1 00:00:34,768 --> 00:00:36,770 (ハッコン)残念。 2 00:00:36,770 --> 00:00:41,108 《完全に してやられた! 俺は 連れ去られたのだ。 3 00:00:41,108 --> 00:00:45,279 スルリィムには 瞬間移動のような力が あるのではと予想していたが…。 4 00:00:45,279 --> 00:00:49,116 くそ! 自動販売機になってから 2度目の誘拐だ》 5 00:00:49,116 --> 00:00:52,119 (ケリオイル)強引に連れてきて 悪かったな ハッコン。 6 00:00:52,119 --> 00:00:56,123 (ピティー)あの… ここは…。 7 00:00:56,123 --> 00:00:59,126 《有効範囲にいたピティーも 巻き込まれたか。 8 00:00:59,126 --> 00:01:01,128 ご愁傷さまです》 9 00:01:09,636 --> 00:01:11,638 (ハッコン)外見は 四角い鉄の箱。 10 00:01:11,638 --> 00:01:13,640 内に秘めるは 人の魂。 11 00:01:13,640 --> 00:01:16,810 不思議が満ちた異世界で 相棒 ラッミスに背負われて➡ 12 00:01:16,810 --> 00:01:18,812 東へ西へ 大奔走! 13 00:01:18,812 --> 00:01:23,317 俺は ハッコン! いらっしゃいませは イエスの意味だ! 14 00:02:42,262 --> 00:02:44,431 (ケリオイル)ここは 冥府の王が拠点としている➡ 15 00:02:44,431 --> 00:02:46,600 ダンジョン内の とある階層だ。 16 00:02:46,600 --> 00:02:49,102 《ハッコン:てことは 冥府の王もいるってことか? 17 00:02:49,102 --> 00:02:51,938 いきなり ラスボスの住みかに 連れてこられたのか》 18 00:02:51,938 --> 00:02:53,940 (ケリオイル)あれから 俺たちは 最終階層を➡ 19 00:02:53,940 --> 00:02:58,612 攻略していたんだが 食料や いろいろ 物資が不足してな。 20 00:02:58,612 --> 00:03:01,948 やっぱり お前さんの力が 必要だってことになった。 21 00:03:01,948 --> 00:03:04,951 ピティーを勧誘すると見せかけて 本命は➡ 22 00:03:04,951 --> 00:03:08,622 ハッコン お前さんが来るのを 待ち構えていたってわけさ。 23 00:03:08,622 --> 00:03:12,292 ピティーは おまけ…。 24 00:03:12,292 --> 00:03:14,961 面倒な駆け引きは しねえぞ ハッコン。 25 00:03:14,961 --> 00:03:18,298 俺たちと一緒に 最終階層を探索してくれ。 26 00:03:18,298 --> 00:03:20,967 頼む! 残念。 27 00:03:20,967 --> 00:03:24,304 どうしても だめか? 残念。 28 00:03:24,304 --> 00:03:27,974 《子どもを助けたいという 団長たちの苦悩は わかる。 29 00:03:27,974 --> 00:03:31,645 でも これまで世話になった 人たちを裏切ることはできない》 30 00:03:31,645 --> 00:03:33,747 そうか…。 31 00:03:33,747 --> 00:03:37,584 まあ ハッコンなら そう言うと思ったぜ。 32 00:03:37,584 --> 00:03:41,254 じゃあ ピティー。 もう一度 俺たちの仲間にならないか? 33 00:03:41,254 --> 00:03:45,926 ピティーは… ヘブイたちの手伝いをするって➡ 34 00:03:45,926 --> 00:03:48,095 約束した。 35 00:03:48,095 --> 00:03:51,765 願い事を 1つかなえる権利をやる って言ってもか? 36 00:03:51,765 --> 00:03:55,435 あの人を お前だけのものに することも可能だぜ。 37 00:03:55,435 --> 00:03:57,604 《それは 悪魔の誘惑だぞ》 38 00:03:57,604 --> 00:03:59,773 だめ。 《えっ?》 39 00:03:59,773 --> 00:04:04,277 そんな力に頼ったら… だめ。 40 00:04:04,277 --> 00:04:08,615 彼の気持ちは 自分の力で…。 41 00:04:08,615 --> 00:04:10,784 《よく言った ピティー! 見直したよ。 42 00:04:10,784 --> 00:04:13,453 恋愛に対する気持ちは 真摯なんだな》 43 00:04:13,453 --> 00:04:17,124 ほんっと そういうとこは 頑固で譲らねえよな。 44 00:04:17,124 --> 00:04:19,793 まあ 時間はある。 じっくり 考えてくれ。 45 00:04:19,793 --> 00:04:23,463 仲間にならないかぎり ここから出すことはできないぜ。 