1 00:00:02,002 --> 00:00:05,172 (デールラント)君たちのおかげで 不正を明らかにすることができた。 2 00:00:05,172 --> 00:00:07,174 領主として礼を言おう。 3 00:00:07,174 --> 00:00:09,509 特に ヒールラン・デュト。 4 00:00:09,509 --> 00:00:12,512 君の洞察力と調査能力は すばらしい。 5 00:00:12,512 --> 00:00:15,349 (デールラント)王宮で 私の力になってくれないか。 6 00:00:15,349 --> 00:00:20,020 (ヒールラン)いえ 王宮の仕事に 戻るつもりはありませんので。 7 00:00:20,020 --> 00:00:22,022 (デールラント)そうか 残念だ。 8 00:00:22,022 --> 00:00:25,025 (ネマ)じゃあ 私のとこに来てください。 9 00:00:25,025 --> 00:00:27,194 ベルおねーさんも! 10 00:00:27,194 --> 00:00:29,696 (デールラント)なるほど それもありだな。 11 00:00:29,696 --> 00:00:31,698 私の… とは? 12 00:00:31,698 --> 00:00:34,368 (デールラント)ネマは 今 とある計画をしていてね。 13 00:00:34,368 --> 00:00:38,705 ただ この件に関われば 身に危険が及ぶ可能性が出てくる。 14 00:00:38,705 --> 00:00:41,708 そして 計画の全容を話すには➡ 15 00:00:41,708 --> 00:00:45,412 ここにいる全員に 「名に誓って」もらう必要がある。 16 00:00:47,381 --> 00:00:51,685 もちろん 殿下もですよ。 よろしいですか? 17 00:00:54,221 --> 00:00:58,425 (ヴィル)他に言わないと ヴィルヘルト・レガ・ガシェの名に誓おう。 18 00:02:45,365 --> 00:02:49,069 以上が ネマが考えた計画の全容だ。 19 00:02:51,038 --> 00:02:53,040 フッ なるほど。 20 00:02:53,040 --> 00:02:55,042 魔物を集めて施設を作るとは➡ 21 00:02:55,042 --> 00:02:57,377 本当に突拍子もないことを 思いつくな。 22 00:02:57,377 --> 00:02:59,546 (ラルフ)ネマの愛らしさは➡ 23 00:02:59,546 --> 00:03:02,315 魔物にもわかるってことだね。 《ネマ:お兄ちゃん…》 24 00:03:02,315 --> 00:03:05,986 この件は 次期当主として ラルフに表立ってもらう。 25 00:03:05,986 --> 00:03:09,656 ネマとの時間が増えるなら 喜んで。 26 00:03:09,656 --> 00:03:12,159 俺も協力しよう。 ゲッ! 27 00:03:12,159 --> 00:03:15,996 殿下 公務がありますが。 28 00:03:15,996 --> 00:03:18,999 無論 おろそかにするつもりはない。 29 00:03:18,999 --> 00:03:22,002 公務の合間に 王都から融通を利かせる。 30 00:03:22,002 --> 00:03:24,004 《まあ それならいいか…》 31 00:03:24,004 --> 00:03:26,339 お二人は どうですか? 32 00:03:26,339 --> 00:03:28,675 お受けいたします。 (アリアベル)私も! 33 00:03:28,675 --> 00:03:32,345 (デールラント)では 雇用条件を 相談したいのだが…。 34 00:03:32,345 --> 00:03:37,350 (ノックス)ピューイ。 《ノックスの声 ということは…》 35 00:03:37,350 --> 00:03:40,353 おかえり! 森鬼! 36 00:03:40,353 --> 00:03:42,689 どうだった? (森鬼)この辺りのゴブリンと➡ 37 00:03:42,689 --> 00:03:45,392 話はついた。 よかった! 38 00:03:47,360 --> 00:03:51,364 ネマ 彼のこと 紹介してくれるかな? 39 00:03:51,364 --> 00:03:53,700 森鬼は 元ホブゴブリンで➡ 40 00:03:53,700 --> 00:03:57,037 進化して今は 謎のせーめーたいになったのよ。 41 00:03:57,037 --> 00:04:00,307 ゴ… ゴブリンって…。 42 00:04:00,307 --> 00:04:02,976 父上がついていながら。 43 00:04:02,976 --> 00:04:05,312 森鬼は 真名で縛られている。 