1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 《誠一郎:さんざんアレシュ様に 怒られたが➨ 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,674 この遠征の目的は あくまで 聖女による浄化。 3 00:00:07,674 --> 00:00:09,843 聖女の精神が不安定で➨ 4 00:00:09,843 --> 00:00:13,847 何の成果も得られなかったと あっては 大赤字だ。 5 00:00:13,847 --> 00:00:18,051 それに やはり自分の目で 見なければ不安もある》 6 00:01:59,720 --> 00:02:04,157 (ユーリウス)ユア できそうか? 7 00:02:04,157 --> 00:02:06,560 (優愛)やります。 8 00:02:09,830 --> 00:02:26,847 (詠唱) 9 00:02:26,847 --> 00:02:29,516 ユア! 10 00:02:29,516 --> 00:02:31,685 (誠一郎)イストさん どの程度 浄化されました? 11 00:02:31,685 --> 00:02:34,187 (イスト)ん? 浄化です。 12 00:02:34,187 --> 00:02:38,859 あ… そうだね 30%ってところかな。 13 00:02:38,859 --> 00:02:42,863 《誠一郎:そうなると 遠征は あと3回は必要か。 14 00:02:42,863 --> 00:02:45,866 遠征1回の費用は バカにならないから➨ 15 00:02:45,866 --> 00:02:47,868 一気に仕上げたかったが…》 16 00:02:47,868 --> 00:02:53,040 (ユーリウス)ユア よくやった。 (優愛)私 お役に立ててますか? 17 00:02:53,040 --> 00:02:57,544 もちろんだ そなたは真の聖女だ。 18 00:02:57,544 --> 00:03:00,313 《誠一郎:これ以上は…》 19 00:03:00,313 --> 00:03:02,983 (アレシュ)おい そばを離れるなと言ったろう。 20 00:03:02,983 --> 00:03:05,485 何をしている。 イストさんをはじめ➨ 21 00:03:05,485 --> 00:03:08,989 宮廷魔導課に 少しお願いをしていまして。 22 00:03:08,989 --> 00:03:11,658 なぜ宮廷魔導課に? 23 00:03:11,658 --> 00:03:16,363 魔法に関することなら 俺の 第三騎士団のほうが実績がある。 24 00:03:18,331 --> 00:03:20,500 では アレシュ様 仕事です。 25 00:03:20,500 --> 00:03:24,171 仕事? 文官の方たちが 来られなくなったので➨ 26 00:03:24,171 --> 00:03:27,174 人数が足りないと 思っていたんです。 27 00:03:27,174 --> 00:03:30,510 第三騎士団の皆さんが 手伝ってくださるのでしたら➨ 28 00:03:30,510 --> 00:03:32,679 もう大丈夫ですね イストさん。 29 00:03:32,679 --> 00:03:35,515 (ゾルターン)ちょっと待て! 私は何も聞いてないぞ! 30 00:03:35,515 --> 00:03:37,684 何をする気だ 貴様! 31 00:03:37,684 --> 00:03:41,188 えっ? 前もって 副管理官のイストさんには➨ 32 00:03:41,188 --> 00:03:43,390 お話ししたんですが…。 ん? 33 00:03:46,526 --> 00:03:51,031 そうなのか!? イスト! えっと… どうでしたっけ? 34 00:03:51,031 --> 00:03:54,701 (ゾルターン)なっ イスト~! やっぱり。 35 00:03:54,701 --> 00:03:57,704 まあまあ いいじゃないですか。 ん? 36 00:03:57,704 --> 00:04:01,475 今回のお仕事は 魔力に長け 魔法学に精通している➨ 37 00:04:01,475 --> 00:04:04,978 宮廷魔導課の方々でなくては 務まらないのです。 38 00:04:04,978 --> 00:04:08,648 ですので 特別報酬も 出させていただきます。 39 00:04:08,648 --> 00:04:10,650 (一同)お~っ! 40 00:04:10,650 --> 00:04:13,987 そんなことを たかだか 経理課副管理官の貴様が➨ 41 00:04:13,987 --> 00:04:16,656 決められるのか? ご心配なく。 42 00:04:16,656 --> 00:04:20,994 こちらに 管理官と宰相閣下の 署名をいただいております。 43 00:04:20,994 --> 00:04:25,165 むぅ… 確かに。 44 00:04:25,165 --> 00:04:28,168 《誠一郎:魔導課は これでいいだろう。 