46 00:04:23,463 --> 00:04:27,467 (赤)ハッコン なんか 売ってくれ! あの肉の揚げたやつとか➡ 47 00:04:27,467 --> 00:04:29,469 食わせてくれよ! (白)俺も 俺も! 48 00:04:29,469 --> 00:04:32,305 《敵対しているとはいえ 客は客。 49 00:04:32,305 --> 00:04:35,308 とはいえ 素直に売るのも しゃくに障る》 50 00:04:37,911 --> 00:04:40,080 全部 水じゃねえか! 意地悪しないでくれよ! 51 00:04:40,080 --> 00:04:43,416 肉とか甘い飲み物とかあるだろ! 頼むよ! 52 00:04:43,416 --> 00:04:45,418 《しょうがない》 53 00:04:45,418 --> 00:04:47,921 いらっしゃいませ。 54 00:04:47,921 --> 00:04:51,591 お~ ありがとうな ハッコン! さ~て 何を…。 55 00:04:51,591 --> 00:04:55,095 って… 高えよ! いつもの10倍って ひどくないか!? 56 00:04:55,095 --> 00:04:57,430 《観光地や山の上だと 高くなるのは➡ 57 00:04:57,430 --> 00:05:00,767 自動販売機あるあるだからね。 敵地価格だ》 58 00:05:00,767 --> 00:05:03,103 硬貨を投入してください。 59 00:05:03,103 --> 00:05:07,941 ひでえ ぼったくりだ! くそ~ でも 買わずにはいられない。 60 00:05:07,941 --> 00:05:12,279 ここ おトイレも… ないわ。 61 00:05:12,279 --> 00:05:14,447 ぽ て い さ ん。 62 00:05:14,447 --> 00:05:16,950 ピティー… です。 63 00:05:21,454 --> 00:05:23,456 あっ…。 64 00:05:28,628 --> 00:05:30,630 ありがとう。 65 00:05:34,401 --> 00:05:38,572 ♬~ 66 00:05:38,572 --> 00:05:41,408 ふかふか。 67 00:05:41,408 --> 00:05:44,611 ハッコンさんは優しいね。 68 00:05:46,580 --> 00:05:49,916 (ケリオイル)お~い 起きてるか? (扉の開く音) 69 00:05:49,916 --> 00:05:53,587 って… なんだ!? こりゃ! えっ 何? 70 00:05:53,587 --> 00:05:57,090 どうしたの? って… え~! 71 00:05:57,090 --> 00:05:59,426 うわ~! 72 00:05:59,426 --> 00:06:04,431 これなら何日でもいられそう。 73 00:06:04,431 --> 00:06:07,601 お前さんたち 立場 わかってるのか? 74 00:06:07,601 --> 00:06:10,103 《どんな場所だろうと 俺は 自動販売機として➡ 75 00:06:10,103 --> 00:06:12,105 やれることをやるだけだ》 76 00:06:12,105 --> 00:06:15,275 で? 考えを改める気になったか? 77 00:06:15,275 --> 00:06:19,112 嫌よ。 の う さ ん く う。 78 00:06:19,112 --> 00:06:21,781 いや 「のうさんくう」ってのが 何か わからんが➡ 79 00:06:21,781 --> 00:06:24,117 断られたことは伝わったぞ。 80 00:06:24,117 --> 00:06:28,288 はぁ~あ… なあ 少し真面目に考えてくれよ。 81 00:06:28,288 --> 00:06:31,458 俺が こうやって 勧誘している間はいいが➡ 82 00:06:31,458 --> 00:06:34,561 スルリィムや冥府の王は甘くねえぞ。 83 00:06:34,561 --> 00:06:37,731 このままだと お前らは いずれ 処分されちまう。 84 00:06:37,731 --> 00:06:40,400 長くて 1週間ってとこだろう。 85 00:06:40,400 --> 00:06:46,406 いいか? 期限は 1週間だ。 忘れるなよ。 86 00:06:46,406 --> 00:06:50,076 1週間以内に…。 (扉の開閉音) 87 00:06:50,076 --> 00:06:54,080 逃げろって… 言っているみたい。 う ん。 88 00:06:54,080 --> 00:06:56,082 (扉の開閉音) 89 00:06:56,082 --> 00:06:59,920 ハッコン 飯と飲み物 頼む! あと もう少し 割り引いてくれ。 90 00:06:59,920 --> 00:07:03,590 あまり 金ねえんだよ! 頼むよ ハッコン様! 91 00:07:03,590 --> 00:07:06,926 《はいはい》 (赤) おっ! ハッコンさん マジ かっけえ! 92 00:07:06,926 --> 00:07:08,928 食いまくるぞ~! 93 00:07:08,928 --> 00:07:12,332 《どうやら あまり いい物を 食べてなかったらしい》 94 00:07:14,434 --> 00:07:17,771 おっ なんだ? (ハッコン)お ご り だ よ。 