1 00:00:33,934 --> 00:00:35,936 (ハッコン)当たりが出たら もう1本。 2 00:00:38,605 --> 00:00:41,775 (ヒュールミ)転送陣を ここと 清流の湖階層だけ➡ 3 00:00:41,775 --> 00:00:44,611 移動できるように調整しといたぜ。 4 00:00:44,611 --> 00:00:47,781 魔物は使えないようにしたから 安心してくれ。 5 00:00:47,781 --> 00:00:50,284 (ラッミス)お疲れさま ヒュールミ。 (ミシュエル)お疲れさまです。 6 00:00:50,284 --> 00:00:54,454 (ケリオイル)お~ 頑張ってるね! 感心 感心! 7 00:00:54,454 --> 00:00:58,625 ここが落ち着いたら 清流の湖階層に戻るとするか。 8 00:00:58,625 --> 00:01:02,963 (赤)見回り 終わったよ~。 (白)集落に 残党は いないみたい。 9 00:01:02,963 --> 00:01:04,965 つっかれた~。 10 00:01:04,965 --> 00:01:08,302 (シュイ)団長! なんで この変態と一緒なんすか!? 11 00:01:08,302 --> 00:01:11,972 (ヘブイ)やれやれ… 私は 幻覚魔法を使っていませんよ。 12 00:01:11,972 --> 00:01:14,808 どこに変態がいるというのですか。 13 00:01:14,808 --> 00:01:19,313 誰かが見張ってないと だめだからな。 辛抱してくれや。 14 00:01:19,313 --> 00:01:21,315 いえいえ お気になさらず。 15 00:01:21,315 --> 00:01:24,484 か弱い女性を守るのは 紳士の役目ですから。 16 00:01:24,484 --> 00:01:26,987 うっ… うわ~!! フン フン フン! うっ… うぅ…。 17 00:01:26,987 --> 00:01:29,990 落ち着け シュイ。 落ち着いてられますか! 18 00:01:29,990 --> 00:01:32,926 毎回 崩れた民家から 靴を掘り当て 鼻を ピクピクさせて➡ 19 00:01:32,926 --> 00:01:36,096 においを嗅ごうとするっす! マジ キモいっす! 20 00:01:36,096 --> 00:01:39,766 情緒不安定なようですね。 かわいそうに。 21 00:01:39,766 --> 00:01:43,270 この~! フッ フッ フッ! フッ フッ… んっ…。 22 00:01:43,270 --> 00:01:45,772 《高い次元の戦いだが➡ 23 00:01:45,772 --> 00:01:48,108 きっかけと内容は ひどいものだ》 24 00:01:48,108 --> 00:01:51,278 なあ ハッコン。 このあと いいか? 25 00:01:51,278 --> 00:01:53,447 う ん。 そりゃ よかった。 26 00:01:53,447 --> 00:01:57,451 一度 愚者の奇行団の拠点に 来てもらおうと思ってな。 27 00:01:57,451 --> 00:01:59,453 えっ こ こ に。 28 00:01:59,453 --> 00:02:02,556 ああ 始まりの階層にあるぜ。 29 00:02:20,307 --> 00:02:23,810 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 内に秘めるは 人の魂。 30 00:02:23,810 --> 00:02:27,147 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➡ 31 00:02:27,147 --> 00:02:29,483 東へ西へ 大奔走! 32 00:02:29,483 --> 00:02:33,587 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 33 00:03:48,428 --> 00:03:50,931 《ハッコン:意外だったな。 始まりの階層に➡ 34 00:03:50,931 --> 00:03:53,767 愚者の奇行団の拠点が あったのか》 35 00:03:53,767 --> 00:03:56,103 ハッコン ラッミス ヒュールミ。 36 00:03:56,103 --> 00:03:59,773 お前たちに そろそろ 話しておきたいことがあってな。 37 00:03:59,773 --> 00:04:02,109 (フィルミナ)そうですね。 38 00:04:02,109 --> 00:04:05,779 知ってもらったほうが… いいですね。 39 00:04:05,779 --> 00:04:09,116 《今 フィルミナさんの顔に 影が差さなかったか?》 40 00:04:09,116 --> 00:04:11,118 (2人)んっ…。 《ハッコン:紅白双子の雰囲気も➡ 41 00:04:11,118 --> 00:04:13,954 変わった気がする。 何かあるのか?》 42 00:04:13,954 --> 00:04:16,790 お前ら いつまでも じゃれ合ってんじゃねえぞ! 43 00:04:16,790 --> 00:04:18,792 ちょっと待ってほしいっす。 44 00:04:18,792 --> 00:04:21,294 もう少しで 脳天に突き刺せそうっす。 45 00:04:21,294 --> 00:04:24,631 おやおや 精神干渉系の魔法を 使っていないのに➡ 46 00:04:24,631 --> 00:04:27,134 幻聴が聞こえますね。 はぁ~あ。 47 00:04:27,134 --> 00:04:30,637 ハッコン 悪いが そこの ばかどもが落ち着いたら➡ 48 00:04:30,637 --> 00:04:33,073 ラッミスたちと一緒に 拠点まで来てくれ。 