45 00:04:28,168 --> 00:04:32,005 仕切りたがるゾルターン上官に 指示をお願いして➨ 46 00:04:32,005 --> 00:04:36,176 イストさんに魔素抵抗力の強い者を 選出してもらう》 47 00:04:36,176 --> 00:04:40,347 それでは 第三騎士団の皆さん…。 (ユーリウス)待て。 48 00:04:40,347 --> 00:04:45,685 貴様はさっきから 誰の許可を得て 勝手なことをしている? 49 00:04:45,685 --> 00:04:49,356 宰相閣下です。 こちらに 私に一任するという➨ 50 00:04:49,356 --> 00:04:54,194 書状もいただいております。 この浄化遠征の指揮官は私だ! 51 00:04:54,194 --> 00:04:58,698 はい。 ですから これは 私が任された別件… ですので。 52 00:04:58,698 --> 00:05:00,967 別件だと? 53 00:05:00,967 --> 00:05:04,137 殿下は 早く聖女様を 安心して休める場所に➨ 54 00:05:04,137 --> 00:05:06,139 お連れしたほうが…。 55 00:05:06,139 --> 00:05:09,643 わ 私も近藤さんと一緒に 残りたいです。 56 00:05:09,643 --> 00:05:11,812 ユア…。 57 00:05:11,812 --> 00:05:14,648 《今更ながら この世界の危険性と➨ 58 00:05:14,648 --> 00:05:17,317 自分の立場の危うさに 気づいたのか。 59 00:05:17,317 --> 00:05:22,322 しかし 俺がしてやれることなど 今ここにはない》 60 00:05:22,322 --> 00:05:26,159 聖女様は 大変 お疲れのようですから➨ 61 00:05:26,159 --> 00:05:29,362 今朝方までいた町まで戻って お休みください。 62 00:05:37,337 --> 00:05:40,507 (ユーリウス)それで 何をさせる気だ? 63 00:05:40,507 --> 00:05:43,677 えっ? 私が指揮官だと言っただろう。 64 00:05:43,677 --> 00:05:47,013 瘴気被害は我が国の 最重要課題だ。 65 00:05:47,013 --> 00:05:51,685 何も知らない異世界人になど 任せられるわけがない。 66 00:05:51,685 --> 00:05:55,021 《へぇ この国の王子として➨ 67 00:05:55,021 --> 00:05:59,025 瘴気被害をなんとかしたい 気持ちは強いんだな》 68 00:05:59,025 --> 00:06:03,296 それでは 殿下と護衛の方は 少し離れて見ていてください。 69 00:06:03,296 --> 00:06:06,800 セイイチロウ 騎士団は何をすればいい? 70 00:06:06,800 --> 00:06:09,469 (誠一郎) 魔導課の方々の護衛と➨ 71 00:06:09,469 --> 00:06:13,139 彼らに施してもらう 結界の記録をお願いします。 72 00:06:13,139 --> 00:06:16,476 (ユーリウス)結界だと? 何を護るというんだ? 73 00:06:16,476 --> 00:06:19,579 護るのは この国です。 74 00:06:21,815 --> 00:06:25,485 バカなことを。 結界魔法は 使い手の少ない➨ 75 00:06:25,485 --> 00:06:27,654 高度な複合魔法だ。 76 00:06:27,654 --> 00:06:32,492 国全体を覆うほどの結界など 魔導士が何人いようが足りん。 77 00:06:32,492 --> 00:06:35,495 (ユーリウス)そうだろ ゾルターン。 はっ。 78 00:06:35,495 --> 00:06:38,999 この場で使える者は 8人しかいません。 79 00:06:38,999 --> 00:06:42,002 逆に考えればよろしいのですよ。 80 00:06:42,002 --> 00:06:45,171 瘴気を放つ核は わかっているのですから➨ 81 00:06:45,171 --> 00:06:47,841 発想の転換です。 82 00:06:47,841 --> 00:06:51,344 そのものを封印してしまえばいい。 83 00:06:59,019 --> 00:07:01,321 いくよ。 84 00:07:05,125 --> 00:07:15,302 (詠唱) 85 00:07:15,302 --> 00:07:19,139 木の周囲3mほどに 結界を施し➨ 86 00:07:19,139 --> 00:07:22,809 その内側の瘴気濃度の検出。 87 00:07:22,809 --> 00:07:26,646 周囲に植物を植え どのくらいで結界が弱まるか➨ 88 00:07:26,646 --> 00:07:28,815 記録する… か。 