1 00:00:34,368 --> 00:00:36,703 (アレシュ)セイイチロウ! 火の時間は とっくに始まっているぞ! 2 00:00:36,703 --> 00:00:39,706 (アレシュ)食事はきちんと取れと あれほど言っただろう。 3 00:00:39,706 --> 00:00:44,211 (誠一郎)すみません 久しぶりに 仕事で集中しすぎていました。 4 00:00:44,211 --> 00:00:46,713 行きましょう アレシュさん。 5 00:00:46,713 --> 00:00:49,049 うっ…。 6 00:00:49,049 --> 00:00:52,219 フンッ さっさと行くぞ。 7 00:00:52,219 --> 00:00:56,556 《誠一郎:昨日出された しゃべり方の課題。 8 00:00:56,556 --> 00:01:00,560 ひとまず 妥協案として 名前の敬称だけ➡ 9 00:01:00,560 --> 00:01:02,563 変更することになったが➡ 10 00:01:02,563 --> 00:01:05,899 それだけで ここまで機嫌が 回復するとは》 11 00:01:05,899 --> 00:01:08,735 (ノルベルト)じゃあ 俺はこれ… で~っ! 12 00:01:08,735 --> 00:01:10,904 お前も来るんだよ。 13 00:01:10,904 --> 00:01:13,907 ツハシのスープも食べろ。 14 00:01:13,907 --> 00:01:17,077 (カミル)私もご一緒してよいかね? 15 00:01:17,077 --> 00:01:21,415 《ノルベルト:あ~ またこのパターン…》 16 00:01:21,415 --> 00:01:26,420 教会からの収支報告書に 不備はなかったようだな。 17 00:01:26,420 --> 00:01:29,089 はい。 収支報告書としましては。 18 00:01:29,089 --> 00:01:33,026 君の報告書も受け取った。 ご苦労だったね。 19 00:01:33,026 --> 00:01:37,030 いえ それが仕事ですので。 20 00:01:37,030 --> 00:01:41,868 《そう 俺が任されていた仕事は ここまでだ》 21 00:01:41,868 --> 00:01:45,539 ようやく瘴気も抑えられて 落ち着きたいところだが➡ 22 00:01:45,539 --> 00:01:49,042 あれを放っておくわけには いかないのが現状だ。 23 00:01:49,042 --> 00:01:52,713 あと 魔力がどうのと 言っていたが➡ 24 00:01:52,713 --> 00:01:55,382 その件も使えるのだろう? 25 00:01:55,382 --> 00:01:59,386 《教会に首輪をつけるのを 手伝えってか…。 26 00:01:59,386 --> 00:02:01,555 だが…》 27 00:02:01,555 --> 00:02:05,892 勘弁してください。 政治的なあれこれを➡ 28 00:02:05,892 --> 00:02:08,395 私に求められても困ります。 29 00:02:08,395 --> 00:02:11,565 ん? (誠一郎) 礼拝帳に記載があるのに➡ 30 00:02:11,565 --> 00:02:14,901 寄付をしていないとされた 貴族の方への確認と➡ 31 00:02:14,901 --> 00:02:17,070 経理課の資料と 照らし合わせたものは➡ 32 00:02:17,070 --> 00:02:21,241 提出いたしますが 名前を消された 方たちへの対応は➡ 33 00:02:21,241 --> 00:02:23,577 法務部でお願いできますか? 34 00:02:23,577 --> 00:02:26,246 フンッ。 (誠一郎)それと➡ 35 00:02:26,246 --> 00:02:29,082 特別礼拝による魔力の件ですが➡ 36 00:02:29,082 --> 00:02:32,853 現在 魔導課で 結界に必要な 魔力と合わせて➡ 37 00:02:32,853 --> 00:02:35,522 数値化できる装置を作成中です。 38 00:02:35,522 --> 00:02:40,360 魔道具の使用を多く行う 業者への確認も遂行中ですので➡ 39 00:02:40,360 --> 00:02:44,698 こちらも形になり次第 お渡しできるはずです。 40 00:02:44,698 --> 00:02:46,700 ああ いいよ。 41 00:02:46,700 --> 00:02:49,703 本当にすばらしいね セイイチロウ。 42 00:02:49,703 --> 00:02:53,874 そこの黒い獣に飽きたら ぜひ声をかけてくれ。 43 00:02:53,874 --> 00:02:56,543 あっ! 44 00:02:56,543 --> 00:02:59,379 (誠一郎)お戯れを…。 フフッ。 45 00:02:59,379 --> 00:03:02,716 お前の冷静さと 仕事への距離を置く姿勢を➡ 46 00:03:02,716 --> 00:03:05,552 私は気に入っているから 思うのだが➡ 47 00:03:05,552 --> 00:03:08,889 今回は とても乗っているね。 