1 00:00:35,135 --> 00:00:38,472 (桜)こんな噂知ってますか?➡ 2 00:00:38,472 --> 00:00:41,308 とある神隠しの噂➡ 3 00:00:41,308 --> 00:00:44,645 願いをかなえる怪異の噂➡ 4 00:00:44,645 --> 00:00:47,547 呪われた赤い家の噂 5 00:00:48,482 --> 00:00:50,484 (桜)生者と死者➡ 6 00:00:50,484 --> 00:00:54,821 彼岸と此岸 境を越えて結んだ縁も➡ 7 00:00:54,821 --> 00:00:57,824 いつかは ほどけてしまうもの 8 00:00:57,824 --> 00:00:59,993 永遠に変わらないものなど 9 00:00:59,993 --> 00:01:02,796 世界のどこにもないのだから 10 00:01:08,001 --> 00:01:12,005 (國重)源家の若様が 直々のおいでとは➡ 11 00:01:12,005 --> 00:01:16,510 こたびは どういった御用向きでございましょうか 輝様 12 00:01:16,510 --> 00:01:18,512 <(茜)輝様?> 13 00:01:18,512 --> 00:01:21,348 あの 会長 この人は? 14 00:01:21,348 --> 00:01:23,350 (輝)ああ この方は➡ 15 00:01:23,350 --> 00:01:27,154 ここの神社の宮司 渚國重さん 16 00:01:28,188 --> 00:01:32,292 (輝)神社と祓い屋は 昔からつながりが深くてね➡ 17 00:01:32,292 --> 00:01:35,295 僕ら 祓い屋にとって神社っていうのは 18 00:01:35,295 --> 00:01:37,464 仲介業者みたいなものかな 19 00:01:37,464 --> 00:01:39,466 (茜)仲介… (輝)そう➡ 20 00:01:39,466 --> 00:01:43,303 安全圏から口うるさい 目の上のたんこぶともいう 21 00:01:43,303 --> 00:01:47,307 フン! 相変わらず口の減らねえ坊主だな 22 00:01:47,307 --> 00:01:51,478 てめえらの飯の種を 融通してやってるんだろうが 23 00:01:51,478 --> 00:01:53,981 ガラ悪いよね~ 24 00:01:53,981 --> 00:01:58,318 そんなに嫌なら てめえの代で キレイさっぱり縁切りでもするか? 25 00:01:58,318 --> 00:02:02,322 そんでもって 源の屋敷に 祓い屋の看板でもつけるがいい 26 00:02:02,322 --> 00:02:05,158 さぞ人が来るだろうよ 27 00:02:05,158 --> 00:02:08,328 なるほど 僕らは職を失い 28 00:02:08,328 --> 00:02:12,100 怪異祓いのできなくなったあなた方は 安全と信仰を失うと 29 00:02:12,100 --> 00:02:15,002 うっ… 30 00:02:15,002 --> 00:02:18,171 (輝)そして この町には怪異があふれ 人が死ぬ➡ 31 00:02:18,171 --> 00:02:20,841 共倒れからの大災害か 32 00:02:20,841 --> 00:02:23,343 いいですね 派手で 33 00:02:23,343 --> 00:02:25,345 やっちゃおうかな 34 00:02:26,346 --> 00:02:28,348 はあ… やめろ 35 00:02:28,348 --> 00:02:32,452 ったく てめえの言うことは冗談に聞こえん 36 00:02:32,452 --> 00:02:36,790 それで? 断絶のさなか 何しに来た 37 00:02:36,790 --> 00:02:40,127 <この人 断絶を知っているのか> 38 00:02:40,127 --> 00:02:43,630 実は この神社に… (携帯着信) 39 00:02:43,630 --> 00:02:47,634 (國重)無礼者! こういう場はマナーモードが常識だろうが! 40 00:02:47,634 --> 00:02:50,470 (輝)したと思ったんですけどね➡ 41 00:02:50,470 --> 00:02:53,473 蒼井 用件だけ聞いといてくれる?➡ 42 00:02:53,473 --> 00:02:56,810 無理そうなら持ってきて はっ? あっ 僕!? 43 00:02:56,810 --> 00:02:59,146 それで話の続きですが 44 00:02:59,146 --> 00:03:02,482 実は諸事情で 境界へ渡るすべを探しているんです 45 00:03:02,482 --> 00:03:04,985 ったく 人を雑用係だと思って… (輝)ここは かつての岬神社が… 46 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 (カバンを開ける) 47 00:03:06,987 --> 00:03:09,790 あっ 源後輩 48 00:03:10,991 --> 00:03:12,993 もしもし… ☎(金属音) 49 00:03:12,993 --> 00:03:15,495 うわっ! 