89 00:07:28,815 --> 00:07:32,986 はい。 永続的に続く魔法では ないですし➨ 90 00:07:32,986 --> 00:07:37,657 最終的には 白石さんの 浄化完了後に結界を施し➨ 91 00:07:37,657 --> 00:07:40,660 森に監視人を常駐させて➨ 92 00:07:40,660 --> 00:07:45,498 定期的に重ね掛けをして 瘴気の流出を防いでもらいます。 93 00:07:45,498 --> 00:07:49,602 その間に 瘴気の核の消滅法が 見つかれば…。 94 00:07:51,838 --> 00:07:56,343 お前に言われるまで そんなこと考えもしなかった。 95 00:07:56,343 --> 00:07:58,845 聖女がいたからでしょう。 96 00:07:58,845 --> 00:08:01,281 簡単な解決法があるのに➨ 97 00:08:01,281 --> 00:08:04,784 他の手間ひまかかる案を 考える者は少ないです。 98 00:08:04,784 --> 00:08:07,454 思考の停止ですね。 99 00:08:07,454 --> 00:08:12,292 でもまあ これで 聖女を捜して 異世界召喚をする必要は➨ 100 00:08:12,292 --> 00:08:14,627 なくなるんじゃないですか。 101 00:08:14,627 --> 00:08:20,300 要は 自分のケツは 自分で拭けって話ですよ。 102 00:08:20,300 --> 00:08:22,635 《誠一郎:とはいえ 聖女の存在は➨ 103 00:08:22,635 --> 00:08:27,140 民衆に希望を与え 国として大きな切り札となる。 104 00:08:27,140 --> 00:08:31,311 聖女を もう必要ないと 王に納得させるには➨ 105 00:08:31,311 --> 00:08:33,513 もうひと仕事いる…》 106 00:08:36,983 --> 00:08:41,154 アレシュ様 まだ仕事が 残っているのですが…。 107 00:08:41,154 --> 00:08:45,658 あとだ。 今日お前は 瘴気を浴びたんだぞ。 108 00:08:45,658 --> 00:08:48,061 結界を張り直す必要がある。 109 00:08:50,997 --> 00:08:54,334 《誠一郎:確かに 魔素抵抗のある 騎士たちも➨ 110 00:08:54,334 --> 00:08:56,503 調子悪そうにしていたなか➨ 111 00:08:56,503 --> 00:08:59,339 俺が大丈夫だったのは 結界のおかげだ。 112 00:08:59,339 --> 00:09:04,110 感謝してもしきれない。 が…。 113 00:09:04,110 --> 00:09:09,783 いつからだろう 彼の想いにも気づいていた…。 114 00:09:09,783 --> 00:09:12,585 しかし 今はまだ…》 115 00:09:16,122 --> 00:09:19,125 アレシュ様 そこまで必要ですか? 116 00:09:19,125 --> 00:09:23,129 必要だ。 いや いりませんよね!? 117 00:09:23,129 --> 00:09:26,966 《誠一郎:魔力を馴染ませるのに 必要なのは触れ合い。 118 00:09:26,966 --> 00:09:29,636 そこに快感行為は付随しない》 119 00:09:29,636 --> 00:09:34,307 ちょっと アレシュ様… うっ…。 120 00:09:34,307 --> 00:09:36,476 コンドゥいる~? 121 00:09:36,476 --> 00:09:38,478 あっ…。 122 00:09:40,814 --> 00:09:44,484 取り込み中だ 去れ。 123 00:09:44,484 --> 00:09:46,486 はぁ…。 124 00:09:46,486 --> 00:09:51,491 《晩餐会でコンドゥから感じた 騎士団長の魔力の気配。 125 00:09:51,491 --> 00:09:54,494 魔力の耐性がない彼から どうして? と➨ 126 00:09:54,494 --> 00:09:57,330 違和感を抱いていたけど➨ 127 00:09:57,330 --> 00:10:01,000 こうして 染められていたのかぁ。 128 00:10:01,000 --> 00:10:04,003 わぁ…》 (誠一郎) いったん仕切り直しましょう➨ 129 00:10:04,003 --> 00:10:07,674 アレシュ様! ダメだ お前はそうやって➨ 130 00:10:07,674 --> 00:10:10,510 口八丁でうやむやにして 逃げるだろう。 131 00:10:10,510 --> 00:10:15,849 あのう… 僕 ここで見てても いいですか? 132 00:10:15,849 --> 00:10:18,051 くっ…。 133 00:10:20,353 --> 00:10:23,690 (誠一郎)もう瘴気が少ない場所に 移動したので大丈夫です。 