1 00:00:12,069 --> 00:00:16,240 (ラッミス)ギャー! 亡者の嘆き階層!? 2 00:00:16,240 --> 00:00:19,910 (ケリオイル)ああ。 そこへの遠征を 予定しているんだが 3 00:00:19,910 --> 00:00:22,246 お前さんたちも 参加してくれるか? 4 00:00:22,246 --> 00:00:26,083 (ヒュールミ)確か その階層は 死人魔や骨人魔とか 5 00:00:26,083 --> 00:00:28,752 キモいのが てんこ盛りだったよな。 6 00:00:28,752 --> 00:00:31,255 本当に そこに行くの? 7 00:00:31,255 --> 00:00:33,924 その予定だが 都合 悪かったか? 8 00:00:33,924 --> 00:00:37,594 えっ? ううん そうじゃないけど…。 9 00:00:37,594 --> 00:00:41,765 ラッミスは 昔っから 怖い話とか苦手だったもんな。 10 00:00:41,765 --> 00:00:44,268 ビビってんだろ? ちっ… 違うし! 11 00:00:44,268 --> 00:00:47,604 もう 子どもじゃないんだから 平気だし! ふ~ん。 12 00:00:47,604 --> 00:00:50,607 あ~ 怖いの だめか。 13 00:00:50,607 --> 00:00:54,111 けど あそこの敵は 動く死体と骸骨 14 00:00:54,111 --> 00:00:57,447 あとは 幽霊ぐらいだぜ。 平気 平気! 15 00:00:57,447 --> 00:01:01,451 (フィルミナ)団長 普通 そういうのが怖いのですよ。 16 00:01:01,451 --> 00:01:05,455 皆が 団長みたいに 神経 ずぶといわけではないのです。 17 00:01:05,455 --> 00:01:07,457 んっ? 18 00:01:07,457 --> 00:01:11,061 俺は 話に聞いた程度の 知識しかないんだが 19 00:01:11,061 --> 00:01:14,398 亡者の嘆き階層って どんな場所なんだ? 20 00:01:14,398 --> 00:01:17,234 そうですね。 昼夜を問わず 21 00:01:17,234 --> 00:01:21,738 空は 厚い雲で覆われ 稲妻が きらめき 肌寒く 22 00:01:21,738 --> 00:01:23,740 今にも朽ち果てそうな墓石が 23 00:01:23,740 --> 00:01:26,243 そこら中に 転がっているくらいでしょうか。 24 00:01:26,243 --> 00:01:29,079 ひぃ! 《ハッコン:ラッミスって 25 00:01:29,079 --> 00:01:31,379 こんなに 怖いのが苦手だったのか》 26 00:03:13,717 --> 00:03:17,554 うぅっ… あっ あっ…。 27 00:03:17,554 --> 00:03:21,224 ラッミス お前さん マジで ビビってんのか? 28 00:03:21,224 --> 00:03:23,727 そっ… そっ… そんなことないよ! 29 00:03:23,727 --> 00:03:26,229 お化けとか怖がるなんて 子どもじゃないんだし! 30 00:03:26,229 --> 00:03:28,231 無理すんな。 31 00:03:28,231 --> 00:03:30,901 がきのころなんて 怖い話 聞いただけで 32 00:03:30,901 --> 00:03:33,236 夜 トイレに行けなかったじゃねえか。 33 00:03:33,236 --> 00:03:38,075 ヒュールミ そんな昔の話 言わなくてもいいでしょ。 34 00:03:38,075 --> 00:03:40,243 しかし ラッミスが行けないと 35 00:03:40,243 --> 00:03:43,747 誰が ハッコンを運ぶかって 話になるんだよな。 36 00:03:43,747 --> 00:03:47,584 うちのメンツで そんな怪力 今 いねえし。 37 00:03:47,584 --> 00:03:51,588 そうですね。 ハッコンさんが 同行されないとなると 38 00:03:51,588 --> 00:03:55,592 食料面の問題で 長期遠征は 不可能となります。 39 00:03:55,592 --> 00:03:57,594 あそこの階層主は 40 00:03:57,594 --> 00:03:59,930 固定の場所に いるわけじゃねえから 41 00:03:59,930 --> 00:04:03,100 捜すのに苦労するんだよな。 42 00:04:03,100 --> 00:04:06,436 それに…。 ちょ… ちょっと待って! 43 00:04:06,436 --> 00:04:08,772 うちは 行かないなんて言ってないし。 44 00:04:08,772 --> 00:04:10,707 全然 平気だし。 45 00:04:10,707 --> 00:04:14,544 むしろ 怖いの得意だし。 ふ~ん。 46 00:04:14,544 --> 00:04:17,881 じゃあ 亡者の嘆き階層に 行ってもいいんだな? 47 00:04:17,881 --> 00:04:21,718 いっ… いいよ。 なら 話は決まりだな! 