1 00:00:02,970 --> 00:00:05,973 <本物の魔王は死んだ。 2 00:00:05,973 --> 00:00:09,977 世界の敵を 何者かが倒した。 3 00:00:09,977 --> 00:00:14,982 だが 今もなお 残された力が 数多く うごめいている。 4 00:00:14,982 --> 00:00:18,318 尋常の力では 討伐もあたわぬ➡ 5 00:00:18,318 --> 00:00:21,989 修羅のごとき 百鬼魔人が。 6 00:00:21,989 --> 00:00:28,328 世界最大の都市 黄都が 勇者の選定を進める中➡ 7 00:00:28,328 --> 00:00:31,999 リチア新公国を率いる 警めのタレンは➡ 8 00:00:31,999 --> 00:00:37,004 新たな秩序 恐怖による統治を求めていた> 9 00:02:21,975 --> 00:02:41,995 ♬~ 10 00:02:41,995 --> 00:02:54,007 ♬~ 11 00:02:54,007 --> 00:02:57,177 (ダカイ)出ろよ 遠い鉤爪のユノ。 12 00:02:57,177 --> 00:02:59,513 (ユノ)ダカイ…。 13 00:02:59,513 --> 00:03:03,116 どうした? 言ったとおり 助けに来てやったぜ。 14 00:03:03,116 --> 00:03:05,952 いっ… 今更 何 言ってるの? 15 00:03:05,952 --> 00:03:08,955 戦ってるんでしょう? あなたたちの軍が! 16 00:03:08,955 --> 00:03:11,625 私なんかを 逃がしている暇があるの? 17 00:03:11,625 --> 00:03:13,627 俺の軍じゃない。 18 00:03:13,627 --> 00:03:17,964 泣いても騒いでも もう リチアは だめだろう。 19 00:03:17,964 --> 00:03:21,134 だけど その前に 約束は守るってだけだ。 20 00:03:21,134 --> 00:03:26,306 んっ…。 何しろ お前は ヒグアレに巻き込まれただけだし➡ 21 00:03:26,306 --> 00:03:29,142 ナガンのことだってあるからな。 22 00:03:29,142 --> 00:03:31,645 それに 俺みたいな悪党でもさ➡ 23 00:03:31,645 --> 00:03:33,814 うそだけは ついたことないんだ。 24 00:03:33,814 --> 00:03:35,816 ふっ… ふざけないでよ! 25 00:03:35,816 --> 00:03:40,153 強ければ 自分の街が滅んだって なんとも思わないっていうの? 26 00:03:40,153 --> 00:03:42,489 悲しんだり 苦しんだりしないの? 27 00:03:42,489 --> 00:03:44,825 死ぬまで戦ったりしないの? 28 00:03:44,825 --> 00:03:46,827 《私は…》 29 00:03:49,830 --> 00:03:52,666 《たった1人が死んだだけで➡ 30 00:03:52,666 --> 00:03:55,669 まるで 地獄の ただ中にいるのに》 31 00:03:55,669 --> 00:03:57,838 そうだな。 32 00:03:57,838 --> 00:04:00,440 今更 何も思わないな。 33 00:04:00,440 --> 00:04:03,777 確かに タレンちゃんのことは 好きだったけどさ。 34 00:04:03,777 --> 00:04:06,780 生きてりゃ 別の出会いだってあるもんだろ。 35 00:04:06,780 --> 00:04:09,449 待て! 鵲のダカイ! 36 00:04:09,449 --> 00:04:11,952 なんだよ? まだ 俺に用か? 37 00:04:11,952 --> 00:04:15,956 復しゅうするなら 今 やれって言ったでしょ。 38 00:04:15,956 --> 00:04:18,959 ユノより フィピケの鏃へ 軸は第二指格子の星➡ 39 00:04:18,959 --> 00:04:21,261 爆ぜる火花 回れ! 40 00:04:27,968 --> 00:04:31,138 ハッ… んっ。 41 00:04:31,138 --> 00:04:33,807 本気で戦う気か? 42 00:04:33,807 --> 00:04:37,611 ハッ… うっ… うわ~!! 43 00:04:40,480 --> 00:04:43,650 (カーテ)あっ…。 (レグネジィ)カーテ さっさと逃げろ➡ 44 00:04:43,650 --> 00:04:45,652 のろまめ。 