44 00:04:05,312 --> 00:04:07,981 ネマに護衛がついたと思っておけ。 45 00:04:07,981 --> 00:04:10,650 くっ…! 《パパン公認なら➡ 46 00:04:10,650 --> 00:04:13,320 お兄ちゃんも何も言えないか》 47 00:04:13,320 --> 00:04:16,323 じゃあ 森鬼 詳しいお話を教えて。 48 00:04:16,323 --> 00:04:19,326 (森鬼)ああ この周囲に出没していたのは➡ 49 00:04:19,326 --> 00:04:21,828 ホブゴブリン率いる16匹の群れだった。 50 00:04:21,828 --> 00:04:24,498 計画を説明したが 理解しなかったので➡ 51 00:04:24,498 --> 00:04:27,667 勝負して 俺の下に入ることになった。 52 00:04:27,667 --> 00:04:31,671 虫が案内すると言っていたから 洞窟まで たどりつけるだろう。 53 00:04:31,671 --> 00:04:34,674 《虫って… 精霊って言おうね》 54 00:04:34,674 --> 00:04:38,345 ゴブリンのほうは ひとまず大丈夫かな。 55 00:04:38,345 --> 00:04:43,016 おとー様 レニスのコボルトの情報は ありますか? 56 00:04:43,016 --> 00:04:46,019 大規模な群れの目撃情報と➡ 57 00:04:46,019 --> 00:04:49,022 商隊の襲撃が報告されていたが…。 58 00:04:49,022 --> 00:04:51,358 はんちょーさん! 59 00:04:51,358 --> 00:04:53,360 もっと深刻ですよね? 60 00:04:53,360 --> 00:04:55,362 (カイルス)はい。 61 00:04:55,362 --> 00:04:59,966 およそ100匹のコボルトが 本体の他 5つの群れに分かれており➡ 62 00:04:59,966 --> 00:05:03,970 それぞれに警備 斥候など 役割も決まっているようです。 63 00:05:03,970 --> 00:05:06,139 群れの長には ハイコボルト➡ 64 00:05:06,139 --> 00:05:09,643 本体の長には 更に上位の ウェアウルフがいるようです。 65 00:05:09,643 --> 00:05:12,813 ウェアウルフ!? そんな情報まで…。 66 00:05:12,813 --> 00:05:15,482 現在は 冒険者組合にも依頼中。 67 00:05:15,482 --> 00:05:19,319 我々も このあと レニスの事後処理に 向かうことになっています。 68 00:05:19,319 --> 00:05:23,323 失礼ですが 責任者は どのような方ですか? 69 00:05:23,323 --> 00:05:25,325 責任者でございますか? 70 00:05:25,325 --> 00:05:31,164 なるほど。 何者かが 王都への 情報を止めている可能性 か…。 71 00:05:31,164 --> 00:05:34,167 統括本部隊隊長の以前の所属は➡ 72 00:05:34,167 --> 00:05:36,837 中央部隊の1隊長だったそうで➡ 73 00:05:36,837 --> 00:05:39,839 人事異動で こちらに来たと 伺っております。 74 00:05:39,839 --> 00:05:45,345 《つまり左遷か。 でも これだけじゃ判断できないな》 75 00:05:45,345 --> 00:05:48,348 (デールラント)森鬼を襲ったのは 冒険者ということだったが➡ 76 00:05:48,348 --> 00:05:51,017 何者かが冒険者を装っていたか➡ 77 00:05:51,017 --> 00:05:53,353 あるいは組合に依頼を出したのか。 78 00:05:53,353 --> 00:05:57,190 いずれにしても 敵はとても大きな 組織の可能性が出てくる。 79 00:05:57,190 --> 00:05:59,192 (アリアベル)あの…。 80 00:05:59,192 --> 00:06:01,795 冒険者組合を調べてみましょうか。 81 00:06:01,795 --> 00:06:04,464 依頼を出した支部も 絞られると思います。 82 00:06:04,464 --> 00:06:06,633 ありがたいですが➡ 83 00:06:06,633 --> 00:06:10,971 敵がどこに潜んでいるか わからない以上 危険です。 84 00:06:10,971 --> 00:06:16,810 公爵は 他の領地や騎士団にも 間諜がいると考えているのか? 85 00:06:16,810 --> 00:06:19,312 はい その可能性は高いかと。 