1 00:00:42,276 --> 00:00:44,278 (爆発音) 2 00:00:48,282 --> 00:00:52,286 (シグマ)よ… よかったぁ 兄ちゃん。 3 00:00:52,286 --> 00:00:55,455 (シーグヴォルド)セイイチロ殿! セイイチロ殿 しっかり! 4 00:00:55,455 --> 00:00:58,292 えっ!? どうして…? 当たってないのに! 5 00:00:58,292 --> 00:01:01,962 イスト殿 これは一体…。 6 00:01:01,962 --> 00:01:06,667 (イスト)あ~ やっぱり 結界 なくなってたな~。 7 00:01:08,635 --> 00:01:10,804 ちゅ。 (2人)えっ!? 8 00:01:10,804 --> 00:01:13,807 ん~ ダメか~。 9 00:01:13,807 --> 00:01:15,809 い… イスト殿! 10 00:01:15,809 --> 00:01:18,478 神聖な教会で この非常時に 一体 何を!? 11 00:01:18,478 --> 00:01:21,315 やっぱり 同じ人が早いよねぇ。 12 00:01:21,315 --> 00:01:23,817 司祭様 魔力いっぱいあるし。 13 00:01:23,817 --> 00:01:26,820 な… 何を言ってるんですか! 早く治療院へ…。 14 00:01:26,820 --> 00:01:28,822 あっ ダメだよ。 15 00:01:28,822 --> 00:01:30,824 治療院なんて行ったら➡ 16 00:01:30,824 --> 00:01:33,093 コンドゥ 死んじゃうから。 17 00:01:33,093 --> 00:01:35,095 だから 司祭様➡ 18 00:01:35,095 --> 00:01:37,097 コンドゥのこと 抱いてやってくれない? 19 00:01:37,097 --> 00:01:39,099 は…!? 20 00:01:39,099 --> 00:01:43,103 (イスト)だって 司祭様 さっき コンドゥに結界張ったでしょう? 21 00:01:43,103 --> 00:01:45,105 ええ…。 22 00:01:45,105 --> 00:01:47,441 ん~ 司祭様は➡ 23 00:01:47,441 --> 00:01:51,111 コンドゥが 魔力耐性が弱いの 知らないんでしたっけ? 24 00:01:51,111 --> 00:01:54,448 今の コンドゥは 急性魔力酔いになってるんで➡ 25 00:01:54,448 --> 00:01:56,450 早く 魔力を馴染ませないと➡ 26 00:01:56,450 --> 00:01:59,119 体内暴走を 起こしちゃうんですよね。 27 00:01:59,119 --> 00:02:01,788 それで さっき…。 うん。 28 00:02:01,788 --> 00:02:05,459 でも 口移しじゃ 全然 足りなかったです。 29 00:02:05,459 --> 00:02:08,795 それに 術者の魔力が 一番 馴染みやすいんで➡ 30 00:02:08,795 --> 00:02:11,798 手っ取り早く 体内に 魔力を注いでください。 31 00:02:11,798 --> 00:02:15,302 そ… それは…。 32 00:02:15,302 --> 00:02:17,304 わかりました。 33 00:02:19,306 --> 00:02:21,308 (アレシュ)必要ない! 34 00:04:07,280 --> 00:04:09,282 (ユーリウス)アレシュ! 35 00:04:11,284 --> 00:04:14,621 ソレの管理は 全て俺がする。 返してもらおう。 36 00:04:14,621 --> 00:04:16,623 返すって…。 37 00:04:16,623 --> 00:04:18,959 セイイチロ殿は 物ではありません。 38 00:04:18,959 --> 00:04:22,129 それに 今 酷く弱っているのです。 39 00:04:22,129 --> 00:04:24,798 (シーグヴォルド)渡せません。 40 00:04:24,798 --> 00:04:29,469 (誠一郎)う… アレシュ様…? 41 00:04:29,469 --> 00:04:32,572 セイイチロ殿! 気が付かれましたか! 42 00:04:32,572 --> 00:04:34,574 セイイチロウ! 43 00:04:34,574 --> 00:04:40,881 あぁ…。 良かった 無事で…。 44 00:04:42,916 --> 00:04:45,752 (ユーリウス)シーグヴォルド。 殿下。 45 00:04:45,752 --> 00:04:49,923 アレシュは 普段から コンドウの体調管理をしている。 46 00:04:49,923 --> 00:04:53,627 アレシュに任せて問題ない。 渡してやれ。 47 00:04:55,595 --> 00:04:57,597 (シーグヴォルド)分かりました。 