1 00:00:03,237 --> 00:00:06,673 (桜)こんな噂知ってますか?➡ 2 00:00:06,673 --> 00:00:09,509 とある神隠しの噂➡ 3 00:00:09,509 --> 00:00:12,846 願いをかなえる怪異の噂➡ 4 00:00:12,846 --> 00:00:15,716 呪われた赤い家の噂 5 00:00:16,683 --> 00:00:18,685 (桜)生者と死者➡ 6 00:00:18,685 --> 00:00:23,023 彼岸と此岸 境を越えて結んだ縁も➡ 7 00:00:23,023 --> 00:00:26,026 いつかは ほどけてしまうもの 8 00:00:26,026 --> 00:00:28,095 永遠に変わらないものなど 9 00:00:28,095 --> 00:00:30,864 世界のどこにもないのだから 10 00:00:36,103 --> 00:00:40,107 (國重)源家の若様が 直々のおいでとは➡ 11 00:00:40,107 --> 00:00:44,711 こたびは どういった御用向きでございましょうか 輝様 12 00:00:44,711 --> 00:00:46,713 <(茜)輝様?> 13 00:00:46,713 --> 00:00:49,550 あの 会長 この人は? 14 00:00:49,550 --> 00:00:51,551 (輝)ああ この方は➡ 15 00:00:51,551 --> 00:00:55,322 ここの神社の宮司 渚國重さん 16 00:00:56,390 --> 00:01:00,394 (輝)神社と祓い屋は 昔からつながりが深くてね➡ 17 00:01:00,394 --> 00:01:03,397 僕ら 祓い屋にとって神社っていうのは 18 00:01:03,397 --> 00:01:05,566 仲介業者みたいなものかな 19 00:01:05,566 --> 00:01:07,567 (茜)仲介… (輝)そう➡ 20 00:01:07,567 --> 00:01:11,405 安全圏から口うるさい 目の上のたんこぶともいう 21 00:01:11,405 --> 00:01:15,409 フン! 相変わらず口の減らねえ坊主だな 22 00:01:15,409 --> 00:01:19,579 てめえらの飯の種を 融通してやってるんだろうが 23 00:01:19,579 --> 00:01:22,182 ガラ悪いよね~ 24 00:01:22,182 --> 00:01:26,520 そんなに嫌なら てめえの代で キレイさっぱり縁切りでもするか? 25 00:01:26,520 --> 00:01:30,524 そんでもって 源の屋敷に 祓い屋の看板でもつけるがいい 26 00:01:30,524 --> 00:01:33,360 さぞ人が来るだろうよ 27 00:01:33,360 --> 00:01:36,430 なるほど 僕らは職を失い 28 00:01:36,430 --> 00:01:41,201 怪異祓いのできなくなったあなた方は 安全と信仰を失うと 29 00:01:41,201 --> 00:01:43,203 うっ… 30 00:01:43,203 --> 00:01:46,273 (輝)そして この町には怪異があふれ 人が死ぬ➡ 31 00:01:46,273 --> 00:01:49,042 共倒れからの大災害か 32 00:01:49,042 --> 00:01:51,545 いいですね 派手で 33 00:01:51,545 --> 00:01:53,513 やっちゃおうかな 34 00:01:54,548 --> 00:01:56,550 はあ… やめろ 35 00:01:56,550 --> 00:02:00,554 ったく てめえの言うことは冗談に聞こえん 36 00:02:00,554 --> 00:02:04,992 それで? 断絶のさなか 何しに来た 37 00:02:04,992 --> 00:02:08,328 <この人 断絶を知っているのか> 38 00:02:08,328 --> 00:02:11,832 実は この神社に… (携帯着信) 39 00:02:11,832 --> 00:02:15,836 (國重)無礼者! こういう場はマナーモードが常識だろうが! 40 00:02:15,836 --> 00:02:18,672 (輝)したと思ったんですけどね➡ 41 00:02:18,672 --> 00:02:21,675 蒼井 用件だけ聞いといてくれる?➡ 42 00:02:21,675 --> 00:02:25,012 無理そうなら持ってきて はっ? あっ 僕!? 43 00:02:25,012 --> 00:02:27,347 それで話の続きですが 44 00:02:27,347 --> 00:02:30,684 実は諸事情で 境界へ渡るすべを探しているんです 45 00:02:30,684 --> 00:02:33,186 ったく 人を雑用係だと思って… (輝)ここは かつての岬神社が… 46 00:02:33,186 --> 00:02:35,188 (カバンを開ける) 47 00:02:35,188 --> 00:02:37,958 あっ 源後輩 48 00:02:39,192 --> 00:02:41,194 もしもし… ☎(金属音) 49 00:02:41,194 --> 00:02:43,697 うわっ! 