1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 <地平のすべてを恐怖させた 世界の敵➡ 2 00:00:05,339 --> 00:00:09,176 本物の魔王を 何者かが倒した。 3 00:00:09,176 --> 00:00:15,182 だが 世界には まだ 時代を変革しうる 逸脱の存在➡ 4 00:00:15,182 --> 00:00:18,852 修羅のごとき 百鬼魔人が うごめいている。 5 00:00:18,852 --> 00:00:22,856 民が求めるのは 世界を平和に導くための➡ 6 00:00:22,856 --> 00:00:25,526 本物の勇者。 7 00:00:25,526 --> 00:00:29,529 今 その1人を 決める必要があった> 8 00:02:24,011 --> 00:02:29,016 (ハルゲント)ハァハァ…。 (ラグレクス)フッハッハッハッハッ! 寒い! 9 00:02:29,016 --> 00:02:33,020 これは寒いぞ! 思ったよりも寒い! 10 00:02:33,020 --> 00:02:37,691 が 負けん! ロスクレイであれば 音を上げたりしまい! 11 00:02:37,691 --> 00:02:41,528 そうでしょう? 武官殿! はぁ? 12 00:02:41,528 --> 00:02:46,199 いいか? 私は 冬のルクノカと戦うつもりはない。 13 00:02:46,199 --> 00:02:48,535 案内してもらいたいだけだ。 14 00:02:48,535 --> 00:02:53,206 それに 本当に 勝てるつもりでいるのか? 無論! 15 00:02:53,206 --> 00:02:56,710 ロスクレイは どんな将軍なのでしょうな? 16 00:02:56,710 --> 00:02:59,212 武官殿は 剣を交えたことはありますか? 17 00:02:59,212 --> 00:03:02,482 うっ… うん。 まあ…。 18 00:03:02,482 --> 00:03:04,484 稲妻のごとく速く! 19 00:03:04,484 --> 00:03:09,656 よろいごと両断する 一撃なのでしょうな! アハハハハ! 20 00:03:09,656 --> 00:03:14,861 なぜ 見たこともない ロスクレイの技を 自信満々に語れるんだ? 21 00:03:18,498 --> 00:03:22,502 《あのアルスが勇者候補として 王城試合に出るなら➡ 22 00:03:22,502 --> 00:03:25,505 それを超えるのは ルクノカしかいない。 23 00:03:25,505 --> 00:03:27,674 冬のルクノカ…。 24 00:03:27,674 --> 00:03:31,578 この地平で最強たる個体を 勇者候補に…》 25 00:03:36,850 --> 00:03:40,520 300年前 イガニアは熱帯だった。 26 00:03:40,520 --> 00:03:44,524 それを変えてしまったのが 冬のルクノカだ。 27 00:03:44,524 --> 00:03:49,529 はぁ…。 (ハルゲント)ラグレクス君 ルクノカの爪を どう しのぐ? 28 00:03:49,529 --> 00:03:51,531 想定済みです。 29 00:03:51,531 --> 00:03:55,869 こう 斜めに流して そらす技がありましてな。 30 00:03:55,869 --> 00:04:00,307 ならば ブレスは どうする? それは…。 31 00:04:00,307 --> 00:04:04,811 気合いです。 気合い? しかり! 32 00:04:04,811 --> 00:04:08,982 気合いでなせぬはずはなし! ロスクレイであれば そうでしょう! 33 00:04:08,982 --> 00:04:11,818 人は 竜に勝てる! フフッ…。 34 00:04:11,818 --> 00:04:13,820 んっ…。 35 00:04:13,820 --> 00:04:16,823 《ハルゲント:私も この男と同じような無謀を➡ 36 00:04:16,823 --> 00:04:18,825 試みているのか? 37 00:04:18,825 --> 00:04:21,328 燻べのヴィケオンに惨敗し➡ 38 00:04:21,328 --> 00:04:23,830 晴天のカーテの最期を 目の当たりにして➡ 39 00:04:23,830 --> 00:04:26,133 やけになっていたのか?》 