1 00:00:10,010 --> 00:00:12,012 (爆発音) 2 00:00:16,016 --> 00:00:20,020 (シグマ)よ… よかったぁ 兄ちゃん。 3 00:00:20,020 --> 00:00:23,190 (シーグヴォルド)セイイチロ殿! セイイチロ殿 しっかり! 4 00:00:23,190 --> 00:00:26,026 えっ!? どうして…? 当たってないのに! 5 00:00:26,026 --> 00:00:29,696 イスト殿 これは一体…。 6 00:00:29,696 --> 00:00:34,401 (イスト)あ~ やっぱり 結界 なくなってたな~。 7 00:00:36,370 --> 00:00:38,538 ちゅ。 (2人)えっ!? 8 00:00:38,538 --> 00:00:41,541 ん~ ダメか~。 9 00:00:41,541 --> 00:00:43,544 い… イスト殿! 10 00:00:43,544 --> 00:00:46,213 神聖な教会で この非常時に 一体 何を!? 11 00:00:46,213 --> 00:00:49,049 やっぱり 同じ人が早いよねぇ。 12 00:00:49,049 --> 00:00:51,551 司祭様 魔力いっぱいあるし。 13 00:00:51,551 --> 00:00:54,554 な… 何を言ってるんですか! 早く治療院へ…。 14 00:00:54,554 --> 00:00:56,556 あっ ダメだよ。 15 00:00:56,556 --> 00:00:58,559 治療院なんて行ったら➨ 16 00:00:58,559 --> 00:01:00,827 コンドゥ 死んじゃうから。 17 00:01:00,827 --> 00:01:02,829 だから 司祭様➨ 18 00:01:02,829 --> 00:01:04,831 コンドゥのこと 抱いてやってくれない? 19 00:01:04,831 --> 00:01:06,833 は…!? 20 00:01:06,833 --> 00:01:10,837 (イスト)だって 司祭様 さっき コンドゥに結界張ったでしょう? 21 00:01:10,837 --> 00:01:12,839 ええ…。 22 00:01:12,839 --> 00:01:15,175 ん~ 司祭様は➨ 23 00:01:15,175 --> 00:01:18,845 コンドゥが 魔力耐性が弱いの 知らないんでしたっけ? 24 00:01:18,845 --> 00:01:22,182 今の コンドゥは 急性魔力酔いになってるんで➨ 25 00:01:22,182 --> 00:01:24,184 早く 魔力を馴染ませないと➨ 26 00:01:24,184 --> 00:01:26,853 体内暴走を 起こしちゃうんですよね。 27 00:01:26,853 --> 00:01:29,523 それで さっき…。 うん。 28 00:01:29,523 --> 00:01:33,193 でも 口移しじゃ 全然 足りなかったです。 29 00:01:33,193 --> 00:01:36,530 それに 術者の魔力が 一番 馴染みやすいんで➨ 30 00:01:36,530 --> 00:01:39,533 手っ取り早く 体内に 魔力を注いでください。 31 00:01:39,533 --> 00:01:43,036 そ… それは…。 32 00:01:43,036 --> 00:01:45,038 わかりました。 33 00:01:47,040 --> 00:01:49,042 (アレシュ)必要ない! 34 00:03:35,015 --> 00:03:37,017 (ユーリウス)アレシュ! 35 00:03:39,019 --> 00:03:42,355 ソレの管理は 全て俺がする。 返してもらおう。 36 00:03:42,355 --> 00:03:44,357 返すって…。 37 00:03:44,357 --> 00:03:46,693 セイイチロ殿は 物ではありません。 38 00:03:46,693 --> 00:03:49,863 それに 今 酷く弱っているのです。 39 00:03:49,863 --> 00:03:52,532 (シーグヴォルド)渡せません。 40 00:03:52,532 --> 00:03:57,204 (誠一郎)う… アレシュ様…? 41 00:03:57,204 --> 00:04:00,307 セイイチロ殿! 気が付かれましたか! 42 00:04:00,307 --> 00:04:02,309 セイイチロウ! 43 00:04:02,309 --> 00:04:08,615 あぁ…。 良かった 無事で…。 44 00:04:10,650 --> 00:04:13,487 (ユーリウス)シーグヴォルド。 殿下。 45 00:04:13,487 --> 00:04:17,657 アレシュは 普段から コンドウの体調管理をしている。 46 00:04:17,657 --> 00:04:21,361 アレシュに任せて問題ない。 渡してやれ。 47 00:04:23,330 --> 00:04:25,332 (シーグヴォルド)分かりました。 