1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ハッコン)当たりが出たら もう1本! 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,674 (ヒュールミ)そこに 階層主のコインをはめるってので➨ 3 00:00:07,674 --> 00:00:09,676 間違いなさそうだな。 4 00:00:09,676 --> 00:00:12,379 (ケリオイル)ぴったりだな。 (ヒュールミ)問題は…。 5 00:00:14,348 --> 00:00:16,850 《愚者の奇行団が 持っているコインは➨ 6 00:00:16,850 --> 00:00:21,355 始まり 亡者 清流 迷路。 7 00:00:21,355 --> 00:00:27,027 俺たちが持っているのは 清流 灼熱 闇の3枚だ》 8 00:00:27,027 --> 00:00:31,698 数は 7枚だが 清流が 2枚で 犬岩山がねえが➨ 9 00:00:31,698 --> 00:00:35,369 まあ 試してみっか。 10 00:00:35,369 --> 00:00:39,039 やっぱ 犬岩山のコインが必須ってか。 11 00:00:39,039 --> 00:00:42,376 (一同)ハァ…。 んっ…。 12 00:00:42,376 --> 00:00:45,879 んっ! 待てよ。 んっ…。 13 00:00:45,879 --> 00:00:48,215 (ケリオイル)なんだい? そりゃ。 熊会長から➨ 14 00:00:48,215 --> 00:00:52,386 最深部に到達したら開けてくれ って 渡されてたんだ。 15 00:00:52,386 --> 00:00:54,888 やっぱりな! (赤/シュイ/白)お~! 16 00:00:54,888 --> 00:00:58,892 (ラッミス)それって まさか! 犬岩山のコインか。 (ヒュールミ)ああ。 17 00:00:58,892 --> 00:01:02,329 犬岩山を 唯一 倒したのが 会長たちだって聞いていたから➨ 18 00:01:02,329 --> 00:01:04,498 もしやと期待したんだが。 19 00:01:04,498 --> 00:01:07,167 (赤)熊会長 マジ かっけえ! (白)色熊男! 20 00:01:07,167 --> 00:01:09,169 《熊会長 ありがとう! 21 00:01:09,169 --> 00:01:11,171 ただただ 感謝するしかない!》 22 00:01:26,853 --> 00:01:28,855 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 23 00:01:28,855 --> 00:01:30,857 内に秘めるは 人の魂。 24 00:01:30,857 --> 00:01:34,027 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➨ 25 00:01:34,027 --> 00:01:36,363 東へ西へ 大奔走! 26 00:01:36,363 --> 00:01:40,567 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 27 00:02:59,379 --> 00:03:02,816 その前に もう一度 話し合っておこうぜ。 28 00:03:02,816 --> 00:03:05,018 かなえる願いについて。 29 00:03:07,821 --> 00:03:10,490 俺たち家族の願いは たった1つ。 30 00:03:10,490 --> 00:03:13,827 灰の負の加護 腐食をなくすこと。 31 00:03:13,827 --> 00:03:15,996 それだけだ。 32 00:03:15,996 --> 00:03:18,331 願い事に余裕あったら 俺 彼女が欲しい! 33 00:03:18,331 --> 00:03:23,003 ずるいぞ 赤! 俺も同じ条件で! お前たちは? 34 00:03:23,003 --> 00:03:25,172 (ヘブイ)私の願いは もう かないましたので➨ 35 00:03:25,172 --> 00:03:27,674 皆さんに お譲りしますよ。 36 00:03:27,674 --> 00:03:30,343 余裕があれば 靴の城でも。 37 00:03:30,343 --> 00:03:32,345 (シュイ)他の人に譲るっす。 38 00:03:32,345 --> 00:03:35,182 代わりに 腹いっぱい 食べさせてほしいっす。 39 00:03:35,182 --> 00:03:39,186 (ピティー) ピティーも… 願いは かなったから。 40 00:03:39,186 --> 00:03:41,188 (ミシュエル)私の願いは 自分で➨ 41 00:03:41,188 --> 00:03:43,523 手に入れなければ ならないものですので。 42 00:03:43,523 --> 00:03:46,860 俺もねえな。 ラッミスは? 43 00:03:46,860 --> 00:03:51,064 うちもないよ。 