1 00:00:04,004 --> 00:00:06,006 (主人公)うっ うぅっ…。 2 00:00:06,006 --> 00:00:08,108 《ハッ! ここは どこだ?》 3 00:00:12,179 --> 00:00:15,182 《主人公:湖? なんで こんな所に? 4 00:00:15,182 --> 00:00:17,184 俺は…。 5 00:00:17,184 --> 00:00:19,186 ハッ! そうだ》 6 00:00:23,690 --> 00:00:25,692 《んっ?》 7 00:00:25,692 --> 00:00:29,696 《やばい! このままじゃ 自動販売機が危ない! 8 00:00:29,696 --> 00:00:31,698 うっ!》 9 00:00:34,535 --> 00:00:36,703 《ハッ! 10 00:00:36,703 --> 00:00:40,874 てっきり死んだかと思ったけど 生きてはいるようだ。 11 00:00:40,874 --> 00:00:42,876 とにかく ここから…。 12 00:00:42,876 --> 00:00:46,880 あれ? あれ? なんだ? 体が動かない。 13 00:00:46,880 --> 00:00:49,883 ちょ… 誰か!》 いらっしゃいませ。 14 00:00:49,883 --> 00:00:52,553 《んっ? 今のは 俺の声か? 15 00:00:52,553 --> 00:00:54,721 待て 待て 落ち着け!》 16 00:00:54,721 --> 00:00:58,058 ありがとうございました。 《やっぱり 俺の声だ》 17 00:00:58,058 --> 00:01:00,894 またのご利用を お待ちしています。 18 00:01:00,894 --> 00:01:02,829 《しかも これは➨ 19 00:01:02,829 --> 00:01:05,332 今まで 何度も聞いてきた言葉》 20 00:01:05,332 --> 00:01:07,334 当たりが出たら もう1本。 21 00:01:07,334 --> 00:01:10,337 《古今東西 あらゆる自動販売機が好きで➨ 22 00:01:10,337 --> 00:01:15,008 自他共に認めるマニアである俺が 聞き間違えるはずがない。 23 00:01:15,008 --> 00:01:17,511 これは➨ 24 00:01:17,511 --> 00:01:22,015 俺は 自動販売機になっている~!》 25 00:01:38,699 --> 00:01:40,701 《自動販売機:ひょっとして 死んで 自動販売機に➨ 26 00:01:40,701 --> 00:01:44,037 生まれ変わった? ハハハハ いや まさかな…。 27 00:01:44,037 --> 00:01:46,039 いくら 好きで たまらなかったとはいえ➨ 28 00:01:46,039 --> 00:01:50,711 そんなことがあるはずが… うっ…。 んっ。 29 00:01:50,711 --> 00:01:54,715 すっ… すばらしい! 30 00:01:54,715 --> 00:01:57,718 どこを どう取っても 紛れもなく 自動販売機だ。 31 00:01:57,718 --> 00:02:00,387 値段設定も良心的で 申し分ない。 32 00:02:00,387 --> 00:02:02,990 白く まっすぐに伸びた 四角形の体は➨ 33 00:02:02,990 --> 00:02:05,826 優雅さと機能美を併せ持つ。 34 00:02:05,826 --> 00:02:08,829 じゃなくて! うそだろ? ありえないだろ! 35 00:02:08,829 --> 00:02:12,100 死んで 自販機に転生って 最悪… ではないな。 36 00:02:12,100 --> 00:02:15,168 大好きだった物に 生まれ変われるなんて➨ 37 00:02:15,168 --> 00:02:18,338 これは もしや 神様の慈悲か? 38 00:02:18,338 --> 00:02:21,008 まあ なってしまったものは しょうがない。 39 00:02:21,008 --> 00:02:23,176 正直 そんなに悪い気がしないのが➨ 40 00:02:23,176 --> 00:02:26,179 マニアの悲しいところだ》 41 00:02:26,179 --> 00:02:29,349 いらっしゃいませ。 ありがとうございました。 42 00:02:29,349 --> 00:02:31,685 またのご利用を お待ちしています。 43 00:02:31,685 --> 00:02:33,687 当たりが出たら もう1本。 44 00:02:33,687 --> 00:02:36,189 残念。 大当たり! 45 00:02:36,189 --> 00:02:38,358 硬貨を投入してください。 46 00:02:38,358 --> 00:02:40,861 《話せる言葉は これだけか。 47 00:02:40,861 --> 00:02:43,196 他に 何ができるんだろう? 48 00:02:43,196 --> 00:02:45,198 俺は 自動販売機。 49 00:02:45,198 --> 00:02:49,036 信じろ 成りきれ。 自分を操れないで どうする? 50 00:02:49,036 --> 00:02:52,205 自分の体を理解しろ! 51 00:02:52,205 --> 00:02:55,042 おっ 脳内に… あっ いや 脳はないか。 52 00:02:55,042 --> 00:02:57,711 頭に 文字と数字が浮かんできたぞ。 53 00:02:57,711 --> 00:03:00,714 ふむ。 これが 今 売っている商品。 54 00:03:00,714 --> 00:03:02,649 2種類だけか》 55 00:03:02,649 --> 00:03:06,153 (音声ガイド)種類を変更する場合は ポイントを消費してください。 56 00:03:06,153 --> 00:03:09,322 《自動販売機:んっ? 変更? 商品を変えられるのか? 57 00:03:09,322 --> 00:03:12,826 ポイントって? ああ このPTってやつか》 58 00:03:12,826 --> 00:03:15,662 (音声ガイド) ポイントとは 金銭をもとに変換。 