48 00:05:00,600 --> 00:05:03,603 (シーグヴォルド)セイイチロ殿 大丈夫でしょうか。 49 00:05:03,603 --> 00:05:05,939 (イスト)まぁ大丈夫でしょ~。 50 00:05:05,939 --> 00:05:09,342 (イスト)アレシュさんなら 慣れてるから。 (シーグヴォルド)えっ? 51 00:05:11,278 --> 00:05:13,280 (アレシュ)クエルバス! (ドアを開ける音) 52 00:05:13,280 --> 00:05:15,282 奥の部屋を借りるぞ。 53 00:05:15,282 --> 00:05:18,385 (シーロ)うちは 連れ込み宿じゃないんだけど! 54 00:05:20,787 --> 00:05:24,958 (アレシュ)魔力酔いは確実だが 万が一ということもある。 55 00:05:24,958 --> 00:05:29,296 理解者が そばにいれば 説明や対処もしやすいだろう。 56 00:05:29,296 --> 00:05:32,399 説明ねぇ。 57 00:05:32,399 --> 00:05:34,401 ん? 58 00:05:34,401 --> 00:05:36,403 アレシュ。 59 00:05:36,403 --> 00:05:38,738 魔力回復薬 今日 何本飲んだ。 60 00:05:38,738 --> 00:05:42,409 1本。 嘘をつくな。 61 00:05:42,409 --> 00:05:45,579 ここに来る道中も飲んで コンドゥに馴染ませただろ。 62 00:05:45,579 --> 00:05:48,081 薬に頼っている 今のお前に➡ 63 00:05:48,081 --> 00:05:52,419 治療を完遂させるほどの 魔力の使用は ダメージが大きすぎる! 64 00:05:52,419 --> 00:05:56,923 分かっている。 だから ここに来た。 65 00:05:56,923 --> 00:05:58,925 (アレシュ)心配するな。 66 00:05:58,925 --> 00:06:03,330 (アレシュ)自分の魔力量は 自分が 一番 よく知っている。 67 00:06:05,599 --> 00:06:07,934 はぁ…。 68 00:06:07,934 --> 00:06:12,839 頼むから 度が過ぎた無茶はするなよ。 69 00:06:16,276 --> 00:06:22,282 《誠一郎:熱い…。 頭が… 体中が痛い。 70 00:06:22,282 --> 00:06:26,620 この感じ インフルエンザに かかった時に似ている。 71 00:06:26,620 --> 00:06:30,123 熱が出て 倒れるまで休めず➡ 72 00:06:30,123 --> 00:06:32,726 出社できない間も データを送られ➡ 73 00:06:32,726 --> 00:06:36,062 熱は 40度まで上がった。 74 00:06:36,062 --> 00:06:40,734 あの時より 意識が遠くにある気がするのに➡ 75 00:06:40,734 --> 00:06:42,736 不快感はないし➡ 76 00:06:42,736 --> 00:06:45,071 むしろ あったかくて…。 77 00:06:45,071 --> 00:06:48,241 温泉に浸かったかのように 気持ちがいい。 78 00:06:48,241 --> 00:06:52,746 この感覚 覚えがある…》 79 00:06:54,748 --> 00:06:57,250 あ… アレシュ様…? 80 00:06:57,250 --> 00:07:00,921 やっと目を覚ましたか… 全く。 81 00:07:00,921 --> 00:07:03,923 まだ しばらくかかるぞ。 82 00:07:03,923 --> 00:07:06,426 向こうみずの馬鹿者が。 83 00:07:06,426 --> 00:07:08,595 いつ お帰りに…。 84 00:07:08,595 --> 00:07:10,597 今朝だ。 85 00:07:10,597 --> 00:07:13,767 帰ってすぐに お前が 教会に行っていると聞いて➡ 86 00:07:13,767 --> 00:07:15,769 その足で直行した。 87 00:07:15,769 --> 00:07:18,104 それで ギリギリ間に合ったんだ。 88 00:07:18,104 --> 00:07:20,940 お前は 本当に…。 89 00:07:20,940 --> 00:07:22,942 人の言う事を聞かないし➡ 90 00:07:22,942 --> 00:07:25,612 自分の体を顧みないな。 91 00:07:25,612 --> 00:07:28,281 ちょっと目を離したら これだ。 92 00:07:28,281 --> 00:07:31,785 そのうえ 便りのひとつもよこさず➡ 93 00:07:31,785 --> 00:07:36,389 挙げ句の果てに 他の男に抱かれて倒れるなど…。 