1 00:00:34,301 --> 00:00:36,303 (ハッコン)いらっしゃいませ。 2 00:00:38,305 --> 00:00:42,142 (ラッミス)暑い…。 (シュイ)焼け死ぬっす…。 3 00:00:42,142 --> 00:00:44,978 《熱で やられるようなことは ないとは思うが➨ 4 00:00:44,978 --> 00:00:46,980 熱暴走したりしないよな? 5 00:00:46,980 --> 00:00:48,982 大丈夫だよな?》 6 00:00:48,982 --> 00:00:51,985 全部 あの靴変態のせいっすよ。 7 00:00:51,985 --> 00:00:55,322 《ハッコン:そう 俺たちが なぜ こんな所にいるかというと➨ 8 00:00:55,322 --> 00:00:57,491 ヘブイの手紙が原因なのだ》 9 00:00:57,491 --> 00:01:00,994 ⸨熊会長:「一身上の都合により 離脱させていただきます」。 10 00:01:00,994 --> 00:01:03,830 「こちらの用件が片づきしだい 合流をいたしますので➨ 11 00:01:03,830 --> 00:01:05,832 ご心配なく」。 12 00:01:05,832 --> 00:01:08,669 「追伸 命と靴は大切に」。 13 00:01:08,669 --> 00:01:12,506 これって 灼熱の砂階層に 向かったってことだよね? 14 00:01:12,506 --> 00:01:15,342 (ヒュールミ) 昨日の様子だと そうだろうな。 15 00:01:15,342 --> 00:01:17,511 あとを追ったほうがいいよね? んっ…。 16 00:01:17,511 --> 00:01:20,013 べっ… 別に ヘブイは どうでもいいっすけど➨ 17 00:01:20,013 --> 00:01:22,349 灼熱の砂階層の現状が 気になるから➨ 18 00:01:22,349 --> 00:01:24,351 行ってもいいっすよ。 フッ…⸩ 19 00:01:24,351 --> 00:01:26,853 《ハッコン:こうして 灼熱の砂階層に 来たのはいいが➨ 20 00:01:26,853 --> 00:01:28,855 このまま放置していたら あっという間に➨ 21 00:01:28,855 --> 00:01:31,024 汗が蒸発して しおれそうだ。 22 00:01:31,024 --> 00:01:35,128 保冷 保温機能を オンにしよう》 23 00:01:35,128 --> 00:01:37,798 あっ 急に涼しくなった! ハッ! ありがとう ハッコン! 24 00:01:37,798 --> 00:01:40,133 うっ… ラッミスだけ ずるいっすよ。 25 00:01:40,133 --> 00:01:44,638 はぁ~! この冷たさ たまらないっす。 でしょ? 26 00:01:44,638 --> 00:01:48,308 そうだ! ハッコンにもらった あのマント 着ておこうっと。 27 00:01:48,308 --> 00:01:51,144 《もう 暑さ対策はしなくても いいはずなのだが➨ 28 00:01:51,144 --> 00:01:53,146 俺が贈ったマントを わざわざ着てくれるのが➨ 29 00:01:53,146 --> 00:01:55,148 ラッミスの優しさだな》 30 00:01:55,148 --> 00:01:58,485 どう? この格好。 か あ い い よ。 31 00:01:58,485 --> 00:02:00,487 エヘヘ! ありがとう。 32 00:02:00,487 --> 00:02:03,657 《ちゃんと反応してくれると 褒めるかいがあるよな。 33 00:02:03,657 --> 00:02:05,993 と和んでいる場合じゃないか。 34 00:02:05,993 --> 00:02:09,997 ハンター協会に行って 熊会長からの手紙を渡さないと》 35 00:02:27,681 --> 00:02:31,184 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 内に秘めるは 人の魂。 36 00:02:31,184 --> 00:02:34,621 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➨ 37 00:02:34,621 --> 00:02:36,790 東へ西へ 大奔走! 38 00:02:36,790 --> 00:02:40,894 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 39 00:03:55,635 --> 00:03:58,138 清流の湖階層から来ました。 40 00:03:58,138 --> 00:04:00,807 清流の会長から 手紙を預かっていますので➨ 41 00:04:00,807 --> 00:04:04,144 灼熱の会長に 取り次ぎ お願いします。 42 00:04:04,144 --> 00:04:07,814 (ミシュエル) あっ! ハッ… あっ… ハッコン師匠! 43 00:04:07,814 --> 00:04:10,317 ご無沙汰しておりました。 ご心配をおかけして➨ 44 00:04:10,317 --> 00:04:13,653 申し訳ありません。 いっ… いらっしゃいませ。 45 00:04:13,653 --> 00:04:15,655 《ミシュエル…。 その存在を➨ 46 00:04:15,655 --> 00:04:19,326 若干 忘れてたりはしてないぞ。 ほっ… 本当に。 47 00:04:19,326 --> 00:04:22,996 んっ… とにかく これで 散らばった全員と合流できた》 48 00:04:22,996 --> 00:04:25,499 私だけ この場所に飛ばされて 帰るすべもなく➨ 49 00:04:25,499 --> 00:04:27,501 どうしようかと 悩んでいたところ➨ 50 00:04:27,501 --> 00:04:30,003 魔物の群れが 集落に襲いかかってきたので➨ 51 00:04:30,003 --> 00:04:32,439 防衛に協力していました。 