自分のことに 関してならだけどね。 44 00:03:53,366 --> 00:03:56,036 (一同)フッ…。 45 00:03:56,036 --> 00:03:59,706 《残るは俺か。 俺の願いは…》 46 00:03:59,706 --> 00:04:03,477 に ん ご ん に も と り た い。 47 00:04:03,477 --> 00:04:05,479 うん! ありがとう。 48 00:04:05,479 --> 00:04:10,484 で も ね だ ん ち よう ね が い か ら。 49 00:04:10,484 --> 00:04:13,987 《団長の願いが優先だ。 これは譲れない》 50 00:04:13,987 --> 00:04:16,990 でもよ かなえられる願いが 1つだったら…。 51 00:04:16,990 --> 00:04:20,327 (ハッコン) だ ん し よ ん ま だ あ りゅ。 52 00:04:20,327 --> 00:04:23,663 あ と ま あ し で い い よ。 53 00:04:23,663 --> 00:04:27,501 確かにな。 世界には 他にも ダンジョンがある。 54 00:04:27,501 --> 00:04:30,337 このダンジョンで 願いが かなえられなかったとしても➨ 55 00:04:30,337 --> 00:04:33,173 別のダンジョンを攻略すればいい話だ。 56 00:04:33,173 --> 00:04:35,675 そんときは 俺も同行するぜ。 57 00:04:35,675 --> 00:04:39,846 もちろん うちも一緒に行くよ! (ミシュエル)私もです 師匠! 58 00:04:39,846 --> 00:04:43,517 (ラッミス)広いね~。 (ヒュールミ)確かに。 59 00:04:43,517 --> 00:04:46,019 だいぶ歩いてるけど 辺りが見えないから➨ 60 00:04:46,019 --> 00:04:48,522 広いって感じがしねえな。 61 00:04:48,522 --> 00:04:51,024 んっ…。 62 00:04:56,363 --> 00:04:58,865 (ケリオイル)いかにもって感じだな。 63 00:04:58,865 --> 00:05:01,301 誰もいないね ハッコン。 64 00:05:01,301 --> 00:05:04,304 (ダンジョンマスター) よくぞ ここまで たどりついた。 65 00:05:04,304 --> 00:05:07,307 (一同)あっ! (ダンジョンマスター)最下層に到達した➨ 66 00:05:07,307 --> 00:05:11,144 お主たちには 願いをかなえる権利がある。 67 00:05:11,144 --> 00:05:13,647 《おっ! 本当に かなえてくれるのか》 68 00:05:13,647 --> 00:05:15,649 (ダンジョンマスター)だが お主らの中に➨ 69 00:05:15,649 --> 00:05:20,820 我が迷宮を脅かす者のにおいが 染みついている やからがおる。 70 00:05:20,820 --> 00:05:25,158 (スルリィム)それは 私のことだろう。 冥府の王の元配下だ! 71 00:05:25,158 --> 00:05:28,995 (ダンジョンマスター)冥府の王は 我が 聖樹から創り上げた迷宮を➨ 72 00:05:28,995 --> 00:05:31,498 乗っ取ろうとしておる愚か者。 73 00:05:31,498 --> 00:05:34,668 我が力の多くが やつに奪われてしまった! 74 00:05:34,668 --> 00:05:38,338 ハッコン あそこ! 75 00:05:38,338 --> 00:05:40,340 聞くがいい! 76 00:05:40,340 --> 00:05:45,011 ああ… この口調も面倒ですから やめますか。 77 00:05:45,011 --> 00:05:47,013 ちょっと聞いてくださいよ。 78 00:05:47,013 --> 00:05:49,015 まさか ダンジョンを乗っ取ろうなんて➨ 79 00:05:49,015 --> 00:05:53,853 ばかげた者が現れるなんて 思いもしなかったので。 ハァ…。 80 00:05:53,853 --> 00:05:58,024 《なんだか 人生に疲れ果てた サラリーマンのような哀愁を感じるが➨ 81 00:05:58,024 --> 00:06:00,627 このダンジョンを 創造した人なのだろう》 82 00:06:00,627 --> 00:06:04,130 あんたが このダンジョンを創った者で 間違いないのか? 83 00:06:04,130 --> 00:06:08,802 まあ そんな感じです。 ダンジョンマスターと呼ばれる存在です。 84 00:06:08,802 --> 00:06:12,138 昔は 天才と呼ばれていた時期も ありましたが…。 85 00:06:12,138 --> 00:06:15,308 と… すみません。 おもてなしもせずに。 86 00:06:15,308 --> 00:06:18,478 (一同)お~! (指を鳴らす音) 87 00:06:18,478 --> 00:06:20,480 さあさあ お座りください。 