何だ 騒々しい! 50 00:02:43,697 --> 00:02:45,766 もう~ 蒼井~ 51 00:02:45,766 --> 00:02:48,368 すみません 何か 電話が変で… 52 00:02:48,368 --> 00:02:50,370 (異音がする) 53 00:02:50,370 --> 00:02:53,240 ☎(つかさ)あーかねくん えっ? 54 00:02:54,875 --> 00:02:59,246 ☎こんにちは お願い かなえてあげよっか? 55 00:03:02,315 --> 00:03:16,997 ♬~ 56 00:04:51,124 --> 00:04:53,793 あ… あっ おっ 57 00:04:53,793 --> 00:04:56,296 蒼井 今の誰から? 58 00:04:56,296 --> 00:05:00,300 (茜)源後輩から だったはずなんですけど 59 00:05:00,300 --> 00:05:02,769 光から… (湯飲みが倒れる) 60 00:05:03,803 --> 00:05:05,872 (國重)おい 茶髪の坊主➡ 61 00:05:05,872 --> 00:05:08,875 てめえ まさか呪われて… えっ? 62 00:05:08,875 --> 00:05:11,878 なぜ あの子どもから 電話がかかってくる 63 00:05:11,878 --> 00:05:14,147 てめえら 一体何をした! 64 00:05:14,147 --> 00:05:17,217 呪い それに あの子ども? 65 00:05:17,217 --> 00:05:21,221 今の電話について 何かご存じなんですか? 66 00:05:21,221 --> 00:05:23,190 あっ いや… 67 00:05:28,161 --> 00:05:30,230 はあ… 68 00:05:30,230 --> 00:05:33,900 俺がまだ権禰宜だった頃の話だ 69 00:05:35,669 --> 00:05:41,174 (國重)とある婦人が 一人の子どもを連れて この神社を訪れた➡ 70 00:05:41,174 --> 00:05:45,178 その子は誕生日に こつ然と家から姿を消し➡ 71 00:05:45,178 --> 00:05:49,683 しかし 半年以上たったある日 ひょっこり帰ってきたんだという➡ 72 00:05:49,683 --> 00:05:53,253 いわゆる 神隠しに遭った子どもだ 73 00:05:54,287 --> 00:05:57,357 《(柚木の母) 最初は もちろん喜びました》 74 00:05:57,357 --> 00:06:00,627 《もうほとんど 諦めかけていましたから》 75 00:06:03,797 --> 00:06:07,868 《(柚木の母)あの子が無事に 帰ってきてくれて 奇跡だと…➡》 76 00:06:07,868 --> 00:06:10,870 《でも 気づいてしまったんです》 《(普)アハハハ》 77 00:06:10,870 --> 00:06:13,640 《お母さ~ん!》 《うん?》 78 00:06:13,640 --> 00:06:17,477 《(柚木の母) あれは 私の子ではない➡》 79 00:06:17,477 --> 00:06:23,316 《姿こそ同じだけど 中身は全く別の何かにすり替わっている》 80 00:06:23,316 --> 00:06:25,318 《あ…》 81 00:06:25,318 --> 00:06:30,323 《どうか どうか 私の子どもを元に戻してください!》 82 00:06:30,323 --> 00:06:33,994 (國重)しかし 子どもの様子は ごく普通に見えた➡ 83 00:06:33,994 --> 00:06:37,063 何かにつかれている気配もない 《(つかさ)うん?》 84 00:06:37,063 --> 00:06:39,065 (國重)むしろ 母親の方に 《信じてー!》 85 00:06:39,065 --> 00:06:41,334 (國重)問題があるとさえ思われた 《私の子じゃないんです!》 86 00:06:41,334 --> 00:06:44,838 《落ち着いてください》 《(柚木の母)あの人も あなた達も➡》 87 00:06:44,838 --> 00:06:48,174 《どうして分からないの!》 《⚟おい 誰か お医者様を!》 88 00:06:48,174 --> 00:06:51,611 《よう 坊主 俺は渚國重》 89 00:06:51,611 --> 00:06:55,081 《お前は? 何 描いてるんだ?》 