52 00:04:32,439 --> 00:04:34,941 無事でよかったっす。 他のみんなは➨ 53 00:04:34,941 --> 00:04:39,112 清流の階層にいるから安心して。 そっ… そうでしたか。 54 00:04:39,112 --> 00:04:41,281 《ミシュエルと会えたのは うれしいが➨ 55 00:04:41,281 --> 00:04:43,950 1人で なんとか やれていたのだろうか? 56 00:04:43,950 --> 00:04:46,953 コミュ障が 少しは改善されていればいいが》 57 00:04:46,953 --> 00:04:49,623 師匠に来ていただいて 助かりました。 58 00:04:49,623 --> 00:04:54,127 気を抜く暇もなく 緊張の日々で 胃が… 胃が…。 59 00:04:54,127 --> 00:04:56,129 《ハッコン:イケメンが台なしだぞ。 60 00:04:56,129 --> 00:04:58,465 やっぱり すぐに 改善 というわけにはいかないか》 61 00:04:58,465 --> 00:05:01,968 お待たせしました。 会長が お会いになるそうです。 62 00:05:03,970 --> 00:05:06,306 (灼熱の会長) よく来たな! 歓迎するぞ! 63 00:05:06,306 --> 00:05:08,642 この階層も異変が起きて➨ 64 00:05:08,642 --> 00:05:11,645 魔物の群れに 集落を襲われたんだがな➨ 65 00:05:11,645 --> 00:05:14,648 すべて撃退して 指揮官らしき人物も捕縛して➨ 66 00:05:14,648 --> 00:05:17,317 ろうに入れたぞ! すごいっすね…。 67 00:05:17,317 --> 00:05:21,321 あの… 熊会長から 手紙を預かってます。 68 00:05:21,321 --> 00:05:25,659 ほお~ そっちも 結構 大変だったんだな。 69 00:05:25,659 --> 00:05:27,994 おっ 水を提供できるのか? 70 00:05:27,994 --> 00:05:30,830 う ん。 お~ 助かるぜ! 71 00:05:30,830 --> 00:05:34,100 この暑さで オアシスの水も減って 困り果ててたんだ! 72 00:05:34,100 --> 00:05:37,270 早速 頼んでいいか? いらっしゃいませ。 73 00:05:37,270 --> 00:05:40,273 <ハッコン:この階層で 商売を始めてみると➨ 74 00:05:40,273 --> 00:05:43,777 ひどい暑さで 冷たい飲み物が飛ぶように売れ➨ 75 00:05:43,777 --> 00:05:47,614 休む間もなく 夜まで 販売を続けた> 76 00:05:47,614 --> 00:05:50,617 ハッコン お疲れさま。 う ん。 77 00:05:50,617 --> 00:05:52,619 このあと どうしようか? 78 00:05:52,619 --> 00:05:55,622 シュイは どこか行っちゃったし うちらも 一応➨ 79 00:05:55,622 --> 00:05:58,291 あの靴を売っていた魔道具屋に 行ってみる? 80 00:05:58,291 --> 00:06:01,628 《そうだな。 夜の観光も おつなものだ》 81 00:06:01,628 --> 00:06:03,797 (ハッコン)いらっしゃいませ。 フフフフ。 82 00:06:03,797 --> 00:06:06,800 これって どんな魔道具なのかな? 83 00:06:06,800 --> 00:06:09,302 ああ それは お風呂の水を きれいにして➨ 84 00:06:09,302 --> 00:06:11,304 おけにためる魔道具です。 85 00:06:11,304 --> 00:06:13,807 《どうやら ラッミスは 店内を物色してから➨ 86 00:06:13,807 --> 00:06:15,809 情報を聞き出すつもりらしい》 87 00:06:15,809 --> 00:06:19,479 それって すごく便利そうだね! これ 下さいな。 88 00:06:19,479 --> 00:06:21,481 あっ… ありがとうございます。 89 00:06:21,481 --> 00:06:25,485 最近 ついてるな。 新しい お客さんが 3人も来てくれて。 90 00:06:25,485 --> 00:06:28,488 それって 聖職者のような格好の男性と➨ 91 00:06:28,488 --> 00:06:30,657 弓を背負った短い髪の女性? 92 00:06:30,657 --> 00:06:34,928 あっ… はい そうですけど。 お知り合いですか? 93 00:06:34,928 --> 00:06:36,930 うん! で なんて言ってた? 94 00:06:36,930 --> 00:06:39,933 せっ… 聖職者の男性が 以前 売った靴を➨ 95 00:06:39,933 --> 00:06:42,602 誰から仕入れたのか 聞いていかれました。 96 00:06:42,602 --> 00:06:44,604 ですが 守秘義務があるので…。 97 00:06:44,604 --> 00:06:46,606 《間違いない ヘブイだ》 98 00:06:46,606 --> 00:06:50,277 その靴を売ったハンターが誰か 教えてもらえないかな? 99 00:06:50,277 --> 00:06:53,613 すみません。 商売人として それは…。 100 00:06:53,613 --> 00:06:55,615 《個人情報の漏えいは 異世界であっても➨ 101 00:06:55,615 --> 00:06:58,785 問題になるようだ。 