1 00:00:02,002 --> 00:00:07,007 (リリ)ウフフ。 ゼノス。 新しい紅茶 買うの楽しみ。 2 00:00:07,007 --> 00:00:10,344 (ゼノス)そうだな。 リリにいれてもらうのが楽しみだ。 3 00:00:10,344 --> 00:00:12,346 エヘヘ。 4 00:00:22,022 --> 00:00:24,024 《アストン:チッ。 5 00:00:32,032 --> 00:00:35,369 (アストン)おい 何やってんだ? 6 00:00:35,369 --> 00:00:37,371 (ゼノス)何も…。 7 00:00:37,371 --> 00:00:40,374 やることがねえんだったら 俺たちと冒険しねえか? 8 00:00:42,376 --> 00:00:45,379 どうせ居場所がねえんだろ? 9 00:00:45,379 --> 00:00:48,382 貧民は 冒険者になれないって聞いた。 10 00:00:48,382 --> 00:00:52,719 普通はな。 だが 俺は やる気や能力のあるやつなら➨ 11 00:00:52,719 --> 00:00:55,722 階級なんて関係ねえって思ってる。 12 00:00:55,722 --> 00:00:58,058 何か できることはあるか? 13 00:00:58,058 --> 00:01:00,327 治癒魔法なら… 少し。 14 00:01:00,327 --> 00:01:02,329 ぷっ…。 15 00:01:02,329 --> 00:01:05,332 《ち… 治癒魔法? まともな教育を➨ 16 00:01:05,332 --> 00:01:08,669 受けられない貧民が できるわけないだろ》 17 00:01:08,669 --> 00:01:11,338 だったら 俺らのパーティに入れよ。 18 00:01:11,338 --> 00:01:14,341 《アストン:戦力としては 期待してない。 19 00:01:14,341 --> 00:01:17,344 無償の奴隷が 欲しいだけだからな》 20 00:01:22,716 --> 00:01:24,685 ゼッ…。 21 00:01:32,693 --> 00:01:35,729 ふんっ! 22 00:01:35,729 --> 00:01:37,731 うっ! 23 00:01:37,731 --> 00:01:41,735 《ふん… こんなやつら 俺の敵じゃないな。 24 00:01:41,735 --> 00:01:44,404 それにしても➨ 25 00:01:44,404 --> 00:01:48,375 本当に こいつは 何の役にも立たないお荷物だな》 26 00:01:48,375 --> 00:01:50,377 はぁ…。 27 00:01:50,377 --> 00:01:52,379 《そろそろか》 28 00:01:54,414 --> 00:01:56,683 (アストン)もう いらないんだ》 29 00:03:29,342 --> 00:03:32,345 (アストン)ったく… 無駄に遠いんだよ。 30 00:03:32,345 --> 00:03:35,048 七大貴族様に 顔を売るチャンスとはいえ➨ 31 00:03:35,048 --> 00:03:38,051 この俺に 無駄な体力を使わせやがって。 32 00:03:38,051 --> 00:03:41,721 (ガイル)あ~あ… 俺は まだ葡萄酒が抜けてねえよ。 33 00:03:41,721 --> 00:03:44,725 (ユーマ)さっさと片づけて 町で飲み直そうぜ。 34 00:03:44,725 --> 00:03:49,062 (アンドレス)だな。 酒場の娘 俺らが ゴールデン・フェニックスだと言ったら➨ 35 00:03:49,062 --> 00:03:51,398 目の色 変わってたしな。 36 00:03:51,398 --> 00:03:55,068 (アストン)無傷で A級魔獣を 何体も討伐した俺らの名声は➨ 37 00:03:55,068 --> 00:03:58,071 こんな辺境にも とどろいているみたいだな。 38 00:03:58,071 --> 00:03:59,973 おっ。 39 00:03:59,973 --> 00:04:02,642 (アストン)いやがったな。 40 00:04:02,642 --> 00:04:07,647 (うなり声) 41 00:04:07,647 --> 00:04:11,651 さっさと狩って フェンネル卿に毛皮を届けるぞ。 42 00:04:11,651 --> 00:04:13,653 (咆哮) 43 00:04:13,653 --> 00:04:16,323 ガイル! 一応 防護魔法を頼むぜ! 44 00:04:16,323 --> 00:04:18,325 任せとけって! 45 00:04:18,325 --> 00:04:21,995 力よ 集え。 向かい来るものに 打ち勝つ堅牢な盾となり➨ 46 00:04:21,995 --> 00:04:25,332 恐れを知らぬ 高邁な精神の御蔭となれ。 47 00:04:25,332 --> 00:04:27,334 (ガイル)エンケイス! 48 00:04:29,336 --> 00:04:32,038 (アストン)てめえの ちんけな攻撃なんざ…。 49 00:04:34,007 --> 00:04:36,676 熱っ! なんだよ これ…。 