90 00:06:56,116 --> 00:06:58,952 《くにしげくん》 91 00:06:58,952 --> 00:07:01,121 《えっ?》 92 00:07:02,455 --> 00:07:06,126 《くにしげくんのお願い 明日かなうよ》 93 00:07:06,126 --> 00:07:08,628 《よかったね》 94 00:07:08,628 --> 00:07:12,465 (國重)その翌日 うちの宮司が死んだ➡ 95 00:07:12,465 --> 00:07:16,803 宮司は以前から 俺の生家を侮辱するような発言が多く➡ 96 00:07:16,803 --> 00:07:20,140 神社の金にも手をつける ろくでなし➡ 97 00:07:20,140 --> 00:07:25,712 どこぞへ消えてくれまいかと 日頃から思わずにはいられない男だった 98 00:07:27,147 --> 00:07:31,151 《くにしげくんのお願い 明日かなうよ》 99 00:07:31,151 --> 00:07:36,222 (國重)偶然だ あんなものは ただの子どものたわ言にすぎない➡ 100 00:07:36,222 --> 00:07:38,825 しかし 何年もたったのち➡ 101 00:07:38,825 --> 00:07:43,330 あの子どもと家族が死んだ 一家心中だ➡ 102 00:07:43,330 --> 00:07:47,834 以来 家に関わる者が 次々に死ぬようになった 103 00:07:47,834 --> 00:07:53,006 源家が一切の干渉を禁じ ようやく被害が止まったはずだが 104 00:07:53,006 --> 00:07:56,843 これは どういうことだ 輝! 105 00:07:56,843 --> 00:08:00,013 近くに調査へ向かっていた弟が 106 00:08:00,013 --> 00:08:02,782 どうも 中まで入ってしまったようですね 107 00:08:02,782 --> 00:08:05,118 (國重)何ということを!➡ 108 00:08:05,118 --> 00:08:07,954 ここ数年 あの家の被害は出ていなかった➡ 109 00:08:07,954 --> 00:08:12,625 それをヘタに刺激して また大勢の死者が出たらどうする!➡ 110 00:08:12,625 --> 00:08:14,894 てめえが その責を負えるのか!? 111 00:08:15,962 --> 00:08:20,467 僕の管理不行き届きですね 申し訳ありません 112 00:08:20,467 --> 00:08:23,803 申し訳ないで済むことか このたわけ者が! 113 00:08:23,803 --> 00:08:26,806 あの… でも 色々事情が… 部外者は黙っとれ! 114 00:08:26,806 --> 00:08:28,808 いっ! 115 00:08:28,808 --> 00:08:30,810 (輝)どこに行くんですか? 116 00:08:30,810 --> 00:08:34,814 源の当主に報告させてもらう 父さんに? 117 00:08:34,814 --> 00:08:37,484 あの家に関わるなど言語道断 118 00:08:37,484 --> 00:08:40,487 たまにはガキらしく 親父に説教でもしてもらえ! 119 00:08:40,487 --> 00:08:42,489 (大きな音を立てて戸を閉める) あ~! 120 00:08:42,489 --> 00:08:45,325 ちょっと話を聞い… うん? 121 00:08:45,325 --> 00:08:47,660 何だこれ 全然開かない 122 00:08:47,660 --> 00:08:50,163 障子も ビクともしない! 123 00:08:50,163 --> 00:08:53,933 閉じ込められた? どうすんですか 会長! 124 00:08:55,001 --> 00:08:57,337 源会長? 125 00:08:57,337 --> 00:09:02,842 はあ~ 何かもう 何もかも嫌になっちゃったなあ 126 00:09:02,842 --> 00:09:04,844 (茜)はい? 127 00:09:04,844 --> 00:09:06,913 (輝)岬神社って覚えてる? 128 00:09:06,913 --> 00:09:09,849 岬? え~っと➡ 129 00:09:09,849 --> 00:09:13,920 ミサキ階段 二番の境界にあるってやつですよね? 130 00:09:13,920 --> 00:09:17,190 (輝)あれって 昔に実在した神社でさ➡ 131 00:09:17,190 --> 00:09:20,026 今は ここに合祀されてるんだよね➡ 132 00:09:20,026 --> 00:09:25,698 だから 過去に岬神社が管理してた物品は 全部ここに保管されてる 133 00:09:25,698 --> 00:09:29,035 二番は空間をつかさどる七不思議 134 00:09:29,035 --> 00:09:31,104 岬神社の所蔵物の中に 135 00:09:31,104 --> 00:09:35,708 境界を渡るすべが 残されているかもしれない だから 136 00:09:35,708 --> 00:09:40,780 祓い屋の長男って立場を利用して 色々見せてもらおうと思ってたんだよ 137 00:09:40,780 --> 00:09:44,217 (茜)でも 失敗したと うん 138 00:09:44,217 --> 00:09:48,721 何か最近 何もかもうまくいかないんだよね~ 僕 139 00:09:48,721 --> 00:09:50,723 <何だこれ 愚痴か?