86 00:06:19,312 --> 00:06:23,316 《それって スパイが あっちこっちに いるってことだよね。 87 00:06:23,316 --> 00:06:27,487 思ったより大変な 状況なのかな…》 88 00:06:27,487 --> 00:06:29,823 心配いらないよ ネマ。 89 00:06:29,823 --> 00:06:33,994 陛下が 後れを取るなんてことないから。 90 00:06:33,994 --> 00:06:39,332 《そうだ いけない。 淑女たるもの 常に笑顔でいなくちゃ》 91 00:06:39,332 --> 00:06:41,334 はい! 92 00:06:43,336 --> 00:06:45,338 フッ。 93 00:06:45,338 --> 00:06:47,674 どこに敵がいるか わからない以上➡ 94 00:06:47,674 --> 00:06:52,846 この件について 我々だけにわかる 名称が必要だな。 よし! 95 00:06:52,846 --> 00:06:54,848 敵の名称を 「ルノハーク」➡ 96 00:06:54,848 --> 00:06:59,552 魔物が襲われた今回の事件を 「南方領事件」とする。 97 00:07:01,454 --> 00:07:03,623 《ルノハーク! って➡ 98 00:07:03,623 --> 00:07:05,959 前世で言う アレだよね。 99 00:07:05,959 --> 00:07:08,295 なるほど… それなら対峙するとか➡ 100 00:07:08,295 --> 00:07:11,631 襲われたとか言っても 怪しまれないかも…》 101 00:07:11,631 --> 00:07:15,802 私は明日 王都に戻るが ラルフたちは視察を続ける。 102 00:07:15,802 --> 00:07:18,972 引き続き 護衛を頼めないだろうか。 103 00:07:18,972 --> 00:07:21,141 騎士団は 民のためのもの。 104 00:07:21,141 --> 00:07:24,344 むちゃな頼みとは わかっているのだが…。 105 00:07:27,480 --> 00:07:30,317 今は オスフェ家の皆様を お守りすることが➡ 106 00:07:30,317 --> 00:07:33,820 民のためになると考えております。 107 00:07:33,820 --> 00:07:35,989 皆さん…➡ 108 00:07:35,989 --> 00:07:40,493 ありがとうございます。 よろしくお願いします! 109 00:07:40,493 --> 00:07:44,164 おとー様 私たちのレニス行きは…。 110 00:07:44,164 --> 00:07:49,169 はあ… ダメと言っても聞かないだろう? 111 00:07:49,169 --> 00:07:53,340 はい! コボルトたちも 計画に入れたいのです。 112 00:07:53,340 --> 00:07:57,510 さあ ここからは 大人の話だ。 そろそろ休みなさい。 113 00:07:57,510 --> 00:07:59,679 はい! ラースくん! 114 00:07:59,679 --> 00:08:03,450 一緒に寝よ~! ダメだよ ネマ。 115 00:08:03,450 --> 00:08:06,953 ラースは ヴィルの聖獣なんだから 僕と寝よう。 116 00:08:06,953 --> 00:08:09,456 ラースくんと寝るの! 117 00:08:09,456 --> 00:08:12,625 わがままを言ってはいけないよ。 じゃあ…➡ 118 00:08:12,625 --> 00:08:15,028 森鬼と一緒に寝るもん! 119 00:08:16,963 --> 00:08:19,132 では こちらは森鬼を借りよう。 120 00:08:19,132 --> 00:08:23,136 聞きたいことも いろいろとあるしね。 わ~い! 121 00:08:23,136 --> 00:08:26,339 はいっ ラースくんは ここね! 122 00:08:29,309 --> 00:08:33,646 グラーティア 出ておいで。 123 00:08:33,646 --> 00:08:38,051 怖くないよ。 最高級もふもふだよ~。 124 00:08:40,653 --> 00:08:42,822 ね~! 125 00:08:42,822 --> 00:08:44,991 よ~し 私も➡ 126 00:08:44,991 --> 00:08:47,660 もふ~ん! 127 00:08:47,660 --> 00:08:52,499 《はあ~ 最高級もふもふ 幸せ~。 128 00:08:52,499 --> 00:08:58,304 よ~し 明日はコボルトに会うために レニスに向かって出発だあ!》 129 00:09:01,608 --> 00:09:04,277 (ヴィル)レニスに着く前に もう一度 確認しておこう。 