94 00:07:36,389 --> 00:07:41,728 本当に… あれがなければ 許さなかったかもしれないからな。 95 00:07:41,728 --> 00:07:45,065 アレシュ様。 96 00:07:45,065 --> 00:07:47,067 お帰りなさい。 97 00:07:50,070 --> 00:07:52,238 フッ…。 98 00:07:52,238 --> 00:07:56,242 ただいま。 99 00:07:59,412 --> 00:08:01,414 (シーロ)うん もう大丈夫だね。 100 00:08:01,414 --> 00:08:03,583 一度 屋敷に戻る。 101 00:08:03,583 --> 00:08:07,087 セイイチロウが目を覚ましたら 見張っておいてくれ。 102 00:08:07,087 --> 00:08:10,423 見張りって… おい アレシュ! 103 00:08:10,423 --> 00:08:15,095 《誠一郎:それから 俺は 3日間の入院を言い渡され➡ 104 00:08:15,095 --> 00:08:17,097 今日で 2日目。 105 00:08:17,097 --> 00:08:19,766 あれから アレシュ様に 会っていない》 106 00:08:19,766 --> 00:08:22,769 (ノルベルト)いや もう マジで びっくりっスよ。 107 00:08:22,769 --> 00:08:26,439 セイさんが倒れたって聞いて! それは もういいから。 108 00:08:26,439 --> 00:08:29,275 書類は? え~!? 見舞いに来たのに➡ 109 00:08:29,275 --> 00:08:32,712 俺が 仕事させに 来たみたいじゃないっスか…。 110 00:08:32,712 --> 00:08:34,714 《誠一郎:見舞いといえば➡ 111 00:08:34,714 --> 00:08:37,384 意識を取り戻して すぐに…》 112 00:08:37,384 --> 00:08:41,221 ((セイイチロ殿 申し訳ありませんでした! 113 00:08:41,221 --> 00:08:44,724 そんな 謝罪される事は何も…。 114 00:08:44,724 --> 00:08:46,726 どうか 頭を上げてください。 115 00:08:46,726 --> 00:08:48,728 いえ…。 116 00:08:48,728 --> 00:08:52,232 セイイチロ殿が 魔力に 耐性がない事を知っていながら➡ 117 00:08:52,232 --> 00:08:55,735 危険な目に遭わせてしまいました。 118 00:08:55,735 --> 00:09:00,240 あの日の体調不良は 寝不足だった自分の問題ですし➡ 119 00:09:00,240 --> 00:09:04,077 礼拝堂について行ったのも 私の意思です。 120 00:09:04,077 --> 00:09:07,247 それに 結界を 張って頂かなかったら➡ 121 00:09:07,247 --> 00:09:10,083 多分 即死していました。 122 00:09:10,083 --> 00:09:14,888 助けていただき ありがとうございました。 123 00:09:16,923 --> 00:09:20,927 その事なのですが 実は…)) 124 00:09:23,596 --> 00:09:25,598 コンドゥ 面会だよ。 125 00:09:25,598 --> 00:09:29,402 じゃ 俺はこれで。 無理しないでくださいよ! 126 00:09:35,041 --> 00:09:37,043 (誠一郎)ヴァルトムさん。 127 00:09:37,043 --> 00:09:39,546 (ヴァルトム)お加減はいかがですか? コンドゥ様。 128 00:09:39,546 --> 00:09:42,882 アレシュ様のおかげで もう回復はしたのですが➡ 129 00:09:42,882 --> 00:09:47,554 大事をとって 明日までは 休むようにと言われています。 130 00:09:47,554 --> 00:09:50,723 それは ようございました。 131 00:09:50,723 --> 00:09:54,727 帰宅の際には アレシュ様が 迎えに来ると申しておりました。 132 00:09:54,727 --> 00:09:57,030 そうですか。 133 00:09:59,399 --> 00:10:03,236 坊っちゃまは 現在 屋敷で療養中です。 134 00:10:03,236 --> 00:10:05,238 えっ? 正確には➡ 135 00:10:05,238 --> 00:10:07,740 魔力枯渇で 回復薬を飲み過ぎ➡ 136 00:10:07,740 --> 00:10:10,577 体調を崩されておられます。 