となると…》 102 00:06:58,785 --> 00:07:02,789 て が い。 んっ… てがい? 手紙のこと? 103 00:07:02,789 --> 00:07:05,458 あっ そっか! ここの会長とスオリちゃんから➨ 104 00:07:05,458 --> 00:07:07,627 紹介状をもらってたんだった。 105 00:07:07,627 --> 00:07:12,465 んっ? えっと これは 灼熱の会長と…。 106 00:07:12,465 --> 00:07:15,468 えっ!? あの超大手商会の? 107 00:07:15,468 --> 00:07:18,138 《灼熱の会長よりも スオリの紹介状のほうが➨ 108 00:07:18,138 --> 00:07:20,140 効き目が抜群だとは…。 109 00:07:20,140 --> 00:07:23,810 自ら 大商人の娘と 名乗るだけのことはあるな》 110 00:07:23,810 --> 00:07:26,479 あっ… 特別に お伝えします。 111 00:07:26,479 --> 00:07:30,150 逆らったら この業界で生きていけないので。 112 00:07:30,150 --> 00:07:32,585 《店員さんが おびえきっているじゃないか。 113 00:07:32,585 --> 00:07:35,755 何が書いてあったのか 非常に気になる》 114 00:07:35,755 --> 00:07:38,591 靴を売りに来たのは この階層で活躍している➨ 115 00:07:38,591 --> 00:07:40,927 タシテというハンターです。 116 00:07:40,927 --> 00:07:43,096 (ミシュエル)ハッコン師匠 なぜ 私も➨ 117 00:07:43,096 --> 00:07:45,932 夜の散歩に 誘って いただけなかったのですか? 118 00:07:45,932 --> 00:07:48,768 1人で食事をしていると 女性が寄ってくるので➨ 119 00:07:48,768 --> 00:07:51,771 気疲れしてしまって…。 《これって 嫌みでもなく➨ 120 00:07:51,771 --> 00:07:54,441 本心なのが 彼の すごいところだろう》 121 00:07:54,441 --> 00:07:56,443 それで タシテというハンターについて➨ 122 00:07:56,443 --> 00:07:58,945 灼熱の会長に 聞いてみたのですが➨ 123 00:07:58,945 --> 00:08:02,615 タシテは 滾る爆炎の団という ハンターチームのリーダーで➨ 124 00:08:02,615 --> 00:08:04,617 団員は 総勢 十数名。 125 00:08:04,617 --> 00:08:06,786 今 この階層の砂漠地帯にある➨ 126 00:08:06,786 --> 00:08:09,622 遺跡の探索へ 向かっているそうです。 127 00:08:09,622 --> 00:08:13,293 いらっしゃいませ。 そのタシテさんと 話をするのであれば➨ 128 00:08:13,293 --> 00:08:16,129 遺跡に向かうしか 手がなさそうですが…。 129 00:08:16,129 --> 00:08:19,799 そうなると あの砂漠を進まないと だめなんだよね? 130 00:08:19,799 --> 00:08:22,802 いらっしゃいませ。 だよね…。 131 00:08:22,802 --> 00:08:26,473 ハッコン師匠 私は 連れていって もらえないのでしょうか? 132 00:08:26,473 --> 00:08:29,976 《そんな 捨てられた子犬のような 目で見られても困るぞ。 133 00:08:29,976 --> 00:08:31,978 ここは なんとか うまく…》 134 00:08:31,978 --> 00:08:35,248 で し よ。 し ご と た の も う。 135 00:08:35,248 --> 00:08:39,252 ハッコン師匠が弟子と…。 136 00:08:39,252 --> 00:08:41,254 なんでも おっしゃってください! (シュイ)ちょっと待つっすよ! 137 00:08:41,254 --> 00:08:43,423 (ミシュエル/ラッミス)んっ? (シュイ) また いなくなるつもりっすか!? 138 00:08:43,423 --> 00:08:45,759 なんで 1人で抱え込もうとするっすか! 139 00:08:45,759 --> 00:08:48,094 曲がりなりにも 仲間じゃないっすか! 140 00:08:48,094 --> 00:08:50,430 (ヘブイ) これは 私事なので 皆さんに➨ 141 00:08:50,430 --> 00:08:53,600 ご迷惑をおかけするのは…。 そうやって 勝手に決めて➨ 142 00:08:53,600 --> 00:08:55,602 何も相談しないで…。 143 00:08:55,602 --> 00:08:59,439 ケリオイル団長も ヘブイも 一緒っす! 144 00:08:59,439 --> 00:09:02,942 頼りないかもしれないっすけど 話してほしかった。 145 00:09:02,942 --> 00:09:05,445 そしたら もっと 違った未来が➨ 146 00:09:05,445 --> 00:09:08,114 あったかもしれないじゃ ないっすか。 147 00:09:08,114 --> 00:09:11,785 シュイ…。 皆さんも いらっしゃったのですね。 148 00:09:11,785 --> 00:09:14,454 すみません ご迷惑をおかけしたようで。 149 00:09:14,454 --> 00:09:17,624 迷惑かけたと思うなら ちゃんと話してほしいっす! 