何だ 騒々しい! 50 00:03:15,495 --> 00:03:17,664 もう~ 蒼井~ 51 00:03:17,664 --> 00:03:20,167 すみません 何か 電話が変で… 52 00:03:20,167 --> 00:03:22,169 (異音がする) 53 00:03:22,169 --> 00:03:25,072 ☎(つかさ)あーかねくん えっ? 54 00:03:26,673 --> 00:03:31,078 ☎こんにちは お願い かなえてあげよっか? 55 00:03:34,114 --> 00:03:48,028 ♬~ 56 00:05:22,989 --> 00:05:25,659 あ… あっ おっ 57 00:05:25,659 --> 00:05:28,161 蒼井 今の誰から? 58 00:05:28,161 --> 00:05:32,098 (茜)源後輩から だったはずなんですけど 59 00:05:32,098 --> 00:05:34,601 光から… (湯飲みが倒れる) 60 00:05:35,602 --> 00:05:37,771 (國重)おい 茶髪の坊主➡ 61 00:05:37,771 --> 00:05:40,774 てめえ まさか呪われて… えっ? 62 00:05:40,774 --> 00:05:43,777 なぜ あの子どもから 電話がかかってくる 63 00:05:43,777 --> 00:05:45,946 てめえら 一体何をした! 64 00:05:45,946 --> 00:05:49,115 呪い それに あの子ども? 65 00:05:49,115 --> 00:05:53,119 今の電話について 何かご存じなんですか? 66 00:05:53,119 --> 00:05:55,121 あっ いや… 67 00:05:59,960 --> 00:06:02,128 はあ… 68 00:06:02,128 --> 00:06:05,832 俺がまだ権禰宜だった頃の話だ 69 00:06:07,467 --> 00:06:12,973 (國重)とある婦人が 一人の子どもを連れて この神社を訪れた➡ 70 00:06:12,973 --> 00:06:16,977 その子は誕生日に こつ然と家から姿を消し➡ 71 00:06:16,977 --> 00:06:21,481 しかし 半年以上たったある日 ひょっこり帰ってきたんだという➡ 72 00:06:21,481 --> 00:06:25,085 いわゆる 神隠しに遭った子どもだ 73 00:06:26,152 --> 00:06:29,322 《(柚木の母) 最初は もちろん喜びました》 74 00:06:29,322 --> 00:06:32,626 《もうほとんど 諦めかけていましたから》 75 00:06:35,595 --> 00:06:39,766 《(柚木の母)あの子が無事に 帰ってきてくれて 奇跡だと…➡》 76 00:06:39,766 --> 00:06:42,769 《でも 気づいてしまったんです》 《(普)アハハハ》 77 00:06:42,769 --> 00:06:45,438 《お母さ~ん!》 《うん?》 78 00:06:45,438 --> 00:06:49,276 《(柚木の母) あれは 私の子ではない➡》 79 00:06:49,276 --> 00:06:55,115 《姿こそ同じだけど 中身は全く別の何かにすり替わっている》 80 00:06:55,115 --> 00:06:57,117 《あ…》 81 00:06:57,117 --> 00:07:02,122 《どうか どうか 私の子どもを元に戻してください!》 82 00:07:02,122 --> 00:07:05,792 (國重)しかし 子どもの様子は ごく普通に見えた➡ 83 00:07:05,792 --> 00:07:08,962 何かにつかれている気配もない 《(つかさ)うん?》 84 00:07:08,962 --> 00:07:10,964 (國重)むしろ 母親の方に 《信じてー!》 85 00:07:10,964 --> 00:07:13,133 (國重)問題があるとさえ思われた 《私の子じゃないんです!》 86 00:07:13,133 --> 00:07:16,636 《落ち着いてください》 《(柚木の母)あの人も あなた達も➡》 87 00:07:16,636 --> 00:07:19,973 《どうして分からないの!》 《⚟おい 誰か お医者様を!》 88 00:07:19,973 --> 00:07:23,476 《よう 坊主 俺は渚國重》 89 00:07:23,476 --> 00:07:26,980 《お前は? 何 描いてるんだ?》 