137 00:10:10,577 --> 00:10:14,747 浄化遠征に加え 魔獣退治も行い➡ 138 00:10:14,747 --> 00:10:17,917 帰還後すぐの魔力供給作業は➡ 139 00:10:17,917 --> 00:10:20,587 たとえ 魔力が多い 坊っちゃまでも➡ 140 00:10:20,587 --> 00:10:23,590 かなりの負担が かかったはずです。 141 00:10:23,590 --> 00:10:25,592 《誠一郎:そういうことか。 142 00:10:25,592 --> 00:10:27,594 おかしいと思ったんだ。 143 00:10:27,594 --> 00:10:31,598 治療の場所が自宅ではなく 医局だった事…。 144 00:10:31,598 --> 00:10:35,101 普段の アレシュ様なら 自宅へ連れ帰り➡ 145 00:10:35,101 --> 00:10:37,303 近くで目を光らせるはずだ》 146 00:10:39,272 --> 00:10:41,274 コンドゥ様。 147 00:10:41,274 --> 00:10:43,943 わたくしは 坊っちゃま…。 148 00:10:43,943 --> 00:10:46,779 アレシュ様のことを 幼少より存じあげ➡ 149 00:10:46,779 --> 00:10:49,282 お世話をさせていただいており➡ 150 00:10:49,282 --> 00:10:52,785 家令の身で 身の程知らずではありますが➡ 151 00:10:52,785 --> 00:10:56,089 親心のようなものも 抱いております。 152 00:10:58,458 --> 00:11:00,627 ですので コンドゥ様。 153 00:11:00,627 --> 00:11:06,132 坊っちゃまの御心に沿わない事は 重々承知で 申し上げます。 154 00:11:06,132 --> 00:11:09,135 わたくしは 坊っちゃまの お体を守ることを➡ 155 00:11:09,135 --> 00:11:11,804 第一に考えております。 156 00:11:11,804 --> 00:11:13,806 はい。 157 00:11:13,806 --> 00:11:15,808 コンドゥ様と出会われてから➡ 158 00:11:15,808 --> 00:11:18,645 坊っちゃまは変わりました。 159 00:11:18,645 --> 00:11:21,147 今までの無気力さを捨て➡ 160 00:11:21,147 --> 00:11:23,983 見た事もないほど 生き生きとなさって…。 161 00:11:23,983 --> 00:11:26,819 あの坊っちゃまが 恋をなされた事は➡ 162 00:11:26,819 --> 00:11:29,656 わたくしにとっても喜びであり➡ 163 00:11:29,656 --> 00:11:33,593 坊っちゃまに生きる活力を 与えてくださった コンドゥ様は➡ 164 00:11:33,593 --> 00:11:37,764 わたくしにとっても 救世主でございます。 165 00:11:37,764 --> 00:11:43,770 ですが それは坊っちゃまの 健康があっての事でございます。 166 00:11:43,770 --> 00:11:47,774 坊っちゃまの御心も 大事にしとうございますが➡ 167 00:11:47,774 --> 00:11:51,444 まずは お体を 大事にしていただきたい。 168 00:11:51,444 --> 00:11:55,782 これは 年寄りゆえの 考えかもしれませんが…。 169 00:11:55,782 --> 00:11:58,785 いえ… ごもっともです。 170 00:11:58,785 --> 00:12:04,123 私も アレシュ様に 頼り過ぎてしまいました。 171 00:12:04,123 --> 00:12:09,295 《誠一郎:仕事を優先して 自分の体を蔑ろにする癖。 172 00:12:09,295 --> 00:12:12,966 今は それに アレシュ様の体も付随する。 173 00:12:12,966 --> 00:12:15,802 魔獣退治の件もしかり➡ 174 00:12:15,802 --> 00:12:18,304 アレシュ様の体を 窮地に追い込むのは➡ 175 00:12:18,304 --> 00:12:22,809 他でもない… 俺だ》 176 00:12:22,809 --> 00:12:26,145 すみません。 不徳の致すところです。 177 00:12:26,145 --> 00:12:29,148 わたくしへの謝罪は 必要ございません。 178 00:12:29,148 --> 00:12:31,985 魔獣討伐は 坊っちゃまが コンドゥ様に➡ 179 00:12:31,985 --> 00:12:36,089 良い所を見せたかったという 独断ですし。 180 00:12:36,089 --> 00:12:38,591 ですが わたくしは➡ 181 00:12:38,591 --> 00:12:41,094 たとえ 坊っちゃまに 恨まれても➡ 182 00:12:41,094 --> 00:12:45,264 坊っちゃまのお体を 守りとうございます。 