50 00:04:36,676 --> 00:04:38,678 ギャーッ!! 51 00:04:38,678 --> 00:04:42,015 (アストン)ちっ… アンドレス! 破壊魔法を急げ! 52 00:04:42,015 --> 00:04:45,018 い… 今やってる! 世の理と万物の礎を…。 53 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 (アンドレス)ギャーッ! 54 00:04:47,020 --> 00:04:50,690 《無能が… こいつも そろそろクビか?》 55 00:04:50,690 --> 00:04:54,361 ガイル! 防護魔法 ちゃんと かけてんのか!! 56 00:04:54,361 --> 00:04:57,697 か… かけてるよ… ちょっと調子が悪いっていうか…。 57 00:04:57,697 --> 00:05:01,301 飲みすぎか? ふざけんな! (ユーマ)あが~っ! 58 00:05:01,301 --> 00:05:04,304 (アストン) くそっ! どいつも こいつも…。 59 00:05:04,304 --> 00:05:07,007 しかたがねえ。 一度 退くぞ! 60 00:05:09,976 --> 00:05:11,978 (アストン)くっ…。 61 00:05:11,978 --> 00:05:15,315 たかがB+級の魔獣に 何を てこずってんだよ! 62 00:05:15,315 --> 00:05:17,984 お前だって ろくに 戦えてなかったじゃねえか。 63 00:05:17,984 --> 00:05:19,986 (アストン)ああっ!? 64 00:05:19,986 --> 00:05:22,689 なあ まさかだけど ゼノスの野郎の治癒魔法が➨ 65 00:05:22,689 --> 00:05:25,025 本物だったってことはないよな? 66 00:05:25,025 --> 00:05:27,661 そんなこと あるわけねえだろ。 67 00:05:27,661 --> 00:05:30,997 だが 治癒師を雇うのは ありか…。 68 00:05:30,997 --> 00:05:34,000 ゼノスみたいな無能な貧民とは違う➨ 69 00:05:34,000 --> 00:05:36,603 腕利きの治癒師をな。 70 00:05:40,707 --> 00:05:43,677 《アストン:ここまで 十日もかかっちまった》 71 00:05:43,677 --> 00:05:47,347 ウミンとかいったな。 しっかり役に立ってくれよ。 72 00:05:47,347 --> 00:05:50,050 (ウミン)あんまり 期待しないでください。 73 00:05:50,050 --> 00:05:52,385 普段は王都で治癒師をしていて➨ 74 00:05:52,385 --> 00:05:55,388 冒険者資格は 一応 持っているだけですから。 75 00:05:55,388 --> 00:05:59,025 それにしても なぜ 無傷で倒すと評判の➨ 76 00:05:59,025 --> 00:06:01,628 ゴールデン・フェニックスが 私のような➨ 77 00:06:01,628 --> 00:06:04,297 中級治癒師のサポートを 求めるのですか? 78 00:06:04,297 --> 00:06:07,634 こっちにも色々 事情があんだよ。 79 00:06:07,634 --> 00:06:10,303 なあ… ユーマは大丈夫なのか? 80 00:06:10,303 --> 00:06:12,639 あの弓使いのお兄さんですか…。 81 00:06:12,639 --> 00:06:16,977 一命は なんとか取り留めましたが 冒険は もう…。 82 00:06:16,977 --> 00:06:20,313 ユーマは所詮 輝かしいゴールデン・フェニックスに➨ 83 00:06:20,313 --> 00:06:24,651 相応しくなかったんだ。 弓使いが 一人 減ったところで問題ない。 84 00:06:24,651 --> 00:06:27,654 ガイルが防いで 俺が削って➨ 85 00:06:27,654 --> 00:06:30,657 アンドレスの破壊魔法で仕留める。 86 00:06:30,657 --> 00:06:33,660 《フェンネル卿は 娘の誕生日プレゼントに➨ 87 00:06:33,660 --> 00:06:37,664 ファイアフォックスの毛皮を使った マフラーをご所望だ。 88 00:06:37,664 --> 00:06:41,067 貴族に取り入る この機会を逃すものか》 89 00:06:45,338 --> 00:06:49,009 この宝剣ヒュンベルで 真っ二つにしてやる。 90 00:06:49,009 --> 00:06:51,011 なに!? 91 00:06:51,011 --> 00:06:54,014 《待ち伏せか…》 92 00:06:54,014 --> 00:06:56,016 ガイル! 防護だ! 93 00:07:03,323 --> 00:07:05,292 ちっ…。 94 00:07:07,327 --> 00:07:09,296 (アンドレス)ぐあ~っ!! (ウミン)アンドレスさん! 95 00:07:09,296 --> 00:07:13,333 (アストン)防護魔法があるとはいえ 油断しすぎだ! 