1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 《誠一郎:インドラーク騎士団長に 管理された この昼食も➨ 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,173 今日で 3度目。 3 00:00:06,173 --> 00:00:09,009 しかも 食べたあとは 中庭に連れて行かれ➨ 4 00:00:09,009 --> 00:00:12,346 昼休憩 ギリギリまで 離してもらえない。 5 00:00:12,346 --> 00:00:14,348 夕食も同じだ。 6 00:00:14,348 --> 00:00:16,350 終業後 迎えに来て➨ 7 00:00:16,350 --> 00:00:18,352 美味しい食事と 悠々とした時間を➨ 8 00:00:18,352 --> 00:00:21,688 堪能させられている》 9 00:00:21,688 --> 00:00:23,857 (アレシュ)これも食べろ。 10 00:00:23,857 --> 00:00:27,527 (アレシュ)お前の好みの味だ。 11 00:00:27,527 --> 00:00:29,830 ありがとうございます。 12 00:00:35,035 --> 00:00:38,538 《誠一郎:この人… 偉い人のはずなのに➨ 13 00:00:38,538 --> 00:00:41,708 なんで こんなに 世話を焼いてくるんだ。 14 00:00:41,708 --> 00:00:45,712 しかし このままじゃ 予定の仕事が終わらない。 15 00:00:45,712 --> 00:00:49,049 となると もう残された手はひとつ。 16 00:00:49,049 --> 00:00:52,386 ヘルムートさんには 許可を取ったし…。 17 00:00:52,386 --> 00:00:54,388 仕事を持ち帰る!》 18 00:00:56,390 --> 00:00:58,725 お疲れ様です。 19 00:00:58,725 --> 00:01:00,661 何を企んでいる。 20 00:01:00,661 --> 00:01:02,663 いえ 特に何も。 21 00:01:02,663 --> 00:01:06,066 無駄なことに 体力は使わない主義なんです。 22 00:02:50,037 --> 00:02:53,040 (誠一郎)あのぅ それで…。 23 00:02:53,040 --> 00:02:57,878 先日 命を助けてもらった 謝礼をしたいのですが…。 24 00:02:57,878 --> 00:03:00,147 俺を男娼扱いする気か? 25 00:03:00,147 --> 00:03:03,483 いえ そんなつもりでは…。 26 00:03:03,483 --> 00:03:05,485 何もいらない。 27 00:03:05,485 --> 00:03:09,489 《そう言われても…。 近いうちに なんとかしなきゃ》 28 00:03:09,489 --> 00:03:12,492 明日は休みだ。 一日寝ていろ。 29 00:03:12,492 --> 00:03:16,496 いえ…。 なんだ。 用事でもあるのか。 30 00:03:16,496 --> 00:03:19,166 この世界の事を もっと知りたいので➨ 31 00:03:19,166 --> 00:03:21,168 図書館に行ってきます。 32 00:03:21,168 --> 00:03:23,170 お前に 一番必要なものは➨ 33 00:03:23,170 --> 00:03:25,338 知識ではなく休息だぞ。 34 00:03:25,338 --> 00:03:28,341 それは承知していますが…。 35 00:03:28,341 --> 00:03:32,846 言っておくが 栄養剤の類は絶対禁止だからな。 36 00:03:32,846 --> 00:03:34,848 頼ろうとしてないだろうな。 37 00:03:34,848 --> 00:03:38,018 まさか そんな わかっていますとも。 38 00:03:38,018 --> 00:03:42,823 あの薬で死にかけたんですから もう飲んだりしません。 39 00:03:44,858 --> 00:03:47,360 そうか。 40 00:03:47,360 --> 00:03:49,863 フッ…。 41 00:03:49,863 --> 00:03:52,532 《アレシュ:そうやって 微笑んでいれば➨ 42 00:03:52,532 --> 00:03:56,136 多少のくたびれ感は 緩和されるのにな》 43 00:04:02,642 --> 00:04:04,644 ん? (ドアベル) 44 00:04:04,644 --> 00:04:07,981 おや いらっしゃい。 こんばんは。 45 00:04:07,981 --> 00:04:12,486 《誠一郎:ああは言ったが 疲れがたまってるんだよな。 46 00:04:12,486 --> 00:04:17,824 あの薬が強すぎただけで もう少し弱い栄養剤なら…》 47 00:04:17,824 --> 00:04:21,328 うわっ! こんな事だろうと思ったんだよ! 