183 00:12:45,264 --> 00:12:49,269 (ヴァルトム)どうか コンドゥ様が お体を崩されて➡ 184 00:12:49,269 --> 00:12:51,771 困る人間がいるという事だけ➡ 185 00:12:51,771 --> 00:12:55,575 胸に刻んでおいてください。 186 00:12:57,944 --> 00:13:00,113 どう? 体の方は。 187 00:13:00,113 --> 00:13:03,950 おかげ様で良いです。 ゆっくり休めましたし。 188 00:13:03,950 --> 00:13:07,620 いや 部下に書類持って来させて 仕事してたでしょ。 189 00:13:07,620 --> 00:13:09,622 ほとんど していませんよ。 190 00:13:09,622 --> 00:13:13,459 それより 入院費用は…。 あ~ いらないよ。 191 00:13:13,459 --> 00:13:16,129 コンドゥは官吏だからね。 192 00:13:16,129 --> 00:13:19,632 《誠一郎:王宮勤めの恩恵が こんなところに…》 193 00:13:19,632 --> 00:13:22,135 (アレシュ)大分 顔色がいいな。 (ドアの開閉音) 194 00:13:24,971 --> 00:13:27,473 (シーロ)来るの 早いね。 195 00:13:32,578 --> 00:13:34,747 《誠一郎:いつもの アレシュ様に見える。 196 00:13:34,747 --> 00:13:37,417 ヴァルトムさんから聞いていなければ➡ 197 00:13:37,417 --> 00:13:41,754 寝込んだ事も 知らないまま だったかもしれない》 198 00:13:41,754 --> 00:13:45,591 ご心配をおかけしました。 全くだ。 199 00:13:45,591 --> 00:13:47,760 《誠一郎:俺を ここに入院させたのは➡ 200 00:13:47,760 --> 00:13:50,430 弱った自分を 見せたくなかったのも➡ 201 00:13:50,430 --> 00:13:52,432 あるんだろうな》 202 00:13:52,432 --> 00:13:54,434 ん? 熱いな。 203 00:13:54,434 --> 00:13:56,436 まだ熱があるのか? いえ 大丈夫です…。 204 00:13:56,436 --> 00:14:00,773 そこ! イチャイチャするのは 帰ってからにしてよ! 205 00:14:00,773 --> 00:14:03,776 医局は そういう場所じゃないって 何回言わせるかな。 206 00:14:03,776 --> 00:14:07,113 (イスト)あっ コンドゥ もう帰るの~? 207 00:14:07,113 --> 00:14:10,450 (誠一郎)イストさん… と シグマ君? 208 00:14:10,450 --> 00:14:13,352 お… おはようございます。 209 00:14:17,290 --> 00:14:20,126 誰だ? 算盤を作ってくれた子です。 210 00:14:20,126 --> 00:14:22,628 (誠一郎)2人は なんで一緒に? 211 00:14:22,628 --> 00:14:24,630 イストさんが 魔導課を 見に来ないかって➡ 212 00:14:24,630 --> 00:14:26,632 誘ってくれたんだ。 213 00:14:26,632 --> 00:14:29,802 教会で会った時に 魔導具の話で盛り上がって➡ 214 00:14:29,802 --> 00:14:32,405 一緒に作らないかって 言ってくれて。 215 00:14:32,405 --> 00:14:34,407 えっ? 216 00:14:34,407 --> 00:14:38,578 俺 木工も好きだけど 魔導具に ずっと憧れてて…。 217 00:14:38,578 --> 00:14:41,914 でも 制作にはお金がかかるし➡ 218 00:14:41,914 --> 00:14:43,916 魔導具に関われるのなんて➡ 219 00:14:43,916 --> 00:14:46,919 貴族様に召し抱えられる 技術者くらいで➡ 220 00:14:46,919 --> 00:14:50,590 一生 縁がないと思ってたから 嬉しくて。 221 00:14:50,590 --> 00:14:54,093 《誠一郎:先を越された! 222 00:14:54,093 --> 00:14:56,929 彼の独創性と向上心。 223 00:14:56,929 --> 00:15:00,433 私塾に通わせながら ゆくゆくは王宮の…。 224 00:15:00,433 --> 00:15:04,270 できれば 経理課に来てくれたら と思っていたのに…》 225 00:15:04,270 --> 00:15:06,272 コンドゥ すごいのできたよ! 