1 00:00:03,670 --> 00:00:05,672 ⦅タマ:あ~。 2 00:00:05,672 --> 00:00:08,175 (レオン)うっ! ぐっ… うっ! 3 00:00:08,175 --> 00:00:11,678 うわっ! ぐっ! うぅ…。 4 00:00:11,678 --> 00:00:15,515 (サイベリアン)立て レオン! お前は 王位継承者なのだぞ! 5 00:00:15,515 --> 00:00:18,018 はっ… はい 父上! 6 00:00:18,018 --> 00:00:22,189 (ブリアード) レオン様は 心根が優しいからのう。 7 00:00:22,189 --> 00:00:24,691 それでは困るのです 師よ。 8 00:00:24,691 --> 00:00:27,194 んっ? マチルダ! 9 00:00:27,194 --> 00:00:30,531 なんだ? その はしたない格好は! 10 00:00:30,531 --> 00:00:33,700 父上 私にも やらせてください! 11 00:00:33,700 --> 00:00:36,036 お兄様ばっかり ずるい! 12 00:00:36,036 --> 00:00:39,539 ハァ…。 いや マチルダ これは 遊びじゃなくて…。 13 00:00:39,539 --> 00:00:42,542 (タマ)ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい~! 14 00:00:42,542 --> 00:00:46,046 お前は 王女としての立場を わきまえよ! 15 00:00:46,046 --> 00:00:48,048 ん~…。 (サイベリアン)ドレスに着替え➡ 16 00:00:48,048 --> 00:00:53,220 部屋で 読書でもしておれ! は~い。 17 00:00:53,220 --> 00:00:56,556 全く 困った おてんば姫だ。 18 00:00:56,556 --> 00:00:58,659 フォーフォッフォッフォッ。 ハハハハハハ…。 19 00:01:01,662 --> 00:01:04,498 (ラパーマ)また 父上に叱られたんですって? 20 00:01:04,498 --> 00:01:06,500 んっ んっ んっ んっ! 21 00:01:06,500 --> 00:01:11,338 フンだ! 父上なんて嫌いよ。 私も武術を習いたいわ。 22 00:01:11,338 --> 00:01:16,343 あ~あ… お姫様なんかに 生まれるんじゃなかった! 23 00:01:16,343 --> 00:01:18,345 んっ…。 フン! 24 00:01:18,345 --> 00:01:20,847 (ラパーマ)いい? マチルダ。 あっ…。 25 00:01:20,847 --> 00:01:24,851 これから言うことを よく聞いて⦆ 26 00:01:28,689 --> 00:01:33,527 んっ…。 愚か者め…。 なぜ来た? 27 00:01:33,527 --> 00:01:35,696 (カイバラ)父親を餌にすれば➡ 28 00:01:35,696 --> 00:01:39,533 メインディッシュが飛び込んでくると 思ってたんだよ。 29 00:01:39,533 --> 00:01:44,037 お前だけは 私の手で… 倒す! 30 00:01:44,037 --> 00:01:49,042 せっかくの ごちそうだ。 一口に頂くのは もったいない。 31 00:01:49,042 --> 00:01:53,547 死ぬ前に ひとつ 余興といこう。 32 00:01:53,547 --> 00:01:55,716 あっ! 33 00:01:55,716 --> 00:01:57,718 ハッ! 34 00:01:59,886 --> 00:02:02,656 キャー! マチルダ! 35 00:02:02,656 --> 00:02:12,666 ♬~ 36 00:02:12,666 --> 00:02:17,671 かはっ! 《いっ… 今のは 父上の技》 37 00:02:17,671 --> 00:02:22,676 驚いたかい? これが 僕のチートスキル…。 38 00:02:22,676 --> 00:02:25,512 弱肉強食。 39 00:02:25,512 --> 00:02:30,517 食った肉に応じて さまざまな 能力上昇効果を得るうえに➡ 40 00:02:30,517 --> 00:02:35,355 その肉が有していたスキルさえも 使用可能になる。 41 00:02:35,355 --> 00:02:37,691 つまり これから 君は➡ 42 00:02:37,691 --> 00:02:40,027 父親の手によって 八つ裂きにされ➡ 43 00:02:40,027 --> 00:02:42,863 僕に食われることになるのさ! 