48 00:04:21,328 --> 00:04:24,498 (誠一郎)インドラーク騎士団長!? なんで ここに…。 49 00:04:24,498 --> 00:04:26,500 (アレシュ)ちょっと来い! 50 00:04:26,500 --> 00:04:28,502 (誠一郎)いだだ…。 (ドアの開閉音) 51 00:04:28,502 --> 00:04:30,504 うっ…。 52 00:04:30,504 --> 00:04:33,006 あの… お帰りになられたのでは? 53 00:04:33,006 --> 00:04:35,008 お前の様子を見ていれば➨ 54 00:04:35,008 --> 00:04:37,344 ここに寄ることは 目に見えていたんだ。 55 00:04:37,344 --> 00:04:40,013 栄養剤は飲むなと言ったよな? 56 00:04:40,013 --> 00:04:43,683 はい。 なので 他のものを…。 屁理屈を。 57 00:04:43,683 --> 00:04:47,687 あの店には もうお前に 何も売るなと俺から言っておく。 58 00:04:47,687 --> 00:04:50,357 ええっ!? そんな! 59 00:04:50,357 --> 00:04:52,359 職権濫用じゃないです!? 60 00:04:52,359 --> 00:04:55,862 うるさい! 自分の体質が わかっているのか!? 61 00:04:55,862 --> 00:05:00,133 《誠一郎:わかっていても あの開放感を忘れる事なんか…》 62 00:05:00,133 --> 00:05:03,303 うっ…。 63 00:05:03,303 --> 00:05:05,305 何が辛い? 64 00:05:05,305 --> 00:05:08,975 頭痛が…。 ったく。 65 00:05:08,975 --> 00:05:16,483 (治癒魔法の呪文詠唱) 66 00:05:16,483 --> 00:05:18,485 どうだ? あ…。 67 00:05:18,485 --> 00:05:20,487 痛みが消えました。 68 00:05:20,487 --> 00:05:26,493 《誠一郎:でも 魔法も 俺の体には毒のはずでは…》 69 00:05:32,332 --> 00:05:35,135 この程度なら これで済む。 70 00:05:44,511 --> 00:05:46,680 《誠一郎:俺にも恋愛経験はある。 71 00:05:46,680 --> 00:05:51,184 だから 今の関係が いくら異世界だとはいえ➨ 72 00:05:51,184 --> 00:05:53,186 おかしい事はわかってる。 73 00:05:53,186 --> 00:05:55,188 一度 拾った物を➨ 74 00:05:55,188 --> 00:05:58,191 そのままにしておけない 性格なのかと思っていたが➨ 75 00:05:58,191 --> 00:06:00,694 昨日の事は…》 76 00:06:06,299 --> 00:06:10,470 《誠一郎:魔の森の瘴気被害は 緩やかにだが 進行している。 77 00:06:10,470 --> 00:06:13,306 聖女の派遣は まだ先だが➨ 78 00:06:13,306 --> 00:06:18,144 そもそも 浄化というのは 一度で終わるものなのか? 79 00:06:18,144 --> 00:06:21,047 もっと情報を集めないと…》 80 00:06:28,321 --> 00:06:32,325 《誠一郎:第三騎士団からの 精算要請…。 またか。 81 00:06:32,325 --> 00:06:35,662 却下と。 次…。 82 00:06:35,662 --> 00:06:41,167 早くしないと 情報収集以前に いつもの仕事も 半ばで また…》 83 00:06:41,167 --> 00:06:43,837 経理課副管理官 コンドゥ。 84 00:06:43,837 --> 00:06:46,539 宰相閣下がお呼びだ。 来い。 85 00:06:49,843 --> 00:06:52,846 (カミル)すまないね。 仕事中に呼び出して。 86 00:06:52,846 --> 00:06:55,348 《誠一郎:だから 何で この国の偉い人は➨ 87 00:06:55,348 --> 00:06:58,018 事前に アポを取ってくれないのか…》 88 00:06:58,018 --> 00:07:00,287 いえ。 それで…。 89 00:07:00,287 --> 00:07:04,791 先日 君が作成してくれた 予算案の事で➨ 90 00:07:04,791 --> 00:07:06,793 聞きたいことがあってね。 91 00:07:06,793 --> 00:07:09,129 あ… はい。 92 00:07:09,129 --> 00:07:11,464 (ノルベルト)う…。 (アレシュ)あいつはどうした。 93 00:07:11,464 --> 00:07:16,469 それが… 先程 宰相閣下に呼ばれまして…。 94 00:07:16,469 --> 00:07:19,639 《アレシュ:宰相…》 95 00:07:19,639 --> 00:07:24,144 ふむ。 やはり 君の考え方は面白いな。 