1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ハッコン)当たりが出たら もう1本。 2 00:00:06,673 --> 00:00:09,843 (ヒュールミ)転送陣を ここと 清流の湖階層だけ➨ 3 00:00:09,843 --> 00:00:12,679 移動できるように調整しといたぜ。 4 00:00:12,679 --> 00:00:15,849 魔物は使えないようにしたから 安心してくれ。 5 00:00:15,849 --> 00:00:18,352 (ラッミス)お疲れさま ヒュールミ。 (ミシュエル)お疲れさまです。 6 00:00:18,352 --> 00:00:22,523 (ケリオイル)お~ 頑張ってるね! 感心 感心! 7 00:00:22,523 --> 00:00:26,693 ここが落ち着いたら 清流の湖階層に戻るとするか。 8 00:00:26,693 --> 00:00:31,031 (赤)見回り 終わったよ~。 (白)集落に 残党は いないみたい。 9 00:00:31,031 --> 00:00:33,033 つっかれた~。 10 00:00:33,033 --> 00:00:36,370 (シュイ)団長! なんで この変態と一緒なんすか!? 11 00:00:36,370 --> 00:00:40,040 (ヘブイ)やれやれ… 私は 幻覚魔法を使っていませんよ。 12 00:00:40,040 --> 00:00:42,876 どこに変態がいるというのですか。 13 00:00:42,876 --> 00:00:47,381 誰かが見張ってないと だめだからな。 辛抱してくれや。 14 00:00:47,381 --> 00:00:49,383 いえいえ お気になさらず。 15 00:00:49,383 --> 00:00:52,553 か弱い女性を守るのは 紳士の役目ですから。 16 00:00:52,553 --> 00:00:55,055 うっ… うわ~!! フン フン フン! うっ… うぅ…。 17 00:00:55,055 --> 00:00:58,058 落ち着け シュイ。 落ち着いてられますか! 18 00:00:58,058 --> 00:01:00,994 毎回 崩れた民家から 靴を掘り当て 鼻を ピクピクさせて➨ 19 00:01:00,994 --> 00:01:04,164 においを嗅ごうとするっす! マジ キモいっす! 20 00:01:04,164 --> 00:01:07,834 情緒不安定なようですね。 かわいそうに。 21 00:01:07,834 --> 00:01:11,338 この~! フッ フッ フッ! フッ フッ… んっ…。 22 00:01:11,338 --> 00:01:13,840 《高い次元の戦いだが➨ 23 00:01:13,840 --> 00:01:16,176 きっかけと内容は ひどいものだ》 24 00:01:16,176 --> 00:01:19,346 なあ ハッコン。 このあと いいか? 25 00:01:19,346 --> 00:01:21,515 う ん。 そりゃ よかった。 26 00:01:21,515 --> 00:01:25,519 一度 愚者の奇行団の拠点に 来てもらおうと思ってな。 27 00:01:25,519 --> 00:01:27,521 えっ こ こ に。 28 00:01:27,521 --> 00:01:30,624 ああ 始まりの階層にあるぜ。 29 00:01:48,375 --> 00:01:51,878 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 内に秘めるは 人の魂。 30 00:01:51,878 --> 00:01:55,215 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➨ 31 00:01:55,215 --> 00:01:57,551 東へ西へ 大奔走! 32 00:01:57,551 --> 00:02:01,655 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 33 00:03:16,496 --> 00:03:18,999 《ハッコン:意外だったな。 始まりの階層に➨ 34 00:03:18,999 --> 00:03:21,835 愚者の奇行団の拠点が あったのか》 35 00:03:21,835 --> 00:03:24,171 ハッコン ラッミス ヒュールミ。 36 00:03:24,171 --> 00:03:27,841 お前たちに そろそろ 話しておきたいことがあってな。 37 00:03:27,841 --> 00:03:30,177 (フィルミナ)そうですね。 38 00:03:30,177 --> 00:03:33,847 知ってもらったほうが… いいですね。 39 00:03:33,847 --> 00:03:37,184 《今 フィルミナさんの顔に 影が差さなかったか?》 40 00:03:37,184 --> 00:03:39,186 (2人)んっ…。 《ハッコン:紅白双子の雰囲気も➨ 41 00:03:39,186 --> 00:03:42,022 変わった気がする。 何かあるのか?》 42 00:03:42,022 --> 00:03:44,858 お前ら いつまでも じゃれ合ってんじゃねえぞ! 43 00:03:44,858 --> 00:03:46,860 ちょっと待ってほしいっす。 44 00:03:46,860 --> 00:03:49,362 もう少しで 脳天に突き刺せそうっす。 45 00:03:49,362 --> 00:03:52,699 おやおや 精神干渉系の魔法を 使っていないのに➨ 46 00:03:52,699 --> 00:03:55,202 幻聴が聞こえますね。 はぁ~あ。 47 00:03:55,202 --> 00:03:58,705 ハッコン 悪いが そこの ばかどもが落ち着いたら➨ 48 00:03:58,705 --> 00:04:01,141 ラッミスたちと一緒に 拠点まで来てくれ。 