45 00:04:45,652 --> 00:04:48,822 レグネジィ どっ… どうして…。 (血に触れる音) 46 00:04:48,822 --> 00:04:52,993 あっ… これ レグネジィの血なの? 47 00:04:52,993 --> 00:04:56,163 レグネジィが負けるなんて 信じられない。 48 00:04:56,163 --> 00:05:00,767 (レグネジィ)リチアは 終わりだ。 タレンには 恩がある。 49 00:05:00,767 --> 00:05:04,437 群れも… フッ… ヘヘッ。 50 00:05:04,437 --> 00:05:07,774 ずっと 僕が守ってやった。 51 00:05:07,774 --> 00:05:12,445 増やし 支配して 導いてやった。 52 00:05:12,445 --> 00:05:16,783 どうしようもない ぐずどもを… いい気味だ。 53 00:05:16,783 --> 00:05:20,787 だけど 全部 これで 台なしだ。 54 00:05:20,787 --> 00:05:24,124 ああ でも… 最後に➡ 55 00:05:24,124 --> 00:05:27,127 最後に 僕は勝ったぞ カーテ。 56 00:05:27,127 --> 00:05:29,329 僕の宝は…。 57 00:05:36,136 --> 00:05:40,140 フッ… フフフフ…。 逃げろ カーテ。 58 00:05:40,140 --> 00:05:42,976 黄都軍が ここに来る前に。 59 00:05:42,976 --> 00:05:46,646 お前だけは… それでいいんだ。 60 00:05:46,646 --> 00:05:49,316 僕が 最後に勝つ。 61 00:05:49,316 --> 00:05:53,653 星馳せアルス… ざまあ見ろ。 62 00:05:53,653 --> 00:05:57,157 レグネジィ。 63 00:05:57,157 --> 00:05:59,159 (ハルゲント)ハァハァハァ…。 64 00:05:59,159 --> 00:06:01,928 動くな! あっ…。 65 00:06:01,928 --> 00:06:06,600 そんな… ばかな! 66 00:06:06,600 --> 00:06:09,436 どなたですか? 私は➡ 67 00:06:09,436 --> 00:06:14,608 黄都二十九官 第六将 静寂のハルゲントである! 68 00:06:14,608 --> 00:06:16,610 メイジ市民の要請により➡ 69 00:06:16,610 --> 00:06:19,112 外敵を討つために ここに来た。 70 00:06:19,112 --> 00:06:21,781 そう… 黄都。 71 00:06:21,781 --> 00:06:24,584 やっぱり 終わりなんですね 全部。 72 00:06:27,621 --> 00:06:32,626 貴様は 虜囚か? それとも 民間人か? 73 00:06:32,626 --> 00:06:38,798 (息遣い) 74 00:06:38,798 --> 00:06:42,135 やめろ! それは だめだ。 よくない。 75 00:06:42,135 --> 00:06:45,639 それは 民を虐殺した 恐るべきものだ。 76 00:06:45,639 --> 00:06:48,975 人族の義務として 討たねばならないのだ。 77 00:06:48,975 --> 00:06:50,977 (カーテ)レグネジィは…。 んっ? 78 00:06:50,977 --> 00:06:54,481 レグネジィは 私の友達です。 79 00:06:54,481 --> 00:06:58,818 ミニアの誰よりも 私を助けてくれた 大切な…。 80 00:06:58,818 --> 00:07:02,589 貴様は まだ 若い娘ではないか。 81 00:07:02,589 --> 00:07:05,592 そのような残酷な罪を 背負うべきではない。 82 00:07:07,928 --> 00:07:11,765 頼む。 大勢の民が死んでいる。 83 00:07:11,765 --> 00:07:14,768 もう たくさんだ。 私も…。 84 00:07:14,768 --> 00:07:18,438 本当は 私も 人を殺したくはない。 85 00:07:18,438 --> 00:07:21,608 だから 頼む。 知っていました。 86 00:07:21,608 --> 00:07:23,943 知らないふりをしていただけで➡ 87 00:07:23,943 --> 00:07:26,112 ずっと前から…。 88 00:07:26,112 --> 00:07:31,117 私が 何をしているのか レグネジィが 何者なのか。 