48 00:03:08,889 --> 00:03:11,892 そうですね。 49 00:03:11,892 --> 00:03:15,395 私もさすがに 意図的に 命を狙われたとあっては➡ 50 00:03:15,395 --> 00:03:19,066 徹底的にやり遂げたい 気持ちになります。 51 00:03:19,066 --> 00:03:23,070 《そのためには 教会の内情はすべて➡ 52 00:03:23,070 --> 00:03:26,406 白日のもとにさらす必要がある》 53 00:03:26,406 --> 00:03:29,409 どういうことだ。 詳しく聞かせろ。 54 00:03:29,409 --> 00:03:31,411 えっ? あっ。 ああ…。 55 00:05:13,046 --> 00:05:15,048 (セリオ)お お前…。 56 00:05:15,048 --> 00:05:18,885 もう来ないはずじゃ? 査察は終わりましたけど➡ 57 00:05:18,885 --> 00:05:21,221 私塾をここでやると 言ったじゃないですか。 58 00:05:21,221 --> 00:05:24,224 勝手に入るな! 許可をとれよ! 59 00:05:24,224 --> 00:05:29,729 誰にですか? 司教様なら 私塾の許可はいただいてますよ。 60 00:05:29,729 --> 00:05:32,666 なんだよ 元気じゃんか。 61 00:05:32,666 --> 00:05:35,836 なんです? なんでもない! 62 00:05:35,836 --> 00:05:39,172 とにかく シーグヴォルド様に 聞いてからじゃないと。 63 00:05:39,172 --> 00:05:41,841 わかりました。 64 00:05:41,841 --> 00:05:46,179 (フレードリク)シーグヴォルド様は来客中だ 去れ。 65 00:05:46,179 --> 00:05:48,849 (フレードリク) 小間使いとオマケの異世界人が➡ 66 00:05:48,849 --> 00:05:51,351 軽々しく会える相手じゃ ないんだよ。 67 00:05:51,351 --> 00:05:54,688 きょ… 教会では 出身や生まれを盾にとって➡ 68 00:05:54,688 --> 00:05:57,023 差別することは 禁止されています。 69 00:05:57,023 --> 00:06:01,194 なんだと? それに こいつ…。 70 00:06:01,194 --> 00:06:04,865 この人は 身寄りのない 子どもや庶民に勉強を教えて➡ 71 00:06:04,865 --> 00:06:07,534 可能性を広げようと してくれているんです! 72 00:06:07,534 --> 00:06:12,873 アブラーン神の教えに沿っているのは どちらでしょうか! 73 00:06:12,873 --> 00:06:17,043 お前! (シーグヴォルド)何の騒ぎですか? 74 00:06:17,043 --> 00:06:21,047 (フレードリク)す すみません シーグヴォルド様 騎士団長様。 75 00:06:21,047 --> 00:06:24,050 こいつらがお話し中だというのに 取り次げと…。 76 00:06:24,050 --> 00:06:27,053 (シーグヴォルド)私が呼んだのだ。 えっ…。 77 00:06:29,389 --> 00:06:31,892 遅かったな。 そうですか? 78 00:06:31,892 --> 00:06:33,827 (2人)あっ!? 79 00:06:33,827 --> 00:06:37,497 セリオ 祈りの間に向かうので 子どもたちを呼んできなさい。 80 00:06:37,497 --> 00:06:39,666 はい はい。 81 00:06:39,666 --> 00:06:45,171 フレードリクも持ち場に戻るように。 はい。 82 00:06:45,171 --> 00:06:48,842 セイイチロ殿 顔色も よくなられましたね。 83 00:06:48,842 --> 00:06:51,845 おかげさまで。 俺のおかげだろう。 84 00:06:51,845 --> 00:06:56,349 アレシュさん そういう話を しているんじゃないです。 85 00:06:56,349 --> 00:06:59,019 (アレシュ)おい 言葉遣い。 86 00:06:59,019 --> 00:07:01,521 (誠一郎)今は屋敷では ありませんので。 87 00:07:01,521 --> 00:07:05,859 セイイチロ殿 私の呼び名も 改めていただく約束です。 88 00:07:05,859 --> 00:07:11,364 えっ? ああ はい そうでしたね シーグヴォルド様。 89 00:07:11,364 --> 00:07:16,369 騎士団長殿が さん付けなのに 私に 「様」はおかしいです。 90 00:07:16,369 --> 00:07:18,371 えっ? 91 00:07:18,371 --> 00:07:24,878 あ… いえ アレシュさんは 親しくしていただいているので➡ 92 00:07:24,878 --> 00:07:32,385 その… 近しい間柄 友人としてお呼びしているので。 93 00:07:34,321 --> 00:07:38,158 私は 友人にはなれないのですか? 