1 00:00:11,873 --> 00:00:20,882 ♪~ 2 00:00:20,882 --> 00:00:26,054 (熊会長)今回の 我々の第1目的は ハッコン お主の捜索だ。 3 00:00:26,054 --> 00:00:28,556 このまま戻ってもよいのだが 4 00:00:28,556 --> 00:00:32,393 迷路階層に来たのには 別の目的もあるのだよ。 5 00:00:32,393 --> 00:00:34,395 《ハッコン:目的?》 これは 6 00:00:34,395 --> 00:00:40,068 愚者の奇行団からの依頼だが 階層主である 炎巨骨魔の討伐だ。 7 00:00:40,068 --> 00:00:42,570 《この前 遭遇したやつか》 8 00:00:42,570 --> 00:00:45,907 (熊会長)当初は 討伐までは 考えていなかったが 9 00:00:45,907 --> 00:00:49,744 放置すれば ハンターたちに 危険が及ぶのは 事実だ。 10 00:00:49,744 --> 00:00:52,080 できれば 討伐しておきたい。 11 00:00:52,080 --> 00:00:55,750 これは ハンター協会会長の責務でもある。 12 00:00:55,750 --> 00:00:58,753 《熊会長は 立派な上司だな》 13 00:00:58,753 --> 00:01:01,089 あとは 当人たちに語ってもらうのが 14 00:01:01,089 --> 00:01:04,092 いちばんだろう。 15 00:01:04,092 --> 00:01:08,930 (ケリオイル)会長から聞いたと思うが ここの階層主を倒したい。 16 00:01:08,930 --> 00:01:12,033 そのために お前さんの力を貸してほしい。 17 00:01:12,033 --> 00:01:14,869 《と言われてもな…》 18 00:01:14,869 --> 00:01:17,205 いきなり言われても 困るわな。 19 00:01:17,205 --> 00:01:20,041 その前に 軽く説明させてくれ。 20 00:01:20,041 --> 00:01:23,378 この団に所属する者は 皆 目的がある。 21 00:01:23,378 --> 00:01:27,048 それを成し遂げるためには 愚者と ばかにされようが 22 00:01:27,048 --> 00:01:29,550 奇行だと あざけり笑われようが 23 00:01:29,550 --> 00:01:32,220 どんなことをする覚悟も 完了済みだ。 24 00:01:32,220 --> 00:01:35,890 ハッコン 知っているか? 迷宮の伝説を。 25 00:01:35,890 --> 00:01:39,060 (ハッコン)残念。 (ケリオイル)迷宮…。 26 00:01:39,060 --> 00:01:43,564 つまり ダンジョンの最下層に到達し 条件を満たした者は 27 00:01:43,564 --> 00:01:46,401 どんな願いも かなえられるという。 28 00:01:46,401 --> 00:01:48,903 《どんな願いも かなう?》 29 00:01:48,903 --> 00:01:50,903 フッ…。 30 00:03:31,205 --> 00:03:34,375 (ケリオイル) 最下層に到達した者は いても 31 00:03:34,375 --> 00:03:36,878 攻略できた者は まだ いない。 32 00:03:36,878 --> 00:03:39,380 どんな条件かは わからないが 33 00:03:39,380 --> 00:03:42,550 とにかく 俺たちは それを追っているわけだ。 34 00:03:42,550 --> 00:03:44,552 (ラッミス)条件って…。 35 00:03:44,552 --> 00:03:47,388 うわさでは 願いをかなえるためには 36 00:03:47,388 --> 00:03:52,560 階層主を討伐した際に落とすコインが 願いの数だけ必要らしい。 37 00:03:52,560 --> 00:03:57,565 《それって 俺の所持品にある 8本足鰐のコインのことだよな。 38 00:03:57,565 --> 00:03:59,901 そんな貴重な物だったのか》 39 00:03:59,901 --> 00:04:03,905 愚者の奇行団に所属する団員は 8人。 40 00:04:03,905 --> 00:04:08,075 双子は 同じ願い。 俺と副団長も 同じ願いだから 41 00:04:08,075 --> 00:04:10,344 かなえたい願いは 6つ。 42 00:04:10,344 --> 00:04:14,682 現在 手に入れてるコインは 3枚。 まだ 足りねえ。 