40 00:04:29,836 --> 00:04:33,173 んっ? 41 00:04:33,173 --> 00:04:36,843 ハッ! ラッ… ラグレクス君! 42 00:04:36,843 --> 00:04:42,349 アッハハハ! 弱音は あと! 行動が先です。 第六将殿! 43 00:04:42,349 --> 00:04:45,652 違う。 上だ! んっ? 44 00:04:49,689 --> 00:04:53,693 んっ… 貴様が 冬のルクノカだな! 45 00:04:56,696 --> 00:04:59,533 我が名は 屠山崩流ラグレクス! 46 00:04:59,533 --> 00:05:04,137 今日の この日に 貴様を討ち 英雄となるべく ここに来た! 47 00:05:08,141 --> 00:05:10,143 うっ…。 48 00:05:10,143 --> 00:05:13,313 うっ! あっ…。 49 00:05:13,313 --> 00:05:15,315 うぅ… ハァ…。 50 00:05:19,486 --> 00:05:22,489 くっ… 答えい! 51 00:05:22,489 --> 00:05:26,993 (ルクノカ)ご存じのとおり 私が 冬のルクノカですよ。 52 00:05:26,993 --> 00:05:30,497 ええ 歓迎いたします。 53 00:05:30,497 --> 00:05:32,999 といっても この不毛の地では➡ 54 00:05:32,999 --> 00:05:36,837 もてなしもできないのですが。 ウフフフ。 55 00:05:36,837 --> 00:05:40,006 何? 戯れているのか? 56 00:05:40,006 --> 00:05:42,008 (ルクノカ)いいえ。 あっ…。 57 00:05:42,008 --> 00:05:45,011 本当に 人間は久しぶりね。 58 00:05:45,011 --> 00:05:47,848 外のお話でもしてもらおうかしら。 59 00:05:47,848 --> 00:05:50,684 ウフフフ! 待て! 60 00:05:50,684 --> 00:05:56,189 冬のルクノカ! この男と仕合ってはくれまいか? 61 00:05:56,189 --> 00:05:59,960 まさか 貴様は ただのミニアを恐れるか! 62 00:05:59,960 --> 00:06:02,796 ならば 結末から目を背けし敗者として➡ 63 00:06:02,796 --> 00:06:05,966 永劫 伝えるが かまわぬか? 64 00:06:05,966 --> 00:06:09,135 (ルクノカ)ええ かまいませんよ。 あっ…。 65 00:06:09,135 --> 00:06:12,138 なんだと? こんな もうろくした➡ 66 00:06:12,138 --> 00:06:17,143 おばあちゃんの名で よろしいなら いくらでも誇りなさいな。 67 00:06:17,143 --> 00:06:19,145 あなたの勝ちですよ。 68 00:06:19,145 --> 00:06:24,317 屠山崩流ラグレクス… おめでとう。 んっ…。 69 00:06:24,317 --> 00:06:27,320 お~! おっ…。 70 00:06:27,320 --> 00:06:30,991 うお~! 71 00:06:30,991 --> 00:06:33,827 ハッ! うっ! (ルクノカ)あらあら。 72 00:06:33,827 --> 00:06:36,663 勝利も 名誉も 譲ったうえで➡ 73 00:06:36,663 --> 00:06:39,499 他に なんの不満があるのかしら? 74 00:06:39,499 --> 00:06:44,337 くっ… お~! 75 00:06:44,337 --> 00:06:48,341 ぐっ! うぅ…。 76 00:06:48,341 --> 00:06:51,177 やめろ! 勝利だけでいいだろう! 77 00:06:51,177 --> 00:06:54,681 君こそが 竜殺しの英雄だ! ラグレクス君! 78 00:06:54,681 --> 00:06:56,850 武官殿は…。 79 00:06:56,850 --> 00:07:00,787 武官殿は納得できるのですか!? あっ…。 80 00:07:00,787 --> 00:07:04,291 俺の言葉は ただの無謀な ざれ言でしたか? 