1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ハッコン)いらっしゃいませ。 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,506 <ハッコン:壁の穴を➨ 3 00:00:06,506 --> 00:00:09,176 俺が巨大自動販売機になって 塞ぐため➨ 4 00:00:09,176 --> 00:00:15,015 スオリの屋敷から 金庫を 回収しに行く部隊が編成された。 5 00:00:15,015 --> 00:00:18,352 ラッミスと俺を含む 総勢7名である。 6 00:00:18,352 --> 00:00:20,520 がれきで塞がった道路を 迂回したり➨ 7 00:00:20,520 --> 00:00:22,523 無駄な戦闘を避けるために➨ 8 00:00:22,523 --> 00:00:24,825 複雑なルートに なってしまったようだ> 9 00:00:27,027 --> 00:00:30,030 (ミケネ)地図だと ここを抜ければ近いみたいだ。 10 00:00:32,699 --> 00:00:36,036 (スオリ)やっと 見覚えのある場所に出ましたわ。 11 00:00:36,036 --> 00:00:39,339 はい。 この路地を抜ければ お屋敷のはずです。 12 00:00:43,710 --> 00:00:46,046 あっ…。 13 00:00:46,046 --> 00:00:49,049 わっ… わらわの屋敷が…。 14 00:00:51,051 --> 00:00:57,224 わかっては… いたつもり でしたのに…。 15 00:00:57,224 --> 00:01:00,694 《ハッコン:スオリが こんな顔をするなんて…。 16 00:01:00,694 --> 00:01:03,030 かける言葉が見つからない》 うぅ…。 17 00:01:03,030 --> 00:01:05,699 (ラッミス)あっ…。 (泣き声) 18 00:01:05,699 --> 00:01:08,201 (泣き声) 19 00:01:08,201 --> 00:01:11,038 《泣きじゃくり 初めて 子どもらしさを見せる➨ 20 00:01:11,038 --> 00:01:14,007 彼女がいた》 (泣き声) 21 00:01:31,358 --> 00:01:35,028 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 内に秘めるは 人の魂。 22 00:01:35,028 --> 00:01:38,198 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➨ 23 00:01:38,198 --> 00:01:40,534 東へ西へ 大奔走! 24 00:01:40,534 --> 00:01:44,538 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 25 00:03:00,680 --> 00:03:03,684 取り乱して 申し訳ありませんでした。 26 00:03:03,684 --> 00:03:05,852 もう 大丈夫ですわ。 27 00:03:05,852 --> 00:03:08,321 《スオリ…》 28 00:03:08,321 --> 00:03:11,858 金庫は地下にあります。 ついてきてくださいませ。 29 00:03:11,858 --> 00:03:14,027 (シャーリィ)美術品が…。 (ラッミス)ひどい! 30 00:03:14,027 --> 00:03:16,363 まあ 想定内ですわ。 31 00:03:16,363 --> 00:03:19,199 一見 豪華そうに見える装飾品も➨ 32 00:03:19,199 --> 00:03:22,369 実は 大した値段ではありませんので。 33 00:03:22,369 --> 00:03:25,338 《よかった。 いつものスオリに戻ったようだ》 34 00:03:28,208 --> 00:03:30,377 こちらへ。 《ハッコン:お~! 35 00:03:30,377 --> 00:03:33,046 隠された地下室か》 36 00:03:33,046 --> 00:03:35,615 ここですわ。 37 00:03:44,057 --> 00:03:46,560 お お お お お お お お。 まあ! (ミシュエル/ラッミス)お~! 38 00:03:46,560 --> 00:03:49,563 《ハッコン:想像を軽く超える 金持ちっぷりだな》 39 00:03:49,563 --> 00:03:52,399 うわ~! こんなに ため込んでいたんだ。 40 00:03:52,399 --> 00:03:54,901 《ハッコン:いや なんで 当人が びっくりしているんだ?》 41 00:03:54,901 --> 00:03:57,404 お嬢様は 初めてでしたか…。 42 00:03:57,404 --> 00:03:59,406 《そうか。 スオリは 今まで➨ 43 00:03:59,406 --> 00:04:01,808 足を踏み入れたことが なかったのか》 44 00:04:01,808 --> 00:04:03,810 ハッコンさん 金の延べ棒は➨ 45 00:04:03,810 --> 00:04:06,646 入れられませんわよね? う ん。 