49 00:04:01,141 --> 00:04:03,143 いらっしゃいませ。 50 00:04:03,143 --> 00:04:05,812 愚者の奇行団の拠点が➨ 51 00:04:05,812 --> 00:04:09,149 始まりの階層にあるなんて 初耳だぜ。 52 00:04:09,149 --> 00:04:11,318 目立たないように してたっすからね。 53 00:04:11,318 --> 00:04:14,988 シュイって 愚者の奇行団に入って 何年くらい? 54 00:04:14,988 --> 00:04:17,157 まだ 2年も たってないっすよ。 55 00:04:17,157 --> 00:04:20,827 じゃあ ヘブイさんのほうが 先輩ってことになるのかな? 56 00:04:20,827 --> 00:04:22,996 ええ 私が先輩です。 57 00:04:22,996 --> 00:04:24,998 とはいえ 愚者の奇行団には➨ 58 00:04:24,998 --> 00:04:29,002 先輩後輩の 煩わしい上下関係など ありませんよ。 59 00:04:29,002 --> 00:04:31,004 あるならば 赤さんと白さんも➨ 60 00:04:31,004 --> 00:04:34,341 先輩として 敬わなければなりませんし。 61 00:04:34,341 --> 00:04:37,344 意外だな。 あの双子のほうが年下だろ? 62 00:04:37,344 --> 00:04:42,015 ええ ヒュールミさん。 そうなのですが 愚者の奇行団の初期メンバーは➨ 63 00:04:42,015 --> 00:04:44,684 ケリオイル団長 フィルミナ副団長➨ 64 00:04:44,684 --> 00:04:48,021 赤さん 白さんの双子。 この4人ですよ。 65 00:04:48,021 --> 00:04:51,191 そうなんすか… 知らなかったっす。 66 00:04:51,191 --> 00:04:53,193 《ハッコン:シュイも初耳だったのか》 67 00:04:53,193 --> 00:04:56,196 言われてみれば 4人そろって 姿を消したり➨ 68 00:04:56,196 --> 00:04:58,532 一緒に行動することが多いっすね。 69 00:04:58,532 --> 00:05:02,135 (ヘブイ)気になるのであれば あとで 聞いてみては どうですか? 70 00:05:02,135 --> 00:05:06,473 だ う し た。 あっ すみません ハッコン師匠。 71 00:05:06,473 --> 00:05:09,810 先ほどの話を聞いて 前から引っ掛かっていたことを➨ 72 00:05:09,810 --> 00:05:12,479 考えていまして。 う ん。 73 00:05:12,479 --> 00:05:14,981 実は 赤さんと白さんの気配が…。 74 00:05:14,981 --> 00:05:17,484 あっ… いえ 忘れてください。 75 00:05:17,484 --> 00:05:20,654 臆測で 物を言うべきでは ありませんので。 76 00:05:20,654 --> 00:05:23,657 《ハッコン:そこで やめられると 非常に気になるのだが…》 77 00:05:26,159 --> 00:05:28,161 えっと…。 78 00:05:28,161 --> 00:05:30,997 (ヘブイ)ここが 愚者の奇行団の拠点です。 79 00:05:30,997 --> 00:05:33,667 随分 風通しのいい家だな。 80 00:05:33,667 --> 00:05:36,002 あっ 違うっすよ。 81 00:05:36,002 --> 00:05:39,005 ここの隠し扉の先にあるっす。 82 00:05:42,008 --> 00:05:45,679 みんな ついてきてくださいっす。 83 00:05:45,679 --> 00:05:48,682 おう 好きな席に座ってくれ。 84 00:05:48,682 --> 00:05:52,352 ハッコン 悪いけど 全員の飲み物 出してもらっていいか。 85 00:05:52,352 --> 00:05:54,354 いらっしゃいませ。 86 00:05:54,354 --> 00:05:58,525 ようこそ 愚者の奇行団のアジトへ。 87 00:05:58,525 --> 00:06:01,294 今日 集まってもらったのは 他でもない。 88 00:06:01,294 --> 00:06:05,632 俺たちの目的を話そうと思ってな。 (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)んっ…。 89 00:06:05,632 --> 00:06:08,802 まずは おさらいだが このダンジョンを制覇すれば➨ 90 00:06:08,802 --> 00:06:12,305 願いをかなえることができる ってのは 覚えてるか? 91 00:06:12,305 --> 00:06:14,808 「最下層に到達されし者➨ 92 00:06:14,808 --> 00:06:17,477 なんじの願い 1つだけ かなえよう」。 93 00:06:17,477 --> 00:06:21,481 「階層を守りし 強靱なる主を 討伐した証しをささげよ」。 94 00:06:21,481 --> 00:06:24,651 でしたか? 言い伝えでは。 おう。 95 00:06:24,651 --> 00:06:26,820 実際 南西の国のダンジョンで➨ 96 00:06:26,820 --> 00:06:29,656 最下層に到達したチームがあってな➨ 97 00:06:29,656 --> 00:06:33,660 本当に 願いを かなえてもらったそうなんだが➨ 98 00:06:33,660 --> 00:06:38,164 その際に ダンジョンが消滅したらしい。 