1 00:00:06,673 --> 00:00:08,842 (デールラント)あれは…。 2 00:00:08,842 --> 00:00:12,346 フローズンスパイダー。 ネマ こっちへ。 3 00:00:14,848 --> 00:00:18,685 《ネマ:感じる… 強い 「飢え」と 「焦り」の感情。 4 00:00:18,685 --> 00:00:21,021 おなかがすいているのは わかる。 5 00:00:21,021 --> 00:00:24,324 でも 何に対しての 「焦り」なの…?》 6 00:00:28,362 --> 00:00:31,698 ネマ! 手を出してはいけないよ。 7 00:00:31,698 --> 00:00:34,368 これは彼の戦いだ。 8 00:00:34,368 --> 00:01:08,001 ♬~ 9 00:01:08,001 --> 00:01:10,003 (ネマ)危ない! 10 00:01:14,007 --> 00:01:16,176 (一同)おおっ! すごい! 11 00:01:16,176 --> 00:01:19,012 《ネマ:体が大きく 言葉を話せる ホブゴブリンでも➡ 12 00:01:19,012 --> 00:01:23,317 フローズンスパイダーにとっては 「ごはん」。 これは…》 13 00:01:25,352 --> 00:01:30,057 《ネマ:食うか食われるか ガチンコの生存競争なんだ!》 14 00:03:18,331 --> 00:03:20,333 (ホブゴブリン)フーッ。 15 00:03:20,333 --> 00:03:39,352 ♬~ 16 00:03:39,352 --> 00:03:42,689 《ネマ:もしも ここで彼が負けるようならば➡ 17 00:03:42,689 --> 00:03:47,360 パパンは 顔色一つ変えず 両者を焼いてしまうのだろう。 18 00:03:47,360 --> 00:03:52,032 私たち人間が生き残るために。 19 00:03:52,032 --> 00:03:57,037 頭では わかってる。 それもまた生存競争の一つ。 20 00:03:57,037 --> 00:03:59,039 でも…》 21 00:03:59,039 --> 00:04:02,809 (断裂する音) 22 00:04:02,809 --> 00:04:16,990 ♬~ 23 00:04:16,990 --> 00:04:19,993 はあ はあ…。 24 00:04:19,993 --> 00:04:22,596 んぐ… あ~! 25 00:04:25,999 --> 00:04:30,003 はあ はあ… お前がかけてくれた➡ 26 00:04:30,003 --> 00:04:32,506 「さいきょうちーと」とやらの 力のおかげで➡ 27 00:04:32,506 --> 00:04:36,009 潰されずに済んだ。 感謝する。 28 00:04:41,348 --> 00:04:43,650 《ネマ:まただ…》 29 00:04:45,685 --> 00:04:49,022 《ネマ:強く伝わってくる 焦りの感情。 30 00:04:49,022 --> 00:04:52,325 何をそんなに…》 31 00:04:55,529 --> 00:04:58,365 《フローズンスパイダー:タス ケ… テ…》 32 00:04:58,365 --> 00:05:00,300 《助けて…?》 33 00:05:00,300 --> 00:05:03,803 《ワガコ ヲ… マ… モル…》 34 00:05:03,803 --> 00:05:07,307 《我が子? 子ども…?》 35 00:05:12,646 --> 00:05:16,316 《ネマ:そうか おなかに子どもがいたから。 36 00:05:16,316 --> 00:05:19,653 だから 彼女は あんなに焦っていたんだ。 37 00:05:19,653 --> 00:05:22,322 たくさん餌を食べないと いけないのに➡ 38 00:05:22,322 --> 00:05:26,326 ゴブリンたちがやって来て 生態系が乱れて…》 39 00:05:28,328 --> 00:05:30,830 《獲物が捕まらなくて…。 40 00:05:30,830 --> 00:05:34,668 ああ… 彼女も被害者なんだ。 41 00:05:34,668 --> 00:05:38,672 ごめんね。 神様のことは 好きじゃないけど➡ 42 00:05:38,672 --> 00:05:41,675 今だけ祈らせて》 43 00:05:44,678 --> 00:05:49,516 《ネマ:死後の世界に行くとしても 来世が もしあるとしても➡ 44 00:05:49,516 --> 00:05:54,688 どうか彼女が 穏やかに過ごせますように》 45 00:05:54,688 --> 00:05:56,690 (デールラント)ネマ…。 