46 00:04:06,646 --> 00:04:09,149 (スオリ)では 金貨を すべて お貸ししますわ。 47 00:04:09,149 --> 00:04:12,319 《んっ?》 ありがとう す お り。 48 00:04:12,319 --> 00:04:15,155 フッ… あらあら どういたしまして。 49 00:04:15,155 --> 00:04:18,492 ハッコンさんは わらわの名前は きちんと言えますのね。 50 00:04:18,492 --> 00:04:20,494 ぐっ! フッ フッ… フン! 51 00:04:20,494 --> 00:04:23,997 うちの名前も ハッコンは呼べるもんね? う ん。 52 00:04:23,997 --> 00:04:27,000 呼んで 呼んで! (ハッコン)らっ い す。 フッ…。 53 00:04:27,000 --> 00:04:29,836 ほ~らね! ちゃんと呼んでくれたもん! 54 00:04:29,836 --> 00:04:31,838 《不完全で申し訳ない。 55 00:04:31,838 --> 00:04:33,840 「み」が言えたら完璧なのだが》 56 00:04:33,840 --> 00:04:37,344 フッ… わらわのように はっきりとは言えていませんわね。 57 00:04:37,344 --> 00:04:40,514 そっ… それは 愛称みたいな感じだし。 58 00:04:40,514 --> 00:04:43,683 《そういや 2人は あまり 仲がよくなかったな。 59 00:04:43,683 --> 00:04:47,354 スオリが 無理に 俺を 手に入れようとしたもんだから》 60 00:04:47,354 --> 00:04:51,358 お嬢様 時間がありません。 お戯れは 協会に戻ってから。 61 00:04:51,358 --> 00:04:53,360 (スオリ)わかっていますわ。 62 00:04:59,866 --> 00:05:02,169 ん~。 63 00:05:02,169 --> 00:05:04,671 これは あくまでも貸しですので➨ 64 00:05:04,671 --> 00:05:07,174 事が収まりしだい きちんと ハンター協会に➨ 65 00:05:07,174 --> 00:05:09,176 請求させていただきますわ。 66 00:05:09,176 --> 00:05:11,678 《これって てれ隠しなんだろうな。 67 00:05:11,678 --> 00:05:14,848 人は 逆境で 真価を問われるというけど➨ 68 00:05:14,848 --> 00:05:18,185 スオリは 将来 魅力的な人間になりそうだ。 69 00:05:18,185 --> 00:05:21,021 ともあれ 金貨を 110枚 入れてくれたので➨ 70 00:05:21,021 --> 00:05:23,356 ポイントが 11万も増えた。 71 00:05:23,356 --> 00:05:26,693 これで 今後が かなり楽になるだろう》 72 00:05:26,693 --> 00:05:32,032 (うめき声) 73 00:05:32,032 --> 00:05:34,701 (ラッミス)ただいま~! 74 00:05:34,701 --> 00:05:38,705 (住民たち)あっ! ハッコン 冷たいの! 俺もだ! 75 00:05:38,705 --> 00:05:41,208 ハッコーン! 頼む! 76 00:05:41,208 --> 00:05:44,010 うわっ! 《みんな 暑さに やられているのか》 77 00:05:44,010 --> 00:05:46,046 氷 くれ! 冷たいの! 《ハッコン:おっ おっ おっ…。 78 00:05:46,046 --> 00:05:48,048 押さないで 押さないで! 79 00:05:48,048 --> 00:05:51,518 アイスと氷 配るから 並んで 並んで!》 80 00:05:55,388 --> 00:05:58,892 (一同)うわ~! 甘~い! 81 00:05:58,892 --> 00:06:00,794 《ひとまず 対処したものの➨ 82 00:06:00,794 --> 00:06:03,296 暑さは 日を追うごとに ひどくなって➨ 83 00:06:03,296 --> 00:06:06,299 住民たちの限界も 近いように思える。 84 00:06:06,299 --> 00:06:09,803 できるだけ早く この状況を改善しないと…》 85 00:06:09,803 --> 00:06:13,640 (熊会長)さて 壁修復作戦の会議を始めよう。 86 00:06:13,640 --> 00:06:16,142 まずは ハッコン。 これまでの金額で➨ 87 00:06:16,142 --> 00:06:18,979 あの巨大な姿には なれるだろうか? 88 00:06:18,979 --> 00:06:21,982 す こ し の あ い だ か の う。 89 00:06:21,982 --> 00:06:25,485 (熊会長) 何時間ぐらいなら もつのだ? 90 00:06:25,485 --> 00:06:27,821 1つ…。 