90 00:07:27,981 --> 00:07:30,817 《くにしげくん》 91 00:07:30,817 --> 00:07:33,019 《えっ?》 92 00:07:34,254 --> 00:07:37,924 《くにしげくんのお願い 明日かなうよ》 93 00:07:37,924 --> 00:07:40,427 《よかったね》 94 00:07:40,427 --> 00:07:44,264 (國重)その翌日 うちの宮司が死んだ➡ 95 00:07:44,264 --> 00:07:48,601 宮司は以前から 俺の生家を侮辱するような発言が多く➡ 96 00:07:48,601 --> 00:07:51,938 神社の金にも手をつける ろくでなし➡ 97 00:07:51,938 --> 00:07:57,544 どこぞへ消えてくれまいかと 日頃から思わずにはいられない男だった 98 00:07:58,945 --> 00:08:02,949 《くにしげくんのお願い 明日かなうよ》 99 00:08:02,949 --> 00:08:08,121 (國重)偶然だ あんなものは ただの子どものたわ言にすぎない➡ 100 00:08:08,121 --> 00:08:10,623 しかし 何年もたったのち➡ 101 00:08:10,623 --> 00:08:15,128 あの子どもと家族が死んだ 一家心中だ➡ 102 00:08:15,128 --> 00:08:19,632 以来 家に関わる者が 次々に死ぬようになった 103 00:08:19,632 --> 00:08:24,971 源家が一切の干渉を禁じ ようやく被害が止まったはずだが 104 00:08:24,971 --> 00:08:28,808 これは どういうことだ 輝! 105 00:08:28,808 --> 00:08:31,911 近くに調査へ向かっていた弟が 106 00:08:31,911 --> 00:08:34,581 どうも 中まで入ってしまったようですね 107 00:08:34,581 --> 00:08:36,916 (國重)何ということを!➡ 108 00:08:36,916 --> 00:08:39,753 ここ数年 あの家の被害は出ていなかった➡ 109 00:08:39,753 --> 00:08:44,424 それをヘタに刺激して また大勢の死者が出たらどうする!➡ 110 00:08:44,424 --> 00:08:46,726 てめえが その責を負えるのか!? 111 00:08:47,761 --> 00:08:52,265 僕の管理不行き届きですね 申し訳ありません 112 00:08:52,265 --> 00:08:55,602 申し訳ないで済むことか このたわけ者が! 113 00:08:55,602 --> 00:08:58,605 あの… でも 色々事情が… 部外者は黙っとれ! 114 00:08:58,605 --> 00:09:00,607 いっ! 115 00:09:00,607 --> 00:09:02,609 (輝)どこに行くんですか? 116 00:09:02,609 --> 00:09:06,613 源の当主に報告させてもらう 父さんに? 117 00:09:06,613 --> 00:09:09,282 あの家に関わるなど言語道断 118 00:09:09,282 --> 00:09:12,285 たまにはガキらしく 親父に説教でもしてもらえ! 119 00:09:12,285 --> 00:09:14,287 (大きな音を立てて戸を閉める) あ~! 120 00:09:14,287 --> 00:09:17,123 ちょっと話を聞い… うん? 121 00:09:17,123 --> 00:09:19,459 何だこれ 全然開かない 122 00:09:19,459 --> 00:09:21,961 障子も ビクともしない! 123 00:09:21,961 --> 00:09:25,765 閉じ込められた? どうすんですか 会長! 124 00:09:26,800 --> 00:09:29,135 源会長? 125 00:09:29,135 --> 00:09:34,574 はあ~ 何かもう 何もかも嫌になっちゃったなあ 126 00:09:34,574 --> 00:09:36,576 (茜)はい? 127 00:09:36,576 --> 00:09:38,745 (輝)岬神社って覚えてる? 128 00:09:38,745 --> 00:09:41,581 岬? え~っと➡ 129 00:09:41,581 --> 00:09:45,752 ミサキ階段 二番の境界にあるってやつですよね? 130 00:09:45,752 --> 00:09:48,922 (輝)あれって 昔に実在した神社でさ➡ 131 00:09:48,922 --> 00:09:51,758 今は ここに合祀されてるんだよね➡ 132 00:09:51,758 --> 00:09:57,430 だから 過去に岬神社が管理してた物品は 全部ここに保管されてる 133 00:09:57,430 --> 00:10:00,767 二番は空間をつかさどる七不思議 134 00:10:00,767 --> 00:10:02,936 岬神社の所蔵物の中に 135 00:10:02,936 --> 00:10:07,440 境界を渡るすべが 残されているかもしれない だから 136 00:10:07,440 --> 00:10:12,612 祓い屋の長男って立場を利用して 色々見せてもらおうと思ってたんだよ 137 00:10:12,612 --> 00:10:15,949 (茜)でも 失敗したと うん 138 00:10:15,949 --> 00:10:20,453 何か最近 何もかもうまくいかないんだよね~ 僕 139 00:10:20,453 --> 00:10:22,622 <何だこれ 愚痴か?