49 00:04:33,073 --> 00:04:35,075 いらっしゃいませ。 50 00:04:35,075 --> 00:04:37,744 愚者の奇行団の拠点が➡ 51 00:04:37,744 --> 00:04:41,081 始まりの階層にあるなんて 初耳だぜ。 52 00:04:41,081 --> 00:04:43,250 目立たないように してたっすからね。 53 00:04:43,250 --> 00:04:46,920 シュイって 愚者の奇行団に入って 何年くらい? 54 00:04:46,920 --> 00:04:49,089 まだ 2年も たってないっすよ。 55 00:04:49,089 --> 00:04:52,759 じゃあ ヘブイさんのほうが 先輩ってことになるのかな? 56 00:04:52,759 --> 00:04:54,928 ええ 私が先輩です。 57 00:04:54,928 --> 00:04:56,930 とはいえ 愚者の奇行団には➡ 58 00:04:56,930 --> 00:05:00,934 先輩後輩の 煩わしい上下関係など ありませんよ。 59 00:05:00,934 --> 00:05:02,936 あるならば 赤さんと白さんも➡ 60 00:05:02,936 --> 00:05:06,273 先輩として 敬わなければなりませんし。 61 00:05:06,273 --> 00:05:09,276 意外だな。 あの双子のほうが年下だろ? 62 00:05:09,276 --> 00:05:13,947 ええ ヒュールミさん。 そうなのですが 愚者の奇行団の初期メンバーは➡ 63 00:05:13,947 --> 00:05:16,616 ケリオイル団長 フィルミナ副団長➡ 64 00:05:16,616 --> 00:05:19,953 赤さん 白さんの双子。 この4人ですよ。 65 00:05:19,953 --> 00:05:23,123 そうなんすか… 知らなかったっす。 66 00:05:23,123 --> 00:05:25,125 《ハッコン:シュイも初耳だったのか》 67 00:05:25,125 --> 00:05:28,128 言われてみれば 4人そろって 姿を消したり➡ 68 00:05:28,128 --> 00:05:30,463 一緒に行動することが多いっすね。 69 00:05:30,463 --> 00:05:34,067 (ヘブイ)気になるのであれば あとで 聞いてみては どうですか? 70 00:05:34,067 --> 00:05:38,405 だ う し た。 あっ すみません ハッコン師匠。 71 00:05:38,405 --> 00:05:41,741 先ほどの話を聞いて 前から引っ掛かっていたことを➡ 72 00:05:41,741 --> 00:05:44,411 考えていまして。 う ん。 73 00:05:44,411 --> 00:05:46,913 実は 赤さんと白さんの気配が…。 74 00:05:46,913 --> 00:05:49,416 あっ… いえ 忘れてください。 75 00:05:49,416 --> 00:05:52,586 臆測で 物を言うべきでは ありませんので。 76 00:05:52,586 --> 00:05:55,589 《ハッコン:そこで やめられると 非常に気になるのだが…》 77 00:05:58,091 --> 00:06:00,093 えっと…。 78 00:06:00,093 --> 00:06:02,929 (ヘブイ)ここが 愚者の奇行団の拠点です。 79 00:06:02,929 --> 00:06:05,599 随分 風通しのいい家だな。 80 00:06:05,599 --> 00:06:07,934 あっ 違うっすよ。 81 00:06:07,934 --> 00:06:10,937 ここの隠し扉の先にあるっす。 82 00:06:13,940 --> 00:06:17,611 みんな ついてきてくださいっす。 83 00:06:17,611 --> 00:06:20,614 おう 好きな席に座ってくれ。 84 00:06:20,614 --> 00:06:24,284 ハッコン 悪いけど 全員の飲み物 出してもらっていいか。 85 00:06:24,284 --> 00:06:26,286 いらっしゃいませ。 86 00:06:26,286 --> 00:06:30,457 ようこそ 愚者の奇行団のアジトへ。 87 00:06:30,457 --> 00:06:33,226 今日 集まってもらったのは 他でもない。 88 00:06:33,226 --> 00:06:37,564 俺たちの目的を話そうと思ってな。 (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)んっ…。 89 00:06:37,564 --> 00:06:40,734 まずは おさらいだが このダンジョンを制覇すれば➡ 90 00:06:40,734 --> 00:06:44,237 願いをかなえることができる ってのは 覚えてるか? 91 00:06:44,237 --> 00:06:46,740 「最下層に到達されし者➡ 92 00:06:46,740 --> 00:06:49,409 なんじの願い 1つだけ かなえよう」。 93 00:06:49,409 --> 00:06:53,413 「階層を守りし 強靱なる主を 討伐した証しをささげよ」。 94 00:06:53,413 --> 00:06:56,583 でしたか? 言い伝えでは。 おう。 95 00:06:56,583 --> 00:06:58,752 実際 南西の国のダンジョンで➡ 96 00:06:58,752 --> 00:07:01,588 最下層に到達したチームがあってな➡ 97 00:07:01,588 --> 00:07:05,592 本当に 願いを かなえてもらったそうなんだが➡ 98 00:07:05,592 --> 00:07:10,096 その際に ダンジョンが消滅したらしい。 