48 00:04:28,335 --> 00:04:31,338 (シーグヴォルド)セイイチロ殿 大丈夫でしょうか。 49 00:04:31,338 --> 00:04:33,673 (イスト)まぁ大丈夫でしょ~。 50 00:04:33,673 --> 00:04:37,077 (イスト)アレシュさんなら 慣れてるから。 (シーグヴォルド)えっ? 51 00:04:39,012 --> 00:04:41,014 (アレシュ)クエルバス! (ドアを開ける音) 52 00:04:41,014 --> 00:04:43,016 奥の部屋を借りるぞ。 53 00:04:43,016 --> 00:04:46,119 (シーロ)うちは 連れ込み宿じゃないんだけど! 54 00:04:48,522 --> 00:04:52,692 (アレシュ)魔力酔いは確実だが 万が一ということもある。 55 00:04:52,692 --> 00:04:57,030 理解者が そばにいれば 説明や対処もしやすいだろう。 56 00:04:57,030 --> 00:05:00,133 説明ねぇ。 57 00:05:00,133 --> 00:05:02,135 ん? 58 00:05:02,135 --> 00:05:04,137 アレシュ。 59 00:05:04,137 --> 00:05:06,473 魔力回復薬 今日 何本飲んだ。 60 00:05:06,473 --> 00:05:10,143 1本。 嘘をつくな。 61 00:05:10,143 --> 00:05:13,313 ここに来る道中も飲んで コンドゥに馴染ませただろ。 62 00:05:13,313 --> 00:05:15,815 薬に頼っている 今のお前に➨ 63 00:05:15,815 --> 00:05:20,153 治療を完遂させるほどの 魔力の使用は ダメージが大きすぎる! 64 00:05:20,153 --> 00:05:24,658 分かっている。 だから ここに来た。 65 00:05:24,658 --> 00:05:26,660 (アレシュ)心配するな。 66 00:05:26,660 --> 00:05:31,064 (アレシュ)自分の魔力量は 自分が 一番 よく知っている。 67 00:05:33,333 --> 00:05:35,669 はぁ…。 68 00:05:35,669 --> 00:05:40,574 頼むから 度が過ぎた無茶はするなよ。 69 00:05:44,010 --> 00:05:50,016 《誠一郎:熱い…。 頭が… 体中が痛い。 70 00:05:50,016 --> 00:05:54,354 この感じ インフルエンザに かかった時に似ている。 71 00:05:54,354 --> 00:05:57,858 熱が出て 倒れるまで休めず➨ 72 00:05:57,858 --> 00:06:00,460 出社できない間も データを送られ➨ 73 00:06:00,460 --> 00:06:03,797 熱は 40度まで上がった。 74 00:06:03,797 --> 00:06:08,468 あの時より 意識が遠くにある気がするのに➨ 75 00:06:08,468 --> 00:06:10,470 不快感はないし➨ 76 00:06:10,470 --> 00:06:12,806 むしろ あったかくて…。 77 00:06:12,806 --> 00:06:15,976 温泉に浸かったかのように 気持ちがいい。 78 00:06:15,976 --> 00:06:20,480 この感覚 覚えがある…》 79 00:06:22,482 --> 00:06:24,985 あ… アレシュ様…? 80 00:06:24,985 --> 00:06:28,655 やっと目を覚ましたか… 全く。 81 00:06:28,655 --> 00:06:31,658 まだ しばらくかかるぞ。 82 00:06:31,658 --> 00:06:34,160 向こうみずの馬鹿者が。 83 00:06:34,160 --> 00:06:36,329 いつ お帰りに…。 84 00:06:36,329 --> 00:06:38,331 今朝だ。 85 00:06:38,331 --> 00:06:41,501 帰ってすぐに お前が 教会に行っていると聞いて➨ 86 00:06:41,501 --> 00:06:43,503 その足で直行した。 87 00:06:43,503 --> 00:06:45,839 それで ギリギリ間に合ったんだ。 88 00:06:45,839 --> 00:06:48,675 お前は 本当に…。 89 00:06:48,675 --> 00:06:50,677 人の言う事を聞かないし➨ 90 00:06:50,677 --> 00:06:53,346 自分の体を顧みないな。 91 00:06:53,346 --> 00:06:56,016 ちょっと目を離したら これだ。 92 00:06:56,016 --> 00:06:59,519 そのうえ 便りのひとつもよこさず➨ 93 00:06:59,519 --> 00:07:04,124 挙げ句の果てに 他の男に抱かれて倒れるなど…。 