91 00:06:27,821 --> 00:06:31,992 つまり 1時間ぐらいなら 大丈夫だということか。 あたり。 92 00:06:31,992 --> 00:06:34,661 (熊会長) そうか。 敵を強襲するのは➨ 93 00:06:34,661 --> 00:06:38,164 やつらが いったん引く 夕方以降を考えているが➨ 94 00:06:38,164 --> 00:06:42,335 異論や考えがある者がいれば 遠慮なく 意見してくれ。 95 00:06:42,335 --> 00:06:46,506 (ヒュールミ)んっ… 会長。 1つ 策があるんだが。 96 00:06:46,506 --> 00:06:49,175 聞かせてくれないか。 97 00:06:49,175 --> 00:06:52,846 成功率を上げるため 夕方に敵が引いてから➨ 98 00:06:52,846 --> 00:06:54,848 闇に乗じて 実行部隊のメンバーが➨ 99 00:06:54,848 --> 00:06:57,183 穴付近まで移動する。 (魔法使いたち)うん。 100 00:06:57,183 --> 00:06:59,686 でだ そこからなんだが➨ 101 00:06:59,686 --> 00:07:03,990 真夜中 魔物の ハンター協会への 総攻撃の開始を待てば➨ 102 00:07:03,990 --> 00:07:08,161 穴付近にいる魔物たちも参戦し 穴は手薄になるはず。 103 00:07:08,161 --> 00:07:11,331 その隙を実行部隊が突く。 (魔法使いたち)んっ…。 104 00:07:11,331 --> 00:07:14,334 《確かに この方法が いちばん確実だろう。 105 00:07:14,334 --> 00:07:16,836 だが それは つまり…》 106 00:07:16,836 --> 00:07:20,840 防衛側が かなりの危険に さらされるということか。 107 00:07:20,840 --> 00:07:23,677 ああ。 ハァ…。 108 00:07:23,677 --> 00:07:26,146 それでも やらねばならぬか。 109 00:07:29,349 --> 00:07:33,353 この戦いは 生死を分ける一戦となるだろう。 110 00:07:33,353 --> 00:07:36,022 《壁修復作戦の実行部隊は➨ 111 00:07:36,022 --> 00:07:40,860 戦闘役のミシュエル シャーリィさん 大食い団 ユミテばあさん。 112 00:07:40,860 --> 00:07:45,365 作業役は シメライじいさん 土魔法使いの3人と俺だが…》 113 00:07:45,365 --> 00:07:48,034 特に ハッコンの役割は重要だ。 114 00:07:48,034 --> 00:07:50,704 よろしく頼む。 (ハッコン)ま か せ て。 115 00:07:50,704 --> 00:07:55,208 《正直 自動販売機の ない双肩に かかる期待が重すぎるが➨ 116 00:07:55,208 --> 00:07:58,878 災害時にも 活躍を求められるのが 最近の自動販売機だ。 117 00:07:58,878 --> 00:08:00,814 なら 期待に応えないとな》 118 00:08:00,814 --> 00:08:04,484 カリオス ゴルス。 万が一 我々が戻らなかった場合は➨ 119 00:08:04,484 --> 00:08:06,486 ここに籠城してくれ。 120 00:08:06,486 --> 00:08:10,323 食料は 昨晩 ハッコンから 大量に 提供してもらっているので➨ 121 00:08:10,323 --> 00:08:12,492 1か月は余裕がある。 122 00:08:12,492 --> 00:08:16,329 他の階層が片づけば そこから援軍が来るだろう。 123 00:08:16,329 --> 00:08:19,332 頼んだぞ。 《ハッコン:熊会長は そう言うが➨ 124 00:08:19,332 --> 00:08:23,603 その可能性が低いことは ここにいる誰もが理解していた》 125 00:08:28,675 --> 00:08:30,677 あっ! んっ…。 126 00:08:30,677 --> 00:08:32,679 (うなり声) 127 00:08:32,679 --> 00:08:35,682 ここから先は 見つからずに進むのは➨ 128 00:08:35,682 --> 00:08:38,351 さすがに無理か。 (シメライ)じゃのう。 129 00:08:38,351 --> 00:08:42,856 蹴散らすのは 可能じゃが ここは 時を待つしかあるまい。 130 00:08:42,856 --> 00:08:45,024 《そうだ。 待つしかない。 131 00:08:45,024 --> 00:08:48,862 協会を守る仲間を信じて》 132 00:08:48,862 --> 00:08:53,700 みんな… ヒュールミ 大丈夫かな? いらっしゃいませ。 133 00:08:53,700 --> 00:08:56,536 アハッ! そこは 「うん」じゃないんだ。 134 00:08:56,536 --> 00:09:00,507 《きっと大丈夫だよ。 