> 140 00:10:22,622 --> 00:10:25,291 青春時代を棒に振って➡ 141 00:10:25,291 --> 00:10:29,796 家族と町の平和のために 怪異を討伐しまくってきたのに 142 00:10:29,796 --> 00:10:32,799 この間 うちの弟 何て言ったと思う? 143 00:10:32,799 --> 00:10:35,635 えっ? あっ さあ… 144 00:10:35,635 --> 00:10:37,637 《(光)兄ちゃん》 145 00:10:37,637 --> 00:10:40,640 《俺がもし 怪異になったらどうする?》 146 00:10:40,640 --> 00:10:43,343 《か…》 147 00:10:44,477 --> 00:10:46,646 (輝)最悪だよ! 148 00:10:46,646 --> 00:10:49,649 今日だって あんまりめちゃくちゃ言うと 家にも迷惑かかるから 149 00:10:49,649 --> 00:10:52,318 一応 筋 通して 礼儀正しくしようと思って 150 00:10:52,318 --> 00:10:55,822 かな~り下手に出てたのに 151 00:10:55,822 --> 00:10:58,158 渚さんは 相変わらず人の話聞かないし 152 00:10:58,158 --> 00:11:02,162 責任ったって 何年も放置してたのはそっちじゃん 153 00:11:02,162 --> 00:11:04,831 クソジジイ! (茜)こら 154 00:11:04,831 --> 00:11:09,836 意外だな あんたでも みっともなく愚痴とか言うんですね 155 00:11:09,836 --> 00:11:15,174 いつもの爽やかで完璧な生徒会長様は どこ行ったんですか? 156 00:11:15,174 --> 00:11:17,177 (輝)境界で➡ 157 00:11:17,177 --> 00:11:20,847 赤根さんに いやらしいことしてたでしょ だっ! 158 00:11:20,847 --> 00:11:24,851 あんた やっぱり わざとあのタイミングで入ってきたのかよ! 159 00:11:24,851 --> 00:11:28,021 ホント性格悪いな! 殺す! ハハハ~➡ 160 00:11:28,021 --> 00:11:33,459 そうだよ 僕は別に優しくもないし 優等生でもない➡ 161 00:11:33,459 --> 00:11:36,296 八尋さんは七番に会いたがってるし➡ 162 00:11:36,296 --> 00:11:39,632 光にも 何か目的があるみたいだけど 163 00:11:39,632 --> 00:11:44,137 僕は 赤根さんに戻ってきてほしいだけなんだよね 164 00:11:44,137 --> 00:11:47,807 あんたって もしかして…➡ 165 00:11:47,807 --> 00:11:51,511 意外と本気で アオちゃんのこと好きなんですか? 166 00:11:52,478 --> 00:11:55,815 夢があるんだよねえ (茜)夢? 167 00:11:55,815 --> 00:11:58,985 赤根さんは僕の夢に必要な人なんだよ 168 00:11:58,985 --> 00:12:01,321 (茜)何だそりゃ 169 00:12:01,321 --> 00:12:04,324 言ってる意味は全然分かんないですけど 170 00:12:04,324 --> 00:12:06,993 そろそろ しゃんとしてくださいよ! イッテ 171 00:12:06,993 --> 00:12:10,496 (茜)でないと 僕一人で アオちゃん助けに行っちゃいますよ 172 00:12:10,496 --> 00:12:13,499 蒼井 一人で? 当然 173 00:12:13,499 --> 00:12:17,003 僕は一人だろうが 諦めるとかありえないんで 174 00:12:17,003 --> 00:12:19,339 アオちゃんと再会できたら 175 00:12:19,339 --> 00:12:23,142 あんたが いかに役立たずだったか語ってやる 176 00:12:24,344 --> 00:12:27,513 フッ それは困るなあ➡ 177 00:12:27,513 --> 00:12:31,017 うん それは困る 178 00:12:31,017 --> 00:12:33,119 じゃあ そろそろ行こうか 蒼井 179 00:12:33,119 --> 00:12:35,822 うん? 