81 00:07:04,291 --> 00:07:09,296 それは…。 俺は この剣で 竜を倒せると信じた! 82 00:07:09,296 --> 00:07:15,468 子どものころから 脳裏に思う敵は いつも 本物の竜だった! 83 00:07:15,468 --> 00:07:21,141 ほんの4年前です。 ロスクレイの武勇を 伝え聞いて 俺は…。 84 00:07:21,141 --> 00:07:23,310 俺の思い続けてきたことが➡ 85 00:07:23,310 --> 00:07:25,645 無意味ではなかったと わかった! 86 00:07:25,645 --> 00:07:30,984 《違う…。 そんなものは存在しない》 87 00:07:30,984 --> 00:07:33,820 武官殿 俺は うれしかった! 88 00:07:33,820 --> 00:07:38,325 武官殿の他に 俺の話を信ずる者はいなかった! 89 00:07:38,325 --> 00:07:42,329 ラグレクス君…。 ああ なるほど。 90 00:07:42,329 --> 00:07:48,168 私を殺せると示さねば あなたの心が収まらないと。 91 00:07:48,168 --> 00:07:51,838 それは しかたのないことです。 92 00:07:51,838 --> 00:07:53,840 では…。 ハッ! 93 00:07:53,840 --> 00:07:57,043 んっ! うっ…。 んっ…。 94 00:07:59,179 --> 00:08:01,681 うわっ! うぅっ! 95 00:08:06,286 --> 00:08:08,288 (ルクノカ)あらあら。 96 00:08:12,125 --> 00:08:16,796 ラグレ…。 (ラグレクス)その爪… 受けたぞ…。 97 00:08:16,796 --> 00:08:23,470 ハァ… 冬のルクノカ…。 98 00:08:23,470 --> 00:08:28,975 ((こう 斜めに流して そらす技がありましてな)) 99 00:08:28,975 --> 00:08:31,644 あっ…。 100 00:08:31,644 --> 00:08:34,314 冬のルクノカ! 101 00:08:34,314 --> 00:08:37,317 わかった。 今 わかった。 102 00:08:41,821 --> 00:08:43,990 貴様の恐れることが。 103 00:08:43,990 --> 00:08:47,994 恐れることですか? 104 00:08:47,994 --> 00:08:52,165 私に恐れがあるとでも? 貴様は…。 105 00:08:52,165 --> 00:08:56,002 失望しているんじゃないのか? 106 00:08:56,002 --> 00:08:59,005 そうだ。 そうとしか思えぬ。 107 00:08:59,005 --> 00:09:01,608 多くの英雄が功名を求め➡ 108 00:09:01,608 --> 00:09:04,277 貴様に挑んでは 散っていったのだろう。 109 00:09:04,277 --> 00:09:06,613 だが 貴様は 最強すぎた。 110 00:09:06,613 --> 00:09:09,616 覚悟 持つ者…。 有望なる英雄たちが➡ 111 00:09:09,616 --> 00:09:12,786 泡まつと同じように消えていった。 112 00:09:12,786 --> 00:09:16,289 違うか!? ハァ…。 113 00:09:16,289 --> 00:09:28,635 ♬~ 114 00:09:28,635 --> 00:09:30,637 ((ウッフフフ! 115 00:09:30,637 --> 00:09:34,974 その細やりで 私の竜りんを 突き通せるとでも? 116 00:09:34,974 --> 00:09:40,146 遠く かけ離れた天地の差を 赤子でさえ知るというのに。 117 00:09:40,146 --> 00:09:42,315 (ユシド)言葉を飾るな 竜! 118 00:09:42,315 --> 00:09:45,819 いずれ 最後には 別の言葉を吐くことになる! 119 00:09:45,819 --> 00:09:48,321 うお~!)) 120 00:09:53,993 --> 00:09:57,831 ((ルクノカ:あなたでは 私に及ぶことはありません。 121 00:09:57,831 --> 00:10:02,335 生の徒労を知りたくなくば つえを下ろすことです。 