46 00:05:59,359 --> 00:06:02,062 わかってるよ。 47 00:06:05,298 --> 00:06:08,969 どんな状況でも 強い生き物が生き残る。 48 00:06:08,969 --> 00:06:14,274 自然界の摂理を 私のわがままで 曲げちゃいけないんだよね。 49 00:06:16,309 --> 00:06:18,478 あっ。 50 00:06:18,478 --> 00:06:21,815 《助けられる命なら助けたかった。 51 00:06:21,815 --> 00:06:23,817 でも…》 (泣き声) 52 00:06:23,817 --> 00:06:25,986 《私は それをしなかった。 53 00:06:25,986 --> 00:06:29,656 助けた責任の重さが 怖かったから》 54 00:06:29,656 --> 00:06:34,327 (ネマの泣き声) 55 00:06:34,327 --> 00:06:37,330 《ネマ:強くなりたい➡ 56 00:06:37,330 --> 00:06:40,333 どんな生き物も それぞれのあるべき場所で➡ 57 00:06:40,333 --> 00:06:42,669 幸せに暮らしていけるように➡ 58 00:06:42,669 --> 00:06:46,506 なんでもいいから力になれる 私になりたい》 59 00:06:46,506 --> 00:06:50,343 (ネマのすすり泣き) 60 00:06:50,343 --> 00:06:53,013 うん うん。 61 00:06:53,013 --> 00:06:55,682 少しは落ち着いたかな。 62 00:06:55,682 --> 00:06:57,684 うん。 63 00:06:59,686 --> 00:07:01,688 (はなをかむ音) 64 00:07:04,958 --> 00:07:07,260 ホブゴブリンが…。 65 00:07:27,981 --> 00:07:31,985 《ど… どちら様~!?》 進化したのか! 66 00:07:33,987 --> 00:07:35,989 (ネマ)ホブゴブリンなの…? 67 00:07:35,989 --> 00:07:38,992 ああ 何が起こったんだ? 68 00:07:38,992 --> 00:07:41,328 《ネマ:聞きたいのは こっちだよ~! 69 00:07:41,328 --> 00:07:43,663 本人にも わからないとは…。 70 00:07:43,663 --> 00:07:46,333 う~ん… う~ん。 71 00:07:46,333 --> 00:07:49,669 そ~だ! 困ったときのソル頼みだ! 72 00:07:49,669 --> 00:07:54,674 ソールー! ホブゴブリンが進化? したみたいなんだけど!?》 73 00:07:54,674 --> 00:07:59,012 (ソル)進化…? ゴブリンの上位種が ホブゴブリンゆえ➡ 74 00:07:59,012 --> 00:08:01,281 それ以上の進化はないぞ? 75 00:08:01,281 --> 00:08:03,616 《なんだって~!? でもでも! 76 00:08:03,616 --> 00:08:07,287 人間みたいになってるよ? なんか 角もあるし…》 77 00:08:07,287 --> 00:08:10,623 角…? 我が知っている中では➡ 78 00:08:10,623 --> 00:08:15,962 ワジテ大陸の 「鬼」という種族が 人の体に角を持っているが…。 79 00:08:15,962 --> 00:08:18,631 《鬼!》 (ソル)実際に見てみたい。 80 00:08:18,631 --> 00:08:22,302 明日 久しぶりに相まみえよう。 《んっ》 81 00:08:22,302 --> 00:08:24,304 炎竜殿は なんと? 82 00:08:24,304 --> 00:08:27,974 見たいから 明日 村まで会いに来るって。 83 00:08:27,974 --> 00:08:30,810 《う~ん…。 84 00:08:30,810 --> 00:08:36,316 鬼っぽいけど 日本の鬼より なんか派手っていうか…》 85 00:08:36,316 --> 00:08:39,019 ホ… ホブゴブリンに上着を! 86 00:08:50,330 --> 00:08:53,666 (ネマ)貸して。 はい。 87 00:08:53,666 --> 00:08:55,668 おお…。 