ。 134 00:10:22,856 --> 00:10:25,024 ハハッ! ばかなことを! 135 00:10:25,024 --> 00:10:29,028 俺のチートスキル 絶対服従は 一度かかると 解くことはできん。 136 00:10:29,028 --> 00:10:33,032 その女は 一生 俺の奴隷として 生きてゆくんだよ! 137 00:10:33,032 --> 00:10:37,537 それは 彼女自身が決めることで➡ 138 00:10:37,537 --> 00:10:41,040 君が 口を挟むようなことではない。 139 00:10:46,045 --> 00:10:50,216 君は 籠の中の鳥ではないはずだ。 140 00:10:50,216 --> 00:10:53,219 そうだろう? アネット君。 141 00:10:53,219 --> 00:11:03,163 ♬~ 142 00:11:03,163 --> 00:11:09,502 くっ…。 おい どうした? さっさと その男をやれ エルフ女! 143 00:11:09,502 --> 00:11:14,507 何をしている? ご主人様の命令が聞けんのか! 144 00:11:14,507 --> 00:11:16,509 うっ! 145 00:11:47,207 --> 00:11:50,710 あっ! 146 00:11:50,710 --> 00:11:52,912 ハッ! あっ…。 147 00:12:03,656 --> 00:12:05,658 んっ…。 148 00:12:07,660 --> 00:12:09,996 センセー…。 149 00:12:09,996 --> 00:12:12,665 やあ。 150 00:12:12,665 --> 00:12:14,667 ハァ…。 151 00:12:14,667 --> 00:12:19,372 手当てを頼むよ イーシャ君。 あっ… ああ。 152 00:12:25,511 --> 00:12:30,516 ⦅センセー:アネット君は 君が思うほど 弱い女性ではないよ⦆ 153 00:12:30,516 --> 00:12:32,852 アネット…。 154 00:12:32,852 --> 00:12:37,857 俺のチートが…。 ああ…。 155 00:12:41,361 --> 00:12:43,563 んっ…。 ハッ! 156 00:12:45,698 --> 00:12:49,702 ハァ… うっ… うぅっ! 157 00:12:49,702 --> 00:12:52,372 スズキ! うわ~! 158 00:12:52,372 --> 00:12:54,374 ハッ! 159 00:12:54,374 --> 00:12:59,212 自殺は いけない。 160 00:12:59,212 --> 00:13:02,649 ハッ… おっ… お前…。 161 00:13:02,649 --> 00:13:09,322 言っただろう? 今 君の小説を 書いている途中だと。 162 00:13:09,322 --> 00:13:11,324 ハッ… うぅ…。 163 00:13:11,324 --> 00:13:14,494 (センセー) 勝手に 幕を引かれては困る。 164 00:13:14,494 --> 00:13:18,331 さあ 聞かせたまえ。 165 00:13:18,331 --> 00:13:21,634 君自身の物語を…。 166 00:13:32,178 --> 00:13:36,182 さあ 聞かせたまえ。 うぅ… うっ うっ…。 167 00:13:36,182 --> 00:13:40,353 君自身の物語を…。 あっ… ああ…。 168 00:13:40,353 --> 00:13:43,189 ⦅なあ ポチ君。 169 00:13:43,189 --> 00:13:47,026 10分以内に戻ってこいって 言ったよな? うっ! 170 00:13:47,026 --> 00:13:50,863 くっ…。 頭の悪い犬は しつけてやらないとな! 171 00:13:50,863 --> 00:13:53,199 あっ… あっ…⦆ 172 00:13:53,199 --> 00:13:55,702 《スズキ:昔から 気が弱くて➡ 173 00:13:55,702 --> 00:13:58,604 いつだって 強いやつのペットだった》 174 00:14:01,808 --> 00:14:05,311 《スズキ:死にたいと思ったことは 何度もある。 175 00:14:05,311 --> 00:14:10,817 けど そんな勇気さえ 俺には なかった》 176 00:14:15,822 --> 00:14:18,157 ⦅ああ… あっ…。 痛っ! 177 00:14:18,157 --> 00:14:21,561 邪魔なんだよ がきが! ったく…。 178 00:14:23,830 --> 00:14:28,668 うっ…。 ハァ…。 179 00:14:28,668 --> 00:14:30,837 くっ…。 180 00:14:30,837 --> 00:14:34,140 えっ? (衝突音) 181 00:14:36,509 --> 00:14:41,681 おお… 勇者スズキよ。 ザウバーベルグへ ようこそ! 182 00:14:41,681 --> 00:14:45,518 君は この世界を救う 選ばれし人間だ。 183 00:14:45,518 --> 00:14:51,023 その授かりし ギフテッドを使い 憤怒の魔王を討つのだ。 184 00:14:51,023 --> 00:14:53,025 僕が? 185 00:14:56,195 --> 00:14:58,197 うっ…。 