> 140 00:09:50,723 --> 00:09:53,493 青春時代を棒に振って➡ 141 00:09:53,493 --> 00:09:57,997 家族と町の平和のために 怪異を討伐しまくってきたのに 142 00:09:57,997 --> 00:10:01,000 この間 うちの弟 何て言ったと思う? 143 00:10:01,000 --> 00:10:03,837 えっ? あっ さあ… 144 00:10:03,837 --> 00:10:05,839 《(光)兄ちゃん》 145 00:10:05,839 --> 00:10:08,842 《俺がもし 怪異になったらどうする?》 146 00:10:08,842 --> 00:10:11,511 《か…》 147 00:10:12,679 --> 00:10:14,747 (輝)最悪だよ! 148 00:10:14,747 --> 00:10:17,750 今日だって あんまりめちゃくちゃ言うと 家にも迷惑かかるから 149 00:10:17,750 --> 00:10:20,520 一応 筋 通して 礼儀正しくしようと思って 150 00:10:20,520 --> 00:10:24,023 かな~り下手に出てたのに 151 00:10:24,023 --> 00:10:26,359 渚さんは 相変わらず人の話聞かないし 152 00:10:26,359 --> 00:10:30,363 責任ったって 何年も放置してたのはそっちじゃん 153 00:10:30,363 --> 00:10:33,032 クソジジイ! (茜)こら 154 00:10:33,032 --> 00:10:38,037 意外だな あんたでも みっともなく愚痴とか言うんですね 155 00:10:38,037 --> 00:10:43,376 いつもの爽やかで完璧な生徒会長様は どこ行ったんですか? 156 00:10:43,376 --> 00:10:45,378 (輝)境界で➡ 157 00:10:45,378 --> 00:10:49,048 赤根さんに いやらしいことしてたでしょ だっ! 158 00:10:49,048 --> 00:10:52,986 あんた やっぱり わざとあのタイミングで入ってきたのかよ! 159 00:10:52,986 --> 00:10:56,055 ホント性格悪いな! 殺す! ハハハ~➡ 160 00:10:56,055 --> 00:11:01,661 そうだよ 僕は別に優しくもないし 優等生でもない➡ 161 00:11:01,661 --> 00:11:04,497 八尋さんは七番に会いたがってるし➡ 162 00:11:04,497 --> 00:11:07,834 光にも 何か目的があるみたいだけど 163 00:11:07,834 --> 00:11:12,338 僕は 赤根さんに戻ってきてほしいだけなんだよね 164 00:11:12,338 --> 00:11:16,009 あんたって もしかして…➡ 165 00:11:16,009 --> 00:11:19,679 意外と本気で アオちゃんのこと好きなんですか? 166 00:11:20,680 --> 00:11:24,017 夢があるんだよねえ (茜)夢? 167 00:11:24,017 --> 00:11:27,086 赤根さんは僕の夢に必要な人なんだよ 168 00:11:27,086 --> 00:11:29,522 (茜)何だそりゃ 169 00:11:29,522 --> 00:11:32,525 言ってる意味は全然分かんないですけど 170 00:11:32,525 --> 00:11:35,194 そろそろ しゃんとしてくださいよ! イッテ 171 00:11:35,194 --> 00:11:38,698 (茜)でないと 僕一人で アオちゃん助けに行っちゃいますよ 172 00:11:38,698 --> 00:11:41,701 蒼井 一人で? 当然 173 00:11:41,701 --> 00:11:45,205 僕は一人だろうが 諦めるとかありえないんで 174 00:11:45,205 --> 00:11:47,540 アオちゃんと再会できたら 175 00:11:47,540 --> 00:11:51,311 あんたが いかに役立たずだったか語ってやる 176 00:11:52,478 --> 00:11:55,548 フッ それは困るなあ➡ 177 00:11:55,548 --> 00:11:59,152 うん それは困る 178 00:11:59,152 --> 00:12:01,221 じゃあ そろそろ行こうか 蒼井 179 00:12:01,221 --> 00:12:03,890 うん? 