95 00:07:17,771 --> 00:07:21,608 マジで!? 最高の魔道具だぜ ハッコンは! 96 00:07:21,608 --> 00:07:26,446 ハッコンよ! 聞いてくれよ~! (泣き声) 97 00:07:26,446 --> 00:07:30,450 俺たちだってよ ダンジョンのやつらもよ➡ 98 00:07:30,450 --> 00:07:33,720 大切なんだよ~! (泣き声) 99 00:07:33,720 --> 00:07:35,722 うお~!! 100 00:07:35,722 --> 00:07:40,894 《白は絡み酒。 赤は泣き上戸か。 めんどくさいな。 101 00:07:40,894 --> 00:07:43,563 まあ このまま 情報を引き出そう》 102 00:07:43,563 --> 00:07:48,068 ここにはよ 五指将軍ってのがいてよ。 103 00:07:48,068 --> 00:07:51,905 威張りくさっていて ムカつく~! 104 00:07:51,905 --> 00:07:58,244 でも 冥府の王も 五指将軍も 最近 見かけないよな。 105 00:07:58,244 --> 00:08:03,917 小指と人さし指と 親指がいねえな! 106 00:08:03,917 --> 00:08:06,252 あれ なんでだ? 107 00:08:06,252 --> 00:08:10,423 《小指は 以前 森林階層で 俺たちが捕らえた。 108 00:08:10,423 --> 00:08:12,926 薬指は スルリィムだ。 109 00:08:12,926 --> 00:08:16,096 人さし指と親指が いないとなれば➡ 110 00:08:16,096 --> 00:08:18,765 ここには 中指がいるようだな》 111 00:08:18,765 --> 00:08:23,436 こ こ ま も の お お い の。 ああ 多いぞ! 112 00:08:23,436 --> 00:08:28,274 下っ端は骨ばっかだけで 辛気くさいけどな! 113 00:08:28,274 --> 00:08:32,712 最低でも 100は いるんじゃないか。 114 00:08:32,712 --> 00:08:36,049 あの骨 話し相手にも なってくれないんだぜ? 115 00:08:36,049 --> 00:08:38,718 悲しいじゃねえか! 116 00:08:38,718 --> 00:08:43,223 人間もいるけどな。 辛気くさい コート 着たのがよ! 117 00:08:43,223 --> 00:08:46,559 人間なのか 人間っぽい種族なのかは➡ 118 00:08:46,559 --> 00:08:50,563 わかんないけど。 (泣き声) 119 00:08:50,563 --> 00:08:52,565 (寝息) 120 00:08:52,565 --> 00:08:55,902 扉 開きっぱなし…。 121 00:08:55,902 --> 00:08:58,905 (フィルミナ)何してるのかしら? この子たちは。 122 00:08:58,905 --> 00:09:02,742 フン! あっ…。 (赤/白)うわっ! 123 00:09:02,742 --> 00:09:05,745 あなたたちには あとで話があります。 124 00:09:05,745 --> 00:09:09,249 と… ハッコンさん。 スルリィム様が呼んでいますので➡ 125 00:09:09,249 --> 00:09:13,920 同行願えますか? ピティーさんは結構ですので。 126 00:09:13,920 --> 00:09:16,423 もっと 力 入れて。 127 00:09:16,423 --> 00:09:20,760 ラッ… ラッミスの偉大さが 初めて わかったぜ。 なあ? 白。 128 00:09:20,760 --> 00:09:23,263 マッ… マジで マジで。 129 00:09:23,263 --> 00:09:25,932 《段ボール自動販売機に なってもいいのだが➡ 130 00:09:25,932 --> 00:09:30,103 まあ ポイントが もったいないし 頑張ってもらうとしよう》 131 00:09:30,103 --> 00:09:32,272 (2人)ふぬ~! 132 00:09:32,272 --> 00:09:36,876 スルリィム様 ハッコンを連れてまいりました。 133 00:09:36,876 --> 00:09:38,878 (スルリィム)そう ご苦労。 134 00:09:38,878 --> 00:09:41,548 そのハッコンとやらを置いて下がって。 135 00:09:41,548 --> 00:09:43,883 (白/赤)ハァ…。 失礼します。 ハァ…。 136 00:09:43,883 --> 00:09:45,885 うっ…。 失礼します。 137 00:09:45,885 --> 00:09:49,722 気を付けてください。 (扉の開閉音) 138 00:09:49,722 --> 00:09:52,559 あなた 意思のある魔道具だそうね。 139 00:09:52,559 --> 00:09:56,896 人間は嫌いだけど その他の種族は 敵視していません。 140 00:09:56,896 --> 00:09:59,899 敵対するなら容赦はしませんが。 