122 00:10:02,335 --> 00:10:07,140 (エスウィルダ)いいえ。 あなたこそが 私の夢だった。 123 00:10:09,175 --> 00:10:15,181 この哀れな エルフの生のうち それだけが残夢ではなかった!)) 124 00:10:17,851 --> 00:10:23,022 ((ララキ:ハァハァ… くっ…。 125 00:10:23,022 --> 00:10:27,527 (ルクノカ)無謀な試みです。 くっ… ハァ…。 126 00:10:27,527 --> 00:10:31,531 いっときの熱狂で 命を捨てることのないよう➡ 127 00:10:31,531 --> 00:10:34,868 老骨の頼みを 聞き届けてはくれないかしら? 128 00:10:34,868 --> 00:10:39,038 父と母から継いだ この体に 足りぬものなどない! 129 00:10:39,038 --> 00:10:43,042 地上最強の誇りを汚すな! 冬のルクノカ! 130 00:10:46,880 --> 00:10:50,216 はぁ~!)) 131 00:10:50,216 --> 00:10:53,887 <彼方は この世界よりも➡ 132 00:10:53,887 --> 00:10:57,190 気候が大きく移ろう世界である> 133 00:10:59,225 --> 00:11:04,664 < そして 1年に1度 何もかもが静まり返り➡ 134 00:11:04,664 --> 00:11:09,836 世界のすべてが死ぬ時節が 来るのだという。 135 00:11:09,836 --> 00:11:12,839 冬という> 136 00:11:17,844 --> 00:11:21,014 貴様の心中は この光景と同じだ。 137 00:11:21,014 --> 00:11:24,017 終わらぬ吹雪が 吹きすさんでいる! 138 00:11:24,017 --> 00:11:27,687 フフッ… さあ どうでしょうか? 139 00:11:27,687 --> 00:11:31,691 黄都には いる。 あっ…。 140 00:11:31,691 --> 00:11:35,862 (ハルゲント)真の英雄が 今 黄都に集まっている。 141 00:11:35,862 --> 00:11:38,698 知っているか? 貴様の時代からあった➡ 142 00:11:38,698 --> 00:11:40,867 迷宮のうちの12が➡ 143 00:11:40,867 --> 00:11:43,870 すでに ワイバーンに踏破されていることを。 144 00:11:43,870 --> 00:11:45,872 おぞましきトロアを殺し➡ 145 00:11:45,872 --> 00:11:49,375 光の魔剣を奪った者の名を 知っているか? 146 00:11:49,375 --> 00:11:52,712 その魔剣で 燻べのヴィケオンを殺した者が➡ 147 00:11:52,712 --> 00:11:57,050 今 この時代に実在するのだ! 冬のルクノカ! 148 00:11:57,050 --> 00:12:02,488 愚かね。 あなたのような者を 私は 他に見たことがないわ。 149 00:12:02,488 --> 00:12:04,490 わっ… 私は…。 150 00:12:04,490 --> 00:12:09,996 私は 黄都 第六将 静寂なるハルゲントだ! 151 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 (ルクノカ)ええ ハルゲント。 152 00:12:11,998 --> 00:12:15,668 あなたの名を 心に刻んでおきましょう。 153 00:12:15,668 --> 00:12:21,507 勇敢なる英雄 ラグレクスと同じように。 あっ…。 154 00:12:21,507 --> 00:12:25,511 ラグレクス君! ハァハァ ハァハァ…。 155 00:12:25,511 --> 00:12:30,850 (ルクノカ)その勇気に免じ 帰路を送ります。 156 00:12:30,850 --> 00:12:34,520 そして 黄都へ向かいましょう。 157 00:12:34,520 --> 00:12:39,692 ハッ…。 (ルクノカ) あなたの言う その者の名は? 158 00:12:39,692 --> 00:12:41,694 星馳せアルス。 159 00:12:41,694 --> 00:12:46,366 そう アルス…。 