頼りになる門番ズもいるし》 135 00:09:04,944 --> 00:09:07,947 んっ? あっ…。 (戦闘音) 136 00:09:07,947 --> 00:09:11,117 《どうやら 始まったようだな》 (戦闘音) 137 00:09:11,117 --> 00:09:13,119 行かないと! 138 00:09:13,119 --> 00:09:15,455 あっ…。 (ユミテ)焦っては だめやよ。 139 00:09:15,455 --> 00:09:19,626 はやる気持ちは わかるけんど もう少し待ちましょうね。 140 00:09:19,626 --> 00:09:22,829 あっ… くっ…。 (戦闘音) 141 00:09:25,131 --> 00:09:27,467 ウゥ…。 (ユミテ/シャーリィ)あっ…。 142 00:09:27,467 --> 00:09:30,470 ウゥッ! はぁ~! フッ! 143 00:09:30,470 --> 00:09:32,472 ウワー! 144 00:09:32,472 --> 00:09:35,809 ウッ! ウフッ。 145 00:09:35,809 --> 00:09:38,311 妖艶なる影は健在か。 146 00:09:38,311 --> 00:09:41,815 会長 その恥ずかしい呼び名は やめてくださいな。 147 00:09:41,815 --> 00:09:44,150 《熊会長が 知っているということは➨ 148 00:09:44,150 --> 00:09:46,653 やはり ハンターを やっていたのだろうか。 149 00:09:46,653 --> 00:09:48,655 この腕なら納得だが》 150 00:09:48,655 --> 00:09:53,326 では ハッコン。 空から単独で先行して 穴を塞ぐ作戦➨ 151 00:09:53,326 --> 00:09:57,330 行ってくれるか? い く よ。 152 00:09:57,330 --> 00:09:59,332 ハッコン…。 153 00:09:59,332 --> 00:10:03,837 《やっぱり 俺の単独行動には 不満があるんだろうな》 154 00:10:03,837 --> 00:10:06,339 頑張ってね。 ん ん ん。 155 00:10:06,339 --> 00:10:09,342 《予想外の言葉に おかしな反応をしてしまった! 156 00:10:09,342 --> 00:10:11,344 引き止められるか 小言を言われるか➨ 157 00:10:11,344 --> 00:10:13,346 覚悟していたのだが》 158 00:10:13,346 --> 00:10:17,517 束縛が きつい女は嫌われるって おばあちゃんも言ってたし➨ 159 00:10:17,517 --> 00:10:21,187 うちは ハッコンを信じることにしました。 160 00:10:21,187 --> 00:10:24,190 だから 壊れないで ちゃんと帰ってきてね! 161 00:10:24,190 --> 00:10:26,526 《ラッミスも成長しているんだな。 162 00:10:26,526 --> 00:10:29,362 信用してくれるのは 本当に うれしい》 163 00:10:29,362 --> 00:10:33,366 ま か せ て。 あっ! 164 00:10:33,366 --> 00:10:36,169 頼むぞ ハッコン。 いらっしゃいませ。 165 00:10:40,206 --> 00:10:43,042 んっ…。 166 00:10:43,042 --> 00:10:46,045 《俺も腕があれば 振り返したいところだが➨ 167 00:10:46,045 --> 00:10:48,381 今は これで勘弁してもらおう》 (飲み物の落下音) 168 00:10:48,381 --> 00:10:52,051 うわっ! うっ! あっ…。 169 00:10:52,051 --> 00:10:54,721 《ハッコン:じゃあ 行ってくるよ!》 170 00:10:54,721 --> 00:10:56,723 ハッコン…。 171 00:11:02,328 --> 00:11:06,833 《壁の外から 数え切れないほどの 魔物が集まっている。 172 00:11:06,833 --> 00:11:11,170 それにしても 魔物が こんなに きちんと行軍するなんて…。 173 00:11:11,170 --> 00:11:13,673 とにかく ためらっている暇はないな!》 174 00:11:15,675 --> 00:11:20,013 《投下ポイント 確認! 位置よし! 角度よし! 高さよし! 175 00:11:20,013 --> 00:11:24,017 行くぞ 降下! フォルムチェーンジ! 176 00:11:24,017 --> 00:11:27,020 どすこい! 177 00:11:27,020 --> 00:11:30,857 あれ? 蛙人魔が 結構 逃げ出していないか? 178 00:11:30,857 --> 00:11:32,859 もしかして 今の衝撃で➨ 179 00:11:32,859 --> 00:11:36,362 なんらかの方法で操っていた 指揮が 乱れたのか? 