141 00:09:59,899 --> 00:10:02,569 《あれ? 団長の子どもがいない。 142 00:10:02,569 --> 00:10:05,405 手を握っていないと 腐食の加護が緩和されず➡ 143 00:10:05,405 --> 00:10:07,740 激痛が走るんじゃ…》 (灰)お姉ちゃん どこにいるの? 144 00:10:07,740 --> 00:10:09,742 《あっ いた》 こら。 145 00:10:09,742 --> 00:10:11,911 頭 ちゃんと 拭いてないじゃないの。 146 00:10:11,911 --> 00:10:14,080 こっちに来なさい。 拭いてあげるから。 147 00:10:14,080 --> 00:10:18,084 うん ありがとう お姉ちゃん。 《お姉ちゃん!?》 148 00:10:18,084 --> 00:10:21,921 あのとき 突き飛ばして ごめんなさいね。 痛くなかった? 149 00:10:21,921 --> 00:10:24,090 うん 全然 平気だよ。 150 00:10:24,090 --> 00:10:26,759 痛いふりは あれでよかったのかな? 151 00:10:26,759 --> 00:10:29,762 完璧よ! すっごく上手だったわ。 152 00:10:29,762 --> 00:10:31,764 《ふり? 153 00:10:31,764 --> 00:10:35,602 あの 痛みに のたうち回る姿は 芝居だったのか?》 154 00:10:35,602 --> 00:10:37,937 でも あまり離れないようにしてね。 155 00:10:37,937 --> 00:10:41,441 離れ過ぎると 負の加護を 抑えてあげられないから。 156 00:10:41,441 --> 00:10:43,943 わかった。 気を付けるね。 157 00:10:43,943 --> 00:10:46,946 《うん。 どこから どう見ても 仲よしな家族だな。 158 00:10:46,946 --> 00:10:48,948 どういうことだ?》 159 00:10:48,948 --> 00:10:51,951 あっ お姉ちゃん! あれが うわさのハッコンなの? 160 00:10:51,951 --> 00:10:53,953 ええ そうよ。 161 00:10:53,953 --> 00:10:56,289 あなたが 一度 使ってみたいって 言っていたから➡ 162 00:10:56,289 --> 00:11:00,126 持ってきてもらったの。 でも 意思があるんだよね? 163 00:11:00,126 --> 00:11:03,963 だったら 僕たちの関係を 見せたのは だめなんじゃ…。 164 00:11:03,963 --> 00:11:07,800 大丈夫よ。 固定の言葉しか 話せないそうだから。 165 00:11:07,800 --> 00:11:11,471 意思の疎通ができる相手も ここには いないわ。 166 00:11:11,471 --> 00:11:14,307 いらっしゃいませ。 うわっ 本当に しゃべった! 167 00:11:14,307 --> 00:11:16,809 ねえねえ これで お買い物していいの? 168 00:11:16,809 --> 00:11:19,479 (スルリィム)ええ いいわよ。 好きな物を買って。 169 00:11:19,479 --> 00:11:22,982 硬貨を投入してください。 あっ お金…。 170 00:11:22,982 --> 00:11:26,486 はい。 これを好きなだけ 使っていいわよ。 うわ~! 171 00:11:26,486 --> 00:11:30,323 《どんだけ甘いんだ この人》 172 00:11:30,323 --> 00:11:32,926 (灰)変わった飲み物が いっぱいあるね! 173 00:11:32,926 --> 00:11:36,763 どれにしようかな! (スルリィム)うぅ~…。 174 00:11:36,763 --> 00:11:39,265 《ハッコン:え~? なんか やばくないですか? この人》 175 00:11:39,265 --> 00:11:41,601 (灰)お姉ちゃんは 何が好き? んっ? 176 00:11:41,601 --> 00:11:44,103 う~ん… お姉ちゃんは なんでもいいわ。 177 00:11:44,103 --> 00:11:46,105 好きなの選んで。 178 00:11:46,105 --> 00:11:48,942 ほんとに好きなのは 別のものだから。 179 00:11:48,942 --> 00:11:51,444 《逃げて! 団長の息子 早く逃げて! 180 00:11:51,444 --> 00:11:54,447 そいつ きっと 危ないやつだ! 長年の眠りから覚めて➡ 181 00:11:54,447 --> 00:11:57,450 人質になったかと思えば こんな状況に…。 182 00:11:57,450 --> 00:11:59,786 団長の息子が ふびんでならない! 183 00:11:59,786 --> 00:12:04,791 いや だが 少年も スルリィムのことを 慕ってるようだし。 う~ん…。 184 00:12:04,791 --> 00:12:06,960 あっ! ひょっとして 雪精人って➡ 185 00:12:06,960 --> 00:12:10,964 成人になる直前まで子どもだから 感覚的には正常なのかも。 