226 00:15:06,272 --> 00:15:10,109 シグマの アイデアで作って まだ試作品なんだけどさ➡ 227 00:15:10,109 --> 00:15:12,278 これで 魔力が測れちゃうんだ! 228 00:15:12,278 --> 00:15:14,280 詳しく聞きましょう。 229 00:15:14,280 --> 00:15:18,117 オイ。 お前は今の今まで 医局に入院していて➡ 230 00:15:18,117 --> 00:15:20,119 今日 退院するんだぞ。 231 00:15:20,119 --> 00:15:23,790 何を これから 仕事に向かう意欲を出している。 232 00:15:23,790 --> 00:15:25,792 えっ いや でも…。 233 00:15:25,792 --> 00:15:28,961 帰るぞ。 (誠一郎)はい…。 234 00:15:28,961 --> 00:15:32,131 イストさん 後で書面で…。 235 00:15:32,131 --> 00:15:34,567 《誠一郎:あっ 無理だ》 236 00:15:34,567 --> 00:15:37,570 あっ あの… 簡単に 仕組みと➡ 237 00:15:37,570 --> 00:15:41,073 かかった材料を書いてきました。 238 00:15:41,073 --> 00:15:43,242 シグマ君 君は最高だ! 239 00:15:43,242 --> 00:15:45,244 えっ いや 別に…。 240 00:15:45,244 --> 00:15:47,246 (シグマ)いつも 親方のところで➡ 241 00:15:47,246 --> 00:15:50,082 もの作りの費用を 出してるの 見てたから…。 242 00:15:50,082 --> 00:15:54,253 《誠一郎:なんという優秀さ。 素晴らしい! 243 00:15:54,253 --> 00:15:56,255 やはり 彼は経理課に欲しい。 244 00:15:56,255 --> 00:15:59,759 いや 魔導課に 彼みたいな子がいてくれると➡ 245 00:15:59,759 --> 00:16:04,263 俺の仕事も 非常に助かるが…。 悩ましい》 246 00:16:04,263 --> 00:16:07,600 お前 さっき 俺が言った言葉を覚えているか? 247 00:16:07,600 --> 00:16:10,269 はい もちろんです。 帰ります。 248 00:16:10,269 --> 00:16:13,439 書類は 家でゆっくり見ます。 イタタ…。 249 00:16:13,439 --> 00:16:15,942 失礼します…。 250 00:16:15,942 --> 00:16:17,944 や… 病み上がりの セイイチロ殿に何を!? 251 00:16:17,944 --> 00:16:19,946 ふん。 252 00:16:19,946 --> 00:16:24,450 シーグヴォルド様 何でもないので 気にしないでください。 253 00:16:24,450 --> 00:16:29,288 アレシュ様 私が悪かったので 離してもらえ… ぐえっ! 254 00:16:29,288 --> 00:16:32,892 いい加減にしなさい アレシュ。 ふん。 255 00:16:32,892 --> 00:16:36,896 セイイチロ殿 お体の具合は もう よろしいのですか? 256 00:16:36,896 --> 00:16:39,899 はい ありがとうございます。 257 00:16:45,738 --> 00:16:47,740 (誠一郎)シーグヴォルド様? 258 00:16:47,740 --> 00:16:51,410 退院されると伺っていたので 参りました。 259 00:16:51,410 --> 00:16:53,412 先日 お話しした件で➡ 260 00:16:53,412 --> 00:16:56,582 力になれる事があったら 何でも言ってください。 261 00:16:56,582 --> 00:16:58,584 それでは。 262 00:17:01,587 --> 00:17:04,090 《誠一郎:先日の話…》 263 00:17:04,090 --> 00:17:08,261 ((シーグヴォルド:その事なのですが 実は…。 264 00:17:08,261 --> 00:17:12,598 あの日 魔力の塊が こちらに飛んできたのは➡ 265 00:17:12,598 --> 00:17:15,601 ただの事故ではないのです。 え? 266 00:17:15,601 --> 00:17:20,106 インドラーク騎士団長殿が セイイチロ殿を連れ出されたあと➡ 267 00:17:20,106 --> 00:17:23,109 ユーリウス殿下から 事情を訊かれました。 268 00:17:23,109 --> 00:17:25,945 (シーグヴォルド)その時 同席していた子供が➡ 269 00:17:25,945 --> 00:17:29,949 祈りの作法と呪文が 以前と変わっていたと言いまして。 