《えっ? それって…》 99 00:07:10,096 --> 00:07:14,601 清流の湖階層も 誰かが 願いをかなえたら消えちゃうの? 100 00:07:14,601 --> 00:07:16,603 (ケリオイル)ああ そのとおりだ。 101 00:07:16,603 --> 00:07:20,607 ダンジョンが消えるときに ダンジョン内にいる人々は どうなる? 102 00:07:20,607 --> 00:07:23,943 ダンジョンの外に 強制排出されるようだぜ。 103 00:07:23,943 --> 00:07:28,281 ダンジョンと一緒に消滅なんて オチはないから 安心してくれ。 104 00:07:28,281 --> 00:07:30,617 ハァ…。 《ハッコン:よかった。 105 00:07:30,617 --> 00:07:32,552 住民は 巻き込まれないのか》 106 00:07:32,552 --> 00:07:34,721 でだ…。 107 00:07:34,721 --> 00:07:38,391 俺と副団長の望みを 明かそうと思う。 108 00:07:38,391 --> 00:07:41,394 今まで ずっと ごまかしてきて 悪かったな。 109 00:07:46,066 --> 00:07:50,070 え~! そんな所に 出入り口あったっすか? 110 00:07:50,070 --> 00:07:52,072 こっちに来てくれ。 111 00:07:56,743 --> 00:07:59,579 えっ? なんだ? あれは。 あっ…。 112 00:07:59,579 --> 00:08:02,482 《ハッコン:これは 一体…》 113 00:08:04,918 --> 00:08:09,222 僅かですが 気配は感じます。 死んではいないようです。 114 00:08:14,427 --> 00:08:16,429 (ケリオイル)こいつは…。 115 00:08:16,429 --> 00:08:20,266 俺とフィルミナとの子どもだ。 (一同)えっ? 116 00:08:20,266 --> 00:08:22,268 《ハッコン:んっ? いっ… 今 なんと?》 117 00:08:22,268 --> 00:08:25,438 この子は 私たちの子どもなのです。 118 00:08:25,438 --> 00:08:28,608 《ハッコン:え~っと… 思考が追いつかないぞ。 119 00:08:28,608 --> 00:08:31,111 あれ? なんで みんな リアクションが薄いんだ? 120 00:08:31,111 --> 00:08:34,547 ここは 絶叫を上げて 驚くシーンだと思うのだが…》 121 00:08:34,547 --> 00:08:37,217 え~!! 2人は夫婦だったの!? 122 00:08:37,217 --> 00:08:39,552 《ハッコン:その反応を待っていたよ ラッミス。 123 00:08:39,552 --> 00:08:42,055 いがみ合いながらも 仲がいいとは思っていたが➡ 124 00:08:42,055 --> 00:08:44,724 まさか 夫婦で 子どもまでいたとは…。 125 00:08:44,724 --> 00:08:47,727 おまけに 子どもは 水晶の中で眠っている。 126 00:08:47,727 --> 00:08:50,730 驚くなというほうが 無理があるだろ》 127 00:08:50,730 --> 00:08:55,402 黙っていて悪かったな。 結婚してから 20年近くなるか。 128 00:08:55,402 --> 00:08:58,071 そうですね あなた。 129 00:08:58,071 --> 00:09:01,241 んでもって 赤と白も 俺たちの子どもだ。 130 00:09:01,241 --> 00:09:03,243 え~! 《え~!》 131 00:09:03,243 --> 00:09:06,413 意外と ばれなかったな。 黙ってて悪い。 132 00:09:06,413 --> 00:09:09,082 はっ? うっ… うぅ… えっ? 133 00:09:09,082 --> 00:09:12,252 なるほど。 だから 赤さんと白さんの気配が➡ 134 00:09:12,252 --> 00:09:14,754 団長と副団長に似ていたのですか。 135 00:09:14,754 --> 00:09:16,756 ヘブイは 驚かないのか? 136 00:09:16,756 --> 00:09:19,592 お前が取り乱している姿を 見たことがなかったから➡ 137 00:09:19,592 --> 00:09:21,594 期待していたんだがな。 138 00:09:21,594 --> 00:09:24,264 ご期待に添えず 申し訳ありません。 139 00:09:24,264 --> 00:09:27,100 うすうすですが 感づいていましたので。 140 00:09:27,100 --> 00:09:29,769 ほんと 食えない男だよ。 141 00:09:29,769 --> 00:09:33,540 あっ ということは 2人は その子の お兄さんなんだよね? 142 00:09:33,540 --> 00:09:37,877 んや 長男は こっちだ。 俺たち 3つ子だからな。 143 00:09:37,877 --> 00:09:39,879 えっ? 144 00:09:39,879 --> 00:09:43,049 さてと 俺たちの願い事を話す前に➡ 145 00:09:43,049 --> 00:09:46,886 眠り続けている息子について 語らせてもらおうか。 146 00:09:46,886 --> 00:09:50,890 この水晶が何か ヒュールミなら わかるんじゃねえか? 147 00:09:50,890 --> 00:09:53,726 恐らく 水晶の棺じゃねえか? あっ…。 