88 00:06:20,480 --> 00:06:23,483 いろいろと 聞きたいことも おありでしょう。 89 00:06:23,483 --> 00:06:25,485 私に答えられることなら➨ 90 00:06:25,485 --> 00:06:28,154 なんでも質問してくださって かまいませんので。 91 00:06:28,154 --> 00:06:31,558 あと 飲み物と茶菓子を…。 いらっしゃいませ。 92 00:06:34,828 --> 00:06:40,333 ほほう これが あの…。 前々から興味があったのですよ。 93 00:06:40,333 --> 00:06:42,335 《飲み物と お茶菓子の提供は➨ 94 00:06:42,335 --> 00:06:45,005 自動販売機としては 譲れないところだ。 95 00:06:45,005 --> 00:06:49,509 飲み物に細工されることも 防げるしな》 フフッ。 96 00:06:49,509 --> 00:06:52,345 では 質問を受け付けますよ。 97 00:06:52,345 --> 00:06:55,849 そもそも ダンジョンとダンジョンマスターって なんだ? 98 00:06:55,849 --> 00:06:59,519 そうですね。 ダンジョンとは 大昔の魔法使いが➨ 99 00:06:59,519 --> 00:07:03,456 己の力を見せつけるために 創り上げた芸術作品…。 100 00:07:03,456 --> 00:07:06,793 いや 娯楽施設 といったところでしょうか。 101 00:07:06,793 --> 00:07:10,630 それを創った者が ダンジョンマスターと呼ばれています。 102 00:07:10,630 --> 00:07:15,302 大昔の魔法使い? そんな話 聞いたことがないが。 103 00:07:15,302 --> 00:07:19,973 まあ 訳あって 滅びてしまいましたから。 104 00:07:19,973 --> 00:07:23,143 歴史も 記憶も 残っていません。 105 00:07:23,143 --> 00:07:25,145 そいつらが ダンジョンを創り➨ 106 00:07:25,145 --> 00:07:29,149 互いに作品を自慢し合っていた って認識でいいのか。 107 00:07:29,149 --> 00:07:33,153 《俺がいた世界でいうところの ゲームクリエーターみたいなものか》 108 00:07:33,153 --> 00:07:35,989 (ヒュールミ)最下層に達したら どんな願いも かなえる➨ 109 00:07:35,989 --> 00:07:37,991 というのは 本当か? 110 00:07:37,991 --> 00:07:41,161 ええ 本当です。 (一同)あっ! 111 00:07:41,161 --> 00:07:43,330 (ヒュールミ)その願いは いくつだ? 112 00:07:43,330 --> 00:07:47,334 (ダンジョンマスター)数に 上限はありません。 いくらでも。 113 00:07:47,334 --> 00:07:50,503 ただし なんでも というわけではありません。 114 00:07:50,503 --> 00:07:52,839 (一同)あっ…。 願いをかなえるには➨ 115 00:07:52,839 --> 00:07:55,842 それに見合った魔力を消費します。 116 00:07:55,842 --> 00:07:58,845 このダンジョンに満ちている 魔力の上限が➨ 117 00:07:58,845 --> 00:08:01,281 願いの限界となるわけです。 118 00:08:01,281 --> 00:08:04,451 ダンジョンマスター 息子の負の加護を消すことは…。 119 00:08:04,451 --> 00:08:09,289 (ダンジョンマスター)可能ですよ。 あっ! あっ…。 120 00:08:09,289 --> 00:08:13,960 あっ… なっ… なら うちの息子の 負の加護を消してほしい! 121 00:08:13,960 --> 00:08:18,465 慌てないでください。 もう少し詳しく説明しますよ。 122 00:08:18,465 --> 00:08:22,135 例えば 金銀財宝が欲しいという 願いであれば➨ 123 00:08:22,135 --> 00:08:24,971 私のため込んだ財宝を お譲りするので➨ 124 00:08:24,971 --> 00:08:26,973 魔力は消費しません。 125 00:08:26,973 --> 00:08:30,310 ですが 負の加護を消去する 願いの場合は➨ 126 00:08:30,310 --> 00:08:32,979 大きく 魔力を消費します。 127 00:08:32,979 --> 00:08:35,815 じゃあ より具体的に聞く。 128 00:08:35,815 --> 00:08:39,652 灰の腐食を消して ハッコンを人間に戻すのは可能か? 129 00:08:39,652 --> 00:08:42,155 ぎりぎりですが可能です。 