43 00:04:14,682 --> 00:04:18,853 《俺も コインを使えば 願い事が かなえられるということか。 44 00:04:18,853 --> 00:04:23,190 超高性能自動販売機に… いや そうじゃない》 45 00:04:23,190 --> 00:04:25,192 ヒュールミに聞いたんだが 46 00:04:25,192 --> 00:04:28,863 お前さんには 人間の魂が宿ってるらしいな。 47 00:04:28,863 --> 00:04:31,032 俺たちと行動を共にするなら 48 00:04:31,032 --> 00:04:34,035 人間として よみがえることも 可能だと思うぜ? 49 00:04:34,035 --> 00:04:37,538 えっ その話 本当ですか? うおっ! ぐっ…。 ねえ! 50 00:04:37,538 --> 00:04:41,542 (ヒュールミ)書物で 似たような記載を 目にした記憶はあるが 51 00:04:41,542 --> 00:04:44,545 ハッコンが 人として復活か…。 52 00:04:44,545 --> 00:04:47,381 当たりが出たら もう1本。 うわっ! 53 00:04:47,381 --> 00:04:50,051 いや 助かったぜ ハッコン。 54 00:04:50,051 --> 00:04:54,555 どっちにしろ まずは 最下層に 到達しなけりゃ 意味がない。 55 00:04:54,555 --> 00:04:58,392 今は 実力をつけるために 各階層を回り 56 00:04:58,392 --> 00:05:02,730 主の出現情報があれば こうやって 倒しに向かってるってわけだ。 57 00:05:02,730 --> 00:05:05,399 ところで ハッコン お前さん 58 00:05:05,399 --> 00:05:08,736 八足鰐を倒した際に コインを見なかったか? 59 00:05:08,736 --> 00:05:10,671 いらっしゃいませ。 60 00:05:10,671 --> 00:05:13,341 もしかして コインを所持してるのか? 61 00:05:13,341 --> 00:05:18,346 いらっしゃいませ。 そうか。 なら 都合がいい。 62 00:05:18,346 --> 00:05:22,850 ハッコン ラッミス 俺たち 愚者の奇行団に加入…。 63 00:05:22,850 --> 00:05:26,854 いや 常に行動を共にしろとは言わねえ。 64 00:05:26,854 --> 00:05:30,191 遠征や力を借りたいときに 協力してほしい。 65 00:05:30,191 --> 00:05:33,027 《俺は いいが ラッミスは…》 66 00:05:33,027 --> 00:05:35,029 うん 協力する! 67 00:05:35,029 --> 00:05:39,200 私も ハッコンと お話ししたり 手料理も食べてほしいからね。 68 00:05:39,200 --> 00:05:43,871 しゃあねえ 俺も協力するぜ。 感謝する。 69 00:05:43,871 --> 00:05:48,542 で… ハッコン お前さんは 手を貸してくれるのか? 70 00:05:48,542 --> 00:05:51,379 いらっしゃいませ。 (赤/白)やった~! 71 00:05:51,379 --> 00:05:53,547 そうか ありがとよ! 72 00:05:53,547 --> 00:05:57,385 (フィルミナ)ハッコンさんがいれば 食料問題が 一気に解決します。 73 00:05:57,385 --> 00:06:00,388 (シュイ)がぜん 遠征が楽しみになるっす! 74 00:06:00,388 --> 00:06:04,488 《人間に戻る… か》 75 00:06:07,728 --> 00:06:13,334 (寝息) 76 00:06:13,334 --> 00:06:16,837 《ハァ… 人間の体だったら 77 00:06:16,837 --> 00:06:19,937 2人の温かさを 感じられたりしたのかな?》 78 00:06:22,843 --> 00:06:25,846 みんな 準備は できたようだな。 79 00:06:25,846 --> 00:06:29,350 では この地図を見てくれ。 80 00:06:29,350 --> 00:06:31,519 《ハッコン:これが新しい地図? 81 00:06:31,519 --> 00:06:34,188 お世辞にも 正確とは言えない。 82 00:06:34,188 --> 00:06:37,692 防犯カメラの映像を共有できれば…。 83 00:06:37,692 --> 00:06:40,194 おっ! この機能を使えば…。 84 00:06:40,194 --> 00:06:45,533 ん~… 映れ 映れ 映れ 映れ! 85 00:06:45,533 --> 00:06:48,869 はぁ~!》 