186 00:12:10,964 --> 00:12:13,800 って… そんな考察 今は いい! どうする!? 187 00:12:13,800 --> 00:12:16,302 助けて ラッミス!》 188 00:12:16,302 --> 00:12:18,304 ふぁ~。 ごめんなさい。 189 00:12:18,304 --> 00:12:20,306 ちょっと お昼寝していいかしら? 190 00:12:20,306 --> 00:12:23,810 瞬間移動で 体力の消耗が激しくて…。 191 00:12:23,810 --> 00:12:26,145 まだ 完全に回復してないの。 192 00:12:26,145 --> 00:12:29,148 うん おやすみなさい。 えっと…。 193 00:12:29,148 --> 00:12:32,652 もう少しだけ ハッコンから買い物していい? ハッ! 194 00:12:32,652 --> 00:12:35,421 えっ… ええ! いくらでも使っていいわよ。 195 00:12:35,421 --> 00:12:39,325 甘い物 食べたら あとで歯を磨いてね。 は~い! 196 00:12:41,260 --> 00:12:44,764 んっ… ハッコンさん お話があります。 197 00:12:44,764 --> 00:12:47,266 《えっ!?》 スルリィムさんの目があるので➡ 198 00:12:47,266 --> 00:12:51,270 子どもらしさを強調していました。 だますようなまねをして➡ 199 00:12:51,270 --> 00:12:54,107 申し訳ありません。 《はっ?》 200 00:12:54,107 --> 00:12:56,275 僕のせいで 家族を苦しめているのは➡ 201 00:12:56,275 --> 00:12:58,444 重々 承知しています。 202 00:12:58,444 --> 00:13:02,115 僕が死ねば すべてが 解決するのでしょうが…。 203 00:13:02,115 --> 00:13:05,618 それは 両親と弟たちの 今までの苦労に➡ 204 00:13:05,618 --> 00:13:09,288 後ろ足で砂をかけるような 最低な行いです。 205 00:13:09,288 --> 00:13:12,458 《んっ…》 (灰)今は スルリィムさんに従い➡ 206 00:13:12,458 --> 00:13:15,128 内部情報を集めている最中です。 207 00:13:15,128 --> 00:13:17,630 呪いに関して 家族も だましているのは➡ 208 00:13:17,630 --> 00:13:22,135 心苦しいですが 弟たちは 口が軽いので…。 209 00:13:22,135 --> 00:13:24,303 《見た目は子どもだが なるほど。 210 00:13:24,303 --> 00:13:27,140 中身も 確かに 紅白双子のお兄ちゃんだ》 211 00:13:27,140 --> 00:13:30,643 あなたの本当の能力は 父と母に 教えてもらっていますので➡ 212 00:13:30,643 --> 00:13:32,645 理解しています。 213 00:13:32,645 --> 00:13:34,580 ここにいれば 無理やり 利用されるか➡ 214 00:13:34,580 --> 00:13:37,750 拒めば 破壊されるでしょう。 う ん。 215 00:13:37,750 --> 00:13:39,919 逃げる手段はあるでしょうか? 216 00:13:39,919 --> 00:13:43,256 手伝えることがあるなら 遠慮なく おっしゃってください。 217 00:13:43,256 --> 00:13:46,259 やれる範囲で お手伝いします。 218 00:13:46,259 --> 00:13:50,596 《ハッコン:翌日から 朝は ピティーの朝食を用意し➡ 219 00:13:50,596 --> 00:13:54,767 その後 スルリィムの部屋に招かれて 商品を売り➡ 220 00:13:54,767 --> 00:13:57,770 昼前になると 食堂らしき場所に運ばれて➡ 221 00:13:57,770 --> 00:14:01,607 拠点の人間や獣人たちへ 商品を売りさばいた》 222 00:14:01,607 --> 00:14:04,110 (扉の開閉音) 223 00:14:04,110 --> 00:14:07,780 おかえりなさい。 た だ い ま。 224 00:14:07,780 --> 00:14:11,117 今日は 少し… 早かったね。 225 00:14:11,117 --> 00:14:15,788 ご飯 お願いしていい? 226 00:14:15,788 --> 00:14:21,461 今日は もう… どこにも行かない? 227 00:14:21,461 --> 00:14:27,467 う ん。 よかった。 フフフフ! 228 00:14:27,467 --> 00:14:30,470 《なんか ピティーに懐かれてないか? 俺》 229 00:14:30,470 --> 00:14:36,409 今日も ご飯… おいしいよ ハッコン! 230 00:14:36,409 --> 00:14:39,746 《あれ? 