89 00:07:34,120 --> 00:07:36,957 やめろ! あなたは ずっと➡ 90 00:07:36,957 --> 00:07:39,959 私の天使だったよ レグネジィ。 91 00:07:39,959 --> 00:07:43,630 ハッ… ああ…。 よせ! やめろ! 92 00:07:43,630 --> 00:07:45,966 それは 人族の敵だ! 93 00:07:45,966 --> 00:07:48,301 (レグネジィ)言うな くずが…。 んっ…。 94 00:07:48,301 --> 00:07:53,640 くずの無能の まぬけ野郎めが… それ以上 カーテを…。 95 00:07:53,640 --> 00:07:56,976 そいつは ワイバーンなんだぞ! 96 00:07:56,976 --> 00:07:59,279 ぬあ~! うっ…。 97 00:08:02,248 --> 00:08:04,250 くっ… あっ。 98 00:08:08,254 --> 00:08:13,093 あっ? あっ… ああ…。 99 00:08:13,093 --> 00:08:16,763 んっ ハァ… んっ… ああ…。 100 00:08:16,763 --> 00:08:19,599 カーテ… うっ…。 101 00:08:19,599 --> 00:08:23,937 ハァ…。 あっ… うっ ああ…。 102 00:08:23,937 --> 00:08:28,742 ハァハァ ハァハァ ハァハァ… うっ…。 103 00:08:33,613 --> 00:08:36,015 レグネジィ…。 104 00:08:48,294 --> 00:08:50,296 あっ…。 105 00:08:52,465 --> 00:08:56,803 (アルス)俺の友達を ばかにするな。 106 00:08:56,803 --> 00:09:00,240 あっ… あ~! 107 00:09:00,240 --> 00:09:04,411 ああ… あ~! アルス… アルス! 108 00:09:04,411 --> 00:09:08,415 アルス! 貴様~! 109 00:09:08,415 --> 00:09:12,919 ⦅友達を助けるのなんて 当たり前だろ⦆ 110 00:09:12,919 --> 00:09:16,423 くっ… 今 助けを…。 111 00:09:22,429 --> 00:09:27,100 ああ レグネジィ…。 112 00:09:27,100 --> 00:09:29,269 うぅ…。 113 00:09:29,269 --> 00:09:39,279 ♬~ 114 00:09:39,279 --> 00:09:51,124 ♬~ 115 00:09:51,124 --> 00:09:56,029 本当に ワイバーンだったんだね。 116 00:10:00,967 --> 00:10:20,987 ♬(歌声) 117 00:10:20,987 --> 00:10:27,994 ♬(歌声) 118 00:10:29,996 --> 00:10:31,998 誰? 119 00:10:31,998 --> 00:10:35,335 (クゼ) 天使様って言えば 信じるかい? 120 00:10:35,335 --> 00:10:37,504 お嬢ちゃんを迎えに来た。 121 00:10:37,504 --> 00:10:40,840 そう… ありがとう。 122 00:10:40,840 --> 00:10:45,845 あの日も 誰かが 天使の歌を歌って…。 123 00:10:48,014 --> 00:10:50,850 ほっ… 本当は➡ 124 00:10:50,850 --> 00:10:55,188 ずっと ずっと 願っていたことが…。 125 00:10:55,188 --> 00:10:59,526 ああ。 誰だって 救われる権利があるんだ。 126 00:10:59,526 --> 00:11:03,296 なんでも願っていい。 127 00:11:03,296 --> 00:11:05,298 お母さん…。 128 00:11:05,298 --> 00:11:08,301 お母さんを…。 129 00:11:10,637 --> 00:11:13,339 うわっ! ぐっ… ああ…。 130 00:11:17,310 --> 00:11:22,015 (タレン)ハァハァ… 何人 斬ったか。 131 00:11:32,492 --> 00:11:34,494 (シャルク) 魔王自称者の終わりとしては➡ 132 00:11:34,494 --> 00:11:36,829 上等だな タレン。 133 00:11:36,829 --> 00:11:41,668 フン… シャルクか。 貴様も ご苦労だったな。 134 00:11:41,668 --> 00:11:45,338 いいさ。 俺は もともと 働いちゃいない。 135 00:11:45,338 --> 00:11:49,175 さ~て そうとも思えんがな。 