行くってどこに… (輝がカバンを開ける) 180 00:12:05,491 --> 00:12:08,828 いっ!? 辛抱強く説得するつもりだったけど 181 00:12:08,828 --> 00:12:10,830 や~めた 182 00:12:10,830 --> 00:12:13,666 げっ てめえら あの部屋からどうやって… 183 00:12:13,666 --> 00:12:15,735 うわっ 何!? ち… 近っ➡ 184 00:12:15,735 --> 00:12:18,004 あっ 待て その部屋は… ⚟おやめください 輝様~! 185 00:12:18,004 --> 00:12:21,975 (爆発音) 186 00:12:23,843 --> 00:12:26,512 さあ 境界に行こう! 187 00:12:26,512 --> 00:12:28,481 神社の皆さん ごめんなさい 188 00:12:31,784 --> 00:12:34,153 <お久しぶりの八尋寧々です!> 189 00:12:35,221 --> 00:12:37,223 <私は今> 190 00:12:37,223 --> 00:12:39,726 <崖を 登っています!> 191 00:12:39,726 --> 00:12:41,728 フン! 192 00:12:41,728 --> 00:12:46,199 あっ ああ~! 193 00:12:52,338 --> 00:12:55,008 やっぱりダメかあ 194 00:12:55,008 --> 00:12:59,679 <花子くんの子孫? を連れて 赤い家から出ようとしたところで> 195 00:12:59,679 --> 00:13:02,348 <謎の何かに連れられ> 196 00:13:02,348 --> 00:13:06,185 <気がついたら ここにいたのよね> 197 00:13:06,185 --> 00:13:11,691 <赤い家にいたはずなのに どうして こんな洞窟みたいな場所に…> 198 00:13:11,691 --> 00:13:13,693 <水が張ってる> 199 00:13:13,693 --> 00:13:19,532 <けど 今は断絶してるから 境界… じゃないよね きっと> 200 00:13:19,532 --> 00:13:23,202 <私 こんな どこだかもよく分からない場所で> 201 00:13:23,202 --> 00:13:25,772 <のんびりしてる場合じゃないのに> 202 00:13:27,874 --> 00:13:31,878 花子く~ん 葵~! 203 00:13:31,878 --> 00:13:34,547 (すすり泣く声) 204 00:13:34,547 --> 00:13:36,549 <誰かいる> 205 00:13:36,549 --> 00:13:40,219 だ… 大丈夫ですか? 許せない 206 00:13:40,219 --> 00:13:42,221 許せない 許せない あの あなたも 207 00:13:42,221 --> 00:13:44,724 ここに連れてこられちゃった人? 許せない… 208 00:13:44,724 --> 00:13:47,794 よかったら一緒に… 許せない! 209 00:13:47,794 --> 00:13:50,663 ひいっ! あっ! 210 00:13:50,663 --> 00:13:54,167 許さない どうして? 211 00:13:54,167 --> 00:13:58,004 お母さん 許さない 212 00:13:58,004 --> 00:14:00,006 い… 嫌… 213 00:14:00,006 --> 00:14:02,008 お前も死ね 214 00:14:02,008 --> 00:14:04,677 (寧々が苦しむ) 215 00:14:09,015 --> 00:14:11,684 があっ! ひゃっ! あ… 216 00:14:13,019 --> 00:14:16,356 ああ~! 217 00:14:16,356 --> 00:14:19,859 よせ そんなことしたって仕方ないだろ 218 00:14:19,859 --> 00:14:24,697 うっ ううっ… 許せない 許せないの 219 00:14:24,697 --> 00:14:26,699 うん そうだな 220 00:14:26,699 --> 00:14:28,768 (女が泣く) 221 00:14:29,769 --> 00:14:31,771 <水になった?> 222 00:14:31,771 --> 00:14:33,773 い… 今のって… 223 00:14:33,773 --> 00:14:37,777 で お嬢ちゃん 誰? 224 00:14:37,777 --> 00:14:41,748 や… 八尋寧々です 225 00:14:44,550 --> 00:14:50,556 へえ~ それじゃあ お寧々ちゃん 赤い家ってとこから来たのか 226 00:14:50,556 --> 00:14:56,329 そうなんです 私はただ 家から出ようとしただけで 227 00:14:56,329 --> 00:14:58,998 何かに ここに連れてこられて 228 00:14:58,998 --> 00:15:02,335 うんうん 大変だったねえ 229 00:15:02,335 --> 00:15:08,408 あの 助けてくれた人に こんなこと聞くの失礼だと思うんですけど 230 00:15:08,408 --> 00:15:12,845 私を連れてきたのって お兄さんじゃないですよね? 