94 00:07:04,124 --> 00:07:09,462 本当に… あれがなければ 許さなかったかもしれないからな。 95 00:07:09,462 --> 00:07:12,799 アレシュ様。 96 00:07:12,799 --> 00:07:14,801 お帰りなさい。 97 00:07:17,804 --> 00:07:19,973 フッ…。 98 00:07:19,973 --> 00:07:23,977 ただいま。 99 00:07:27,147 --> 00:07:29,149 (シーロ)うん もう大丈夫だね。 100 00:07:29,149 --> 00:07:31,318 一度 屋敷に戻る。 101 00:07:31,318 --> 00:07:34,821 セイイチロウが目を覚ましたら 見張っておいてくれ。 102 00:07:34,821 --> 00:07:38,158 見張りって… おい アレシュ! 103 00:07:38,158 --> 00:07:42,829 《誠一郎:それから 俺は 3日間の入院を言い渡され➨ 104 00:07:42,829 --> 00:07:44,831 今日で 2日目。 105 00:07:44,831 --> 00:07:47,500 あれから アレシュ様に 会っていない》 106 00:07:47,500 --> 00:07:50,503 (ノルベルト)いや もう マジで びっくりっスよ。 107 00:07:50,503 --> 00:07:54,174 セイさんが倒れたって聞いて! それは もういいから。 108 00:07:54,174 --> 00:07:57,010 書類は? え~!? 見舞いに来たのに➨ 109 00:07:57,010 --> 00:08:00,447 俺が 仕事させに 来たみたいじゃないっスか…。 110 00:08:00,447 --> 00:08:02,449 《誠一郎:見舞いといえば➨ 111 00:08:02,449 --> 00:08:05,118 意識を取り戻して すぐに…》 112 00:08:05,118 --> 00:08:08,955 ⸨セイイチロ殿 申し訳ありませんでした! 113 00:08:08,955 --> 00:08:12,459 そんな 謝罪される事は何も…。 114 00:08:12,459 --> 00:08:14,461 どうか 頭を上げてください。 115 00:08:14,461 --> 00:08:16,463 いえ…。 116 00:08:16,463 --> 00:08:19,966 セイイチロ殿が 魔力に 耐性がない事を知っていながら➨ 117 00:08:19,966 --> 00:08:23,470 危険な目に遭わせてしまいました。 118 00:08:23,470 --> 00:08:27,974 あの日の体調不良は 寝不足だった自分の問題ですし➨ 119 00:08:27,974 --> 00:08:31,811 礼拝堂について行ったのも 私の意思です。 120 00:08:31,811 --> 00:08:34,981 それに 結界を 張って頂かなかったら➨ 121 00:08:34,981 --> 00:08:37,817 多分 即死していました。 122 00:08:37,817 --> 00:08:42,622 助けていただき ありがとうございました。 123 00:08:44,657 --> 00:08:48,661 その事なのですが 実は…⸩ 124 00:08:51,331 --> 00:08:53,333 コンドゥ 面会だよ。 125 00:08:53,333 --> 00:08:57,137 じゃ 俺はこれで。 無理しないでくださいよ! 126 00:09:02,776 --> 00:09:04,778 (誠一郎)ヴァルトムさん。 127 00:09:04,778 --> 00:09:07,280 (ヴァルトム)お加減はいかがですか? コンドゥ様。 128 00:09:07,280 --> 00:09:10,617 アレシュ様のおかげで もう回復はしたのですが➨ 129 00:09:10,617 --> 00:09:15,288 大事をとって 明日までは 休むようにと言われています。 130 00:09:15,288 --> 00:09:18,458 それは ようございました。 131 00:09:18,458 --> 00:09:22,462 帰宅の際には アレシュ様が 迎えに来ると申しておりました。 132 00:09:22,462 --> 00:09:24,764 そうですか。 133 00:09:27,133 --> 00:09:30,970 坊っちゃまは 現在 屋敷で療養中です。 134 00:09:30,970 --> 00:09:32,972 えっ? 正確には➨ 135 00:09:32,972 --> 00:09:35,475 魔力枯渇で 回復薬を飲み過ぎ➨ 136 00:09:35,475 --> 00:09:38,311 体調を崩されておられます。 