150 00:09:17,624 --> 00:09:20,126 そうだよ。 何も言わずに いなくなったら➨ 151 00:09:20,126 --> 00:09:23,296 みんな 心配するよ。 う ん う ん。 152 00:09:23,296 --> 00:09:25,965 そうですね。 153 00:09:25,965 --> 00:09:29,636 おもしろくもない話ですが 聞いてもらえますか? 154 00:09:29,636 --> 00:09:32,906 (シュイ/ミシュエル/ラッミス)うん。 155 00:09:32,906 --> 00:09:36,576 まだ 愚者の奇行団に入る前の話です。 156 00:09:36,576 --> 00:09:41,081 私は 幼なじみと2人で ハンターをしていました。 157 00:09:41,081 --> 00:09:44,250 お互いを知り尽くしていたので 連携もよく➨ 158 00:09:44,250 --> 00:09:47,754 新進気鋭の2人組と うわさになったりもしていました。 159 00:09:47,754 --> 00:09:50,256 《ヘブイに パートナーがいたのか》 160 00:09:50,256 --> 00:09:52,258 (ヘブイ)ある日 幸運が重なり➨ 161 00:09:52,258 --> 00:09:54,594 驚く額の報酬を受け取りまして➨ 162 00:09:54,594 --> 00:09:58,932 誕生日が近かった幼なじみの靴を 新調することにしたのです。 163 00:09:58,932 --> 00:10:01,935 それが疲れ知らずの神足でした。 164 00:10:01,935 --> 00:10:04,437 うちが賞品としてもらった靴。 165 00:10:04,437 --> 00:10:09,442 ええ そうです。 彼女… 幼なじみも喜んでくれましてね。 166 00:10:09,442 --> 00:10:11,611 それからというもの どこに行くときも➨ 167 00:10:11,611 --> 00:10:13,613 その靴を履いていましたよ。 168 00:10:13,613 --> 00:10:18,117 絶対に 誰にも渡さないからと いつも 口にして笑っていました。 169 00:10:18,117 --> 00:10:20,286 《その表情だけで 幼なじみが➨ 170 00:10:20,286 --> 00:10:23,456 どれほど 大切な相手だったのかが 伝わってくる》 171 00:10:23,456 --> 00:10:27,293 そんなとき 私たちは 商人の護衛任務中に➨ 172 00:10:27,293 --> 00:10:29,462 盗賊の襲撃を受けてしまい➨ 173 00:10:29,462 --> 00:10:33,466 私は 相手の一撃を受けて 気を失ってしまったのです。 174 00:10:33,466 --> 00:10:35,468 気が付いたときには 辺りに➨ 175 00:10:35,468 --> 00:10:37,971 無残な死体だけが 転がっていました。 176 00:10:37,971 --> 00:10:40,807 そして そこには➨ 177 00:10:40,807 --> 00:10:44,978 膝から下を失った 幼なじみの死体もありました。 178 00:10:44,978 --> 00:10:47,146 (2人)うっ…。 (ヘブイ)おのか何かで➨ 179 00:10:47,146 --> 00:10:49,482 無理やり 切り落とされたのでしょう。 180 00:10:49,482 --> 00:10:52,485 幼なじみは 大切な靴だからと言って➨ 181 00:10:52,485 --> 00:10:54,487 きつく ひもを締めていたので➨ 182 00:10:54,487 --> 00:10:56,823 奪う際に ほどけなかったようです。 183 00:10:56,823 --> 00:10:58,825 んっ…。 (ヘブイ) 相手は 仮面をしていたので➨ 184 00:10:58,825 --> 00:11:01,327 顔も わからず 唯一の手がかりは➨ 185 00:11:01,327 --> 00:11:03,496 やつらが持ち去った靴だけでした。 186 00:11:03,496 --> 00:11:06,165 それから 僅かな希望にすがり➨ 187 00:11:06,165 --> 00:11:08,501 人の履いている靴に 注目するようになり➨ 188 00:11:08,501 --> 00:11:11,004 今に至ります。 189 00:11:11,004 --> 00:11:14,173 《ヘブイに こんな壮絶な過去が あったとは…》 190 00:11:14,173 --> 00:11:16,843 聖職者でありながら 復しゅうのことだけを考えて➨ 191 00:11:16,843 --> 00:11:19,178 今まで 生き長らえてきました。 192 00:11:19,178 --> 00:11:22,015 ケリオイル団長たちに 偉そうなことを 言っておきながら➨ 193 00:11:22,015 --> 00:11:24,017 情けない話です。 194 00:11:24,017 --> 00:11:27,353 ばかっす! 団長たちも ヘブイも 大まぬけ野郎っす! 195 00:11:27,353 --> 00:11:29,689 ちゃんと相談してくれてたら もっと早く➨ 196 00:11:29,689 --> 00:11:31,858 靴が見つかったかも しれないじゃないっすか! 197 00:11:31,858 --> 00:11:35,461 腹を割って話してくれてたら 団長たちも 家族のことを➨ 198 00:11:35,461 --> 00:11:38,131 打ち明けてくれたかも しれないじゃないっすか! 199 00:11:38,131 --> 00:11:40,133 ですが これは 私だけの…。 