1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 <地平のすべてを恐怖させた 世界の敵➡ 2 00:00:05,339 --> 00:00:09,176 本物の魔王を 何者かが倒した。 3 00:00:09,176 --> 00:00:15,182 だが 世界には まだ 時代を変革しうる 逸脱の存在➡ 4 00:00:15,182 --> 00:00:18,852 修羅のごとき 百鬼魔人が うごめいている。 5 00:00:18,852 --> 00:00:22,856 民が求めるのは 世界を平和に導くための➡ 6 00:00:22,856 --> 00:00:25,526 本物の勇者。 7 00:00:25,526 --> 00:00:29,529 今 その1人を 決める必要があった> 8 00:02:18,672 --> 00:02:21,008 (ジズマ)リチアは滅んだが➡ 9 00:02:21,008 --> 00:02:24,344 俺たちみたいな リチア残党は➡ 10 00:02:24,344 --> 00:02:29,182 黄都にとっても無視できない 不穏分子…。 11 00:02:29,182 --> 00:02:33,186 それで 監視に よこされた ってわけか クウロ。 12 00:02:33,186 --> 00:02:35,689 (クウロ)長く とどまるつもりはない。 13 00:02:35,689 --> 00:02:39,526 ただ 話を聞くなら 俺が適任なんだろう。 14 00:02:39,526 --> 00:02:42,195 昔のよしみってやつか。 15 00:02:42,195 --> 00:02:46,867 大火災のあと 兵が 旧王国側に流れたらしいな。 16 00:02:46,867 --> 00:02:50,871 フッ… 天眼のお前が情報を聞くのか? 17 00:02:50,871 --> 00:02:55,375 俺たちの…。 黒曜の瞳のやり方とは思えん。 18 00:02:55,375 --> 00:02:57,544 まるで 探偵だな。 19 00:02:57,544 --> 00:02:59,546 黄都の連中は➡ 20 00:02:59,546 --> 00:03:02,482 手引きしたやつがいると 考えている。 21 00:03:02,482 --> 00:03:06,820 リチアには 旧王国と つながりのあったやつがいたと。 22 00:03:06,820 --> 00:03:09,656 ばかなやつもいるもんだよな。 23 00:03:09,656 --> 00:03:15,662 同じ反黄都でも 旧王国主義者は リチアと違って 人族主義だ。 24 00:03:15,662 --> 00:03:18,331 思想的には 正反対なのに。 25 00:03:18,331 --> 00:03:23,837 命を懸けた報いでも欲しくて そんな ばかを やってんのかね? 26 00:03:26,006 --> 00:03:28,508 月嵐のラナが死んだ。 27 00:03:28,508 --> 00:03:32,512 街外れで 惨めに くたばっていたよ。 28 00:03:32,512 --> 00:03:35,015 俺が埋めてやったが…。 29 00:03:35,015 --> 00:03:38,518 結局 やつが 黄都の内通者だったらしい。 30 00:03:40,854 --> 00:03:43,523 黒曜の瞳は なんだったんだ? 31 00:03:43,523 --> 00:03:48,028 俺たちの掲げた理想は どこへ行った? 32 00:03:48,028 --> 00:03:50,030 少なくとも 俺は➡ 33 00:03:50,030 --> 00:03:53,700 俺が まともに生きられる 世界のために戦っていた。 34 00:03:53,700 --> 00:03:56,536 それも 無意味な戦いだったのか? 35 00:03:56,536 --> 00:03:58,872 あんたも俺も負けた。 36 00:03:58,872 --> 00:04:01,475 戦えば どちらかが 必ず そうなる。 37 00:04:01,475 --> 00:04:06,480 俺が死ぬのも 誰かを殺すのも もう 十分だ。 38 00:04:06,480 --> 00:04:08,982 主義や理想も知ったことじゃない。 39 00:04:08,982 --> 00:04:11,818 俺は 俺1人で生きていきたいだけだ。 40 00:04:11,818 --> 00:04:15,989 今更だな。 お前なら 奪った命の重さだけで➡ 41 00:04:15,989 --> 00:04:18,325 地獄に落ちるだろうよ。 42 00:04:18,325 --> 00:04:21,628 やはり 手引きをしたってのは お前か。 43 00:04:25,165 --> 00:04:27,167 フゥ…。 44 00:04:27,167 --> 00:04:29,503 (クウロ)ああ なるほど。 