44 00:02:42,863 --> 00:02:47,067 さあ ディナーを始めよう。 45 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 (アネット)さすがです センセー! 46 00:03:06,987 --> 00:03:10,323 初めから こうして 侵入する計画だったのですね! 47 00:03:10,323 --> 00:03:13,660 センセーのことだから 本気で 食べられたいのかと。 48 00:03:13,660 --> 00:03:16,830 (ニア)よくよく考えたら そんなやつ いるわけないよな。 49 00:03:16,830 --> 00:03:19,166 (センセー)フフフフフフフ。 50 00:03:19,166 --> 00:03:22,669 ふむ… ここかな? 51 00:03:22,669 --> 00:03:25,005 あれ? 転移者んとこ 行かないの? 52 00:03:25,005 --> 00:03:28,508 そうですよ。 早く あの者を懲らしめなければ。 53 00:03:28,508 --> 00:03:30,510 いや ここでいい。 54 00:03:34,181 --> 00:03:36,349 んっ? 王妃の間? 55 00:03:36,349 --> 00:03:38,518 ちょ… ちょっと センセー! 56 00:03:38,518 --> 00:03:41,188 小さめなメダルだ。 57 00:03:41,188 --> 00:03:45,025 その行為は 人として問題が…。 58 00:03:45,025 --> 00:03:49,696 てか 何してんだよ! あのカイバラを 倒しに行くんじゃないのかよ!? 59 00:03:49,696 --> 00:03:54,034 あっ? 勇敢な戦士君 出番だよ。 60 00:03:54,034 --> 00:03:57,537 フフフ ったく しょうがねえな。 フフッ。 61 00:04:00,807 --> 00:04:02,809 (解錠音) 62 00:04:06,313 --> 00:04:11,651 フフッ…。 お手柄だよ ニア君。 63 00:04:11,651 --> 00:04:15,655 ハァハァ ハァハァハァ…。 (カイバラ)まだ 立つんだ。 64 00:04:15,655 --> 00:04:17,991 へぇ~。 ハァハァハァ…。 65 00:04:17,991 --> 00:04:20,660 でも 無駄だよ。 66 00:04:20,660 --> 00:04:24,831 あっ! うっ… あっ…。 虎烈脚。 67 00:04:24,831 --> 00:04:26,833 ぐはっ! 68 00:04:26,833 --> 00:04:28,835 獅子閃刃。 69 00:04:34,508 --> 00:04:37,010 父親にも言われただろう? 70 00:04:37,010 --> 00:04:41,014 君の へなちょこ拳法じゃ 話にならないって。 71 00:04:43,183 --> 00:04:46,520 ⦅タマ:レオン。 うっ! うっ! 72 00:04:46,520 --> 00:04:49,022 (タマ)ねえ レオン? うっ! うっ! うっ! 73 00:04:49,022 --> 00:04:52,192 (タマ)レオンってば! うっ! うっ! ハァ…。 74 00:04:52,192 --> 00:04:54,861 なんで そんなに 修行ばかりしているの? 75 00:04:54,861 --> 00:04:57,664 ほんとは 戦うの好きじゃないんでしょ? 76 00:04:59,699 --> 00:05:03,637 そうだね。 正直 僕は 戦いが あまり得意じゃない。 77 00:05:03,637 --> 00:05:06,973 んっ…。 才能だって 君のほうが 上かもしれない。 78 00:05:06,973 --> 00:05:10,143 でもね マチルダ。 んっ? 79 00:05:10,143 --> 00:05:14,815 だからこそ 僕は 人一倍 頑張らなきゃいけないんだ。 80 00:05:14,815 --> 00:05:17,651 僕も 早く 父上のように強くなって➡ 81 00:05:17,651 --> 00:05:23,990 君や母上や この国を守れる 立派な王子になりたいんだ⦆ 82 00:05:23,990 --> 00:05:25,992 んっ…。 83 00:05:25,992 --> 00:05:28,829 フゥ…。 (物音) 84 00:05:28,829 --> 00:05:31,998 んっ? うっ…。 85 00:05:31,998 --> 00:05:35,168 やれやれ。 