《えっ? それって…》 99 00:06:38,164 --> 00:06:42,669 清流の湖階層も 誰かが 願いをかなえたら消えちゃうの? 100 00:06:42,669 --> 00:06:44,671 (ケリオイル)ああ そのとおりだ。 101 00:06:44,671 --> 00:06:48,675 ダンジョンが消えるときに ダンジョン内にいる人々は どうなる? 102 00:06:48,675 --> 00:06:52,012 ダンジョンの外に 強制排出されるようだぜ。 103 00:06:52,012 --> 00:06:56,349 ダンジョンと一緒に消滅なんて オチはないから 安心してくれ。 104 00:06:56,349 --> 00:06:58,685 ハァ…。 《ハッコン:よかった。 105 00:06:58,685 --> 00:07:00,620 住民は 巻き込まれないのか》 106 00:07:00,620 --> 00:07:02,789 でだ…。 107 00:07:02,789 --> 00:07:06,459 俺と副団長の望みを 明かそうと思う。 108 00:07:06,459 --> 00:07:09,462 今まで ずっと ごまかしてきて 悪かったな。 109 00:07:14,134 --> 00:07:18,138 え~! そんな所に 出入り口あったっすか? 110 00:07:18,138 --> 00:07:20,140 こっちに来てくれ。 111 00:07:24,811 --> 00:07:27,647 えっ? なんだ? あれは。 あっ…。 112 00:07:27,647 --> 00:07:30,550 《ハッコン:これは 一体…》 113 00:07:32,986 --> 00:07:37,290 僅かですが 気配は感じます。 死んではいないようです。 114 00:07:42,495 --> 00:07:44,497 (ケリオイル)こいつは…。 115 00:07:44,497 --> 00:07:48,335 俺とフィルミナとの子どもだ。 (一同)えっ? 116 00:07:48,335 --> 00:07:50,337 《ハッコン:んっ? いっ… 今 なんと?》 117 00:07:50,337 --> 00:07:53,506 この子は 私たちの子どもなのです。 118 00:07:53,506 --> 00:07:56,676 《ハッコン:え~っと… 思考が追いつかないぞ。 119 00:07:56,676 --> 00:07:59,179 あれ? なんで みんな リアクションが薄いんだ? 120 00:07:59,179 --> 00:08:02,615 ここは 絶叫を上げて 驚くシーンだと思うのだが…》 121 00:08:02,615 --> 00:08:05,285 え~!! 2人は夫婦だったの!? 122 00:08:05,285 --> 00:08:07,620 《ハッコン:その反応を待っていたよ ラッミス。 123 00:08:07,620 --> 00:08:10,123 いがみ合いながらも 仲がいいとは思っていたが➨ 124 00:08:10,123 --> 00:08:12,792 まさか 夫婦で 子どもまでいたとは…。 125 00:08:12,792 --> 00:08:15,795 おまけに 子どもは 水晶の中で眠っている。 126 00:08:15,795 --> 00:08:18,798 驚くなというほうが 無理があるだろ》 127 00:08:18,798 --> 00:08:23,470 黙っていて悪かったな。 結婚してから 20年近くなるか。 128 00:08:23,470 --> 00:08:26,139 そうですね あなた。 129 00:08:26,139 --> 00:08:29,309 んでもって 赤と白も 俺たちの子どもだ。 130 00:08:29,309 --> 00:08:31,311 え~! 《え~!》 131 00:08:31,311 --> 00:08:34,481 意外と ばれなかったな。 黙ってて悪い。 132 00:08:34,481 --> 00:08:37,150 はっ? うっ… うぅ… えっ? 133 00:08:37,150 --> 00:08:40,320 なるほど。 だから 赤さんと白さんの気配が➨ 134 00:08:40,320 --> 00:08:42,822 団長と副団長に似ていたのですか。 135 00:08:42,822 --> 00:08:44,824 ヘブイは 驚かないのか? 136 00:08:44,824 --> 00:08:47,660 お前が取り乱している姿を 見たことがなかったから➨ 137 00:08:47,660 --> 00:08:49,662 期待していたんだがな。 138 00:08:49,662 --> 00:08:52,332 ご期待に添えず 申し訳ありません。 139 00:08:52,332 --> 00:08:55,168 うすうすですが 感づいていましたので。 140 00:08:55,168 --> 00:08:57,837 ほんと 食えない男だよ。 141 00:08:57,837 --> 00:09:01,608 あっ ということは 2人は その子の お兄さんなんだよね? 142 00:09:01,608 --> 00:09:05,945 んや 長男は こっちだ。 俺たち 3つ子だからな。 143 00:09:05,945 --> 00:09:07,947 えっ? 144 00:09:07,947 --> 00:09:11,117 さてと 俺たちの願い事を話す前に➨ 145 00:09:11,117 --> 00:09:14,954 眠り続けている息子について 語らせてもらおうか。 146 00:09:14,954 --> 00:09:18,958 この水晶が何か ヒュールミなら わかるんじゃねえか? 147 00:09:18,958 --> 00:09:21,795 恐らく 水晶の棺じゃねえか? あっ…。 