130 00:09:04,277 --> 00:09:08,448 ネマの例の計画についてだが…。 131 00:09:08,448 --> 00:09:13,453 例の計画では 不便だな。 何かいい名称はないものかな。 132 00:09:13,453 --> 00:09:16,289 う~ん そうだねぇ…。 133 00:09:16,289 --> 00:09:19,459 魔物と仲よし計画 なんてどうかな。 134 00:09:19,459 --> 00:09:22,462 《お兄ちゃん! それは残念すぎるよ! 135 00:09:22,462 --> 00:09:25,965 施設を利用する冒険者的には 敵だし!》 136 00:09:25,965 --> 00:09:29,769 おいおい 頭悪そうな付け方するなよ ラルフ。 137 00:09:31,805 --> 00:09:33,973 じゃあ ヴィルは いい名前 考えたんだね。 138 00:09:33,973 --> 00:09:37,310 俺か? そうだな…。 139 00:09:37,310 --> 00:09:40,480 シアナ計画 というのは どうだ? 140 00:09:40,480 --> 00:09:43,817 シアナ? 《ラーシア語じゃないよね?》 141 00:09:43,817 --> 00:09:47,487 神代語で 「つよさ」 「いさましさ」という意味だ。 142 00:09:47,487 --> 00:09:51,825 お前は 創造の神に 気に入られているようだからな。 143 00:09:51,825 --> 00:09:54,160 そ… そんなことないよ。 144 00:09:54,160 --> 00:09:56,996 (ヴィル)ラース ソル殿 森鬼➡ 145 00:09:56,996 --> 00:09:59,999 それに その蜘蛛… グラーティアといったか➡ 146 00:09:59,999 --> 00:10:03,670 お前の周りには 尋常ではない力が 集まっているんだぞ。 147 00:10:03,670 --> 00:10:07,373 創造の神が集めたと思っても しかたないだろう。 148 00:10:09,509 --> 00:10:14,013 私だけじゃなくて 神様は みんなのことが好きなんだよ! 149 00:10:14,013 --> 00:10:16,516 おにー様も ヴィも! 150 00:10:16,516 --> 00:10:19,853 そうだな。 王族の血が入ると➡ 151 00:10:19,853 --> 00:10:22,021 何かしら特別になるからな。 152 00:10:22,021 --> 00:10:25,024 俺たちのことも 少しは気にかけているだろう。 153 00:10:25,024 --> 00:10:28,862 《う~ん… 最強もふもふ ラースくんがついてるヴィは➡ 154 00:10:28,862 --> 00:10:32,565 かなりお気に入り上位だと 思うけどなあ…》 155 00:10:36,870 --> 00:10:40,206 (カーナ)えっ では ネマを置いて 戻ってきたのですか!? 156 00:10:40,206 --> 00:10:43,543 ああ でも ラルフもついているし 大丈夫だよ。 157 00:10:43,543 --> 00:10:46,212 (カーナ)信っじられない…。 158 00:10:46,212 --> 00:10:48,381 ネマは まだ5歳なんですのよ!? 159 00:10:48,381 --> 00:10:52,385 王都の外に出すのが どんなに危険か理解してまして!? 160 00:10:52,385 --> 00:10:56,055 大丈夫だよ 炎竜殿とラース殿も ついておられるし➡ 161 00:10:56,055 --> 00:10:58,391 別の使役も増やしているからな。 162 00:10:58,391 --> 00:11:01,828 (セルリア)それで ネマは 今度は 何をたくらんでいますの? 163 00:11:01,828 --> 00:11:05,665 お見通しだなあ。 実は…。 164 00:11:05,665 --> 00:11:08,001 《カーナ:それから お母様と私は➡ 165 00:11:08,001 --> 00:11:10,837 オスフェ領内の魔物の大量発生と➡ 166 00:11:10,837 --> 00:11:13,840 それが何者かの企てであることを 聞いたのです。 167 00:11:13,840 --> 00:11:16,176 なんてことでしょう…! 168 00:11:16,176 --> 00:11:19,012 魔物も 創造の神が 作られたものですのに➡ 169 00:11:19,012 --> 00:11:22,182 人間が私利私欲のために 利用するなんて➡ 170 00:11:22,182 --> 00:11:24,517 どんな罰が下るのか➡ 171 00:11:24,517 --> 00:11:27,353 想像しただけでも ざまあみろですわ!》 