137 00:09:38,311 --> 00:09:42,482 浄化遠征に加え 魔獣退治も行い➨ 138 00:09:42,482 --> 00:09:45,652 帰還後すぐの魔力供給作業は➨ 139 00:09:45,652 --> 00:09:48,321 たとえ 魔力が多い 坊っちゃまでも➨ 140 00:09:48,321 --> 00:09:51,324 かなりの負担が かかったはずです。 141 00:09:51,324 --> 00:09:53,326 《誠一郎:そういうことか。 142 00:09:53,326 --> 00:09:55,328 おかしいと思ったんだ。 143 00:09:55,328 --> 00:09:59,332 治療の場所が自宅ではなく 医局だった事…。 144 00:09:59,332 --> 00:10:02,836 普段の アレシュ様なら 自宅へ連れ帰り➨ 145 00:10:02,836 --> 00:10:05,038 近くで目を光らせるはずだ》 146 00:10:07,006 --> 00:10:09,008 コンドゥ様。 147 00:10:09,008 --> 00:10:11,678 わたくしは 坊っちゃま…。 148 00:10:11,678 --> 00:10:14,514 アレシュ様のことを 幼少より存じあげ➨ 149 00:10:14,514 --> 00:10:17,016 お世話をさせていただいており➨ 150 00:10:17,016 --> 00:10:20,520 家令の身で 身の程知らずではありますが➨ 151 00:10:20,520 --> 00:10:23,823 親心のようなものも 抱いております。 152 00:10:26,192 --> 00:10:28,361 ですので コンドゥ様。 153 00:10:28,361 --> 00:10:33,867 坊っちゃまの御心に沿わない事は 重々承知で 申し上げます。 154 00:10:33,867 --> 00:10:36,870 わたくしは 坊っちゃまの お体を守ることを➨ 155 00:10:36,870 --> 00:10:39,539 第一に考えております。 156 00:10:39,539 --> 00:10:41,541 はい。 157 00:10:41,541 --> 00:10:43,543 コンドゥ様と出会われてから➨ 158 00:10:43,543 --> 00:10:46,379 坊っちゃまは変わりました。 159 00:10:46,379 --> 00:10:48,882 今までの無気力さを捨て➨ 160 00:10:48,882 --> 00:10:51,718 見た事もないほど 生き生きとなさって…。 161 00:10:51,718 --> 00:10:54,554 あの坊っちゃまが 恋をなされた事は➨ 162 00:10:54,554 --> 00:10:57,390 わたくしにとっても喜びであり➨ 163 00:10:57,390 --> 00:11:01,327 坊っちゃまに生きる活力を 与えてくださった コンドゥ様は➨ 164 00:11:01,327 --> 00:11:05,498 わたくしにとっても 救世主でございます。 165 00:11:05,498 --> 00:11:11,504 ですが それは坊っちゃまの 健康があっての事でございます。 166 00:11:11,504 --> 00:11:15,508 坊っちゃまの御心も 大事にしとうございますが➨ 167 00:11:15,508 --> 00:11:19,178 まずは お体を 大事にしていただきたい。 168 00:11:19,178 --> 00:11:23,516 これは 年寄りゆえの 考えかもしれませんが…。 169 00:11:23,516 --> 00:11:26,519 いえ… ごもっともです。 170 00:11:26,519 --> 00:11:31,858 私も アレシュ様に 頼り過ぎてしまいました。 171 00:11:31,858 --> 00:11:37,030 《誠一郎:仕事を優先して 自分の体を蔑ろにする癖。 172 00:11:37,030 --> 00:11:40,700 今は それに アレシュ様の体も付随する。 173 00:11:40,700 --> 00:11:43,536 魔獣退治の件もしかり➨ 174 00:11:43,536 --> 00:11:46,039 アレシュ様の体を 窮地に追い込むのは➨ 175 00:11:46,039 --> 00:11:50,543 他でもない… 俺だ》 176 00:11:50,543 --> 00:11:53,880 すみません。 不徳の致すところです。 177 00:11:53,880 --> 00:11:56,883 わたくしへの謝罪は 必要ございません。 178 00:11:56,883 --> 00:11:59,719 魔獣討伐は 坊っちゃまが コンドゥ様に➨ 179 00:11:59,719 --> 00:12:03,823 良い所を見せたかったという 独断ですし。 180 00:12:03,823 --> 00:12:06,326 ですが わたくしは➨ 181 00:12:06,326 --> 00:12:08,828 たとえ 坊っちゃまに 恨まれても➨ 182 00:12:08,828 --> 00:12:12,999 坊っちゃまのお体を 守りとうございます。 