86 00:06:48,869 --> 00:06:51,205 んっ? (フィルミナ/ケリオイル)あっ…。 87 00:06:51,205 --> 00:06:54,041 これは 迷路階層か! 88 00:06:54,041 --> 00:06:56,544 ハッコン これは 一体…。 89 00:06:56,544 --> 00:06:59,213 もしかして ハッコンは 90 00:06:59,213 --> 00:07:02,550 実際に見たものを 映し出すことが可能なのか? 91 00:07:02,550 --> 00:07:06,721 いらっしゃいませ。 ハッコン 大手柄だ。 92 00:07:06,721 --> 00:07:10,825 ハンター協会として あとで 報酬を追加しよう。 93 00:07:10,825 --> 00:07:14,662 フィルミナ 頼む。 わかっています。 94 00:07:14,662 --> 00:07:18,165 《これで 攻略が 少しは 楽になるといいんだが…》 95 00:07:18,165 --> 00:07:23,671 階層主である 炎巨骨魔の 討伐方法だが 96 00:07:23,671 --> 00:07:27,675 この先の通りに 大がかりな わながある。 97 00:07:27,675 --> 00:07:31,011 特定の条件でのみ発動するわなだ。 98 00:07:31,011 --> 00:07:34,515 確か 重さだったよな。 そうだ。 99 00:07:34,515 --> 00:07:39,520 一定の重さを超えると わなが発動し 大穴が開く。 100 00:07:39,520 --> 00:07:43,691 以前 この階層を 大人数で 走破しようとして 101 00:07:43,691 --> 00:07:45,860 痛い目を見たことがある。 102 00:07:45,860 --> 00:07:48,529 その穴に 炎巨骨魔を落とす。 103 00:07:48,529 --> 00:07:51,866 《あの ばかでかいのが 落ちるほどの大穴か》 104 00:07:51,866 --> 00:07:56,036 階層主が 自分の階層のわなに はまるとは 思えねえが。 105 00:07:56,036 --> 00:07:58,706 それを逆手に取るのだ。 106 00:07:58,706 --> 00:08:01,709 本来 階層主には 発動しないわなを 107 00:08:01,709 --> 00:08:03,878 手動で発動させる。 108 00:08:03,878 --> 00:08:08,382 だから 今回のメンツは 数じゃなく 質をそろえてるだろ。 109 00:08:08,382 --> 00:08:11,986 《なるほど それで カリオスとゴルスがいるのか。 110 00:08:11,986 --> 00:08:15,489 この2人は 衛兵の中でも 腕利きだからな》 111 00:08:15,489 --> 00:08:19,493 皆 左側の壁に寄ってくれ。 112 00:08:19,493 --> 00:08:22,193 背中が密着するくらいに。 113 00:08:34,675 --> 00:08:36,677 (熊会長)気を付けるように。 114 00:08:36,677 --> 00:08:40,177 穴の位置を しっかりと覚えておいてほしい。 115 00:08:42,516 --> 00:08:45,686 さ~て 詳しい説明をしておくぞ。 116 00:08:45,686 --> 00:08:49,690 穴は 深さが 炎巨骨魔の2倍以上ある。 117 00:08:49,690 --> 00:08:53,027 穴の上に誘導し 手動で落とす予定だが 118 00:08:53,027 --> 00:08:57,531 うまく落とせたとしても それで倒せるかは怪しい。 119 00:08:57,531 --> 00:09:01,702 上から飛び道具で攻撃っすかね。 ああ。 120 00:09:01,702 --> 00:09:03,704 だが 上から攻撃しても 121 00:09:03,704 --> 00:09:07,374 体にまとった業火で すべてを溶かしちまう。 122 00:09:07,374 --> 00:09:12,479 なんで 副団長の水系の魔法と ハッコンに 水を提供してもらい 123 00:09:12,479 --> 00:09:15,316 穴を水で満たそうと考えている。 124 00:09:15,316 --> 00:09:18,319 うん。 炎を消しさえすれば 125 00:09:18,319 --> 00:09:21,322 炎飛頭魔みたいに 骨が むき出しになって 126 00:09:21,322 --> 00:09:24,491 ダメージが与えられるって寸法か。 