45 00:04:29,503 --> 00:04:34,007 小柄な俺のほうが 毒の効き目は早いんだろうな。 46 00:04:34,007 --> 00:04:38,678 気付くのが遅いぞ。 天眼の才能が衰えたか? 47 00:04:38,678 --> 00:04:41,681 もう一度…。 48 00:04:41,681 --> 00:04:44,184 ぐっ! 49 00:04:44,184 --> 00:04:46,686 言ってみろ。 50 00:04:46,686 --> 00:04:49,356 ぐっ… んっ…。 51 00:04:49,356 --> 00:04:53,860 天眼が なんだって? フフッ… そう怒るな。 52 00:04:53,860 --> 00:04:58,865 お前に勝てるだなんて 思い上がっちゃいないさ。 53 00:05:02,636 --> 00:05:05,972 旧王国は 何を仕掛けている? 54 00:05:05,972 --> 00:05:11,478 嫌な予感がするんだ。 何もかもが台なしになる予感が。 55 00:05:11,478 --> 00:05:14,981 俺は 何も知らされちゃいない。 56 00:05:14,981 --> 00:05:18,785 人食いのオーガを信じるやつ…。 57 00:05:22,989 --> 00:05:26,993 フッ… お前の言うとおりだよ ジズマ。 58 00:05:30,830 --> 00:05:32,832 (クウロ)昔の俺なら…。 59 00:05:34,834 --> 00:05:37,537 お前が毒をまいた瞬間に やれた。 60 00:05:45,011 --> 00:05:47,180 《天眼の劣化を知られたら➡ 61 00:05:47,180 --> 00:05:50,350 俺の利用価値だって なくなる。 62 00:05:50,350 --> 00:05:52,352 ジズマと同じ末路だ》 63 00:05:52,352 --> 00:05:55,856 (キュネー)♬「フンフン フンフンフン」 64 00:05:55,856 --> 00:05:58,692 クウロー! 65 00:05:58,692 --> 00:06:00,694 フッ…。 66 00:06:02,963 --> 00:06:06,633 プハッ! エレアさんのお仕事は終わった? 67 00:06:06,633 --> 00:06:09,135 昔の友達と お話だよね? 68 00:06:09,135 --> 00:06:11,972 仲の悪い友達だったけどな。 69 00:06:11,972 --> 00:06:14,641 見張りの報酬は 何がいい? 70 00:06:14,641 --> 00:06:17,811 じゃあ… 紅果が食べたい! 71 00:06:17,811 --> 00:06:21,815 そんな物でいいのか。 羨ましいな。 72 00:06:21,815 --> 00:06:25,986 (キュネー)んっ? 何が? (クウロ)いいや 大したことじゃない。 73 00:06:25,986 --> 00:06:27,988 (キュネー)え~! 74 00:06:33,326 --> 00:06:37,831 イターキに戻ってきた住人の所在を 確認するだけでいいんだ。 75 00:06:37,831 --> 00:06:39,833 簡単な仕事さ。 76 00:06:43,837 --> 00:06:45,839 (シロク)わかりました。 77 00:06:45,839 --> 00:07:02,956 ♬~ 78 00:07:02,956 --> 00:07:04,958 あれは…。 79 00:07:09,296 --> 00:07:11,464 大きい屋敷だ。 80 00:07:11,464 --> 00:07:14,567 住んでる人は… ハッ! 81 00:07:20,974 --> 00:07:23,643 (リナリス)フフッ…。 あっ! あっ… あの…。 82 00:07:23,643 --> 00:07:27,314 俺は 領主会からの依頼で 住人の確認をしていて…。 83 00:07:27,314 --> 00:07:31,318 さようでございましたか。 84 00:07:31,318 --> 00:07:36,823 ごきげんよう。 リナリスと申します。 お名前を伺っても? 85 00:07:36,823 --> 00:07:40,160 ろっ… 六分儀のシロクといいます。 86 00:07:40,160 --> 00:07:43,163 こちらに お住まいの人ですよね? 87 00:07:43,163 --> 00:07:47,334 恐れ入ります。 おけがをされているのですね。 88 00:07:47,334 --> 00:07:49,836 えっ? あっ…。 89 00:07:49,836 --> 00:07:53,506 ああ。 でも 大したものじゃ…。 90 00:07:53,506 --> 00:07:56,676 屋敷で手当てをいたしましょう。 