1 00:00:34,001 --> 00:00:36,336 (ハーヴィ)ヘッ 軽くふっ飛んだな。 2 00:00:36,336 --> 00:00:39,339 (マッシュ)聖女様と違って なんの力も ない異世界人ってのは➡ 3 00:00:39,339 --> 00:00:43,343 こうも弱っちいのか。 偉そうにしやがって。 4 00:00:43,343 --> 00:00:46,513 (フェリクス)聖女様に懸想する 外道が! 5 00:00:46,513 --> 00:00:48,515 (布を切り裂く音) 6 00:00:50,684 --> 00:00:55,522 (カミル)おっと これを セーイチローに渡し忘れていた。 7 00:00:55,522 --> 00:01:00,027 《カミル:彼は優秀だ。 いっそ 独立した権限を➡ 8 00:01:00,027 --> 00:01:04,364 与えるのもありだな》 (誠一郎)うっ…。 9 00:01:04,364 --> 00:01:08,702 うぅ…。 10 00:01:08,702 --> 00:01:12,105 あっ セーイチロー! 11 00:02:54,007 --> 00:02:57,344 (オルジフ)なぁ アレシュ。 その 気になる相手っていうのは➡ 12 00:02:57,344 --> 00:02:59,513 どんな人なんだ? 13 00:02:59,513 --> 00:03:03,850 《アレシュ:どんな人… 魔素の耐性がないのに➡ 14 00:03:03,850 --> 00:03:07,187 疲れた体を酷使して働きたがる。 15 00:03:07,187 --> 00:03:10,023 食事も好き嫌いが多いし 目を離すと➡ 16 00:03:10,023 --> 00:03:12,859 栄養剤に手を伸ばそうとする。 17 00:03:12,859 --> 00:03:17,664 思い返せば 手間がかかって イライラしてばかり。 しかし…》 18 00:03:22,202 --> 00:03:25,872 放っておけない。 《甘酸っぱい!》 19 00:03:25,872 --> 00:03:28,708 そうかぁ 放っておけないか。 20 00:03:28,708 --> 00:03:31,211 《初めての感情に戸惑っている。 21 00:03:31,211 --> 00:03:34,314 これはもう 初恋と呼ぶに 相応しいのでは》 22 00:03:34,314 --> 00:03:36,817 インドラーク騎士団長。 (ドアの開閉音) 23 00:03:36,817 --> 00:03:39,319 (アレシュ)医務局? どうした。 24 00:03:45,826 --> 00:03:47,828 どういうことだ。 25 00:03:47,828 --> 00:03:50,497 (シーロ)ですから コンドゥの治療に関しては➡ 26 00:03:50,497 --> 00:03:53,166 ある人に一任されて いましてですね➡ 27 00:03:53,166 --> 00:03:55,836 私では治せないのですよ。 28 00:03:55,836 --> 00:03:59,339 貴殿は 医務局長 この国いちばんの医者であり➡ 29 00:03:59,339 --> 00:04:02,175 治療師だろう なぜ治せない? 30 00:04:02,175 --> 00:04:04,511 《技術的な意味で 治せないんじゃない。 31 00:04:04,511 --> 00:04:06,847 治しちゃいけないんだ》 32 00:04:06,847 --> 00:04:09,850 いや その… 今 適任者をですね➡ 33 00:04:09,850 --> 00:04:12,185 呼びに行かせてますので…。 34 00:04:12,185 --> 00:04:16,690 《シーロ:コンドゥの特異性は アレシュとの 関係性につながる…。 35 00:04:16,690 --> 00:04:21,528 おいそれと口にして 首と胴体を 分離されるのはごめんだ》 36 00:04:21,528 --> 00:04:25,532 (カミル)一部で 聖女ではない 異世界人の彼を➡ 37 00:04:25,532 --> 00:04:27,868 厩う者がいるとは 聞いていたが…。 38 00:04:27,868 --> 00:04:30,537 《えっ!? そっちに取っちゃう!? 39 00:04:30,537 --> 00:04:33,473 治療しないと この国の実権を握る➡ 40 00:04:33,473 --> 00:04:35,809 政務最高峰の宰相に怒られ➡ 41 00:04:35,809 --> 00:04:38,812 治療したら 今度は 軍部最高峰の男を➡ 42 00:04:38,812 --> 00:04:40,814 怒らせることになる。 43 00:04:40,814 --> 00:04:44,484 今できることといったら 時間稼ぎしか…》 44 00:04:44,484 --> 00:04:47,988 どうしても彼を治療したくないと 言うのならば➡ 45 00:04:47,988 --> 00:04:50,824 私が治療師を用意しよう。 (シーロ)そ それは…。 46 00:04:50,824 --> 00:04:53,827 《困る! 絶対に駄目だ!》 47 00:04:53,827 --> 00:04:58,165 あ…。 ハァ ハァ ハァ…。 48 00:04:58,165 --> 00:05:00,167 アレシュ…。 49 00:05:00,167 --> 00:05:02,169 (カミル)インドラーク騎士団長? 50 00:05:04,838 --> 00:05:08,675 (アレシュ) 治療をする 出ていってくれ。 51 00:05:08,675 --> 00:05:11,344 申し訳ございません 宰相。 52 00:05:11,344 --> 00:05:15,682 コンドゥの治療に関しては アレシュに一任しておりますので。 53 00:05:15,682 --> 00:05:19,186 (カミル)だからといって なぜ出ていく必要が。 54 00:05:19,186 --> 00:05:22,022 (シーロ)じ 時間がかかりますので。 55 00:05:22,022 --> 00:05:25,025 宰相はお忙しいでしょうから 待つ必要は…。 56 00:05:25,025 --> 00:05:28,862 アレシュ 半刻でいいかい? 一刻だ。 57 00:05:28,862 --> 00:05:31,164 わかった。 58 00:05:33,967 --> 00:05:42,475 (詠唱) 59 00:05:42,475 --> 00:05:45,478 《アレシュが来てくれて助かった。 60 00:05:45,478 --> 00:05:49,149 あれだけの傷の治療魔法を 施すとなると➡ 61 00:05:49,149 --> 00:05:53,653 魔力に耐性のないコンドゥは すぐさま 魔力酔いを起こすだろう。 62 00:05:53,653 --> 00:05:56,156 下手すれば死に至る。 63 00:05:56,156 --> 00:06:01,494 彼の体質を知らない治療師が 対応したらと思うとゾッとする。 64 00:06:01,494 --> 00:06:04,664 魔力を馴染ませる行為…。 65 00:06:04,664 --> 00:06:07,667 やはり コンドゥのことは 体質を熟知している➡ 66 00:06:07,667 --> 00:06:12,505 アレシュに任せて 俺はこの空間を 耐えしのぐことだけ考えよう。 67 00:06:12,505 --> 00:06:17,010 そうですか 終わるまでいますか!》 68 00:06:19,012 --> 00:06:24,517 《誠一郎:痛い… というよりも 苦しい》 69 00:06:24,517 --> 00:06:26,519 ((ハーヴィ:ハッ 軽く吹っ飛んだな。 70 00:06:26,519 --> 00:06:28,521 (マッシュ)偉そうにしやがって。 71 00:06:28,521 --> 00:06:31,691 (フェリクス)聖女様に 懸想する外道が。 72 00:06:31,691 --> 00:06:36,296 《誠一郎:この声… そうか あいつらか。 73 00:06:36,296 --> 00:06:38,798 なら 殺す気はないはずだ。 74 00:06:38,798 --> 00:06:41,801 時間が過ぎるのを待てば…》 75 00:06:41,801 --> 00:06:43,803 ぐっ! 76 00:06:43,803 --> 00:06:46,473 (フェリクス)これに懲りたら 分をわきまえろ。 77 00:06:46,473 --> 00:06:49,809 《ヤバい 動けない…。 78 00:06:49,809 --> 00:06:54,481 このまま放置されたら 死ぬ… かも》)) 79 00:06:54,481 --> 00:06:57,150 (詠唱) 80 00:06:57,150 --> 00:07:01,855 《温かい… 覚えのある 感触がする》 81 00:07:06,660 --> 00:07:13,166 ん… インドラーク… 騎士団長…。 82 00:07:13,166 --> 00:07:18,338 気分は? ん… だいぶいいです。 83 00:07:18,338 --> 00:07:21,174 (アレシュ)けががまだひどい。 84 00:07:21,174 --> 00:07:25,011 だから 治療が魔力酔いで 途切れぬよう➡ 85 00:07:25,011 --> 00:07:29,349 並行して馴染ませる。 少し時間がかかるぞ。 86 00:07:29,349 --> 00:07:32,652 はい いつもすみません。 87 00:07:43,964 --> 00:07:46,132 どこか痛むか? 88 00:07:46,132 --> 00:07:49,636 いいえ 大丈夫です。 そうか…。 89 00:07:49,636 --> 00:07:53,640 《声がかすれてる…》 90 00:07:53,640 --> 00:07:56,976 (誠一郎)助かりました。 (アレシュ)ああ。 91 00:07:56,976 --> 00:08:01,981 《ここは医務局… おそらく誰かに 運んでもらえたんだ。 92 00:08:01,981 --> 00:08:05,986 運がよかった。 その人にもお礼をせねば…》 93 00:08:05,986 --> 00:08:09,489 壊れてる。 知ってます。 でも➡ 94 00:08:09,489 --> 00:08:11,491 ないよりマシなんで。 95 00:08:11,491 --> 00:08:14,327 (アレシュ)服 魔法で きれいにしてやろうか。 96 00:08:14,327 --> 00:08:16,663 いえ これでいいんです。 97 00:08:16,663 --> 00:08:19,165 《そう このままでいい。 98 00:08:19,165 --> 00:08:21,501 暴漢どもに殴られたあとから 治療後まで➡ 99 00:08:21,501 --> 00:08:25,839 記憶が飛んでいるけど あの声は忘れない。 100 00:08:25,839 --> 00:08:28,675 経費について さんざんクレームをつけてきた➡ 101 00:08:28,675 --> 00:08:31,177 第三騎士団の男たちと➡ 102 00:08:31,177 --> 00:08:34,948 食堂で絡んできた第二騎士団》 103 00:08:34,948 --> 00:08:36,950 (ノック) 104 00:08:36,950 --> 00:08:40,453 ⚟(シーロ)あの~ アレシュ? そろそろ時間なんだけど➡ 105 00:08:40,453 --> 00:08:42,455 もういいかな? 106 00:08:42,455 --> 00:08:46,459 コンドゥ~! ああ ようやく終わったのか。 107 00:08:46,459 --> 00:08:48,461 長くかかったな。 108 00:08:48,461 --> 00:08:51,798 シーロさんにカルヴァダ宰相? なぜここに…。 109 00:08:51,798 --> 00:08:56,302 宰相が傷ついたコンドゥを ここまで 運んできてくださったんだ。 110 00:08:56,302 --> 00:08:59,806 (誠一郎)それは 大変ご迷惑を…。 111 00:08:59,806 --> 00:09:02,809 (カミル)いやいい 無事でなによりだ。 112 00:09:02,809 --> 00:09:07,814 《ん? 待てよ。 第一発見者である宰相➡ 113 00:09:07,814 --> 00:09:11,317 治療をしてくれた 第三騎士団団長。 114 00:09:11,317 --> 00:09:15,989 これは とんでもなく幸運で 都合のいい状況なんじゃ…》 115 00:09:15,989 --> 00:09:21,795 コンドゥ 何があった? 詳しく話せ。 116 00:09:26,332 --> 00:09:30,170 ハーヴィ マッシュ 団長から呼び出しだ 行くぞ。 117 00:09:30,170 --> 00:09:32,372 あ…。 は…。 118 00:09:34,441 --> 00:09:39,946 《この2人 よく経費のことで 経理課に殴り込んでいたな…。 119 00:09:39,946 --> 00:09:43,283 向こうからアレシュに 苦情でもいったか? 120 00:09:43,283 --> 00:09:47,620 以前のアレシュなら そういった事柄も スルーしただろうけど…》 121 00:09:47,620 --> 00:09:49,622 (ノック) 122 00:09:49,622 --> 00:09:51,624 アレシュ 連れてきたぞ。 123 00:09:51,624 --> 00:09:54,294 ⚟(アレシュ)入ってくれ。 124 00:09:54,294 --> 00:09:56,596 (3人)えっ!? 125 00:10:01,468 --> 00:10:03,470 どうしたんだ? アレシュ。 126 00:10:03,470 --> 00:10:07,140 ハーヴィ・モラレス マッシュ・ニエベス。 127 00:10:07,140 --> 00:10:10,977 昨日の水の刻 どこにいた。 128 00:10:10,977 --> 00:10:13,313 はっ 午後の鍛練の前に➡ 129 00:10:13,313 --> 00:10:15,815 遠征備品確認のため 2人で倉庫整理を➡ 130 00:10:15,815 --> 00:10:17,984 行っておりました。 131 00:10:17,984 --> 00:10:20,820 (アレシュ)それは東の棟の 2階の倉庫か? 132 00:10:20,820 --> 00:10:24,657 (ハーヴィ)はい。 そうか では➡ 133 00:10:24,657 --> 00:10:27,994 この布は お前たちの どちらかのもので間違いないな? 134 00:10:27,994 --> 00:10:31,331 あっ… そ そうです。 