59 00:03:15,662 --> 00:03:19,166 ポイントを消費することにより 商品の補充や変更➨ 60 00:03:19,166 --> 00:03:21,168 機能の追加が可能です。 61 00:03:21,168 --> 00:03:23,670 《なるほど》 62 00:03:23,670 --> 00:03:26,006 <調べてみて いろいろ わかった。 63 00:03:26,006 --> 00:03:28,175 例のポイントとやらを消費すれば➨ 64 00:03:28,175 --> 00:03:31,845 保冷 保温だけでなく 冷凍食品を温めたり➨ 65 00:03:31,845 --> 00:03:35,515 カップラーメンに お湯を注いだりも 可能になるようだ> 66 00:03:35,515 --> 00:03:37,684 《機能は おいおい 調べるとして➨ 67 00:03:37,684 --> 00:03:41,354 変更できる商品を 確認してみるか。 68 00:03:41,354 --> 00:03:44,191 お~! どうやら 俺が 生前 自動販売機で➨ 69 00:03:44,191 --> 00:03:46,526 購入した物は 全部 あるようだぞ。 70 00:03:46,526 --> 00:03:48,695 試しに ポイントを 10 消費して➨ 71 00:03:48,695 --> 00:03:51,098 冷たいミルクティーと交換してみるか》 72 00:03:53,700 --> 00:03:55,702 《お~! これは便利だ! 73 00:03:55,702 --> 00:03:57,704 値段は 100円でいいな。 74 00:03:57,704 --> 00:04:01,041 100円で 1ポイントに変換できる って言ってたしな。 75 00:04:01,041 --> 00:04:04,978 さ~て 他の機能も調べてみるか!》 76 00:04:04,978 --> 00:04:07,314 < と いろいろ 調べているうちに➨ 77 00:04:07,314 --> 00:04:10,317 1つ 重大なことが わかった。 78 00:04:10,317 --> 00:04:12,986 俺の体は 電気で動いていない。 79 00:04:12,986 --> 00:04:17,157 どうやら ポイントを消費して 電力代わりにしているらしい> 80 00:04:17,157 --> 00:04:19,659 《う~ん 1時間で 1ポイント。 81 00:04:19,659 --> 00:04:22,329 1日で 24ポイントの消費か。 82 00:04:22,329 --> 00:04:27,334 つまり 1日2,400円は 稼がないといけないってことか。 83 00:04:27,334 --> 00:04:29,836 まだ 900ポイント以上は残っているから➨ 84 00:04:29,836 --> 00:04:32,172 1か月は稼働できるが➨ 85 00:04:32,172 --> 00:04:36,009 売り上げが安定するまでは 無駄遣いは控えよう。 86 00:04:36,009 --> 00:04:39,513 いや そもそも ここ 客が来るのか?》 87 00:04:45,852 --> 00:04:49,356 《誰も来ない。 やばい! ポイントだけが減っていく。 88 00:04:49,356 --> 00:04:52,359 このまま 誰も来ないまま 機能停止なんて オチじゃ…。 89 00:04:52,359 --> 00:04:54,361 んっ? 90 00:04:54,361 --> 00:04:57,531 えっ?》 ゲコッ! ゲー。 91 00:04:57,531 --> 00:05:00,367 《自動販売機:蛙? でも 人間くらい大きいし➨ 92 00:05:00,367 --> 00:05:02,636 よろいっぽい物を着てるし 手には…。 93 00:05:02,636 --> 00:05:05,138 う~ん… 驚く場面なんだろうけど➨ 94 00:05:05,138 --> 00:05:07,641 自分が自動販売機の時点で いろいろ まひしていて…》 95 00:05:07,641 --> 00:05:09,643 ギュルグゲッコ? 《んっ?》 96 00:05:09,643 --> 00:05:12,312 ゲッコ? ゲッ! (自動販売機)いらっしゃいませ。 97 00:05:12,312 --> 00:05:14,314 ゲコ? ゲコ? 98 00:05:14,314 --> 00:05:16,316 《あの えっと…》 99 00:05:16,316 --> 00:05:19,486 ゲッ! ゲケッ ゲコゲッコココ。 100 00:05:19,486 --> 00:05:22,989 《えっ? おい やめろ!》 ゲッ! 101 00:05:22,989 --> 00:05:26,493 (音声ガイド)3のダメージ! 耐久力が 3 減りました。 102 00:05:26,493 --> 00:05:28,495 ゲッ! 《耐久力って なんだ?》 103 00:05:28,495 --> 00:05:31,498 (音声ガイド)耐久力が尽きると 自動販売機は壊れて➨ 104 00:05:31,498 --> 00:05:33,500 使用不能になります。 《えっ? 105 00:05:33,500 --> 00:05:35,669 ゲームのヒットポイントみたいなものか》 ゲッ ゲッ ゲッ! 106 00:05:35,669 --> 00:05:37,837 《自動販売機:そもそも 今 いくつなんだ? 107 00:05:37,837 --> 00:05:40,507 出た! これが 俺のステータスか。 108 00:05:40,507 --> 00:05:43,510 耐久力と頑丈以外は 0って…。 109 00:05:43,510 --> 00:05:47,013 まあ 自動販売機には 必要ないだろうけど。 110 00:05:47,013 --> 00:05:51,017 んっ? 魔力? 魔法の存在する世界なのか? ゲッ! 111 00:05:51,017 --> 00:05:53,853 (音声ガイド)耐久力は ポイントを消費して 回復できます。 112 00:05:53,853 --> 00:05:55,856 《そうなのか。 だとしたら➨ 113 00:05:55,856 --> 00:05:58,358 まだ 900ポイントくらいあるから 耐えきれるかも。 114 00:05:58,358 --> 00:06:00,527 ゲロゲーロ! 