86 00:05:35,168 --> 00:05:38,004 もう やめろ マチルダ。 87 00:05:38,004 --> 00:05:42,008 相手と己の力量差すら わからぬか。 88 00:05:42,008 --> 00:05:46,513 わかっています 父上。 それでも…。 89 00:05:46,513 --> 00:05:50,350 それでも レオンお兄様ならば➡ 90 00:05:50,350 --> 00:05:52,686 決して 諦めたりしないはず! 91 00:05:52,686 --> 00:05:56,356 あっ…。 フフッ… フフッ。 92 00:05:56,356 --> 00:06:01,461 いい! すごく いいよ! ハハハハハハハ! 93 00:06:01,461 --> 00:06:05,632 僕はね そういう 生きのいい肉を食うときにこそ➡ 94 00:06:05,632 --> 00:06:09,135 生きている実感を得られるんだ! 95 00:06:09,135 --> 00:06:14,975 ああ… 最高だ! 今なら 確信を持って言える! 96 00:06:14,975 --> 00:06:20,280 前世での むなしい日々は 今日 この日のためだったんだ! 97 00:06:25,151 --> 00:06:29,356 《カイバラ:前の世界での僕は 死んでいたも同然だった。 98 00:06:31,324 --> 00:06:33,493 城のような邸宅に生まれ➡ 99 00:06:33,493 --> 00:06:37,497 望む物は すべて 親が買い与えてくれた。 100 00:06:37,497 --> 00:06:41,668 毎日 テーブルに並ぶ 豪華な食事の数々。 101 00:06:41,668 --> 00:06:45,672 徐々に 抜け殻のようになっていく心。 102 00:06:45,672 --> 00:06:48,174 そんな ある日 ふと思った。 103 00:06:48,174 --> 00:06:53,680 何か 生きている実感が欲しい》 104 00:06:53,680 --> 00:07:05,125 ♬~ 105 00:07:05,125 --> 00:07:07,627 《カイバラ:だが その望みは果たされず➡ 106 00:07:07,627 --> 00:07:10,297 僕は 満たされないままだった。 107 00:07:10,297 --> 00:07:13,133 それも そのはず。 108 00:07:13,133 --> 00:07:15,135 僕は 初めから➡ 109 00:07:15,135 --> 00:07:18,471 おりに入れられた家畜も 同然だったのさ。 110 00:07:18,471 --> 00:07:22,642 人々は 口々に言った。 111 00:07:22,642 --> 00:07:24,644 「君は幸せ者」だと》 112 00:07:26,646 --> 00:07:30,150 《カイバラ:僕が幸せ?》 113 00:07:30,150 --> 00:07:32,152 ⦅フゥー フゥー。 114 00:07:32,152 --> 00:07:35,155 ハァ…⦆ (すする音) 115 00:07:35,155 --> 00:07:37,657 《カイバラ:冗談は よせ》 116 00:07:37,657 --> 00:07:39,659 ⦅ぐっ! うっ! うっ!⦆ 117 00:07:39,659 --> 00:07:44,364 《カイバラ:僕は 僕は 僕は…》 118 00:07:49,336 --> 00:07:53,840 《カイバラ:僕は 世界一 不幸な人間だ》 119 00:07:56,676 --> 00:07:59,179 (衝突音) 120 00:07:59,179 --> 00:08:03,450 こうして 僕は こっちの世界へ やって来た。 121 00:08:03,450 --> 00:08:06,119 そして 今では 自分の意思で➡ 122 00:08:06,119 --> 00:08:09,289 自分の食べたい物を 食べることができる! 123 00:08:09,289 --> 00:08:12,459 僕は もう 家畜なんかじゃないんだ! 124 00:08:12,459 --> 00:08:17,797 さあ 君も 極上の味で この僕を満たしてくれ! 125 00:08:17,797 --> 00:08:19,799 ヒャハハハハハハ! 126 00:08:19,799 --> 00:08:23,303 やめろ カイバラ! やめてくれ~! (笑い声) 127 00:08:23,303 --> 00:08:26,606 (サイベリアン)マチルダー! あっ…。 128 00:08:29,642 --> 00:08:32,645 つまらない話だね。 