94 00:07:38,158 --> 00:07:42,662 友人… というか 立場が違いますし。 95 00:07:42,662 --> 00:07:47,334 立場など 神の前では 人は等しく平等です。 96 00:07:47,334 --> 00:07:49,336 はぁ…。 97 00:07:49,336 --> 00:07:52,939 (誠一郎) うわっ! ちょっ… アレシュさん! 98 00:07:55,342 --> 00:07:58,678 (優愛)近藤さ~ん! 白石さん? 99 00:07:58,678 --> 00:08:01,014 (優愛)みんなでお祈りに 行こうとしてたら➡ 100 00:08:01,014 --> 00:08:03,016 セリオくんと ばったり会っちゃって。 101 00:08:03,016 --> 00:08:07,354 アレシュさんもお祈りですか? (アレシュ)ああ。 102 00:08:07,354 --> 00:08:10,023 なんですか!? ユーリウス様。 103 00:08:10,023 --> 00:08:12,025 (ユーリウス)なんでここに アレシュがいる!? 104 00:08:12,025 --> 00:08:16,029 いろいろあるんです。 それより なんで白石さんが➡ 105 00:08:16,029 --> 00:08:18,365 まだお祈りに 参加してるんですか? 106 00:08:18,365 --> 00:08:21,201 少し気になることがあってな。 107 00:08:21,201 --> 00:08:25,205 浄化が一段落した今は 私が 監視しながら様子を見ている。 108 00:08:25,205 --> 00:08:28,875 もしかして 結界の話ですか? 109 00:08:28,875 --> 00:08:31,878 なぜお前が結界の話を…。 110 00:08:31,878 --> 00:08:34,647 (ユーリウス)ああ アレか。 111 00:08:34,647 --> 00:08:38,318 《王都を守る結界に 魔力が使われることは➡ 112 00:08:38,318 --> 00:08:41,654 王族以下 司教までしか 知らされていないから➡ 113 00:08:41,654 --> 00:08:44,157 情報源は明白だよな》 114 00:08:44,157 --> 00:08:47,160 私の手の者に調べさせたが➡ 115 00:08:47,160 --> 00:08:51,164 結界に使われる魔力の中に ユアのものはなかった。 116 00:08:51,164 --> 00:08:53,333 (誠一郎)それは いい情報です。 117 00:08:53,333 --> 00:08:56,169 こちらでは そこまで 調べられていなかったので➡ 118 00:08:56,169 --> 00:08:59,672 助かりました。 待て お前。 119 00:08:59,672 --> 00:09:03,009 今 私とユアを 何かの計画に組み込んだな? 120 00:09:03,009 --> 00:09:06,513 ちょうど いらっしゃるのですから ご一緒していただいても➡ 121 00:09:06,513 --> 00:09:11,017 よろしいではないですか。 (ユーリウス)お前! 私を誰だと! 122 00:09:11,017 --> 00:09:14,354 前から思っていたが 私に対する敬意が➡ 123 00:09:14,354 --> 00:09:16,856 欠片も感じられたことがないぞ! 124 00:09:16,856 --> 00:09:19,526 《なんだ 気づいていたのか》 125 00:09:19,526 --> 00:09:23,696 私どもの国のことわざ… 教訓には➡ 126 00:09:23,696 --> 00:09:27,200 「立っているものは親でも使え」 という言葉がありまして。 127 00:09:27,200 --> 00:09:31,538 なんて国だ! 私と白石さんの故郷ですけど。 128 00:09:31,538 --> 00:09:34,808 しかたないな。 129 00:09:34,808 --> 00:09:38,144 うん。 うん。 130 00:09:38,144 --> 00:09:41,815 行きましょう ユーリウス様。 131 00:09:41,815 --> 00:09:44,117 (誠一郎)真実を知るために。 132 00:09:47,654 --> 00:09:52,826 俺がいない間に 殿下とも ずいぶん親しくなったようだな。 133 00:09:52,826 --> 00:09:55,995 (シプリアノ)それで いったい 何をされるのですか? 134 00:09:55,995 --> 00:09:59,499 いつものお祈りですよ シプリアノさん。 135 00:09:59,499 --> 00:10:02,168 (誠一郎) よろしくお願いしますね。 136 00:10:02,168 --> 00:10:06,372 それじゃあ皆 御神体の前に並んでください。 137 00:10:08,341 --> 00:10:12,345 ありがとうございます。 138 00:10:12,345 --> 00:10:14,514 ん? 139 00:10:14,514 --> 00:10:16,516 (シプリアノ)あれは何ですか? 140 00:10:16,516 --> 00:10:18,685 (誠一郎)魔力を測る魔道具です。 