強いのね? 160 00:12:46,366 --> 00:12:49,869 最強だ。 161 00:12:49,869 --> 00:12:55,208 < それは 地平の 最強種の中にあって数百年➡ 162 00:12:55,208 --> 00:12:58,544 真の最強の名を許されている。 163 00:12:58,544 --> 00:13:01,981 それは 地形と気候を変えた➡ 164 00:13:01,981 --> 00:13:07,820 全生命を瞬間に屠る 鏖殺の息を持つ。 165 00:13:07,820 --> 00:13:12,659 それは 史上に ただ一例しか確認されていない➡ 166 00:13:12,659 --> 00:13:16,496 氷の詞術の使い手である。 167 00:13:16,496 --> 00:13:19,832 戦いすらをも許されぬ➡ 168 00:13:19,832 --> 00:13:23,136 それは1つの 荒涼の光景である> 169 00:13:31,344 --> 00:13:35,648 <凍術士 竜 冬のルクノカ> 170 00:13:46,859 --> 00:13:49,195 (ユキハル)でさ その女は➡ 171 00:13:49,195 --> 00:13:52,699 砂の迷宮から 7冊の本を持ち帰って➡ 172 00:13:52,699 --> 00:13:56,536 そこから得た知識で 貴族にまで成り上がったんだ。 173 00:13:56,536 --> 00:14:00,139 彼方の蔵書を収めた知識の蔵…。 174 00:14:00,139 --> 00:14:02,475 図書館っていうらしい。 175 00:14:02,475 --> 00:14:05,645 もし 膨大な書物を読み解けたら➡ 176 00:14:05,645 --> 00:14:08,815 その価値は 一国にも値するそうだよ。 177 00:14:08,815 --> 00:14:10,817 でも ゼーエフ群っていう➡ 178 00:14:10,817 --> 00:14:14,153 リカントの集団が 探索を阻んでるんだって。 179 00:14:14,153 --> 00:14:17,990 そいつらが強いらしくてさ だから 武装商隊を組んで…。 180 00:14:17,990 --> 00:14:21,327 (ルック)チッ! おい いいかげん うるせえぞ。 181 00:14:21,327 --> 00:14:25,331 ああ すいませんね。 つい…。 182 00:14:25,331 --> 00:14:29,335 (ヘング)これは 久方ぶりの大物だな。 フッ…。 183 00:14:29,335 --> 00:14:32,338 (カヌート)兄貴 すげえ数だ! んっ…。 184 00:14:32,338 --> 00:14:34,674 落ち着け カヌート。 185 00:14:34,674 --> 00:14:39,011 浅歩きの修練を試す日が来た。 私だけで やる。 186 00:14:39,011 --> 00:14:41,013 あっ… 兄貴だけで? 187 00:14:41,013 --> 00:14:43,683 フッ… できぬと思うか? あ~…。 188 00:14:43,683 --> 00:14:48,087 んっ… 兄貴! 見届け役 つかまつりました! 189 00:14:51,190 --> 00:14:53,192 うぅ…。 190 00:14:55,862 --> 00:14:58,531 なんだ? (ルック)敵襲だ! 191 00:14:58,531 --> 00:15:02,635 がっ! ぐわっ! うわっ! 192 00:15:02,635 --> 00:15:05,138 ぐわっ! うわっ! 193 00:15:07,473 --> 00:15:12,645 (ルック)ああ… ハァハァハァ…。 194 00:15:12,645 --> 00:15:16,315 なんて… 野郎だ…。 195 00:15:16,315 --> 00:15:18,484 我らは 最初の一行。 196 00:15:18,484 --> 00:15:21,320 彼岸のネフトの薫陶を受けた子だ。 197 00:15:21,320 --> 00:15:25,324 貴様らとは 研さんが違う。 (ルック)最初の…。 198 00:15:25,324 --> 00:15:29,162 そういうこととは…。 199 00:15:29,162 --> 00:15:32,999 すげえよ 兄貴! 