270 00:17:29,949 --> 00:17:32,718 セイイチロ殿と話していた私は➡ 271 00:17:32,718 --> 00:17:35,221 不覚にも 気づけなかったのですが➡ 272 00:17:35,221 --> 00:17:38,224 イスト殿が その一言一句 記憶していて➡ 273 00:17:38,224 --> 00:17:40,560 伝えてくださいました。 274 00:17:40,560 --> 00:17:43,896 それは いつもの祈りではなく➡ 275 00:17:43,896 --> 00:17:46,899 魔力を必要以上に使うもので…。 276 00:17:46,899 --> 00:17:48,901 (イスト)僕が止めようとしたけど➡ 277 00:17:48,901 --> 00:17:52,405 魔力暴走を起こした子の魔力を 意図的に爆発させ➡ 278 00:17:52,405 --> 00:17:55,908 コンドゥに向けた者がいる。 279 00:17:55,908 --> 00:17:57,910 (シーグヴォルド)それができるのは…。 280 00:17:57,910 --> 00:18:01,414 (シプリアノ)では 祈りを始めます。 281 00:18:01,414 --> 00:18:03,916 《誠一郎:シプリアノ…。 282 00:18:03,916 --> 00:18:06,252 寄付金横領を隠す為…? 283 00:18:06,252 --> 00:18:08,254 それにしては やり方が…》 284 00:18:08,254 --> 00:18:11,924 ただ まだ確証はなく➡ 285 00:18:11,924 --> 00:18:14,927 いま 内密に 調査しているところです。 286 00:18:14,927 --> 00:18:18,431 セイイチロ殿 この件に関して 私は➡ 287 00:18:18,431 --> 00:18:20,433 どんな場であっても➡ 288 00:18:20,433 --> 00:18:23,436 しっかりと証言すると お約束します)) 289 00:18:27,106 --> 00:18:29,942 《誠一郎:そして 入院中に シプリアノが➡ 290 00:18:29,942 --> 00:18:32,545 教会の収支報告書を提出して➡ 291 00:18:32,545 --> 00:18:36,716 俺の教会への出向は終わった》 292 00:18:36,716 --> 00:18:40,720 お帰りなさいませ アレシュ様 コンドゥ様。 293 00:18:40,720 --> 00:18:42,722 ただいま帰りました。 294 00:18:42,722 --> 00:18:45,057 (パヴェル)もう心配しましたよ! 295 00:18:45,057 --> 00:18:47,560 俺が コンドゥさんを 健康にしますから! 296 00:18:47,560 --> 00:18:50,262 ありがとうございます。 297 00:19:07,747 --> 00:19:11,851 《誠一郎:よく見ると やっぱり似てないな》 298 00:19:14,920 --> 00:19:18,257 《誠一郎:俺が 教会で すべき仕事は もうない。 299 00:19:18,257 --> 00:19:21,761 私塾の件は 聖女と殿下が中心となり➡ 300 00:19:21,761 --> 00:19:24,930 俺は 裏方に徹することになる。 301 00:19:24,930 --> 00:19:31,270 収支についても 書類を カミル宰相に報告すれば終わりだ。 302 00:19:31,270 --> 00:19:34,874 だが なぜ俺は狙われたのか。 303 00:19:34,874 --> 00:19:37,710 何かが引っかかる》 304 00:19:37,710 --> 00:19:40,546 セイイチロウ 大丈夫か? 305 00:19:40,546 --> 00:19:43,716 大丈夫です。 どこも悪くありません。 306 00:19:43,716 --> 00:19:47,386 少し痩せたな。 そうですか? 307 00:19:47,386 --> 00:19:49,889 アレシュ様こそ お痩せになられました? 308 00:19:49,889 --> 00:19:53,392 遠征が続くと 多少はそうなる。 309 00:19:53,392 --> 00:19:55,394 お前は 元が痩せているのだから➡ 310 00:19:55,394 --> 00:19:58,230 体の為に もっと気を遣え。 311 00:19:58,230 --> 00:20:00,900 はい。 本当だろうな。 312 00:20:00,900 --> 00:20:03,069 お前は すぐ嘘を吐くからな。 313 00:20:03,069 --> 00:20:06,572 本当に じっくり休みましたから。 