96 00:07:24,144 --> 00:07:28,148 予算組みに関しては 知識不足は否めないが➨ 97 00:07:28,148 --> 00:07:30,150 仕方あるまい。 98 00:07:30,150 --> 00:07:34,487 (カミル)ところで 聖女様の話を まったく聞かないんだな。 99 00:07:34,487 --> 00:07:36,489 (カミル)一緒に この世界に来て➨ 100 00:07:36,489 --> 00:07:39,492 随分と心配して 助言をしていたそうじゃないか。 101 00:07:39,492 --> 00:07:41,494 近況を聞きたくないのか? 102 00:07:41,494 --> 00:07:47,667 《誠一郎:やはり 伝わっていたか》 103 00:07:47,667 --> 00:07:51,504 宰相閣下は もしも 自分の意思ではなく➨ 104 00:07:51,504 --> 00:07:54,841 強制的に 見ず知らずの土地に 行く羽目になって➨ 105 00:07:54,841 --> 00:07:57,510 そこに初対面の 同郷の子供がいたら➨ 106 00:07:57,510 --> 00:07:59,512 どう思います? 107 00:07:59,512 --> 00:08:04,117 (カミル)自分に余裕があれば 保護をするかもしれないな。 108 00:08:04,117 --> 00:08:06,119 私も同じです。 109 00:08:06,119 --> 00:08:09,122 自分に余裕があればの話です。 110 00:08:09,122 --> 00:08:15,795 彼女は 私よりも国に求められ 手厚い保護を受けていますし…。 111 00:08:15,795 --> 00:08:18,131 《誠一郎:正直に話しすぎたか》 112 00:08:18,131 --> 00:08:21,801 (カミル)ふふ… そう そうだな。 ん? 113 00:08:21,801 --> 00:08:24,637 私はね 君の そういう➨ 114 00:08:24,637 --> 00:08:28,975 合理的で狡猾なところを 気に入ってるんだよ。 115 00:08:28,975 --> 00:08:32,645 コンドゥ ファーストネームは なんだったかな? 116 00:08:32,645 --> 00:08:36,983 誠一郎です。 セイ… チロ? 117 00:08:36,983 --> 00:08:39,819 君の国の名前は呼びにくいな。 118 00:08:39,819 --> 00:08:42,989 セーイチローでいいかな? はい。 119 00:08:42,989 --> 00:08:46,159 君との対話は 実に有意義だ。 120 00:08:46,159 --> 00:08:49,662 これからも 何かあれば呼ぶから。 121 00:08:49,662 --> 00:08:53,066 《誠一郎:覚悟しとけって事か》 122 00:08:56,169 --> 00:08:58,171 昼食は もういいか。 123 00:08:58,171 --> 00:09:01,107 お茶を飲んだし 大丈夫だろ。 124 00:09:01,107 --> 00:09:04,611 おい 戻ってるなら…。 (物音) 125 00:09:04,611 --> 00:09:06,613 うぐ…。 126 00:09:10,450 --> 00:09:14,287 (アレシュ)大丈夫なわけあるか。 127 00:09:14,287 --> 00:09:18,958 茶葉の製法工程で魔素は入るし 魔法も使う。 128 00:09:18,958 --> 00:09:23,797 これからは 俺が指定した以外の 物を飲むな。 129 00:09:23,797 --> 00:09:26,800 《誠一郎:お茶も 自由に飲めないなんて》 130 00:09:26,800 --> 00:09:29,969 いいな。 131 00:09:29,969 --> 00:09:32,472 《誠一郎:勘弁してくれ》 132 00:09:36,643 --> 00:09:39,979 なんだ その目は。 いえ 別に。 133 00:09:39,979 --> 00:09:43,817 (アレシュ)体調はどうなんだ? (誠一郎)おかげさまで。 134 00:09:43,817 --> 00:09:47,821 今日も定時に帰宅させられ たいへん 好調です。 135 00:09:47,821 --> 00:09:50,824 嫌味を言う元気はあるようだな。 136 00:09:50,824 --> 00:09:52,992 嫌味なんて そんな。 137 00:09:52,992 --> 00:09:55,995 ですが 私は この国で➨ 138 00:09:55,995 --> 00:09:58,665 当たり前の事柄が まだわかりません。 139 00:09:58,665 --> 00:10:01,167 知識を得ようにも 勤務時間内では➨ 140 00:10:01,167 --> 00:10:03,503 とても追いつかないのです。 141 00:10:03,503 --> 00:10:06,673 どうして 全てを 自分でこなそうとする。 