兄貴は やっぱり 最強だ! 200 00:15:32,999 --> 00:15:38,337 アオーン! フッ… 略奪の作業は 貴様が やれ。 201 00:15:38,337 --> 00:15:41,674 おっ… 俺 いつか 兄貴みたいになりますぜ! 202 00:15:41,674 --> 00:15:46,379 ばか者が。 どれだけかかると 思っているやら。 フッ…。 203 00:15:52,685 --> 00:15:56,189 これは…。 どうかしましたか? 兄貴。 204 00:15:56,189 --> 00:15:59,025 あっ! あっ… 兄貴…。 205 00:15:59,025 --> 00:16:01,961 ハッ… 番獣まで? 206 00:16:01,961 --> 00:16:05,965 うぅ…。 どうした? 何が起こった? 207 00:16:05,965 --> 00:16:11,637 あっ… あれは まともな生き物じゃない。 208 00:16:11,637 --> 00:16:13,639 見れば わかる。 209 00:16:13,639 --> 00:16:16,476 来客か? ああ。 210 00:16:16,476 --> 00:16:22,481 だが 砂海の外からではない。 砂の迷宮からだ。 211 00:16:22,481 --> 00:16:24,984 んっ…。 (カヌート)ひぃっ! んっ…。 212 00:16:24,984 --> 00:16:27,987 なっ… なんかいる! あっ…。 213 00:16:31,991 --> 00:16:36,495 ウーズ? (サイアノプ)いかにも。 214 00:16:36,495 --> 00:16:40,333 んっ…。 ウッ… ウーズが しゃべった! 215 00:16:40,333 --> 00:16:42,335 名は サイアノプ。 216 00:16:42,335 --> 00:16:45,671 それを言えば 必ず わかる者がいるはずだ。 217 00:16:45,671 --> 00:16:47,673 世まい言を! 218 00:16:47,673 --> 00:16:52,011 浅歩きヘングの やいばの露となるか。 219 00:16:52,011 --> 00:16:56,182 うっ! あっ…。 兄貴! 220 00:16:56,182 --> 00:16:58,351 《膝の じん帯を…》 221 00:16:58,351 --> 00:17:00,953 (サイアノプ) 最初の1歩の重心で わかった。 222 00:17:00,953 --> 00:17:03,289 正中をずらす套路だ。 223 00:17:03,289 --> 00:17:08,127 僕の防御方向を やいばで惑わし 左爪で必殺。 くっ…。 224 00:17:08,127 --> 00:17:11,297 これで正しい見立てか? ばっ… ばかな…。 225 00:17:11,297 --> 00:17:14,634 (ネフト)そこまで! 勝負あった。 226 00:17:14,634 --> 00:17:17,136 あっ…。 ああ… ぐっ…。 227 00:17:17,136 --> 00:17:19,138 (ネフト)全く…。 228 00:17:19,138 --> 00:17:25,645 礼儀を知らぬ… ゴホッ! あきれた ろうぜき者よ。 229 00:17:29,649 --> 00:17:32,818 久しいな サイアノプ。 230 00:17:32,818 --> 00:17:35,154 21年ぶりになる。 231 00:17:35,154 --> 00:17:37,323 彼岸のネフト。 232 00:17:37,323 --> 00:17:43,329 この体なのでな 年月などは数えておらんよ。 233 00:17:43,329 --> 00:17:47,166 《サイアノプ:この世で初めて 本物の魔王に立ち向かった➡ 234 00:17:47,166 --> 00:17:50,169 最初の一行の1人…》 235 00:17:50,169 --> 00:17:52,505 して 望みは? 236 00:17:52,505 --> 00:17:55,841 今 この場で 僕と立ち会え。 237 00:17:55,841 --> 00:17:57,843 フゥ…。 238 00:18:06,619 --> 00:18:09,622 下段への蹴りと見せて…。 239 00:18:09,622 --> 00:18:12,625 回転速度のまま 斧で たたく。 