148 00:09:53,726 --> 00:09:57,730 ご名答。 さすがだな。 なんすか? それ。 149 00:09:57,730 --> 00:10:01,401 水晶の棺は 大昔に作られた魔道具だ。 150 00:10:01,401 --> 00:10:04,404 棺に入れば 永遠に時が止まったまま➡ 151 00:10:04,404 --> 00:10:07,574 その姿を保つことができるらしい。 152 00:10:07,574 --> 00:10:11,244 実は こいつには 負の加護があってな。 153 00:10:11,244 --> 00:10:13,246 負の加護? 《負の加護?》 154 00:10:13,246 --> 00:10:15,582 (ケリオイル)そもそも 加護ってのは 知ってのとおり➡ 155 00:10:15,582 --> 00:10:19,085 よき神から与えられた超常の力だ。 156 00:10:19,085 --> 00:10:22,755 ラッミスなら怪力。 ハッコンなら結界か。 157 00:10:22,755 --> 00:10:24,924 んでもって 負の加護ってのは➡ 158 00:10:24,924 --> 00:10:28,595 あしき神より与えられた ろくでもない力だ。 159 00:10:28,595 --> 00:10:33,433 その影響で こいつは 日常の生活もままならなかった。 160 00:10:33,433 --> 00:10:36,102 日に日に悪化する姿を 見ていられず➡ 161 00:10:36,102 --> 00:10:38,104 助ける手段を見つけるまで ここで➡ 162 00:10:38,104 --> 00:10:41,274 眠ってもらうことにした ってわけだ。 163 00:10:41,274 --> 00:10:43,610 《ハッコン:この子は ずっと この年から➡ 164 00:10:43,610 --> 00:10:46,112 時が止まったままなのか…》 165 00:10:46,112 --> 00:10:49,616 3つ子のうち 2人は なんの問題もなかったんだが➡ 166 00:10:49,616 --> 00:10:52,785 こいつだけが 負の加護を得てしまってな。 167 00:10:52,785 --> 00:10:54,787 その加護ってのが…。 168 00:10:54,787 --> 00:10:57,790 腐食です。 169 00:10:57,790 --> 00:11:00,627 触れたものを すべて腐らせるばかりか➡ 170 00:11:00,627 --> 00:11:05,632 己の肉体も 徐々に腐っていく 最低最悪の加護。 171 00:11:05,632 --> 00:11:07,967 それだけなら まだしも➡ 172 00:11:07,967 --> 00:11:11,971 超回復の加護を 生まれつき得ていたのです。 173 00:11:11,971 --> 00:11:15,141 体が腐り続ける痛みを 味わいながら➡ 174 00:11:15,141 --> 00:11:18,978 超回復により 体が再生されるので➡ 175 00:11:18,978 --> 00:11:22,649 死ぬまで 痛みを 味わい続けなければならない。 176 00:11:22,649 --> 00:11:24,984 でも なんで 負の加護を? 177 00:11:24,984 --> 00:11:29,322 昔 とあるハンターチームを 壊滅まで追い込んだんだが➡ 178 00:11:29,322 --> 00:11:32,258 その復しゅうに 古代の呪いの品を使って➡ 179 00:11:32,258 --> 00:11:35,094 こいつに 負の加護を与えやがった。 180 00:11:35,094 --> 00:11:37,263 それなのに 俺は➡ 181 00:11:37,263 --> 00:11:39,933 こいつが 腐食の加護を 押しつけられたことに➡ 182 00:11:39,933 --> 00:11:42,602 しばらく 気付かなかったんだぜ。 183 00:11:42,602 --> 00:11:44,604 そして 気付いたときには➡ 184 00:11:44,604 --> 00:11:47,941 痛みで 動くことも ままならなくなっていた。 185 00:11:47,941 --> 00:11:49,943 情けねえ親だろ。 186 00:11:49,943 --> 00:11:52,946 《ハッコン:ここまで聞けば ばかでも わかる。 187 00:11:52,946 --> 00:11:55,615 団長たちの願いが なんであるか》 188 00:11:55,615 --> 00:12:00,286 俺たちの望みは こいつの 負の加護を なくしてやることだ。 189 00:12:00,286 --> 00:12:02,956 そのためなら なんでもやるつもりだ。 190 00:12:02,956 --> 00:12:06,292 水晶の棺の効力は あと 長くて 2年。 191 00:12:06,292 --> 00:12:09,462 早ければ 1年 もつかどうか。 (白/赤)んっ…。 192 00:12:09,462 --> 00:12:11,631 (ケリオイル)俺たちには 時間がねえ。 193 00:12:11,631 --> 00:12:14,133 そこで お前らに相談がある。 194 00:12:14,133 --> 00:12:18,838 俺たちと一緒に 冥府の王へ寝返らねえか? 195 00:12:24,477 --> 00:12:26,980 冥府の王へ寝返らねえか? 196 00:12:26,980 --> 00:12:29,649 なっ! んっ…。 団長 おかしいっすよ! 197 00:12:29,649 --> 00:12:32,085 冥府の王は みんなを殺そうとしたやつだよ。 198 00:12:32,085 --> 00:12:34,087 ばかな考えは…。 