180 00:11:36,362 --> 00:11:39,032 敵の統率が取れていないなら 今が チャンスだ! 181 00:11:39,032 --> 00:11:41,034 新たに取った機能から➨ 182 00:11:41,034 --> 00:11:44,370 自動販売機設置据付用 コンクリート石版を実行。 183 00:11:44,370 --> 00:11:48,541 本来は コンクリートの板に アンカーを埋め込み➨ 184 00:11:48,541 --> 00:11:51,211 自動販売機を 固定するための機能だが➨ 185 00:11:51,211 --> 00:11:54,881 それはせずに 再び 新機能を発動させる。 186 00:11:54,881 --> 00:11:57,717 このコンクリートの板は 巨体を支えるため➨ 187 00:11:57,717 --> 00:12:00,019 その厚みは 1mを超える。 188 00:12:00,019 --> 00:12:05,525 穴の大きさが 10mあったところで 10枚 重ねれば 済むだけの話! 189 00:12:05,525 --> 00:12:08,194 一気に積み上げるぞ! 190 00:12:08,194 --> 00:12:10,163 よし うまくいったぞ!》 191 00:12:13,032 --> 00:12:15,702 今だ! (魔法使いたち)おう! 192 00:12:15,702 --> 00:12:19,372 (鰐人魔/蛙人魔)ウワー! 邪魔はさせん! 193 00:12:19,372 --> 00:12:21,541 《ハッコン:あれが本気の熊会長か。 194 00:12:21,541 --> 00:12:24,210 あの巨体のパワーと爪の切れ味。 195 00:12:24,210 --> 00:12:27,714 立ち向かう魔物が 哀れに思える戦いっぷりだ》 196 00:12:27,714 --> 00:12:29,682 (3人)んっ…。 197 00:12:32,385 --> 00:12:35,388 (スコ)ほ~ら こっちだよ! (ペル)捕まえられるかな? 198 00:12:35,388 --> 00:12:37,390 (咆哮) 199 00:12:37,390 --> 00:12:40,893 《ハッコン:これが 加護 咆哮か!》 ウッ! 200 00:12:40,893 --> 00:12:43,162 うりゃ~! 201 00:12:46,232 --> 00:12:49,569 さて 次は わしらの番かのう。 なあ? ばあさん。 202 00:12:49,569 --> 00:12:51,537 そうですね おじいさん。 203 00:12:55,074 --> 00:12:57,076 ウッ! 204 00:12:57,076 --> 00:13:02,181 お~! ほい! (叫び声) 205 00:13:02,181 --> 00:13:04,150 (ミシュエル)はぁ~! 206 00:13:06,853 --> 00:13:09,522 《こちらの作戦は 順調だが…。 207 00:13:09,522 --> 00:13:13,359 魔物の統率が戻った感じがする。 208 00:13:13,359 --> 00:13:15,695 これは 冥府の王の仲間が➨ 209 00:13:15,695 --> 00:13:19,032 どこかで指示を出していると 考えるほうが しっくりくるな。 210 00:13:19,032 --> 00:13:22,201 普通 司令官なら 前線に立つことは避けて➨ 211 00:13:22,201 --> 00:13:24,704 後方に控えるのが妥当。 212 00:13:24,704 --> 00:13:27,206 戦況を 少し離れた場所から見守り➨ 213 00:13:27,206 --> 00:13:30,043 護衛に 魔物を何体か配置している。 214 00:13:30,043 --> 00:13:33,546 そんな狙いどおりの敵が いるわけないよな…。 215 00:13:33,546 --> 00:13:36,716 んっ? はっ? あそこにいるな…。 216 00:13:36,716 --> 00:13:39,052 黒のローブといえば 冥府の王と死霊王も➨ 217 00:13:39,052 --> 00:13:41,554 似通った服装だったよな。 218 00:13:41,554 --> 00:13:43,556 見るからに怪しい。 219 00:13:43,556 --> 00:13:45,525 よし!》 220 00:13:47,727 --> 00:13:50,396 《氷自動販売機で 潰すこともできるが➨ 221 00:13:50,396 --> 00:13:54,400 冥府の王の配下なら 情報を収集したいところ…。 222 00:13:54,400 --> 00:13:57,737 よっし! ノーマル状態で落ちてみるか》 223 00:13:57,737 --> 00:14:01,808 うわ~! うっ… ひぃ~! なっ… なんだ!? 224 00:14:01,808 --> 00:14:04,143 《ハッコン:えっ! 人間の男なのか!? 225 00:14:04,143 --> 00:14:07,480 てっきり 骸骨だろうと 勝手に思い込んでいたのだが➨ 226 00:14:07,480 --> 00:14:11,150 配下に人間がいても なんら おかしくはないのか》 227 00:14:11,150 --> 00:14:14,153 うぅ…。 