134 00:10:23,690 --> 00:10:27,360 帰還後に提出する 書類整理がありますので。 135 00:10:27,360 --> 00:10:31,698 あと 明日からは 宮廷魔導士 たちの馬車に同乗します。 136 00:10:31,698 --> 00:10:36,202 イストさん 話はそこで聞きます。 わかった~。 137 00:10:36,202 --> 00:10:38,404 なっ…。 138 00:10:44,544 --> 00:10:47,547 (イスト)だからね 魔力に耐性のないのは➨ 139 00:10:47,547 --> 00:10:50,216 生まれたての 赤ん坊くらいのもので…。 140 00:10:50,216 --> 00:10:52,218 《誠一郎:かれこれ 2時間以上➨ 141 00:10:52,218 --> 00:10:55,555 研究職の人間というのは どうしてこう➨ 142 00:10:55,555 --> 00:10:59,058 興味のあるものを見つけたら 一方通行なのか。 143 00:10:59,058 --> 00:11:02,996 宮廷魔導課 副管理官イスト➨ 144 00:11:02,996 --> 00:11:05,832 貴族ではなく 商家の生まれらしい。 145 00:11:05,832 --> 00:11:09,502 魔法に関しての知的探求心が 非常に強く➨ 146 00:11:09,502 --> 00:11:12,338 適応属性も多く 優秀。 147 00:11:12,338 --> 00:11:15,341 アレシュ様とは違うタイプの天才だ》 148 00:11:15,341 --> 00:11:20,346 魔力循環というのは…。 《興味深い話だが➨ 149 00:11:20,346 --> 00:11:23,183 やらねばならないことは 山ほどある。 150 00:11:23,183 --> 00:11:28,021 カミル宰相に報告をあげて 協力者への根回しと…。 151 00:11:28,021 --> 00:11:30,823 今が正念場だ》 152 00:11:36,863 --> 00:11:40,199 《誠一郎:バラーネク子爵に 早馬は出したし➨ 153 00:11:40,199 --> 00:11:42,869 もしもの場合の資料も 用意できた。 154 00:11:42,869 --> 00:11:45,038 あとは…》 155 00:11:45,038 --> 00:11:48,374 まだ起きてるのか? (誠一郎)この国の方々は➨ 156 00:11:48,374 --> 00:11:50,877 ノックをしないのが 普通なんですかね。 157 00:11:50,877 --> 00:11:54,047 したのに お前が 気づかなかっただけだ。 158 00:11:54,047 --> 00:11:58,217 アレシュ様 明日は 王都への帰還日です。 159 00:11:58,217 --> 00:12:02,155 まだ 本来の経理業務の まとめがあるのですが。 160 00:12:02,155 --> 00:12:04,991 明日から更に忙しくなるのなら➨ 161 00:12:04,991 --> 00:12:09,495 尚更 結界が必要だろう 違うか? 162 00:12:09,495 --> 00:12:13,299 いえ… ありがとうございます。 163 00:12:16,002 --> 00:12:19,672 《誠一郎:確かに今 倒れるわけにはいかない。 164 00:12:19,672 --> 00:12:23,343 思いのほか 俺のことを 考えてくれているのだな。 165 00:12:23,343 --> 00:12:28,514 この人がいなければ 俺は今頃 すでに死んでいる。 166 00:12:28,514 --> 00:12:31,184 今はまだ 優先すべきことがあって➨ 167 00:12:31,184 --> 00:12:34,854 彼の心に向き合うことが できないけど➨ 168 00:12:34,854 --> 00:12:39,359 終わったら ちゃんと考えないと…》 169 00:12:39,359 --> 00:12:42,195 (アレシュ)おい。 はい。 170 00:12:42,195 --> 00:12:46,899 俺は お前の面倒を他のやつに 譲るつもりはないからな。 171 00:12:51,037 --> 00:12:55,041 いや… いやいや それ 今 言いますか!? 172 00:12:55,041 --> 00:12:57,043 今言ったから何なんだ? 173 00:12:57,043 --> 00:12:59,379 いや それを言われましても➨ 174 00:12:59,379 --> 00:13:02,482 私は アレシュ様に魔力を 馴染ませてもらわないと➨ 175 00:13:02,482 --> 00:13:04,484 危険な体質なんですよ。 176 00:13:04,484 --> 00:13:08,988 そうだな。 だからお前は 俺から離れられないだろう? 