172 00:11:27,353 --> 00:11:30,857 カーナ。 悪いことを 考えているときのデールと➡ 173 00:11:30,857 --> 00:11:33,359 同じ顔をしていますよ。 174 00:11:33,359 --> 00:11:35,528 そんな顔してるのかい? 175 00:11:35,528 --> 00:11:39,866 それで あの子は魔物の牧場を 作りたいということなのね。 176 00:11:39,866 --> 00:11:43,870 牧場って… まあ そうだな。 177 00:11:43,870 --> 00:11:47,874 では 私は牧場の人材集めを いたしましょう。 178 00:11:47,874 --> 00:11:50,543 各組合に 話を持っていくついでに➡ 179 00:11:50,543 --> 00:11:54,213 優秀そうな者を 引き抜いてまいります。 180 00:11:54,213 --> 00:11:56,716 《私は何をしようかしら…。 181 00:11:56,716 --> 00:11:59,719 ネマが どんなふうに 作りたいかが わかれば➡ 182 00:11:59,719 --> 00:12:03,489 必要なものを集めたり 準備ができますのに…》 183 00:12:03,489 --> 00:12:05,491 お父様! 184 00:12:05,491 --> 00:12:09,329 私 ネマに会いたいですわ。 かなえてやりたいがね➡ 185 00:12:09,329 --> 00:12:12,999 殿下が いらっしゃるから 護衛の余裕がないんだ。 でも! 186 00:12:12,999 --> 00:12:17,670 そうね… 冒険者組合に 護衛を依頼するのは どうかしら。 187 00:12:17,670 --> 00:12:20,506 冒険者組合に? (セルリア)ええ。 188 00:12:20,506 --> 00:12:24,177 ちょうどよいことに フィリップから手紙が届きましたの。 189 00:12:24,177 --> 00:12:26,512 まあ! フィリップ小父様! 190 00:12:26,512 --> 00:12:30,516 最後に会ったのは ネマが生まれたときだったかしら。 191 00:12:30,516 --> 00:12:33,019 明日には王都に着くので➡ 192 00:12:33,019 --> 00:12:35,021 久しぶりに みんなに会いたいですって。 193 00:12:35,021 --> 00:12:38,691 なるほど! 彼は かつて 私が実戦を学ぶため➡ 194 00:12:38,691 --> 00:12:41,194 冒険者をしていた頃の側近だ。 195 00:12:41,194 --> 00:12:44,864 数少ない紫の階級の 冒険者の一人でもあるし➡ 196 00:12:44,864 --> 00:12:47,867 カーナの指導者としても適任だろう。 197 00:12:47,867 --> 00:12:50,370 えっ!? 指導者って…? 198 00:12:50,370 --> 00:12:52,372 これからのことを考えると➡ 199 00:12:52,372 --> 00:12:55,875 魔物討伐くらい 経験しておいたほうがいい。 200 00:12:55,875 --> 00:12:59,212 《それは お父様の動き方次第では➡ 201 00:12:59,212 --> 00:13:03,650 私たちも 敵の標的になるということ…?》 202 00:13:03,650 --> 00:13:07,320 楽しそうですわ! フフフフッ。 203 00:13:07,320 --> 00:13:09,989 王都の外には 危険がたくさんある。 204 00:13:09,989 --> 00:13:11,991 覚悟はあるんだね? 205 00:13:11,991 --> 00:13:14,494 はい 望むところですわ! 206 00:13:14,494 --> 00:13:18,831 ネマのそばにいるために 私 強くならないといけませんの。 207 00:13:18,831 --> 00:13:22,669 それでは カーナ 必要なものを自分で準備なさい。 208 00:13:22,669 --> 00:13:26,339 特に武器は 自分でそろえないと 意味がありませんからね。 209 00:13:26,339 --> 00:13:28,341 はい! 210 00:13:28,341 --> 00:13:33,346 《待っていてね ネマ。 私 うんと頑張りますから!》 211 00:13:39,185 --> 00:13:43,189 ここが レニス…。 212 00:13:43,189 --> 00:13:46,526 《コボルトたちは どこにいるのかな? 