この青い壁は なんだ? 228 00:14:14,153 --> 00:14:16,656 おっ… お前ら この壁を壊せ! 229 00:14:16,656 --> 00:14:19,158 ウゥー ゲコッ! ウッ! ウッ! 230 00:14:19,158 --> 00:14:21,327 《ハッコン:このままでも ある程度は耐えられるが➨ 231 00:14:21,327 --> 00:14:25,665 ポイントは有限だ。 やめさせるか》 232 00:14:25,665 --> 00:14:27,834 うっ…。 だ ま り。 (バスタオルの落下音) 233 00:14:27,834 --> 00:14:30,670 なっ… なんだ? 誰が話している? 234 00:14:30,670 --> 00:14:32,672 (ハッコン)だ ま ら ん か。 235 00:14:32,672 --> 00:14:35,174 《ハッコン:この言葉遣いだと どうにも まぬけだが➨ 236 00:14:35,174 --> 00:14:38,177 通じることが最重要》 やめろ~! 237 00:14:38,177 --> 00:14:40,680 かっ… 待て! やっ… やめろ! 238 00:14:40,680 --> 00:14:43,850 ま も の う ご か す の よ せ。 239 00:14:43,850 --> 00:14:46,853 何を言っている? なんのことだ? 240 00:14:46,853 --> 00:14:49,522 《まあ 普通は とぼけるよな。 241 00:14:49,522 --> 00:14:53,025 自ら 話したくなるように 誘導するしかないか》 242 00:15:00,666 --> 00:15:03,669 い う ん だ。 し に た い か。 243 00:15:03,669 --> 00:15:05,638 何をするつもりだ? 244 00:15:07,840 --> 00:15:12,512 ひぃ~! あっ… うっ うっ うっ! ゴホッ! うっ! 245 00:15:12,512 --> 00:15:15,681 《かなり ひどいことしている 自覚はあるが➨ 246 00:15:15,681 --> 00:15:18,351 大事な人たちの命が 懸かっているんだ。 247 00:15:18,351 --> 00:15:20,853 心を鬼にして 決行しないと》 248 00:15:20,853 --> 00:15:25,191 なんのつもりだ! (せき) 249 00:15:25,191 --> 00:15:28,361 この妙な味は まさか 毒か!? 250 00:15:28,361 --> 00:15:32,198 《勘違いするのは勝手だが 早とちりすぎる。 251 00:15:32,198 --> 00:15:35,535 本当の脅しは ここからだ》 これは さっきの…。 252 00:15:35,535 --> 00:15:39,372 この液体に入れたら 爆発したやつ…。 253 00:15:39,372 --> 00:15:43,209 まっ… まさか それを飲ませる気か? 254 00:15:43,209 --> 00:15:45,711 やっ… やめろ! やめてくれ! 255 00:15:45,711 --> 00:15:47,880 体が中から爆発しちまう! 256 00:15:47,880 --> 00:15:49,882 《予想以上の おびえようだ。 257 00:15:49,882 --> 00:15:52,051 実際は 完全に コーラを飲み干して➨ 258 00:15:52,051 --> 00:15:55,721 ある程度 時間が過ぎた今なら 問題はないのだが》 259 00:15:55,721 --> 00:15:58,057 (ハッコン)さ い ご だ。 い う か。 260 00:15:58,057 --> 00:16:01,627 ひぃ~! わっ… わかった! 魔物の操作をやめる! 261 00:16:01,627 --> 00:16:04,463 だっ… だから それを飲ませないでくれ! 262 00:16:04,463 --> 00:16:06,466 《未知の物体による脅しは➨ 263 00:16:06,466 --> 00:16:08,968 想像以上の成果を 見せつけてくれた》 264 00:16:11,804 --> 00:16:14,807 冥府の王による束縛を解除せよ。 265 00:16:16,809 --> 00:16:20,112 こっ… これで 魔物たちの支配は解けた。 266 00:16:22,148 --> 00:16:26,152 なんだ? これは! 267 00:16:26,152 --> 00:16:28,321 様子が おかしいのう。 268 00:16:28,321 --> 00:16:32,158 こっ ち に。 あっ! ハッコン師匠! 269 00:16:32,158 --> 00:16:35,161 んっ! ハァハァ… ハッコーン! 270 00:16:35,161 --> 00:16:39,565 ハァ… 大丈夫? あっ! ハァハァハァ…。 271 00:16:41,834 --> 00:16:44,837 ハッ! あっ…。 