行くってどこに… (輝がカバンを開ける) 180 00:12:37,290 --> 00:12:40,627 いっ!? 辛抱強く説得するつもりだったけど 181 00:12:40,627 --> 00:12:42,629 や~めた 182 00:12:42,629 --> 00:12:45,465 げっ てめえら あの部屋からどうやって… 183 00:12:45,465 --> 00:12:47,634 うわっ 何!? ち… 近っ➡ 184 00:12:47,634 --> 00:12:49,802 あっ 待て その部屋は… ⚟おやめください 輝様~! 185 00:12:49,802 --> 00:12:53,806 (爆発音) 186 00:12:55,642 --> 00:12:58,311 さあ 境界に行こう! 187 00:12:58,311 --> 00:13:01,514 神社の皆さん ごめんなさい 188 00:13:03,650 --> 00:13:06,052 <お久しぶりの八尋寧々です!> 189 00:13:06,986 --> 00:13:08,988 <私は今> 190 00:13:08,988 --> 00:13:11,491 <崖を 登っています!> 191 00:13:11,491 --> 00:13:13,493 フン! 192 00:13:13,493 --> 00:13:17,997 あっ ああ~! 193 00:13:24,170 --> 00:13:26,839 やっぱりダメかあ 194 00:13:26,839 --> 00:13:31,511 <花子くんの子孫? を連れて 赤い家から出ようとしたところで> 195 00:13:31,511 --> 00:13:34,113 <謎の何かに連れられ> 196 00:13:34,113 --> 00:13:37,950 <気がついたら ここにいたのよね> 197 00:13:37,950 --> 00:13:43,456 <赤い家にいたはずなのに どうして こんな洞窟みたいな場所に…> 198 00:13:43,456 --> 00:13:45,458 <水が張ってる> 199 00:13:45,458 --> 00:13:51,297 <けど 今は断絶してるから 境界… じゃないよね きっと> 200 00:13:51,297 --> 00:13:54,967 <私 こんな どこだかもよく分からない場所で> 201 00:13:54,967 --> 00:13:57,570 <のんびりしてる場合じゃないのに> 202 00:13:59,639 --> 00:14:03,643 花子く~ん 葵~! 203 00:14:03,643 --> 00:14:06,312 (すすり泣く声) 204 00:14:06,312 --> 00:14:08,314 <誰かいる> 205 00:14:08,314 --> 00:14:11,984 だ… 大丈夫ですか? 許せない 206 00:14:11,984 --> 00:14:13,986 許せない 許せない あの あなたも 207 00:14:13,986 --> 00:14:16,489 ここに連れてこられちゃった人? 許せない… 208 00:14:16,489 --> 00:14:19,659 よかったら一緒に… 許せない! 209 00:14:19,659 --> 00:14:22,495 ひいっ! あっ! 210 00:14:22,495 --> 00:14:25,998 許さない どうして? 211 00:14:25,998 --> 00:14:29,836 お母さん 許さない 212 00:14:29,836 --> 00:14:31,838 い… 嫌… 213 00:14:31,838 --> 00:14:33,773 お前も死ね 214 00:14:33,773 --> 00:14:36,476 (寧々が苦しむ) 215 00:14:40,780 --> 00:14:43,483 があっ! ひゃっ! あ… 216 00:14:44,784 --> 00:14:48,121 ああ~! 217 00:14:48,121 --> 00:14:51,624 よせ そんなことしたって仕方ないだろ 218 00:14:51,624 --> 00:14:56,462 うっ ううっ… 許せない 許せないの 219 00:14:56,462 --> 00:14:58,464 うん そうだな 220 00:14:58,464 --> 00:15:00,566 (女が泣く) 221 00:15:01,634 --> 00:15:03,636 <水になった?> 222 00:15:03,636 --> 00:15:05,638 い… 今のって… 223 00:15:05,638 --> 00:15:09,642 で お嬢ちゃん 誰? 224 00:15:09,642 --> 00:15:13,646 や… 八尋寧々です 225 00:15:16,315 --> 00:15:22,488 へえ~ それじゃあ お寧々ちゃん 赤い家ってとこから来たのか 226 00:15:22,488 --> 00:15:28,161 そうなんです 私はただ 家から出ようとしただけで 227 00:15:28,161 --> 00:15:30,830 何かに ここに連れてこられて 228 00:15:30,830 --> 00:15:34,100 うんうん 大変だったねえ 229 00:15:34,100 --> 00:15:40,273 あの 助けてくれた人に こんなこと聞くの失礼だと思うんですけど 230 00:15:40,273 --> 00:15:44,610 私を連れてきたのって お兄さんじゃないですよね? 