142 00:10:06,673 --> 00:10:09,008 お前は役職付きなのだから➨ 143 00:10:09,008 --> 00:10:12,011 不明な仕事は 下に回せばいいではないか。 144 00:10:12,011 --> 00:10:14,013 役職付きだからこそ➨ 145 00:10:14,013 --> 00:10:17,851 全てを把握する必要が あるのではありませんか? 146 00:10:17,851 --> 00:10:20,687 俺は 騎士団の雑務に関して➨ 147 00:10:20,687 --> 00:10:25,024 副団長に 全て任せているが 何の支障もない。 148 00:10:25,024 --> 00:10:27,026 なるほど。 149 00:10:27,026 --> 00:10:30,029 《誠一郎:だから これだけ 顔を合わせても➨ 150 00:10:30,029 --> 00:10:32,866 予算申請の話が出ないのか》 151 00:10:32,866 --> 00:10:35,702 よくわかりました。 まて。 152 00:10:35,702 --> 00:10:37,704 勝手に納得するな。 153 00:10:37,704 --> 00:10:40,039 何が なるほどなんだ。 154 00:10:40,039 --> 00:10:44,544 いえ 立場と価値観の相違を 再認識しただけです。 155 00:10:44,544 --> 00:10:48,548 立場は ともかく 価値観の相違とは何だ。 156 00:10:48,548 --> 00:10:51,885 (誠一郎)異世界の下々の者の 価値観など➨ 157 00:10:51,885 --> 00:10:56,055 高貴な インドラーク騎士団長には ご理解いただけないと思います。 158 00:10:56,055 --> 00:11:00,059 (アレシュ)話せ。 お前の その労働への執着は なんなんだ。 159 00:11:01,995 --> 00:11:05,331 執着って…。 執着だろう。 160 00:11:05,331 --> 00:11:08,501 命の危険性があると わかっていながら➨ 161 00:11:08,501 --> 00:11:13,339 薬を服用してまで 1人で働こうとするのは何故だ。 162 00:11:13,339 --> 00:11:15,341 なぜ…。 163 00:11:15,341 --> 00:11:18,845 (アレシュ)金ならあるだろう。 164 00:11:18,845 --> 00:11:22,515 そこに仕事がある… から。 165 00:11:22,515 --> 00:11:24,517 いや ないだろう! 166 00:11:24,517 --> 00:11:27,353 お前は いつも ありもしない仕事を作り出して➨ 167 00:11:27,353 --> 00:11:29,689 自ら進んで働いていると 聞いているぞ! 168 00:11:29,689 --> 00:11:32,358 《誠一郎:あいつだな…》 (ノルベルト)あははは…。 169 00:11:32,358 --> 00:11:35,361 《誠一郎:でも ありもしない仕事というのは➨ 170 00:11:35,361 --> 00:11:37,363 聞き捨てならない》 171 00:11:37,363 --> 00:11:39,365 そうは申されましても➨ 172 00:11:39,365 --> 00:11:42,535 この国の財源は かなり困窮していました。 173 00:11:42,535 --> 00:11:47,707 今までの体制を根本から見直し 改善していく必要があります。 174 00:11:47,707 --> 00:11:49,709 財政が困窮? 175 00:11:49,709 --> 00:11:52,712 そんな話は聞いたことがないぞ。 176 00:11:52,712 --> 00:11:55,882 それは インドラーク騎士団長が➨ 177 00:11:55,882 --> 00:11:59,052 財政に無関心でいらっしゃるから ではないですか? 178 00:11:59,052 --> 00:12:00,987 なんだと…。 179 00:12:00,987 --> 00:12:03,990 すみません 言いすぎました。 180 00:12:03,990 --> 00:12:06,826 言っておくが お前の職務態度も➨ 181 00:12:06,826 --> 00:12:09,829 周囲に悪影響を及ぼす事も 自覚しろ。 182 00:12:09,829 --> 00:12:11,831 悪影響… ですか? 183 00:12:11,831 --> 00:12:15,501 役職が率先して 時間外労働をすれば➨ 184 00:12:15,501 --> 00:12:18,338 下が戸惑い 空気が悪くなるだろう。 185 00:12:18,338 --> 00:12:21,341 うっ! 善処します。 186 00:12:21,341 --> 00:12:24,143 (アレシュ)する気ないだろう。 うう…。 187 00:12:27,680 --> 00:12:30,016 今日もご馳走様でした。 