136 00:11:49,175 --> 00:11:51,678 負け戦を後悔してるか? 137 00:11:51,678 --> 00:11:54,847 まさか。 戦いを挑む以上は➡ 138 00:11:54,847 --> 00:11:58,518 負けて失うことも 受け入れるべきだ。 139 00:11:58,518 --> 00:12:01,120 いや 違うな。 140 00:12:01,120 --> 00:12:04,123 フッ… うそだ。 141 00:12:04,123 --> 00:12:08,127 本当は 私を慕う兵を 民を➡ 142 00:12:08,127 --> 00:12:12,131 カーテを幸せにできなかったのが 口惜しい。 143 00:12:12,131 --> 00:12:15,802 まだ見ぬ理想のために 全員を巻き込んで➡ 144 00:12:15,802 --> 00:12:20,807 その償いを果たすことができずに 死ぬのが 口惜しい。 145 00:12:20,807 --> 00:12:23,476 そうか。 フッ…。 146 00:12:23,476 --> 00:12:27,146 平和を創れる王の器では なかったな。 147 00:12:27,146 --> 00:12:30,650 私の生きた世界は ずっと 戦場だったから…。 148 00:12:30,650 --> 00:12:34,487 気にするな。 俺も 似たようなもんだろう。 149 00:12:34,487 --> 00:12:37,156 何しろ 死んだあとも こうだ。 150 00:12:37,156 --> 00:12:40,493 フッ… 音斬りシャルク。 151 00:12:40,493 --> 00:12:42,829 本物の魔王が果てた➡ 152 00:12:42,829 --> 00:12:45,999 最後の地の情報を 知りたいのだったな。 153 00:12:45,999 --> 00:12:48,835 ああ。 おかしいと思わないか? 154 00:12:48,835 --> 00:12:51,504 本物の魔王のことを 誰も知らない。 155 00:12:51,504 --> 00:12:53,840 私も お前も…。 156 00:12:53,840 --> 00:12:56,676 言葉にして 口にすることもない。 157 00:12:56,676 --> 00:13:00,113 本物の魔王が どれだけ 恐ろしい者であったか➡ 158 00:13:00,113 --> 00:13:02,115 皆が知っているのに。 159 00:13:02,115 --> 00:13:04,951 だが きっと 我々も いずれ➡ 160 00:13:04,951 --> 00:13:07,620 知らなければ ならないのだろうな。 161 00:13:07,620 --> 00:13:09,789 俺は 字が読めん。 162 00:13:09,789 --> 00:13:12,125 ならば 誰かに読んでもらえ。 163 00:13:12,125 --> 00:13:14,961 最後の地を 何度か探らせたが➡ 164 00:13:14,961 --> 00:13:17,964 調査部隊は ことごとく阻まれた。 165 00:13:17,964 --> 00:13:21,801 やはり あの地には 正体不明の怪物がいる。 166 00:13:21,801 --> 00:13:23,803 未踏の地だ。 167 00:13:23,803 --> 00:13:27,807 だが 僅かに調査の及んだ場所もある。 168 00:13:27,807 --> 00:13:32,645 勇者の死体も 魔王の死体も まだ 見つかっていない。 169 00:13:32,645 --> 00:13:36,149 それを教えてもらえれば 十分だ。 170 00:13:36,149 --> 00:13:39,986 もっと働いて あんたを助けてやれただろうな。 171 00:13:39,986 --> 00:13:43,289 これ以上の報酬は どうやっても渡せんよ。 172 00:13:46,326 --> 00:13:48,828 もはや どこへなりと行け。 173 00:13:48,828 --> 00:13:51,831 このような将の下にいたと 知られれば➡ 174 00:13:51,831 --> 00:13:54,167 貴様の利益にもならんだろう。 175 00:13:54,167 --> 00:13:57,170 ああ。 あんたに引導を渡すやつも➡ 176 00:13:57,170 --> 00:13:59,372 すぐ 現れるだろうしな。 177 00:14:06,446 --> 00:14:08,614 王の器か。 178 00:14:08,614 --> 00:14:11,951 あんたなら 悪くない王に なれると思っていた。 