135 00:10:31,331 --> 00:10:35,001 点検中にどこかで引っかけて しまったものだと思います。 136 00:10:35,001 --> 00:10:38,505 そうか… ところで昨日➡ 137 00:10:38,505 --> 00:10:40,673 役職付の文官が 複数人から➡ 138 00:10:40,673 --> 00:10:43,843 殴る蹴るの暴行を受けた。 えっ!? 139 00:10:43,843 --> 00:10:49,682 (アレシュ)文官は意識不明の状態で 東棟2階の倉庫で保護された。 140 00:10:49,682 --> 00:10:54,521 打撲痕多数 肋骨と腕を骨折…。 141 00:10:54,521 --> 00:10:57,690 (マッシュ)もしかして その役職付の 文官というのは➡ 142 00:10:57,690 --> 00:11:00,193 聖女のオマケですか? 143 00:11:00,193 --> 00:11:03,029 そうだ 何か知っているのか? 144 00:11:03,029 --> 00:11:07,700 いえ 私たちが倉庫を出たあと 廊下ですれ違ったので…。 145 00:11:07,700 --> 00:11:10,870 そうですか あのあとに…。 146 00:11:10,870 --> 00:11:16,543 《オルジフ:聖女のオマケ 経理課副管理官のセーイチロー・コンドゥ。 147 00:11:16,543 --> 00:11:19,212 聖女召喚に勝手についてきて➡ 148 00:11:19,212 --> 00:11:21,714 何の能力も持たないばかりか➡ 149 00:11:21,714 --> 00:11:25,385 魔素に耐性がなく 飲食もままならない。 150 00:11:25,385 --> 00:11:28,888 そのくせ 王宮内の経理に 口出しし出したと➡ 151 00:11:28,888 --> 00:11:32,659 予算を減らされた部署の面々は 語っている。 152 00:11:32,659 --> 00:11:35,662 他人にほとんど興味を持たない アレシュが➡ 153 00:11:35,662 --> 00:11:38,498 そのコンドゥと昼食を共にし➡ 154 00:11:38,498 --> 00:11:42,168 食事を管理しているとの うわさも…》 155 00:11:42,168 --> 00:11:44,504 被害者は 暴行を受けた際に➡ 156 00:11:44,504 --> 00:11:48,007 落ちていた釘で犯人の服の裾を 破り取ったと言っている。 157 00:11:48,007 --> 00:11:50,009 (2人)なっ!? 158 00:11:50,009 --> 00:11:54,681 《やっぱりか… なんだって そんなバカなことを…。 159 00:11:54,681 --> 00:11:59,018 アレシュの目 マジで怒っているときの目だ》 160 00:11:59,018 --> 00:12:03,022 冤罪です! まさか どこの 馬の骨ともわからないやつの➡ 161 00:12:03,022 --> 00:12:05,191 言うことを信じるのですか!? 団長! 162 00:12:05,191 --> 00:12:08,861 そうです! そいつは意識を 失っていたんでしょう!? 163 00:12:08,861 --> 00:12:12,198 第一発見者が第三騎士団に 罪を着せた可能性を➡ 164 00:12:12,198 --> 00:12:14,200 疑うべきでは? ハァ…。 165 00:12:14,200 --> 00:12:16,369 (カミル)失礼するよ。 (ドアが開く音) 166 00:12:16,369 --> 00:12:19,205 さ… 宰相閣下! 167 00:12:19,205 --> 00:12:24,210 コンドゥを発見し 医務局へ運んだのは カルヴァダ宰相だ。 168 00:12:24,210 --> 00:12:29,215 ハハハ 扉の外まで 声が漏れていたよ。 169 00:12:29,215 --> 00:12:35,822 それで? 第一発見者が… なんだって? 170 00:12:35,822 --> 00:12:39,492 (カミル)君は 二度目だね。 えっ!? 171 00:12:39,492 --> 00:12:41,661 (カミル)以前 経理課の前で会ったのを➡ 172 00:12:41,661 --> 00:12:44,664 覚えているかな? 173 00:12:44,664 --> 00:12:47,834 セーイチローは ひどい有様だったよ。 174 00:12:47,834 --> 00:12:51,337 あのまま放置していたら 死んでいたかもな。 175 00:12:51,337 --> 00:12:54,007 そんな… そこまででは…。 176 00:12:54,007 --> 00:12:56,676 おや 知らなかったのか? 