88 00:08:57,670 --> 00:09:00,106 助けてくれて ありがと~なの! 89 00:09:00,106 --> 00:09:02,108 ギャーッ! 90 00:09:02,108 --> 00:09:06,279 ネマ! 子どもは寝る時間だぞ! というか離れなさい! 91 00:09:06,279 --> 00:09:08,982 今すぐ離れるんだ! ダメ ダメ! 92 00:09:15,622 --> 00:09:18,958 君はどうする? 一緒に来る? 93 00:09:18,958 --> 00:09:22,962 それとも おかーさんといた この森に残りたい? 94 00:09:24,964 --> 00:09:27,567 《ネマ:悩んでるのかな?》 95 00:09:30,970 --> 00:09:33,640 わあ かわいい! 96 00:09:33,640 --> 00:09:37,644 君の名前は 「グラーティア」。 私を強くしてくれた➡ 97 00:09:37,644 --> 00:09:40,980 君を守った すてきなおかーさんへ おくる言葉➡ 98 00:09:40,980 --> 00:09:43,650 「かんしゃ」ってゆう意味があるの。 99 00:09:43,650 --> 00:09:46,352 よろしくね グラーティア。 100 00:09:50,657 --> 00:09:53,159 あ… あれ…? 101 00:09:53,159 --> 00:09:59,332 《ネマ:もしかして 私 また やらかしちゃった…?》 102 00:09:59,332 --> 00:10:03,336 (鳥の声) 103 00:10:05,672 --> 00:10:08,675 ぷはっ! はあ~ すっきり。 104 00:10:10,677 --> 00:10:13,680 (ホブゴブリン)解体が済んだ部位から 運べ! 105 00:10:13,680 --> 00:10:18,685 殻も再利用するから できるだけ丁寧に扱うように。 106 00:10:18,685 --> 00:10:21,020 そこ 毒針には気をつけろ。 107 00:10:21,020 --> 00:10:23,022 (ネマ)ね~ ね~。 108 00:10:23,022 --> 00:10:26,025 大人の人間も解放してくれる? 109 00:10:26,025 --> 00:10:28,695 ああ いいぞ。 いいの? 110 00:10:28,695 --> 00:10:33,032 お前の言う計画に乗るのであれば 足手まといだからな。 111 00:10:33,032 --> 00:10:35,368 ありがと~! 112 00:10:35,368 --> 00:10:37,704 (ニィノ)ネマ! おはよう。 113 00:10:37,704 --> 00:10:42,709 おはよ~! ニィノ ピィノ。 (ピィノ)おはよ~。 114 00:10:51,050 --> 00:10:54,053 気にしなくていいよ~。 115 00:10:54,053 --> 00:10:56,055 (笑い声) 116 00:10:56,055 --> 00:10:58,558 (ニィノのおなかが鳴る音) 117 00:10:58,558 --> 00:11:02,996 あっちで朝ごはん食べられるよ。 118 00:11:02,996 --> 00:11:06,100 ニィノ 食べに行こっ! うん! 119 00:11:06,100 --> 00:11:10,336 《ほわあ~ 天使みたい》 120 00:11:10,336 --> 00:11:12,672 (カーディンス)お嬢様。 121 00:11:12,672 --> 00:11:14,674 (カーディンス)元気になりましたよ。 122 00:11:14,674 --> 00:11:16,676 (鳴き声) 123 00:11:16,676 --> 00:11:19,012 ありがと~! いえいえ。 124 00:11:19,012 --> 00:11:22,849 《さすが! 治癒魔法も バッチリだよ!》 125 00:11:22,849 --> 00:11:25,018 もふもふだよ~。 126 00:11:25,018 --> 00:11:28,021 おとー様 この子…。 127 00:11:28,021 --> 00:11:33,359 ネマは賢いから 生き物を飼う 責任については わかっているね。 128 00:11:33,359 --> 00:11:35,862 もちろんだよ! 129 00:11:35,862 --> 00:11:39,532 私としては あるべき姿で あるべき場所にいるのが➡ 130 00:11:39,532 --> 00:11:41,701 一番いいと思う。 