179 00:14:11,951 --> 00:14:14,454 フッ… 間違えるな。 180 00:14:14,454 --> 00:14:17,457 魔王だ。 181 00:14:17,457 --> 00:14:19,959 うわ~!! 182 00:14:19,959 --> 00:14:22,962 ああ! ハァ… うわ~! ハァ…。 183 00:14:22,962 --> 00:14:27,467 なあ あんただって そろそろ逃げないと まずいぞ。 184 00:14:27,467 --> 00:14:31,471 うる… さい! ハァハァ…。 185 00:14:31,471 --> 00:14:34,807 いっ… 1発でも 殴って…。 186 00:14:34,807 --> 00:14:37,810 ああ そう。 あ~!! 187 00:14:40,313 --> 00:14:43,649 ハッ…。 1発ね。 これで終わりか? 188 00:14:43,649 --> 00:14:45,985 うぅっ…。 (ダカイ)俺が ここまで つきあってやるの➡ 189 00:14:45,985 --> 00:14:50,156 すごく珍しいんだぜ? うぅ~! うぅっ…。 190 00:14:50,156 --> 00:14:53,159 うっ… うぅ うぅっ…。 191 00:14:53,159 --> 00:14:56,062 もう 会うことはないな ユノ。 192 00:14:57,997 --> 00:14:59,999 待て! 193 00:15:08,775 --> 00:15:10,777 (ソウジロウ)うぃ。 194 00:15:15,114 --> 00:15:17,116 へぇ…。 195 00:15:19,952 --> 00:15:23,956 ちょうど おもしろそうなやつが いるじゃねえか。 196 00:15:23,956 --> 00:15:26,459 (ユノ)最初から➡ 197 00:15:26,459 --> 00:15:29,962 あなたに勝てるなんて 思ってなかったわ。 198 00:15:29,962 --> 00:15:31,964 私自身は…。 199 00:15:31,964 --> 00:15:34,634 ああ その両腕の鏃➡ 200 00:15:34,634 --> 00:15:38,805 妙に減ってると思ってたんだよな。 もしかしたら➡ 201 00:15:38,805 --> 00:15:41,974 生き延びているかもしれないと 思った。 202 00:15:41,974 --> 00:15:45,478 もしかしたら 間に合うかも。 203 00:15:45,478 --> 00:15:48,481 あんたは 私を殺さないかも。 204 00:15:48,481 --> 00:15:50,983 戦いを挑んでも あしらうかも。 205 00:15:52,985 --> 00:15:55,154 (ユノ)一緒に旅した ソウジロウなら➡ 206 00:15:55,154 --> 00:15:57,990 私の鏃を判別できる。 207 00:15:57,990 --> 00:16:01,761 分の悪すぎる賭けだったけど…。 208 00:16:01,761 --> 00:16:04,931 私が飛ばせるのは この鏃だけ。 209 00:16:04,931 --> 00:16:09,769 私の2つ目の名は 遠い鉤爪のユノ。 210 00:16:09,769 --> 00:16:13,105 ヘヘッ… ハハハハハハハ! 211 00:16:13,105 --> 00:16:16,442 おもしろい。 すごいよ! マジか! 212 00:16:16,442 --> 00:16:19,111 俺が こんな子に してやられたのか。 213 00:16:19,111 --> 00:16:21,948 生きてりゃ おもしろいこともあるよな。 214 00:16:21,948 --> 00:16:25,785 フフフ… ハハハハハハ! フフフフ…。 おい 笑ってる場合か? 215 00:16:25,785 --> 00:16:28,287 ああ… 客人。 216 00:16:28,287 --> 00:16:30,957 あんたの話は聞いてるよ。 217 00:16:30,957 --> 00:16:32,959 くもを斬った剣士だろう? 218 00:16:39,131 --> 00:16:41,634 (ダカイ) いい剣を持ってるみたいだな。 219 00:16:41,634 --> 00:16:44,470 お前のほうは 剣士じゃなさそうだな。 220 00:16:44,470 --> 00:16:47,306 んっ… いいね。 ひと言で➡ 221 00:16:47,306 --> 00:16:50,309 俺を そう言ってくれたやつは 初めてだよ。 222 00:16:50,309 --> 00:16:53,312 タレンちゃんの暗殺には 行かなかったのか? 