《んっ? 115 00:06:00,527 --> 00:06:02,462 《自動販売機:やっ… やばい。 116 00:06:02,462 --> 00:06:05,131 やばすぎる! あんな物で 殴られたら…。 117 00:06:05,131 --> 00:06:08,301 なっ… 何か機能。 機能追加で よさそうなものは? 118 00:06:08,301 --> 00:06:10,303 え~っと う~ん…。 119 00:06:10,303 --> 00:06:14,307 「お湯注入」 「購入時ファンファーレ」 「当たりつきルーレット」。 120 00:06:14,307 --> 00:06:17,143 どれも使えねえ! もっと 現状を打破できるような➨ 121 00:06:17,143 --> 00:06:19,145 画期的な機能は… う~ん!》 122 00:06:19,145 --> 00:06:21,648 (音声ガイド)2のダメージ! 耐久力が 2 減りました。 123 00:06:21,648 --> 00:06:23,650 《くそっ! もっと 何か…》 (音声ガイド)4のダメージ! 124 00:06:23,650 --> 00:06:25,986 耐久力が 4 減りました。 《んっ? 125 00:06:25,986 --> 00:06:28,321 「加護」? なんだ? これ》 126 00:06:28,321 --> 00:06:30,490 (音声ガイド) 神から与えられる 特別な力。 127 00:06:30,490 --> 00:06:33,994 1つだけ ポイントを消費せずに 得られることができます。 128 00:06:33,994 --> 00:06:37,163 《自動販売機:よくわからないけど 魔法みたいな力だよな? 129 00:06:37,163 --> 00:06:39,499 よし 選ぶぞ! 130 00:06:39,499 --> 00:06:43,336 剣技とか 格闘技とか どうしろと。 こっちは 手も足も出ねえよ。 131 00:06:43,336 --> 00:06:46,840 そもそも 手も足もねえし! 他には? んっ? 132 00:06:46,840 --> 00:06:50,510 (音声ガイド)「結界」。 自分の周囲に 不可視の結界が張れる。 133 00:06:50,510 --> 00:06:53,013 対象を選んで 出入りを可能にできます。 134 00:06:53,013 --> 00:06:55,682 《これだ~!》 135 00:06:55,682 --> 00:06:59,019 (うめき声) 136 00:06:59,019 --> 00:07:01,688 (叫び声) 137 00:07:01,688 --> 00:07:03,623 (自動販売機) 当たりが出たら もう1本。 138 00:07:03,623 --> 00:07:08,128 《フハハハハハハ! 無敵の自動販売機の誕生だ》 139 00:07:08,128 --> 00:07:10,130 ゲロロロ…。 (自動販売機)またのご利用を➨ 140 00:07:10,130 --> 00:07:12,966 お待ちしています。 《んっ? 141 00:07:12,966 --> 00:07:16,636 ちょっと待て ポイントが湯水のように 減っているんですけど!》 142 00:07:16,636 --> 00:07:18,638 ゲッ! 《うわ~! 143 00:07:18,638 --> 00:07:22,642 ほんと マジで もう 諦めたほうが いいと思うんですが!》 144 00:07:22,642 --> 00:07:26,813 (鳴き声) 145 00:07:26,813 --> 00:07:29,149 《フゥー 助かった。 146 00:07:29,149 --> 00:07:31,651 とりあえず 耐久力を回復しておこう》 147 00:07:34,154 --> 00:07:38,491 《よし これで 全快。 残り 311ポイント。 148 00:07:38,491 --> 00:07:40,493 まだ 10日以上は持つけど➨ 149 00:07:40,493 --> 00:07:44,497 購入者が現れなければ ポイントが尽きて 機能停止する。 150 00:07:44,497 --> 00:07:47,334 そうなったら どうなるんだ? 死ぬのか? 151 00:07:47,334 --> 00:07:51,338 そんな新しい人生… いや 自動販売機生 悲惨すぎる。 152 00:07:51,338 --> 00:07:57,010 誰か… 誰か 来てくれ~! 153 00:07:57,010 --> 00:08:00,680 はぁ~あ。 死ぬ前に 一度 自動販売機として➨ 154 00:08:00,680 --> 00:08:02,615 物を売りたかった。 (ラッミスの足音) 155 00:08:02,615 --> 00:08:05,318 そこにいるのは わかってるよ! 《えっ?》 156 00:08:12,625 --> 00:08:17,130 えっ? あれ? 連中がいた気がしたけど…。 157 00:08:17,130 --> 00:08:20,800 よかった。 もう おなかがすき過ぎて➨ 158 00:08:20,800 --> 00:08:23,303 力が出ないし。 《んっ?》 159 00:08:23,303 --> 00:08:26,973 はぁ~あ。 なんで うちって いつも こうなるんだろう。 160 00:08:26,973 --> 00:08:29,476 食料の入った かばんも 落としたし…。 161 00:08:29,476 --> 00:08:31,978 ごめんな おかん おとん。 162 00:08:31,978 --> 00:08:34,981 ハンターなんて うちには 無理やったんや~! 163 00:08:34,981 --> 00:08:36,983 《ハンターって なんだ?》 164 00:08:36,983 --> 00:08:39,486 蛙人魔を倒して 肉を…。 165 00:08:39,486 --> 00:08:42,155 あかん。 うち一人じゃ 攻撃 当たらんし➨ 166 00:08:42,155 --> 00:08:44,657 もう 力も出ぇへん。 167 00:08:44,657 --> 00:08:50,830 せめて 食べ物でもあれば… って あれは なんや? 168 00:08:50,830 --> 00:08:56,336 んっ? 石碑にしては 鉄っぽくあらへん? 