131 00:11:41,701 --> 00:11:45,038 飼っちゃダメってこと? うん。 132 00:11:45,038 --> 00:11:49,042 野生の生き物を人間が飼うと 性質がゆがむ。 133 00:11:49,042 --> 00:11:51,211 自力で餌が取れなくなったり➡ 134 00:11:51,211 --> 00:11:53,880 警戒心がなくなったりね。 (ネマ)うん。 135 00:11:53,880 --> 00:11:57,383 そのゆがみを 水の波紋だと想像してごらん。 136 00:11:57,383 --> 00:11:59,385 はもん…。 137 00:11:59,385 --> 00:12:04,657 (デールラント)ネマがウサギを連れ帰ることで 世界に小さな波紋が生まれる。 138 00:12:04,657 --> 00:12:06,993 その波紋は どこまでも広がっていき➡ 139 00:12:06,993 --> 00:12:12,332 他の波紋とぶつかって消えたり のみ込まれたりするだろう。 140 00:12:12,332 --> 00:12:15,001 それは世界の事象となる。 141 00:12:15,001 --> 00:12:18,171 日々 大小さまざまな波紋が いくつも現れ➡ 142 00:12:18,171 --> 00:12:22,175 それが事象となって 世界は動いている。 143 00:12:22,175 --> 00:12:25,011 つまり その大小にかかわらず➡ 144 00:12:25,011 --> 00:12:30,350 なんらかの影響を 世界に与えてしまうということだ。 145 00:12:30,350 --> 00:12:35,355 そして その事象は いずれ 我が身に戻ってくることになる。 146 00:12:35,355 --> 00:12:38,691 世界にとって 波紋は少ないほうがいい。 147 00:12:38,691 --> 00:12:40,693 波紋がないということは➡ 148 00:12:40,693 --> 00:12:44,697 世界が平和で 穏やかだということだからね。 149 00:12:47,200 --> 00:12:51,371 ネマは どうやっても 波紋の中心になってしまうんだ。 150 00:12:51,371 --> 00:12:54,707 気をつけておいたほうが いいだろう。 151 00:12:54,707 --> 00:12:58,044 《失礼な! 私は もふもふなでなでできれば➡ 152 00:12:58,044 --> 00:13:01,648 いいだけだもん! まあ 邪魔するヤツがいたら➡ 153 00:13:01,648 --> 00:13:04,984 パパンの権力や ソルのチートで 蹴散らしてやるけど…》 154 00:13:04,984 --> 00:13:06,986 はっ! 155 00:13:06,986 --> 00:13:10,657 《って この思考がダメなのか!? 156 00:13:10,657 --> 00:13:12,992 しかたない…》 157 00:13:12,992 --> 00:13:16,996 ケガさせてごめんね また遊んでね。 158 00:13:21,000 --> 00:13:23,670 《う~ 寂しい…》 159 00:13:23,670 --> 00:13:26,339 あっ。 160 00:13:26,339 --> 00:13:30,677 《そうだよね。 私には ノックスもいるし➡ 161 00:13:30,677 --> 00:13:34,681 おうちには ディーもいるし 今日は ソルにも会えるし…》 162 00:13:34,681 --> 00:13:36,683 あっ! 163 00:13:36,683 --> 00:13:38,685 どうした? 164 00:13:38,685 --> 00:13:43,389 おとー様 あのね この子…。 165 00:13:46,359 --> 00:13:50,029 ネマ!? 動物どころか魔物じゃないか! 166 00:13:50,029 --> 00:13:52,699 しかも 黒をまとっている特異体だぞ! 167 00:13:52,699 --> 00:13:56,703 《ネマ:そっか この世界じゃ 黒はよくないんだっけ…》 168 00:13:56,703 --> 00:13:59,706 動物と魔物の違いを 知っているか? 169 00:13:59,706 --> 00:14:02,642 思考するか しないかでしょ? 170 00:14:02,642 --> 00:14:05,645 《前にダンさんが教えてくれたっけ。 171 00:14:05,645 --> 00:14:09,649 動物と魔物は 思考能力の有無で分けるって》 172 00:14:09,649 --> 00:14:13,653 人間は そう認識しているのか。 