183 00:12:12,999 --> 00:12:17,003 (ヴァルトム)どうか コンドゥ様が お体を崩されて➨ 184 00:12:17,003 --> 00:12:19,505 困る人間がいるという事だけ➨ 185 00:12:19,505 --> 00:12:23,309 胸に刻んでおいてください。 186 00:12:25,678 --> 00:12:27,847 どう? 体の方は。 187 00:12:27,847 --> 00:12:31,684 おかげ様で良いです。 ゆっくり休めましたし。 188 00:12:31,684 --> 00:12:35,355 いや 部下に書類持って来させて 仕事してたでしょ。 189 00:12:35,355 --> 00:12:37,357 ほとんど していませんよ。 190 00:12:37,357 --> 00:12:41,194 それより 入院費用は…。 あ~ いらないよ。 191 00:12:41,194 --> 00:12:43,863 コンドゥは官吏だからね。 192 00:12:43,863 --> 00:12:47,367 《誠一郎:王宮勤めの恩恵が こんなところに…》 193 00:12:47,367 --> 00:12:49,869 (アレシュ)大分 顔色がいいな。 (ドアの開閉音) 194 00:12:52,705 --> 00:12:55,208 (シーロ)来るの 早いね。 195 00:13:00,313 --> 00:13:02,482 《誠一郎:いつもの アレシュ様に見える。 196 00:13:02,482 --> 00:13:05,151 ヴァルトムさんから聞いていなければ➨ 197 00:13:05,151 --> 00:13:09,489 寝込んだ事も 知らないまま だったかもしれない》 198 00:13:09,489 --> 00:13:13,326 ご心配をおかけしました。 全くだ。 199 00:13:13,326 --> 00:13:15,495 《誠一郎:俺を ここに入院させたのは➨ 200 00:13:15,495 --> 00:13:18,164 弱った自分を 見せたくなかったのも➨ 201 00:13:18,164 --> 00:13:20,166 あるんだろうな》 202 00:13:20,166 --> 00:13:22,168 ん? 熱いな。 203 00:13:22,168 --> 00:13:24,170 まだ熱があるのか? いえ 大丈夫です…。 204 00:13:24,170 --> 00:13:28,508 そこ! イチャイチャするのは 帰ってからにしてよ! 205 00:13:28,508 --> 00:13:31,511 医局は そういう場所じゃないって 何回言わせるかな。 206 00:13:31,511 --> 00:13:34,847 (イスト)あっ コンドゥ もう帰るの~? 207 00:13:34,847 --> 00:13:38,184 (誠一郎)イストさん… と シグマ君? 208 00:13:38,184 --> 00:13:41,087 お… おはようございます。 209 00:13:45,024 --> 00:13:47,860 誰だ? 算盤を作ってくれた子です。 210 00:13:47,860 --> 00:13:50,363 (誠一郎)2人は なんで一緒に? 211 00:13:50,363 --> 00:13:52,365 イストさんが 魔導課を 見に来ないかって➨ 212 00:13:52,365 --> 00:13:54,367 誘ってくれたんだ。 213 00:13:54,367 --> 00:13:57,537 教会で会った時に 魔導具の話で盛り上がって➨ 214 00:13:57,537 --> 00:14:00,139 一緒に作らないかって 言ってくれて。 215 00:14:00,139 --> 00:14:02,141 えっ? 216 00:14:02,141 --> 00:14:06,312 俺 木工も好きだけど 魔導具に ずっと憧れてて…。 217 00:14:06,312 --> 00:14:09,649 でも 制作にはお金がかかるし➨ 218 00:14:09,649 --> 00:14:11,651 魔導具に関われるのなんて➨ 219 00:14:11,651 --> 00:14:14,654 貴族様に召し抱えられる 技術者くらいで➨ 220 00:14:14,654 --> 00:14:18,324 一生 縁がないと思ってたから 嬉しくて。 221 00:14:18,324 --> 00:14:21,828 《誠一郎:先を越された! 222 00:14:21,828 --> 00:14:24,664 彼の独創性と向上心。 223 00:14:24,664 --> 00:14:28,167 私塾に通わせながら ゆくゆくは王宮の…。 224 00:14:28,167 --> 00:14:32,004 できれば 経理課に来てくれたら と思っていたのに…》 225 00:14:32,004 --> 00:14:34,006 コンドゥ すごいのできたよ! 