169 00:08:56,336 --> 00:09:01,174 変わった形してるんやけど ガラスの向こうにあんのは 飲み物? 170 00:09:01,174 --> 00:09:03,610 文字っぽいもの 書いてあるんやけど 読まれへん。 171 00:09:03,610 --> 00:09:06,780 いらっしゃいませ。 ひぃ! なっ… なんや? 今の声。 172 00:09:06,780 --> 00:09:09,282 どっからしたんや? 硬貨を投入してください。 173 00:09:09,282 --> 00:09:11,951 え~! この箱が しゃべったの? 174 00:09:11,951 --> 00:09:15,622 「コウカ」? お金ってこと? 銅貸でもいいのかな? 175 00:09:15,622 --> 00:09:18,124 さすがに 銀貨ぐらいじゃないと…。 176 00:09:18,124 --> 00:09:22,462 もしかして 金貨? でも 金貨なんて…。 177 00:09:22,462 --> 00:09:25,131 投入って この細い穴? 178 00:09:25,131 --> 00:09:29,969 こっちの 透明の蓋のある へこみは ようわからんし。 179 00:09:29,969 --> 00:09:33,807 あれ? やっぱり 銅貸じゃ だめだったのかな。 180 00:09:33,807 --> 00:09:35,809 (音声ガイド)硬貨が異なります。 181 00:09:35,809 --> 00:09:38,812 機能で硬貨変換を取得すれば 対応できます。 182 00:09:38,812 --> 00:09:41,314 《えっ? マジか! ちょちょちょ… ちょっと待ってくれよ。 183 00:09:41,314 --> 00:09:45,819 あった あった! ポイント100なら足りる。 184 00:09:45,819 --> 00:09:48,822 なんか 桁が増えたけど 値上げしたわけじゃないからね》 185 00:09:48,822 --> 00:09:50,824 あれ? 数字が変わってる。 186 00:09:50,824 --> 00:09:54,994 1,000オワ? うぅ~ 銀貨 1枚なんだ。 187 00:09:54,994 --> 00:09:58,164 《この世界の通貨単位は オワっていうんだ》 188 00:09:58,164 --> 00:10:02,502 高いけど 背に腹は代えられないよね。 189 00:10:02,502 --> 00:10:07,507 んっ…。 きた~! 190 00:10:07,507 --> 00:10:11,010 光った! これを押せばいいのかな? 191 00:10:11,010 --> 00:10:15,181 う~ん… じゃあ スープの絵が描いてあるの。 192 00:10:15,181 --> 00:10:19,519 うわっ なんや? なんか 出たん? 193 00:10:19,519 --> 00:10:22,188 手を入れたら食われるとか せぇへんよね? 194 00:10:22,188 --> 00:10:24,858 《しない しない。 だから 早く 取ってくれ。 195 00:10:24,858 --> 00:10:27,193 このコーンスープは 俺の お薦めだから》 196 00:10:27,193 --> 00:10:31,030 んっ… うぅっ…。 (唾を飲み込む音) 197 00:10:31,030 --> 00:10:33,700 うわ~ すごく あったかい! 198 00:10:33,700 --> 00:10:37,203 えっと 蓋を ひねったらいいのかな? えい! 199 00:10:37,203 --> 00:10:39,906 うわ~ いい香り! 《フフフフフ》 200 00:10:43,376 --> 00:10:48,381 んっ! うわ~! なんや? これ。 おいしい! 201 00:10:48,381 --> 00:10:53,052 うちが利用してる飯屋とは 比べものにならへん おいしさや。 202 00:10:53,052 --> 00:10:55,388 《なんだろう? この うれしさ。 203 00:10:55,388 --> 00:11:00,727 こんなにも喜んでもらえたら 自動販売機冥利に尽きるな》 204 00:11:00,727 --> 00:11:03,663 あ~ もう なくなってもうた。 205 00:11:03,663 --> 00:11:06,100 他のも ごっつう おいしいんやろうな。 206 00:11:06,100 --> 00:11:09,168 この透明なのは 水やろうし➨ 207 00:11:09,168 --> 00:11:11,337 ほんなら この明るい茶色の飲み物も➨ 208 00:11:11,337 --> 00:11:14,841 飲んでみんとあかんよな。 うん。 209 00:11:14,841 --> 00:11:17,510 《自動販売機:ミルクティーも かなり 気に入ってもらえたようで➨ 210 00:11:17,510 --> 00:11:22,849 そのあと 更に コーンスープを3つ 水を1つ 購入してくれた。 211 00:11:22,849 --> 00:11:27,187 銀貨 6枚 銅貸 30枚を稼ぎ 6,300オワ。 212 00:11:27,187 --> 00:11:30,089 63ポイント 回復したってことか》 213 00:11:35,528 --> 00:11:38,364 《おなかが膨れ 緊張の糸が切れたのか➨ 214 00:11:38,364 --> 00:11:41,701 ハンターの少女は 眠ってしまった。 215 00:11:41,701 --> 00:11:44,704 無防備極まりないが 大切なお客様だ。 216 00:11:44,704 --> 00:11:49,208 俺が ちゃんと 結界で守るから 安心してくれ。 217 00:11:49,208 --> 00:11:51,544 ごみ対策も ばっちりだ。 218 00:11:51,544 --> 00:11:55,348 どうやら 俺は 異世界に優しい 自動販売機らしい》 219 00:11:58,551 --> 00:12:00,553 へっ? 220 00:12:00,553 --> 00:12:04,157 あっ! あっ 寝てもうたんか。 221 00:12:04,157 --> 00:12:07,160 魔物が現れんでよかったわ。 222 00:12:07,160 --> 00:12:10,997 お金は だいぶ減ったけど おなかも 心も 満たされたわ。 