173 00:14:13,653 --> 00:14:19,325 魔物は ひと言で言えば失敗作… なり損ないだ。 174 00:14:19,325 --> 00:14:21,661 なりそこない? 175 00:14:21,661 --> 00:14:25,665 ああ。 俺たちゴブリンは 人間のなり損ない。 176 00:14:25,665 --> 00:14:29,001 フローズンスパイダーは 蜘蛛のなり損ない。 177 00:14:29,001 --> 00:14:33,005 だから魔物は総じて弱い。 178 00:14:33,005 --> 00:14:36,676 魔物が強くなるには 「名」を授かることだ。 179 00:14:36,676 --> 00:14:40,346 あのフローズンスパイダーも おそらく 「名」持ちだったんだろう。 180 00:14:40,346 --> 00:14:42,348 なまえ…? 181 00:14:42,348 --> 00:14:44,684 強い者から 「名」を与えられれば➡ 182 00:14:44,684 --> 00:14:47,353 世界からは 「個」として認識される。 183 00:14:47,353 --> 00:14:49,689 そうすると 魔法が使えたり➡ 184 00:14:49,689 --> 00:14:52,024 精霊の加護が 受けられたりするんだ。 185 00:14:52,024 --> 00:14:55,528 《へえ~ なるほど。 真名の誓いといい➡ 186 00:14:55,528 --> 00:14:58,698 この世界じゃ 名前って重要だもんね》 187 00:14:58,698 --> 00:15:00,967 で あなたのお名前は? 188 00:15:00,967 --> 00:15:03,636 《よっぽど すごい名前なんだろうな~》 189 00:15:03,636 --> 00:15:05,805 ないぞ? 190 00:15:05,805 --> 00:15:08,975 えっ! それであの強さですか~!? 191 00:15:08,975 --> 00:15:12,979 (ホブゴブリン)正直 コイツが羨ましいな。 192 00:15:12,979 --> 00:15:18,151 額に紋章があるってことは 「名」を授けたんだろう? 193 00:15:18,151 --> 00:15:20,319 グラーティアってゆうの。 194 00:15:20,319 --> 00:15:22,321 ハッ! ネマ! 195 00:15:22,321 --> 00:15:24,657 わざとじゃなかったの~! 196 00:15:24,657 --> 00:15:28,661 しかたない 連れていくしかないか。 197 00:15:30,663 --> 00:15:33,332 よかったね。 198 00:15:33,332 --> 00:15:38,037 (オルトラーン)閣下 準備が整いました。 ああ。 199 00:15:43,342 --> 00:15:45,678 では 出発しよう! 200 00:15:45,678 --> 00:15:49,682 《ネマ:それからは 元ホブゴブリンがいなくなるから➡ 201 00:15:49,682 --> 00:15:54,353 洞窟には ソルに 防御魔法をかけてもらって➡ 202 00:15:54,353 --> 00:15:57,690 ゴブリンたちには あまり外出しないよう➡ 203 00:15:57,690 --> 00:16:00,293 よ~く くぎを刺しておいた。 204 00:16:00,293 --> 00:16:04,297 何か起こっても 助けてあげられないからね》 205 00:16:06,466 --> 00:16:10,970 《なんだかんだ 行きよりずいぶん 大所帯になっちゃったけど…。 206 00:16:10,970 --> 00:16:16,275 何はともあれ やっと や~っと みんなで村へ帰還です!》 207 00:16:18,644 --> 00:16:22,982 (村人たちの話し声) 208 00:16:22,982 --> 00:16:26,652 よかった。 2人のおうちは どこなの? 209 00:16:26,652 --> 00:16:30,656 僕たちの家は お隣のイレーガ代だよ。 210 00:16:30,656 --> 00:16:34,327 もしかして 君たちは イレーガ伯爵の…? 211 00:16:34,327 --> 00:16:37,663 はい。 イレーガは 私たちの家名よ。 212 00:16:37,663 --> 00:16:42,368 そうか。 ならば 別動隊に送らせよう。 