226 00:14:34,006 --> 00:14:37,844 シグマの アイデアで作って まだ試作品なんだけどさ➨ 227 00:14:37,844 --> 00:14:40,012 これで 魔力が測れちゃうんだ! 228 00:14:40,012 --> 00:14:42,014 詳しく聞きましょう。 229 00:14:42,014 --> 00:14:45,852 オイ。 お前は今の今まで 医局に入院していて➨ 230 00:14:45,852 --> 00:14:47,854 今日 退院するんだぞ。 231 00:14:47,854 --> 00:14:51,524 何を これから 仕事に向かう意欲を出している。 232 00:14:51,524 --> 00:14:53,526 えっ いや でも…。 233 00:14:53,526 --> 00:14:56,696 帰るぞ。 (誠一郎)はい…。 234 00:14:56,696 --> 00:14:59,866 イストさん 後で書面で…。 235 00:14:59,866 --> 00:15:02,301 《誠一郎:あっ 無理だ》 236 00:15:02,301 --> 00:15:05,304 あっ あの… 簡単に 仕組みと➨ 237 00:15:05,304 --> 00:15:08,808 かかった材料を書いてきました。 238 00:15:08,808 --> 00:15:10,977 シグマ君 君は最高だ! 239 00:15:10,977 --> 00:15:12,979 えっ いや 別に…。 240 00:15:12,979 --> 00:15:14,981 (シグマ)いつも 親方のところで➨ 241 00:15:14,981 --> 00:15:17,817 もの作りの費用を 出してるの 見てたから…。 242 00:15:17,817 --> 00:15:21,988 《誠一郎:なんという優秀さ。 素晴らしい! 243 00:15:21,988 --> 00:15:23,990 やはり 彼は経理課に欲しい。 244 00:15:23,990 --> 00:15:27,493 いや 魔導課に 彼みたいな子がいてくれると➨ 245 00:15:27,493 --> 00:15:31,998 俺の仕事も 非常に助かるが…。 悩ましい》 246 00:15:31,998 --> 00:15:35,334 お前 さっき 俺が言った言葉を覚えているか? 247 00:15:35,334 --> 00:15:38,004 はい もちろんです。 帰ります。 248 00:15:38,004 --> 00:15:41,174 書類は 家でゆっくり見ます。 イタタ…。 249 00:15:41,174 --> 00:15:43,676 失礼します…。 250 00:15:43,676 --> 00:15:45,678 や… 病み上がりの セイイチロ殿に何を!? 251 00:15:45,678 --> 00:15:47,680 ふん。 252 00:15:47,680 --> 00:15:52,185 シーグヴォルド様 何でもないので 気にしないでください。 253 00:15:52,185 --> 00:15:57,023 アレシュ様 私が悪かったので 離してもらえ… ぐえっ! 254 00:15:57,023 --> 00:16:00,626 いい加減にしなさい アレシュ。 ふん。 255 00:16:00,626 --> 00:16:04,630 セイイチロ殿 お体の具合は もう よろしいのですか? 256 00:16:04,630 --> 00:16:07,633 はい ありがとうございます。 257 00:16:13,472 --> 00:16:15,475 (誠一郎)シーグヴォルド様? 258 00:16:15,475 --> 00:16:19,145 退院されると伺っていたので 参りました。 259 00:16:19,145 --> 00:16:21,147 先日 お話しした件で➨ 260 00:16:21,147 --> 00:16:24,317 力になれる事があったら 何でも言ってください。 261 00:16:24,317 --> 00:16:26,319 それでは。 262 00:16:29,322 --> 00:16:31,824 《誠一郎:先日の話…》 263 00:16:31,824 --> 00:16:35,995 ⸨シーグヴォルド:その事なのですが 実は…。 264 00:16:35,995 --> 00:16:40,333 あの日 魔力の塊が こちらに飛んできたのは➨ 265 00:16:40,333 --> 00:16:43,336 ただの事故ではないのです。 え? 266 00:16:43,336 --> 00:16:47,840 インドラーク騎士団長殿が セイイチロ殿を連れ出されたあと➨ 267 00:16:47,840 --> 00:16:50,843 ユーリウス殿下から 事情を訊かれました。 268 00:16:50,843 --> 00:16:53,679 (シーグヴォルド)その時 同席していた子供が➨ 269 00:16:53,679 --> 00:16:57,683 祈りの作法と呪文が 以前と変わっていたと言いまして。 