127 00:09:24,491 --> 00:09:29,496 ハッコン 水を大量に売る。 もしくは 排出することは可能か? 128 00:09:29,496 --> 00:09:32,333 《ペットボトルの水なら出せるが 129 00:09:32,333 --> 00:09:34,933 その程度の量じゃ 何日かかるか…》 130 00:09:41,008 --> 00:09:44,678 《ええい! 自動販売機は お客の役に立ってこそ! 131 00:09:44,678 --> 00:09:46,678 機能を追加しよう!》 132 00:09:51,518 --> 00:09:55,189 これは また 見たこともない形だが…。 133 00:09:55,189 --> 00:09:58,525 ハッコン これが お前の答えなんだよな? 134 00:09:58,525 --> 00:10:00,527 いらっしゃいませ。 135 00:10:00,527 --> 00:10:04,531 出っ張りが いくつかあるのは 商品を買うときと同じく 136 00:10:04,531 --> 00:10:08,202 これを押すと なんらかの反応が あるということか。 137 00:10:08,202 --> 00:10:10,371 なんか 絵が描いてあるよ。 138 00:10:10,371 --> 00:10:13,374 これって 使い方じゃないかな? 139 00:10:13,374 --> 00:10:17,878 何? 何? これを握ると 水が噴出するのか。 140 00:10:17,878 --> 00:10:20,881 いらっしゃいませ。 硬貨を投入してください。 141 00:10:20,881 --> 00:10:22,883 副団長 頼んだ。 142 00:10:22,883 --> 00:10:25,886 そこで 自分の財布から出す 気概がないのが 143 00:10:25,886 --> 00:10:27,886 団長らしいです。 144 00:10:31,725 --> 00:10:36,397 よし 準備万端! んっ…。 145 00:10:36,397 --> 00:10:38,397 お~っと! (ざわめき) 146 00:10:42,569 --> 00:10:45,572 こいつは すげえな! 炎飛頭魔ぐらいなら 147 00:10:45,572 --> 00:10:48,742 余裕で消火できるぞ! (ケリオイル)この水量なら 148 00:10:48,742 --> 00:10:51,745 数日は かかるが なんとかなるかもしれねえ。 149 00:10:51,745 --> 00:10:53,747 助かるぜ ハッコン! 150 00:10:53,747 --> 00:10:57,918 《うん… しかし 1つ 問題がある。 151 00:10:57,918 --> 00:11:02,589 フォルムチェンジは 1日 2時間までしか 使えないんだよな。 152 00:11:02,589 --> 00:11:04,589 参ったな》 153 00:11:06,593 --> 00:11:08,595 <ハッコン:あれから 2日。 154 00:11:08,595 --> 00:11:13,534 俺は 1日 1時間だけ 高圧洗浄機になって 水を注ぎ 155 00:11:13,534 --> 00:11:17,538 それ以外は ペットボトルの水を投入してもらう。 156 00:11:17,538 --> 00:11:21,041 投げたあとで ペットボトルだけを消せばいい。 157 00:11:21,041 --> 00:11:25,379 途中 豊豚魔や炎飛頭魔が 何度も出現したが 158 00:11:25,379 --> 00:11:27,548 腕利きが集まっている このメンバーに 159 00:11:27,548 --> 00:11:30,217 あっという間に退けられた。 160 00:11:30,217 --> 00:11:32,219 炎飛頭魔が現れると 161 00:11:32,219 --> 00:11:35,723 ラッミスが 俺を担ぎ シュイが 放水担当として 162 00:11:35,723 --> 00:11:38,223 意気揚々と 水を ぶっかけた> 163 00:11:40,227 --> 00:11:43,230 (ミケネ)どれくらい 水が たまっているか 見てくるよ。 164 00:11:43,230 --> 00:11:46,230 命綱 ちゃんと握っていて。 うん。 165 00:11:48,402 --> 00:11:52,072 穴の中は 真冬みたいに すっごく寒い。 166 00:11:52,072 --> 00:11:56,577 水はけのいい地面みたいだよ! 全然 たまってな~い! 167 00:11:56,577 --> 00:12:01,582 うん そうか。 いい作戦だと思ったんだけどな。 168 00:12:01,582 --> 00:12:06,920 落とし穴に落とすってのは 有効なはずだが 練り直しか。 