96 00:07:13,333 --> 00:07:17,637 《どうして当たらねえんだ… どうしてだ! 97 00:07:17,637 --> 00:07:19,973 身体の切れが悪い… どうしてだ…》 98 00:07:19,973 --> 00:07:21,975 (ウミン)ちょっと!! あ? 99 00:07:21,975 --> 00:07:24,644 アンドレスさんを ちゃんと 治療しないと危ないです! 100 00:07:24,644 --> 00:07:27,013 《アストン:どうしてだ…》 (ガイル)どうする! アストン!! 101 00:07:27,013 --> 00:07:29,015 《アストン:どうしてだ…》 (ウミン)まだ続ける気ですか!? 102 00:07:29,015 --> 00:07:30,984 どうしてだ!? 103 00:07:30,984 --> 00:07:32,986 《どうして…》 104 00:07:32,986 --> 00:07:34,988 (アストン)真面目にやってんのか!! 105 00:07:34,988 --> 00:07:37,324 (ウミン)防護魔法は かかっていましたよ! 106 00:07:37,324 --> 00:07:40,026 あれがなければ この人は即死していたはずです。 107 00:07:40,026 --> 00:07:42,662 重傷 負ってりゃ 意味ねえだろうが! 108 00:07:42,662 --> 00:07:44,998 お前も治癒師なら さっさと治せよ! 109 00:07:44,998 --> 00:07:49,336 傷の状態に合わせて術式を組んで 詠唱しなきゃいけないんです。 110 00:07:49,336 --> 00:07:52,706 応急処置はしましたが 治癒魔法陣の完備されている➨ 111 00:07:52,706 --> 00:07:54,708 治療院に急いで運ばないと。 112 00:07:54,708 --> 00:07:58,345 はあ? そんな暇はねえ。 今 ここで治せ。 113 00:07:58,345 --> 00:08:00,947 あなた 何を言っているんですか? 114 00:08:00,947 --> 00:08:03,950 この場で完治なんて 上級治癒師だって無理ですよ。 115 00:08:03,950 --> 00:08:06,286 そんなことができるとしたら➨ 116 00:08:06,286 --> 00:08:08,955 一部の特級治癒師か 聖女様くらいです。 117 00:08:08,955 --> 00:08:10,957 な…。 118 00:08:10,957 --> 00:08:14,961 《あいつを追い出してから 無傷でいられなくなった。 119 00:08:14,961 --> 00:08:16,963 まさか…》 120 00:08:16,963 --> 00:08:19,632 おい 治癒師のライセンスもないのに➨ 121 00:08:19,632 --> 00:08:23,303 特級クラスの治癒魔法が 使える奴ってのは いるのか? 122 00:08:23,303 --> 00:08:27,307 考えにくいですけど そんな人がいるんですか? 123 00:08:27,307 --> 00:08:29,676 《俺は何を言っている…。 124 00:08:29,676 --> 00:08:32,679 貧民ごときに そんな真似が できるはずがない。 125 00:08:32,679 --> 00:08:36,049 考えすぎだ。 たかが パーティの奴隷だ》 126 00:08:40,353 --> 00:08:43,656 (フェンネル卿)「貴公らに期待した 私が馬鹿だった。 127 00:08:43,656 --> 00:08:46,993 二度と私の前に 姿を見せないでくれ」。 128 00:08:46,993 --> 00:08:49,329 ちょ… ちょっと待ってください。 129 00:08:49,329 --> 00:08:51,664 直接 フェンネル卿に 弁明させてください! 130 00:08:51,664 --> 00:08:55,001 もう お嬢様の誕生日は 過ぎてしまいました。 131 00:08:55,001 --> 00:08:57,837 今更 何を 弁明するおつもりですか? 132 00:08:57,837 --> 00:09:00,273 ですから…。 アストン殿。 133 00:09:00,273 --> 00:09:02,942 フェンネル卿が お怒りになられているのは➨ 134 00:09:02,942 --> 00:09:05,945 討伐失敗だけが 原因ではありません。 135 00:09:05,945 --> 00:09:09,616 無理だと思ったら 早めに 連絡さえしてくだされば➨ 136 00:09:09,616 --> 00:09:12,619 お嬢様の誕生日を 手ぶらで迎えるという大恥を➨ 137 00:09:12,619 --> 00:09:15,288 免れることができたのです。 138 00:09:15,288 --> 00:09:19,959 《大貴族に近づく機会を前に 無理なんて言えるかよ…》 139 00:09:19,959 --> 00:09:24,297 ち… 違うんです。 裏切者が… ゼノスの野郎が邪魔を…。 