270 00:16:57,683 --> 00:17:00,453 セイイチロ殿と話していた私は➨ 271 00:17:00,453 --> 00:17:02,955 不覚にも 気づけなかったのですが➨ 272 00:17:02,955 --> 00:17:05,958 イスト殿が その一言一句 記憶していて➨ 273 00:17:05,958 --> 00:17:08,294 伝えてくださいました。 274 00:17:08,294 --> 00:17:11,631 それは いつもの祈りではなく➨ 275 00:17:11,631 --> 00:17:14,634 魔力を必要以上に使うもので…。 276 00:17:14,634 --> 00:17:16,636 (イスト)僕が止めようとしたけど➨ 277 00:17:16,636 --> 00:17:20,139 魔力暴走を起こした子の魔力を 意図的に爆発させ➨ 278 00:17:20,139 --> 00:17:23,643 コンドゥに向けた者がいる。 279 00:17:23,643 --> 00:17:25,645 (シーグヴォルド)それができるのは…。 280 00:17:25,645 --> 00:17:29,148 (シプリアノ)では 祈りを始めます。 281 00:17:29,148 --> 00:17:31,651 《誠一郎:シプリアノ…。 282 00:17:31,651 --> 00:17:33,986 寄付金横領を隠す為…? 283 00:17:33,986 --> 00:17:35,988 それにしては やり方が…》 284 00:17:35,988 --> 00:17:39,659 ただ まだ確証はなく➨ 285 00:17:39,659 --> 00:17:42,662 いま 内密に 調査しているところです。 286 00:17:42,662 --> 00:17:46,165 セイイチロ殿 この件に関して 私は➨ 287 00:17:46,165 --> 00:17:48,167 どんな場であっても➨ 288 00:17:48,167 --> 00:17:51,170 しっかりと証言すると お約束します⸩ 289 00:17:54,840 --> 00:17:57,677 《誠一郎:そして 入院中に シプリアノが➨ 290 00:17:57,677 --> 00:18:00,279 教会の収支報告書を提出して➨ 291 00:18:00,279 --> 00:18:04,450 俺の教会への出向は終わった》 292 00:18:04,450 --> 00:18:08,454 お帰りなさいませ アレシュ様 コンドゥ様。 293 00:18:08,454 --> 00:18:10,456 ただいま帰りました。 294 00:18:10,456 --> 00:18:12,792 (パヴェル)もう心配しましたよ! 295 00:18:12,792 --> 00:18:15,294 俺が コンドゥさんを 健康にしますから! 296 00:18:15,294 --> 00:18:17,997 ありがとうございます。 297 00:18:35,481 --> 00:18:39,585 《誠一郎:よく見ると やっぱり似てないな》 298 00:18:42,655 --> 00:18:45,992 《誠一郎:俺が 教会で すべき仕事は もうない。 299 00:18:45,992 --> 00:18:49,495 私塾の件は 聖女と殿下が中心となり➨ 300 00:18:49,495 --> 00:18:52,665 俺は 裏方に徹することになる。 301 00:18:52,665 --> 00:18:59,005 収支についても 書類を カミル宰相に報告すれば終わりだ。 302 00:18:59,005 --> 00:19:02,608 だが なぜ俺は狙われたのか。 303 00:19:02,608 --> 00:19:05,444 何かが引っかかる》 304 00:19:05,444 --> 00:19:08,280 セイイチロウ 大丈夫か? 305 00:19:08,280 --> 00:19:11,450 大丈夫です。 どこも悪くありません。 306 00:19:11,450 --> 00:19:15,121 少し痩せたな。 そうですか? 307 00:19:15,121 --> 00:19:17,623 アレシュ様こそ お痩せになられました? 308 00:19:17,623 --> 00:19:21,127 遠征が続くと 多少はそうなる。 309 00:19:21,127 --> 00:19:23,129 お前は 元が痩せているのだから➨ 310 00:19:23,129 --> 00:19:25,965 体の為に もっと気を遣え。 311 00:19:25,965 --> 00:19:28,634 はい。 本当だろうな。 312 00:19:28,634 --> 00:19:30,803 お前は すぐ嘘を吐くからな。 313 00:19:30,803 --> 00:19:34,306 本当に じっくり休みましたから。 