200 00:11:40,133 --> 00:11:42,969 ですがじゃないっす! みんな 秘密だらけだから➨ 201 00:11:42,969 --> 00:11:45,305 こんなことになってるのが わからないっすか!? 202 00:11:45,305 --> 00:11:47,307 もう うそも 秘密も いらない! 203 00:11:47,307 --> 00:11:49,475 手伝ってほしいなら 事情を話して➨ 204 00:11:49,475 --> 00:11:52,645 手伝ってくださいって 頼めばいいだけの話でしょ! 205 00:11:52,645 --> 00:11:54,981 無理なら 嫌なら ちゃんと断るよ。 206 00:11:54,981 --> 00:11:59,152 それが間違っていることなら 仲間として 全力で止める! 207 00:11:59,152 --> 00:12:02,989 だから 勝手に 迷惑だとか こっちの考えを代弁するのは➨ 208 00:12:02,989 --> 00:12:06,159 やめてほしいっす! んっ…。 209 00:12:06,159 --> 00:12:09,495 ぐっ…。 210 00:12:09,495 --> 00:12:13,100 そう… ですね。 私が間違っていたようです。 211 00:12:13,100 --> 00:12:16,169 ありがとうございます シュイ。 212 00:12:16,169 --> 00:12:19,172 フッ… フン! わかったらいいっすよ。 213 00:12:21,174 --> 00:12:23,509 皆さん 手を貸してもらえますか? 214 00:12:23,509 --> 00:12:25,511 《答えは決まっている》 215 00:12:25,511 --> 00:12:28,681 うん 当たり前だよ! もちろんです! 216 00:12:28,681 --> 00:12:31,517 手伝ってやるっす。 感謝するっすよ。 217 00:12:31,517 --> 00:12:34,721 いらっしゃいませ。 フッ…。 218 00:12:44,464 --> 00:12:48,801 問題は あの灼熱の砂漠を どうやって進むかですね。 219 00:12:48,801 --> 00:12:52,305 歩くだけでも 相当な体力を 消耗するっすからね。 220 00:12:52,305 --> 00:12:54,307 あの魔道具屋さんに➨ 221 00:12:54,307 --> 00:12:56,976 暑さ対策ができる商品ないかな? (ドアの開く音) 222 00:12:56,976 --> 00:12:59,979 (ヒュールミ)お困りのようだな。 あっ…。 ヒュールミ 来てたの? 223 00:12:59,979 --> 00:13:02,315 おうよ。 さっき着いたばっかだぜ。 224 00:13:02,315 --> 00:13:04,317 (キコユ)私たちもいます。 225 00:13:07,654 --> 00:13:09,656 《この暑さで 大丈夫なの?》 226 00:13:09,656 --> 00:13:13,326 《雪精人だからといって 熱で溶けたりしませんよ。 227 00:13:13,326 --> 00:13:16,496 それに 冷気を操るのは得意なので》 228 00:13:16,496 --> 00:13:19,999 頭を悩ませている案件は これで解決だぜ。 229 00:13:19,999 --> 00:13:23,503 これは熱を遮断して 水分を冷やす 作用のある魔道具で➨ 230 00:13:23,503 --> 00:13:27,173 汗や大気の水分を 冷気に 変換してくれるって代物だ。 231 00:13:27,173 --> 00:13:29,342 すごいですね。 これがあれば➨ 232 00:13:29,342 --> 00:13:32,178 灼熱の砂漠も 乗り越えられそうです。 233 00:13:32,178 --> 00:13:34,113 (ヒュールミ)あと これは ラッミスにだ。 んっ? 234 00:13:34,113 --> 00:13:37,116 闇の森林階層の 武器屋の おっさんからだ。 (ラッミス)うわ~! 235 00:13:37,116 --> 00:13:40,620 (ヒュールミ)なんか 重さを 変えられるらしいぞ。 ほんとだ! 236 00:13:40,620 --> 00:13:42,622 《ハッコン:これで 重量が増加し➨ 237 00:13:42,622 --> 00:13:46,626 全力を出しても 力を うまく制御できるのか。 238 00:13:46,626 --> 00:13:49,629 あしたの出発に 不安はなくなったな》 239 00:13:49,629 --> 00:13:53,633 (ヘブイ)いろいろと お騒がせしました。 う ん。 240 00:13:53,633 --> 00:13:57,470 本当は 誰にも話すつもりは なかったのですが…。 241 00:13:57,470 --> 00:14:00,139 ハァ… シュイのおかげですかね。 242 00:14:00,139 --> 00:14:02,475 《ずっと 1人で抱え込んできた重荷を➨ 243 00:14:02,475 --> 00:14:05,478 ほんの少しだけでも 下ろせたのかもしれないな》 244 00:14:05,478 --> 00:14:09,649 今回のことで すべてが 解決するとは思っていませんが➨ 245 00:14:09,649 --> 00:14:12,151 何かしらの区切りがつけば。 246 00:14:12,151 --> 00:14:15,321 う ま く い く と い い ね。 247 00:14:15,321 --> 00:14:17,323 (ヘブイ)フッ… そうですね。 248 00:14:19,492 --> 00:14:22,495 《ハッコン:予想どおり… いや それ以上の暑さのようで➨ 249 00:14:22,495 --> 00:14:25,164 ヒュールミのお手製マントを 羽織っているというのに➨ 250 00:14:25,164 --> 00:14:27,333 全員が つらそうに歩いている。 