140 00:09:24,297 --> 00:09:26,299 ゼノス? 141 00:09:26,299 --> 00:09:30,303 《そうだった… 貧民街出身者が パーティにいた過去を➨ 142 00:09:30,303 --> 00:09:34,307 残さないように ゼノスの名前は 一切 出していなかった…》 143 00:09:34,307 --> 00:09:36,643 い… いえ 何でもありません。 144 00:09:36,643 --> 00:09:39,646 お願いします! もう一度だけ チャンスを! 145 00:09:39,646 --> 00:09:42,982 《使いの男ごときに この俺が…》 146 00:09:42,982 --> 00:09:44,984 ハーッ…。 147 00:09:44,984 --> 00:09:47,654 メンバーも半分しか 残っていないパーティに➨ 148 00:09:47,654 --> 00:09:49,989 どんなチャンスをやれと いうのですか? 149 00:09:49,989 --> 00:09:52,659 (アストン)それは大丈夫です。 すぐに新しいメンバーが➨ 150 00:09:52,659 --> 00:09:56,663 補充される予定ですから。 次こそは期待に応えてみせます! 151 00:10:01,000 --> 00:10:04,003 おい。 あんなこと言って どうするつもりだ? 152 00:10:04,003 --> 00:10:06,339 アテなんか ねえだろ。 153 00:10:06,339 --> 00:10:10,343 心配すんなよ。 俺らのパーティには もう一人いただろ。 154 00:10:10,343 --> 00:10:13,012 (アストン)奴隷がよ。 ゼノスか? 155 00:10:13,012 --> 00:10:15,515 あいつだって戻りたいはずだ。 156 00:10:15,515 --> 00:10:18,017 俺が一声かければ 泣いて喜ぶだろう。 157 00:10:18,017 --> 00:10:20,019 さすが アストンだな! 158 00:10:20,019 --> 00:10:25,024 《ゼノスが パーティの救世主だとは 思っていないし 思いたくもない。 159 00:10:25,024 --> 00:10:29,696 だが あの頃は すべてが うまくいっていたのは確かだ。 160 00:10:29,696 --> 00:10:34,367 前のように利用して 地に落ちた名声を取り戻す。 161 00:10:34,367 --> 00:10:38,037 不死鳥は 再び蘇る》 162 00:10:38,037 --> 00:10:41,040 この俺様が 直々に迎えに行ってやる。 163 00:10:41,040 --> 00:10:43,643 感謝しろよ ゼノス。 164 00:10:45,712 --> 00:10:47,714 この後の予定は? なんもねえよ。 165 00:10:47,714 --> 00:10:49,716 いいじゃねえか。 ちょっとだけさ。 え~っ…。 166 00:10:53,086 --> 00:10:57,090 なあ ゼノスの奴 とっくに 野垂れ死んでるんじゃねえか? 167 00:10:57,090 --> 00:10:59,759 いや 生きてる可能性はある。 168 00:10:59,759 --> 00:11:02,996 あいつには手切れ金として 金貨をやったからよ。 169 00:11:02,996 --> 00:11:05,999 (アストン) 自分の慈悲深さに涙が出るぜ。 170 00:11:05,999 --> 00:11:09,002 しかし 貧民街って言っても広いぜ? 171 00:11:09,002 --> 00:11:11,004 どうやって探す? 172 00:11:11,004 --> 00:11:13,006 それには考えがある。 173 00:11:13,006 --> 00:11:17,010 亜人の三大勢力の顔役に ゼノス探しを頼めばいいんだよ。 174 00:11:17,010 --> 00:11:21,514 ああいう連中のところには 貧民街中の情報が集まるからな。 175 00:11:21,514 --> 00:11:24,517 なるほど。 さすがだな アストン。 176 00:11:26,519 --> 00:11:30,690 お頭。 この人間が 仕事の依頼をしたいらしいです。 177 00:11:30,690 --> 00:11:34,027 (ゾフィア)仕事? 私は これから➨ 178 00:11:34,027 --> 00:11:37,030 先生に会いに行くんだから 忙しいんだけどねぇ。 179 00:11:37,030 --> 00:11:41,034 《いい女だ。 俺が 貴族になったあかつきには➨ 180 00:11:41,034 --> 00:11:43,703 ハーレムに加えてやってもいい》 181 00:11:43,703 --> 00:11:46,372 俺は ゴールドクラスの冒険者パーティ➨ 182 00:11:46,372 --> 00:11:49,542 ゴールデン・フェニックスのリーダーで アストンという。 183 00:11:49,542 --> 00:11:54,380 なんだか肩書が長いねぇ。 自己紹介で日が暮れちまうよ。 184 00:11:54,380 --> 00:11:57,050 さっさと用件をいいな。 ぐっ…。 185 00:11:57,050 --> 00:12:01,321 人探しを頼みたい。 ゼノスという名前の男だ。 