141 00:10:18,685 --> 00:10:21,354 魔導課から試運転を 頼まれまして。 142 00:10:21,354 --> 00:10:25,191 神聖な祈りの間で そういった実験をされるのは…。 143 00:10:25,191 --> 00:10:28,361 お祈りはアブラーン神への 信仰を示すものです。 144 00:10:28,361 --> 00:10:32,031 心を測るような行為は 教会にふさわしくありません。 145 00:10:32,031 --> 00:10:34,868 (マテーウス)よい 許そう。 146 00:10:34,868 --> 00:10:37,871 司教様! 宰相様! 147 00:10:40,039 --> 00:10:42,876 (マテーウス)我が教会には 何もやましいことがないと➡ 148 00:10:42,876 --> 00:10:45,712 証明してみせますぞ 宰相殿。 149 00:10:45,712 --> 00:10:49,549 それは ありがたいです。 シプリアノ。 150 00:10:49,549 --> 00:10:51,885 はい。 151 00:10:51,885 --> 00:10:54,487 (シプリアノ)では 祈りを始めます。 152 00:10:59,559 --> 00:11:02,395 それで? 何がわかるというのだ。 153 00:11:02,395 --> 00:11:05,732 (誠一郎)今回のお祈りで 捧げられた魔力の量です。 154 00:11:05,732 --> 00:11:07,901 だから 何だと言うんですか? 155 00:11:07,901 --> 00:11:10,904 祈りは アブラーン神に 捧げられたものですよ。 156 00:11:10,904 --> 00:11:14,741 いえ お祈りで捧げられた魔力は➡ 157 00:11:14,741 --> 00:11:17,410 首都を守る結界にも 利用されています。 158 00:11:17,410 --> 00:11:19,746 (ざわつき) 159 00:11:19,746 --> 00:11:23,082 そして こちらが 王都結界に使われる魔力を➡ 160 00:11:23,082 --> 00:11:25,084 数値化したものです。 161 00:11:25,084 --> 00:11:28,922 ふむ。 ひと月分に換算すると 一致するな。 162 00:11:28,922 --> 00:11:33,192 当然でしょう。 私共は 国民の義務として➡ 163 00:11:33,192 --> 00:11:36,529 祈りの力を 国に納めているのですから。 164 00:11:36,529 --> 00:11:41,034 フンッ。 ん? なんだ まだあるのか。 165 00:11:41,034 --> 00:11:46,372 はい。 こちらは3日前からの お祈り時の魔力計測値です。 166 00:11:46,372 --> 00:11:49,542 あっ!? どういうことだ!? 167 00:11:49,542 --> 00:11:53,379 計測は 今行ったばかりだろう! 168 00:11:53,379 --> 00:11:57,717 あっ… シーグヴォルド 貴様! 169 00:11:57,717 --> 00:12:00,720 魔道具は 4日前に 完成いたしましたので➡ 170 00:12:00,720 --> 00:12:03,556 3日前から シーグヴォルドさんにお願いして➡ 171 00:12:03,556 --> 00:12:05,725 測定してもらっていました。 172 00:12:05,725 --> 00:12:08,227 数値は ご覧のとおり。 173 00:12:08,227 --> 00:12:12,231 連日 今日の数値より 明らかに高いです。 174 00:12:12,231 --> 00:12:16,569 さて 魔力の余剰分は どこに行ったのか➡ 175 00:12:16,569 --> 00:12:19,906 司教はご存じか? 176 00:12:19,906 --> 00:12:24,244 私の調べでも 結界用に 上納された魔力に➡ 177 00:12:24,244 --> 00:12:27,246 聖女の魔力がなかったと 聞いている。 178 00:12:27,246 --> 00:12:31,417 貴様ら ユアの魔力をどこにやった! 179 00:12:31,417 --> 00:12:33,853 あっ…。 180 00:12:33,853 --> 00:12:38,691 え~ こちらは国内の産業で 今年度 使われた魔力の統計です。 181 00:12:38,691 --> 00:12:42,695 供給元の業者も追って 調査しましたところ➡ 182 00:12:42,695 --> 00:12:46,032 実在を確認できなかった業者が 数か所あります。 183 00:12:46,032 --> 00:12:49,035 なっ…。 でも おかしいんですよ。 184 00:12:49,035 --> 00:12:53,039 その業者から買い取った魔力と 余剰分を比べても➡ 185 00:12:53,039 --> 00:12:57,543 まだ少し… 魔力は余るんですよね。 