231 00:15:44,610 --> 00:15:48,314 俺? いや 違うよ 232 00:15:49,782 --> 00:15:52,285 ⚟ここへ誰かを送り込めるとしたら➡ 233 00:15:52,285 --> 00:15:55,621 それこそ神様くらい かな? 234 00:15:55,621 --> 00:15:57,623 神? 235 00:15:57,623 --> 00:16:02,462 ここにいるほとんどが 誰かの願いの対価として 神に捧げられ 236 00:16:02,462 --> 00:16:04,630 ここに流れ着いたから 237 00:16:04,630 --> 00:16:06,966 お兄さんも含めてね 238 00:16:06,966 --> 00:16:08,968 あ… 239 00:16:08,968 --> 00:16:12,471 <それって スミレちゃんと同じ…> 240 00:16:12,471 --> 00:16:16,642 じゃあ あの人達は カンナギだったんですか? 241 00:16:16,642 --> 00:16:18,644 お兄さんも? 242 00:16:18,644 --> 00:16:21,647 そうだよ 俺の生きてた時代から 243 00:16:21,647 --> 00:16:24,817 もう どれくらいたったのかは知らないが 244 00:16:24,817 --> 00:16:27,486 お兄さんの村では 怪異祓いのため 245 00:16:27,486 --> 00:16:31,490 生け贄を穴に落とす風習があった➡ 246 00:16:31,490 --> 00:16:36,095 生け贄の命と引き換えに 願いをかなえてくれる神様ってやつを➡ 247 00:16:36,095 --> 00:16:38,764 皆が信じていたからな➡ 248 00:16:38,764 --> 00:16:42,268 陰気な風習も ちまちま増える地蔵も➡ 249 00:16:42,268 --> 00:16:45,271 閉塞的な村の空気も好きではなかったが➡ 250 00:16:45,271 --> 00:16:48,107 さして興味もなかった➡ 251 00:16:48,107 --> 00:16:50,610 俺は男だからね➡ 252 00:16:50,610 --> 00:16:53,112 生け贄に選ばれることはない➡ 253 00:16:53,112 --> 00:16:55,114 けれど ある日… 254 00:16:55,114 --> 00:16:57,316 《(戸が開く)》 《うん?》 255 00:16:58,784 --> 00:17:02,455 《今年はお前に決まったよ》 256 00:17:02,455 --> 00:17:06,459 本来 生け贄ってのは 年頃の娘なんだが 257 00:17:06,459 --> 00:17:08,461 捧げすぎたんだな 258 00:17:08,461 --> 00:17:11,297 村にはもう 娘がいなくてね 259 00:17:11,297 --> 00:17:14,467 穴に落とされ 沈み流れて 260 00:17:14,467 --> 00:17:17,136 気がついたら ここにいた 261 00:17:17,136 --> 00:17:22,141 初めの頃は もっと話の通じるヤツがいたんだけどな➡ 262 00:17:22,141 --> 00:17:24,977 今では皆 あのありさまだ➡ 263 00:17:24,977 --> 00:17:27,647 何とかしてやりたいが… 264 00:17:27,647 --> 00:17:31,551 俺にできることと言えば ここにいることくらいだ 265 00:17:32,418 --> 00:17:38,591 あっ あの ここは カンナギの子が流れ着く場所 なんですよね? 266 00:17:38,591 --> 00:17:40,593 ああ そうだよ 267 00:17:40,593 --> 00:17:45,431 じゃあ 私の前にもう一人 女の子が来ませんでしたか? 268 00:17:45,431 --> 00:17:47,934 こういう感じの子 髪をまとめてて 269 00:17:47,934 --> 00:17:51,437 脚が細くて ハンパないモテオーラ! 《(葵)ね~ねちゃん!》 270 00:17:51,437 --> 00:17:54,273 見てねえな そうですか 271 00:17:54,273 --> 00:17:56,609 お嬢ちゃんの一つ前といったら 272 00:17:56,609 --> 00:17:59,612 確か つかさとかいう子どもだったか 273 00:17:59,612 --> 00:18:01,781 あっ その子って! 