186 00:12:01,321 --> 00:12:04,324 二ヵ月ほど前に 貧民街に流れ着いているはずだ。 187 00:12:04,324 --> 00:12:07,660 はっはっはっはっ… あっはっはっはっ! 188 00:12:07,660 --> 00:12:09,996 ヒーッ… そうか そうか。 189 00:12:09,996 --> 00:12:14,334 あんたらが先生を 追放したって噂の馬鹿パーティかい。 190 00:12:14,334 --> 00:12:17,337 (ゾフィア)確かに 間の抜けた面をしているねぇ。 191 00:12:17,337 --> 00:12:19,672 なんだと! 192 00:12:19,672 --> 00:12:21,674 (ゾフィア)帰んな。 193 00:12:21,674 --> 00:12:24,010 あんたらが探しているお人は➨ 194 00:12:24,010 --> 00:12:26,679 あんたらごときの相手を している暇はないんだよ。 195 00:12:26,679 --> 00:12:29,682 私も これ以上 馬鹿の相手を するつもりはないよ。 196 00:12:29,682 --> 00:12:32,018 俺を一体 誰だと…。 197 00:12:32,018 --> 00:12:34,053 うっ…。 198 00:12:34,053 --> 00:12:36,689 あんたこそ 私が誰か知っているのかい? 199 00:12:36,689 --> 00:12:40,693 ちっ… 時間を無駄にしたぜ。 200 00:12:40,693 --> 00:12:43,696 どうなってんだよ アストン! 俺が知るか!! 201 00:12:45,698 --> 00:12:49,702 (リンガ)ふ~ん 貴様らが ゼノス殿を追い出したアホパーティか。 202 00:12:49,702 --> 00:12:52,372 一度 死んで便所虫に 生まれ変わったほうがいいと➨ 203 00:12:52,372 --> 00:12:54,374 リンガは思う。 204 00:12:54,374 --> 00:12:58,044 あ… あんたも ゼノスを知っているのか…。 205 00:12:58,044 --> 00:13:02,649 ゼノス殿は 便所虫に用はないと思う。 さっさと帰ったほうが身のため。 206 00:13:02,649 --> 00:13:05,652 なんだと!? やる気? くっ…。 207 00:13:05,652 --> 00:13:08,321 リンガも便所虫に用はないけど。 208 00:13:08,321 --> 00:13:10,323 くそっ…。 209 00:13:10,323 --> 00:13:13,626 どうなってんだよ!? ちっ…。 210 00:13:15,695 --> 00:13:20,366 (レーヴェ)ほう おぬしらが ゼノスを追放したゴミ共か。 211 00:13:20,366 --> 00:13:22,635 いまさら ゼノスに何の用だ? 212 00:13:24,704 --> 00:13:27,373 な… なんだと? (アストン)黙れ ガイル。 213 00:13:29,375 --> 00:13:32,378 おい もし ゼノスに ちょっかいを出したら➨ 214 00:13:32,378 --> 00:13:35,348 オーク族が黙っていないぞ。 215 00:13:35,348 --> 00:13:38,718 (ガイル)アストン…。 (アストン)何も言うな。 216 00:13:38,718 --> 00:13:42,722 《アストン:ゼノスが 亜人三大勢力の 首領から慕われている? 217 00:13:42,722 --> 00:13:46,025 そんなことが ある訳ない。 そうだ… 人違いだ。 218 00:13:46,025 --> 00:13:48,695 俺の知っているゼノスとは別人。 219 00:13:48,695 --> 00:13:52,699 あいつが実力者だったなんて そんなことが あってたまるか》 220 00:13:52,699 --> 00:13:54,701 (ガイル)お… おい アストン…。 221 00:13:54,701 --> 00:13:56,703 ああ!? 222 00:13:58,738 --> 00:14:00,640 ゼノス…。 223 00:14:00,640 --> 00:14:02,642 (ゼノス)リリ こっちだぞ。 224 00:14:02,642 --> 00:14:06,979 ゼノス 待って。 リリ なかなか道を覚えられないの。 225 00:14:06,979 --> 00:14:09,982 貧民街は 道が入り組んでいるからな。 226 00:14:09,982 --> 00:14:13,986 ゼノスは よくわかるね。 やっぱり 昔 住んでたから? 227 00:14:13,986 --> 00:14:17,323 (アストン)おい ゼノス! (リリ/ゼノス)ん? 228 00:14:17,323 --> 00:14:19,325 まさか…。 229 00:14:19,325 --> 00:14:23,329 (ゼノス)アストン… と ガイルか? ああ その通りだよ。 230 00:14:23,329 --> 00:14:26,666 しぶとく 生きてやがったようだな ゼノス。 231 00:14:26,666 --> 00:14:29,001 なんで こんなところにいるんだ? 