213 00:16:45,004 --> 00:16:47,006 伝書鳩も飛ばしておくが➡ 214 00:16:47,006 --> 00:16:51,010 できるだけ早く帰ってあげなさい。 はい。 215 00:16:51,010 --> 00:16:56,682 ピィノ ニィノ 気をつけてね。 うん ありがとう。 216 00:16:56,682 --> 00:16:59,952 ニィノ? 217 00:16:59,952 --> 00:17:02,955 《き… 嫌われた!? なんで!?》 218 00:17:02,955 --> 00:17:07,260 いいの? あとで後悔するのは ニィノだよ。 219 00:17:09,295 --> 00:17:12,298 今度 うちに遊びに来… たら? 220 00:17:12,298 --> 00:17:15,968 えっ? たら? なっ 何? 221 00:17:15,968 --> 00:17:19,639 あっ あ… あっ! 222 00:17:19,639 --> 00:17:22,808 ちょっ 何してんのよ ピィノ! 223 00:17:22,808 --> 00:17:26,145 ニィノが素直にならないからだよ~。 224 00:17:26,145 --> 00:17:29,649 あっ あ…。 225 00:17:29,649 --> 00:17:33,553 だっ だから… 今度 うちに…。 226 00:17:37,156 --> 00:17:41,360 来たかったら! 遊びに来たらいいんじゃないの? 227 00:17:43,663 --> 00:17:47,366 なっ 何よ!? 別に来たくないなら 来なくていいけど!? 228 00:17:49,335 --> 00:17:51,337 ツンデレ…。 229 00:17:51,337 --> 00:17:53,339 (2人)え? 230 00:17:55,841 --> 00:18:00,046 うん 絶対行くね 遊びに。 231 00:18:02,615 --> 00:18:06,285 (ニィノ)ちょっ 何してんのよ~ 離れなさい! 232 00:18:06,285 --> 00:18:08,955 (ネマ)いやっ! (ニィノ)離れなさいってば! 233 00:18:08,955 --> 00:18:11,257 (ネマ)いやいや いやいや…! (笑い声) 234 00:18:19,298 --> 00:18:23,636 《はあ~ このツルツル感 ソルの鱗 最高~》 235 00:18:23,636 --> 00:18:27,640 (ソル)ふむ。 我が知っている鬼ではないな。 236 00:18:27,640 --> 00:18:30,309 それに精霊術の気配もある。 237 00:18:30,309 --> 00:18:32,979 《今日は ソルと一緒に寝られるかな? 238 00:18:32,979 --> 00:18:35,648 そしたら 定番のおなかを枕? 239 00:18:35,648 --> 00:18:38,651 それとも翼の皮膜を 毛布代わりとか》 240 00:18:38,651 --> 00:18:41,988 (ソル)聞いているのか? 《う~ん 迷っちゃうな~》 241 00:18:41,988 --> 00:18:44,323 (ソル)我の話を聞かぬか ネマ! 242 00:18:44,323 --> 00:18:46,325 ぴゃっ! 243 00:18:48,327 --> 00:18:53,332 《ビ… ビックリした! ソルが ネマって呼んだ!》 244 00:18:53,332 --> 00:18:55,334 ありがと。 245 00:18:55,334 --> 00:18:58,004 この者は鬼ではない。 246 00:18:58,004 --> 00:19:00,606 鬼は精霊術が使えぬからな。 247 00:19:00,606 --> 00:19:03,275 せーれーじゅつ!? 248 00:19:03,275 --> 00:19:05,611 《って 聖獣が使うやつだよね》 249 00:19:05,611 --> 00:19:08,280 せーれー 見えてるの? 250 00:19:08,280 --> 00:19:12,451 この半透明の虫みたいなのが そうなら 見えているな。 251 00:19:12,451 --> 00:19:14,453 むし…。 252 00:19:14,453 --> 00:19:16,622 じゃあ せーれーじゅつ できる? 253 00:19:16,622 --> 00:19:18,958 やり方がわかれば。 254 00:19:18,958 --> 00:19:21,260 我が教えよう。 255 00:19:23,629 --> 00:19:26,966 えっと… 的になりそうなもの…。 