274 00:18:01,781 --> 00:18:04,617 こういう感じに帽子かぶってたりして! 《あまね~》 275 00:18:04,617 --> 00:18:08,120 いや~ このくらいのチビ チビ!? 276 00:18:08,120 --> 00:18:12,458 <あの子 花子くんの子孫じゃなくて つかさくん?> 277 00:18:12,458 --> 00:18:14,460 <なぜか小さいけど> 278 00:18:14,460 --> 00:18:17,129 <つかさくんは ここに来たことがある> 279 00:18:17,129 --> 00:18:19,465 <でも さっき あの家にいた> 280 00:18:19,465 --> 00:18:22,468 <もしかして 自由に行き来してる?> 281 00:18:22,468 --> 00:18:24,470 <それなら私も> 282 00:18:24,470 --> 00:18:26,472 <戻れる!> 283 00:18:26,472 --> 00:18:29,809 お兄さん その子 どうやってここから出たんですか? 284 00:18:29,809 --> 00:18:33,412 う~ん 悪い 気づいたらいなくなってて 285 00:18:33,412 --> 00:18:36,415 じゃ… じゃあ それっぽい出口とか抜け道とか 286 00:18:36,415 --> 00:18:38,751 何でもいいので知りませんか? 287 00:18:38,751 --> 00:18:43,422 そうさなあ 心当たりがないこともないが 288 00:18:43,422 --> 00:18:45,591 でも あれはな~ 289 00:18:45,591 --> 00:18:47,593 お願いします! 290 00:18:48,594 --> 00:18:51,097 連れてってください… 291 00:18:51,097 --> 00:18:53,432 あ… ああ…➡ 292 00:18:53,432 --> 00:18:56,936 そこまで言うなら…➡ 293 00:18:56,936 --> 00:18:59,605 お寧々ちゃんはさ ここから出られたら➡ 294 00:18:59,605 --> 00:19:02,441 何がしたいんだ? えっ? 295 00:19:02,441 --> 00:19:06,112 深い意味はねえさ 雑談だよ 296 00:19:06,112 --> 00:19:09,448 まともに誰かと会話すんの久々だから 297 00:19:09,448 --> 00:19:13,452 何となくね え~っと そうですね 298 00:19:13,452 --> 00:19:15,788 まず 光くんと合流 299 00:19:15,788 --> 00:19:20,459 この場所のことを話して つかさくんから色々聞き出して 300 00:19:20,459 --> 00:19:24,296 それから境界に行って 葵と花子くんを見つけて 301 00:19:24,296 --> 00:19:27,133 できたら 花子くんのことを ひっぱたく… 302 00:19:27,133 --> 00:19:30,136 ⚟ほう 多忙だな 303 00:19:31,470 --> 00:19:37,076 本当は夏休み もっと楽しいこと たくさんのはずだったんです 304 00:19:37,076 --> 00:19:39,578 宿泊学習 305 00:19:39,578 --> 00:19:42,248 夜に花火とかやりたかった 306 00:19:42,248 --> 00:19:46,085 お休みに入ったら 葵と海に行ったり 307 00:19:46,085 --> 00:19:48,788 部活頑張ったりするはずで 308 00:19:50,256 --> 00:19:52,591 花子くんのバカ… 309 00:19:52,591 --> 00:19:54,593 《ヤシロ~》 310 00:19:54,593 --> 00:19:57,930 《ヤシロ ヤ~シロ!》 311 00:19:57,930 --> 00:20:02,268 私 花子くんに ヤシロって呼ばれるの好きなんです 312 00:20:02,268 --> 00:20:05,271 そう呼ぶのって花子くんだけで 313 00:20:06,772 --> 00:20:10,776 もうずっと 呼ばれてないなあ 314 00:20:10,776 --> 00:20:15,614 ほう 要は 好きな男がいるってことか 315 00:20:15,614 --> 00:20:18,617 べべ… 別にそういう… ⚟いいって 316 00:20:18,617 --> 00:20:22,955 ほら もうすぐだぞ あのあの お兄さんは? 