232 00:14:29,001 --> 00:14:32,338 なんでだろうなぁ? お前に わかるか? 233 00:14:32,338 --> 00:14:36,509 いや 興味ない。 じゃあ 俺は忙しいから。 234 00:14:36,509 --> 00:14:40,680 ちょ… ちょっと待てや~っ! お前だよ お前! 235 00:14:40,680 --> 00:14:42,682 えっ? 236 00:14:42,682 --> 00:14:45,351 お前を探してたんだよ! なんで? 237 00:14:45,351 --> 00:14:49,021 喜べ。 お前を ゴールデン・フェニックスに戻してやる。 238 00:14:49,021 --> 00:14:52,024 (ゼノス)断る。 嬉しさのあまり泣くんじゃ…。 239 00:14:52,024 --> 00:14:54,026 って… はあ!? 240 00:14:54,026 --> 00:14:56,696 俺の聞き間違いか? まさか 断ると言ったのか? 241 00:14:56,696 --> 00:14:59,365 言ったけど。 (アストン)なぜだ!? 242 00:14:59,365 --> 00:15:03,302 なぜもなにも 不当な扱い受けるし ろくな報酬ないし➨ 243 00:15:03,302 --> 00:15:05,972 俺のメリット ゼロだし 普通 断るだろ。 244 00:15:05,972 --> 00:15:09,642 そういうことじゃねえ。 この俺が誘ってるんだぞ! 245 00:15:09,642 --> 00:15:13,980 まぁ どうしてもって言うなら 暇なとき クエストに➨ 246 00:15:13,980 --> 00:15:16,649 一回だけ同行するくらいなら 考えないでもないが➨ 247 00:15:16,649 --> 00:15:18,985 ちゃんと金は払えるんだろうな。 248 00:15:18,985 --> 00:15:22,989 は? お前は なにを…。 (ゼノス)一回の治療ごとに 五万ウェン。 249 00:15:22,989 --> 00:15:25,324 重傷の場合は 百万ウェン。 250 00:15:25,324 --> 00:15:28,327 防護魔法と能力強化を 使う場合は 三倍で。 251 00:15:28,327 --> 00:15:31,330 (ゼノス)言い値で払ってもらうぞ。 調子に乗るな! 252 00:15:31,330 --> 00:15:34,333 どうせ ここに 居場所なんてねえだろ。 253 00:15:34,333 --> 00:15:36,669 《ゼノス先生! 254 00:15:36,669 --> 00:15:38,671 こんちわっす。 (ゼノス)おう。 255 00:15:38,671 --> 00:15:40,673 足は どうだ? 256 00:15:40,673 --> 00:15:44,343 おかげさまで 調子ばっちりっす。 それは よかった。 257 00:15:44,343 --> 00:15:48,681 ゼノスお兄ちゃん 遊ぼう! あそこに変な人いるよ。 258 00:15:48,681 --> 00:15:52,351 よう 先生。 いつも世話になって すまんな。 259 00:15:52,351 --> 00:15:54,353 おい!! 260 00:15:54,353 --> 00:15:57,356 ゼノス このおじさん達 なんだか うるさいね。 261 00:15:57,356 --> 00:16:00,960 おじさんじゃねえ!! じゃあ 俺たちは行くか。 262 00:16:00,960 --> 00:16:04,297 お前… 本当に 戻って来る気はねえのか? 263 00:16:04,297 --> 00:16:07,300 この俺が 戻って来ていいと 言っているんだぞ! 264 00:16:07,300 --> 00:16:09,969 お前を拾ってやった お前の居場所を➨ 265 00:16:09,969 --> 00:16:11,971 与えてやった この俺が! 266 00:16:11,971 --> 00:16:13,973 悪いな アストン。 267 00:16:13,973 --> 00:16:15,975 もう 遅い。 268 00:16:17,977 --> 00:16:22,315 (アストン)俺を… 無視するな…。 269 00:16:22,315 --> 00:16:25,985 待ちやがれ! ゼノ…。 270 00:16:25,985 --> 00:16:30,323 (クリシュナ)この私の目の前で 他人に襲いかかるとは 大胆だな。 271 00:16:30,323 --> 00:16:32,658 近衛師団として見逃せんぞ。 272 00:16:32,658 --> 00:16:35,661 (ゼノス)あれ? クリシュナ。 どうして ここに? 273 00:16:35,661 --> 00:16:37,997 貴公に会いに来たのだ。 274 00:16:37,997 --> 00:16:42,168 俺の家は この辺じゃないぞ。 ふっ… 迷ったのだ。 275 00:16:42,168 --> 00:16:46,339 しかし 結局 会えたのだから 私の方向音痴に感謝だな。 276 00:16:46,339 --> 00:16:48,341 (ゼノス)開き直ったな。 