130 00:08:42,155 --> 00:08:44,491 その場合 魔力を使い果たし➨ 131 00:08:44,491 --> 00:08:47,660 他の願いは かなえられなくなりますが。 132 00:08:47,660 --> 00:08:50,663 《えっ? 人間に戻れるのか?》 133 00:08:50,663 --> 00:08:53,500 よかったね ハッコン! おめでとうございます 師匠! 134 00:08:53,500 --> 00:08:55,835 よかったじゃねえか ハッコン! これで 心おきなく➨ 135 00:08:55,835 --> 00:08:58,004 願いをかなえてもらえるぜ! 136 00:08:58,004 --> 00:09:01,775 やったっすね! アハハハ! フフフ! フフフ… 生身のぬくもり…。 137 00:09:01,775 --> 00:09:03,943 《ハッコン:期待はしていたが 実際にとなると➨ 138 00:09:03,943 --> 00:09:05,945 感情が ついてこない》 139 00:09:05,945 --> 00:09:08,782 ただ その2つの願いをかなえると➨ 140 00:09:08,782 --> 00:09:11,951 このダンジョンは崩壊してしまいます。 141 00:09:11,951 --> 00:09:14,287 えっ? そんな…。 142 00:09:14,287 --> 00:09:17,290 (ヒュールミ)くそ! ハッコンが 人間に戻れると思ったのに。 143 00:09:17,290 --> 00:09:20,460 《ダンジョンが崩壊すれば 人々が 生き埋めになってしまう。 144 00:09:20,460 --> 00:09:23,296 そんな犠牲を払ってまで 俺の願いをかなえるわけには…。 145 00:09:23,296 --> 00:09:25,298 待てよ!》 146 00:09:25,298 --> 00:09:28,468 だ ん ち よう ね が い して。 147 00:09:28,468 --> 00:09:31,638 こっ ち あ と で か の う。 148 00:09:31,638 --> 00:09:35,475 先に 息子さんの負の加護を解除して➨ 149 00:09:35,475 --> 00:09:37,811 ダンジョンの人々を避難させてから➨ 150 00:09:37,811 --> 00:09:42,148 もう一度 ここを訪れてくだされば あなたを人間に戻せますよ。 151 00:09:42,148 --> 00:09:45,985 《ダンジョンマスターは キコユのように 俺の心が読めるらしい》 152 00:09:45,985 --> 00:09:49,489 冥府の王が ダンジョンの入り口を 閉じているようですが➨ 153 00:09:49,489 --> 00:09:53,660 一時的なら開放は可能です。 それでいいなら! 154 00:09:53,660 --> 00:09:56,830 やったな ハッコン! (ハッコン)いらっしゃいませ。 155 00:09:56,830 --> 00:09:58,998 (ダンジョンマスター)では まずは 息子さんの腐食を➨ 156 00:09:58,998 --> 00:10:01,000 解除しましょう。 157 00:10:04,003 --> 00:10:06,005 (灰)んっ…。 158 00:10:12,679 --> 00:10:15,014 ハッ…。 159 00:10:15,014 --> 00:10:18,017 痛みがない。 痛くないよ! 160 00:10:18,017 --> 00:10:20,687 (ダンジョンマスター)これで 腐食の加護は消えました。 161 00:10:20,687 --> 00:10:25,024 もう 体をむしばむ痛みに 悩まされることもありませんよ。 162 00:10:25,024 --> 00:10:28,528 (灰)今まで ありがとう! これで もう 自由よ。 163 00:10:28,528 --> 00:10:30,530 私と一緒にいなくても…。 164 00:10:30,530 --> 00:10:33,700 うん。 だから 僕の意思で これからも よろしくね! 165 00:10:33,700 --> 00:10:36,703 スルリィムお姉ちゃん! あっ…。 166 00:10:36,703 --> 00:10:39,205 あっ… あっ! あっ! 167 00:10:39,205 --> 00:10:41,541 (冥府の王)フフフフフ… ハハハハハハ! 168 00:10:41,541 --> 00:10:43,877 ハッ… あっ… あ~! (冥府の王)このときを待っていた。 169 00:10:43,877 --> 00:10:46,379 そこに潜んでいたか。 170 00:10:50,216 --> 00:10:52,719 あっ… うわ~! 171 00:10:52,719 --> 00:10:55,889 ぐあっ! スルリィム お前! 172 00:10:55,889 --> 00:10:58,391 わっ… 私は知らぬ! 173 00:10:58,391 --> 00:11:04,330 (冥府の王)ハハハハ! ここまで 思惑どおりに 事が運ぶとはな。 