256 00:19:26,966 --> 00:19:28,968 お嬢様。 257 00:19:37,309 --> 00:19:40,646 土魔法で作った泥人形です。 どうでしょう? 258 00:19:40,646 --> 00:19:42,982 わあっ! ありがと~! 259 00:19:42,982 --> 00:19:46,652 これが的ね! やってみて~。 260 00:19:46,652 --> 00:19:48,654 泥人形を倒せ。 261 00:19:53,325 --> 00:19:56,662 ほ… ほええ~。 262 00:19:56,662 --> 00:19:58,998 バラバラだあ…。 263 00:19:58,998 --> 00:20:03,669 (デールラント)火属性の精霊術… 遠隔からでも発動できるのか。 264 00:20:03,669 --> 00:20:06,172 ソヤツが 火の精霊に言ったのは➡ 265 00:20:06,172 --> 00:20:09,341 「泥人形を倒せ」の ひと言だけだがな。 266 00:20:09,341 --> 00:20:13,012 他の属性もできる? 267 00:20:13,012 --> 00:20:15,514 《ネマ:結果➡ 268 00:20:15,514 --> 00:20:19,018 風属性も…➡ 269 00:20:19,018 --> 00:20:22,688 水属性も…➡ 270 00:20:22,688 --> 00:20:25,357 土属性も…➡ 271 00:20:25,357 --> 00:20:29,028 ぜ~んぶ使えました! なんというチート!》 272 00:20:29,028 --> 00:20:33,699 せーれーじゅつ… あの計画を 進めるにも役に立つかも。 273 00:20:33,699 --> 00:20:37,203 えっ あの計画って? 274 00:20:37,203 --> 00:20:40,706 《パパンには まだ言ってないんだった!》 275 00:20:40,706 --> 00:20:46,045 あのね 魔物と人間が共存できる 方法を考えたのよ。 276 00:20:46,045 --> 00:20:48,714 おとー様にも 協力してもらいたいの。 277 00:20:48,714 --> 00:20:51,383 あとで詳しく説明するね。 278 00:20:51,383 --> 00:20:53,719 ああ わかった。 279 00:20:53,719 --> 00:20:56,055 フフッ。 280 00:20:56,055 --> 00:21:00,993 それにしても… これはもう新しい種族だね! 281 00:21:00,993 --> 00:21:04,997 そ~だなあ… 「しんき」ってどうかな。 282 00:21:04,997 --> 00:21:07,166 シンキ…? 283 00:21:07,166 --> 00:21:09,335 《森の鬼と書いて 「しんき」! 284 00:21:09,335 --> 00:21:12,037 我ながら かっこいいネーミング》 285 00:21:17,510 --> 00:21:20,346 あ~。 286 00:21:20,346 --> 00:21:22,348 ネマ…。 287 00:21:22,348 --> 00:21:24,683 ち… 違うの! 今のは個人じゃなくて➡ 288 00:21:24,683 --> 00:21:26,685 種族の名前なの! 289 00:21:26,685 --> 00:21:30,356 お主が はべらせる者は こうして増えてゆくのだな。 290 00:21:30,356 --> 00:21:32,358 違うってば! 291 00:21:32,358 --> 00:21:36,362 《絶対おもしろがってるでしょ。 神様め~!》 292 00:21:36,362 --> 00:21:40,032 ごめんね 勝手に名前付けちゃって。 293 00:21:40,032 --> 00:21:43,869 いや こちらから頼もうと 思っていたんだ。 へっ? 294 00:21:43,869 --> 00:21:47,673 お前は俺たちに 道を示してくれたからな。 295 00:21:51,210 --> 00:21:56,048 このシンキ率いるゴブリンは ネフェルティマに忠誠を誓おう。 296 00:21:56,048 --> 00:22:01,654 俺に名を与えてくれたからには お前は俺のあるじだ。 297 00:22:04,657 --> 00:22:08,561 《い… いいのかな。 でも…》 298 00:22:10,496 --> 00:22:13,299 (ネマ)よろしくね 森鬼!