129 00:08:32,645 --> 00:08:36,149 んっ? 聞くに堪えんよ。 130 00:08:36,149 --> 00:08:39,652 えっ… センセー? 131 00:08:39,652 --> 00:08:41,654 《んっ?》 (指を鳴らす音) 132 00:08:43,656 --> 00:08:45,658 (指を鳴らす音) 133 00:08:45,658 --> 00:08:49,496 《なぜ動かない? こんなこと これまで…。 134 00:08:49,496 --> 00:08:51,498 これは…。 135 00:08:51,498 --> 00:08:55,668 この男を食うことを 本能が拒絶している?》 136 00:08:55,668 --> 00:08:58,338 お前 何者だ? 137 00:08:58,338 --> 00:09:01,441 そこまでです! あしき 堕転移者よ! 138 00:09:01,441 --> 00:09:04,444 これから あなたには 神罰が下る! 139 00:09:04,444 --> 00:09:06,446 あなたは もう 終わりです! 140 00:09:06,446 --> 00:09:11,284 センセーには 転移者を この世界から 追放する力があるのですから。 141 00:09:11,284 --> 00:09:13,787 えっ? なんだって? 142 00:09:13,787 --> 00:09:17,957 さあ 今です センセー! このカイバラの物語を…。 143 00:09:17,957 --> 00:09:21,628 ギフテッド… 執筆を! 144 00:09:21,628 --> 00:09:24,798 (センセー)いや 書かんよ。 え~! 145 00:09:24,798 --> 00:09:31,471 こんな つまらない男の 不幸自慢など 書くには値しない。 146 00:09:31,471 --> 00:09:38,144 んっ…。 なんか お前 ムカつくな。 147 00:09:38,144 --> 00:09:41,481 僕は 捕食者だぞ! 148 00:09:41,481 --> 00:09:43,483 キャッ! うわっ! うわ~! 149 00:09:51,157 --> 00:09:56,496 殺してやる。 亜人の姫を食う前に 全員 殺してやる! 150 00:09:56,496 --> 00:09:59,332 うっ… あっ ニアさん? 151 00:09:59,332 --> 00:10:02,035 ニアさん しっかりしてください! 152 00:10:04,838 --> 00:10:06,840 《私のせいだ。 153 00:10:06,840 --> 00:10:10,510 私も戦うなんて言わなければ…。 154 00:10:10,510 --> 00:10:14,514 あのとき アネットたちを止めていれば…。 155 00:10:14,514 --> 00:10:18,351 レオンの代わりが務まるだなんて 思わなければ➡ 156 00:10:18,351 --> 00:10:21,688 こんなことにはならなかった》 157 00:10:21,688 --> 00:10:26,192 全部 私のせいだ! 158 00:10:29,362 --> 00:10:32,532 あっ… センセー。 159 00:10:32,532 --> 00:10:36,135 私は 一体 どうしたら…。 160 00:10:40,707 --> 00:10:43,209 君に ささげる物語だ。 161 00:10:43,209 --> 00:10:46,212 どうか 読んでほしい。 162 00:10:57,891 --> 00:11:00,159 (センセー)君の数奇な運命は➡ 163 00:11:00,159 --> 00:11:04,497 期待どおり 僕が書くに値するものだった。 164 00:11:04,497 --> 00:11:08,001 さあ ページを めくりたまえ。 165 00:11:14,507 --> 00:11:17,844 《あれは センセーのギフテッド! 166 00:11:17,844 --> 00:11:22,015 対転移者以外にも効果が?》 あっ! 167 00:11:22,015 --> 00:11:24,017 光盾! 168 00:11:27,353 --> 00:11:30,356 何を よそ見してる? 169 00:11:30,356 --> 00:11:36,529 君の過去を知れば知るほど つくづく思ったものだよ。 170 00:11:36,529 --> 00:11:39,699 君は とても心優しいがゆえに➡ 171 00:11:39,699 --> 00:11:43,369 自分の 本当の思いを押し殺してしまう➡ 172 00:11:43,369 --> 00:11:45,872 不器用な女性なのだと。 