251 00:14:27,333 --> 00:14:29,335 いや 違うな 全員じゃない》 252 00:14:29,335 --> 00:14:32,772 みんな もう少ししたら 休憩しようね! (ボタン)ブッフゥ! 253 00:14:32,772 --> 00:14:34,774 《ハッコン:ラッミスとボタンは元気だ。 254 00:14:34,774 --> 00:14:38,778 ラッミスは 俺の 保冷 保温の力により 暑さを全く苦にせず➨ 255 00:14:38,778 --> 00:14:42,615 ボタンは 背中のキコユが 冷気を まとわせているので平気らしい》 256 00:14:42,615 --> 00:14:45,618 んっ? ああ ひゃっこいっす。 257 00:14:45,618 --> 00:14:49,122 この階層の間だけ 恋人になってほしいぐらいっす。 258 00:14:49,122 --> 00:14:51,124 では 私は マブダチということで。 あっ…。 259 00:14:51,124 --> 00:14:53,292 師匠は渡しませんよ。 フフッ。 260 00:14:53,292 --> 00:14:55,628 ハッコンが かっこよく見えてきたっす。 261 00:14:55,628 --> 00:14:57,964 もう このまま 抱かれてもいいっす。 262 00:14:57,964 --> 00:15:00,466 師匠が望むなら 私も。 263 00:15:00,466 --> 00:15:04,137 四角い体が 精かんな靴に見えないことも…。 264 00:15:04,137 --> 00:15:07,640 《3人とも 何を言ってるんだか よくわからなくなってるよな》 265 00:15:15,648 --> 00:15:18,818 ふぃ~ 天国っす。 生き返りましたよ。 266 00:15:18,818 --> 00:15:20,820 さすが ハッコン師匠です。 267 00:15:20,820 --> 00:15:23,489 まさか このマントでも 耐えきれねえとはな。 268 00:15:23,489 --> 00:15:25,992 でも 効き目は あるっすよ。 ちょっと脱いでみたら➨ 269 00:15:25,992 --> 00:15:29,495 数秒で 枯れ果てて死ぬかと 思うぐらい 暑かったっす。 270 00:15:32,432 --> 00:15:36,269 《んっ? これって この世界の カレンダーか何かかな?》 271 00:15:36,269 --> 00:15:38,604 (ハッコン)こ よ い。 えっと…。 272 00:15:38,604 --> 00:15:40,606 なんでしょうか? ハッコンさん。 273 00:15:40,606 --> 00:15:44,777 《それって 暦かな? その数字って日にちだよね?》 274 00:15:44,777 --> 00:15:48,614 《ええ そうですよ。 今日が 何日なのか確かめていました》 275 00:15:48,614 --> 00:15:51,451 《ハッコン:あれ? 赤く 丸で囲っている数字があるな》 276 00:15:51,451 --> 00:15:55,288 《これは… ある記念日なのですよ》 277 00:15:55,288 --> 00:15:59,892 《まあ これ以上 プライベートを 追及するのは やめておこう》 278 00:16:01,961 --> 00:16:03,963 (ラッミス)あれが砂漠の柱? 279 00:16:03,963 --> 00:16:07,133 (ヒュールミ)ああ。 砂漠の柱は くそでけえらしいからな。 280 00:16:07,133 --> 00:16:09,135 まだまだ遠そうだ。 281 00:16:09,135 --> 00:16:12,638 《ハッコン:砂漠の柱というのは 遺跡である塔の別称らしい。 282 00:16:12,638 --> 00:16:15,141 砂漠の柱は なんと 100階建てで➨ 283 00:16:15,141 --> 00:16:18,311 最上階には 階層主が居座っているそうだ》 284 00:16:18,311 --> 00:16:20,980 黒八咫 ちょっと 見てきてもらえる? 285 00:16:20,980 --> 00:16:23,649 (黒八咫)クワーッカ。 《ハッコン:雲1つない空に➨ 286 00:16:23,649 --> 00:16:25,651 漆黒の体が映えるな》 クワー! 287 00:16:25,651 --> 00:16:27,653 《ハッコン:って あれ!?》 黒八咫? 288 00:16:27,653 --> 00:16:31,157 今 突然 消えたよね? ああ 確かに消えたぞ。 289 00:16:31,157 --> 00:16:33,593 《ハッコン:やはり 見間違いじゃないのか》 290 00:16:33,593 --> 00:16:35,595 ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 ブッブッ ブッブッ ブッブッ。 291 00:16:35,595 --> 00:16:38,931 う~ん… 何もねえな。 確か ここら辺だと思ったんだが。 292 00:16:38,931 --> 00:16:42,268 あれ? なんか ここ 変じゃない? 293 00:16:42,268 --> 00:16:44,270 《えっ!?》 (ヒュールミ)おい ラッミス。 (ミシュエル)なんと。 294 00:16:44,270 --> 00:16:49,275 あれ? すっごく近いよ! 塔が目の前にあるよ! 295 00:16:49,275 --> 00:16:51,277 んっ? (一同)あっ…。 296 00:16:51,277 --> 00:16:54,280 どうしたの? んっ? 297 00:16:54,280 --> 00:16:57,383 (ヒュールミ)砂漠の柱が こんなに近かったとはな。 