148 00:09:21,795 --> 00:09:25,799 ご名答。 さすがだな。 なんすか? それ。 149 00:09:25,799 --> 00:09:29,469 水晶の棺は 大昔に作られた魔道具だ。 150 00:09:29,469 --> 00:09:32,472 棺に入れば 永遠に時が止まったまま➨ 151 00:09:32,472 --> 00:09:35,642 その姿を保つことができるらしい。 152 00:09:35,642 --> 00:09:39,312 実は こいつには 負の加護があってな。 153 00:09:39,312 --> 00:09:41,314 負の加護? 《負の加護?》 154 00:09:41,314 --> 00:09:43,650 (ケリオイル)そもそも 加護ってのは 知ってのとおり➨ 155 00:09:43,650 --> 00:09:47,153 よき神から与えられた超常の力だ。 156 00:09:47,153 --> 00:09:50,824 ラッミスなら怪力。 ハッコンなら結界か。 157 00:09:50,824 --> 00:09:52,992 んでもって 負の加護ってのは➨ 158 00:09:52,992 --> 00:09:56,663 あしき神より与えられた ろくでもない力だ。 159 00:09:56,663 --> 00:10:01,501 その影響で こいつは 日常の生活もままならなかった。 160 00:10:01,501 --> 00:10:04,170 日に日に悪化する姿を 見ていられず➨ 161 00:10:04,170 --> 00:10:06,172 助ける手段を見つけるまで ここで➨ 162 00:10:06,172 --> 00:10:09,342 眠ってもらうことにした ってわけだ。 163 00:10:09,342 --> 00:10:11,678 《ハッコン:この子は ずっと この年から➨ 164 00:10:11,678 --> 00:10:14,180 時が止まったままなのか…》 165 00:10:14,180 --> 00:10:17,684 3つ子のうち 2人は なんの問題もなかったんだが➨ 166 00:10:17,684 --> 00:10:20,854 こいつだけが 負の加護を得てしまってな。 167 00:10:20,854 --> 00:10:22,856 その加護ってのが…。 168 00:10:22,856 --> 00:10:25,859 腐食です。 169 00:10:25,859 --> 00:10:28,695 触れたものを すべて腐らせるばかりか➨ 170 00:10:28,695 --> 00:10:33,700 己の肉体も 徐々に腐っていく 最低最悪の加護。 171 00:10:33,700 --> 00:10:36,035 それだけなら まだしも➨ 172 00:10:36,035 --> 00:10:40,039 超回復の加護を 生まれつき得ていたのです。 173 00:10:40,039 --> 00:10:43,209 体が腐り続ける痛みを 味わいながら➨ 174 00:10:43,209 --> 00:10:47,046 超回復により 体が再生されるので➨ 175 00:10:47,046 --> 00:10:50,717 死ぬまで 痛みを 味わい続けなければならない。 176 00:10:50,717 --> 00:10:53,052 でも なんで 負の加護を? 177 00:10:53,052 --> 00:10:57,390 昔 とあるハンターチームを 壊滅まで追い込んだんだが➨ 178 00:10:57,390 --> 00:11:00,326 その復しゅうに 古代の呪いの品を使って➨ 179 00:11:00,326 --> 00:11:03,163 こいつに 負の加護を与えやがった。 180 00:11:03,163 --> 00:11:05,331 それなのに 俺は➨ 181 00:11:05,331 --> 00:11:08,001 こいつが 腐食の加護を 押しつけられたことに➨ 182 00:11:08,001 --> 00:11:10,670 しばらく 気付かなかったんだぜ。 183 00:11:10,670 --> 00:11:12,672 そして 気付いたときには➨ 184 00:11:12,672 --> 00:11:16,009 痛みで 動くことも ままならなくなっていた。 185 00:11:16,009 --> 00:11:18,011 情けねえ親だろ。 186 00:11:18,011 --> 00:11:21,014 《ハッコン:ここまで聞けば ばかでも わかる。 187 00:11:21,014 --> 00:11:23,683 団長たちの願いが なんであるか》 188 00:11:23,683 --> 00:11:28,354 俺たちの望みは こいつの 負の加護を なくしてやることだ。 189 00:11:28,354 --> 00:11:31,024 そのためなら なんでもやるつもりだ。 190 00:11:31,024 --> 00:11:34,360 水晶の棺の効力は あと 長くて 2年。 191 00:11:34,360 --> 00:11:37,530 早ければ 1年 もつかどうか。 (白/赤)んっ…。 192 00:11:37,530 --> 00:11:39,699 (ケリオイル)俺たちには 時間がねえ。 193 00:11:39,699 --> 00:11:42,202 そこで お前らに相談がある。 194 00:11:42,202 --> 00:11:46,906 俺たちと一緒に 冥府の王へ寝返らねえか? 195 00:11:52,545 --> 00:11:55,048 冥府の王へ寝返らねえか? 196 00:11:55,048 --> 00:11:57,717 なっ! んっ…。 団長 おかしいっすよ! 197 00:11:57,717 --> 00:12:00,153 冥府の王は みんなを殺そうとしたやつだよ。 198 00:12:00,153 --> 00:12:02,155 ばかな考えは…。 