173 00:11:45,872 --> 00:11:48,708 それゆえ 幼き日は➡ 174 00:11:48,708 --> 00:11:51,878 父親の望む 王家の姫としての理想像に➡ 175 00:11:51,878 --> 00:11:55,715 縛られ 悩み…。 あっ…。 176 00:11:55,715 --> 00:12:00,820 (センセー)家族に悲劇が起きたあとは 父親を励ますため➡ 177 00:12:00,820 --> 00:12:03,489 懸命に 理想の王子であった➡ 178 00:12:03,489 --> 00:12:07,327 兄の代わりを生きようとしたね。 んっ…。 179 00:12:07,327 --> 00:12:12,332 だが その真摯な思いが 理解されることはなく➡ 180 00:12:12,332 --> 00:12:18,171 かえって 父親との亀裂を 広げることになってしまった。 181 00:12:18,171 --> 00:12:21,007 そうしているうちに 君は➡ 182 00:12:21,007 --> 00:12:26,346 本来の自分の姿さえも 見失ってしまったのだね。 183 00:12:26,346 --> 00:12:32,352 だが 亡き母君は 君の あるべき姿を示していたよ。 184 00:12:32,352 --> 00:12:34,554 覚えているだろう? 185 00:12:37,023 --> 00:12:39,025 あっ…。 186 00:12:41,027 --> 00:12:43,029 ⦅ラパーマ:いい? マチルダ。 187 00:12:43,029 --> 00:12:45,331 これから言うことを よく聞いて。 188 00:12:50,370 --> 00:12:54,040 あなたの一生は あなただけのもの。 189 00:12:54,040 --> 00:12:57,210 あなたが思い描いたとおりに 生きればいいのよ。 190 00:12:57,210 --> 00:13:00,480 そんなの 父上が許さないわ。 191 00:13:00,480 --> 00:13:04,150 フフッ… だったら 私が説得してあげる。 192 00:13:04,150 --> 00:13:06,152 ほんと? フッ…。 193 00:13:06,152 --> 00:13:09,822 心配しないで マチルダ。 194 00:13:09,822 --> 00:13:14,661 父上だって あなたの幸せを 願っているだけなんだから⦆ 195 00:13:14,661 --> 00:13:16,663 ハッ! 196 00:13:16,663 --> 00:13:19,999 君は 今 岐路に立っている。 197 00:13:19,999 --> 00:13:24,504 父親の望む 理想の姫の姿を生きるのか。 198 00:13:24,504 --> 00:13:30,009 それとも 亡き兄に代わり 理想の王子の姿を生きるのか。 199 00:13:33,680 --> 00:13:37,350 センセー 私は…。 200 00:13:37,350 --> 00:13:40,153 フフフ… そうだとも。 201 00:13:43,022 --> 00:13:47,627 (センセー) その どちらも 君の道じゃない。 202 00:13:49,696 --> 00:13:52,031 君は タマだ。 203 00:13:52,031 --> 00:13:54,033 ハッ! 204 00:13:59,972 --> 00:14:01,974 んっ? 205 00:14:01,974 --> 00:14:09,649 ここから先の物語は 君自身が描きたまえ。 206 00:14:09,649 --> 00:14:13,319 《あれは 獣神の紋!》 207 00:14:13,319 --> 00:14:15,488 ⦅レオン:すごいじゃないか マチルダ! 208 00:14:15,488 --> 00:14:20,493 まだ 鈍い輝きだけど これは 獣神の紋が浮かぶ兆しだよ! 209 00:14:20,493 --> 00:14:23,996 急いで 父上に報告しないと! 待って! 210 00:14:23,996 --> 00:14:27,667 父上には 絶対 言わないで。 んっ? 211 00:14:27,667 --> 00:14:32,839 父上は 私が武術をやること自体 反対なのよ。 212 00:14:32,839 --> 00:14:36,676 喜んでくれるわけないじゃない。 213 00:14:36,676 --> 00:14:40,513 ねっ? お願い レオン。 