188 00:12:30,016 --> 00:12:33,519 こんなにも雰囲気良くて 美味しい レストラン➨ 189 00:12:33,519 --> 00:12:36,189 俺とじゃなくて 仲がいい人とかを➨ 190 00:12:36,189 --> 00:12:38,191 連れてこられたら いかがですか? 191 00:12:38,191 --> 00:12:40,860 ここは以前 俺の屋敷で➨ 192 00:12:40,860 --> 00:12:44,030 料理人を務めていた男が 興した店だ。 193 00:12:44,030 --> 00:12:48,034 俺の隠れ家でもある。 そうなんですか。 194 00:12:48,034 --> 00:12:51,371 だから 第三騎士団の人間にも 教えていない。 195 00:12:51,371 --> 00:12:55,041 ああ。 その気持ち 何となくわかります。 196 00:12:55,041 --> 00:12:58,544 いい店ですしね? 197 00:12:58,544 --> 00:13:00,647 そうだろう。 198 00:13:04,484 --> 00:13:06,486 ⸨誠一郎:役職付きだからこそ➨ 199 00:13:06,486 --> 00:13:09,822 全てを把握する必要が あるのではありませんか?⸩ 200 00:13:09,822 --> 00:13:12,659 ん? (オルジフ)どうかしたのか アレシュ。 201 00:13:12,659 --> 00:13:16,329 いや。 ハーヴィと マッシュが 見当たらないな。 202 00:13:16,329 --> 00:13:18,665 えっ どうしたんだ 急に。 203 00:13:18,665 --> 00:13:22,835 あ~ 用があって 他の部署に行ったらしい。 204 00:13:22,835 --> 00:13:25,171 鍛錬開始までには戻るだろう。 205 00:13:25,171 --> 00:13:28,341 それより 今日は聖女様への 指南の日だろ? 206 00:13:28,341 --> 00:13:30,343 遅刻するぞ。 207 00:13:32,345 --> 00:13:34,514 ⸨誠一郎:それは インドラーク騎士団長が➨ 208 00:13:34,514 --> 00:13:38,518 財政に無関心でいらっしゃるから ではないですか?⸩ 209 00:13:38,518 --> 00:13:40,520 (優愛)アレシュさん…? 210 00:13:40,520 --> 00:13:44,524 (優愛)あの… 言われた通りに しましたけど できてますか? 211 00:13:44,524 --> 00:13:48,361 (アレシュ)ああ… できている。 (優愛)やった! 212 00:13:48,361 --> 00:13:50,363 《アレシュ:これだけできるのならば➨ 213 00:13:50,363 --> 00:13:53,866 もう 魔の森に連れて行っても いいと思うのだが…。 214 00:13:53,866 --> 00:13:56,869 アレと比べて 聖女は 魔素の影響もなく➨ 215 00:13:56,869 --> 00:14:00,306 最初から魔力を持ち 健康状態も良い。 216 00:14:00,306 --> 00:14:03,609 我々が護衛すれば 危険な事はないはず…》 217 00:14:05,645 --> 00:14:09,315 《いや 比較対象が 弱すぎるのか…》 218 00:14:09,315 --> 00:14:12,318 (優愛)あの アレシュさん? 219 00:14:12,318 --> 00:14:14,320 今日は これで終わりにする。 220 00:14:14,320 --> 00:14:17,490 また次の時まで 鍛錬を怠らないように。 221 00:14:17,490 --> 00:14:21,994 あの 今日も一緒にご飯… ダメですか? 222 00:14:21,994 --> 00:14:25,998 悪いが 昼食は食堂でとる。 223 00:14:25,998 --> 00:14:29,335 聖女様 お気になさる事はありません。 224 00:14:29,335 --> 00:14:32,672 さあ お食事の準備をしましょう。 225 00:14:32,672 --> 00:14:36,008 ねぇ 今日は私も…。 226 00:14:36,008 --> 00:14:39,345 (どよめき) 227 00:14:39,345 --> 00:14:43,516 わあ ビュッフェ形式だ! 228 00:14:43,516 --> 00:14:45,518 アレシュさん! 229 00:14:45,518 --> 00:14:51,023 一緒に ご飯しません… か? (3人)え? 230 00:14:55,027 --> 00:14:58,030 セイさん やっぱり 俺は…。 231 00:14:58,030 --> 00:15:00,967 たまには 一緒に 食事をしようじゃないか。 232 00:15:00,967 --> 00:15:05,972 近藤さんが王宮で働いているの 初めて知りました。 233 00:15:05,972 --> 00:15:09,142 働かなくてもいいのに 働くなんて➨ 234 00:15:09,142 --> 00:15:11,477 本当に社畜なんですね! 