213 00:13:46,526 --> 00:13:48,861 早く会いたいんだけど…》 214 00:13:48,861 --> 00:13:50,863 (ラルフ)ネマ。 215 00:13:50,863 --> 00:13:53,032 おとなしくしているんだよ。 216 00:13:53,032 --> 00:13:55,535 この先 何があるか わからないからね。 217 00:13:55,535 --> 00:13:57,870 は… はい。 218 00:13:57,870 --> 00:14:02,875 《そうだ ここは コボルトたちとの 戦いの最前線なんだ》 219 00:14:05,812 --> 00:14:07,980 ヴィルヘルト殿下 ならびに➡ 220 00:14:07,980 --> 00:14:11,818 オスフェ公爵家の ご子息 ご令嬢がご到着だ。 221 00:14:11,818 --> 00:14:13,820 開門願おう。 222 00:14:15,822 --> 00:14:18,024 しばし待たれよ。 223 00:14:27,166 --> 00:14:31,671 失礼します。 殿下 隊長が ご挨拶したいとのことです。 224 00:14:31,671 --> 00:14:33,840 わかった。 225 00:14:33,840 --> 00:14:36,843 本物の殿下かどうか 確認ってところかな。 226 00:14:36,843 --> 00:14:41,347 いいさ 彼らも街を守るのに 必死なんだろう。 227 00:14:41,347 --> 00:14:44,550 ネマは ここで待っていてね。 え~っ! 228 00:14:50,690 --> 00:14:52,859 《いいもん!》 229 00:14:52,859 --> 00:14:56,662 風の精霊さん 外のことを教えてね。 230 00:14:58,865 --> 00:15:01,300 (ヴィル)任務ご苦労。 皆 楽にせよ。 231 00:15:01,300 --> 00:15:03,803 《聞こえる ヴィの声だ》 232 00:15:03,803 --> 00:15:05,972 (ディラン)はっ。 233 00:15:05,972 --> 00:15:08,307 今回 前触れなく立ち寄ったのは➡ 234 00:15:08,307 --> 00:15:11,477 彼 ラルフリード・オスフェに つきあってのことだ。 235 00:15:11,477 --> 00:15:16,983 (ディラン)王国騎士団第一部隊 パーゼス方面隊隊長 ディラン・ノーチスです。 236 00:15:16,983 --> 00:15:20,653 失礼ながら この周辺は コボルトの出現が相次いでおり➡ 237 00:15:20,653 --> 00:15:25,658 危険です。 早急に 移動されたほうがよいかと…。 238 00:15:25,658 --> 00:15:28,161 これは 父の命令でもあるのです。 239 00:15:28,161 --> 00:15:30,163 領主代理として 魔物被害を➡ 240 00:15:30,163 --> 00:15:32,331 しっかり見てくるよう 言われております。 241 00:15:32,331 --> 00:15:36,502 さっ さようですか。 う~ん…。 242 00:15:36,502 --> 00:15:41,174 わかりました。 では 代主様のもとへご案内いたします。 243 00:15:41,174 --> 00:15:45,344 《うまくいったっぽい!》 244 00:15:45,344 --> 00:15:47,513 すんなり信じてもらえて よかったね。 245 00:15:47,513 --> 00:15:49,515 当然だろ。 246 00:15:49,515 --> 00:15:52,852 《ネマ:う~ん あの2人 息ぴったりでは? 247 00:15:52,852 --> 00:15:55,354 めちゃめちゃ頼もしいぞ!》 248 00:15:59,358 --> 00:16:02,962 (パーゼス)おいでくださり ありがとうございます。 249 00:16:02,962 --> 00:16:05,965 パーゼス侯 ちゃんと休まれていますか? 250 00:16:05,965 --> 00:16:11,637 いやはや コボルトが活発化して おりまして なかなか…。 251 00:16:11,637 --> 00:16:13,973 《あのタヌキは誰だ? 252 00:16:13,973 --> 00:16:18,311 例の左遷された隊長さんかな… 鎧着てるし。 253 00:16:18,311 --> 00:16:20,980 てゆうか➡ 254 00:16:20,980 --> 00:16:24,984 部屋の趣味 悪~っ》 255 00:16:24,984 --> 00:16:28,321 それで コボルトへの対処ですが➡ 256 00:16:28,321 --> 00:16:30,990 騎士団のみでは 人手が足りないので➡ 257 00:16:30,990 --> 00:16:35,661 冒険者組合に依頼し 討伐隊を 組織しているところです。 