前までは ハッコンさんだったような気が…。 231 00:14:39,746 --> 00:14:42,582 えっと… これは あれだな。 つり橋効果ってやつだな。 232 00:14:42,582 --> 00:14:46,419 危険を感じるドキドキと 好きな人と いるドキドキを 錯覚するという。 233 00:14:46,419 --> 00:14:49,322 そういうことだからね? ラッミス!》 234 00:14:55,595 --> 00:14:57,764 (ケリオイル)ところで あしただが➡ 235 00:14:57,764 --> 00:15:00,933 準備は万端か? いらっしゃいませ。 236 00:15:00,933 --> 00:15:03,603 あっ そういや あしただったっけ? 白。 237 00:15:03,603 --> 00:15:07,106 屋上での飲食会。 いいよな~ 赤。 238 00:15:07,106 --> 00:15:11,110 ハッコンとピティーとスルリィム 兄貴だけ参加なんだろ? 239 00:15:11,110 --> 00:15:13,613 《そう。 あしたは 飲食会の名目で➡ 240 00:15:13,613 --> 00:15:16,616 昼に 拠点の屋上で バーベキューパーティーが開催される。 241 00:15:16,616 --> 00:15:18,618 というのも…》 242 00:15:18,618 --> 00:15:23,122 お姉ちゃん 僕ね 青空の下で ごはん 食べてみたい。 243 00:15:23,122 --> 00:15:27,126 外は だめだから 屋上は無理かな? 244 00:15:27,126 --> 00:15:30,129 《ハッコン:上目遣いのお願いに スルリィムは即行で落ちた。 245 00:15:30,129 --> 00:15:32,131 ちょろいな。 246 00:15:32,131 --> 00:15:35,234 ピティーは 重さ操作の加護で 俺を移動させるためと➡ 247 00:15:35,234 --> 00:15:37,236 息子が説得してくれた。 248 00:15:37,236 --> 00:15:40,406 とりでの屋上に出られる またとない機会だ。 249 00:15:40,406 --> 00:15:44,076 これを逃せば もう 可能性は皆無に等しいだろう》 250 00:15:44,076 --> 00:15:46,913 やっぱ 中将軍は近くにいるそうだぜ。 251 00:15:46,913 --> 00:15:49,415 配下のやつらが話していた。 252 00:15:49,415 --> 00:15:52,585 だが 俺たちも 顔を見たことがなくてな。 253 00:15:52,585 --> 00:15:54,587 《中将軍か…。 254 00:15:54,587 --> 00:15:57,924 どんなやつか わからないのは 確かに 不安だな》 255 00:15:57,924 --> 00:16:01,260 ハッコン… 大丈夫。 256 00:16:01,260 --> 00:16:04,096 きっと… うまくいく。 257 00:16:04,096 --> 00:16:07,934 《おっと いかん いかん。 また 無意識に点滅していたようだ》 258 00:16:07,934 --> 00:16:10,102 ありがとう。 フフッ。 259 00:16:10,102 --> 00:16:13,439 くそ~! 今後のハッコンを取り巻く 修羅場な展開が楽しみで➡ 260 00:16:13,439 --> 00:16:15,608 冥府の王から離脱したくなるぜ。 261 00:16:15,608 --> 00:16:18,444 わかるぜ おやじ! 争奪戦開始か! 262 00:16:18,444 --> 00:16:20,446 ラッミスさんと再会した場面は➡ 263 00:16:20,446 --> 00:16:22,782 ちゃんと 記録しておいてくださいね。 264 00:16:22,782 --> 00:16:25,585 んっ? 《何を期待しているんだ》 265 00:16:32,892 --> 00:16:37,230 ハッコン… 見てない? (ハッコン)う ん。 266 00:16:37,230 --> 00:16:40,566 (寝息) 267 00:16:40,566 --> 00:16:42,568 《さてと…》 268 00:16:55,081 --> 00:16:57,083 《よし! コインロッカーの中は➡ 269 00:16:57,083 --> 00:16:59,285 鮮度も保たれるらしいので ばっちりだ》 270 00:17:01,254 --> 00:17:07,093 ピティーは… ハッコンを信じるね。 271 00:17:07,093 --> 00:17:10,763 準備万端みてえだな。 んじゃ 行きますか。 272 00:17:10,763 --> 00:17:12,765 昼すぎまでは 何があろうと➡ 273 00:17:12,765 --> 00:17:15,434 誰も屋上に上げさせないから 安心してくれ。 274 00:17:15,434 --> 00:17:18,271 スルリィムにも そう命令されているからな。 275 00:17:18,271 --> 00:17:20,940 (赤)絶対に 誰も通さねえぜ。 なあ? 白。 