223 00:16:53,312 --> 00:16:55,982 お前らは それが仕事だったんだろう? 224 00:16:55,982 --> 00:17:00,086 関係ねえよ。 俺は 斬りたいから 来たんだ。 225 00:17:00,086 --> 00:17:02,922 俺の剣で まだ斬ったことのねえ➡ 226 00:17:02,922 --> 00:17:07,760 斬っても つまらなくねえ この世界にしかない 何かをだ。 227 00:17:07,760 --> 00:17:10,429 タレンとかいうやつを やりに行くより➡ 228 00:17:10,429 --> 00:17:14,433 ユノのやつに乗るほうが 何が起こるか わかんなかった。 229 00:17:14,433 --> 00:17:17,603 だから 来た。 ソウジロウ…。 230 00:17:17,603 --> 00:17:21,274 《私は あなたが憎い。 だけど…》 231 00:17:21,274 --> 00:17:24,777 話は もういいだろ。 さっさと やろうや。 232 00:17:24,777 --> 00:17:28,614 慌てんなよ。 どうせ どっちかが死ぬんだ。 233 00:17:28,614 --> 00:17:32,118 彼方の思い出話でもするか? ソウジロウ。 234 00:17:32,118 --> 00:17:34,620 ろくな思い出ねえよ。 235 00:17:34,620 --> 00:17:39,125 飯は まずいし 毎日 殺されかけるし➡ 236 00:17:39,125 --> 00:17:42,795 弱えやつ 斬ってばっかりで。 237 00:17:42,795 --> 00:17:46,132 気付いたら こんなとこまで 流れてきちまった。 238 00:17:46,132 --> 00:17:48,634 まあね。 俺もだよ。 239 00:17:48,634 --> 00:17:51,537 これだけ 人が死んだって 何も思わない。 240 00:17:54,640 --> 00:17:58,144 (ダカイ)彼方に帰りたいとか 惜しい気持ちがあるとか➡ 241 00:17:58,144 --> 00:18:00,746 そんなことも感じたことがない。 242 00:18:00,746 --> 00:18:04,583 客人っていうのは そういう逸脱者なんだろうな。 243 00:18:04,583 --> 00:18:07,920 強すぎるから いつも1人だ。 244 00:18:07,920 --> 00:18:11,090 まるで 強すぎるのが よくねえことみたいだな。 245 00:18:11,090 --> 00:18:15,428 フッ… そんなふうに思うやつは 結構 いるらしいぜ。 246 00:18:15,428 --> 00:18:17,763 1人っていうのは 自由だ。 247 00:18:17,763 --> 00:18:22,101 だからさ 本当に 俺は 今の俺が好きだよ。 248 00:18:22,101 --> 00:18:25,438 この世界に追放された意味が あるとしたら➡ 249 00:18:25,438 --> 00:18:27,773 きっと そうだと思ってる。 250 00:18:27,773 --> 00:18:30,276 殺して…。 251 00:18:30,276 --> 00:18:32,611 《私だって わかってる。 252 00:18:32,611 --> 00:18:37,450 あの日 本当に憎むべきだったのは 自分自身だって。 253 00:18:37,450 --> 00:18:39,619 私が弱かったからだって。 254 00:18:39,619 --> 00:18:44,790 けど… たとえ 見当違いの憎悪でも➡ 255 00:18:44,790 --> 00:18:48,127 私が 私を救うために…》 256 00:18:48,127 --> 00:18:50,296 殺して ソウジロウ! 257 00:18:50,296 --> 00:18:52,298 何をするのも自由なら➡ 258 00:18:52,298 --> 00:18:54,967 復しゅうを願うのだって 自由でしょ! 259 00:18:54,967 --> 00:18:58,471 意味がなくたって 邪悪な願いだと わかっていたって➡ 260 00:18:58,471 --> 00:19:02,074 私を責める人なんて 誰もいないってことでしょう!? 261 00:19:02,074 --> 00:19:04,076 ああ。 そんなら➡ 262 00:19:04,076 --> 00:19:07,913 こいつを やるかどうかも 俺の自由だな。 ったく…。 263 00:19:07,913 --> 00:19:11,584 さっきまで さっさと逃げようと 思ってたのにな。 