231 00:15:12,845 --> 00:15:16,516 俺? いや 違うよ 232 00:15:17,917 --> 00:15:20,520 ⚟ここへ誰かを送り込めるとしたら➡ 233 00:15:20,520 --> 00:15:23,856 それこそ神様くらい かな? 234 00:15:23,856 --> 00:15:25,858 神? 235 00:15:25,858 --> 00:15:30,696 ここにいるほとんどが 誰かの願いの対価として 神に捧げられ 236 00:15:30,696 --> 00:15:32,765 ここに流れ着いたから 237 00:15:32,765 --> 00:15:35,201 お兄さんも含めてね 238 00:15:35,201 --> 00:15:37,203 あ… 239 00:15:37,203 --> 00:15:40,706 <それって スミレちゃんと同じ…> 240 00:15:40,706 --> 00:15:44,777 じゃあ あの人達は カンナギだったんですか? 241 00:15:44,777 --> 00:15:46,779 お兄さんも? 242 00:15:46,779 --> 00:15:49,782 そうだよ 俺の生きてた時代から 243 00:15:49,782 --> 00:15:52,885 もう どれくらいたったのかは知らないが 244 00:15:52,885 --> 00:15:55,655 お兄さんの村では 怪異祓いのため 245 00:15:55,655 --> 00:15:59,659 生け贄を穴に落とす風習があった➡ 246 00:15:59,659 --> 00:16:04,330 生け贄の命と引き換えに 願いをかなえてくれる神様ってやつを➡ 247 00:16:04,330 --> 00:16:06,999 皆が信じていたからな➡ 248 00:16:06,999 --> 00:16:10,503 陰気な風習も ちまちま増える地蔵も➡ 249 00:16:10,503 --> 00:16:13,506 閉塞的な村の空気も好きではなかったが➡ 250 00:16:13,506 --> 00:16:16,342 さして興味もなかった➡ 251 00:16:16,342 --> 00:16:18,845 俺は男だからね➡ 252 00:16:18,845 --> 00:16:21,347 生け贄に選ばれることはない➡ 253 00:16:21,347 --> 00:16:23,349 けれど ある日… 254 00:16:23,349 --> 00:16:25,518 《(戸が開く)》 《うん?》 255 00:16:27,019 --> 00:16:30,690 《今年はお前に決まったよ》 256 00:16:30,690 --> 00:16:34,694 本来 生け贄ってのは 年頃の娘なんだが 257 00:16:34,694 --> 00:16:36,696 捧げすぎたんだな 258 00:16:36,696 --> 00:16:39,532 村にはもう 娘がいなくてね 259 00:16:39,532 --> 00:16:42,602 穴に落とされ 沈み流れて 260 00:16:42,602 --> 00:16:45,371 気がついたら ここにいた 261 00:16:45,371 --> 00:16:50,309 初めの頃は もっと話の通じるヤツがいたんだけどな➡ 262 00:16:50,309 --> 00:16:53,145 今では皆 あのありさまだ➡ 263 00:16:53,145 --> 00:16:55,815 何とかしてやりたいが… 264 00:16:55,815 --> 00:16:59,685 俺にできることと言えば ここにいることくらいだ 265 00:17:00,653 --> 00:17:06,726 あっ あの ここは カンナギの子が流れ着く場所 なんですよね? 266 00:17:06,726 --> 00:17:08,728 ああ そうだよ 267 00:17:08,728 --> 00:17:13,666 じゃあ 私の前にもう一人 女の子が来ませんでしたか? 268 00:17:13,666 --> 00:17:16,168 こういう感じの子 髪をまとめてて 269 00:17:16,168 --> 00:17:19,672 脚が細くて ハンパないモテオーラ! 《(葵)ね~ねちゃん!》 270 00:17:19,672 --> 00:17:22,508 見てねえな そうですか 271 00:17:22,508 --> 00:17:24,844 お嬢ちゃんの一つ前といったら 272 00:17:24,844 --> 00:17:27,847 確か つかさとかいう子どもだったか 273 00:17:27,847 --> 00:17:29,916 あっ その子って! 