マチルダ…⦆ 214 00:14:40,513 --> 00:14:46,686 あの日以来 マチルダの腕に 光が宿ることはなかった。 215 00:14:46,686 --> 00:14:49,021 私が閉じ込めたのだ。 216 00:14:49,021 --> 00:14:51,691 危険から遠ざけたい一心で➡ 217 00:14:51,691 --> 00:14:54,861 あの子の天賦の才に 蓋をしてしまった。 218 00:14:54,861 --> 00:14:58,865 許せ マチルダ。 父が愚かだった。 219 00:15:00,800 --> 00:15:04,804 (サイベリアン)お前には わかっていたのだな ラパーマ。 220 00:15:04,804 --> 00:15:08,808 んっ…。 へぇ~ おもしろい。 221 00:15:08,808 --> 00:15:12,979 ようやく グリューン王の血肉も 消化されたところだ。 222 00:15:12,979 --> 00:15:16,315 漫画やアニメだと ここで覚醒した君が➡ 223 00:15:16,315 --> 00:15:20,820 僕を倒して ハッピーエンドというのが定石だ。 224 00:15:20,820 --> 00:15:23,322 だが そうはならない。 225 00:15:23,322 --> 00:15:26,826 なぜなら 僕は 捕食者だからだ。 226 00:15:26,826 --> 00:15:32,999 君たち家畜は 絶望のうちに 僕に食われる運命なのさ。 227 00:15:32,999 --> 00:15:36,502 フフフフ… さて どうかね。 228 00:15:38,838 --> 00:15:42,175 我々は しばしば 希望に欺かれるが➡ 229 00:15:42,175 --> 00:15:46,345 しかし また 絶望という観念にも同様に➡ 230 00:15:46,345 --> 00:15:48,347 欺かれるものだ。 231 00:15:48,347 --> 00:15:52,351 たとえ 不幸のどん底に 突き落とされようとも➡ 232 00:15:52,351 --> 00:15:54,854 いちるの希望の糸を➡ 233 00:15:54,854 --> 00:15:57,690 その手に探し当てているものだよ。 234 00:15:57,690 --> 00:15:59,692 フフッ。 235 00:15:59,692 --> 00:16:02,795 《ラパーマ レオン あの子に 加護を!》 236 00:16:02,795 --> 00:16:05,131 今です! やっちまえ! 237 00:16:05,131 --> 00:16:07,133 (アネット)タマー! (ニア)タマ姉~! 238 00:16:07,133 --> 00:16:11,971 《ばかめ! 僕の弱肉強食は お前の父親の腕を食らった!》 239 00:16:11,971 --> 00:16:16,476 スキルは こっちも体得済みなんだよ! 240 00:16:16,476 --> 00:16:19,812 猫花火。 あっ…。 ぐっ! 241 00:16:19,812 --> 00:16:23,649 猫頭突。 ぐっ! あっ… くっ…。 242 00:16:23,649 --> 00:16:27,820 この家畜が~!! 243 00:16:27,820 --> 00:16:30,623 獣神拳奥義…。 244 00:16:38,164 --> 00:16:40,333 王牙。 245 00:16:40,333 --> 00:16:44,504 ぐあ~! ああ…。 246 00:16:44,504 --> 00:16:48,307 家畜の… 分際で…。 247 00:16:54,347 --> 00:16:56,349 ハァ…。 248 00:16:59,852 --> 00:17:01,854 あっ…。 249 00:17:05,291 --> 00:17:09,629 タマ! タマ姉! 国王様 治療は我々が。 250 00:17:09,629 --> 00:17:11,631 うむ 頼む。 251 00:17:14,967 --> 00:17:17,303 よく頑張りましたね。 252 00:17:17,303 --> 00:17:20,306 かっこよかったぜ タマ姉。 253 00:17:20,306 --> 00:17:24,810 ハァ…。 これは 君に返しておくよ。 254 00:17:24,810 --> 00:17:27,313 (サイベリアン)これは 妻の…。 255 00:17:27,313 --> 00:17:30,816 人の日記を勝手に読んだのか? 256 00:17:30,816 --> 00:17:34,153 そうとも。 また死刑にでもするかね? 257 00:17:34,153 --> 00:17:42,161 いや 娘を救い 導いてくれたこと 父親として 心から感謝する。 