177 00:12:56,676 --> 00:13:00,680 彼は 魔素耐性がないから 通常の薬や神聖魔法では➡ 178 00:13:00,680 --> 00:13:03,516 治療できないのだよ。 179 00:13:03,516 --> 00:13:06,853 だから特殊な治療が必要となる。 180 00:13:06,853 --> 00:13:11,190 それを行ったのが 君たちの上官さ。 181 00:13:11,190 --> 00:13:13,693 お前たちが たびたび経費のことで➡ 182 00:13:13,693 --> 00:13:17,697 コンドゥに詰め寄っていたことも 周囲の証拠を得ている。 183 00:13:17,697 --> 00:13:19,866 (オルジフ)なんだってそんな真似を! 184 00:13:19,866 --> 00:13:22,035 ちが… 違うんです 副団長! 185 00:13:22,035 --> 00:13:25,371 俺たち そそのかされて。 (オルジフ)何!? 186 00:13:25,371 --> 00:13:27,707 (ラディム)失礼する。 187 00:13:27,707 --> 00:13:30,043 (オルジフ)マコフスカー第二騎士団長。 188 00:13:30,043 --> 00:13:32,812 (ラディム)連れてきたぞ。 189 00:13:32,812 --> 00:13:36,149 《オルジフ:聖女の護衛!?》 あっ そいつです! 190 00:13:36,149 --> 00:13:38,484 そいつから聖女のオマケに 自分の立場を➡ 191 00:13:38,484 --> 00:13:40,820 わからせてやろうって 誘われたんです! 192 00:13:40,820 --> 00:13:42,822 お前ら! 193 00:13:42,822 --> 00:13:44,991 (アレシュ)仲間割れなんか どうでもいい。 194 00:13:44,991 --> 00:13:47,994 お前たちに罰を与える。 195 00:13:56,002 --> 00:14:00,673 1週間の謹慎 被害者への接触禁止令➡ 196 00:14:00,673 --> 00:14:03,342 1年の減給と賠償金。 197 00:14:03,342 --> 00:14:06,846 この程度の罰でよかったのか? はい。 198 00:14:06,846 --> 00:14:10,016 騎士の資格を 剥奪すべきだったのでは。 199 00:14:10,016 --> 00:14:12,518 いえ 騎士は希少職です。 200 00:14:12,518 --> 00:14:14,854 要人警護の第二騎士と➡ 201 00:14:14,854 --> 00:14:17,356 魔素耐性の高い第三騎士の数が➡ 202 00:14:17,356 --> 00:14:20,526 魔の森の探索前に減るのは 困ります。 203 00:14:20,526 --> 00:14:23,362 それにしたって 謹慎も短すぎる。 204 00:14:23,362 --> 00:14:27,366 長いくらいです。 謹慎なんて 問題を起こしたことを➡ 205 00:14:27,366 --> 00:14:29,535 周知させる価値しかない。 206 00:14:29,535 --> 00:14:32,972 それより もっと働いてもらいたいです。 207 00:14:32,972 --> 00:14:37,643 《高給取りの騎士の減給は 国庫が節約できていい。 208 00:14:37,643 --> 00:14:40,146 そして損害賠償だ》 209 00:14:40,146 --> 00:14:44,150 治療費と合わせて 3人で40万ルラ。 210 00:14:44,150 --> 00:14:47,987 きっちりいただきますから。 211 00:14:47,987 --> 00:14:50,156 しかし なぜ金で…。 212 00:14:50,156 --> 00:14:54,160 もっと本人の誇りだとか 尊厳を削ぐ罰のほうが…。 213 00:14:54,160 --> 00:14:56,662 彼らに対して 価値を見いだせるのが➡ 214 00:14:56,662 --> 00:15:00,333 お金くらいしか なかったんです。 215 00:15:00,333 --> 00:15:03,002 そんなことより 今回の件で➡ 216 00:15:03,002 --> 00:15:05,671 国から正式に 私が保護対象者であると➡ 217 00:15:05,671 --> 00:15:09,008 声明も出され 第二 第三騎士団に➡ 218 00:15:09,008 --> 00:15:11,344 貸しができました。 えっ!? 219 00:15:11,344 --> 00:15:14,013 魔の森への聖女遠征が 早まったことで➡ 220 00:15:14,013 --> 00:15:16,015 経費もかなり削れます。 221 00:15:16,015 --> 00:15:19,852 ご覧ください カルヴァダ宰相 遠征費用の算出を➡ 222 00:15:19,852 --> 00:15:21,854 昨日のうちに済ませておきました。 