177 00:13:08,988 --> 00:13:12,158 いえ ですから そういうのは人道的に…。 178 00:13:12,158 --> 00:13:15,161 だから そのほうが 効率的だろう。 179 00:13:15,161 --> 00:13:19,666 確かに… い 一理ありますが…。 180 00:13:19,666 --> 00:13:23,002 意思は明確にしておいたほうが いいだろう。 181 00:13:23,002 --> 00:13:26,673 その上での行為のほうが 伝わりやすい。 182 00:13:26,673 --> 00:13:29,509 でも それで私が気まずくなって➨ 183 00:13:29,509 --> 00:13:33,513 アレシュ様に悪感情を抱くとかは 考えなかったんですか? 184 00:13:33,513 --> 00:13:37,517 ないな。 何事にも 効率性を求めるお前は➨ 185 00:13:37,517 --> 00:13:41,020 相手の言動の影響よりも 結果を求める。 186 00:13:43,523 --> 00:13:48,027 《誠一郎:ぐうの音も出ないほど 分析されている…》 187 00:13:48,027 --> 00:13:51,531 どちらに転んでも セイイチロウ➨ 188 00:13:51,531 --> 00:13:55,868 お前が今 答えを出せないことなど わかりきっている。 189 00:13:55,868 --> 00:14:00,640 だから 俺はそこにつけ込むぞ。 190 00:14:00,640 --> 00:14:03,843 それが一番 効率的だからな。 191 00:14:08,314 --> 00:14:10,616 面をあげよ。 192 00:14:13,152 --> 00:14:16,989 《誠一郎:ノルの実の父親でもある ロマーニ王国の王。 193 00:14:16,989 --> 00:14:19,659 初めて間近で見るな》 194 00:14:19,659 --> 00:14:22,995 まずは 遠征 ご苦労であった。 195 00:14:22,995 --> 00:14:28,501 その際 浄化とは別に 瘴気対策を行ったそうだな。 196 00:14:28,501 --> 00:14:32,004 バラーネク子爵から 報告は受けている。 なっ!? 197 00:14:32,004 --> 00:14:34,674 《ユーリウス:報告だと!?》 198 00:14:34,674 --> 00:14:38,177 発言をお許しいただけますか? 199 00:14:38,177 --> 00:14:40,513 許す。 200 00:14:40,513 --> 00:14:43,850 (誠一郎)バラーネク子爵様とは 経理課におられる➨ 201 00:14:43,850 --> 00:14:46,686 ご子息を通じて 縁を持ちました。 202 00:14:46,686 --> 00:14:52,859 私は その子爵様から 国 ひいては 王家のお役に立つため➨ 203 00:14:52,859 --> 00:14:57,363 永続的な瘴気被害の実験を 命じられております。 204 00:14:57,363 --> 00:15:01,801 《庶子とはいえ 我が子を 託すほどの相手。 205 00:15:01,801 --> 00:15:04,637 王の信頼が厚いことは明白。 206 00:15:04,637 --> 00:15:09,809 その子爵を 俺はあくまで 手伝っただけ… という筋書きだ》 207 00:15:09,809 --> 00:15:13,479 (誠一郎)宰相閣下へ ご相談させていただき➨ 208 00:15:13,479 --> 00:15:16,315 陛下へ無為な心労を かけることがないように➨ 209 00:15:16,315 --> 00:15:19,986 実験を成功させてからの 報告となってしまったことを➨ 210 00:15:19,986 --> 00:15:22,488 深く謝罪いたします。 211 00:15:22,488 --> 00:15:24,590 ふむ。 212 00:15:26,659 --> 00:15:30,663 (誠一郎)瘴気の拡大は 一時的に 防いでいる状況です。 213 00:15:30,663 --> 00:15:33,499 結界の持続時間にもよりますが➨ 214 00:15:33,499 --> 00:15:37,670 結界魔法の使い手を 定期的に派遣することで➨ 215 00:15:37,670 --> 00:15:40,506 瘴気被害は解決すると 考えます。 216 00:15:40,506 --> 00:15:43,509 何を勝手なことを! 217 00:15:43,509 --> 00:15:48,181 我が国には 聖女がいる! そんな無駄な事業は必要ない! 218 00:15:48,181 --> 00:15:52,585 (カミル)静粛に! 王の御前ぞ! 