174 00:11:04,330 --> 00:11:08,334 フフフフフフフフフフ…。 175 00:11:08,334 --> 00:11:10,336 冥府の王さ…。 176 00:11:10,336 --> 00:11:12,672 待ち望んでいたのだよ。 177 00:11:12,672 --> 00:11:16,509 願いをかなえた代償に 更に 力を失い➨ 178 00:11:16,509 --> 00:11:20,013 たやすく葬ることができる このときを。 179 00:11:20,013 --> 00:11:22,515 冥府の王! あっ…。 180 00:11:22,515 --> 00:11:27,187 魔物除去の結界を このような手段で…。 181 00:11:27,187 --> 00:11:31,191 更に 力を頂いたぞ ダンジョンマスター。 182 00:11:31,191 --> 00:11:35,028 もう このダンジョンは ほぼ 我の物となった。 183 00:11:35,028 --> 00:11:37,197 私を利用したのですね。 184 00:11:37,197 --> 00:11:41,701 お前は 我が所有物。 使って 何が悪い? 185 00:11:41,701 --> 00:11:43,703 お姉ちゃんは 物じゃない! 186 00:11:43,703 --> 00:11:46,706 スルリィムよ。 特別の計らいで➨ 187 00:11:46,706 --> 00:11:50,877 我が元に戻ることを許そう。 来るがよい。 188 00:11:50,877 --> 00:11:53,046 んっ! 189 00:11:53,046 --> 00:11:56,549 以前の私なら あなたのもので あることが喜びでした。 190 00:11:56,549 --> 00:11:58,718 ですが もう 違うのです! 191 00:11:58,718 --> 00:12:02,155 もっと大切なものを 見つけてしまったから! 192 00:12:02,155 --> 00:12:04,657 片腹痛い。 あっ! んっ…。 193 00:12:04,657 --> 00:12:07,660 破眼! 194 00:12:07,660 --> 00:12:10,830 ほう… 破眼で かき消したか。 195 00:12:10,830 --> 00:12:14,667 将来の娘候補を 死なすわけにはいかないからな。 196 00:12:14,667 --> 00:12:18,504 《さ~て どうするか。 団長の破眼と俺の結界と➨ 197 00:12:18,504 --> 00:12:22,508 これだけの仲間がいれば なんとかなりそうな気もするが》 198 00:12:22,508 --> 00:12:26,679 フフフフ… このまま 相手をしてやってもよいが➨ 199 00:12:26,679 --> 00:12:29,682 すでに目的は果たした。 200 00:12:29,682 --> 00:12:32,185 別の遊びを始めよう。 201 00:12:32,185 --> 00:12:34,354 なっ… なんだ? やつの魔法か? (ラッミス)地面が揺れてる! 202 00:12:34,354 --> 00:12:36,356 《震度4くらいだろうか。 203 00:12:36,356 --> 00:12:39,025 地震に耐性のないラッミスたちは 大慌てだ》 204 00:12:39,025 --> 00:12:42,362 このダンジョンを崩壊させるつもりか。 205 00:12:42,362 --> 00:12:45,031 そのとおりだ ダンジョンマスター。 206 00:12:45,031 --> 00:12:47,033 頂くものは頂いた。 207 00:12:47,033 --> 00:12:50,870 このダンジョンを維持させるつもりは 毛頭ない。 208 00:12:50,870 --> 00:12:56,709 魔物たちを地上に上げ 人々の死にゆく様を眺めよう。 209 00:12:56,709 --> 00:13:00,813 (ラッミス)うわっ! あっ! こんなことして 何が楽しいの!? 210 00:13:00,813 --> 00:13:05,652 魔物というものは 本来 人を苦しめる存在なのだよ。 211 00:13:05,652 --> 00:13:09,489 魔王は それを忘れておる。 情けない。 212 00:13:09,489 --> 00:13:15,662 崩壊が先か 全滅が先か 楽しませてもらおう。 213 00:13:15,662 --> 00:13:19,999 消えた…。 見逃されたのか? 214 00:13:19,999 --> 00:13:22,168 あっ…。 んっ…。 皆さん➨ 215 00:13:22,168 --> 00:13:28,007 今から 清流の湖階層へ 直通の転送陣を描きます。 216 00:13:28,007 --> 00:13:33,346 戻って 住民の方々と一緒に ダンジョンから離れてください。 217 00:13:33,346 --> 00:13:39,185 残りの力で ダンジョンから 地上につながる扉は開放します。 