223 00:12:10,997 --> 00:12:12,999 ほんまに ありがとな。 224 00:12:12,999 --> 00:12:15,501 ありがとうございました。 えっ? あっ はい。 225 00:12:15,501 --> 00:12:18,004 あっ こちらこそ。 226 00:12:18,004 --> 00:12:21,007 えっと あなたは お話しができるの? 227 00:12:23,509 --> 00:12:27,513 もしかして 特定の言葉しか しゃべれないのかな? 228 00:12:27,513 --> 00:12:31,851 知り合いにね 魔力を込めた道具の 発明をしている人がいてね➨ 229 00:12:31,851 --> 00:12:34,187 あなたも そういった感じなのかな? 230 00:12:34,187 --> 00:12:36,189 もし 合っていたら なんでもいいから➨ 231 00:12:36,189 --> 00:12:38,691 声に出してくれたら うれしいな。 232 00:12:38,691 --> 00:12:42,195 (自動販売機)いらっしゃいませ。 うわ~! わかるんだね。 233 00:12:42,195 --> 00:12:44,864 ヒュールミが知ったら 感動するだろうな。 234 00:12:44,864 --> 00:12:47,533 って… ああ うちも名乗ってなかった。 235 00:12:47,533 --> 00:12:49,702 ラッミスっていうの。 236 00:12:49,702 --> 00:12:52,538 《ラッミス… 不思議な響きだな》 237 00:12:52,538 --> 00:12:54,874 あっ そうだ。 もし よかったら➨ 238 00:12:54,874 --> 00:12:56,876 「はい」の代わりに 「いらっしゃいませ」。 239 00:12:56,876 --> 00:12:59,712 「いいえ」の代わりに 別の言葉を 話すってのは どうかな? 240 00:12:59,712 --> 00:13:01,981 残念。 プッ それって➨ 241 00:13:01,981 --> 00:13:03,983 「いいえ」の代わりってことで いいのかな? 242 00:13:03,983 --> 00:13:07,654 いらっしゃいませ。 (ラッミス)「はい」だね。 わかった。 243 00:13:07,654 --> 00:13:10,156 え~っと… 名前は言える? 244 00:13:10,156 --> 00:13:12,825 残念。 (ラッミス)あっ そっか。 245 00:13:12,825 --> 00:13:16,496 あなたは なんで ここにいるの? 大事な使命があるとか? 246 00:13:16,496 --> 00:13:18,498 残念。 247 00:13:18,498 --> 00:13:22,669 (ラッミス)もしかしてなんだけど 寂しかったりする? 248 00:13:22,669 --> 00:13:24,837 いらっしゃいませ。 249 00:13:24,837 --> 00:13:29,842 やっぱり そうなんだ。 なんでか 寂しそうに見えたの。 250 00:13:29,842 --> 00:13:32,512 もしかして 移動しても大丈夫とか? 251 00:13:32,512 --> 00:13:35,181 いらっしゃいませ。 そうなんだ! 252 00:13:35,181 --> 00:13:38,518 よかったら ここから移動して ヒュールミに会ってみない? 253 00:13:38,518 --> 00:13:41,354 彼女なら あなたと話が合うと思うんだ。 254 00:13:41,354 --> 00:13:43,690 いらっしゃいませ。 いいんだね! 255 00:13:43,690 --> 00:13:46,859 じゃあ ちょっと 失礼して。 《んっ?》 256 00:13:46,859 --> 00:13:48,861 よいしょっと! 257 00:13:48,861 --> 00:13:52,365 《あっ? うそだろ! 500kgはあるぞ!》 258 00:13:52,365 --> 00:13:55,201 フッ… ちょっと重いけど 運べそう。 259 00:13:55,201 --> 00:13:58,204 んっ… よいしょ よいしょ。 260 00:14:02,308 --> 00:14:05,144 《あっ…。 261 00:14:05,144 --> 00:14:07,146 ありがとうございました!》 262 00:14:09,482 --> 00:14:11,484 《どうやら ラッミスは➨ 263 00:14:11,484 --> 00:14:13,986 怪力の加護とやらを 持っているらしい。 264 00:14:13,986 --> 00:14:17,290 なるほど。 この すごい力は そういうことか》 265 00:14:19,325 --> 00:14:21,327 ちょっと ここで休憩するね。 266 00:14:21,327 --> 00:14:24,330 フゥー おなかすいてきちゃった。 267 00:14:24,330 --> 00:14:27,500 あの黄色くて とろっとしたスープ 買おうかな。 268 00:14:27,500 --> 00:14:31,003 《コーンスープじゃ そんなに おなか 膨れないよな。 269 00:14:31,003 --> 00:14:33,005 他に 何か…。 270 00:14:33,005 --> 00:14:37,009 おっ これがいい!》 うっ! 271 00:14:37,009 --> 00:14:40,513 びっ… びっくりした。 急に光って…。 272 00:14:40,513 --> 00:14:43,349 あっ 商品が変わってへん? 273 00:14:43,349 --> 00:14:46,853 これ もしかして 食べ物? いらっしゃいませ。 274 00:14:46,853 --> 00:14:51,657 そうなんだ。 値段は同じだし 買ってみようかな。 275 00:14:54,026 --> 00:14:56,028 ああ…。 276 00:14:58,364 --> 00:15:00,867 ふぁ~! 何? この食感。 277 00:15:00,867 --> 00:15:05,638 あっさりとした塩味なんだけど 何これ? 