48 00:04:21,718 --> 00:04:25,055 じゃあ 先に行ってるぜ。 49 00:04:25,055 --> 00:04:28,225 (赤)準備ができ次第 俺たちも すぐ向かいま~す。 50 00:04:28,225 --> 00:04:30,727 えっ? フィルミナさんは? 51 00:04:30,727 --> 00:04:32,896 今回 あいつは行かねえぜ。 52 00:04:32,896 --> 00:04:37,234 (シュイ)副団長 怖がりっすからね。 (赤/白)そうそう。 53 00:04:37,234 --> 00:04:39,569 ((ホホホホホホ…)) 54 00:04:39,569 --> 00:04:42,072 ずる~い。 55 00:04:42,072 --> 00:04:54,084 ♪~ 56 00:04:54,084 --> 00:04:57,754 着いたぞ! しばらく ここで世話になるぜ。 57 00:04:57,754 --> 00:05:01,091 こっ… ここここ… こっ… ここで寝泊まりするんですか? 58 00:05:01,091 --> 00:05:04,261 《動揺し過ぎて 鶏みたいになっている》 59 00:05:04,261 --> 00:05:07,264 無理そうだったら いつでも言ってくれ。 60 00:05:07,264 --> 00:05:10,033 清流の湖階層に戻るからよ。 61 00:05:10,033 --> 00:05:13,036 なっ… なななな… 何 言うてまんねん! 62 00:05:13,036 --> 00:05:17,336 平気でんがな。 あっ… じゃあ 入るぞ。 63 00:05:22,879 --> 00:05:24,881 (ラッミス)ひぃ! 64 00:05:24,881 --> 00:05:26,883 うわっ! (扉の閉まる音) 65 00:05:26,883 --> 00:05:31,555 いらっしゃいませ。 お待ちしておりました。 66 00:05:31,555 --> 00:05:35,725 あっ あっ… ああ…。 67 00:05:35,725 --> 00:05:39,229 あら? おいおい 参ったな。 68 00:05:39,229 --> 00:05:41,231 ここまで苦手だとは…。 69 00:05:41,231 --> 00:05:44,734 これでも がきのころに比べれば 耐えたほうだぜ。 70 00:05:44,734 --> 00:05:50,240 ラッミスは 部屋まで運ぶとして ハッコンは どうするか…。 71 00:05:50,240 --> 00:05:52,909 んっ…。 72 00:05:52,909 --> 00:05:55,078 お~ ありがとな ハッコン。 73 00:05:55,078 --> 00:05:59,916 おかみさん 宿屋の前に ハッコンを設置するが かまわないか? 74 00:05:59,916 --> 00:06:03,920 はい。 その方が お話しになられていた 75 00:06:03,920 --> 00:06:06,590 意思を持つ魔道具なのですね。 76 00:06:06,590 --> 00:06:10,860 フフフ… 神秘ですわ。 77 00:06:10,860 --> 00:06:15,865 フゥ… ったく ラッミスのやつ 昔っから ああなんだぜ。 78 00:06:15,865 --> 00:06:19,202 怖い話とかしたら 両手で耳を押さえて 79 00:06:19,202 --> 00:06:23,373 あ~ あ~! って叫んでたっけな。 懐かしいぜ。 80 00:06:23,373 --> 00:06:26,209 《こうして ぼやいてはいるけど 81 00:06:26,209 --> 00:06:28,378 2人は かなり仲がいいよな。 82 00:06:28,378 --> 00:06:30,714 まるで 姉妹みたいなときがある》 83 00:06:30,714 --> 00:06:33,883 いつもなら とっくに逃げ出してるんだが 84 00:06:33,883 --> 00:06:36,386 今回は 譲れないみたいだな。 85 00:06:36,386 --> 00:06:39,389 《俺を運ぶ人が いなくなると思い 86 00:06:39,389 --> 00:06:41,891 頑張って 耐えてくれているのだろうか》 87 00:06:41,891 --> 00:06:46,229 ハッコン もしかして 見当違いなことを考えてねえか? 88 00:06:46,229 --> 00:06:50,066 ラッミスが なんで 意地になって 恐怖を克服しようと…。 89 00:06:50,066 --> 00:06:52,902 って 俺が教えるのも しゃくだな。 90 00:06:52,902 --> 00:06:54,904 (ハッコン)残念。 んっ…。 91 00:06:54,904 --> 00:06:58,604 まあ じっくり考えてみるこったな。 92 00:07:00,577 --> 00:07:04,080 《んっ? なんだろうな》 93 00:07:04,080 --> 00:07:07,080 うわ~… うぅっ…。 94 00:07:16,860 --> 00:07:19,760 《んっ? えっ? あれって…》 95 00:07:21,698 --> 00:07:25,535 《炎飛頭魔じゃないか! 