272 00:16:44,837 --> 00:16:48,841 あっ… ハッ…。 273 00:16:48,841 --> 00:16:51,010 ハッコン 何かしたのか? 274 00:16:51,010 --> 00:16:56,182 そやつは 一体 何者だ? チッ! 275 00:16:56,182 --> 00:16:58,184 ハッ! あっ…。 276 00:17:01,821 --> 00:17:06,826 指輪で 冥府の王の力を伝える…。 (ラッミス)くっ…。 277 00:17:06,826 --> 00:17:10,830 うわ~!! うっ! うわっ! 278 00:17:10,830 --> 00:17:14,166 ポイントが 600 減少。 《600… え~!?》 279 00:17:14,166 --> 00:17:16,669 ポイントが 404 減少。 280 00:17:16,669 --> 00:17:19,171 結界を消して ハッコン! 281 00:17:19,171 --> 00:17:24,010 じゃないと そいつを そいつを… そいつを! 282 00:17:24,010 --> 00:17:27,179 《どういうことだ? この怒りよう 尋常じゃないぞ》 283 00:17:27,179 --> 00:17:32,018 くっ! うっ うっ… うっ… くっ…。 284 00:17:32,018 --> 00:17:35,521 (ハッコン)らっ い す。 許さへん…。 285 00:17:35,521 --> 00:17:38,524 絶対 許さへんから! 待て! えっ? 286 00:17:38,524 --> 00:17:40,526 そいつは… そいつは…。 287 00:17:40,526 --> 00:17:43,529 そいつは うちの村を襲った敵や! 288 00:17:43,529 --> 00:17:47,867 そいつが魔物を操って 村を…。 289 00:17:47,867 --> 00:17:50,202 《そうだったのか…》 290 00:17:50,202 --> 00:17:54,540 ラッミス んっ… どうか 怒りを収めてはくれまいか。 291 00:17:54,540 --> 00:17:58,711 我が集落を破壊し 住民を 殺したやつに対する憎悪は➨ 292 00:17:58,711 --> 00:18:00,646 痛いほど 理解できる。 293 00:18:00,646 --> 00:18:03,983 くっ…。 (熊会長) だが だからこそ 耐えてくれ。 294 00:18:03,983 --> 00:18:07,320 他の階層の人々も同様に苦しみ➨ 295 00:18:07,320 --> 00:18:12,491 今も 逆境の中で生きるために 懸命に あがいていることだろう。 296 00:18:12,491 --> 00:18:15,328 我々と同じ目に遭わせてはならぬ。 297 00:18:15,328 --> 00:18:19,832 少しでも多くの人々を救うために 耐えてくれ。 298 00:18:19,832 --> 00:18:23,169 んっ… くっ…。 299 00:18:23,169 --> 00:18:30,009 うん わかったよ。 ごめん 会長。 300 00:18:30,009 --> 00:18:34,280 壁の修復 手伝ってくる。 《ハッコン:ラッミス…》 301 00:18:38,684 --> 00:18:43,522 さて こちらの質問に すべて答えてもらおう。 302 00:18:43,522 --> 00:18:47,526 殺しはしない。 いや 簡単に死なせはしない。 303 00:18:47,526 --> 00:18:52,031 安らかに死にたいのであれば すべてを白状することだ。 304 00:18:52,031 --> 00:18:55,868 《ハッコン:穏便で優しい熊会長は ここには もう いない。 305 00:18:55,868 --> 00:19:00,773 見る者の魂さえ 萎縮させる野獣がいた》 306 00:19:00,773 --> 00:19:03,275 《熊会長:ハッコンは ラッミスと共にいてくれるか。 307 00:19:03,275 --> 00:19:06,612 このような汚れ仕事は 我々が受け持とう。 308 00:19:06,612 --> 00:19:11,617 それが年長者の役割というものだ。 (ハッコン)いらっしゃいませ》 309 00:19:11,617 --> 00:19:14,520 ああ…。 うぅっ! (ショート/ペル)うぅ~! 310 00:19:27,299 --> 00:19:30,302 《なんて言葉を かけたらいいのだろうか。 311 00:19:30,302 --> 00:19:32,805 少しは 話せるようになったというのに➨ 312 00:19:32,805 --> 00:19:35,975 気の利いた言葉が 思い浮かばない》 313 00:19:35,975 --> 00:19:39,645 ハッコン ごめんね。 314 00:19:39,645 --> 00:19:43,149 うちはね ずっと おとんと おかんや➨ 315 00:19:43,149 --> 00:19:47,653 村のみんなの敵を討ちたかった。 