91 00:07:56,676 --> 00:07:59,679 私の ばらで おけがをさせてしまったなら➡ 92 00:07:59,679 --> 00:08:01,781 申し開きができません。 93 00:08:01,781 --> 00:08:04,617 えっ? しかし…。 94 00:08:04,617 --> 00:08:09,122 どうか 申し出を お受けいただけませんか? 95 00:08:16,629 --> 00:08:18,631 あっ…。 96 00:08:23,636 --> 00:08:26,473 あっ…。 んっ? 97 00:08:26,473 --> 00:08:28,475 どうかなされましたか? えっ!? 98 00:08:28,475 --> 00:08:31,077 いや… いやいや いやいや んっ… なんでもありません。 99 00:08:34,647 --> 00:08:37,650 おもてなしの準備をいたしますね。 100 00:08:37,650 --> 00:08:40,987 この屋敷には 使用人が おりませんので。 101 00:08:40,987 --> 00:08:42,989 君1人で住んで…。 102 00:08:42,989 --> 00:08:45,325 お父様が おります。 103 00:08:45,325 --> 00:08:49,029 シロク様は どうぞ 居間で お待ちくださいませ。 104 00:08:51,498 --> 00:08:53,500 あっ…。 105 00:08:57,170 --> 00:08:59,172 (扉の開閉音) 106 00:08:59,172 --> 00:09:02,108 《あっ! しっかりしろ シロク。 107 00:09:02,108 --> 00:09:04,511 あの子とは さっき出会ったばかりだぞ》 108 00:09:13,119 --> 00:09:16,956 イターキには いつ お戻りになられたのですか? 109 00:09:16,956 --> 00:09:19,292 ほとんどの住人と同じです。 110 00:09:19,292 --> 00:09:22,128 本物の魔王が倒されてから すぐ。 111 00:09:22,128 --> 00:09:26,132 戦いで死ぬ覚悟でいたのに 生き残ってしまった。 112 00:09:26,132 --> 00:09:28,635 寂しいことでもございますね。 113 00:09:28,635 --> 00:09:31,638 エッヘヘ… そんなことを口に出せば➡ 114 00:09:31,638 --> 00:09:35,642 本物の魔王に苦しんだ者たちの ひんしゅくを買いますよ。 115 00:09:35,642 --> 00:09:39,813 ええ。 けれど 私と同じように思えて。 116 00:09:39,813 --> 00:09:42,649 同じ? 私たちも➡ 117 00:09:42,649 --> 00:09:47,153 本物の魔王のために 多くのものを 失ってしまいました。 118 00:09:47,153 --> 00:09:50,824 今では この屋敷と お父様しか…。 119 00:09:50,824 --> 00:09:53,159 お父上の名を伺っても? 120 00:09:53,159 --> 00:09:55,829 黒曜…。 121 00:09:55,829 --> 00:09:58,998 黒曜レハートといいます。 122 00:09:58,998 --> 00:10:01,000 黒曜!? 123 00:10:01,000 --> 00:10:05,505 黒曜の瞳? いかがなされましたか? 124 00:10:05,505 --> 00:10:09,008 ほっ… 本当なんですか? ウフフ。 125 00:10:09,008 --> 00:10:13,680 偽って伝える意味など ございませんでしょう。 ハッ…。 126 00:10:13,680 --> 00:10:17,684 そういえば どうして 調査をされているのでしょう? 127 00:10:17,684 --> 00:10:22,689 あっ… 文字の書ける貴族が 台帳を作るとかいう話で…。 128 00:10:22,689 --> 00:10:26,526 それならば 1つ お願いしても よろしいですか? 129 00:10:26,526 --> 00:10:28,695 俺にできることなら。 130 00:10:28,695 --> 00:10:31,698 文字の読める方が いらっしゃるのでしたら➡ 131 00:10:31,698 --> 00:10:34,868 これを 持ち帰っていただきたいのです。 132 00:10:34,868 --> 00:10:37,871 (シロク)かまいませんけど…。 133 00:10:37,871 --> 00:10:42,876 文字の家系が違うとしたら 貴族が読める保証はないですよ。 