169 00:12:06,920 --> 00:12:10,220 《水はけがいいのか。 だったら…》 170 00:12:12,693 --> 00:12:16,196 おっ! ハッコン 急に変わって どうした? 171 00:12:16,196 --> 00:12:19,867 これって… ああ そういうことか。 172 00:12:19,867 --> 00:12:23,467 寒いなら 水じゃなく 氷を落とせばいいってことか。 173 00:12:25,873 --> 00:12:27,875 《素早さが上がっているから 174 00:12:27,875 --> 00:12:30,544 氷を落とす速度も 速くなっているが 175 00:12:30,544 --> 00:12:32,880 あの階層主を相手に 176 00:12:32,880 --> 00:12:36,383 水と氷程度で どうにかなるのだろうか? 177 00:12:36,383 --> 00:12:38,383 う~ん…》 178 00:12:51,398 --> 00:12:54,568 ハッコン 何か考え事してるの? 179 00:12:54,568 --> 00:12:57,071 《えっ なんで わかるんだ?》 180 00:12:57,071 --> 00:12:59,073 気付いてないと思うけど 181 00:12:59,073 --> 00:13:02,743 考え事してるときって 明かりが点滅してるよ。 182 00:13:02,743 --> 00:13:04,745 《そうなのか》 183 00:13:04,745 --> 00:13:08,248 ハッコン 1つ 聞いていい? いらっしゃいませ。 184 00:13:08,248 --> 00:13:11,852 ハッコンは 人間に戻りたいの? 185 00:13:11,852 --> 00:13:16,190 《普通なら 人間に戻りたいと思うだろう。 186 00:13:16,190 --> 00:13:19,860 当初は 俺も 人間に戻ることを願っていた。 187 00:13:19,860 --> 00:13:22,529 人間に戻って ラッミスと言葉を交わしたい 188 00:13:22,529 --> 00:13:24,531 という気持ちは 今もある。 189 00:13:24,531 --> 00:13:26,867 でも 気付いてしまったんだ。 190 00:13:26,867 --> 00:13:30,370 人間に戻って 自動販売機でなくなった俺に 191 00:13:30,370 --> 00:13:32,372 価値はあるのかと。 192 00:13:32,372 --> 00:13:38,045 今は ラッミスや みんなの 役に立っているという自覚がある。 193 00:13:38,045 --> 00:13:42,382 だけど 人間に 戻ってしまったら…》 ハッコン? 194 00:13:42,382 --> 00:13:45,886 《もちろん 初めは 喜んでくれるだろう。 195 00:13:45,886 --> 00:13:48,388 でも 役立たずなことが知れ渡って 196 00:13:48,388 --> 00:13:52,059 自動販売機だったときのほうが よかったなんて…。 197 00:13:52,059 --> 00:13:55,062 そんなことを考えると怖いんだ。 198 00:13:55,062 --> 00:13:59,566 いまだに 念話の機能を 覚えないのも それが理由。 199 00:13:59,566 --> 00:14:01,568 情けないよな。 200 00:14:01,568 --> 00:14:06,240 人間よりも 自動販売機のほうが 自信を持てるなんて》 201 00:14:06,240 --> 00:14:08,575 いらっしゃいませ。 残念。 202 00:14:08,575 --> 00:14:11,512 んっ? よくわからないってこと? 203 00:14:11,512 --> 00:14:14,348 うちは いつか ハッコンと お話しして 204 00:14:14,348 --> 00:14:16,517 一緒に いろんなことしたいな。 205 00:14:16,517 --> 00:14:20,687 あっ 前も言ったけど 手料理も食べてほしい! ヘヘッ。 206 00:14:20,687 --> 00:14:26,527 《そうだよな。 人間に戻って 肩を並べて歩く。 207 00:14:26,527 --> 00:14:28,527 それだけで 十分かもしれない》 208 00:14:32,699 --> 00:14:35,869 <ハッコン:更に数日が過ぎた。 209 00:14:35,869 --> 00:14:38,205 穴の中も 結構 たまってきたので 210 00:14:38,205 --> 00:14:41,708 いよいよ 作戦を実行に移すこととなった> 211 00:14:41,708 --> 00:14:45,546 ハッコン 正直な話 お前は どう見てる? 