186 00:14:58,197 --> 00:15:01,134 あっ… くっ! うぅっ! うっ…。 187 00:15:01,134 --> 00:15:06,139 ウゥ…。 グオー! 188 00:15:06,139 --> 00:15:08,641 んっ! (うなり声) 189 00:15:08,641 --> 00:15:10,643 グオー! 190 00:15:12,812 --> 00:15:16,616 これが 僕の力! フッ…。 191 00:15:22,989 --> 00:15:25,825 あっ…。 あっ? 192 00:15:25,825 --> 00:15:29,328 うわさをすれば。 (話し声) 193 00:15:29,328 --> 00:15:32,131 あっ…。 んっ…。 194 00:15:34,167 --> 00:15:37,170 あっ…。 チッ! 邪魔なんだよ 転移者!⦆ 195 00:15:37,170 --> 00:15:39,505 ⦅邪魔なんだよ がきが!⦆ 196 00:15:39,505 --> 00:15:42,341 ⦅ハァ…。 197 00:15:42,341 --> 00:15:44,343 うっ…⦆ (争う声) 198 00:15:44,343 --> 00:15:48,181 (スズキ)元いた世界で 何も うまくいかなかったやつが➡ 199 00:15:48,181 --> 00:15:51,851 突然 力を与えられて 勇者になって…。 200 00:15:51,851 --> 00:15:56,689 それで 見知らぬ世界を救うと思うか? 201 00:15:56,689 --> 00:16:01,961 もっとも 悪いことすら ろくに できやしなかったけどな。 202 00:16:01,961 --> 00:16:04,297 俺は どの世界だろうと➡ 203 00:16:04,297 --> 00:16:09,101 所詮 気が弱いだけの ただの小者なんだよ。 204 00:16:11,137 --> 00:16:13,139 スズキ…。 205 00:16:13,139 --> 00:16:15,641 すばらしい。 206 00:16:15,641 --> 00:16:18,311 えっ? 207 00:16:18,311 --> 00:16:20,646 うっ…。 208 00:16:20,646 --> 00:16:26,652 君をモデルにした小説が ついに 完成した。 209 00:16:26,652 --> 00:16:30,656 勇者として この世界で 生きることを望まれながら➡ 210 00:16:30,656 --> 00:16:33,326 その心の弱さゆえに➡ 211 00:16:33,326 --> 00:16:37,330 英雄にも ましてや 悪漢にさえもなれなかった➡ 212 00:16:37,330 --> 00:16:40,500 悲しき男の物語だ。 213 00:16:40,500 --> 00:16:45,171 題して 『勇者失格』。 214 00:16:45,171 --> 00:16:47,173 いや…。 215 00:16:49,675 --> 00:16:52,078 『異世界失格』。 216 00:16:57,850 --> 00:17:00,119 ああ…。 217 00:17:00,119 --> 00:17:03,122 (センセー)ありがとう スズキ君。 218 00:17:03,122 --> 00:17:09,128 君のおかげで 久々に 満足のいく作品が書けたよ。 219 00:17:09,128 --> 00:17:12,798 だが 残念なことに➡ 220 00:17:12,798 --> 00:17:17,303 これでは まだ 傑作とは呼べない。 221 00:17:17,303 --> 00:17:19,605 ああ… あっ…。 222 00:17:24,977 --> 00:17:27,480 あっ…。 あっ? 223 00:17:31,317 --> 00:17:35,821 あれは 転移者召喚の魔法陣? なぜ 今 ここに? 224 00:17:35,821 --> 00:17:40,660 ハッ…。 あっ あっ ああ… あっ…。 225 00:17:40,660 --> 00:17:44,830 転移の力が逆流していく。 226 00:17:44,830 --> 00:17:46,832 あっ…。 227 00:17:46,832 --> 00:18:01,614 ♬~ 228 00:18:01,614 --> 00:18:05,618 ハッ! ばっ… ばかな! 229 00:18:05,618 --> 00:18:10,289 転移者を 元の世界へ 送り返したというのか? 230 00:18:10,289 --> 00:18:13,125 イーシャ これを! あっ…。 231 00:18:13,125 --> 00:18:15,127 センセーは 間違いなく➡ 232 00:18:15,127 --> 00:18:17,964 ギフテッドを 持っていなかったはずなのに…。 233 00:18:17,964 --> 00:18:21,634 あっ…。 234 00:18:21,634 --> 00:18:26,806 《恐らく これは 限定された 対象にのみ発動する 特殊スキル。 235 00:18:26,806 --> 00:18:29,475 そして その対象とは 転移者。 236 00:18:29,475 --> 00:18:32,311 つまり センセーは 転移者と戦うために➡ 237 00:18:32,311 --> 00:18:34,981 この世界に現れたというのか?》 238 00:18:34,981 --> 00:18:36,983 あっ…。 (倒れる音) 239 00:18:39,151 --> 00:18:43,656 ハァ… また傑作を書き損ねた。 240 00:18:46,826 --> 00:18:50,329 また 僕の感性を刺激するような者は➡ 241 00:18:50,329 --> 00:18:53,165 現れるのだろうか? 242 00:18:53,165 --> 00:18:56,836 《一体 この男は 何者なんだ?》 243 00:18:56,836 --> 00:19:01,107 おや? スズキ君は どこへ? 244 00:19:01,107 --> 00:19:05,111 いっ… 今 センセーが 元の世界に送り返しましたよ。 245 00:19:07,947 --> 00:19:11,617 えっ? なっ! 魔物が帰っていく…。 246 00:19:11,617 --> 00:19:14,787 たっ… 助かったのか? ハァ…。 247 00:19:14,787 --> 00:19:16,789 (村人たち)ひぃっ! 248 00:19:18,791 --> 00:19:21,460 んっ…。 ちょっと! 249 00:19:21,460 --> 00:19:25,264 なんで 私が たるの中になんか 入れられてんのよ! 250 00:19:29,635 --> 00:19:33,305 (イーシャ) ほら センセー 頼まれていた物だ。 251 00:19:33,305 --> 00:19:38,144 (センセー)うん すまないね イーシャ君。 252 00:19:38,144 --> 00:19:40,646 あつらえたように ぴったりだ。 253 00:19:40,646 --> 00:19:43,482 そっ… それは よかった。 254 00:19:43,482 --> 00:19:47,153 イーシャ 本当に お世話になりました。 255 00:19:47,153 --> 00:19:50,656 (イーシャ)アネット。 んっ? ちょっと いいか? 256 00:19:53,993 --> 00:19:56,495 センセーは 今後の世界において➡ 257 00:19:56,495 --> 00:20:00,332 重要な役割を 持っているのかもしれない。 258 00:20:00,332 --> 00:20:03,502 過酷で 危険な旅になるぞ。 259 00:20:03,502 --> 00:20:06,338 んっ… それでも 私は…。 260 00:20:06,338 --> 00:20:08,340 (イーシャ)だから アネット。 あっ…。 261 00:20:08,340 --> 00:20:13,012 しっかり支えてやれ。 お前なら できる。 262 00:20:13,012 --> 00:20:15,314 はい! 263 00:20:18,184 --> 00:20:22,855 (タマ)それじゃあ 行こっか! ええ! 264 00:20:22,855 --> 00:20:26,859 なあ センセー スズキのことなんだが…。 265 00:20:26,859 --> 00:20:29,862 あいつが あんなふうに なってしまったのは➡ 266 00:20:29,862 --> 00:20:33,032 やはり この世界が 彼に➡ 267 00:20:33,032 --> 00:20:38,370 身に余る力を 与えてしまったからなのだろうか。 268 00:20:38,370 --> 00:20:40,539 (センセー)フフッ…。 あっ…。 269 00:20:40,539 --> 00:20:42,708 どうだろうね。 270 00:20:42,708 --> 00:20:47,546 あいつは 元いた世界に戻って➡ 271 00:20:47,546 --> 00:20:51,550 また 不幸な人生を 送ることになるのか。 272 00:20:51,550 --> 00:20:53,886 (センセー)確かに…。 (2人)あっ…。 273 00:20:53,886 --> 00:20:58,724 この世界での 勇者スズキの物語は終わった。 274 00:20:58,724 --> 00:21:02,661 だが 元いた世界での彼の物語は➡ 275 00:21:02,661 --> 00:21:05,164 終わってなどいない。 あっ…。 276 00:21:05,164 --> 00:21:11,003 これから 傑作になるかどうかは 彼しだいだろう? 277 00:21:11,003 --> 00:21:14,673 あっ…。 278 00:21:14,673 --> 00:21:17,877 ああ そうだな。 279 00:22:55,374 --> 00:23:00,145 履歴書は拝見しました。 学校は…。 280 00:23:00,145 --> 00:23:04,650 あっ 中退しちゃったんだね。 281 00:23:04,650 --> 00:23:07,653 理由を 聞かせてもらってもいいかな? 282 00:23:07,653 --> 00:23:11,357 あっ…。 ハァ…。 283 00:23:14,827 --> 00:23:17,997 うっ…。 大丈夫? ハッ! 284 00:23:17,997 --> 00:23:20,100 言いにくいことだったら ごめんね。 285 00:23:20,100 --> 00:23:23,168 いっ… いえ! それじゃあ➡ 286 00:23:23,168 --> 00:23:26,372 あしたから よろしくね! はい。 287 00:23:31,343 --> 00:23:33,345 ハッ…。 288 00:23:35,848 --> 00:23:37,850 ハァ…。