186 00:12:57,543 --> 00:12:59,545 はっ? 187 00:12:59,545 --> 00:13:02,382 《誠一郎:マテーウス司教は やはり知らない》 188 00:13:02,382 --> 00:13:06,552 ほんの少しずつなんですが これが毎月だとすると➡ 189 00:13:06,552 --> 00:13:10,056 かなりの魔力が 溜まるはずなのですが➡ 190 00:13:10,056 --> 00:13:13,726 いったい何に 使われているんですかね? 191 00:13:13,726 --> 00:13:16,529 (誠一郎)シプリアノさん。 192 00:13:19,899 --> 00:13:23,736 シプリアノさん…。 193 00:13:23,736 --> 00:13:27,073 シプリアノ 答えなさい。 194 00:13:27,073 --> 00:13:31,077 神聖なる信徒の祈りの魔力を どうした? 195 00:13:31,077 --> 00:13:35,181 神聖なる… ですか。 196 00:13:35,181 --> 00:13:40,520 フッ… ハハハハ! 197 00:13:40,520 --> 00:13:43,356 (シプリアノ)笑わせないでください。 真なる神は➡ 198 00:13:43,356 --> 00:13:45,358 メルケ神 ただ一神! 199 00:13:45,358 --> 00:13:49,362 アブラーンなどという身勝手な小者 神などではない! 200 00:13:49,362 --> 00:13:52,699 貴様! 邪教徒か! 201 00:13:52,699 --> 00:13:54,701 (誠一郎)メルケ神? 202 00:13:54,701 --> 00:13:57,203 (アレシュ)東方で崇拝されている神だ。 203 00:13:57,203 --> 00:14:03,042 異界や外部から敵を排除し 調和を司る女神だという。 204 00:14:03,042 --> 00:14:06,045 (誠一郎)異界からの敵…。 205 00:14:06,045 --> 00:14:09,215 何が聖女だ! 何が浄化だ! 206 00:14:09,215 --> 00:14:12,218 おまけに今代の聖女は 異界人だと? 207 00:14:12,218 --> 00:14:16,055 異界などと道をつなぎ 均衡を揺るがす行為こそが➡ 208 00:14:16,055 --> 00:14:18,057 大地を穢すんだ! 209 00:14:18,057 --> 00:14:22,228 アブラーン神こそが 瘴気を生み出す邪神なんだよ! 210 00:14:22,228 --> 00:14:25,231 なんということを! アブラーン神のご加護で➡ 211 00:14:25,231 --> 00:14:27,567 この国は豊穣を 与えられてきたというのに➡ 212 00:14:27,567 --> 00:14:32,238 なんと罰当たりな! ハッ! 何が豊穣の神だ。 213 00:14:32,238 --> 00:14:34,340 たかが100年ほどしか保てない➡ 214 00:14:34,340 --> 00:14:38,678 平穏と豊穣しか与えられない 神など 神ではない! 215 00:14:38,678 --> 00:14:41,013 貴様…。 216 00:14:41,013 --> 00:14:43,349 セイイチロウ 後ろに。 217 00:14:43,349 --> 00:14:45,852 (シプリアノ)フハハハ! 愚かな。 218 00:14:45,852 --> 00:14:49,355 魔力を何に使ったかと言ったな。 219 00:14:49,355 --> 00:14:51,858 これだよ。 220 00:14:51,858 --> 00:14:54,360 高濃度の魔力を感じる。 221 00:14:54,360 --> 00:14:57,363 あれは 爆発するぞ! 222 00:15:00,533 --> 00:15:03,369 うぉ~! 223 00:15:03,369 --> 00:15:06,539 ああっ…。 224 00:15:06,539 --> 00:15:11,377 《誠一郎:ああ まただ…。 225 00:15:11,377 --> 00:15:14,380 また助けられる…。 226 00:15:14,380 --> 00:15:21,387 俺だって… あなたに傷ついてなど ほしくないのに…》 227 00:15:25,892 --> 00:15:28,895 ん? あ あれ? 228 00:15:31,564 --> 00:15:33,833 (優愛)うわぁ 上手くできた! 229 00:15:33,833 --> 00:15:37,503 (ユーリウス)ユア!? な 何を…。 230 00:15:37,503 --> 00:15:40,006 ユア 危なくないのか!? 231 00:15:40,006 --> 00:15:42,175 もう大丈夫だと思います。 232 00:15:42,175 --> 00:15:44,844 爆発しちゃうと 危ないなって思って➡ 233 00:15:44,844 --> 00:15:47,847 私の魔力で包んで固めたので。 234 00:15:47,847 --> 00:15:50,850 そんなこと 可能なんですか? えっ? 235 00:15:50,850 --> 00:15:54,020 だって 近藤さんが やってたんじゃないですか。 