みんなの命と引き換えに➨ 199 00:12:02,155 --> 00:12:05,992 息子の苦痛を拭ってやれるなら 喜んで差し出すぜ! 200 00:12:05,992 --> 00:12:08,995 俺にとっては 家族が いちばん大事なんだ。 201 00:12:08,995 --> 00:12:10,997 なあ 団長さんよ。 202 00:12:10,997 --> 00:12:15,501 冥府の王に寝返るって話だが その方法は どうするんだ? 203 00:12:15,501 --> 00:12:19,339 この階層にいた指揮官が 取り持ってくれるそうだ。 204 00:12:19,339 --> 00:12:21,841 冥府の王の命令で 初めから俺たちと➨ 205 00:12:21,841 --> 00:12:26,012 接触する予定だったらしい。 なるほどな。 206 00:12:26,012 --> 00:12:29,515 俺たちは 階層を制覇して 願いをかなえたい。 207 00:12:29,515 --> 00:12:32,352 やつは 俺たちに 最終階層を突破させて➨ 208 00:12:32,352 --> 00:12:34,854 このダンジョンを 完全に支配したい。 209 00:12:34,854 --> 00:12:37,023 利害の一致ってやつだ。 210 00:12:37,023 --> 00:12:40,860 冥府の王が それを守る保証は どこにもねえだろ。 211 00:12:40,860 --> 00:12:42,862 そんなことは わかってるぜ。 212 00:12:42,862 --> 00:12:46,366 でもな 冥府の王を倒して ダンジョンを正常化させるのに➨ 213 00:12:46,366 --> 00:12:48,368 どれだけ 時間が必要なんだ? 214 00:12:48,368 --> 00:12:51,037 俺たちには 悠長に待ってる時間はねえんだ。 215 00:12:51,037 --> 00:12:53,539 わなだと わかっていても➨ 216 00:12:53,539 --> 00:12:55,708 それに しがみつくしかねえんだよ! 217 00:12:55,708 --> 00:12:58,544 お前らの中で➨ 218 00:12:58,544 --> 00:13:01,981 俺たちと共に 行く気があるやつはいねえのか? 219 00:13:01,981 --> 00:13:06,319 《事情は わかったが それに 対する答えは 決まっている》 220 00:13:06,319 --> 00:13:09,656 交渉決裂か… 残念だぜ。 221 00:13:09,656 --> 00:13:12,325 こっ ち も 残念。 222 00:13:12,325 --> 00:13:15,161 ハッコン お前が いちばん欲しかったんだがな。 223 00:13:15,161 --> 00:13:17,664 ハッコンは うちと ずっと一緒にいるの! 224 00:13:17,664 --> 00:13:19,666 誰にも渡さないんだからね! 225 00:13:19,666 --> 00:13:22,502 仲間の愚行を止め 正しき道に導くのも➨ 226 00:13:22,502 --> 00:13:24,504 聖職者の務め。 227 00:13:24,504 --> 00:13:27,674 我が武器で 頭を小突いたら 正気を取り戻すことでしょう。 228 00:13:27,674 --> 00:13:29,676 (白/赤)死ぬ 死ぬ。 229 00:13:29,676 --> 00:13:32,679 俺たちは 別に 人を殺したりするわけじゃない。 230 00:13:32,679 --> 00:13:36,349 ダンジョンを攻略するために 冥府の王を利用するだけだ! 231 00:13:36,349 --> 00:13:39,018 相手も 同じことを 思っているのでしょうね。 232 00:13:39,018 --> 00:13:41,854 お前たちを利用したら 切り捨てようと。 233 00:13:41,854 --> 00:13:45,858 《どうしよう… ラッミスは 怪力を 完全には制御できていない。 234 00:13:45,858 --> 00:13:49,862 その状態で 彼らと戦うのは 危険すぎる… そうか!》 235 00:13:49,862 --> 00:13:53,032 し ゆ い と あ ね ご こっ ち に。 236 00:13:53,032 --> 00:13:56,202 んっ…。 んっ…。 237 00:13:56,202 --> 00:13:58,538 ハッコン 助かるっす。 ちょっと待て! 238 00:13:58,538 --> 00:14:01,641 姉御って 俺のことか!? もうちょっと他にあるだろ! 239 00:14:01,641 --> 00:14:03,643 す ま ん で す。 240 00:14:03,643 --> 00:14:06,646 《ハッコン:もっと ふさわしい 呼び名を 考えておこう》 241 00:14:06,646 --> 00:14:09,982 やれやれ… 戦いを避けられないようだな。 242 00:14:09,982 --> 00:14:13,653 てことで お前たち やるぞ! (白/赤)いいぜ おやじ! 243 00:14:13,653 --> 00:14:16,322 んっ! フッ! んっ! 244 00:14:16,322 --> 00:14:21,160 やっぱ 接近戦も強えな お前は。 いっぱいいっぱい… ですけどね。 245 00:14:21,160 --> 00:14:25,164 お~い こっちにもいるぞ! んっ…。 246 00:14:25,164 --> 00:14:27,166 はぁ~! んっ! 247 00:14:27,166 --> 00:14:30,002 うわ~ マジ 怖え! 当たったら 即 死ぬぞ。 