277 00:16:48,341 --> 00:16:50,676 うっ… ううっ…。 278 00:16:50,676 --> 00:16:54,347 《アストン:たしか 史上最年少の副師団長…。 279 00:16:54,347 --> 00:16:57,683 なんで そんな奴が ゼノスと親しげに…。 280 00:16:57,683 --> 00:17:00,953 お前は一体 なんなんだ…》 281 00:17:00,953 --> 00:17:03,623 (クリシュナ)さあ 暴行未遂犯として➨ 282 00:17:03,623 --> 00:17:06,626 近くの詰め所に 引き渡させてもらうぞ。 283 00:17:06,626 --> 00:17:09,629 違うんだ! 俺は嫌だったのに あいつに無理やり…。 284 00:17:09,629 --> 00:17:11,664 えっ!? くっ…。 285 00:17:11,664 --> 00:17:15,334 《俺を… 俺を無視するな。 286 00:17:15,334 --> 00:17:17,303 ゼノス…》 287 00:17:19,305 --> 00:17:24,310 そういえば この前 私のところに 先生を追放したやつらが来たよ。 288 00:17:24,310 --> 00:17:27,980 リンガのところにも来た。 確かに アホ面をしていた。 289 00:17:27,980 --> 00:17:32,652 我のところにも そのゴミパーティは のこのこ やってきたな。 290 00:17:32,652 --> 00:17:35,321 散々な言われようだな。 291 00:17:35,321 --> 00:17:38,357 よからぬ雰囲気があったから 一応 部下に➨ 292 00:17:38,357 --> 00:17:42,028 足取りを追わせてたんだけど その後 居場所が掴めてないんだ。 293 00:17:42,028 --> 00:17:45,865 リンガも同じ。 ワーウルフの鼻でも さがせていない。 294 00:17:45,865 --> 00:17:49,368 それが オークの網にも 引っかかっていないのだ。 295 00:17:49,368 --> 00:17:52,672 普通に おうちに帰ったんじゃ…。 296 00:17:52,672 --> 00:17:57,009 そうならいいけど もっと 深い所に潜っていたら厄介だね。 297 00:17:57,009 --> 00:18:00,613 深いところ? (カーミラ)地下ギルドじゃ。 298 00:18:00,613 --> 00:18:02,615 地下ギルド…。 299 00:18:02,615 --> 00:18:04,951 非合法のギルドのことさ。 300 00:18:04,951 --> 00:18:08,621 我ら亜人でも 入り込まない地下の底。 301 00:18:08,621 --> 00:18:11,624 あいつらは 金次第で どんなことでもやるから➨ 302 00:18:11,624 --> 00:18:13,626 リンガは嫌いだ。 303 00:18:13,626 --> 00:18:17,630 ヤクの売買に 暗殺 復讐代行。 304 00:18:17,630 --> 00:18:20,633 あ… あの うるさいおじさんが➨ 305 00:18:20,633 --> 00:18:23,636 地下ギルドに 悪いお願いをしに行ってたら…。 306 00:18:23,636 --> 00:18:27,306 地下ギルドへの依頼は けっこうな金がいるはずだが。 307 00:18:27,306 --> 00:18:31,644 (カーミラ)ふむ。 わざわざ ゼノスを 探しに来たということは➨ 308 00:18:31,644 --> 00:18:35,314 その男は 相当 困窮しておるのかもしれんの。 309 00:18:35,314 --> 00:18:38,317 つまり それだけの元手はない。 310 00:18:38,317 --> 00:18:42,989 そ… そうなんだ。 それなら安心。 311 00:18:42,989 --> 00:18:45,658 (リリ)ゾフィアさん? いや…。 312 00:18:45,658 --> 00:18:48,694 最近 金が無くとも条件次第で➨ 313 00:18:48,694 --> 00:18:53,332 依頼を請け負う奴がいるって 噂を思い出してさ。 たしか…。 314 00:18:53,332 --> 00:18:56,035 案内人って名乗る奴だ。 315 00:18:59,005 --> 00:19:01,607 (リリ)眠れないの? あ…。 316 00:19:01,607 --> 00:19:03,943 リリ。 まだ起きていたのか。 317 00:19:03,943 --> 00:19:05,945 リリ 寝てた。 318 00:19:05,945 --> 00:19:09,281 でも 目を覚ましたら こっちが明るかったから。 319 00:19:09,281 --> 00:19:13,619 紅茶 いる? あ… 逆に眠れなくなるかな? 320 00:19:13,619 --> 00:19:16,322 いや もらおうか。 321 00:19:24,964 --> 00:19:26,966 どう? 322 00:19:26,966 --> 00:19:29,301 いつもながら うまいよ。 ありがとうな。 