止まらな~い! 278 00:15:05,638 --> 00:15:08,641 ああ お金が湯水のように減っていく! 279 00:15:08,641 --> 00:15:12,645 でも 止まらな~い! ありがとうございました。 280 00:15:12,645 --> 00:15:16,315 < おかげで 320ポイントまで 回復した。 281 00:15:16,315 --> 00:15:19,619 それを使って ミネラルウォーターの値段を変更してみる> 282 00:15:21,988 --> 00:15:25,992 《もっと安く 提供してあげたいが 俺の命も懸かってるからな》 283 00:15:25,992 --> 00:15:28,661 もうすぐ この階層の入り口に着くよ。 284 00:15:28,661 --> 00:15:31,330 《階層?》 集落になってるから➨ 285 00:15:31,330 --> 00:15:33,633 ゆっくりできるよ。 フフッ。 286 00:15:37,336 --> 00:15:40,339 (ラッミス)ただいま~! (カリオス)あっ。 (ゴルス)おっ ラッミスか! 287 00:15:40,339 --> 00:15:44,010 無事だったか。 カリオスさん ゴルスさん➨ 288 00:15:44,010 --> 00:15:46,012 なんとか 生きて戻れました。 289 00:15:46,012 --> 00:15:50,016 フゥー。 お前さんの仲間が 半死半生で戻ってきたから➨ 290 00:15:50,016 --> 00:15:53,186 心配したんだぞ。 すみません。 291 00:15:53,186 --> 00:15:55,354 ところで これは なんだ? 292 00:15:55,354 --> 00:15:59,192 意思のある魔道具らしくて 湖畔から連れてきました。 293 00:15:59,192 --> 00:16:02,128 お金を入れたら 商品を出してくれるんです。 294 00:16:02,128 --> 00:16:05,298 魔道具? この 清流の湖階層に➨ 295 00:16:05,298 --> 00:16:08,134 そんな物があるなんて 聞いたこともないぞ。 296 00:16:08,134 --> 00:16:10,136 連れてきちゃだめでした? 297 00:16:10,136 --> 00:16:12,138 問題ないだろう。 あっ…。 298 00:16:12,138 --> 00:16:15,808 階層に落ちている物は 拾った者に所有権があるのが➨ 299 00:16:15,808 --> 00:16:20,146 ダンジョンの常識だ。 ハァ…。 300 00:16:20,146 --> 00:16:23,649 《ダンジョン? さっきから 「階層」とか 口にしてるけど➨ 301 00:16:23,649 --> 00:16:26,319 もしかして ここって 迷宮の中なのか? 302 00:16:26,319 --> 00:16:28,487 でも 空あるよ?》 303 00:16:28,487 --> 00:16:31,824 (カリオス)なあ 金を払えば 俺たちも買えるのか? 304 00:16:31,824 --> 00:16:34,160 はい 買えると思います。 305 00:16:34,160 --> 00:16:36,162 いいよね? いらっしゃいませ。 306 00:16:36,162 --> 00:16:38,164 お~! しゃべった! 307 00:16:38,164 --> 00:16:41,167 う~ん 話ができる魔道具か。 308 00:16:41,167 --> 00:16:44,337 高値で売れるんじゃないか? 売りませんよ。 309 00:16:44,337 --> 00:16:48,007 この子は 私と一緒に ヒュールミに 会いに行くんですから。 310 00:16:48,007 --> 00:16:52,178 あの いかれた魔道具師の姉ちゃんか。 311 00:16:52,178 --> 00:16:55,681 う~ん 銀貨 1枚か。 312 00:16:55,681 --> 00:16:59,018 安くはねえが 俺は こいつをもらおう。 313 00:16:59,018 --> 00:17:01,020 (自動販売機) 硬貨を投入してください。 うっ! 314 00:17:03,623 --> 00:17:07,126 なんでえ? これ。 マジで うめえぞ。 ハァ… こっちも美味だ。 315 00:17:07,126 --> 00:17:09,128 (カリオス)こっちの 揚げ物 みたいなのも食ってみようぜ。 316 00:17:09,128 --> 00:17:11,130 (ゴルス)少し くれ! 317 00:17:11,130 --> 00:17:15,134 《自動販売機:結局 2人は 全商品を購入してくれた》 318 00:17:15,134 --> 00:17:18,471 温かいのも 冷たいのも 飲める ってのが 最高だ。 319 00:17:18,471 --> 00:17:20,473 俺たち見張りは 動けないから➨ 320 00:17:20,473 --> 00:17:23,476 たまに持ってきてくれると助かる。 (ラッミス)はい! 321 00:17:23,476 --> 00:17:25,811 《これは いい売り上げになりそうだな》 322 00:17:25,811 --> 00:17:37,156 ♬~ 323 00:17:37,156 --> 00:17:39,158 今の…。 324 00:17:41,160 --> 00:17:44,330 ヘッヘッヘッ 手間かけさせやがって。 (スオリ)んっ…。 325 00:17:44,330 --> 00:17:46,332 もう 騒ぐんじゃねえぞ。 326 00:17:46,332 --> 00:17:49,168 痛い目 見るだけだからな。 ヒッヒッヒッ。 327 00:17:49,168 --> 00:17:52,004 うわっ! てめえ 何しやがる! 328 00:17:52,004 --> 00:17:55,841 (ラッミス)か弱い女の子を こわもての おっちゃんたちが取り囲んで。 329 00:17:55,841 --> 00:17:59,845 それは 犯罪だよ。 偉そうな口を たたきやがって。 330 00:17:59,845 --> 00:18:04,283 覚悟は できてんだろうな? 女だからって 容赦しねえぞ! 331 00:18:04,283 --> 00:18:06,619 えっ? あれ? うおっ! 332 00:18:06,619 --> 00:18:10,289 うっ! あっ… ああ。 