236 00:15:54,020 --> 00:15:58,357 (2人)えっ!? ほら あの魔の森での結界ですよ。 237 00:15:58,357 --> 00:16:02,361 (優愛)周囲じゃなくて 元になるほうを結界で固めて➡ 238 00:16:02,361 --> 00:16:05,198 危ないものを 出さなくするっていうの。 239 00:16:05,198 --> 00:16:10,203 あ… いや あれは 私は提案しただけで➡ 240 00:16:10,203 --> 00:16:13,206 行っているわけでは…。 えっ? 241 00:16:13,206 --> 00:16:15,208 でも 近藤さんが考えて➡ 242 00:16:15,208 --> 00:16:17,710 実行するように 行動したんだから➡ 243 00:16:17,710 --> 00:16:21,514 近藤さんがやってるのと 同じじゃないですか。 244 00:16:25,384 --> 00:16:27,386 うぐっ。 なんだ その顔は。 245 00:16:27,386 --> 00:16:29,388 ちょっ 何するんですか! 246 00:16:29,388 --> 00:16:33,659 さすがはアブラーン神がお選びになった 聖女様と使徒殿です。 247 00:16:33,659 --> 00:16:36,996 (シーグヴォルド)こんな尊き方々を 否定するなど➡ 248 00:16:36,996 --> 00:16:42,001 メルケ神の教えこそ 排他的で 間違っているんですよ シプリアノ。 249 00:16:42,001 --> 00:16:44,170 うっ…。 250 00:16:44,170 --> 00:16:49,342 いや 何を信じるかは その人の自由でしょう。 251 00:16:49,342 --> 00:16:51,677 使徒殿は何を…。 252 00:16:51,677 --> 00:16:54,680 そうですよね 神様なんて いっぱいいるのが➡ 253 00:16:54,680 --> 00:16:57,350 普通じゃないですか? 聖女様!? 254 00:16:57,350 --> 00:17:00,019 神は アブラーン神 ただ一神です! 255 00:17:00,019 --> 00:17:03,689 それは聖女様が いちばんよく ご存じでしょう! 256 00:17:03,689 --> 00:17:07,193 なんでですか? 確かに こっちの世界に呼ばれて➡ 257 00:17:07,193 --> 00:17:09,695 浄化の力も授かったけど➡ 258 00:17:09,695 --> 00:17:13,699 それと他に神様がいないのが 関係ありますか? 259 00:17:13,699 --> 00:17:18,037 (誠一郎)それに アブラーン神は国教ですが➡ 260 00:17:18,037 --> 00:17:22,208 ロマーニ王国では 他の宗教を 禁止してはおりませんよ。 261 00:17:22,208 --> 00:17:26,545 そうですよね? 宰相閣下。 ああ。 262 00:17:26,545 --> 00:17:31,551 メルケ神を 信じてくださるのですか? 263 00:17:31,551 --> 00:17:36,656 《誠一郎:日本は 八百万の 神の精神が備わっている国だ。 264 00:17:36,656 --> 00:17:40,493 何も信じていないが すべてを信じている。 265 00:17:40,493 --> 00:17:42,995 そして 何も否定しない》 266 00:17:42,995 --> 00:17:46,499 まあ いるんじゃないですか? 267 00:17:46,499 --> 00:17:48,834 《誠一郎:その程度だ》 268 00:17:48,834 --> 00:17:53,339 私を… 許してくださるのか。 269 00:17:53,339 --> 00:17:56,842 それとこれとは話が別でしょう。 (シプリアノ)えっ? 270 00:17:56,842 --> 00:18:00,012 寄付金の横領に魔力の横領。 271 00:18:00,012 --> 00:18:02,181 殺人未遂に器物破損。 272 00:18:02,181 --> 00:18:05,184 しかも 国の中枢ともいえる王族➡ 273 00:18:05,184 --> 00:18:08,521 宰相 聖女がいるなかでの 行為ですから➡ 274 00:18:08,521 --> 00:18:11,023 国家反逆罪もつきますよ。 275 00:18:11,023 --> 00:18:15,361 アブラーン教の信徒を装った 詐欺罪も適用されるな。 276 00:18:15,361 --> 00:18:20,533 国家反逆罪とは別に 不敬罪と侮辱罪もつくだろう。 277 00:18:20,533 --> 00:18:24,036 はぁ…。 ひぃっ! 278 00:18:24,036 --> 00:18:32,044 《誠一郎:これで本当に 俺の教会での仕事は終わった。 279 00:18:32,044 --> 00:18:35,648 その後 マテーウスは辺境送り➡ 280 00:18:35,648 --> 00:18:39,852 シプリアノは 一生を檻の中で 過ごすこととなり…》 281 00:18:43,990 --> 00:18:46,993 (シグマ)あっ コンドウの兄ちゃん! 