323 00:19:29,301 --> 00:19:31,303 ヘヘッ。 324 00:19:34,974 --> 00:19:37,309 (ゼノス)ん… なんだ? 325 00:19:37,309 --> 00:19:42,648 リリが眠れないとき ゼノスが なでなでしてくれるから お返し。 326 00:19:42,648 --> 00:19:46,318 おかげで よく眠れそうだ。 327 00:19:46,318 --> 00:19:48,320 むふ~っ。 328 00:19:48,320 --> 00:19:56,028 (寝息) 329 00:20:01,500 --> 00:20:05,337 眠れんのか? ゼノス。 お前まで どうした? 330 00:20:05,337 --> 00:20:10,009 カップが 三つ用意してあったからの。 飲むしかあるまい。 331 00:20:10,009 --> 00:20:14,680 貴様が眠れないのは 元パーティに会ったからか? 332 00:20:14,680 --> 00:20:17,349 なんだ 心配してくれるのか? 333 00:20:17,349 --> 00:20:20,019 なんだかんだ 良い奴だよな カーミラって。 334 00:20:20,019 --> 00:20:23,689 からかうでない! 別に… そういうわけではない。 335 00:20:23,689 --> 00:20:26,358 夜は暇じゃから 多少 話に付き合ってやってもいいと➨ 336 00:20:26,358 --> 00:20:29,695 気まぐれに思っただけじゃ。 悪かったよ。 337 00:20:29,695 --> 00:20:32,698 一人では飲みきれないから 付き合ってくれ。 338 00:20:32,698 --> 00:20:35,701 そう言うなら 付き合ってやらんでもないぞ。 339 00:20:38,370 --> 00:20:41,707 (ゼノス)アストン達のことは 正直 忘れていた。 340 00:20:41,707 --> 00:20:45,377 でも 色々 思い出して 一度 ぶん殴っておくんだったと➨ 341 00:20:45,377 --> 00:20:47,713 後悔しているよ。 342 00:20:47,713 --> 00:20:51,383 ただ もっと前のことを 思い出していたんだ。 343 00:20:51,383 --> 00:20:55,721 ゼノス 貴様は治癒魔法を 貧民街にいた時に➨ 344 00:20:55,721 --> 00:20:59,391 身に付けたと聞いた。 一体 どうやったのじゃ? 345 00:20:59,391 --> 00:21:03,662 遺体を生き返らせようと 思っていたら その過程でな。 346 00:21:03,662 --> 00:21:05,998 それは禁呪じゃぞ。 347 00:21:05,998 --> 00:21:09,335 ああ。 蘇生とか 子供の頃は何も知らなくて。 348 00:21:09,335 --> 00:21:12,037 師匠に後ろから殴られた。 349 00:21:14,006 --> 00:21:17,009 (カーミラ)そういえば 蘇生魔法とは異なるが➨ 350 00:21:17,009 --> 00:21:20,012 わらわの生きていた時代には 人造生命➨ 351 00:21:20,012 --> 00:21:22,681 ゴーレムを造る魔法があったのう。 352 00:21:22,681 --> 00:21:24,683 (ゼノス)三百年前か。 353 00:21:24,683 --> 00:21:28,020 人魔大戦中の まだ 魔王が生きていた時代だよな。 354 00:21:28,020 --> 00:21:31,524 (カーミラ)今は失われた 魔族の使う闇魔法じゃ。 355 00:21:31,524 --> 00:21:34,026 特殊な魔石を核に➨ 356 00:21:34,026 --> 00:21:37,363 炭素や硫黄などの材料を集めて ゴーレムは作られる。 357 00:21:37,363 --> 00:21:39,365 へぇ。 358 00:21:39,365 --> 00:21:42,368 痛みも感じず 恐怖を覚えることもない。 359 00:21:42,368 --> 00:21:47,039 ただ黙々と命令をこなすゴーレムは 実に厄介な相手じゃったのう。 360 00:21:47,039 --> 00:21:51,710 ちなみに 三百年前のカーミラって 一体 何をしていたんだ? 361 00:21:51,710 --> 00:21:55,047 そんな大昔のこと とうに忘れたわ。 362 00:21:55,047 --> 00:21:58,717 (ゼノス)お前 自分の事は話さないのな。 363 00:21:58,717 --> 00:22:01,987 さて そろそろ片づけるか。 (ごう音) 364 00:22:01,987 --> 00:22:03,989 なんだ? 365 00:22:03,989 --> 00:22:07,593 貧民街から聞こえたようじゃの。 ちょっと待っとれ。 366 00:22:11,997 --> 00:22:13,999 あっ…。 367 00:22:16,669 --> 00:22:19,338 (カーミラ)信じられん…。 368 00:22:19,338 --> 00:22:24,043 まさに今 話したゴーレムが 貧民街で暴れておる。