248 00:14:30,002 --> 00:14:32,004 安心しろ。 赤が死んだら➨ 249 00:14:32,004 --> 00:14:34,674 前に ナンパした女とは 俺が デートしとくから。 250 00:14:34,674 --> 00:14:38,177 戦いたくなかったが しかたないっす! フッ! 251 00:14:38,177 --> 00:14:40,179 《ハッコン:俺も仕掛けたいが この狭い部屋では➨ 252 00:14:40,179 --> 00:14:42,348 味方を巻き込んでしまう。 253 00:14:42,348 --> 00:14:45,685 このまま ミシュエルとヘブイの頑張りに 期待するしかないのか》 254 00:14:45,685 --> 00:14:49,856 んっ…。 ヘブイ 動きが 鈍くなってるんじゃねえか? 255 00:14:49,856 --> 00:14:52,692 毒を やいばに塗っているとは…。 256 00:14:52,692 --> 00:14:57,029 その毒で 死にはしねえ。 ただ 全身に激痛が走る。 257 00:14:57,029 --> 00:15:00,633 おっ? お前 痛くねえっていうのか? 258 00:15:00,633 --> 00:15:05,471 痛みを 一時的に消したのですよ。 私の加護の力で。 259 00:15:05,471 --> 00:15:08,474 痛みを消す加護だと? ええ。 260 00:15:08,474 --> 00:15:13,980 幻覚も精神干渉も魔法ではなく 感覚操作の加護の力ですよ。 261 00:15:13,980 --> 00:15:16,983 初耳だぞ そんな加護。 262 00:15:16,983 --> 00:15:20,319 ヒュールミさん あなたなら 聞いたことがあるのでは? 263 00:15:20,319 --> 00:15:24,657 ああ ハッコンの結界に匹敵するぐらい 希少な加護らしいが…。 264 00:15:24,657 --> 00:15:28,661 教えていいのか? ヘブイ。 ええ かまいませんよ。 265 00:15:28,661 --> 00:15:32,832 この加護は 相手の視覚 聴覚 嗅覚 味覚などの感覚を➨ 266 00:15:32,832 --> 00:15:34,834 操ることができる。 267 00:15:34,834 --> 00:15:37,837 痛覚を操作することも 可能みたいだな。 268 00:15:37,837 --> 00:15:41,340 ちょっと待って! だったら 息子の痛みを消せるのか? 269 00:15:41,340 --> 00:15:46,512 残念ながら 痛覚をなくす効果は 人には施せません。 270 00:15:46,512 --> 00:15:48,514 そうか。 271 00:15:48,514 --> 00:15:51,350 ご期待に添えず 申し訳ありません。 272 00:15:51,350 --> 00:15:53,352 (ミシュエル)フッ! (白/赤)うわ~! 273 00:15:53,352 --> 00:15:57,190 あ~ もう マジ だるい。 もっと手加減を要求する。 274 00:15:57,190 --> 00:15:59,358 そうしたら 逃げますよね。 275 00:15:59,358 --> 00:16:01,961 フィルミナ 赤 白! はい! おう! 276 00:16:01,961 --> 00:16:06,132 いくぞ! 《ハッコン:なんだ? 何か 仕掛けてくるのか?》 277 00:16:06,132 --> 00:16:08,634 痛~! ぐっ! ああ…。 278 00:16:08,634 --> 00:16:10,636 《ハッコン:どういうことだ? さっきまで➨ 279 00:16:10,636 --> 00:16:13,306 平然としていたのに》 ヘブイさん! 280 00:16:13,306 --> 00:16:15,308 《ハッコン:ヘブイに何をしたのか わからないが➨ 281 00:16:15,308 --> 00:16:18,644 何をされようとも 結界で すべてを はじいてみせる!》 282 00:16:18,644 --> 00:16:23,316 ヘブイだけが 実力を 隠してるわけじゃねえんだぜ! 283 00:16:23,316 --> 00:16:27,153 (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)あっ! 《なっ! 解除してないのに どうして》 284 00:16:27,153 --> 00:16:29,155 あっ…。 んっ! うわっ! 285 00:16:29,155 --> 00:16:31,157 フッ! (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)あっ…。 286 00:16:31,157 --> 00:16:35,161 《これは 鰐人魔との戦いで見せた フィルミナさんの魔法か!》 287 00:16:35,161 --> 00:16:39,499 まさか 冥府の王用の切り札を 使わさせるとはな…。 288 00:16:39,499 --> 00:16:41,667 ハァハァ…。 (赤/白)うっ…。 289 00:16:41,667 --> 00:16:45,671 ハッコン師匠 皆さん! 私が 今すぐ あとを追います! 290 00:16:45,671 --> 00:16:48,674 やめておけ。 団長の能力が わからない今➨ 291 00:16:48,674 --> 00:16:51,344 1人で追うのは危険すぎるぜ。 うっ! 292 00:16:51,344 --> 00:16:53,346 まずは ヘブイさんを…。 293 00:16:53,346 --> 00:16:55,681 ハァ… してやられましたね。 294 00:16:55,681 --> 00:16:58,351 さすが団長と言うべきでしょうか。 