274 00:17:29,916 --> 00:17:32,852 こういう感じに帽子かぶってたりして! 《あまね~》 275 00:17:32,852 --> 00:17:36,355 いや~ このくらいのチビ チビ!? 276 00:17:36,355 --> 00:17:40,693 <あの子 花子くんの子孫じゃなくて つかさくん?> 277 00:17:40,693 --> 00:17:42,695 <なぜか小さいけど> 278 00:17:42,695 --> 00:17:45,364 <つかさくんは ここに来たことがある> 279 00:17:45,364 --> 00:17:47,700 <でも さっき あの家にいた> 280 00:17:47,700 --> 00:17:50,703 <もしかして 自由に行き来してる?> 281 00:17:50,703 --> 00:17:52,705 <それなら私も> 282 00:17:52,705 --> 00:17:54,707 <戻れる!> 283 00:17:54,707 --> 00:17:58,044 お兄さん その子 どうやってここから出たんですか? 284 00:17:58,044 --> 00:18:01,714 う~ん 悪い 気づいたらいなくなってて 285 00:18:01,714 --> 00:18:04,717 じゃ… じゃあ それっぽい出口とか抜け道とか 286 00:18:04,717 --> 00:18:07,053 何でもいいので知りませんか? 287 00:18:07,053 --> 00:18:11,724 そうさなあ 心当たりがないこともないが 288 00:18:11,724 --> 00:18:13,793 でも あれはな~ 289 00:18:13,793 --> 00:18:15,761 お願いします! 290 00:18:16,796 --> 00:18:19,398 連れてってください… 291 00:18:19,398 --> 00:18:21,734 あ… ああ…➡ 292 00:18:21,734 --> 00:18:25,237 そこまで言うなら…➡ 293 00:18:25,237 --> 00:18:27,907 お寧々ちゃんはさ ここから出られたら➡ 294 00:18:27,907 --> 00:18:30,743 何がしたいんだ? えっ? 295 00:18:30,743 --> 00:18:34,413 深い意味はねえさ 雑談だよ 296 00:18:34,413 --> 00:18:37,750 まともに誰かと会話すんの久々だから 297 00:18:37,750 --> 00:18:41,754 何となくね え~っと そうですね 298 00:18:41,754 --> 00:18:44,090 まず 光くんと合流 299 00:18:44,090 --> 00:18:48,761 この場所のことを話して つかさくんから色々聞き出して 300 00:18:48,761 --> 00:18:52,531 それから境界に行って 葵と花子くんを見つけて 301 00:18:52,531 --> 00:18:55,368 できたら 花子くんのことを ひっぱたく… 302 00:18:55,368 --> 00:18:58,337 ⚟ほう 多忙だな 303 00:18:59,705 --> 00:19:05,378 本当は夏休み もっと楽しいこと たくさんのはずだったんです 304 00:19:05,378 --> 00:19:07,880 宿泊学習 305 00:19:07,880 --> 00:19:10,549 夜に花火とかやりたかった 306 00:19:10,549 --> 00:19:14,387 お休みに入ったら 葵と海に行ったり 307 00:19:14,387 --> 00:19:17,056 部活頑張ったりするはずで 308 00:19:18,457 --> 00:19:20,893 花子くんのバカ… 309 00:19:20,893 --> 00:19:22,895 《ヤシロ~》 310 00:19:22,895 --> 00:19:26,232 《ヤシロ ヤ~シロ!》 311 00:19:26,232 --> 00:19:30,569 私 花子くんに ヤシロって呼ばれるの好きなんです 312 00:19:30,569 --> 00:19:33,539 そう呼ぶのって花子くんだけで 313 00:19:35,074 --> 00:19:39,078 もうずっと 呼ばれてないなあ 314 00:19:39,078 --> 00:19:43,916 ほう 要は 好きな男がいるってことか 315 00:19:43,916 --> 00:19:46,919 べべ… 別にそういう… ⚟いいって 316 00:19:46,919 --> 00:19:51,090 ほら もうすぐだぞ あのあの お兄さんは? 