258 00:17:42,161 --> 00:17:44,163 フフフ…。 259 00:17:44,163 --> 00:17:47,833 僕は ただ 自分の作品を書いただけさ。 260 00:17:47,833 --> 00:17:52,171 あっ…。 ほう これは…。 261 00:17:52,171 --> 00:17:56,175 マチルダ姫が覚醒したようですな。 262 00:17:56,175 --> 00:18:00,279 先ほどの光は まさしく 奥義 王牙の光。 263 00:18:00,279 --> 00:18:03,950 ああ。 我が娘ながら見事だった。 264 00:18:03,950 --> 00:18:10,289 ですが どうやら姫の王牙は まだ未完成だったようですぞ。 265 00:18:10,289 --> 00:18:12,291 んっ? (ごう音) 266 00:18:15,294 --> 00:18:17,296 (ニア)うっ… うそだろ? 267 00:18:17,296 --> 00:18:21,133 ばかな…。 王牙は 確かに やつを捉えたはず。 268 00:18:21,133 --> 00:18:27,139 あれ? 僕 なんで 復活してるんだ? 269 00:18:29,642 --> 00:18:34,814 ああ そうか。 そういうことか。 270 00:18:34,814 --> 00:18:41,153 僕が 魔王を惨殺した 7人の1人ってのは話したかな? 271 00:18:41,153 --> 00:18:46,492 実は あのとき こっそり 食ったんだよ。 272 00:18:46,492 --> 00:18:48,828 死んだ魔王の肉。 273 00:18:48,828 --> 00:18:50,830 なんということを…。 274 00:18:50,830 --> 00:18:55,668 体中から 力が とめどなく あふれてくる。 275 00:18:55,668 --> 00:19:00,773 僕は ついに この世界の 頂点捕食者になったんだ! 276 00:19:00,773 --> 00:19:03,776 アハハハハハハ! 277 00:19:03,776 --> 00:19:06,278 終わりだ 家畜ども! 278 00:19:08,280 --> 00:19:10,282 えっ? 279 00:19:17,289 --> 00:19:22,128 ウォ… ウォーデリア? んっ? (リュカの咆哮) 280 00:19:22,128 --> 00:19:27,299 (カイバラ)おっ… お前は 魔王の娘? 生きていたのか! 281 00:19:27,299 --> 00:19:29,802 フフフフ! ならば ちょうどいい。 282 00:19:29,802 --> 00:19:32,471 お前に ぜひ 伝えたいことがあったんだ。 283 00:19:32,471 --> 00:19:35,474 お前の父親は うまかったぞ! 284 00:19:35,474 --> 00:19:38,477 あの肉を食べたとき 僕は 生まれて初めて➡ 285 00:19:38,477 --> 00:19:41,280 生きていることの喜びを味わ…。 286 00:19:47,653 --> 00:19:49,655 あっ…。 あっ…。 287 00:19:49,655 --> 00:19:54,827 (ニア)なっ… なんて威力だよ。 288 00:19:54,827 --> 00:19:58,831 ひっ! んっ…。 (ウォーデリア)んっ…。 289 00:19:58,831 --> 00:20:04,003 やあ 悲しい目をした お嬢さん。 あっ…。 290 00:20:04,003 --> 00:20:06,839 貴様 なぜ生きている? 291 00:20:06,839 --> 00:20:11,677 彼は 父親の敵だったのだね。 292 00:20:11,677 --> 00:20:15,514 それで 気は晴れたかね? 293 00:20:15,514 --> 00:20:17,516 あっ…。 294 00:20:19,518 --> 00:20:22,021 次は 殺す。 295 00:20:22,021 --> 00:20:27,860 (ニア)セッ… センセー すげえ。 (咆哮) 296 00:20:27,860 --> 00:20:32,031 あんな恐ろしいやつを 追っ払っちまった。 297 00:20:32,031 --> 00:20:38,037 思えば 彼も 生きる道を見失った 悲しい男だったね。 298 00:20:38,037 --> 00:20:42,041 そして そんな彼を殺し➡ 299 00:20:42,041 --> 00:20:44,710 復しゅうを遂げた 彼女の目からも➡ 300 00:20:44,710 --> 00:20:47,913 悲しみは 消えぬままだった。 