314 00:20:06,572 --> 00:20:09,075 私よりも アレシュ様こそ➡ 315 00:20:09,075 --> 00:20:12,078 きちんと お疲れが 取れてないのではないですか? 316 00:20:12,078 --> 00:20:15,081 それは もう大丈夫だ。 317 00:20:15,081 --> 00:20:17,083 心配をかけたな。 318 00:20:20,753 --> 00:20:22,755 《誠一郎:アレシュ様が 浄化遠征から➡ 319 00:20:22,755 --> 00:20:25,424 そのまま魔獣討伐に 出た事について➡ 320 00:20:25,424 --> 00:20:30,096 心配はしていたが それを伝えただろうか…》 321 00:20:30,096 --> 00:20:33,933 あの アレシュ様。 何だ。 322 00:20:33,933 --> 00:20:36,435 何か 望みはありますか? 323 00:20:36,435 --> 00:20:38,437 は? 324 00:20:38,437 --> 00:20:41,941 私に出来る事で… ですが。 325 00:20:41,941 --> 00:20:45,611 何か して欲しい事や 欲しい物はありませんか? 326 00:20:45,611 --> 00:20:49,949 また命を助けて頂いたので お礼がしたいのです。 327 00:20:49,949 --> 00:20:51,951 ですが アレシュ様は➡ 328 00:20:51,951 --> 00:20:54,620 金銭を お受け取りには ならないでしょう? 329 00:20:54,620 --> 00:20:57,123 当たり前だ。 330 00:20:57,123 --> 00:20:59,125 だから 何か別に➡ 331 00:20:59,125 --> 00:21:02,628 私に出来る事で お支払いしたいと思いまして。 332 00:21:04,630 --> 00:21:06,632 なんでも言ってください。 333 00:21:06,632 --> 00:21:11,637 アレシュ様は 命の恩人なのですから 多少の無理もきけます。 334 00:21:18,644 --> 00:21:20,646 なんでも だな? 335 00:21:20,646 --> 00:21:22,648 なんでも です。 336 00:21:22,648 --> 00:21:25,985 《誠一郎:仕事するなは 無理だけど》 337 00:21:25,985 --> 00:21:28,320 (アレシュ)じゃあ…。 338 00:21:28,320 --> 00:21:33,926 喋り方を改めろ。 え? 339 00:21:33,926 --> 00:21:38,097 え… 私の言葉 なにか失礼でしたか? 340 00:21:38,097 --> 00:21:40,099 違う。 そうじゃない。 341 00:21:40,099 --> 00:21:44,270 俺に対する喋り方を改めろ と言っているんだ。 342 00:21:44,270 --> 00:21:46,438 喋り方…。 343 00:21:46,438 --> 00:21:50,776 俺にも あの子供に話すみたいに 喋れと言っているんだ。 344 00:21:50,776 --> 00:21:52,945 は? 345 00:21:52,945 --> 00:21:57,449 あ… シグマ君のことを 仰っているんですか? 346 00:21:57,449 --> 00:22:00,786 あの子とは 露店の売り子と客という立場で➡ 347 00:22:00,786 --> 00:22:04,290 アレシュ様とは 立場が全然違うので…。 348 00:22:04,290 --> 00:22:06,458 (アレシュ)だから なんだ。 349 00:22:06,458 --> 00:22:08,961 あんな子供よりも➡ 350 00:22:08,961 --> 00:22:12,965 俺の方が お前に近い立場だろう。 351 00:22:12,965 --> 00:22:15,467 《誠一郎:つまりは…。 352 00:22:15,467 --> 00:22:18,304 この彫刻のように 美しい顔をした➡ 353 00:22:18,304 --> 00:22:21,640 貴族で 国一番強い騎士は➡ 354 00:22:21,640 --> 00:22:25,945 十歳ちょっとの子に妬いた と…》 355 00:22:27,980 --> 00:22:30,649 うっ… 胸が痛い…。 356 00:22:30,649 --> 00:22:34,420 どこだ!? どう痛む? 見せてみろ! 357 00:22:34,420 --> 00:22:36,422 (誠一郎)違います…。 358 00:22:36,422 --> 00:22:39,258 ちょっと 久しぶりに きゅうっときただけで➡ 359 00:22:39,258 --> 00:22:41,927 病気とかじゃないです。 360 00:22:41,927 --> 00:22:45,331 《誠一郎:これは まいった…》