333 00:18:10,289 --> 00:18:13,292 きょ… 今日のところは この辺で 勘弁してやるぜ。 334 00:18:13,292 --> 00:18:15,294 (自動販売機)またのご利用を お待ちしています。 335 00:18:15,294 --> 00:18:19,298 あっ…。 やっぱり 当たらへんかった。 336 00:18:19,298 --> 00:18:22,802 あっ 大丈夫だった? けがはないかな? 337 00:18:22,802 --> 00:18:25,471 はい ぴんぴんしてますわ。 338 00:18:25,471 --> 00:18:27,473 あっ…。 んっ? 339 00:18:29,642 --> 00:18:31,644 おかみさ~ん ただいま! 340 00:18:31,644 --> 00:18:34,146 (おかみさん) ハッ! あんた 無事だったのかい。 341 00:18:34,146 --> 00:18:37,984 心配したんだよ。 ごめんね おかみさん。 342 00:18:37,984 --> 00:18:40,486 (ムナミ)うわ~! んっ? ラッミス! 343 00:18:40,486 --> 00:18:42,655 (ラッミス)うわっ! 《うっ!》 344 00:18:42,655 --> 00:18:44,824 生きてるの? 死人魔じゃないよね? 345 00:18:44,824 --> 00:18:47,493 生きてる! 生きてるから ムナミ! 346 00:18:47,493 --> 00:18:50,830 うぅ~ もう どれだけ心配させるの! 347 00:18:50,830 --> 00:18:54,333 あっ… ごめん。 348 00:18:54,333 --> 00:18:56,335 (ムナミ)ハンターたちを問い詰めたら➨ 349 00:18:56,335 --> 00:19:00,006 ラッミスを見捨てて 逃げたっていうから…。 350 00:19:00,006 --> 00:19:02,942 二度と この集落で生活できないように➨ 351 00:19:02,942 --> 00:19:06,946 悪評 広めてやったわ。 フフフフフ。 ヘヘヘヘヘヘ…。 352 00:19:06,946 --> 00:19:09,281 ところで それ 何? んっ? 353 00:19:09,281 --> 00:19:13,619 ああ 湖畔で見つけたの。 (ムナミ)また 変な物 拾ってきたの? 354 00:19:13,619 --> 00:19:15,621 こっ… 今回は違うよ! 355 00:19:15,621 --> 00:19:19,458 この子は すっごく便利で 私を助けてくれたんだから。 356 00:19:19,458 --> 00:19:21,794 ふ~ん。 357 00:19:21,794 --> 00:19:23,796 (ラッミス)よいしょっと。 358 00:19:23,796 --> 00:19:26,632 地上に戻って ヒュールミに会わせるとして➨ 359 00:19:26,632 --> 00:19:28,801 転送陣のお金は どうするの? 360 00:19:28,801 --> 00:19:33,305 あっ… どうしようもないです。 361 00:19:33,305 --> 00:19:37,643 《自動販売機:転送陣。 どうやら そういうものがあるらしい。 362 00:19:37,643 --> 00:19:42,314 ちなみに ラッミスの金欠は 俺のせいでもある。 すまん》 363 00:19:42,314 --> 00:19:45,985 しかたないわね。 しばらく うちで 宿屋の仕事をすること。 364 00:19:45,985 --> 00:19:47,987 えっ? この箱は➨ 365 00:19:47,987 --> 00:19:49,989 ここで 客引きをしてもらおうかしら。 366 00:19:49,989 --> 00:19:52,658 中身も売れるし 一石二鳥でしょ。 367 00:19:52,658 --> 00:19:56,829 いらっしゃいませ。 うわっ! 本当に しゃべるのね。 368 00:19:56,829 --> 00:20:00,166 フッ… じゃあ 客引き よろしくね。 369 00:20:00,166 --> 00:20:02,334 <自動販売機: こうして 俺は 宿屋の前に➨ 370 00:20:02,334 --> 00:20:05,337 設置されることになった。 371 00:20:05,337 --> 00:20:08,007 空もあるが ここは ダンジョンの中で➨ 372 00:20:08,007 --> 00:20:11,510 清流の湖と呼ばれる階層らしい。 373 00:20:11,510 --> 00:20:14,013 もの珍しさと おいしさが 話題になり➨ 374 00:20:14,013 --> 00:20:16,515 商品は 飛ぶように売れた。 375 00:20:16,515 --> 00:20:19,185 そして 夜になると ラッミスに運ばれて➨ 376 00:20:19,185 --> 00:20:21,687 門の前に設置される> 377 00:20:21,687 --> 00:20:26,025 う~ん 喉が渇いてるんだが さすがに どれも飲み飽きたな。 378 00:20:26,025 --> 00:20:28,027 う~ん。 379 00:20:28,027 --> 00:20:31,363 《毎日 5本以上も 購入してもらっているからな。 380 00:20:31,363 --> 00:20:34,033 そろそろ 商品を入れ替える頃か。 381 00:20:34,033 --> 00:20:37,036 現在のステータスは…。 382 00:20:37,036 --> 00:20:40,873 お~! 何度も補充をして 400個以上 売り上げたおかげで➨ 383 00:20:40,873 --> 00:20:43,042 ポイントも 3,000を超えてくれた! 384 00:20:43,042 --> 00:20:45,377 よし 何を加えるか。 385 00:20:45,377 --> 00:20:49,215 う~ん 客のニーズを いちばんに考えたほうがいいな。 386 00:20:49,215 --> 00:20:51,217 ここは やはり…》 387 00:20:51,217 --> 00:20:53,219 (ゴリス/カリオス)おっ! 388 00:20:53,219 --> 00:20:55,554 うっ… あっ…。 