212 00:14:45,546 --> 00:14:50,050 この作戦 成功すると思うか? いらっしゃいませ。 213 00:14:50,050 --> 00:14:52,553 炎巨骨魔の炎は 一瞬にして 214 00:14:52,553 --> 00:14:56,056 水を蒸発させるほどの火力 って話だ。 215 00:14:56,056 --> 00:14:59,560 氷程度で どうにかなるのか…。 216 00:14:59,560 --> 00:15:02,260 当たりが出たら もう1本。 (ヒュールミ/ラッミス)あっ…。 217 00:15:10,671 --> 00:15:14,171 (一同)あっ…。 218 00:15:20,347 --> 00:15:22,347 (一同)うっ! 219 00:15:28,021 --> 00:15:31,024 今だ ミケネ! (ミケネ)はい! 220 00:15:31,024 --> 00:15:33,024 んっ…。 221 00:15:37,197 --> 00:15:40,497 みんな 水蒸気が噴き出してくる。 気を付けろ! 222 00:15:43,537 --> 00:15:49,209 あっ 水が蒸発するはずなんだが どういうことだ? 223 00:15:49,209 --> 00:15:53,046 (ミケネ)みんな! んっ? 骸骨の火 消えてるよ! 224 00:15:53,046 --> 00:15:56,049 よくわからんが 消えてるなら それでいい。 225 00:15:56,049 --> 00:16:00,887 投てき 開始だ! 水蒸気もなく 炎が消えた? 226 00:16:00,887 --> 00:16:03,557 《理由を知っているのは 俺だけだ。 227 00:16:03,557 --> 00:16:06,226 穴の中に放り込んでいたのは 氷ではなく 228 00:16:06,226 --> 00:16:08,395 実は ドライアイスだったのだ。 229 00:16:08,395 --> 00:16:11,498 ドライアイスは 二酸化炭素を固めた物体だ。 230 00:16:11,498 --> 00:16:15,669 炎巨骨魔が落ちてきた際 穴は 二酸化炭素で満たされた。 231 00:16:15,669 --> 00:16:17,671 火は 酸素がなければ燃えず 232 00:16:17,671 --> 00:16:20,507 二酸化炭素は 酸素より重いので 下にたまる。 233 00:16:20,507 --> 00:16:23,510 つまり やつの炎は消える。 234 00:16:23,510 --> 00:16:25,512 うまくいったから よかったものの 235 00:16:25,512 --> 00:16:28,515 失敗してたら 目も当てられなかった》 236 00:16:28,515 --> 00:16:30,684 ミケネ 様子は どうだ? 237 00:16:30,684 --> 00:16:33,687 ある程度のダメージは 与えているみたいだけど 238 00:16:33,687 --> 00:16:36,356 もう一押し 足りない感じがするよ。 239 00:16:36,356 --> 00:16:39,359 もう一押しか。 240 00:16:39,359 --> 00:16:43,530 重くて硬い…。 頑丈な物。 241 00:16:43,530 --> 00:16:45,532 《えっ?》 242 00:16:45,532 --> 00:16:48,035 ハッコンなら いけんじゃね? 243 00:16:48,035 --> 00:16:51,705 いや でも 失敗したら ハッコンさん 壊れますよ。 244 00:16:51,705 --> 00:16:54,541 階層割れから落ちても いけたんだから 245 00:16:54,541 --> 00:16:56,543 大丈夫じゃねえか? 246 00:16:56,543 --> 00:16:59,212 《あの… 当人を目の前にして 247 00:16:59,212 --> 00:17:01,715 物騒な話し合いは やめてもらえませんかね》 248 00:17:01,715 --> 00:17:03,717 (ラッミス)だめだよ! 《んっ?》 249 00:17:03,717 --> 00:17:06,219 ハッコンに 危険なことは させられない! 250 00:17:06,219 --> 00:17:10,157 確実性がないからな。 俺も反対させてもらう。 251 00:17:10,157 --> 00:17:14,995 そうだよな。 これ以上 負担させるのは 酷ってもんだ。 252 00:17:14,995 --> 00:17:16,997 飛び込んで 一気にやりますか? 