240 00:18:12,625 --> 00:18:14,627 それが 2連…。 241 00:18:17,463 --> 00:18:20,132 見立ては正しかったか? 彼岸。 242 00:18:20,132 --> 00:18:23,803 老いた力は通用しない。 すべてで来い。 243 00:18:23,803 --> 00:18:29,976 フッフッフッフッフッ… この年月ごときで わしが衰えたと思うてか? 244 00:18:29,976 --> 00:18:35,314 ネフトの鼓動へ 煙は冷雫と帰せ 淡い新緑 陽光逆斬。 245 00:18:35,314 --> 00:18:39,318 あっ… お屋形様! (ネフト)巡れ。 クゥーン。 246 00:18:39,318 --> 00:18:42,989 今から 800と50を数える間は➡ 247 00:18:42,989 --> 00:18:47,493 わしを 貴様の知るころの 彼岸のネフトと思え。 248 00:18:47,493 --> 00:18:50,329 ならば 全霊 5度は殺すぞ! 249 00:18:50,329 --> 00:18:53,332 不死者は 一度も死なぬ! 250 00:18:53,332 --> 00:18:56,168 双つ斧 瞼! 251 00:18:56,168 --> 00:18:58,571 巡れ。 252 00:19:02,441 --> 00:19:08,280 知らぬ技だな。 それが 21年 貴様の積んだ力か。 253 00:19:08,280 --> 00:19:12,785 そうだ。 その年月 砂の迷宮で学び鍛えた。 254 00:19:12,785 --> 00:19:15,121 初めの1冊に 2年。 255 00:19:15,121 --> 00:19:19,792 知識をひたすらに蓄え続け そして すべてを学んだ! 256 00:19:19,792 --> 00:19:22,628 見上げた執念よ サイアノプ! 257 00:19:22,628 --> 00:19:26,465 僕は 貴様より…。 くっ! 258 00:19:26,465 --> 00:19:28,634 強い! フッ! 259 00:19:28,634 --> 00:19:30,970 冷勁。 260 00:19:30,970 --> 00:19:33,139 ぐっ… 巡れ。 261 00:19:33,139 --> 00:19:35,141 くっ…。 262 00:19:37,810 --> 00:19:39,812 《ヘング:足の運びが見えぬ。 263 00:19:39,812 --> 00:19:44,483 可動域の限界が… 打撃の予兆が存在しない》 264 00:19:44,483 --> 00:19:47,653 フフフフフ… 見事。 265 00:19:47,653 --> 00:19:51,323 あの足手まといが ここまで至るか。 266 00:19:51,323 --> 00:19:53,325 (サイアノプ)左の斧を投げる。 267 00:19:53,325 --> 00:19:58,164 打ち払った その間に 重ねて 蹴撃。 268 00:19:58,164 --> 00:20:00,566 その見立てで合っているぞ! 269 00:20:02,501 --> 00:20:06,839 サイアノプの鼓動へ 停止する波紋 満ちる大月。 巡れ。 270 00:20:06,839 --> 00:20:08,841 なぜだ? 271 00:20:11,343 --> 00:20:13,512 なぜ 僕を置いていった? 272 00:20:13,512 --> 00:20:17,016 (ネフト)フッフッフッフッ… 当然の決断よ。 273 00:20:17,016 --> 00:20:20,319 過去の忠告を もう一度 言わせるか。 274 00:20:25,858 --> 00:20:31,697 サイアノプ 貴様は 本物の魔王に及ぶべくもない。 275 00:20:31,697 --> 00:20:34,200 多少 珍しいだけの➡ 276 00:20:34,200 --> 00:20:39,371 少しだけ 言語が流ちょうな ぜい弱なウーズにすぎん。 277 00:20:39,371 --> 00:20:43,709 (サイアノプ)それは… それは間違いだ。 彼岸のネフト。 278 00:20:43,709 --> 00:20:47,213 過去も 現在も 僕なら勝てる。 