298 00:16:59,619 --> 00:17:03,789 私の加護と似た 設置型の 幻覚の一種っぽいですね。 299 00:17:03,789 --> 00:17:05,791 《ということは 黒八咫も➨ 300 00:17:05,791 --> 00:17:07,793 消えたように見えただけなのか》 301 00:17:07,793 --> 00:17:09,962 幻覚で 距離を偽ってたんだな。 302 00:17:09,962 --> 00:17:14,300 誰かが近づけたくなかったから こんな小細工していたんすかね? 303 00:17:14,300 --> 00:17:18,137 あっ 黒八咫! 304 00:17:18,137 --> 00:17:21,641 あっ…。 クワー! どうだった? 305 00:17:21,641 --> 00:17:24,810 えっと 見張りらしき人影が いたそうですが➨ 306 00:17:24,810 --> 00:17:26,979 からかったら 矢を取りに引っ込んだので➨ 307 00:17:26,979 --> 00:17:29,148 入るなら 今のうちだって 言ってます。 308 00:17:29,148 --> 00:17:31,150 《黒八咫の作ってくれた このチャンスを➨ 309 00:17:31,150 --> 00:17:33,152 逃すわけにはいかない》 310 00:17:35,087 --> 00:17:39,425 フッ! よいしょ~! 311 00:17:39,425 --> 00:17:42,428 ぐぐぐ… うっ うっ… ぐっ…。 312 00:17:42,428 --> 00:17:45,431 えっ? 涼しい。 ハッ! まっ… 魔物!? 313 00:17:45,431 --> 00:17:47,934 でも… あれ? (シュイ)でっ… でかいっす。 けど…。 314 00:17:47,934 --> 00:17:50,269 なんで こいつら 反応しやがらねえ? 315 00:17:50,269 --> 00:17:52,939 指示を待っているように 見えますが➨ 316 00:17:52,939 --> 00:17:55,608 ここの指揮官は 捕らえられたのですよね? 317 00:17:55,608 --> 00:17:58,778 (ミシュエル)そうですね。 灼熱の会長は そう おっしゃっていました。 318 00:17:58,778 --> 00:18:00,780 (ヒュールミ)捕まった指揮官は偽物で➨ 319 00:18:00,780 --> 00:18:02,949 こちらを油断させておいて 戦力を集め➨ 320 00:18:02,949 --> 00:18:06,118 一気に集落を襲う。 そんなとこか。 321 00:18:06,118 --> 00:18:08,454 (ミシュエル)確かに そう考えると しっくりきます。 322 00:18:08,454 --> 00:18:11,457 (ヒュールミ)待て 待て。 いい作戦を 思いついたから聞いてくれ。 323 00:18:11,457 --> 00:18:13,459 フッ…。 324 00:18:13,459 --> 00:18:15,661 いきます。 はぁ~! 325 00:18:26,472 --> 00:18:28,474 《よし 作戦どおりだ。 326 00:18:28,474 --> 00:18:33,412 実は ヘブイの幻覚で 仲間の姿が 俺たちに見えるようにしたのだ》 327 00:18:33,412 --> 00:18:37,583 ブオー! クワー! 328 00:18:37,583 --> 00:18:40,920 ちょっと この武具 試してみるね。 329 00:18:40,920 --> 00:18:43,823 重くなれ~! 330 00:18:45,758 --> 00:18:48,928 (ラッミス)やった~! (ヘブイ)なんとかなるものですね。 331 00:18:48,928 --> 00:18:50,930 んっ…。 332 00:18:55,267 --> 00:18:58,938 これで かなり 畑さんの力が たまりそうです。 333 00:18:58,938 --> 00:19:01,273 (ヒュールミ)問題は こっからだな。 334 00:19:01,273 --> 00:19:04,777 待ち伏せや わなを警戒しつつ 突撃ってのが妥当だが…。 335 00:19:04,777 --> 00:19:06,779 ハッコン 先頭 いけるか? 336 00:19:06,779 --> 00:19:09,115 ハッコンの結界なら 大概は防げるだろ? 337 00:19:09,115 --> 00:19:12,451 う ん う ん。 じゃあ うちも行くよ! 338 00:19:12,451 --> 00:19:15,955 あの… お話し中に お邪魔して 悪いっすけど➨ 339 00:19:15,955 --> 00:19:19,458 追加で 食べ物 いいっすか? おなかすいたっす。 340 00:19:22,294 --> 00:19:25,631 ハッコン この先は 警戒したほうがよさそうだぜ。 341 00:19:25,631 --> 00:19:27,633 いらっしゃいませ。 342 00:19:27,633 --> 00:19:29,635 行くよ! 343 00:19:38,411 --> 00:19:40,746 到着! 344 00:19:40,746 --> 00:19:42,848 みんな もういいよ! 345 00:19:45,084 --> 00:19:48,754 ハァハァ…。 ヒュールミ? どうしたの? 346 00:19:48,754 --> 00:19:51,090 いや わなを仕込んだ やからが➨ 347 00:19:51,090 --> 00:19:54,260 この解除方法を知ったら 傷つくだろうなって。 348 00:19:54,260 --> 00:19:58,097 《確かに 俺が わな担当なら 声も出ないと思う》 349 00:19:58,097 --> 00:20:00,766 (ヘブイ)敵は あの扉の向こうに いるようですね。 