219 00:15:56,022 --> 00:15:58,191 (誠一郎)聖女召喚をした場合➨ 220 00:15:58,191 --> 00:16:00,960 向こう50年間の支出予想額と➨ 221 00:16:00,960 --> 00:16:04,797 結界封印にかかる費用の予想額の 対比ですが➨ 222 00:16:04,797 --> 00:16:07,466 5倍以上の差があります。 223 00:16:07,466 --> 00:16:10,470 結界封印の維持につきましては➨ 224 00:16:10,470 --> 00:16:12,805 まだ実験の段階では ありますが➨ 225 00:16:12,805 --> 00:16:16,809 3日経った現在も まだ 結界が消滅したという報告は➨ 226 00:16:16,809 --> 00:16:19,645 あがっておりません。 227 00:16:19,645 --> 00:16:23,816 こんな金の算段で 聖女を貶めるなど…。 228 00:16:23,816 --> 00:16:25,985 聖女は国の宝だ! 229 00:16:25,985 --> 00:16:28,654 貴様! 恥を知れ! 230 00:16:28,654 --> 00:16:32,491 ⚟そうだ! 貴様は聖女様を なんと心得る! 231 00:16:32,491 --> 00:16:34,994 ⚟聖女あっての我が国だ! 232 00:16:34,994 --> 00:16:37,830 ⚟聖女の威光にかげりを 落とさんとする➨ 233 00:16:37,830 --> 00:16:40,333 ただのぜい弱な異世界人が! 234 00:16:40,333 --> 00:16:44,337 私… 私は帰りたいです! 235 00:16:47,006 --> 00:16:50,009 聖女の役割 浄化は頑張ります。 236 00:16:50,009 --> 00:16:54,013 でも 終わったら もう することはないですよね? 237 00:16:54,013 --> 00:16:56,849 (優愛) 元の世界に帰してください! 238 00:16:56,849 --> 00:16:59,185 (ユーリウス)何を言っているんだ ユア。 239 00:16:59,185 --> 00:17:01,954 そなたは栄誉ある ただ一人の聖女。 240 00:17:01,954 --> 00:17:05,758 浄化が終わっても 我が国は君を大事に…。 241 00:17:08,127 --> 00:17:10,630 な… なんでですか? 242 00:17:10,630 --> 00:17:13,633 浄化をするために 呼ばれたんですよね? 243 00:17:13,633 --> 00:17:17,136 それが終わったら もう用は ないじゃないですか。 244 00:17:17,136 --> 00:17:19,138 (ユーリウス)そんなことはない。 245 00:17:19,138 --> 00:17:23,809 聖女は その存在だけで 国を豊かに導く。 246 00:17:23,809 --> 00:17:26,312 こ 近藤さん! 247 00:17:28,648 --> 00:17:32,151 (誠一郎)聖女様の役割は 先ほど 述べましたとおり➨ 248 00:17:32,151 --> 00:17:35,655 今後 必要なくなると思います。 249 00:17:35,655 --> 00:17:42,562 しかし 今現在 我々が元の世界に 帰る方法はないんですよ。 250 00:17:45,665 --> 00:17:48,501 そんな… いや…。 251 00:17:48,501 --> 00:17:50,503 ユア! 252 00:17:50,503 --> 00:17:53,839 そん… な… いやぁ! 253 00:17:53,839 --> 00:17:57,510 お父さん! お母さん! お兄ちゃん! 254 00:17:57,510 --> 00:18:02,281 聖女様! 聖女様は この世界に必要な方なのです! 255 00:18:02,281 --> 00:18:07,954 では 次の資料を配布いたします。 はっ!? 貴様は何を言っている! 256 00:18:07,954 --> 00:18:11,624 貴様のせいで 聖女様が 狼狽されているのだぞ! 257 00:18:11,624 --> 00:18:14,627 《有無を言わさずに 身ひとつで➨ 258 00:18:14,627 --> 00:18:18,798 異なる世界に連れてきたのは そっちだがな》 259 00:18:18,798 --> 00:18:21,634 起立失礼いたします。 260 00:18:21,634 --> 00:18:25,638 先ほども申しましたとおり 異世界召喚において➨ 261 00:18:25,638 --> 00:18:28,975 帰し方は存在しません。 ですが➨ 262 00:18:28,975 --> 00:18:32,812 魔法技術で開発された方法で 連れてこられた。 263 00:18:32,812 --> 00:18:37,316 ならば 研究すれば 帰し方も 見つかるかもしれません。 264 00:18:37,316 --> 00:18:41,821 な 何を…。 えっ…。 