389 00:20:55,554 --> 00:20:58,057 お~! 商品が変わってやがる。 390 00:20:58,057 --> 00:21:00,059 銀貨 3枚は ちと厳しいが➨ 391 00:21:00,059 --> 00:21:03,562 新商品が出たとなれば 買わずにはいられん。 392 00:21:05,498 --> 00:21:09,001 うわっ! 熱いな。 どうやって 開けるんだ? 393 00:21:09,001 --> 00:21:13,339 おい 絵が描いてある。 開け方と食べ方か? 394 00:21:13,339 --> 00:21:15,841 《某電気街で有名になった これは➨ 395 00:21:15,841 --> 00:21:18,177 海外の観光客でも 理解できるように➨ 396 00:21:18,177 --> 00:21:20,846 懇切丁寧な説明が 加えられたんだ》 397 00:21:20,846 --> 00:21:23,182 お~ 開いた。 (蓋を開ける音) 398 00:21:23,182 --> 00:21:25,184 いい匂いだな。 399 00:21:27,520 --> 00:21:30,856 んっ…。 やべえ。 これ やべえわ! 400 00:21:30,856 --> 00:21:32,858 いちばん好きかもしれん! 401 00:21:32,858 --> 00:21:35,528 食べたことねえ食材に 複雑だが➨ 402 00:21:35,528 --> 00:21:37,530 くどくない味が 染み込んでやがる! 403 00:21:37,530 --> 00:21:40,699 くそ~ 酒が欲しくなるぜ! 次は 俺だ! 404 00:21:40,699 --> 00:21:42,701 あ~ てめえ! 俺が追加で買おうとしてたとこを。 405 00:21:42,701 --> 00:21:44,703 《自動販売機:手応え ばっちり! 406 00:21:44,703 --> 00:21:47,106 おでん缶も 売れ行きに期待できそうだ》 407 00:21:49,208 --> 00:21:51,377 <自動販売機:数日が経過した。 408 00:21:51,377 --> 00:21:54,213 あのあと おでん缶は 口伝えに広まり➨ 409 00:21:54,213 --> 00:21:58,384 集落で ちょっとしたブームを 引き起こすほどになった。 410 00:21:58,384 --> 00:22:01,387 最近 めっきり 寒くなってきたからだ。 411 00:22:01,387 --> 00:22:06,158 ちょっと前に仕入れた 新商品のスポーツドリンクも好評だ。 412 00:22:06,158 --> 00:22:08,494 昼は おでん缶を引っ込める。 413 00:22:08,494 --> 00:22:13,165 宿屋の食堂が 書き入れ時なので 営業の邪魔にならないようにだ。 414 00:22:13,165 --> 00:22:15,367 代わりに 客引きを手伝っている> 415 00:22:18,170 --> 00:22:20,506 《自動販売機: んっ? この子は 確か➨ 416 00:22:20,506 --> 00:22:22,508 路地裏で ラッミスが助けた…》 417 00:22:22,508 --> 00:22:24,677 あの…。 いらっしゃいませ。 うわ~! 418 00:22:24,677 --> 00:22:28,180 わらわから話しかけて 有利に交渉する計画が…。 419 00:22:28,180 --> 00:22:31,016 うっ! 420 00:22:31,016 --> 00:22:33,018 《自動販売機:あっ こら!》 ベェー! 421 00:22:35,354 --> 00:22:38,023 《なんなんだ?》 422 00:22:38,023 --> 00:22:40,025 《自動販売機:夕方になると➨ 423 00:22:40,025 --> 00:22:42,027 ラッミスに背負われて 門の前へ。 424 00:22:42,027 --> 00:22:44,697 俺を抱いて移動するのは 不便だからと➨ 425 00:22:44,697 --> 00:22:48,100 ラッミスは 荷運び用の 背負子を 購入してくれた》 426 00:22:50,369 --> 00:22:53,038 (カリオス)フゥー。 食った 食った。 427 00:22:53,038 --> 00:22:55,874 そろそろ 帰るよ~! 428 00:22:55,874 --> 00:22:59,712 今日はね 宿屋に おもしろいお客が来たんだよ。 429 00:22:59,712 --> 00:23:02,648 いらっしゃいませ。 そっちは どうだった? 430 00:23:02,648 --> 00:23:08,153 当たりが出たら もう1本。 楽しかったのかな? 431 00:23:08,153 --> 00:23:11,323 いつか いっぱい おしゃべりができるといいね。 432 00:23:11,323 --> 00:23:14,159 そのためにも 早く お金ためて➨ 433 00:23:14,159 --> 00:23:16,328 ヒュールミに 会いに行かないとね。 434 00:23:16,328 --> 00:23:18,330 ありがとうございました。 435 00:23:18,330 --> 00:23:20,332 お礼なんて 言わないで。 436 00:23:20,332 --> 00:23:23,502 うちのほうこそ ハッコンに助けてもらったんだし。 437 00:23:23,502 --> 00:23:25,504 《「ハッコン」?》 438 00:23:25,504 --> 00:23:29,174 (ラッミス)いつまでも 「君」とかじゃ 不便だから どうかな? 439 00:23:29,174 --> 00:23:31,677 (ハッコン)大当たり! (ラッミス)よかった! 440 00:23:31,677 --> 00:23:35,014 これからも よろしくね。 ハッコン! 441 00:23:35,014 --> 00:23:39,351 《異世界に 自動販売機という 訳のわからない状況だったけど➨ 442 00:23:39,351 --> 00:23:43,355 こんな生活も 悪くないと 思い始めてる自分がいた》