134 00:10:42,876 --> 00:10:45,545 ご心配 痛み入ります。 135 00:10:45,545 --> 00:10:49,716 ですが どうか お願いいたします シロク様。 136 00:10:49,716 --> 00:10:52,051 あっ! わっ… んっ… わかりました。 137 00:10:52,051 --> 00:10:54,554 んっ… すぐに持ち帰りましょう。 138 00:11:00,660 --> 00:11:02,829 また お会いできますか? 139 00:11:02,829 --> 00:11:05,632 そうですね きっと。 140 00:11:09,168 --> 00:11:12,839 あの… お恥ずかしいことですけれど➡ 141 00:11:12,839 --> 00:11:15,675 私 ずっと 1人で…。 あっ…。 142 00:11:15,675 --> 00:11:19,379 ハッ…。 寂しかったのです。 143 00:11:24,517 --> 00:11:26,853 (エヌ)貴族文字で書かれた物なら➡ 144 00:11:26,853 --> 00:11:31,357 その種類で ある程度の家系は 判別できるが…。 145 00:11:31,357 --> 00:11:33,560 見たまえ シロク君。 146 00:11:36,029 --> 00:11:38,698 あっ… ばかな! うそじゃない! 147 00:11:38,698 --> 00:11:41,367 私は そうは言っていない。 (シロク)しかし…。 148 00:11:41,367 --> 00:11:43,369 でも どうして…。 149 00:11:45,371 --> 00:11:49,175 黒曜の瞳は すでに全滅している。 えっ? 150 00:11:51,711 --> 00:11:56,216 客人が この世に もたらした知識は 数多い。 151 00:11:56,216 --> 00:11:59,886 そのうち 最も重要だったものは なんだと思うかね? 152 00:11:59,886 --> 00:12:02,488 んっ…。 疫学だよ。 153 00:12:02,488 --> 00:12:04,824 病が 目に見えぬ 小さな生命体によって➡ 154 00:12:04,824 --> 00:12:07,660 運ばれることは 君も知っているだろう? 155 00:12:07,660 --> 00:12:10,663 どうして 今 そんな話を…。 156 00:12:10,663 --> 00:12:14,667 ヴァンパイアの形質に関わる話だからだ。 あっ…。 157 00:12:14,667 --> 00:12:17,337 真実を教えよう。 158 00:12:17,337 --> 00:12:23,509 黒曜の瞳 統率 黒曜レハートは ヴァンパイアと目されている。 159 00:12:23,509 --> 00:12:26,846 ハッ! 160 00:12:26,846 --> 00:12:31,517 近代まで 正体を知られなかった 種族の1つでね。 161 00:12:31,517 --> 00:12:34,020 彼らは 病の逸脱種だ。 162 00:12:34,020 --> 00:12:37,857 ヴァンパイアの本体は その血中の病原体。 163 00:12:37,857 --> 00:12:42,862 更に 彼らは 傷口や粘膜を介して 病を感染させる。 164 00:12:42,862 --> 00:12:45,865 あっ…。 (エヌ)そして 感染者を➡ 165 00:12:45,865 --> 00:12:49,535 親のフェロモンに逆らえぬ奴隷と化す。 166 00:12:49,535 --> 00:12:53,873 コープスとして知られるものだね。 コープス…。 167 00:12:53,873 --> 00:12:58,044 さて ここまで説明したのは➡ 168 00:12:58,044 --> 00:13:00,647 君に 事実を理解してもらうためだ。 169 00:13:00,647 --> 00:13:05,318 じっ… 事実? リナリスは コープスだってことですか? 170 00:13:05,318 --> 00:13:10,156 君だ。 えっ… 俺が 何か? 171 00:13:10,156 --> 00:13:12,492 君の血を調べさせた。 172 00:13:12,492 --> 00:13:15,161 すでに感染して コープスになっている。 173 00:13:15,161 --> 00:13:18,498 ハッ! そんな! 俺は死んでません! 174 00:13:18,498 --> 00:13:20,667 今だって 自分の意思が…。 175 00:13:20,667 --> 00:13:23,503 コープスは 動く死体ではない。 176 00:13:23,503 --> 00:13:26,506 ただ 親の行動指令が下されれば➡ 177 00:13:26,506 --> 00:13:29,008 そちらに 従ってしまうというだけだ。 