265 00:18:41,821 --> 00:18:45,491 わぁ! 王の御前だぞ! 266 00:18:45,491 --> 00:18:47,660 異世界召喚術に関してですが➨ 267 00:18:47,660 --> 00:18:50,162 神託をいただいた 王族の魔力を頼りに➨ 268 00:18:50,162 --> 00:18:52,331 異世界と道をつなぎ ほぼ完全に➨ 269 00:18:52,331 --> 00:18:54,667 聖女様をこちらに 喚ぶことができます。 270 00:18:54,667 --> 00:18:58,004 しかし 送り返すとなりますと 喚んだときの座標はあるものの。 271 00:18:58,004 --> 00:19:01,440 言葉には気をつけろと あれほど! 272 00:19:01,440 --> 00:19:05,044 重要事項を簡潔にまとめた書類を お配りいたします。 273 00:19:07,947 --> 00:19:10,282 王宮魔導課の拡大提案? 274 00:19:10,282 --> 00:19:12,618 (誠一郎)結論を申し上げれば➨ 275 00:19:12,618 --> 00:19:16,622 聖女様含む2名を 元の世界に 帰すことを目的とした➨ 276 00:19:16,622 --> 00:19:19,959 研究考案を 王宮魔導課 請け負いのもとで➨ 277 00:19:19,959 --> 00:19:22,795 進めることになりました。 278 00:19:22,795 --> 00:19:27,633 これに伴い 瘴気監視の人員も 含めたうえで➨ 279 00:19:27,633 --> 00:19:29,635 提案書を作成いたしました。 280 00:19:29,635 --> 00:19:34,473 き 貴様! 王宮内の人事にまで 口を出すとは! 281 00:19:34,473 --> 00:19:37,977 ああ それに関しては 私も事前に提案を受けて➨ 282 00:19:37,977 --> 00:19:42,314 許可をしている。 ま 魔法なら第三騎士団が…。 283 00:19:42,314 --> 00:19:44,316 第三騎士団は 研究ではなく➨ 284 00:19:44,316 --> 00:19:46,819 魔獣対策など実戦が主だ。 285 00:19:46,819 --> 00:19:49,488 我々は研究者ではなく騎士。 286 00:19:49,488 --> 00:19:53,325 遠征もあるので 瘴気監視にも さほど人は割けない。 287 00:19:53,325 --> 00:19:56,662 あふ…。 ん? 288 00:19:56,662 --> 00:20:00,666 《誠一郎:俺のほうが 役に立つだろうって顔してるな》 289 00:20:00,666 --> 00:20:03,502 そもそも貴様は 聖女に勝手に ついてきただけの➨ 290 00:20:03,502 --> 00:20:06,672 一般人だろう! 生活の保障を してやっているのに➨ 291 00:20:06,672 --> 00:20:08,674 まだ求めるか! 292 00:20:08,674 --> 00:20:12,178 お言葉ですが 莫大な国費を 以てして 無事に帰せと➨ 293 00:20:12,178 --> 00:20:14,513 迫っているのではありません。 294 00:20:14,513 --> 00:20:18,184 今後 聖女召喚ではない 新しい構造の提案と➨ 295 00:20:18,184 --> 00:20:22,521 浮いた予算内での新たな 魔法研究を推進しているのです。 296 00:20:22,521 --> 00:20:25,024 この研究は副産物的に➨ 297 00:20:25,024 --> 00:20:28,694 他の研究にも有効活用できる面も あるはずです。 298 00:20:28,694 --> 00:20:31,864 そうですよね? ゾルターン魔導長官。 299 00:20:31,864 --> 00:20:34,700 う うむ。 次元を整えるのも➨ 300 00:20:34,700 --> 00:20:37,036 座標先の安全な着地も➨ 301 00:20:37,036 --> 00:20:40,039 確立できれば 転移魔法の研究も➨ 302 00:20:40,039 --> 00:20:43,876 大きく進むだろう。 うぉっ! それなんですよ 転移魔法! 303 00:20:43,876 --> 00:20:47,379 これまでは転移先にも 魔法陣の用意と術者が必要で➨ 304 00:20:47,379 --> 00:20:50,382 なおかつ 生物の転移には…。 ゾルターン魔導長官。 305 00:20:50,382 --> 00:20:54,220 ちょっと イストさんを 下げてもらえますか? ああ。 306 00:20:54,220 --> 00:20:56,555 うぅ! うぅ…。 307 00:20:56,555 --> 00:20:59,725 つまり そなたの提案は➨ 308 00:20:59,725 --> 00:21:03,329 我が国は 聖女伝説を失う代わりに➨ 309 00:21:03,329 --> 00:21:07,166 高い魔法技術を得られるだろう ということか。 