223 00:15:21,854 --> 00:15:25,358 おお! 見せてくれ セーイチロー。 224 00:15:25,358 --> 00:15:28,694 待て コンドゥ お前は昨日 大けがを負い➡ 225 00:15:28,694 --> 00:15:30,696 治療で体力も使った。 226 00:15:30,696 --> 00:15:33,966 ゆっくり休めと あれだけ言い聞かせたはずだが! 227 00:15:33,966 --> 00:15:36,636 《誠一郎:あっ やべ》 228 00:15:36,636 --> 00:15:39,639 お前はなんだ! 言いつけを 何一つ守らず➡ 229 00:15:39,639 --> 00:15:41,641 夜通し書類を作成していたのか!? 230 00:15:41,641 --> 00:15:44,644 夜通しじゃないです 一応 寝ました。 231 00:15:44,644 --> 00:15:48,981 一応だと!? (誠一郎) あ… いえ しっかり寝てます。 232 00:15:48,981 --> 00:15:51,484 (アレシュ)ウソをつくな! 《オルジフ:こんなにしゃべるアレシュ➡ 233 00:15:51,484 --> 00:15:53,986 めったに見ないぞ!》 234 00:15:56,155 --> 00:15:59,659 (アレシュ)うちの部下が 迷惑をかけて悪かった。 235 00:15:59,659 --> 00:16:04,497 いえ その件につきましては もう片がつきましたし➡ 236 00:16:04,497 --> 00:16:08,835 何よりも インドラーク騎士団長に 治療していただいたのですから。 237 00:16:08,835 --> 00:16:11,337 ともかく顔を上げてください。 238 00:16:11,337 --> 00:16:14,674 いや 俺の監督不行き届きだ。 239 00:16:14,674 --> 00:16:18,344 《まあ そうなんだけど…》 240 00:16:18,344 --> 00:16:21,013 そもそも 部下の管理については➡ 241 00:16:21,013 --> 00:16:24,851 インドラーク騎士団長には 期待しておりませんでしたし。 242 00:16:24,851 --> 00:16:28,020 経理に関してのルールを 順守することを➡ 243 00:16:28,020 --> 00:16:31,023 お約束いただけたので 結果よかったかと…。 244 00:16:31,023 --> 00:16:34,126 それよりも お詫びというならば➡ 245 00:16:34,126 --> 00:16:36,295 私からインドラーク騎士団長へ…。 246 00:16:36,295 --> 00:16:38,798 お前から俺に? 247 00:16:38,798 --> 00:16:41,133 私の治療に関してです。 248 00:16:41,133 --> 00:16:43,135 以前は断られましたが➡ 249 00:16:43,135 --> 00:16:45,471 せめて 魔法治療に関してだけでも➡ 250 00:16:45,471 --> 00:16:47,974 お代を支払わせてください。 251 00:16:47,974 --> 00:16:52,311 いや だが 今回のは 部下の不始末で…。 252 00:16:52,311 --> 00:16:55,982 団長が私の命を救ったのは 事実です。 253 00:16:55,982 --> 00:16:58,651 しかも 二度も。 それに加え➡ 254 00:16:58,651 --> 00:17:02,989 更に 結界も施してくださると 提案していただきました。 255 00:17:02,989 --> 00:17:06,826 魔法の相場に関しては だいたいしか存じませんが➡ 256 00:17:06,826 --> 00:17:10,496 ひとまず 今回 私が受け取る 損害賠償金だけでも➡ 257 00:17:10,496 --> 00:17:12,498 受け取ってくださらないと➡ 258 00:17:12,498 --> 00:17:15,334 彼らからもぎ取った意味が ありません。 259 00:17:15,334 --> 00:17:19,005 もぎ… お前 そのために…。 260 00:17:19,005 --> 00:17:23,175 《確かに 本来ならば 治療魔法は高額。 261 00:17:23,175 --> 00:17:25,177 それこそ コンドゥのように➡ 262 00:17:25,177 --> 00:17:28,180 命に関わるけがや病気なら 尚更…。 263 00:17:28,180 --> 00:17:31,951 今まで行ってきた治療は 半分以上➡ 264 00:17:31,951 --> 00:17:34,787 自主的にしたことだと思ってる。 265 00:17:34,787 --> 00:17:40,459 が… それで こいつの気が済むなら…》 266 00:17:40,459 --> 00:17:44,297 わかった 受け取ろう。 