317 00:19:51,090 --> 00:19:55,528 ここから出たりはしないんですか? よかったら 私と一緒に… 318 00:19:55,528 --> 00:19:58,531 う~ん そうだな 319 00:19:58,531 --> 00:20:01,534 お兄さんも外に出たいよ 320 00:20:01,534 --> 00:20:05,371 久々に空が見たい 空… 321 00:20:05,371 --> 00:20:07,440 とはいえ無理な話だ 322 00:20:07,440 --> 00:20:10,376 お兄さん達は もう手遅れだから 323 00:20:10,376 --> 00:20:12,378 あ… あの! うん? 324 00:20:12,378 --> 00:20:15,381 私に何かできることありますか? 325 00:20:15,381 --> 00:20:20,719 お兄さん すっごく親切で ここまで助けてもらったから お礼がしたくて 326 00:20:20,719 --> 00:20:23,055 ⚟いいのかい? もちろん 327 00:20:23,055 --> 00:20:25,391 う~ん じゃあ… 328 00:20:25,391 --> 00:20:27,860 えっ お兄さん? 329 00:20:28,894 --> 00:20:31,897 ここにいてくれよ えっ? 330 00:20:31,897 --> 00:20:36,569 長くここにいると 次第に自我がとけていくんだ 331 00:20:36,569 --> 00:20:39,572 そうして 怨念の塊になる➡ 332 00:20:39,572 --> 00:20:42,641 一人 また一人…➡ 333 00:20:42,641 --> 00:20:45,411 次は俺の番だ あ… 334 00:20:45,411 --> 00:20:50,349 お寧々ちゃん 俺はな 一人でとけていくのは嫌なんだ 335 00:20:50,349 --> 00:20:54,019 だから そばにいてくれよ い… 痛い… 336 00:20:54,019 --> 00:20:57,690 俺を哀れんでるんだろう? なら… 337 00:21:02,528 --> 00:21:04,530 うん? 338 00:21:04,530 --> 00:21:08,033 ビビってやんの なっ! 339 00:21:08,033 --> 00:21:12,705 ウソだよ 礼なら今の愉快な顔で十分だ 340 00:21:12,705 --> 00:21:16,542 俺は親切なお兄さん らしいからな 341 00:21:16,542 --> 00:21:19,545 ありがとう えっと 342 00:21:19,545 --> 00:21:22,314 そういえば 名前… 343 00:21:25,384 --> 00:21:27,353 カタクリ 344 00:21:30,723 --> 00:21:35,194 ほ~ら着いたぞ えっ どこですか? 345 00:21:37,563 --> 00:21:39,565 あ~ 346 00:21:39,565 --> 00:21:43,636 期待させて悪い 俺は ここしか知らないんだ 347 00:21:43,636 --> 00:21:46,906 大丈夫です だって 私… あ? 348 00:21:46,906 --> 00:21:48,874 おっ? 349 00:21:51,844 --> 00:21:54,713 さよなら お寧々ちゃん 350 00:21:55,848 --> 00:21:58,017 (カタクリ)達者でな 351 00:22:04,857 --> 00:22:06,859 <分からねえ> 352 00:22:06,859 --> 00:22:08,861 《俺の願いは》 353 00:22:08,861 --> 00:22:12,364 《もうかなえちゃったんだよ こーくん》 354 00:22:12,364 --> 00:22:14,700 <って こいつ言ってたけど> 355 00:22:14,700 --> 00:22:18,370 <願いの代わりに 閉じ込められてるってことか?> 356 00:22:18,370 --> 00:22:20,372 <誰が 何で んなこと…> (物音) 357 00:22:20,372 --> 00:22:23,442 うん? うん? 何の音だ? 358 00:22:23,442 --> 00:22:25,711 (水道が詰まっている) 359 00:22:25,711 --> 00:22:27,780 あ… あれか 360 00:22:27,780 --> 00:22:31,150 何だ? 水道に何か詰まって… 361 00:22:33,052 --> 00:22:35,554 ぎゃ~! うっ 362 00:22:35,554 --> 00:22:37,523 なっ… 363 00:22:40,893 --> 00:22:42,962 きゅ~ せ… 先輩!? 364 00:22:42,962 --> 00:22:45,130 うん!? 365 00:22:46,565 --> 00:23:01,247 ♬~ 366 00:23:50,729 --> 00:23:52,698 次回⤵️ 367 00:23:54,500 --> 00:23:56,468 (もっけ)あんずあめ くれ