282 00:18:46,993 --> 00:18:50,162 (誠一郎)シグマくん 今日も魔導課? 283 00:18:50,162 --> 00:18:53,332 (シグマ)はい。 イストさんが 呼んでくれたんで。 284 00:18:53,332 --> 00:18:55,668 《誠一郎:シグマくんは正式に➡ 285 00:18:55,668 --> 00:18:58,337 宮廷魔導課への出入りが 許可され➡ 286 00:18:58,337 --> 00:19:00,673 例の私塾にも通っている。 287 00:19:00,673 --> 00:19:04,176 その私塾は 応募者が殺到したため➡ 288 00:19:04,176 --> 00:19:08,514 当初の予定よりも クラス分けを増やして開かれている。 289 00:19:08,514 --> 00:19:13,519 ユーリウス王子と白石さんは 意外とうまくいっているようだ》 290 00:19:13,519 --> 00:19:18,524 (ラディム)コンドゥ お前 殿下付きの 官吏になるつもりはないか? 291 00:19:18,524 --> 00:19:20,526 ご冗談を。 292 00:19:20,526 --> 00:19:23,195 お前 忙しいんじゃないのかよ。 293 00:19:23,195 --> 00:19:27,533 ええ だから計算の授業は 部下に引き継ぐことになりました。 294 00:19:27,533 --> 00:19:30,202 えっ…。 よろしくっス! 295 00:19:30,202 --> 00:19:33,305 ん…。 お前 なんかしたのか? 296 00:19:33,305 --> 00:19:35,641 初対面っスよ! 297 00:19:35,641 --> 00:19:39,645 お前 もうここには 来ないのかよ? 298 00:19:39,645 --> 00:19:43,816 来ますよ まだ私塾も 始まったばかりですし。 299 00:19:43,816 --> 00:19:45,918 そ そうか。 300 00:19:47,987 --> 00:19:50,990 セイさんてホント どこ行っても モテるっスよね。 301 00:19:50,990 --> 00:19:54,326 はっ? だって ここに来る前も…。 302 00:19:54,326 --> 00:19:58,330 ((セイイチロウ 経理課を出て 法務部付きの経理か➡ 303 00:19:58,330 --> 00:20:01,167 独立組織になる気はないか? 304 00:20:01,167 --> 00:20:03,169 お断りします…)) 305 00:20:03,169 --> 00:20:05,504 ブッ ブルルル…。 306 00:20:05,504 --> 00:20:08,340 セイイチロさん。 307 00:20:08,340 --> 00:20:10,509 (誠一郎)シーグヴォルドさん。 308 00:20:10,509 --> 00:20:13,846 今回の事件のこともあり 実家に帰ってきてはと➡ 309 00:20:13,846 --> 00:20:15,848 言われたのですが…。 310 00:20:15,848 --> 00:20:18,851 《誠一郎:あれは 教会への寄付金で➡ 311 00:20:18,851 --> 00:20:24,023 群を抜いて額の多かった エールヴァール侯爵家の紋章》 312 00:20:24,023 --> 00:20:28,861 私はやはり 私の信じる神に お仕えしたいと思っています。 313 00:20:28,861 --> 00:20:32,364 しかし 見識も広げなければと 思いました。 314 00:20:32,364 --> 00:20:38,537 ですので 教会に来た折には ぜひ声をかけてやってください。 315 00:20:38,537 --> 00:20:40,539 わかりました。 316 00:20:45,377 --> 00:20:48,047 セイイチロウ 帰るぞ。 317 00:20:48,047 --> 00:20:50,950 《そして 俺は…》 318 00:20:54,386 --> 00:20:58,390 《いずれは 日本に 帰るつもりだってある》 319 00:20:58,390 --> 00:21:02,728 お前 今日 宰相と殿下から 勧誘を受けたらしいな。 320 00:21:02,728 --> 00:21:04,897 お耳が早いですね。 321 00:21:04,897 --> 00:21:07,733 ですが どちらも お断りしていますよ。 322 00:21:07,733 --> 00:21:11,403 おい 言葉遣い。 (誠一郎)まだ家ではありません。 323 00:21:11,403 --> 00:21:13,906 うぅ…。 ウフフ…。 324 00:21:13,906 --> 00:21:16,408 《子どもか。 325 00:21:16,408 --> 00:21:20,079 アレシュさんの気持ちに 応えることが➡ 326 00:21:20,079 --> 00:21:25,751 正解であるかどうかの 判断がつかない。 だが…》 327 00:21:25,751 --> 00:21:30,089 もう少し暖かくなったら 海沿いの街に行かないか? 