264 00:19:11,584 --> 00:19:13,586 まあ でも 安心しな。 265 00:19:13,586 --> 00:19:16,789 最後に 遊んでやる時間くらいは 十分ある。 266 00:19:23,095 --> 00:19:26,265 《この世界も ずっと そう願ってた。 267 00:19:26,265 --> 00:19:29,769 誰も倒せない 本物の魔王を➡ 268 00:19:29,769 --> 00:19:34,073 自分ではない誰かに 打ち倒してほしいと願ってた》 269 00:19:40,112 --> 00:19:43,449 スゥー…。 270 00:19:43,449 --> 00:19:45,451 せいっ! 271 00:19:49,789 --> 00:19:51,791 《ダカイ:まだだ。 272 00:19:51,791 --> 00:19:54,627 来る!》 273 00:19:54,627 --> 00:19:59,799 < あまねく攻撃に先手を取る 絶対最速の魔剣。 274 00:19:59,799 --> 00:20:03,135 だが 使い手の反応と全く同時に➡ 275 00:20:03,135 --> 00:20:07,039 その剣を握る腕を 制してしまえば…> 276 00:20:10,643 --> 00:20:12,645 <同時の動作。 277 00:20:12,645 --> 00:20:15,981 意識に走る 電流ほどの時間差も見せぬ➡ 278 00:20:15,981 --> 00:20:17,983 絶技であった> 279 00:20:17,983 --> 00:20:20,653 取ったぞ。 ああ。 280 00:20:20,653 --> 00:20:22,655 さすが やるな。 281 00:20:22,655 --> 00:20:25,491 お前は それが 命だ。 282 00:20:25,491 --> 00:20:27,993 そうだ。 だがな…。 283 00:20:27,993 --> 00:20:31,330 <世界逸脱の盗賊の真価は➡ 284 00:20:31,330 --> 00:20:34,834 その眼力にこそある。 285 00:20:34,834 --> 00:20:38,170 敵が 超絶の剣士であったとしても➡ 286 00:20:38,170 --> 00:20:42,842 未来を読み 洞察することができる。 287 00:20:42,842 --> 00:20:44,844 認識した光景を➡ 288 00:20:44,844 --> 00:20:47,680 敵の思考を すべてを…> 289 00:20:47,680 --> 00:20:50,349 取るのは 俺の専売なんだよ。 290 00:20:50,349 --> 00:20:54,053 <盗賊の剣は ついに 柳生を超えた> 291 00:20:57,356 --> 00:20:59,859 《んっ? こいつ…》 292 00:20:59,859 --> 00:21:01,794 うぃ。 293 00:21:01,794 --> 00:21:04,130 《ダカイ:こいつの この剣は…。 294 00:21:04,130 --> 00:21:09,135 ありえねえ。 こんな剣で タランチュラの装甲を どうやって…》 295 00:21:09,135 --> 00:21:13,639 言ったろうが。 取ってるぞ… お前の命を。 296 00:21:13,639 --> 00:21:15,975 さっ… 最初から➡ 297 00:21:15,975 --> 00:21:18,310 魔剣じゃなかったのか。 298 00:21:18,310 --> 00:21:20,980 ⦅ダカイ:いい剣を 持ってるみたいだな⦆ 299 00:21:20,980 --> 00:21:25,484 あっ…。 《こいつ すべてを読み切っていたのか。 300 00:21:25,484 --> 00:21:30,156 同じ客人でも これほどの差が…。 301 00:21:30,156 --> 00:21:32,658 どうすれば 何をすれば➡ 302 00:21:32,658 --> 00:21:35,161 俺は こいつに勝てた?》 303 00:21:35,161 --> 00:21:38,998 ハハハハ… 信じられねえ。 304 00:21:38,998 --> 00:21:41,600 お前の言ったとおりだな。 305 00:21:44,170 --> 00:21:47,339 やっぱ 剣士じゃねえわ お前。 306 00:21:47,339 --> 00:21:49,842 うぅ…。 307 00:21:52,678 --> 00:21:54,680 んっ…。 308 00:21:59,952 --> 00:22:03,756 うっ ああ… うぅ…。