235 00:15:11,477 --> 00:15:13,479 はは…。 236 00:15:13,479 --> 00:15:16,315 《誠一郎:悪気なく 言っているのはわかるが➨ 237 00:15:16,315 --> 00:15:19,819 正面の男の醸し出す空気が…》 238 00:15:19,819 --> 00:15:22,822 私は 毎日 勉強ばかりなんですけどね。 239 00:15:22,822 --> 00:15:24,824 魔力操作は 週に一回➨ 240 00:15:24,824 --> 00:15:28,494 アレシュさんが すごく優しく 教えてくれるんですよ。 241 00:15:28,494 --> 00:15:30,496 えっ? 242 00:15:30,496 --> 00:15:34,667 《誠一郎:なるほど。 聖女たっての希望ということか。 243 00:15:34,667 --> 00:15:37,670 上からの命令には逆らえない》 教え方もすっごく上手ですし…。 244 00:15:37,670 --> 00:15:39,672 《誠一郎:わかるよ その気持ち》 245 00:15:39,672 --> 00:15:42,508 なんだ その目は。 いえ 別に。 246 00:15:42,508 --> 00:15:46,345 どうせ ろくでもないことを 考えているのだろう。 247 00:15:46,345 --> 00:15:49,182 (アレシュ)そんな事より トリンプゥを避けるな。 248 00:15:49,182 --> 00:15:51,184 (誠一郎)うっ…。 249 00:15:51,184 --> 00:15:53,186 近藤さん ビュッフェ形式なのに➨ 250 00:15:53,186 --> 00:15:55,521 嫌いな物を 取っちゃったんですか? 251 00:15:55,521 --> 00:15:59,025 いえ…。 こいつは 魔素に耐性がないから➨ 252 00:15:59,025 --> 00:16:01,461 食べる物に関しては 俺が指示をしている。 253 00:16:01,461 --> 00:16:04,463 え? じゃあ 私も…? 254 00:16:04,463 --> 00:16:06,466 聖女は問題ない。 255 00:16:06,466 --> 00:16:10,303 元から魔力も抗体も 持っているから 大丈夫だ。 256 00:16:10,303 --> 00:16:12,471 (優愛)よかったぁ。 257 00:16:12,471 --> 00:16:15,141 あっ でも じゃあ 近藤さんは➨ 258 00:16:15,141 --> 00:16:17,476 ご飯が美味しく 食べられないんですか? 259 00:16:17,476 --> 00:16:20,980 もともと食事に あんまり興味がないので➨ 260 00:16:20,980 --> 00:16:22,982 別に問題ないです。 261 00:16:22,982 --> 00:16:24,984 嘘をつけ。 262 00:16:24,984 --> 00:16:28,988 お前 好物と そうでないものへの 反応が露骨だぞ。 263 00:16:28,988 --> 00:16:31,824 ツハシの肉は 気に入っているだろう。 264 00:16:31,824 --> 00:16:34,660 食べた時に 目元が緩むから わかりやすいぞ。 265 00:16:34,660 --> 00:16:36,662 うぐっ。 266 00:16:36,662 --> 00:16:39,499 (ノルベルト)あの… 聖女様。 (優愛)はい。 267 00:16:39,499 --> 00:16:41,500 (優愛)あっ 優愛でいいですよ。 268 00:16:41,500 --> 00:16:44,837 ユア様。 ユア様たちのいた世界では➨ 269 00:16:44,837 --> 00:16:47,506 歩かなくても道が動くって 本当ですか? 270 00:16:47,506 --> 00:16:50,510 へ? いや セイさんが 言ってたんスけど➨ 271 00:16:50,510 --> 00:16:52,511 向こうの世界では海も渡れて➨ 272 00:16:52,511 --> 00:16:56,515 足から カガクリョク? を放出させて 空も飛べるって! 273 00:16:56,515 --> 00:16:58,518 ええっ!? 274 00:16:58,518 --> 00:17:01,287 ああ それは 適当に答えただけだ。 275 00:17:01,287 --> 00:17:03,289 (ノルベルト)ちょ! セイさん!? 276 00:17:03,289 --> 00:17:08,127 じゃ じゃあ 若い女の子が 膝より上の短い スカートを穿いて➨ 277 00:17:08,127 --> 00:17:10,129 足を出してるって…。 278 00:17:10,129 --> 00:17:12,965 (優愛)それは 本当です。 279 00:17:12,965 --> 00:17:16,802 (フェリクス)聖女様に懸想するとは 身の程を知れ! 280 00:17:16,802 --> 00:17:19,972 すみません 何の話ですか? 