みんなの命と引き換えに➡ 199 00:12:34,087 --> 00:12:37,924 息子の苦痛を拭ってやれるなら 喜んで差し出すぜ! 200 00:12:37,924 --> 00:12:40,927 俺にとっては 家族が いちばん大事なんだ。 201 00:12:40,927 --> 00:12:42,929 なあ 団長さんよ。 202 00:12:42,929 --> 00:12:47,433 冥府の王に寝返るって話だが その方法は どうするんだ? 203 00:12:47,433 --> 00:12:51,270 この階層にいた指揮官が 取り持ってくれるそうだ。 204 00:12:51,270 --> 00:12:53,773 冥府の王の命令で 初めから俺たちと➡ 205 00:12:53,773 --> 00:12:57,944 接触する予定だったらしい。 なるほどな。 206 00:12:57,944 --> 00:13:01,447 俺たちは 階層を制覇して 願いをかなえたい。 207 00:13:01,447 --> 00:13:04,284 やつは 俺たちに 最終階層を突破させて➡ 208 00:13:04,284 --> 00:13:06,786 このダンジョンを 完全に支配したい。 209 00:13:06,786 --> 00:13:08,955 利害の一致ってやつだ。 210 00:13:08,955 --> 00:13:12,792 冥府の王が それを守る保証は どこにもねえだろ。 211 00:13:12,792 --> 00:13:14,794 そんなことは わかってるぜ。 212 00:13:14,794 --> 00:13:18,298 でもな 冥府の王を倒して ダンジョンを正常化させるのに➡ 213 00:13:18,298 --> 00:13:20,299 どれだけ 時間が必要なんだ? 214 00:13:20,299 --> 00:13:22,969 俺たちには 悠長に待ってる時間はねえんだ。 215 00:13:22,969 --> 00:13:25,471 わなだと わかっていても➡ 216 00:13:25,471 --> 00:13:27,640 それに しがみつくしかねえんだよ! 217 00:13:27,640 --> 00:13:30,476 お前らの中で➡ 218 00:13:30,476 --> 00:13:33,913 俺たちと共に 行く気があるやつはいねえのか? 219 00:13:33,913 --> 00:13:38,251 《事情は わかったが それに 対する答えは 決まっている》 220 00:13:38,251 --> 00:13:41,587 交渉決裂か… 残念だぜ。 221 00:13:41,587 --> 00:13:44,257 こっ ち も 残念。 222 00:13:44,257 --> 00:13:47,093 ハッコン お前が いちばん欲しかったんだがな。 223 00:13:47,093 --> 00:13:49,595 ハッコンは うちと ずっと一緒にいるの! 224 00:13:49,595 --> 00:13:51,597 誰にも渡さないんだからね! 225 00:13:51,597 --> 00:13:54,434 仲間の愚行を止め 正しき道に導くのも➡ 226 00:13:54,434 --> 00:13:56,436 聖職者の務め。 227 00:13:56,436 --> 00:13:59,605 我が武器で 頭を小突いたら 正気を取り戻すことでしょう。 228 00:13:59,605 --> 00:14:01,607 (白/赤)死ぬ 死ぬ。 229 00:14:01,607 --> 00:14:04,610 俺たちは 別に 人を殺したりするわけじゃない。 230 00:14:04,610 --> 00:14:08,281 ダンジョンを攻略するために 冥府の王を利用するだけだ! 231 00:14:08,281 --> 00:14:10,950 相手も 同じことを 思っているのでしょうね。 232 00:14:10,950 --> 00:14:13,786 お前たちを利用したら 切り捨てようと。 233 00:14:13,786 --> 00:14:17,790 《どうしよう… ラッミスは 怪力を 完全には制御できていない。 234 00:14:17,790 --> 00:14:21,794 その状態で 彼らと戦うのは 危険すぎる… そうか!》 235 00:14:21,794 --> 00:14:24,964 し ゆ い と あ ね ご こっ ち に。 236 00:14:24,964 --> 00:14:28,134 んっ…。 んっ…。 237 00:14:28,134 --> 00:14:30,470 ハッコン 助かるっす。 ちょっと待て! 238 00:14:30,470 --> 00:14:33,573 姉御って 俺のことか!? もうちょっと他にあるだろ! 239 00:14:33,573 --> 00:14:35,575 す ま ん で す。 240 00:14:35,575 --> 00:14:38,578 《ハッコン:もっと ふさわしい 呼び名を 考えておこう》 241 00:14:38,578 --> 00:14:41,914 やれやれ… 戦いを避けられないようだな。 242 00:14:41,914 --> 00:14:45,585 てことで お前たち やるぞ! (白/赤)いいぜ おやじ! 243 00:14:45,585 --> 00:14:48,254 んっ! フッ! んっ! 244 00:14:48,254 --> 00:14:53,092 やっぱ 接近戦も強えな お前は。 いっぱいいっぱい… ですけどね。 245 00:14:53,092 --> 00:14:57,096 お~い こっちにもいるぞ! んっ…。 246 00:14:57,096 --> 00:14:59,098 はぁ~! んっ! 247 00:14:59,098 --> 00:15:01,934 うわ~ マジ 怖え! 当たったら 即 死ぬぞ。 