218 00:13:39,185 --> 00:13:41,688 ハァハァ…。 219 00:13:41,688 --> 00:13:44,357 私の力が いつまで もつか…。 220 00:13:44,357 --> 00:13:48,361 急いでいただけると ありがたいです。 はい。 221 00:13:48,361 --> 00:13:51,698 《最後の力を振り絞って 俺たちを逃がしてくれるのか》 222 00:13:51,698 --> 00:13:54,033 (ダンジョンマスター)ハッコンさん…。 223 00:13:54,033 --> 00:13:59,706 人間に戻る願いをかなえられずに 申し訳ありません。 224 00:13:59,706 --> 00:14:02,975 (ハッコン) い い よ。 また が ん あ りゅ。 225 00:14:02,975 --> 00:14:07,980 ハハッ! おもしろい方だ。 私の力が尽きるまで➨ 226 00:14:07,980 --> 00:14:12,318 ダンジョンの崩壊も なんとか遅らせてみましょう。 227 00:14:12,318 --> 00:14:15,321 ダンジョンマスターさんは? 228 00:14:15,321 --> 00:14:17,323 いいのですよ。 229 00:14:17,323 --> 00:14:21,494 ダンジョンマスターは ダンジョンを制覇されたとき➨ 230 00:14:21,494 --> 00:14:25,998 願いをかなえて消え去るのが 決まりなのです。 231 00:14:25,998 --> 00:14:29,669 私は 長く生き過ぎました。 232 00:14:29,669 --> 00:14:35,341 予想外の終わり方ですが これも また 一興ですよ。 233 00:14:35,341 --> 00:14:38,177 くっ…。 (ダンジョンマスター)ハッコンさん。 234 00:14:38,177 --> 00:14:43,583 願いは かなえられませんでしたが せめて これを…。 235 00:14:47,520 --> 00:14:50,523 聖樹のダンジョンを制覇した➨ 236 00:14:50,523 --> 00:14:57,864 勇敢なるハンターの進む道に 輝ける未来がありますように。 237 00:14:57,864 --> 00:15:01,467 おめでとう。 そして ありがとう。 238 00:15:01,467 --> 00:15:07,273 私のダンジョンを 最後まで楽しんでくれて。 239 00:15:11,310 --> 00:15:14,147 (熊会長)まさか そんなことに なっておったとは…。 240 00:15:14,147 --> 00:15:16,816 今すぐ 全員を 始まりの階層に送って➨ 241 00:15:16,816 --> 00:15:20,153 ダンジョンの外に脱出させるんだ。 了解した。 242 00:15:20,153 --> 00:15:23,656 せ~の… うっ! ウゥー! ガアー! 243 00:15:23,656 --> 00:15:26,325 お~ 援軍か! 怪力姉ちゃんじゃねえか! 244 00:15:26,325 --> 00:15:29,996 ラッミス ハッコン! まずは 外へ つながる扉を 確認するんだ! 245 00:15:29,996 --> 00:15:31,998 わかった! いらっしゃいませ。 246 00:15:31,998 --> 00:15:33,100 (ラッミス) すみません 通してください! 247 00:15:33,100 --> 00:15:36,002 (ハッコン)ありがとうございま す。 248 00:15:40,006 --> 00:15:42,341 くっ… んっ…。 249 00:15:42,341 --> 00:15:46,179 んっ… うぅ~! くっ! くっ… うぅ…。 250 00:15:46,179 --> 00:15:50,183 (2人)うぅ~! んっ… ラッミス! ヒュールミ? 251 00:15:50,183 --> 00:15:52,852 (ミケネ)熊会長 大変です! どうした? 252 00:15:52,852 --> 00:15:55,021 集落内のあちこちから魔物が! 253 00:15:55,021 --> 00:15:58,324 しかたない。 少しずつでも 避難を始めよう。 254 00:16:03,296 --> 00:16:06,132 ハァハァハァ…。 ハァハァ ハァハァ…。 255 00:16:06,132 --> 00:16:10,036 フッ! たぁ~! (鳴き声) 256 00:16:14,307 --> 00:16:16,976 (灼熱の会長)フン! おら~! 257 00:16:16,976 --> 00:16:19,812 炭になって 暖炉でも温めていやがれ! 258 00:16:19,812 --> 00:16:21,814 (始まりの会長)たぁ~! 259 00:16:21,814 --> 00:16:23,983 王蛙人魔だ! ハァハァ… んっ…。 260 00:16:23,983 --> 00:16:26,652 うわっ! (闇の会長) 焦っても ええことない。 