350 00:20:00,766 --> 00:20:03,936 おっし。 それじゃあ ラッミス 派手に頼むぜ。 351 00:20:03,936 --> 00:20:06,105 よ~し いっくよ~! 352 00:20:06,105 --> 00:20:08,607 うりゃ~! (手下たち)うわっ! 353 00:20:08,607 --> 00:20:10,609 《扉の後ろに潜んで 開いた瞬間に➨ 354 00:20:10,609 --> 00:20:15,448 襲いかかる手はずだったようだが この扉の開け方は予想外だよな。 355 00:20:15,448 --> 00:20:19,285 あれが 滾る爆炎の団だな》 356 00:20:19,285 --> 00:20:21,954 (タシテ)てめえら 何者だ? 357 00:20:21,954 --> 00:20:25,791 《あの男 事前に教えてもらった タシテの容貌と一致する。 358 00:20:25,791 --> 00:20:27,960 あいつが タシテに違いない!》 359 00:20:27,960 --> 00:20:31,464 うちらは 清流の湖階層から来たハンターだよ。 360 00:20:31,464 --> 00:20:35,134 他の階層のやつらが 何しに来やがった? 361 00:20:35,134 --> 00:20:40,806 少々 お話を聞かせてもらえないか と思って やって来たのですが➨ 362 00:20:40,806 --> 00:20:44,143 思ったよりも 歓迎していただけたようで。 363 00:20:44,143 --> 00:20:47,980 話だと? 俺たちが集落を襲撃するために➨ 364 00:20:47,980 --> 00:20:51,650 魔物を隠してることを どこで知りやがった? 365 00:20:51,650 --> 00:20:54,320 《やはり 集落を襲うつもりだったのか》 366 00:20:54,320 --> 00:20:58,157 私の質問に 答えていただいてもいいですか? 367 00:20:58,157 --> 00:21:02,328 あっ? 皆さんは 冥府の王の傘下となり➨ 368 00:21:02,328 --> 00:21:06,665 1階の魔物で 集落を襲おうと 悪だくみをしていた。 369 00:21:06,665 --> 00:21:11,170 それで間違いありませんか? そこまで知られているなら➨ 370 00:21:11,170 --> 00:21:13,672 今更 しらばっくれても しかたねえか。 371 00:21:13,672 --> 00:21:17,176 ああ そうだぜ。 一時的だが協力関係にある。 372 00:21:17,176 --> 00:21:21,180 なんで 魔王軍の味方をするの? みんな 迷惑してるんだからね! 373 00:21:21,180 --> 00:21:24,850 おうおう お利口ちゃんな ご意見 ありがとうよ。 374 00:21:24,850 --> 00:21:26,852 金だよ 金。 375 00:21:26,852 --> 00:21:30,689 一生 遊んで暮らせる金が もらえるなら 普通 従うだろ。 376 00:21:30,689 --> 00:21:32,958 日頃から お金もうけのために➨ 377 00:21:32,958 --> 00:21:36,295 いろいろと 違法行為を行ってきたのですか? 378 00:21:36,295 --> 00:21:39,465 ああ そうだぜ。 強盗 強姦…。 379 00:21:39,465 --> 00:21:42,301 依頼者を ぶっ殺したのも 何度かあったな。 380 00:21:42,301 --> 00:21:45,137 一時期 山賊も やってたぜ。 381 00:21:45,137 --> 00:21:47,640 弱者を じゅうりんして やりたい放題ってのは➨ 382 00:21:47,640 --> 00:21:50,976 最高に気分がいいもんだ。 なあ? お前ら。 383 00:21:50,976 --> 00:21:54,813 最高でさあ! 《とことんまで くずだな》 384 00:21:54,813 --> 00:22:00,319 そうですか。 では この靴に見覚えはありませんか? 385 00:22:00,319 --> 00:22:02,988 なんだ? その靴は。 タシテさん。 あっ? 386 00:22:02,988 --> 00:22:06,325 あれって 最近 高値で売れた あの靴じゃねえっすか? 387 00:22:06,325 --> 00:22:09,995 んっ… あっ! 昔 ハンターから奪った靴か。 388 00:22:09,995 --> 00:22:11,997 思い出したぜ。 389 00:22:11,997 --> 00:22:15,167 あの女 これは 大切な人から もらった靴だから➨ 390 00:22:15,167 --> 00:22:18,003 絶対に渡さないとか ほざきやがって➨ 391 00:22:18,003 --> 00:22:21,340 ムカついたから 足を切り落としてやったぜ。 392 00:22:21,340 --> 00:22:25,511 そうですか。 やっと…。 393 00:22:25,511 --> 00:22:29,014 私の目的が果たせそうです。 394 00:22:29,014 --> 00:22:31,684 何年も待ち望んでいた瞬間は➨ 395 00:22:31,684 --> 00:22:37,122 こんなにも簡単に あっけなく 訪れるものなのですね。 396 00:22:37,122 --> 00:22:40,960 泣いて許しを請おうが 激痛に わめこうが➨ 397 00:22:40,960 --> 00:22:44,964 あなたが悔い改めようが…。 398 00:22:44,964 --> 00:22:47,366 確実に殺します。