279 00:20:47,213 --> 00:20:49,215 あのとき あの場に 僕がいたなら➡ 280 00:20:49,215 --> 00:20:52,384 僕たちは勝っていた! しれ者が! 281 00:20:52,384 --> 00:20:56,555 双つ斧 困し星! ネフト 僕は言ったぞ! 282 00:20:56,555 --> 00:20:59,892 《くっ… 踏み込み過ぎたか》 283 00:20:59,892 --> 00:21:01,827 5度 殺すと言ったぞ! うっ! 284 00:21:01,827 --> 00:21:06,499 嘯液重剄! ぐっ… がはっ! 285 00:21:06,499 --> 00:21:09,502 巡れ! 底掌! 286 00:21:13,839 --> 00:21:16,342 ぐっ… 巡れ! 287 00:21:16,342 --> 00:21:19,678 螺旋手刀! 288 00:21:19,678 --> 00:21:22,381 巡れ! 連環腿! 289 00:21:24,683 --> 00:21:26,685 巡っ…。 十三歩! 290 00:21:35,528 --> 00:21:39,198 くっ… うっ! 291 00:21:39,198 --> 00:21:43,536 今こそ 約束を果たしたぞ。 彼岸のネフト。 292 00:21:43,536 --> 00:21:47,206 いつか… いつか 君らに追いつくまで強くなると。 293 00:21:47,206 --> 00:21:49,909 見事だ。 294 00:21:53,212 --> 00:21:55,214 (リカントたち)あっ…。 295 00:22:03,656 --> 00:22:06,992 もう 本物の魔王は いないと聞いた。 296 00:22:06,992 --> 00:22:11,997 もはや 砂海の外に出たところで 魔王に挑むことはできない。 297 00:22:11,997 --> 00:22:16,168 僕は どうすれば あの日の後悔を取り戻せる? 298 00:22:16,168 --> 00:22:18,671 黄都だ。 んっ…。 299 00:22:18,671 --> 00:22:24,009 いわく 誰も知らぬ 本物の魔王を倒した勇者が➡ 300 00:22:24,009 --> 00:22:27,680 その王城試合には 現れるのだという。 301 00:22:27,680 --> 00:22:30,182 黄都に向かえ。 302 00:22:30,182 --> 00:22:32,351 貴様が 本物の魔王に➡ 303 00:22:32,351 --> 00:22:34,520 勝てたと信ずるのなら➡ 304 00:22:34,520 --> 00:22:36,522 本物の魔王を倒した者を➡ 305 00:22:36,522 --> 00:22:40,359 倒せるのだと示してみせよ。 306 00:22:40,359 --> 00:22:45,864 サイアノプ… 2つ目の名はあるか? 307 00:22:45,864 --> 00:22:48,868 ない。 貴様らと旅した あの日より➡ 308 00:22:48,868 --> 00:22:52,204 僕は ずっと ただのサイアノプのままだ。 309 00:22:52,204 --> 00:22:55,874 そうか。 フッ…。 310 00:22:55,874 --> 00:23:00,312 今日より 無尽無流と名乗れ。 311 00:23:00,312 --> 00:23:03,649 ありがたく! 312 00:23:03,649 --> 00:23:06,819 < それは 世界から失われた➡ 313 00:23:06,819 --> 00:23:11,657 膨大なる 彼方の武術の数々を極めている。 314 00:23:11,657 --> 00:23:15,995 それは 打撃も 投げも 絞めも➡ 315 00:23:15,995 --> 00:23:17,997 読みすらも通用しない➡ 316 00:23:17,997 --> 00:23:21,166 無限の戦闘分岐を持つ。 317 00:23:21,166 --> 00:23:25,170 それは 尋常の身体構造には不能の➡ 318 00:23:25,170 --> 00:23:29,675 真に 必殺の打撃を放つことができる。 319 00:23:29,675 --> 00:23:33,345 誰もが栄光を知る 最初の一行の➡ 320 00:23:33,345 --> 00:23:38,851 いまだ 敗北を知らぬ 最後の一匹である。 321 00:23:38,851 --> 00:23:43,856 武闘家 粘獣 無尽無流のサイアノプ>