317 00:20:22,955 --> 00:20:27,293 ここから出たりはしないんですか? よかったら 私と一緒に… 318 00:20:27,293 --> 00:20:30,296 う~ん そうだな 319 00:20:30,296 --> 00:20:33,299 お兄さんも外に出たいよ 320 00:20:33,299 --> 00:20:37,136 久々に空が見たい 空… 321 00:20:37,136 --> 00:20:39,305 とはいえ無理な話だ 322 00:20:39,305 --> 00:20:42,141 お兄さん達は もう手遅れだから 323 00:20:42,141 --> 00:20:44,143 あ… あの! うん? 324 00:20:44,143 --> 00:20:47,146 私に何かできることありますか? 325 00:20:47,146 --> 00:20:52,485 お兄さん すっごく親切で ここまで助けてもらったから お礼がしたくて 326 00:20:52,485 --> 00:20:54,820 ⚟いいのかい? もちろん 327 00:20:54,820 --> 00:20:57,156 う~ん じゃあ… 328 00:20:57,156 --> 00:20:59,658 えっ お兄さん? 329 00:21:00,659 --> 00:21:03,662 ここにいてくれよ えっ? 330 00:21:03,662 --> 00:21:08,334 長くここにいると 次第に自我がとけていくんだ 331 00:21:08,334 --> 00:21:11,337 そうして 怨念の塊になる➡ 332 00:21:11,337 --> 00:21:14,507 一人 また一人…➡ 333 00:21:14,507 --> 00:21:17,176 次は俺の番だ あ… 334 00:21:17,176 --> 00:21:22,181 お寧々ちゃん 俺はな 一人でとけていくのは嫌なんだ 335 00:21:22,181 --> 00:21:25,851 だから そばにいてくれよ い… 痛い… 336 00:21:25,851 --> 00:21:29,555 俺を哀れんでるんだろう? なら… 337 00:21:34,293 --> 00:21:36,295 うん? 338 00:21:36,295 --> 00:21:39,799 ビビってやんの なっ! 339 00:21:39,799 --> 00:21:44,470 ウソだよ 礼なら今の愉快な顔で十分だ 340 00:21:44,470 --> 00:21:48,307 俺は親切なお兄さん らしいからな 341 00:21:48,307 --> 00:21:51,310 ありがとう えっと 342 00:21:51,310 --> 00:21:54,113 そういえば 名前… 343 00:21:57,149 --> 00:21:59,151 カタクリ 344 00:22:02,488 --> 00:22:06,959 ほ~ら着いたぞ えっ どこですか? 345 00:22:09,295 --> 00:22:11,297 あ~ 346 00:22:11,297 --> 00:22:15,467 期待させて悪い 俺は ここしか知らないんだ 347 00:22:15,467 --> 00:22:18,637 大丈夫です だって 私… あ? 348 00:22:18,637 --> 00:22:20,639 おっ? 349 00:22:23,642 --> 00:22:26,545 さよなら お寧々ちゃん 350 00:22:27,646 --> 00:22:29,849 (カタクリ)達者でな 351 00:22:36,589 --> 00:22:38,591 <分からねえ> 352 00:22:38,591 --> 00:22:40,593 《俺の願いは》 353 00:22:40,593 --> 00:22:44,096 《もうかなえちゃったんだよ こーくん》 354 00:22:44,096 --> 00:22:46,432 <って こいつ言ってたけど> 355 00:22:46,432 --> 00:22:50,102 <願いの代わりに 閉じ込められてるってことか?> 356 00:22:50,102 --> 00:22:52,104 <誰が 何で んなこと…> (物音) 357 00:22:52,104 --> 00:22:55,274 うん? うん? 何の音だ? 358 00:22:55,274 --> 00:22:57,443 (水道が詰まっている) 359 00:22:57,443 --> 00:22:59,612 あ… あれか 360 00:22:59,612 --> 00:23:03,015 何だ? 水道に何か詰まって… 361 00:23:04,783 --> 00:23:07,286 ぎゃ~! うっ 362 00:23:07,286 --> 00:23:09,288 なっ… 363 00:23:12,625 --> 00:23:14,793 きゅ~ せ… 先輩!? 364 00:23:14,793 --> 00:23:16,996 うん!? 365 00:23:18,297 --> 00:23:32,011 ♬~ 366 00:24:22,628 --> 00:24:24,630 次回⤵ 367 00:24:26,966 --> 00:24:28,967 (もっけ)あんずあめ くれ