248 00:15:01,934 --> 00:15:03,936 安心しろ。 赤が死んだら➡ 249 00:15:03,936 --> 00:15:06,606 前に ナンパした女とは 俺が デートしとくから。 250 00:15:06,606 --> 00:15:10,109 戦いたくなかったが しかたないっす! フッ! 251 00:15:10,109 --> 00:15:12,111 《ハッコン:俺も仕掛けたいが この狭い部屋では➡ 252 00:15:12,111 --> 00:15:14,280 味方を巻き込んでしまう。 253 00:15:14,280 --> 00:15:17,617 このまま ミシュエルとヘブイの頑張りに 期待するしかないのか》 254 00:15:17,617 --> 00:15:21,788 んっ…。 ヘブイ 動きが 鈍くなってるんじゃねえか? 255 00:15:21,788 --> 00:15:24,624 毒を やいばに塗っているとは…。 256 00:15:24,624 --> 00:15:28,961 その毒で 死にはしねえ。 ただ 全身に激痛が走る。 257 00:15:28,961 --> 00:15:32,565 おっ? お前 痛くねえっていうのか? 258 00:15:32,565 --> 00:15:37,403 痛みを 一時的に消したのですよ。 私の加護の力で。 259 00:15:37,403 --> 00:15:40,406 痛みを消す加護だと? ええ。 260 00:15:40,406 --> 00:15:45,912 幻覚も精神干渉も魔法ではなく 感覚操作の加護の力ですよ。 261 00:15:45,912 --> 00:15:48,915 初耳だぞ そんな加護。 262 00:15:48,915 --> 00:15:52,251 ヒュールミさん あなたなら 聞いたことがあるのでは? 263 00:15:52,251 --> 00:15:56,589 ああ ハッコンの結界に匹敵するぐらい 希少な加護らしいが…。 264 00:15:56,589 --> 00:16:00,593 教えていいのか? ヘブイ。 ええ かまいませんよ。 265 00:16:00,593 --> 00:16:04,764 この加護は 相手の視覚 聴覚 嗅覚 味覚などの感覚を➡ 266 00:16:04,764 --> 00:16:06,766 操ることができる。 267 00:16:06,766 --> 00:16:09,769 痛覚を操作することも 可能みたいだな。 268 00:16:09,769 --> 00:16:13,272 ちょっと待って! だったら 息子の痛みを消せるのか? 269 00:16:13,272 --> 00:16:18,444 残念ながら 痛覚をなくす効果は 人には施せません。 270 00:16:18,444 --> 00:16:20,446 そうか。 271 00:16:20,446 --> 00:16:23,282 ご期待に添えず 申し訳ありません。 272 00:16:23,282 --> 00:16:25,284 (ミシュエル)フッ! (白/赤)うわ~! 273 00:16:25,284 --> 00:16:29,121 あ~ もう マジ だるい。 もっと手加減を要求する。 274 00:16:29,121 --> 00:16:31,290 そうしたら 逃げますよね。 275 00:16:31,290 --> 00:16:33,893 フィルミナ 赤 白! はい! おう! 276 00:16:33,893 --> 00:16:38,064 いくぞ! 《ハッコン:なんだ? 何か 仕掛けてくるのか?》 277 00:16:38,064 --> 00:16:40,566 痛~! ぐっ! ああ…。 278 00:16:40,566 --> 00:16:42,568 《ハッコン:どういうことだ? さっきまで➡ 279 00:16:42,568 --> 00:16:45,238 平然としていたのに》 ヘブイさん! 280 00:16:45,238 --> 00:16:47,240 《ハッコン:ヘブイに何をしたのか わからないが➡ 281 00:16:47,240 --> 00:16:50,576 何をされようとも 結界で すべてを はじいてみせる!》 282 00:16:50,576 --> 00:16:55,248 ヘブイだけが 実力を 隠してるわけじゃねえんだぜ! 283 00:16:55,248 --> 00:16:59,085 (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)あっ! 《なっ! 解除してないのに どうして》 284 00:16:59,085 --> 00:17:01,087 あっ…。 んっ! うわっ! 285 00:17:01,087 --> 00:17:03,089 フッ! (ヒュールミ/ラッミス/シュイ)あっ…。 286 00:17:03,089 --> 00:17:07,093 《これは 鰐人魔との戦いで見せた フィルミナさんの魔法か!》 287 00:17:07,093 --> 00:17:11,430 まさか 冥府の王用の切り札を 使わさせるとはな…。 288 00:17:11,430 --> 00:17:13,599 ハァハァ…。 (赤/白)うっ…。 289 00:17:13,599 --> 00:17:17,603 ハッコン師匠 皆さん! 私が 今すぐ あとを追います! 290 00:17:17,603 --> 00:17:20,606 やめておけ。 団長の能力が わからない今➡ 291 00:17:20,606 --> 00:17:23,276 1人で追うのは危険すぎるぜ。 うっ! 292 00:17:23,276 --> 00:17:25,278 まずは ヘブイさんを…。 293 00:17:25,278 --> 00:17:27,613 ハァ… してやられましたね。 294 00:17:27,613 --> 00:17:30,283 さすが団長と言うべきでしょうか。 