310 00:21:07,166 --> 00:21:09,502 おっしゃるとおりです。 311 00:21:09,502 --> 00:21:11,837 技術の革新と飛躍➨ 312 00:21:11,837 --> 00:21:16,342 それに伴う人材の育成は 国を発展させます。 313 00:21:16,342 --> 00:21:21,013 更に その予算はこれまでの 瘴気対策費で賄えますので➨ 314 00:21:21,013 --> 00:21:23,516 御国への損害はないと考えます。 315 00:21:23,516 --> 00:21:26,352 ふむ…。 316 00:21:26,352 --> 00:21:28,854 あ あの 近藤さん! 317 00:21:28,854 --> 00:21:33,359 私は… それまで私は どうすれば…。 318 00:21:33,359 --> 00:21:37,196 白石さんは 浄化が完了するまでは➨ 319 00:21:37,196 --> 00:21:40,199 王宮にいるのが いいと思いますよ。 320 00:21:40,199 --> 00:21:42,368 《誠一郎:遠征準備や体調管理➨ 321 00:21:42,368 --> 00:21:46,705 浄化による疲弊も考えると それが一番だろう》 322 00:21:46,705 --> 00:21:49,875 そのあとは… 浄化が終わったあとは➨ 323 00:21:49,875 --> 00:21:52,545 どうすればいいですか? 324 00:21:52,545 --> 00:21:56,849 白石さんは どうしたいんですか? 325 00:21:59,051 --> 00:22:02,655 私は 王宮から出たいです。 326 00:22:02,655 --> 00:22:07,326 (優愛)でも 何もせずにお金だけ もらうのもいけないし…。 327 00:22:07,326 --> 00:22:11,163 近藤さんと同じところで 働きたいです! 328 00:22:11,163 --> 00:22:13,666 《誠一郎:勘弁してくれ…》 えっ? 329 00:22:13,666 --> 00:22:17,169 いえ それよりも 聖女としての力➨ 330 00:22:17,169 --> 00:22:20,005 要は あなたの特技を 発揮できる➨ 331 00:22:20,005 --> 00:22:22,341 場所のほうが いいんじゃ ないですか? 332 00:22:22,341 --> 00:22:25,678 治療院とか 教会とか。 333 00:22:25,678 --> 00:22:29,181 ユア…。 334 00:22:29,181 --> 00:22:32,017 どうして王宮を出たいんだ? 335 00:22:32,017 --> 00:22:34,186 そなたは聖女だ。 336 00:22:34,186 --> 00:22:36,522 たとえ帰るとしても 聖女として➨ 337 00:22:36,522 --> 00:22:38,858 偉業を成すことに 変わりはない。 338 00:22:38,858 --> 00:22:40,860 聖女を保護し 庇護するのは➨ 339 00:22:40,860 --> 00:22:43,529 国として当然なのだから➨ 340 00:22:43,529 --> 00:22:46,365 このまま王宮にいれば いいではないか。 341 00:22:46,365 --> 00:22:48,701 ユーリウス様…。 342 00:22:48,701 --> 00:22:52,037 私は 浄化のあとは 一度 王宮から離れて➨ 343 00:22:52,037 --> 00:22:54,707 いろいろ考えたいです。 344 00:22:54,707 --> 00:22:58,544 もらったアクセサリーやドレスも お返ししますね。 345 00:22:58,544 --> 00:23:02,548 親切にしてくださって ありがとうございました。 346 00:23:06,652 --> 00:23:08,988 《誠一郎:売り払って 生活費にするか➨ 347 00:23:08,988 --> 00:23:11,991 国庫に回してくれれば いいのに》 348 00:23:11,991 --> 00:23:14,827 《とか 考えているのだろうな》 349 00:23:14,827 --> 00:23:17,129 宰相。 はっ! 350 00:23:23,168 --> 00:23:26,005 次は瘴気監視計画か。 351 00:23:26,005 --> 00:23:28,340 まだまだ やることが多いな。 352 00:23:28,340 --> 00:23:30,342 そうですね。 353 00:23:30,342 --> 00:23:33,012 あまり無理しすぎるなよ。 354 00:23:33,012 --> 00:23:35,614 (誠一郎) わかっていますよ。