295 00:16:58,351 --> 00:17:00,286 あっ 何 平然としているっすか! 296 00:17:00,286 --> 00:17:02,955 まさか 団長たちを逃がすための 芝居っすか? 297 00:17:02,955 --> 00:17:07,627 それは心外な。 さっきまでは 激痛で動けなかったのですよ。 298 00:17:07,627 --> 00:17:12,465 今は もう一度 加護を発動させて 痛覚を消しているだけです。 299 00:17:12,465 --> 00:17:16,469 痛覚操作を消し ハッコンの結界も消し去る加護か…。 300 00:17:16,469 --> 00:17:18,971 さっき 団長の目が赤く光ったよな。 301 00:17:18,971 --> 00:17:23,476 うちも見たよ。 真っ赤になってた。 う ん う ん。 302 00:17:23,476 --> 00:17:27,647 となると… 考えられるのは 破眼の加護か。 303 00:17:27,647 --> 00:17:31,150 加護の力を打ち消せる 伝説級の加護だな。 304 00:17:31,150 --> 00:17:34,320 《団長の破眼は 俺にとって やっかいすぎる加護だ。 305 00:17:34,320 --> 00:17:36,489 結界 念動力を封じられたら➨ 306 00:17:36,489 --> 00:17:39,158 ただの便利な自動販売機に なってしまう。 307 00:17:39,158 --> 00:17:43,162 あっ うん… 自動販売機としては問題ないか》 308 00:17:43,162 --> 00:17:45,831 会長に報告しないといけませんね。 309 00:17:45,831 --> 00:17:48,501 とりあえず 集落に戻るとしましょうか。 310 00:17:48,501 --> 00:17:50,503 ああ そうだな。 311 00:17:50,503 --> 00:17:54,006 団長たち 息子を残したまま 行ったっすね。 312 00:17:54,006 --> 00:17:57,677 (ヘブイ)我々が危害を加えないと 思っているのでしょう。 313 00:17:57,677 --> 00:18:00,379 彼には なんの罪もありませんから。 314 00:18:06,285 --> 00:18:08,788 (熊会長) 結論を言うと ケリオイルたちを➨ 315 00:18:08,788 --> 00:18:11,958 指名手配することにした。 316 00:18:11,958 --> 00:18:14,460 やつらが裏切るとはな…。 317 00:18:14,460 --> 00:18:18,297 考えが浅かったようだ。 すまぬ。 318 00:18:18,297 --> 00:18:20,299 うちらにも結論を出す前に➨ 319 00:18:20,299 --> 00:18:22,468 ちゃんと相談してほしかったっす。 320 00:18:22,468 --> 00:18:25,805 副団長の境遇も 関係しているのでしょうね。 321 00:18:25,805 --> 00:18:28,140 甘えるのが下手なのですよ。 322 00:18:28,140 --> 00:18:30,476 それでも話してほしかったっす。 323 00:18:30,476 --> 00:18:33,145 そう… ですね。 324 00:18:33,145 --> 00:18:35,314 大切な息子を残していったのは➨ 325 00:18:35,314 --> 00:18:39,151 愚者な団長なりの メッセージなのかもしれませんよ。 326 00:18:39,151 --> 00:18:42,655 《団長たちが思い詰めなければ…。 327 00:18:42,655 --> 00:18:45,491 裏切るようなまねされて 怒るべきなのだろうが➨ 328 00:18:45,491 --> 00:18:48,995 どうしても そう思えない自分がいた》 329 00:18:48,995 --> 00:18:52,498 さて ケリオイルの言葉を信じるなら➨ 330 00:18:52,498 --> 00:18:56,669 やつらは 最終階層に移動して 攻略を始めるはずだ。 331 00:18:56,669 --> 00:19:00,940 団長たちは どのように 階層を 移動するつもりでしょうか? 332 00:19:00,940 --> 00:19:03,609 そうだな… 冥府の王が➨ 333 00:19:03,609 --> 00:19:06,946 階層を移動できる魔道具を 持っているか➨ 334 00:19:06,946 --> 00:19:09,281 もう1つは 単純に 階層の奥にある➨ 335 00:19:09,281 --> 00:19:11,450 転送陣で飛ぶんだろう。 336 00:19:11,450 --> 00:19:14,120 《そういや 階層の奥には 階層主がいて➨ 337 00:19:14,120 --> 00:19:17,623 それを倒せば 転送陣が現れるのだった》 338 00:19:17,623 --> 00:19:20,126 ですが しばらくは ダンジョン制覇の心配は➨ 339 00:19:20,126 --> 00:19:24,130 しないでよいかと思われます。 どういうことだ? 340 00:19:24,130 --> 00:19:27,466 団長たち4人だけでは 戦力不足です。 341 00:19:27,466 --> 00:19:29,969 冥府の王を出し抜こうと 考えているなら➨ 342 00:19:29,969 --> 00:19:32,638 信頼できる仲間が必要でしょう。 343 00:19:32,638 --> 00:19:37,643 となると 誰かを勧誘するか 知り合いを誘うってのが妥当か。 344 00:19:37,643 --> 00:19:40,312 あっ! 