276 00:17:20,940 --> 00:17:23,276 (白)ああ 何があってもな 赤。 277 00:17:23,276 --> 00:17:26,946 そうですね。 命令には 従わなければなりませんので。 278 00:17:26,946 --> 00:17:29,782 そういや 中将軍は 今日も見なかったな。 279 00:17:29,782 --> 00:17:33,219 てか 冥府の王なんて 一度も見たことねえよ。 280 00:17:33,219 --> 00:17:36,522 《ちょっと芝居くさいけど 貴重な情報 ありがとう》 281 00:17:40,560 --> 00:17:43,062 じゃあな 達者でやれよ。 282 00:17:43,062 --> 00:17:47,066 皆さん… お世話になりました。 283 00:17:47,066 --> 00:17:49,068 さようなら。 284 00:17:49,068 --> 00:17:51,737 またのご利用を お待ちしています。 285 00:17:51,737 --> 00:17:53,906 《さよならは言わないよ。 286 00:17:53,906 --> 00:17:56,409 そもそも 「な」が言えないしね。 287 00:17:56,409 --> 00:18:00,246 きっと もう一度 会おう。 そのときは…》 288 00:18:00,246 --> 00:18:03,916 んっ… よっと。 289 00:18:03,916 --> 00:18:06,585 来たようね。 そこの人間➡ 290 00:18:06,585 --> 00:18:08,754 おかしなまねをしたら 氷漬けにするから➡ 291 00:18:08,754 --> 00:18:12,258 そのつもりでいなさい。 はい。 292 00:18:12,258 --> 00:18:15,428 《よしよし。 俺は ただの 魔道具だと思われてるから➡ 293 00:18:15,428 --> 00:18:17,430 ピティーだけを警戒しているな》 294 00:18:20,766 --> 00:18:23,936 これ おいしいよ! お姉ちゃんも 一口 飲んでみて。 295 00:18:23,936 --> 00:18:26,272 えっ 飲みかけを!? あっ…。 296 00:18:26,272 --> 00:18:28,774 僕が 口 付けたのは 嫌だよね。 297 00:18:28,774 --> 00:18:33,212 そそそ… そんなことはないわ。 むしろ ごちそうさまよ。 298 00:18:33,212 --> 00:18:36,382 あん! うんうんうん… う~ん! んっ! 299 00:18:36,382 --> 00:18:38,384 《ハッコン:よし。 味付けが焼き肉のたれだから➡ 300 00:18:38,384 --> 00:18:41,721 いいペースで飲んでるな》 301 00:18:41,721 --> 00:18:44,223 うっ… んっ…。 お姉ちゃん どうしたの? 302 00:18:44,223 --> 00:18:47,059 ちょっと おトイレ 行ってきてもいいかしら? 303 00:18:47,059 --> 00:18:49,895 《よし きた! カフェインには 利尿作用があるからな。 304 00:18:49,895 --> 00:18:52,732 あれだけ飲めば トイレも近くなるだろう》 305 00:18:52,732 --> 00:18:54,900 僕も一緒に行くね。 306 00:18:54,900 --> 00:18:58,738 ピティーだったかしら? 妙なことを考えないことね。 307 00:18:58,738 --> 00:19:00,906 逃げ出すなんて不可能よ。 308 00:19:00,906 --> 00:19:04,410 ここは屋上で 絶海の孤島なのだから。 309 00:19:04,410 --> 00:19:06,412 お姉ちゃん 楽しいね。 う~ん 幸せ! 310 00:19:06,412 --> 00:19:10,416 ハッコン 急いで! う ん。 311 00:19:10,416 --> 00:19:14,420 《フォルムチェンジ! 風船自動販売機!》 312 00:19:17,923 --> 00:19:19,925 んっ…。 313 00:19:22,261 --> 00:19:25,931 よいしょ。 《うまくいきますように!》 314 00:19:25,931 --> 00:19:31,604 ぽ て い さ ん。 ピティー! もう それでいい。 315 00:19:31,604 --> 00:19:34,540 発動させるね。 んっ…。 316 00:19:34,540 --> 00:19:36,542 《ハッコン:ピティーの重さ操作発動! 317 00:19:36,542 --> 00:19:39,712 自動販売機と盾 そして ピティーの重さが激減して…。 318 00:19:39,712 --> 00:19:42,214 やった! 成功だ! 319 00:19:42,214 --> 00:19:46,552 更に フォルムチェンジ! コイン式掃除機! 320 00:19:46,552 --> 00:19:49,055 勢いよく 風を吹き出せば…》 321 00:19:51,223 --> 00:19:53,225 ハァハァ… んっ! 322 00:19:55,227 --> 00:19:59,331 やったね ハッコン! う ん。 