258 00:16:35,661 --> 00:16:37,997 決行は いつごろになりますか? 259 00:16:37,997 --> 00:16:41,334 赤のフラーダが 到着してからになりますね。 260 00:16:41,334 --> 00:16:45,004 フラーダか… 聞いたことがあるな。 261 00:16:45,004 --> 00:16:49,008 俺が聞いたときは まだ青のフラーダだったが。 262 00:16:49,008 --> 00:16:52,011 《王太子が知っている パーティかあ…。 263 00:16:52,011 --> 00:16:54,680 すご~く強いんだろうなあ…。 264 00:16:54,680 --> 00:16:57,350 って コボルト 全滅しちゃうじゃん! 265 00:16:57,350 --> 00:17:00,286 それは困る! そのパーティが到着する前に➡ 266 00:17:00,286 --> 00:17:02,955 なんとかコボルトに接触しないと…》 267 00:17:02,955 --> 00:17:05,625 ネマ? じ… 時間があるなら➡ 268 00:17:05,625 --> 00:17:07,960 まちの様子を 見てきてもいいですよね。 269 00:17:07,960 --> 00:17:09,962 え…? 270 00:17:09,962 --> 00:17:14,634 街の中と外を確認しておけば 父上にも説明しやすいですから。 271 00:17:14,634 --> 00:17:17,970 《お兄ちゃん ナイス!》 272 00:17:17,970 --> 00:17:22,975 王国騎士団の面々もいる。 確認だけなら大丈夫だろう。 273 00:17:22,975 --> 00:17:27,280 そ… そうですか。 では 少しだけなら。 274 00:17:32,652 --> 00:17:35,154 これは…。 275 00:17:35,154 --> 00:17:37,657 この辺りは 騎士団も巡回しているし➡ 276 00:17:37,657 --> 00:17:39,992 まだいいほうだろう。 277 00:17:39,992 --> 00:17:41,994 貧民街へ向かおう。 278 00:17:48,167 --> 00:17:51,003 子どもの栄養状態がよくないな。 279 00:17:51,003 --> 00:17:54,674 パーゼス侯も 物資を送ってるはずだけど。 280 00:17:54,674 --> 00:17:58,010 (ヴィル)途中で 何者かが横領している か…? 281 00:17:58,010 --> 00:18:01,280 (ラルフ)調べてみる必要が ありそうだね。 282 00:18:01,280 --> 00:18:05,284 《同じガシェ王国なのに こんなに格差が…》 283 00:18:05,284 --> 00:18:07,286 何!? (鳴き声) 284 00:18:07,286 --> 00:18:09,288 ネマ? 285 00:18:12,291 --> 00:18:14,293 森鬼! 286 00:18:17,630 --> 00:18:19,632 コイツめ! エイ エイ! (鳴き声) 287 00:18:19,632 --> 00:18:22,301 (ラッジ)何をしている! 288 00:18:22,301 --> 00:18:25,004 (ベルガー)よ… よそ者には 関係ないだろ! 289 00:18:27,640 --> 00:18:30,643 《何かいる…。 290 00:18:30,643 --> 00:18:32,645 子犬!?》 291 00:18:35,314 --> 00:18:38,317 その子に何をしたの! 292 00:18:38,317 --> 00:18:41,988 い… いぬは敵って 父ちゃんが言ってたんだ。 293 00:18:41,988 --> 00:18:44,323 敵を倒して何が悪い! 294 00:18:44,323 --> 00:18:46,826 《ネマ:う~ん… お父さんが 言ってる 「いぬ」って➡ 295 00:18:46,826 --> 00:18:49,662 コボルトのことだと思うけど…》 296 00:18:49,662 --> 00:18:52,999 (ネマ)本当に その子は敵なのですか? 297 00:18:52,999 --> 00:18:57,670 仮に敵だとしても 無抵抗の者を 一方的に傷つけるのは➡ 298 00:18:57,670 --> 00:18:59,672 恥ずべき行為ですよ。 299 00:18:59,672 --> 00:19:01,607 くっ!? う…。 