281 00:17:19,972 --> 00:17:23,309 可憐な聖女様の あられもない御姿を見て➨ 282 00:17:23,309 --> 00:17:25,811 平気な男などいるものか! 283 00:17:25,811 --> 00:17:28,481 そもそも お前が こちらに一緒に来たのも➨ 284 00:17:28,481 --> 00:17:31,317 聖女様をつけ回して いたからじゃないのか!? 285 00:17:31,317 --> 00:17:33,319 はぁ…。 286 00:17:33,319 --> 00:17:36,155 (フェリクス)どうにか言ったら どうなんだ!? 287 00:17:36,155 --> 00:17:40,159 私 年下は恋愛対象外なので。 288 00:17:42,328 --> 00:17:44,330 そうですよね。 289 00:17:44,330 --> 00:17:47,500 近藤さんと私じゃ 年が離れすぎですもんね! 290 00:17:47,500 --> 00:17:50,503 そうですね。 そういえば 近藤さんって➨ 291 00:17:50,503 --> 00:17:52,505 いくつなんですか? 292 00:17:52,505 --> 00:17:56,008 こちらに来て 先日 30になりました。 293 00:17:56,008 --> 00:17:58,010 そんな年上だったんですか!? 294 00:17:58,010 --> 00:18:00,947 ってか セイさん 誕生日だったんスか!? 295 00:18:00,947 --> 00:18:02,949 (ノルベルト)知ってたら 祝ってたのにぃ! 296 00:18:02,949 --> 00:18:04,951 (誠一郎)ありがとう。 297 00:18:04,951 --> 00:18:06,953 うん? 298 00:18:06,953 --> 00:18:09,789 アレシュさんは たしか 22歳でしたよね! 299 00:18:09,789 --> 00:18:11,791 ああ。 300 00:18:11,791 --> 00:18:14,961 《誠一郎:22! 若いと思っていたが➨ 301 00:18:14,961 --> 00:18:17,296 まさか 8歳も下とは…》 302 00:18:17,296 --> 00:18:19,298 俺は 18っス! 303 00:18:19,298 --> 00:18:22,134 私より 2歳上ですね! 304 00:18:22,134 --> 00:18:24,804 セイさん プレゼントは何がいいっスか? 305 00:18:24,804 --> 00:18:26,806 セイさんが喜ぶの➨ 306 00:18:26,806 --> 00:18:29,642 栄養剤くらいしか 思い浮かばないんスけど…。 307 00:18:29,642 --> 00:18:31,644 それがいい。 おい! 308 00:18:31,644 --> 00:18:33,646 冗談ですよ。 309 00:18:33,646 --> 00:18:35,648 近藤さんはお疲れなんですか? 310 00:18:35,648 --> 00:18:37,650 あっ! なら…。 311 00:18:37,650 --> 00:18:40,486 私 治癒魔法が 使えるようになったんで➨ 312 00:18:40,486 --> 00:18:44,156 癒してあげますよ! えっ? 313 00:18:44,156 --> 00:18:47,159 《誠一郎:あ… 魔法はやばい…》 314 00:18:51,330 --> 00:18:53,332 チッ…。 315 00:18:53,332 --> 00:18:55,835 あ… あの…。 316 00:18:55,835 --> 00:18:58,170 コレの管理は オレがする。 317 00:18:58,170 --> 00:19:00,373 手を出すな。 318 00:19:02,441 --> 00:19:04,443 (アレシュ)口を開けろ。 319 00:19:07,279 --> 00:19:09,615 熱やだるさはないか? 320 00:19:09,615 --> 00:19:13,619 ありません。 ありがとうございます。 321 00:19:13,619 --> 00:19:15,621 ハァ…。 322 00:19:15,621 --> 00:19:18,290 結界を張っておいたほうが 楽かもしれないな。 323 00:19:18,290 --> 00:19:21,627 えっ? そんなものがあるなら どうして 今まで…。 324 00:19:21,627 --> 00:19:23,629 魔力の消費量が多い。 325 00:19:23,629 --> 00:19:27,299 それを お前が受け止めるんだ。 326 00:19:27,299 --> 00:19:29,301 ああ…。 327 00:19:29,301 --> 00:19:31,303 《誠一郎:それって つまり➨ 328 00:19:31,303 --> 00:19:35,107 そのあと 魔力を 馴染ませないといけないのか》 329 00:19:37,143 --> 00:19:39,145 なるほど。 