178 00:13:29,008 --> 00:13:31,010 あっ…。 179 00:13:31,010 --> 00:13:35,515 リナリスは 最初から 俺を だましていたんですか? 180 00:13:35,515 --> 00:13:39,018 事実から そう判断せざるをえない。 181 00:13:39,018 --> 00:13:41,521 黒曜レハートも リナリスも➡ 182 00:13:41,521 --> 00:13:44,691 人族にとって 脅威でしかないということだ。 183 00:13:44,691 --> 00:13:48,194 協力してくれるね? シロク君。 184 00:13:57,537 --> 00:14:00,473 シロク君には 案内を お願いするが➡ 185 00:14:00,473 --> 00:14:02,975 両腕は 拘束。 186 00:14:02,975 --> 00:14:07,313 瞳孔の状態も定期的に確認する。 はい。 187 00:14:07,313 --> 00:14:12,151 君程度の支配段階であれば 高度な制御はできまい。 188 00:14:12,151 --> 00:14:15,855 行こう。 黒曜の討伐だ。 189 00:14:22,328 --> 00:14:25,164 ヴァンパイアは 太陽を嫌いますか? 190 00:14:25,164 --> 00:14:29,369 (エヌ)一般的には そうだが 行動できぬほどではないな。 191 00:14:38,010 --> 00:14:41,013 あっ! 192 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 リナリス… うっ…。 193 00:14:43,015 --> 00:14:46,119 (エヌ)君の情報には 本当に助けられた。 194 00:14:48,187 --> 00:14:52,692 協力の謝礼に 入院先の紹介程度は 一筆 書こう。 195 00:14:52,692 --> 00:15:04,404 ♬~ 196 00:15:09,475 --> 00:15:11,477 六分儀のシロク。 197 00:15:11,477 --> 00:15:16,482 焼死体が 2つある。 確認してみるかい? 198 00:15:16,482 --> 00:15:18,484 いいえ。 199 00:15:20,653 --> 00:15:23,990 恋というものはね シロク君。 200 00:15:23,990 --> 00:15:26,159 最初が 最も美しい。 201 00:15:26,159 --> 00:15:31,330 しかし 最初の恋だけは 誰も手に入れることはできない。 202 00:15:31,330 --> 00:15:35,168 慰めなら いりませんよ。 事実だ。 203 00:15:35,168 --> 00:15:38,171 まあ 晩ごろには 黄都にたつ。 204 00:15:38,171 --> 00:15:41,340 君も病院まで送り届けよう。 205 00:15:41,340 --> 00:15:44,677 ありがとうございます。 206 00:15:44,677 --> 00:15:47,513 うっ! ぐっ! 207 00:15:47,513 --> 00:15:49,849 あっ! 208 00:15:49,849 --> 00:15:52,685 なっ… 何が…。 209 00:15:52,685 --> 00:15:55,855 あっ…。 敵襲! 210 00:15:55,855 --> 00:15:58,357 ぐっ…。 エヌ様! 211 00:15:58,357 --> 00:16:00,626 警戒しろ! コープスだ! 212 00:16:00,626 --> 00:16:03,129 あっ あっ… ああ…。 213 00:16:03,129 --> 00:16:06,466 おとなしくしててくれ。 うっ…。 武器を遠くへ! 214 00:16:06,466 --> 00:16:10,803 おっ… 俺は 感染するようなことなんて…。 215 00:16:10,803 --> 00:16:13,806 まさか 付近に 親個体が? 216 00:16:13,806 --> 00:16:16,108 元から感染者を潜ませて…。 217 00:16:18,144 --> 00:16:21,314 うっ! まだ コープスがいる! 218 00:16:21,314 --> 00:16:23,649 互いの瞳孔を確認しろ! あっ! うっ…。 219 00:16:23,649 --> 00:16:25,651 あっ…。 うっ! ぐはっ! 220 00:16:25,651 --> 00:16:27,653 ぐっ… ハッ… あっ…。 221 00:16:27,653 --> 00:16:30,990 うわっ! (銃声) 222 00:16:30,990 --> 00:16:36,996 リッ… リナリス! 