253 00:17:16,997 --> 00:17:20,667 炎さえなければ やれるか。 《えっ! 254 00:17:20,667 --> 00:17:23,170 いやいやいや いやいやいや それは だめだ! 255 00:17:23,170 --> 00:17:25,172 下は 二酸化炭素が充満している。 256 00:17:25,172 --> 00:17:28,842 下りたら 呼吸困難 二酸化炭素中毒で死ぬぞ!》 257 00:17:28,842 --> 00:17:31,178 いらっしゃいませ いらっしゃいませ…。 258 00:17:31,178 --> 00:17:35,349 おっ ハッコンも賛成なのか。 《ちっが~う!》 259 00:17:35,349 --> 00:17:39,519 残念 残念 残念。 違うのか。 260 00:17:39,519 --> 00:17:41,521 だが もたもたしていると…。 261 00:17:41,521 --> 00:17:45,025 炎巨骨魔が 穴を登ろうとしている! 262 00:17:45,025 --> 00:17:47,694 この好機を 逃すわけにはいかねえぞ! 263 00:17:47,694 --> 00:17:49,696 お前ら 準備は いいか? 264 00:17:49,696 --> 00:17:51,865 《だめだ このままでは…。 265 00:17:51,865 --> 00:17:56,036 何か 手は… 何か 彼らを止めるすべは…。 266 00:17:56,036 --> 00:17:58,705 そうだ!》 267 00:17:58,705 --> 00:18:02,042 えっ? ハッコン 急に変わって…。 268 00:18:02,042 --> 00:18:04,044 えっ? え~! 269 00:18:04,044 --> 00:18:07,047 いらっしゃいませ。 硬貨を投入してください。 270 00:18:07,047 --> 00:18:09,983 (ラッミス)嫌! もう ハッコン こんなの買わへんって! 271 00:18:09,983 --> 00:18:12,986 もう すけべ! 272 00:18:12,986 --> 00:18:15,322 えっ? ハッコン! 273 00:18:15,322 --> 00:18:17,657 ありがとうございました。 274 00:18:17,657 --> 00:18:21,457 あ~! ハッコーン! 275 00:18:28,335 --> 00:18:31,835 (音声ガイド)12のダメージ! 耐久力が 12 減りました。 276 00:18:38,345 --> 00:18:40,945 (一同)あっ…。 277 00:18:44,017 --> 00:18:46,520 《ちゃんと とどめを刺せたようだな。 278 00:18:46,520 --> 00:18:48,522 これで 万事 OK!》 279 00:18:48,522 --> 00:18:51,858 (ラッミス)ハッコーン! 《んっ?》 また むちゃして! 280 00:18:51,858 --> 00:18:54,694 今から行くから ちょっと待ってなさい! 281 00:18:54,694 --> 00:18:59,699 残念 残念 残念 残念 282 00:18:59,699 --> 00:19:02,702 残念 残念。 んっ…。 あっ…。 283 00:19:02,702 --> 00:19:06,540 ハッコン! 今は まだ 下は 危険だってことか? 284 00:19:06,540 --> 00:19:08,940 《んっ?》 (ハッコン)いらっしゃいませ。 285 00:19:10,811 --> 00:19:12,811 (カリオス/ゴルス)あっ? (ヒュールミ/ラッミス)あっ…。 286 00:19:15,482 --> 00:19:18,318 《ハッコン:よし! 所持品の欄に 287 00:19:18,318 --> 00:19:20,818 炎巨骨魔のコインが追加された》 288 00:19:31,832 --> 00:19:36,169 あっ…。 (ヒュールミ/ラッミス)あっ…。 289 00:19:36,169 --> 00:19:41,007 (一同)ああ…。 290 00:19:41,007 --> 00:19:43,844 んっ… ミケネ 穴を塞いでくれ。 291 00:19:43,844 --> 00:19:45,844 わかりました! 292 00:19:48,682 --> 00:19:52,882 (笑い声) 293 00:19:54,855 --> 00:19:56,857 んっ…。 《フゥ…》 294 00:19:56,857 --> 00:19:58,859 (ラッミス)ハッコン! 《んっ?》 295 00:19:58,859 --> 00:20:01,695 んっ… 壊れたら どうする気だったの? 