267 00:17:44,297 --> 00:17:46,632 今 話に出た結界➡ 268 00:17:46,632 --> 00:17:50,636 予定どおり このあと宿屋に 移動して実行するが 問題ないか? 269 00:17:50,636 --> 00:17:52,838 はい お願いします。 270 00:17:54,807 --> 00:17:58,311 (アレシュ)前にも話したが 結界には魔力や魔素から➡ 271 00:17:58,311 --> 00:18:01,480 体を守る防護服のような 効果がある。 272 00:18:01,480 --> 00:18:03,816 更に 効果を付加すれば➡ 273 00:18:03,816 --> 00:18:08,988 肉体的接触… つまり 暴力も弾く。 274 00:18:08,988 --> 00:18:11,490 ものすごく便利ですね。 275 00:18:11,490 --> 00:18:13,826 (アレシュ)しかし その分 難しく➡ 276 00:18:13,826 --> 00:18:16,829 治療魔法と並んで使える者は 少ない。 277 00:18:16,829 --> 00:18:19,832 それに 問題は魔力量だ。 278 00:18:19,832 --> 00:18:23,336 多大な魔力を お前に使うということは➡ 279 00:18:23,336 --> 00:18:25,671 その分の魔力酔いを起こす。 280 00:18:25,671 --> 00:18:27,840 なので 一気にかけるのではなく➡ 281 00:18:27,840 --> 00:18:32,278 少しずつ 膜を張るように 重ねがけしていこうと思う。 282 00:18:32,278 --> 00:18:34,447 《理屈はさっぱりだけど➡ 283 00:18:34,447 --> 00:18:38,284 薄く結界を張っては その分の魔力を馴染ませ…。 284 00:18:38,284 --> 00:18:41,454 それを繰り返すってことか》 285 00:18:41,454 --> 00:18:43,456 ん? 286 00:18:43,456 --> 00:18:45,791 ベストを脱いで ここに座れ。 287 00:18:45,791 --> 00:18:49,462 えっ? 膝上にですか? そうだ。 288 00:18:49,462 --> 00:18:52,298 (誠一郎)失礼します。 289 00:18:52,298 --> 00:18:54,633 相変わらず軽いな。 290 00:18:54,633 --> 00:18:58,137 治療後 カルヴァダ宰相にも 言われました。 291 00:18:58,137 --> 00:19:01,140 ((いやぁ ホントに驚いたよ。 292 00:19:01,140 --> 00:19:04,477 まさか宰相がコンドゥを 抱えてくるなんて)) 293 00:19:04,477 --> 00:19:07,813 ん? どうした? 294 00:19:07,813 --> 00:19:10,816 ずっと考えていたんです。 295 00:19:10,816 --> 00:19:14,153 過去 二度にわたり インドラーク騎士団長には➡ 296 00:19:14,153 --> 00:19:19,158 大掛かりな治療と魔力酔いの 緩和を施術していただきました。 297 00:19:19,158 --> 00:19:21,494 治療していただく身で ありながら➡ 298 00:19:21,494 --> 00:19:25,498 一方的に負担をかけるのは いかがなものかと…。 299 00:19:25,498 --> 00:19:28,000 ずっと思っていました。 300 00:19:28,000 --> 00:19:30,669 《今回の結界魔法だってそう。 301 00:19:30,669 --> 00:19:34,106 多大な魔力を少しずつ 馴染ませるとなれば➡ 302 00:19:34,106 --> 00:19:37,109 彼に時間と手間を かけさせすぎる。 303 00:19:37,109 --> 00:19:39,779 すべての負担を彼に 背負わせるというのも➡ 304 00:19:39,779 --> 00:19:42,114 おかしな話。 305 00:19:42,114 --> 00:19:45,451 要は 肌に触れ 魔力を 馴染ませればいいんだ》 306 00:19:45,451 --> 00:19:49,955 私がもっと 協力的になれば…。 307 00:19:49,955 --> 00:19:52,792 インドラーク騎士団長? 308 00:19:52,792 --> 00:20:04,136 (詠唱) 309 00:20:04,136 --> 00:20:09,642 コンドゥ お前のファーストネームは セイイチロウだったな? 310 00:20:09,642 --> 00:20:13,979 はい。 俺の名前を知っているか? 