261 00:16:26,652 --> 00:16:28,821 どんなときでも 沈着冷静な わいを➨ 262 00:16:28,821 --> 00:16:30,823 見習わんとあかんよ。 (ミケネ)うわ~! 263 00:16:30,823 --> 00:16:33,326 ブアー! 264 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 ええ腕やね。 えっ? 265 00:16:35,328 --> 00:16:37,330 フッ! 266 00:16:44,170 --> 00:16:47,673 あっ! フッ! はぁ~! 267 00:16:47,673 --> 00:16:50,510 《ハッコン:住民の避難も残り僅か。 268 00:16:50,510 --> 00:16:54,347 このまま 全員が逃げ出すまで 時間が稼げそうだが…。 269 00:16:54,347 --> 00:16:58,851 て… こういう考えは フラグに…》 (冥府の王)ほう こうも粘るとは➨ 270 00:16:58,851 --> 00:17:02,455 甘く見過ぎたか。 《ほ~らね》 271 00:17:02,455 --> 00:17:08,461 諸君らの健闘に感動した。 そこで 扉を開放しよう。 272 00:17:08,461 --> 00:17:11,464 くっ…。 273 00:17:11,464 --> 00:17:14,300 あっ! (ざわめき) 274 00:17:14,300 --> 00:17:17,136 (悲鳴) 275 00:17:17,136 --> 00:17:19,305 冗談だろ! 無理だって! 276 00:17:19,305 --> 00:17:24,644 逃げ惑う獲物を追い込むのは 狩りの楽しみだと思わないかね? 277 00:17:24,644 --> 00:17:27,046 《ほんとに性格の悪い骸骨だな》 278 00:17:28,981 --> 00:17:33,085 ハァハァハァ… どっ… どうしよう…。 279 00:17:37,990 --> 00:17:39,992 あっ ち に。 280 00:17:39,992 --> 00:17:42,161 《ハッコン:わかってくれて うれしいよ。 281 00:17:42,161 --> 00:17:49,001 よし 更に フォルムチェンジ! 日本一の大きさの自動販売機!》 282 00:17:49,001 --> 00:17:54,173 ほう… 立ちはだかるか ハッコンと呼ばれし魔道具よ。 283 00:17:54,173 --> 00:17:58,511 しかし その姿は 長く維持できぬのであろう。 284 00:17:58,511 --> 00:18:00,780 《確かに。 この巨体で 結界を張ると➨ 285 00:18:00,780 --> 00:18:02,782 ポイントの減りが尋常ではない。 286 00:18:02,782 --> 00:18:07,286 だが 今は違う! 俺のポイントは潤沢だ。 なぜなら…》 287 00:18:07,286 --> 00:18:13,125 ⸨せめて これを差し上げます。 ポイントの足しにしてください⸩ 288 00:18:13,125 --> 00:18:16,629 《すべての財宝を ダンジョンマスターが 俺に譲ってくれたからだ。 289 00:18:16,629 --> 00:18:19,632 今の俺には とんでもない量のポイントがある。 290 00:18:19,632 --> 00:18:23,135 全員が逃げきるまで 結界を維持し続けてやるよ》 291 00:18:23,135 --> 00:18:25,471 ハッコン! ハッコンは どうするの? 292 00:18:25,471 --> 00:18:27,974 これじゃ ハッコンだけ逃げられないよ! 293 00:18:27,974 --> 00:18:30,476 《ここで言う俺のせりふは 決まっている》 294 00:18:30,476 --> 00:18:34,480 こ こ あ お ら に ま か せ て い く ん だ。 295 00:18:34,480 --> 00:18:37,650 だめだよ! ハッコンが残るなら うちも残るからね! 296 00:18:37,650 --> 00:18:39,819 あっ…。 俺たちがいないほうが➨ 297 00:18:39,819 --> 00:18:42,655 ハッコンが 無事に戻ってくる可能性が高い。 298 00:18:42,655 --> 00:18:44,991 そうだよな? ハッコン。 (ハッコン)う ん。 299 00:18:44,991 --> 00:18:47,493 でも それじゃ ハッコンが…。 300 00:18:47,493 --> 00:18:50,496 ラッミス お前だって わかっているだろ。 301 00:18:50,496 --> 00:18:53,332 ハッコンの足手まといになる。 ここは引け。 302 00:18:53,332 --> 00:18:55,501 でも でも…。 303 00:18:55,501 --> 00:18:58,504 《大丈夫だよ ラッミス。 死ぬ気… じゃない。 304 00:18:58,504 --> 00:19:00,439 壊れる気なんてないから。 