六分儀のシロクを 友と思うなら 姿を現してくれ! 223 00:16:36,996 --> 00:16:40,800 これは 君の意思なのか? リナリス! 224 00:16:43,503 --> 00:16:47,006 (足音と車輪の音) 225 00:16:47,006 --> 00:16:50,009 シロク様。 226 00:16:50,009 --> 00:16:52,011 リナリス…。 227 00:16:54,180 --> 00:16:58,684 約束のとおり また お会いできましたね。 228 00:16:58,684 --> 00:17:03,956 けれど ひどい お方。 私を殺そうとしたのですね。 229 00:17:03,956 --> 00:17:06,792 あっ…。 あれが親個体だ。 230 00:17:06,792 --> 00:17:09,295 しゃべらせてはならない。 撃て! 231 00:17:09,295 --> 00:17:11,297 あっ…。 232 00:17:11,297 --> 00:17:15,301 撃てはしません。 千里鏡のエヌ様。 233 00:17:15,301 --> 00:17:17,637 撃て! (兵士たち)あっ… ぐはっ! 234 00:17:17,637 --> 00:17:20,339 ハッ! なっ…。 235 00:17:25,311 --> 00:17:29,148 《すでに 全員を支配しているのか。 236 00:17:29,148 --> 00:17:32,151 誰も触れていないのに…。 237 00:17:32,151 --> 00:17:36,155 ありえるのか? こんな変異が!》 238 00:17:36,155 --> 00:17:40,159 こいつは 空気感染する。 239 00:17:40,159 --> 00:17:43,162 うわ~! がぁ~! 240 00:17:43,162 --> 00:17:45,164 (兵士たち)うわ~! 241 00:17:53,339 --> 00:17:55,841 (シロク)黒曜リナリス…。 242 00:17:55,841 --> 00:17:59,679 君が 本物の黒曜だったんだな。 243 00:17:59,679 --> 00:18:02,949 まさか。 偉大な お父様の名を➡ 244 00:18:02,949 --> 00:18:06,118 私ごときが 名乗ることなどできません。 245 00:18:06,118 --> 00:18:09,956 黒曜は お父様の組織でございます。 246 00:18:09,956 --> 00:18:14,794 永遠に強く 永遠に繁栄して…。 247 00:18:14,794 --> 00:18:18,464 私たちを あるべき未来へと導くための。 248 00:18:18,464 --> 00:18:21,300 やめろ! その人は もう…。 249 00:18:21,300 --> 00:18:25,137 お父様の黒曜の瞳は終わりません。 250 00:18:25,137 --> 00:18:27,640 すべてが元のようになります。 251 00:18:31,811 --> 00:18:34,480 ここから始めましょう。 252 00:18:34,480 --> 00:18:40,820 我ら黒曜の下に集った瞳 蓋世不抜の英雄たち。 253 00:18:40,820 --> 00:18:46,325 (ゼルジルガ) 五陣前衛 奈落の巣網のゼルジルガ。 254 00:18:46,325 --> 00:18:49,996 (ヴィーゼ)七陣前衛 変動のヴィーゼ。 255 00:18:49,996 --> 00:18:54,500 (ヒャクライ) よっ… 四陣前衛 塔のヒャクライ。 256 00:18:54,500 --> 00:18:59,338 (レナ)一陣前衛 韜晦のレナ。 257 00:18:59,338 --> 00:19:02,775 (フレイ)四陣後衛 目覚めのフレイ。 258 00:19:02,775 --> 00:19:05,778 くっ… 亡霊どもめ…。 259 00:19:05,778 --> 00:19:09,448 黒曜の瞳は生きております。 260 00:19:09,448 --> 00:19:11,784 ここに こうして。 261 00:19:11,784 --> 00:19:14,954 千里鏡のエヌ様。 262 00:19:14,954 --> 00:19:19,291 王城試合に 私たちを 推薦してくださいますね? 263 00:19:19,291 --> 00:19:24,630 お父様のために もう一度 戦乱の嵐の時代を創りましょう。 264 00:19:24,630 --> 00:19:27,800 誰が お前などの思うように…。 265 00:19:27,800 --> 00:19:30,803 あっ…。 あなたが➡ 266 00:19:30,803 --> 00:19:33,973 最初から そのように なっております。 