311 00:20:13,979 --> 00:20:16,582 (誠一郎)アレシュ… 様? 312 00:20:24,156 --> 00:20:28,661 (ヘルムート)はい これ。 聖女の遠征 6日後に決まったよ。 313 00:20:28,661 --> 00:20:31,163 ありがとうございます。 314 00:20:31,163 --> 00:20:35,668 《ようやくか。 早速 瘴気被害額の算段と➡ 315 00:20:35,668 --> 00:20:38,170 遠征費用を見直さねば》 316 00:20:38,170 --> 00:20:40,506 (ヘルムート)ああ それから3日後➡ 317 00:20:40,506 --> 00:20:42,842 遠征出発を特例するため➡ 318 00:20:42,842 --> 00:20:46,011 王家主催の晩餐会が開かれるから。 319 00:20:46,011 --> 00:20:48,180 はい? 320 00:20:48,180 --> 00:20:52,351 はぁ~ 君の付き添いで 私まで参加する羽目になったよ。 321 00:20:52,351 --> 00:20:55,521 それってつまり セイさんの晴れ舞台!? 322 00:20:55,521 --> 00:20:57,690 こうしちゃいられないっス! 323 00:20:57,690 --> 00:20:59,692 いろいろ準備しないと! がっ! 324 00:20:59,692 --> 00:21:02,361 なんでお前がそんなに 張り切るんだ! 仕事しろ! 325 00:21:02,361 --> 00:21:05,030 え~っ! え~ じゃない! 326 00:21:05,030 --> 00:21:08,534 《まだ何もしてないうちから 晩餐会って…。 327 00:21:08,534 --> 00:21:11,370 遠征を王家主体で やらせてるっていう➡ 328 00:21:11,370 --> 00:21:13,372 ただのアピールじゃないか。 329 00:21:13,372 --> 00:21:16,876 プレッシャーをかけたり 貴族たちが逸材に➡ 330 00:21:16,876 --> 00:21:19,044 目をつけるのが目的だろう。 331 00:21:19,044 --> 00:21:21,380 規模によっては かなりの国家予算が➡ 332 00:21:21,380 --> 00:21:24,049 使われることになるな》 333 00:21:24,049 --> 00:21:26,719 じゃあ セイさん 3日後に 俺 部屋に行くんで➡ 334 00:21:26,719 --> 00:21:29,388 絶対 逃げないでくださいね。 ねっ ねっ…。 335 00:21:29,388 --> 00:21:32,324 だから なんでそんなに テンション高いんだよ! 336 00:21:32,324 --> 00:21:35,494 (ノルベルト)うちの母 お抱えの メイドたちを連れてきました。 337 00:21:35,494 --> 00:21:39,832 セイさん せめて その目の下の隈 どうにかしましょう。 338 00:21:39,832 --> 00:21:42,334 (3人)どうぞ お任せを。 339 00:21:42,334 --> 00:21:44,837 マリーサンのオイルで マッサージのあとは➡ 340 00:21:44,837 --> 00:21:48,674 カルベールの化粧水。 お肌にハリが出ますよ。 341 00:21:48,674 --> 00:21:53,345 あっ すみません 私 魔素に耐性がないので…。 342 00:21:53,345 --> 00:21:56,849 はい 伺っております。 体質に配慮した➡ 343 00:21:56,849 --> 00:22:01,187 特別な化粧水を 坊ちゃん自ら 手配されておりました。 344 00:22:01,187 --> 00:22:05,024 あんな張り切った坊ちゃんを 見たのは久しぶりです。 345 00:22:05,024 --> 00:22:07,193 礼服持ってきたっス。 346 00:22:07,193 --> 00:22:09,195 絶対これ セイさんに似合うはず。 347 00:22:09,195 --> 00:22:11,197 ありがとう ノル。 348 00:22:11,197 --> 00:22:15,701 《そういえば ノルの家は お金持ちだったな…》 349 00:22:15,701 --> 00:22:19,872 さて 秘蔵のリキッドで 目元をケアしますね。 350 00:22:19,872 --> 00:22:22,708 血色改善マッサージも始めます。 351 00:22:22,708 --> 00:22:27,046 (誠一郎)わ~っ! ぷはっ! 352 00:22:27,046 --> 00:22:29,882 ごきげんよう。 ごきげんよう。 353 00:22:29,882 --> 00:22:32,084 いちだんと お美しい。 354 00:22:37,489 --> 00:22:46,999 ♬~