305 00:19:00,439 --> 00:19:05,778 だから 俺は 彼女が 結界に入ることを許可しない》 306 00:19:05,778 --> 00:19:09,448 ハッコ…。 (ハッコン)またのご利用を お待ちしています。 307 00:19:09,448 --> 00:19:14,787 んっ… わかった。 うん。 もう わがまま言わないね。 308 00:19:14,787 --> 00:19:18,591 でも 絶対に死んじゃだめだよ。 (ハッコン)いらっしゃいませ。 309 00:19:20,626 --> 00:19:24,797 絶対に絶対だよ! (ハッコン)ま も りゅ よ。 310 00:19:24,797 --> 00:19:28,467 (ラッミス)もし 埋まっちゃっても 絶対に 掘り起こしてみせるから➨ 311 00:19:28,467 --> 00:19:30,970 そのときは ちゃんと待っていてよ! 312 00:19:30,970 --> 00:19:34,807 仲間を逃がすために 犠牲になるか。 313 00:19:34,807 --> 00:19:38,310 すばらしい覚悟だ。 ありがとう。 314 00:19:38,310 --> 00:19:40,813 では 1つ 忠告だ。 315 00:19:40,813 --> 00:19:45,317 以前より我は スルリィムの体に 腕輪として潜んでいた。 316 00:19:45,317 --> 00:19:47,820 あれは 我の一部だ。 317 00:19:47,820 --> 00:19:50,656 そして それは まだ スルリィムに残っている。 318 00:19:50,656 --> 00:19:54,660 《なんの話だ?》 こういうことだ。 319 00:19:54,660 --> 00:19:57,329 なっ! ここは! ハッコンさん! 冥府の王! 320 00:19:57,329 --> 00:19:59,832 えっ なんで? ハッ… ハッコン! 321 00:19:59,832 --> 00:20:03,169 《ハッコン:スルリィムを操って 転移の加護で呼び出したのか!》 322 00:20:03,169 --> 00:20:05,671 (ケリオイル/ラッミス/灰)うわ~! 《ハッコン:やめろ! くそ骸骨!》 323 00:20:05,671 --> 00:20:08,841 ハハハ! さて ケリオイル。 324 00:20:08,841 --> 00:20:12,845 破眼の加護で 結界を消してもらえるかな? 325 00:20:12,845 --> 00:20:17,516 息子や娘の頭が はじける様を 見たくはないだろう。 326 00:20:17,516 --> 00:20:20,519 うっ…。 だめだよ 父さん。 327 00:20:20,519 --> 00:20:24,023 立派な少年だ。 さあ どうする? 328 00:20:24,023 --> 00:20:26,525 断り 息子と共に死ぬか➨ 329 00:20:26,525 --> 00:20:29,528 結界を消して生きるか 選びたまえ。 くっ! 330 00:20:29,528 --> 00:20:31,530 《悩んでいる場合じゃない! 331 00:20:31,530 --> 00:20:36,035 俺は 自ら 結界を解除した》 (鳴き声) 332 00:20:36,035 --> 00:20:38,037 フッ… 消えたか。 333 00:20:38,037 --> 00:20:40,706 では この魔道具が破壊される様を➨ 334 00:20:40,706 --> 00:20:43,042 共に見届けようぞ。 ハァハァ…。 335 00:20:43,042 --> 00:20:46,378 《ハッコン:いいんだよ 団長。 これは俺が決めたことだから》 336 00:20:46,378 --> 00:20:49,381 2のダメージ。 耐久力が 2 減りました。 337 00:20:49,381 --> 00:20:52,551 2のダメージ。 耐久力が 2 減りました…。 338 00:20:52,551 --> 00:20:55,654 0のダメージ。 耐久力は変わりません。 339 00:20:57,723 --> 00:20:59,725 979のダメージ。 340 00:21:01,994 --> 00:21:03,996 すまねえ。 341 00:21:06,665 --> 00:21:09,335 うっ… ハッコン…。 342 00:21:09,335 --> 00:21:14,173 979のダメージ。 耐久力が 979 減りました。 343 00:21:14,173 --> 00:21:17,343 このフォルムは もう 使用することはできません。 344 00:21:17,343 --> 00:21:21,647 元の自販機へと戻ります。 (鳴き声) 345 00:21:27,686 --> 00:21:29,855 くっ…。 あっ…。 346 00:21:29,855 --> 00:21:38,364 (システム音声) 347 00:21:57,216 --> 00:22:00,619 破眼! ハッ! スルリィム 外へ転移だ! 348 00:22:11,997 --> 00:22:13,999 《ハッコン:ラッミス…》