残りの団員 2人か! 345 00:19:40,312 --> 00:19:42,314 あの2人は変わり者ですから。 346 00:19:42,314 --> 00:19:44,984 口車に乗せられたり 物で釣られて➨ 347 00:19:44,984 --> 00:19:47,486 下手したら 団長に力を貸しかねません。 348 00:19:47,486 --> 00:19:50,656 あっ うん。 ないとは言えないっすね。 349 00:19:50,656 --> 00:19:53,159 《ヘブイに 変わり者呼ばわりされる 団員たちって➨ 350 00:19:53,159 --> 00:19:55,161 どんな相手なのだろうか》 351 00:19:55,161 --> 00:19:59,331 となると 我々が成すべきことは 各階層の平和を取り戻しつつ➨ 352 00:19:59,331 --> 00:20:02,168 先に残りの団員たちと 接触を図り➨ 353 00:20:02,168 --> 00:20:06,505 こちらの陣営に引き込む ということか。 そうなります。 354 00:20:06,505 --> 00:20:09,508 ただし 2人とも ダンジョン内にいるはずなのですが➨ 355 00:20:09,508 --> 00:20:12,511 どの階層にいるかは わかっていないのですよ。 356 00:20:12,511 --> 00:20:15,514 私は 彼らを探す役目を 担っていたのですが➨ 357 00:20:15,514 --> 00:20:18,184 監獄に 閉じ込められていましたので。 358 00:20:18,184 --> 00:20:22,521 《大事な任務中に 変態行為で 勾留されていたのか》 359 00:20:22,521 --> 00:20:25,524 どっちにしろ 階層を 自由に行き来できないから➨ 360 00:20:25,524 --> 00:20:27,526 今は どうしようもねえんだがな。 361 00:20:27,526 --> 00:20:30,696 ならば 清流の湖階層に戻ろう。 362 00:20:30,696 --> 00:20:35,034 まだ 復旧は始まったばかりだ。 やるべきことは いくらでもある。 363 00:20:35,034 --> 00:20:40,706 そうだね。 じゃあ みんなで清流の湖階層に戻ろう! 364 00:20:40,706 --> 00:20:43,542 《この階層では いろんなことがあり過ぎたな。 365 00:20:43,542 --> 00:20:48,047 にしても 自動販売機にしては 波乱万丈すぎないか? 366 00:20:48,047 --> 00:20:53,052 何しろ 冥府の王の野望を打ち砕く という大ごとになっている。 367 00:20:53,052 --> 00:20:56,055 これが伝説の勇者のポジションなら 納得もいくのだが➨ 368 00:20:56,055 --> 00:20:59,725 俺 自動販売機なんだよな。 369 00:20:59,725 --> 00:21:01,827 とはいえ 体は無機物だが➨ 370 00:21:01,827 --> 00:21:04,830 心は人として みんなを救いたい》 371 00:21:04,830 --> 00:21:07,833 いろいろあったけど 一緒に頑張ろうね ハッコン。 372 00:21:07,833 --> 00:21:10,336 いらっしゃいませ。 《よし! 373 00:21:10,336 --> 00:21:13,172 自動販売機として どこまで やれるか わからないが➨ 374 00:21:13,172 --> 00:21:15,174 これからも 彼女と一緒にいられるように➨ 375 00:21:15,174 --> 00:21:19,011 電力を振り絞って 頑張りますか!》 376 00:21:19,011 --> 00:21:22,681 それじゃあ 発動させるぞ。 377 00:21:22,681 --> 00:21:24,850 干渉されている!? えっ 何? 378 00:21:24,850 --> 00:21:26,852 みんな 転送陣から離れろ! 379 00:21:26,852 --> 00:21:29,021 無理っす! 動けないっす! ハッコン! 380 00:21:29,021 --> 00:21:31,357 ハッコーン! 381 00:21:31,357 --> 00:21:34,360 《ハッコン:んっ? あっ…。 382 00:21:34,360 --> 00:21:37,863 あっ… ここは? 383 00:21:37,863 --> 00:21:41,534 もしかして 俺だけ 別の階層に飛ばされたのか? 384 00:21:41,534 --> 00:21:43,536 ヒュールミの叫び声から察するに➨ 385 00:21:43,536 --> 00:21:46,872 転送陣に なんらかのトラブルが 発生したのだろう。 386 00:21:46,872 --> 00:21:51,544 みんなは無事だろうか? ラッミスのことも気がかりだ。 387 00:21:51,544 --> 00:21:53,546 ああ… どかないと。 388 00:21:53,546 --> 00:21:55,548 誰かが来たとき 邪魔になるよな》 389 00:22:00,152 --> 00:22:02,488 《さて どうしたものか…。 390 00:22:02,488 --> 00:22:04,657 どうにかして 扉を開けて出るべきか➨ 391 00:22:04,657 --> 00:22:07,326 じっと ここで待つべきか… んっ? 392 00:22:07,326 --> 00:22:09,662 えっ? 393 00:22:09,662 --> 00:22:12,331 ヒュールミ! 熊会長! 394 00:22:12,331 --> 00:22:14,633 ラッミス… んっ? ラッミスは!?》