くっ…。 267 00:19:33,973 --> 00:19:36,308 リナリス うそだよな? 268 00:19:36,308 --> 00:19:39,311 俺の傷は ただの偶然だったんだろう? 269 00:19:41,480 --> 00:19:44,984 君は ずっと 1人で 寂しかったんじゃないか! 270 00:19:44,984 --> 00:19:46,986 そうだろう!? 271 00:19:46,986 --> 00:19:50,823 シロク様 ありがとう。 272 00:19:50,823 --> 00:19:55,327 普通の娘のように誰かと話せて 本当に よかった。 273 00:19:55,327 --> 00:19:58,330 さようなら。 うっ…。 274 00:19:58,330 --> 00:20:02,501 < それは 見えざる指先で くも糸を引く➡ 275 00:20:02,501 --> 00:20:05,504 周到と狡知の力を持つ。 276 00:20:05,504 --> 00:20:08,674 それは 常識では予期できぬ➡ 277 00:20:08,674 --> 00:20:13,512 ありえざる変異を経た感染経路を 獲得している。 278 00:20:13,512 --> 00:20:18,184 それは 最大の組織が 地平全土より集めた➡ 279 00:20:18,184 --> 00:20:23,022 究極無比なる精鋭部隊を 率いている。 280 00:20:23,022 --> 00:20:27,693 深い暗中に潜む 1つの意思で統一された➡ 281 00:20:27,693 --> 00:20:30,696 最悪の諜報群体である> 282 00:20:35,534 --> 00:20:40,039 <斥候 血鬼 黒曜リナリス> 283 00:20:42,041 --> 00:20:44,877 (ジェルキ)トギエ市が 旧王国主義者によって➡ 284 00:20:44,877 --> 00:20:46,879 戒厳下に置かれました。 285 00:20:46,879 --> 00:20:49,548 (ハーディ)スゥー ハァ…。 286 00:20:49,548 --> 00:20:54,553 なんだ。 本土決戦くらいの話を 持ってくりゃあいいもんを。 287 00:20:54,553 --> 00:20:57,389 (カヨン) 危惧しているのは同盟かしら? 288 00:20:57,389 --> 00:21:00,826 本命は 別勢力の援軍とか? 289 00:21:00,826 --> 00:21:03,496 いいえ 彼らの勝算は➡ 290 00:21:03,496 --> 00:21:06,832 同盟でも援軍でもない。 天候です。 291 00:21:06,832 --> 00:21:09,168 ヤマガ大漠特有の気象に➡ 292 00:21:09,168 --> 00:21:11,837 微塵嵐と呼ばれるものがあります。 293 00:21:11,837 --> 00:21:14,840 巻き込んだ すべてを 摩耗してしまうほどの➡ 294 00:21:14,840 --> 00:21:17,009 猛烈な砂嵐です。 295 00:21:17,009 --> 00:21:21,680 その微塵嵐が 黄都方面へと 移動を続けています。 296 00:21:21,680 --> 00:21:24,350 現在 報告を取りまとめ 対策を講じている…。 297 00:21:24,350 --> 00:21:26,352 (ミジアル)はいは~い! 298 00:21:26,352 --> 00:21:29,021 旧王国との戦争が 始まりそうなときに➡ 299 00:21:29,021 --> 00:21:33,192 ちょうど来て しかも 黄都に向かってくるなんて➡ 300 00:21:33,192 --> 00:21:35,861 情報自体が うそじゃないの? 301 00:21:35,861 --> 00:21:39,198 情報の出どころは判明しています。 302 00:21:39,198 --> 00:21:43,202 例の 灰髪の子供 と呼ばれる少年です。 303 00:21:43,202 --> 00:21:45,704 裏取りのほうも進めています。 304 00:21:45,704 --> 00:21:50,709 (グラス)この話を利用されんよう 注意しないといかんな。 305 00:21:50,709 --> 00:21:53,045 黒曜の瞳の件は どう? 306 00:21:53,045 --> 00:21:57,049 黒曜を含む 残党の掃討は完了した。 307 00:21:57,049 --> 00:22:02,488 そのかわり 協力者を上覧試合に 出場させたいって話だったな。 308 00:22:02,488 --> 00:22:04,490 そうしたいものだ。 309 00:22:04,490 --> 00:22:08,294 取り引きのうえで 協力関係を結んでいるのでね。