295 00:17:30,283 --> 00:17:32,218 あっ 何 平然としているっすか! 296 00:17:32,218 --> 00:17:34,887 まさか 団長たちを逃がすための 芝居っすか? 297 00:17:34,887 --> 00:17:39,559 それは心外な。 さっきまでは 激痛で動けなかったのですよ。 298 00:17:39,559 --> 00:17:44,397 今は もう一度 加護を発動させて 痛覚を消しているだけです。 299 00:17:44,397 --> 00:17:48,401 痛覚操作を消し ハッコンの結界も消し去る加護か…。 300 00:17:48,401 --> 00:17:50,903 さっき 団長の目が赤く光ったよな。 301 00:17:50,903 --> 00:17:55,408 うちも見たよ。 真っ赤になってた。 う ん う ん。 302 00:17:55,408 --> 00:17:59,579 となると… 考えられるのは 破眼の加護か。 303 00:17:59,579 --> 00:18:03,082 加護の力を打ち消せる 伝説級の加護だな。 304 00:18:03,082 --> 00:18:06,252 《団長の破眼は 俺にとって やっかいすぎる加護だ。 305 00:18:06,252 --> 00:18:08,421 結界 念動力を封じられたら➡ 306 00:18:08,421 --> 00:18:11,090 ただの便利な自動販売機に なってしまう。 307 00:18:11,090 --> 00:18:15,094 あっ うん… 自動販売機としては問題ないか》 308 00:18:15,094 --> 00:18:17,763 会長に報告しないといけませんね。 309 00:18:17,763 --> 00:18:20,433 とりあえず 集落に戻るとしましょうか。 310 00:18:20,433 --> 00:18:22,435 ああ そうだな。 311 00:18:22,435 --> 00:18:25,938 団長たち 息子を残したまま 行ったっすね。 312 00:18:25,938 --> 00:18:29,609 (ヘブイ)我々が危害を加えないと 思っているのでしょう。 313 00:18:29,609 --> 00:18:32,311 彼には なんの罪もありませんから。 314 00:18:38,217 --> 00:18:40,720 (熊会長) 結論を言うと ケリオイルたちを➡ 315 00:18:40,720 --> 00:18:43,889 指名手配することにした。 316 00:18:43,889 --> 00:18:46,392 やつらが裏切るとはな…。 317 00:18:46,392 --> 00:18:50,229 考えが浅かったようだ。 すまぬ。 318 00:18:50,229 --> 00:18:52,231 うちらにも結論を出す前に➡ 319 00:18:52,231 --> 00:18:54,400 ちゃんと相談してほしかったっす。 320 00:18:54,400 --> 00:18:57,737 副団長の境遇も 関係しているのでしょうね。 321 00:18:57,737 --> 00:19:00,072 甘えるのが下手なのですよ。 322 00:19:00,072 --> 00:19:02,408 それでも話してほしかったっす。 323 00:19:02,408 --> 00:19:05,077 そう… ですね。 324 00:19:05,077 --> 00:19:07,246 大切な息子を残していったのは➡ 325 00:19:07,246 --> 00:19:11,083 愚者な団長なりの メッセージなのかもしれませんよ。 326 00:19:11,083 --> 00:19:14,587 《団長たちが思い詰めなければ…。 327 00:19:14,587 --> 00:19:17,423 裏切るようなまねされて 怒るべきなのだろうが➡ 328 00:19:17,423 --> 00:19:20,926 どうしても そう思えない自分がいた》 329 00:19:20,926 --> 00:19:24,430 さて ケリオイルの言葉を信じるなら➡ 330 00:19:24,430 --> 00:19:28,601 やつらは 最終階層に移動して 攻略を始めるはずだ。 331 00:19:28,601 --> 00:19:32,872 団長たちは どのように 階層を 移動するつもりでしょうか? 332 00:19:32,872 --> 00:19:35,541 そうだな… 冥府の王が➡ 333 00:19:35,541 --> 00:19:38,878 階層を移動できる魔道具を 持っているか➡ 334 00:19:38,878 --> 00:19:41,213 もう1つは 単純に 階層の奥にある➡ 335 00:19:41,213 --> 00:19:43,382 転送陣で飛ぶんだろう。 336 00:19:43,382 --> 00:19:46,052 《そういや 階層の奥には 階層主がいて➡ 337 00:19:46,052 --> 00:19:49,555 それを倒せば 転送陣が現れるのだった》 338 00:19:49,555 --> 00:19:52,058 ですが しばらくは ダンジョン制覇の心配は➡ 339 00:19:52,058 --> 00:19:56,062 しないでよいかと思われます。 どういうことだ? 340 00:19:56,062 --> 00:19:59,398 団長たち4人だけでは 戦力不足です。 341 00:19:59,398 --> 00:20:01,901 冥府の王を出し抜こうと 考えているなら➡ 342 00:20:01,901 --> 00:20:04,570 信頼できる仲間が必要でしょう。 343 00:20:04,570 --> 00:20:09,575 となると 誰かを勧誘するか 知り合いを誘うってのが妥当か。 344 00:20:09,575 --> 00:20:12,244 あっ! 