ありがとう。 323 00:20:03,069 --> 00:20:05,237 《結界の維持に ポイントを消耗するが➡ 324 00:20:05,237 --> 00:20:07,907 100万ポイントを超えてる今なら 余裕だ。 325 00:20:07,907 --> 00:20:10,076 まずは どこか 島でも…》 (ピティー)あっ ハッコン…。 326 00:20:10,076 --> 00:20:12,578 《んっ?》 あれ 何? 327 00:20:12,578 --> 00:20:14,780 こっちに向かってきて…。 328 00:20:18,918 --> 00:20:21,420 《なんだ? あいつ! 50mはあるぞ!》 329 00:20:21,420 --> 00:20:25,591 《待たぬか~!》 《これは念話か?》 330 00:20:25,591 --> 00:20:28,594 《冥府の王が おらぬときに 逃がしたとあれば➡ 331 00:20:28,594 --> 00:20:30,596 叱責は免れぬ。 332 00:20:30,596 --> 00:20:34,433 中将軍として 見過ごすわけにはいかぬわ!》 333 00:20:34,433 --> 00:20:37,436 《中将軍? あのさめが中将軍なのか! 334 00:20:37,436 --> 00:20:39,939 どうりで拠点で見ないわけだ。 335 00:20:39,939 --> 00:20:42,775 風船を増やして 上昇するんだ!》 336 00:20:42,775 --> 00:20:44,777 《逃がさぬぞ!》 337 00:20:47,947 --> 00:20:51,450 《くっ!》 ポイントが 918 減少。 338 00:20:51,450 --> 00:20:55,354 うわ~! て を て を。 んっ… あっ…。 339 00:20:57,790 --> 00:21:00,292 《ぬぅ… ひきょうなり。 340 00:21:00,292 --> 00:21:03,796 下りてきて 正々堂々と勝負するがいい》 341 00:21:03,796 --> 00:21:06,799 ハッコン… このまま 逃げよう。 342 00:21:06,799 --> 00:21:10,803 《確かに。 このまま逃げるのも 1つだが… どうせなら!》 343 00:21:10,803 --> 00:21:13,973 ぽ て い た て に く くっ て。 344 00:21:13,973 --> 00:21:18,144 えっと… 何か考えがあるの? 345 00:21:18,144 --> 00:21:20,479 ま か せ て。 346 00:21:20,479 --> 00:21:23,983 んっ…。 347 00:21:23,983 --> 00:21:26,152 ハァ…。 《フォルムチェーンジ! 348 00:21:26,152 --> 00:21:28,487 大きめサイズの自動販売機! 349 00:21:28,487 --> 00:21:32,491 そして 自動販売機設置据付用コンクリート石版。 350 00:21:32,491 --> 00:21:35,261 用意 噴出!》 351 00:21:35,261 --> 00:21:39,098 《ぐぅ~! どうなっておる?》 352 00:21:39,098 --> 00:21:42,268 《とどめだ! 結界解除!》 353 00:21:42,268 --> 00:21:45,437 えっ? ハッコン! 354 00:21:45,437 --> 00:21:47,439 《フォルムチェーンジ!》 355 00:21:50,609 --> 00:21:54,780 《何? どこから現れた? その物体》 356 00:21:54,780 --> 00:21:57,783 《食らえ! 巨大自動販売機アターック!》 357 00:21:57,783 --> 00:22:01,086 《うが~!》 358 00:22:03,455 --> 00:22:08,961 《さてと。 問題は これから どうやって ピティーと… んっ? 359 00:22:08,961 --> 00:22:10,963 って… これ ピティーだよね? 360 00:22:10,963 --> 00:22:13,799 重さを調整したにせよ むちゃなことを》 361 00:22:13,799 --> 00:22:17,136 ぽ て い。 362 00:22:17,136 --> 00:22:20,806 よかった! 無事で。 363 00:22:20,806 --> 00:22:23,809 《説明不足で申し訳ない。 364 00:22:23,809 --> 00:22:27,313 いつも ラッミスにも怒られているのに。 365 00:22:27,313 --> 00:22:31,317 足がある。 どうやら 水陸両用だったらしい》 366 00:22:31,317 --> 00:22:35,087 あっ。 どうしたの? ハッコン。 367 00:22:35,087 --> 00:22:38,757 《同じ方法で 冥府の王の腕を 撃退したんだった。 368 00:22:38,757 --> 00:22:42,595 死体を見られたら 俺の仕業だって ばれるな。 369 00:22:42,595 --> 00:22:46,398 このまま 魚たちの餌になりますように!》