301 00:20:50,049 --> 00:20:55,054 いつか 彼女の物語を 書いてみたいものだ。 302 00:21:04,663 --> 00:21:06,665 (コジカ)王都を救ってくださり➡ 303 00:21:06,665 --> 00:21:09,001 本当に ありがとうございました。 304 00:21:09,001 --> 00:21:11,670 それで 姫は 結局…。 305 00:21:11,670 --> 00:21:16,008 はい。 王様を支えるため 城に残るそうです。 306 00:21:16,008 --> 00:21:20,346 寂しいですけど タマが決めたことですから。 307 00:21:20,346 --> 00:21:23,149 フッ…。 そうですか…。 308 00:21:29,188 --> 00:21:32,024 (サイベリアン) こんな所で 何をしている? 309 00:21:32,024 --> 00:21:34,527 あっ… 父上。 310 00:21:34,527 --> 00:21:37,696 ここは しとやかな王女のための部屋。 311 00:21:37,696 --> 00:21:40,699 おてんば娘のいる場所ではないぞ。 312 00:21:40,699 --> 00:21:44,203 旅の者たちも 街を出たのだろう? あっ…。 313 00:21:44,203 --> 00:21:46,872 お前も どこへなりと行くがいい。 314 00:21:46,872 --> 00:21:48,874 (タマ)いっ… いえ… 私は…。 315 00:21:48,874 --> 00:21:53,045 まだまだ武者修行が必要な ひよっこに守ってもらうほど➡ 316 00:21:53,045 --> 00:21:56,882 私は老いてはおらん! 父上…。 317 00:21:56,882 --> 00:21:58,884 (サイベリアン)ただし…。 あっ…。 318 00:21:58,884 --> 00:22:03,489 旅を終えたら 必ず ここへ帰ってくること。 319 00:22:03,489 --> 00:22:06,492 いいな? マチルダ。 フッ…。 320 00:22:11,497 --> 00:22:15,501 えっ? あっ! なな… 何をしているか! はしたない! 321 00:22:15,501 --> 00:22:18,337 大体 お前というやつは…。 よよ… よしなさい! 322 00:22:18,337 --> 00:22:20,840 ありがとう 父上! あっ! 323 00:22:20,840 --> 00:22:23,175 きっと 父上のような➡ 324 00:22:23,175 --> 00:22:25,177 強くて かっこいい 武闘家になって➡ 325 00:22:25,177 --> 00:22:28,080 帰ってくるね! いってきます! 326 00:22:33,686 --> 00:22:38,190 (ブリアード) 不器用 ここに極まれりじゃな。 327 00:22:38,190 --> 00:22:42,695 旅立つ まな娘に あのような言い方しかできぬのか。 328 00:22:42,695 --> 00:22:45,197 師匠! 何をおっしゃる。 329 00:22:45,197 --> 00:22:47,199 私の思いは 今度こそ➡ 330 00:22:47,199 --> 00:22:50,703 ちゃんと伝わったはずです! そうかのう。 331 00:22:58,878 --> 00:23:02,381 《なあ? レオン ラパーマ》 332 00:23:09,655 --> 00:23:12,324 (センセー)ニア君。 なあ ニア君。 333 00:23:12,324 --> 00:23:15,661 なんだよ? センセー。 んっ…。 334 00:23:15,661 --> 00:23:22,334 残念ながら 君は アネット君に比べ 棺おけを引くセンスが まるでない。 335 00:23:22,334 --> 00:23:25,337 なっ! フフフフ…。 (センセー)君は 引き役 失格だ。 336 00:23:25,337 --> 00:23:27,840 だったら 自分で歩け! 337 00:23:27,840 --> 00:23:31,677 フフッ… どうやら その必要もないようだ。 338 00:23:31,677 --> 00:23:33,679 (アネット/ニア)んっ? 339 00:23:36,181 --> 00:23:39,518 アハハハハ! ハハハハハ! ハハッ! 340 00:23:39,518 --> 00:23:42,021 (2人)あっ! フフフ!