残りの団員 2人か! 345 00:20:12,244 --> 00:20:14,246 あの2人は変わり者ですから。 346 00:20:14,246 --> 00:20:16,916 口車に乗せられたり 物で釣られて➡ 347 00:20:16,916 --> 00:20:19,418 下手したら 団長に力を貸しかねません。 348 00:20:19,418 --> 00:20:22,588 あっ うん。 ないとは言えないっすね。 349 00:20:22,588 --> 00:20:25,091 《ヘブイに 変わり者呼ばわりされる 団員たちって➡ 350 00:20:25,091 --> 00:20:27,093 どんな相手なのだろうか》 351 00:20:27,093 --> 00:20:31,263 となると 我々が成すべきことは 各階層の平和を取り戻しつつ➡ 352 00:20:31,263 --> 00:20:34,100 先に残りの団員たちと 接触を図り➡ 353 00:20:34,100 --> 00:20:38,437 こちらの陣営に引き込む ということか。 そうなります。 354 00:20:38,437 --> 00:20:41,440 ただし 2人とも ダンジョン内にいるはずなのですが➡ 355 00:20:41,440 --> 00:20:44,443 どの階層にいるかは わかっていないのですよ。 356 00:20:44,443 --> 00:20:47,446 私は 彼らを探す役目を 担っていたのですが➡ 357 00:20:47,446 --> 00:20:50,116 監獄に 閉じ込められていましたので。 358 00:20:50,116 --> 00:20:54,453 《大事な任務中に 変態行為で 勾留されていたのか》 359 00:20:54,453 --> 00:20:57,456 どっちにしろ 階層を 自由に行き来できないから➡ 360 00:20:57,456 --> 00:20:59,458 今は どうしようもねえんだがな。 361 00:20:59,458 --> 00:21:02,628 ならば 清流の湖階層に戻ろう。 362 00:21:02,628 --> 00:21:06,966 まだ 復旧は始まったばかりだ。 やるべきことは いくらでもある。 363 00:21:06,966 --> 00:21:12,638 そうだね。 じゃあ みんなで清流の湖階層に戻ろう! 364 00:21:12,638 --> 00:21:15,474 《この階層では いろんなことがあり過ぎたな。 365 00:21:15,474 --> 00:21:19,979 にしても 自動販売機にしては 波乱万丈すぎないか? 366 00:21:19,979 --> 00:21:24,984 何しろ 冥府の王の野望を打ち砕く という大ごとになっている。 367 00:21:24,984 --> 00:21:27,987 これが伝説の勇者のポジションなら 納得もいくのだが➡ 368 00:21:27,987 --> 00:21:31,657 俺 自動販売機なんだよな。 369 00:21:31,657 --> 00:21:33,759 とはいえ 体は無機物だが➡ 370 00:21:33,759 --> 00:21:36,762 心は人として みんなを救いたい》 371 00:21:36,762 --> 00:21:39,765 いろいろあったけど 一緒に頑張ろうね ハッコン。 372 00:21:39,765 --> 00:21:42,268 いらっしゃいませ。 《よし! 373 00:21:42,268 --> 00:21:45,104 自動販売機として どこまで やれるか わからないが➡ 374 00:21:45,104 --> 00:21:47,106 これからも 彼女と一緒にいられるように➡ 375 00:21:47,106 --> 00:21:50,943 電力を振り絞って 頑張りますか!》 376 00:21:50,943 --> 00:21:54,613 それじゃあ 発動させるぞ。 377 00:21:54,613 --> 00:21:56,782 干渉されている!? えっ 何? 378 00:21:56,782 --> 00:21:58,784 みんな 転送陣から離れろ! 379 00:21:58,784 --> 00:22:00,953 無理っす! 動けないっす! ハッコン! 380 00:22:00,953 --> 00:22:03,289 ハッコーン! 381 00:22:03,289 --> 00:22:06,292 《ハッコン:んっ? あっ…。 382 00:22:06,292 --> 00:22:09,795 あっ… ここは? 383 00:22:09,795 --> 00:22:13,465 もしかして 俺だけ 別の階層に飛ばされたのか? 384 00:22:13,465 --> 00:22:15,467 ヒュールミの叫び声から察するに➡ 385 00:22:15,467 --> 00:22:18,804 転送陣に なんらかのトラブルが 発生したのだろう。 386 00:22:18,804 --> 00:22:23,475 みんなは無事だろうか? ラッミスのことも気がかりだ。 387 00:22:23,475 --> 00:22:25,477 ああ… どかないと。 388 00:22:25,477 --> 00:22:27,479 誰かが来たとき 邪魔になるよな》 389 00:22:32,084 --> 00:22:34,420 《さて どうしたものか…。 390 00:22:34,420 --> 00:22:36,589 どうにかして 扉を開けて出るべきか➡ 391 00:22:36,589 --> 00:22:39,258 じっと ここで待つべきか… んっ? 392 00:22:39,258 --> 00:22:41,594 えっ? 393 00:22:41,594 --> 00:22:44,263 ヒュールミ! 熊会長! 394 00:22:44,263 --> 00:22:46,565 ラッミス… んっ? ラッミスは!?》