316 00:19:47,653 --> 00:19:50,656 だから 少しでも強くなろうと思って➨ 317 00:19:50,656 --> 00:19:52,658 ハンターにもなったんよ。 318 00:19:58,998 --> 00:20:04,003 だから あいつを見たとき 何も考えられなくなって…。 319 00:20:04,003 --> 00:20:07,006 くっ… だめだよね。 320 00:20:07,006 --> 00:20:18,851 (泣き声) 321 00:20:18,851 --> 00:20:23,022 《ハッコン:何があろうとも 俺は 彼女の味方でありたい。 322 00:20:23,022 --> 00:20:26,192 彼女の足りない部分は 俺が補えばいい。 323 00:20:26,192 --> 00:20:31,030 悲しみで 心が塗り潰されそうなら 喜びで 塗り返せばいい。 324 00:20:31,030 --> 00:20:35,034 それが 相棒としての俺の役目だ》 325 00:20:35,034 --> 00:20:37,036 いっ し よ だ。 326 00:20:37,036 --> 00:20:39,038 さ い ご ま で。 327 00:20:39,038 --> 00:20:41,040 ハッ! えっ? 328 00:20:41,040 --> 00:20:44,210 《ハッコン:ちゃんと伝わったのか 不安だな。 329 00:20:44,210 --> 00:20:46,212 俺は そう簡単に死なないから➨ 330 00:20:46,212 --> 00:20:50,049 いつか 君が ハンターを辞める日まで ずっと一緒にいるよ。 331 00:20:50,049 --> 00:20:52,885 という思いを込めたのだが…》 332 00:20:52,885 --> 00:20:57,723 ハッコン それって もしかして➨ 333 00:20:57,723 --> 00:21:01,026 求婚ってこと? あ あ あ。 334 00:21:01,026 --> 00:21:03,696 《えっ? ちょっと待ってください ラッミスさん》 335 00:21:03,696 --> 00:21:07,700 でっ… でも お母さんが 結婚したのは 18だったから➨ 336 00:21:07,700 --> 00:21:11,036 うちも 同い年で結婚するのが 理想なんだ。 337 00:21:11,036 --> 00:21:13,372 《あの もしもし?》 うれしいけど➨ 338 00:21:13,372 --> 00:21:15,374 まだ ちょっと早いかなって思うの。 339 00:21:15,374 --> 00:21:17,710 ほら まだ お互いのことを もっと知るべきだし。 340 00:21:17,710 --> 00:21:19,712 あっ そうなると 子ども どうしようか? 341 00:21:19,712 --> 00:21:22,047 ヒュールミに 小さなハッコン 造ってもらうのもいいかな! 342 00:21:22,047 --> 00:21:25,551 《え~っと 私めの弁明を 聞いていただきたいのですが》 343 00:21:25,551 --> 00:21:29,221 そうだ! やっぱり ダンジョンの最後まで到達して➨ 344 00:21:29,221 --> 00:21:31,223 人間に戻してもらおうよ! 345 00:21:31,223 --> 00:21:33,192 今のハッコンも大好きだけど➨ 346 00:21:33,192 --> 00:21:35,861 人に戻ったハッコンも見てみたいな~。 347 00:21:35,861 --> 00:21:38,697 そうしたら 手をつないで デートとかもできるもんね! 348 00:21:38,697 --> 00:21:41,200 《気持ちが めいっているときに 衝撃を与え過ぎて➨ 349 00:21:41,200 --> 00:21:43,369 軽く混乱しているようだ。 350 00:21:43,369 --> 00:21:46,038 それに そもそも 自動販売機と人間の恋愛は➨ 351 00:21:46,038 --> 00:21:48,040 可能なのだろうか? 352 00:21:48,040 --> 00:21:50,409 ああ いや 俺が落ち着け!》 353 00:21:50,409 --> 00:21:53,746 エヘヘ! な~んてね! ハッコンは 落ち込んでいる うちを➨ 354 00:21:53,746 --> 00:21:55,748 励ましてくれているんだよね。 355 00:21:55,748 --> 00:21:59,585 おかげで すっごく元気になった! ありがとう ハッコン! 356 00:21:59,585 --> 00:22:01,654 《だぁ~! からかわれていたのか! 357 00:22:01,654 --> 00:22:04,323 危うく 本気で信じるところだった!》 358 00:22:04,323 --> 00:22:06,992 さあ 頑張って 作業 終わらせるよ! 359 00:22:06,992 --> 00:22:10,329 《一時は どうなることかと思ったが…。 360 00:22:10,329 --> 00:22:13,632 よかった! ラッミスが元気になってくれて!》