314 00:19:34,306 --> 00:19:36,809 私よりも アレシュ様こそ➨ 315 00:19:36,809 --> 00:19:39,812 きちんと お疲れが 取れてないのではないですか? 316 00:19:39,812 --> 00:19:42,815 それは もう大丈夫だ。 317 00:19:42,815 --> 00:19:44,817 心配をかけたな。 318 00:19:48,487 --> 00:19:50,489 《誠一郎:アレシュ様が 浄化遠征から➨ 319 00:19:50,489 --> 00:19:53,159 そのまま魔獣討伐に 出た事について➨ 320 00:19:53,159 --> 00:19:57,830 心配はしていたが それを伝えただろうか…》 321 00:19:57,830 --> 00:20:01,667 あの アレシュ様。 何だ。 322 00:20:01,667 --> 00:20:04,170 何か 望みはありますか? 323 00:20:04,170 --> 00:20:06,172 は? 324 00:20:06,172 --> 00:20:09,675 私に出来る事で… ですが。 325 00:20:09,675 --> 00:20:13,345 何か して欲しい事や 欲しい物はありませんか? 326 00:20:13,345 --> 00:20:17,683 また命を助けて頂いたので お礼がしたいのです。 327 00:20:17,683 --> 00:20:19,685 ですが アレシュ様は➨ 328 00:20:19,685 --> 00:20:22,354 金銭を お受け取りには ならないでしょう? 329 00:20:22,354 --> 00:20:24,857 当たり前だ。 330 00:20:24,857 --> 00:20:26,859 だから 何か別に➨ 331 00:20:26,859 --> 00:20:30,362 私に出来る事で お支払いしたいと思いまして。 332 00:20:32,364 --> 00:20:34,366 なんでも言ってください。 333 00:20:34,366 --> 00:20:39,371 アレシュ様は 命の恩人なのですから 多少の無理もきけます。 334 00:20:46,378 --> 00:20:48,380 なんでも だな? 335 00:20:48,380 --> 00:20:50,382 なんでも です。 336 00:20:50,382 --> 00:20:53,719 《誠一郎:仕事するなは 無理だけど》 337 00:20:53,719 --> 00:20:56,055 (アレシュ)じゃあ…。 338 00:20:56,055 --> 00:21:01,660 喋り方を改めろ。 え? 339 00:21:01,660 --> 00:21:05,831 え… 私の言葉 なにか失礼でしたか? 340 00:21:05,831 --> 00:21:07,833 違う。 そうじゃない。 341 00:21:07,833 --> 00:21:12,004 俺に対する喋り方を改めろ と言っているんだ。 342 00:21:12,004 --> 00:21:14,173 喋り方…。 343 00:21:14,173 --> 00:21:18,511 俺にも あの子供に話すみたいに 喋れと言っているんだ。 344 00:21:18,511 --> 00:21:20,679 は? 345 00:21:20,679 --> 00:21:25,184 あ… シグマ君のことを 仰っているんですか? 346 00:21:25,184 --> 00:21:28,521 あの子とは 露店の売り子と客という立場で➨ 347 00:21:28,521 --> 00:21:32,024 アレシュ様とは 立場が全然違うので…。 348 00:21:32,024 --> 00:21:34,193 (アレシュ)だから なんだ。 349 00:21:34,193 --> 00:21:36,695 あんな子供よりも➨ 350 00:21:36,695 --> 00:21:40,699 俺の方が お前に近い立場だろう。 351 00:21:40,699 --> 00:21:43,202 《誠一郎:つまりは…。 352 00:21:43,202 --> 00:21:46,038 この彫刻のように 美しい顔をした➨ 353 00:21:46,038 --> 00:21:49,375 貴族で 国一番強い騎士は➨ 354 00:21:49,375 --> 00:21:53,679 十歳ちょっとの子に妬いた と…》 355 00:21:55,714 --> 00:21:58,384 うっ… 胸が痛い…。 356 00:21:58,384 --> 00:22:02,154 どこだ!? どう痛む? 見せてみろ! 357 00:22:02,154 --> 00:22:04,156 (誠一郎)違います…。 358 00:22:04,156 --> 00:22:06,992 ちょっと 久しぶりに きゅうっときただけで➨ 359 00:22:06,992 --> 00:22:09,662 病気とかじゃないです。 360 00:22:09,662 --> 00:22:13,065 《誠一郎:これは まいった…》