328 00:21:30,089 --> 00:21:32,525 なんです? 急に。 329 00:21:32,525 --> 00:21:34,693 海があるんですか? 330 00:21:34,693 --> 00:21:37,530 ああ。 実家の本家にある。 331 00:21:37,530 --> 00:21:41,534 別宅もあるから 人目を気にせず休息できる。 332 00:21:41,534 --> 00:21:43,702 (アレシュ)お前は 働きすぎだから➡ 333 00:21:43,702 --> 00:21:46,872 仕事と距離を とらせるのが 一番だろう? 334 00:21:46,872 --> 00:21:49,041 (誠一郎)また そういうことを…。 335 00:21:49,041 --> 00:21:52,044 (アレシュ)わかっている。 ある程度の目処が➡ 336 00:21:52,044 --> 00:21:54,880 ついてからだ。 お前の仕事を➡ 337 00:21:54,880 --> 00:21:57,716 中途半端に 放り出させはしない。 338 00:21:57,716 --> 00:21:59,885 あっ…。 339 00:21:59,885 --> 00:22:02,555 ぐっ…。 どうした!? セイイチロウ! 340 00:22:02,555 --> 00:22:05,224 どこか痛むのか!? 341 00:22:05,224 --> 00:22:07,893 《またそういう…。 342 00:22:07,893 --> 00:22:12,198 何が氷の貴公子だ。 何が黒い獣だ》 343 00:22:14,567 --> 00:22:18,904 《わかった 認める。 344 00:22:18,904 --> 00:22:24,410 もらってばかり 守られてばかりを もう止めたい…》 345 00:22:24,410 --> 00:22:26,412 アレシュさん。 346 00:22:26,412 --> 00:22:29,415 なんだ? 医務局に戻るか? 347 00:22:32,851 --> 00:22:36,855 《誠一郎:これからのことは 2人で話し合おう》 348 00:22:42,361 --> 00:22:45,698 ん? これは? 349 00:22:45,698 --> 00:22:48,033 (アレシュ)カララプイ。 俺の故郷で➡ 350 00:22:48,033 --> 00:22:50,369 祝い事のときに食べられる 料理だ。 351 00:22:50,369 --> 00:22:52,471 あっ!? 352 00:22:55,874 --> 00:22:58,043 ハァ…。 353 00:22:58,043 --> 00:23:01,880 セイイチロウ どうした? 熱が出たのか? 354 00:23:01,880 --> 00:23:04,717 別に どこも悪くないです。 355 00:23:04,717 --> 00:23:08,053 ただ 少し気恥ずかしいだけです。 356 00:23:08,053 --> 00:23:10,222 気恥ずかしい? なぜだ? 357 00:23:10,222 --> 00:23:12,725 俺がいた国では 恋愛ごとは➡ 358 00:23:12,725 --> 00:23:16,061 あまり大っぴらにする話では なかったので。 359 00:23:16,061 --> 00:23:19,565 手紙では そう思わなかったが…。 360 00:23:19,565 --> 00:23:22,901 わかった。 ヴァルトムにも 言っておこう。 361 00:23:22,901 --> 00:23:26,739 ん? 手紙… とは? 362 00:23:26,739 --> 00:23:29,241 お前からの返事の手紙だ。 363 00:23:29,241 --> 00:23:33,946 (誠一郎)うっ!? 返事なんて… まさか…!? 364 00:23:36,682 --> 00:23:39,018 よ 読んだんですか!? 365 00:23:39,018 --> 00:23:43,689 俺に宛てた手紙なんだから 俺がもらって読んで何が悪い。 366 00:23:43,689 --> 00:23:45,858 か 勝手に机の中をあさるのは➡ 367 00:23:45,858 --> 00:23:47,860 家主とはいえ どうかと思います! 368 00:23:47,860 --> 00:23:51,196 俺じゃない ヴァルトムが渡してきたんだ。 369 00:23:51,196 --> 00:23:53,365 あ…。 370 00:23:53,365 --> 00:23:56,035 《誠一郎:俺が 入院しているときか。 371 00:23:56,035 --> 00:23:58,037 どうりで退院したときに➡ 372 00:23:58,037 --> 00:24:01,707 アレシュさんが それほど 機嫌が悪くなかったわけだ!》 373 00:24:01,707 --> 00:24:03,876 返してください。 374 00:24:03,876 --> 00:24:06,879 俺宛ての手紙だから 俺のものだろう。 375 00:24:06,879 --> 00:24:10,716 出してないんですから まだ俺のものです! 376 00:24:10,716 --> 00:24:14,720 渡されたんだから 俺のものだ。