300 00:19:01,607 --> 00:19:03,609 うっせ~ チビ! 301 00:19:05,611 --> 00:19:08,280 はっ 放せ~! 動くな。 暴れるな。 302 00:19:08,280 --> 00:19:11,784 (ベルガー)おい 聞いてんのかよ…! すぐ力に頼ってはいけません。 303 00:19:11,784 --> 00:19:17,623 力とは 弱いものを守るために 使うものだからです。 304 00:19:17,623 --> 00:19:20,626 これ以上 危害は加えないわ。 305 00:19:20,626 --> 00:19:24,030 だから その子を渡しなさい。 306 00:19:32,638 --> 00:19:34,807 ひどいケガ…。 307 00:19:34,807 --> 00:19:37,309 《すぐお兄ちゃんに 癒しの魔法を➡ 308 00:19:37,309 --> 00:19:39,979 かけてもらわないと》 309 00:19:39,979 --> 00:19:43,149 あなたが守りたいのは なんですか? 310 00:19:43,149 --> 00:19:46,652 あちらにいる彼らでは ないのですか? 311 00:19:46,652 --> 00:19:50,322 くっ… 貴族のお前に 何がわかるんだよ! 312 00:19:50,322 --> 00:19:53,993 (ネマ)力とは 強さだけではありません。 313 00:19:53,993 --> 00:19:58,664 あなたが道を外れず ひきょうにも卑屈にもならず➡ 314 00:19:58,664 --> 00:20:04,670 何か一つ この騎士たちのように 誇れる強さを身につけられれば➡ 315 00:20:04,670 --> 00:20:09,375 大切なものを守れる すてきな男性になるでしょう。 316 00:20:12,344 --> 00:20:16,682 俺は冒険者 赤のガイ・クリエスの息子 ベルガーだ! 317 00:20:16,682 --> 00:20:21,020 俺も親父のように みんなを 守れるくらい強くなるからな! 318 00:20:21,020 --> 00:20:26,025 私は ネフェルティマ・オスフェ。 覚えておきますわ。 319 00:20:32,364 --> 00:20:35,067 女神の癒し手。 320 00:20:43,375 --> 00:20:45,711 もう大丈夫だよ。 321 00:20:45,711 --> 00:20:48,047 よかった~! (子犬)クウ~ン。 322 00:20:48,047 --> 00:20:50,716 わっ! くすぐったいよ! 323 00:20:50,716 --> 00:20:53,719 あなたのおかーさんは どこかな? 324 00:20:53,719 --> 00:20:55,721 キュウン。 325 00:20:57,723 --> 00:21:00,993 (ネマ)森…? どういうこと? 326 00:21:00,993 --> 00:21:04,663 あなた ここで飼われてる子じゃないの? 327 00:21:04,663 --> 00:21:07,333 あるじ 気づいていないようだが➡ 328 00:21:07,333 --> 00:21:10,002 それは コボルトの子だぞ。 329 00:21:10,002 --> 00:21:12,338 (3人)はあ? 330 00:21:12,338 --> 00:21:16,842 《ネマ:コボルト~!? どう見ても しば犬だよ!》 331 00:21:16,842 --> 00:21:19,678 本当に ネマは引きがいいというか➡ 332 00:21:19,678 --> 00:21:22,681 神に選ばれているというか…。 333 00:21:22,681 --> 00:21:28,687 しかし 親に返すといっても コボルトから攻撃されそうだな。 334 00:21:28,687 --> 00:21:33,692 (ネマ)この子がいても? 誘拐犯と思われるだろうな。 335 00:21:33,692 --> 00:21:36,028 う~ん…。 336 00:21:36,028 --> 00:21:38,364 クゥン。 337 00:21:38,364 --> 00:21:41,700 クゥン…。 338 00:21:41,700 --> 00:21:47,106 心配させてごめんね。 大丈夫だよ。 339 00:21:49,041 --> 00:21:52,044 行こう! 聖獣のラースくんがいれば➡ 340 00:21:52,044 --> 00:21:55,347 コボルトも すぐには攻撃できないよ! 341 00:21:57,716 --> 00:21:59,985 (ラース)ガァウ。 342 00:21:59,985 --> 00:22:03,289 お前は本当にネマに甘いな。 343 00:22:05,324 --> 00:22:10,029 《絶対に おかーさんのところへ 帰れるからね》