296 00:20:01,695 --> 00:20:03,697 当たりが出たら もう1本。 297 00:20:03,697 --> 00:20:06,867 ごまかさない! うちは 怒ってるんやで! 298 00:20:06,867 --> 00:20:09,536 ラッミス それくらいにしておけ。 299 00:20:09,536 --> 00:20:13,039 あんまり しつこく責めると ハッコンに嫌われるぞ。 300 00:20:13,039 --> 00:20:16,710 うぅっ… じゃあ これぐらいにしておく。 フッ。 301 00:20:16,710 --> 00:20:19,713 もう こんな むちゃしないでね。 302 00:20:19,713 --> 00:20:22,549 《俺は 何も答えなかった。 303 00:20:22,549 --> 00:20:27,220 みんなを助けられるなら また 同じことをするだろう。 304 00:20:27,220 --> 00:20:30,891 だけど ラッミスに うそはつきたくない。 305 00:20:30,891 --> 00:20:36,062 そんな俺に ラッミスは あきれたように苦笑した》 306 00:20:36,062 --> 00:20:38,565 (ケリオイル)話し合いは 終わったか? 307 00:20:38,565 --> 00:20:40,901 俺からも質問があるんだが 308 00:20:40,901 --> 00:20:45,906 ハッコン 穴の底に 階層主のコインは 落ちていなかったか? 309 00:20:45,906 --> 00:20:48,742 いらっしゃいませ。 310 00:20:48,742 --> 00:20:51,411 お~ 拾っておいてくれたのか! 311 00:20:51,411 --> 00:20:53,413 あっ…。 312 00:20:53,413 --> 00:20:55,582 なんのつもりだ? ヒュールミ。 313 00:20:55,582 --> 00:20:59,252 当たり前のように 自分の物にしようとしているが 314 00:20:59,252 --> 00:21:02,088 炎巨骨魔を倒したのは ハッコンだ。 315 00:21:02,088 --> 00:21:06,259 このコインの所有者は あんたじゃねえ。 316 00:21:06,259 --> 00:21:08,428 ああ すまなかった。 317 00:21:08,428 --> 00:21:12,532 お前さんの大活躍で なんとかなったのは 事実だ。 318 00:21:12,532 --> 00:21:16,369 コインを得る権利があるのは ハッコンで間違いない。 319 00:21:16,369 --> 00:21:19,372 ってことで これを買い取らせてくれ。 320 00:21:19,372 --> 00:21:21,374 金貨 100枚で どうだ? 321 00:21:21,374 --> 00:21:24,377 《ききき… 金貨 100枚? 322 00:21:24,377 --> 00:21:28,381 ポイントに換算すると 10万ポイント!?》 323 00:21:28,381 --> 00:21:32,385 ふむ… 階層主のコインの相場であるなら 324 00:21:32,385 --> 00:21:36,890 それくらいで 間違いない。 だってよ ハッコン どうする? 325 00:21:36,890 --> 00:21:40,226 《なんの問題もないどころか 十二分だよ! 326 00:21:40,226 --> 00:21:42,896 階層主のコインは 1つ 確保しているから 327 00:21:42,896 --> 00:21:44,898 これ以上は 必要ない》 328 00:21:44,898 --> 00:21:48,068 いらっしゃいませ。 さすが ハッコンだ。 329 00:21:48,068 --> 00:21:50,737 話が早くて助かる。 330 00:21:50,737 --> 00:21:54,074 金は 後日 支払うってことで かまわねえよな? 331 00:21:54,074 --> 00:21:56,076 フッ…。 332 00:21:56,076 --> 00:21:59,076 (熊会長)皆 ご苦労だった。 帰路に就こう。 333 00:22:02,916 --> 00:22:08,588 《ハッコン:さ~て あとは 清流の湖階層に戻るだけだ。 334 00:22:08,588 --> 00:22:11,358 う~ん…。 335 00:22:11,358 --> 00:22:13,860 迷路階層は 上空からと 336 00:22:13,860 --> 00:22:16,863 大通りしか知らずに 終わりそうだが…。 337 00:22:16,863 --> 00:22:19,663 うん もう 来ることはないだろう》