330 00:19:42,481 --> 00:19:44,483 あれ? 331 00:19:44,483 --> 00:19:46,986 いつもより 書類が少ないような…。 332 00:19:46,986 --> 00:19:50,489 次の遠征工程の 計画案が出ていたのを➨ 333 00:19:50,489 --> 00:19:53,325 まとめておいた。 えっ? 334 00:19:53,325 --> 00:19:58,831 《オルジフ:アレシュが 自主的に 書類仕事をしてる… だと!?》 335 00:19:58,831 --> 00:20:00,833 オルジフ。 336 00:20:00,833 --> 00:20:05,004 年下が対象外だというのは 何が原因だと思う? 337 00:20:05,004 --> 00:20:07,006 えっ…。 338 00:20:07,006 --> 00:20:11,811 そ… それは 恋愛の対象の話… か? 339 00:20:14,346 --> 00:20:16,682 《オルジフ:無言ということは肯定。 340 00:20:16,682 --> 00:20:19,351 つまり これは…。 341 00:20:19,351 --> 00:20:22,021 恋バナ!》 342 00:20:22,021 --> 00:20:25,024 んん。 そうだな。 343 00:20:25,024 --> 00:20:28,861 あんまり 年が離れていると 価値観が違うことがあるから➨ 344 00:20:28,861 --> 00:20:31,197 その辺は要因になりえるかな。 345 00:20:31,197 --> 00:20:33,199 価値観か…。 346 00:20:33,199 --> 00:20:37,203 《オルジフ:こんなに俺の言葉を 受け入れられるの初めて! 347 00:20:37,203 --> 00:20:39,371 書類仕事を 真面目にし始めたのも➨ 348 00:20:39,371 --> 00:20:41,373 その相手の影響か!? 349 00:20:41,373 --> 00:20:44,710 となると 王宮勤め… 誰だ!? 350 00:20:44,710 --> 00:20:47,913 今すぐ 探しに行きた~い!》 351 00:20:49,882 --> 00:20:51,884 セーイチロー。 あっ…。 352 00:20:53,886 --> 00:20:56,722 近いうちに 呼ぼうと思っていたから➨ 353 00:20:56,722 --> 00:20:59,558 ちょうどよかった。 なんでしょうか。 354 00:20:59,558 --> 00:21:02,995 聖女の教育が 最終段階に入ったから➨ 355 00:21:02,995 --> 00:21:06,665 近々 魔の森に 視察に行く予定だ。 356 00:21:06,665 --> 00:21:08,667 《誠一郎:ようやくか。 357 00:21:08,667 --> 00:21:11,504 この世界に拉致されて すでに3か月。 358 00:21:11,504 --> 00:21:15,174 護衛付きなら もっと早く行けただろうに》 359 00:21:15,174 --> 00:21:19,011 まあ 第二騎士団と 第一王子が反対してるから➨ 360 00:21:19,011 --> 00:21:21,013 もう少しかかりそうだがね。 361 00:21:21,013 --> 00:21:23,682 白石さ…。 聖女様は➨ 362 00:21:23,682 --> 00:21:26,185 浄化の力は もう使えるのですよね? 363 00:21:26,185 --> 00:21:28,187 ああ。 そう聞いている。 364 00:21:28,187 --> 00:21:31,690 我々も一刻も早くと 要請してはいるから➨ 365 00:21:31,690 --> 00:21:34,360 セーイチローのほうでも頼むよ。 366 00:21:34,360 --> 00:21:36,362 わかりました。 367 00:21:36,362 --> 00:21:40,533 《誠一郎:それは瘴気被害と 遠征費用の算段をつけて➨ 368 00:21:40,533 --> 00:21:44,370 書類を提出しろということか。 369 00:21:44,370 --> 00:21:47,039 なんにせよ 浄化を早くしないと➨ 370 00:21:47,039 --> 00:21:49,875 それだけ 金も時間もかかる。 371 00:21:49,875 --> 00:21:51,877 数字をあげて説得すれば➨ 372 00:21:51,877 --> 00:21:56,048 王族を守る立場として 慎重になる第二騎士団にも➨ 373 00:21:56,048 --> 00:21:58,050 多少は有効だろう。 374 00:21:58,050 --> 00:22:00,820 遠征資料は 以前のものがあったはず。 375 00:22:00,820 --> 00:22:03,656 あと いくつか持ち帰って 優先させれば➨ 376 00:22:03,656 --> 00:22:06,492 明日の夕方までには 仕上がるか。 377 00:22:06,492 --> 00:22:08,994 その前に これを片付けて…》