96 00:07:25,535 --> 00:07:29,039 でも こいつら さまよってるだけだな。 97 00:07:29,039 --> 00:07:31,039 何がしたいんだ?》 98 00:07:34,377 --> 00:07:37,547 《まるで 野外の お化け屋敷状態だな。 99 00:07:37,547 --> 00:07:40,383 念のため 結界を張っておくか。 100 00:07:40,383 --> 00:07:46,056 対 アンデッド用の商品を いろいろと 試しておくのも悪くないよな。 101 00:07:46,056 --> 00:07:48,256 まあ 定番は 塩だよな》 102 00:07:50,560 --> 00:07:52,560 《岩塩でも試してみるか》 103 00:07:56,733 --> 00:08:01,404 《だめか。 他に 効き目がありそうなのは…。 104 00:08:01,404 --> 00:08:03,404 あっ! あれは どうだろうか?》 105 00:08:06,409 --> 00:08:09,245 《相手が お化けなら 効果があるかも。 106 00:08:09,245 --> 00:08:11,545 ほい! ほれ! どうだ?》 107 00:08:13,683 --> 00:08:16,519 《んっ? 何も起こらないな。 108 00:08:16,519 --> 00:08:19,219 もしかしたら 数が足りないのか?》 109 00:08:21,691 --> 00:08:24,861 よう ハッコン。 昨日は 眠れたか? 110 00:08:24,861 --> 00:08:28,365 うお~! なんだ!? これ! 111 00:08:28,365 --> 00:08:30,700 《ハッコン:徹夜で試してみたが 112 00:08:30,700 --> 00:08:35,705 異世界の魔物たちには 全く効果がなかった》 113 00:08:35,705 --> 00:08:38,208 <ハッコン:遅れて到着した シュイたちは 114 00:08:38,208 --> 00:08:42,712 着いて早々 ケリオイル団長に探索を命じられた。 115 00:08:42,712 --> 00:08:46,716 当の団長は この階層の 攻略メンバーを連れてくると言い 116 00:08:46,716 --> 00:08:48,716 どこかに行ってしまった> 117 00:08:51,888 --> 00:08:53,890 ハッコン様。 118 00:08:53,890 --> 00:08:56,059 《んっ? 119 00:08:56,059 --> 00:08:58,061 うわっ!》 ゆうべは 120 00:08:58,061 --> 00:09:00,230 お楽しみになられましたか? 121 00:09:00,230 --> 00:09:04,067 《いつ来たんだ。 まるで 幽霊みたいだな》 122 00:09:04,067 --> 00:09:06,736 ここは 夜になると 123 00:09:06,736 --> 00:09:10,006 魔物が 集落の中にも現れますので 124 00:09:10,006 --> 00:09:15,011 腕に自信があるお方以外は 外出禁止なのですよ。 125 00:09:15,011 --> 00:09:17,847 《それ 先に教えてほしかったな》 126 00:09:17,847 --> 00:09:22,185 ここの魔物は 生ある者を羨みます。 127 00:09:22,185 --> 00:09:25,188 なので ハッコン様には無害。 128 00:09:25,188 --> 00:09:27,857 襲われることも なかったと思います。 129 00:09:27,857 --> 00:09:30,527 《だから 俺に寄ってくるわけでもなく 130 00:09:30,527 --> 00:09:33,696 建物の中を のぞき込んでいただけなのか》 131 00:09:33,696 --> 00:09:38,535 ハッコン様は 我々よりも 彼ら寄り。 132 00:09:38,535 --> 00:09:41,871 いえ 失礼しました。 133 00:09:41,871 --> 00:09:44,207 《まあ 魂が 自動販売機に 134 00:09:44,207 --> 00:09:46,376 乗り移っているような存在だし 135 00:09:46,376 --> 00:09:48,378 間違いではないよな。 136 00:09:48,378 --> 00:09:52,778 でも おかみさんより 幽霊寄りと 言われるのは どうかと思う》 137 00:09:55,885 --> 00:10:00,723 ハッコン ごめんね 昨日は。 いらっしゃいませ。 138 00:10:00,723 --> 00:10:03,059 (息を吸う音) 139 00:10:03,059 --> 00:10:06,563 はぁ~あ。 140 00:10:06,563 --> 00:10:09,566 こんなんじゃ だめだめだよね。 141 00:10:09,566 --> 00:10:13,736 残念。 ほんと 残念だよね。 142 00:10:13,736 --> 00:10:16,239 《だめだ。 ネガティブモードに入って 143 00:10:16,239 --> 00:10:19,075 言葉を そのまま 受け取ってしまっている》 144 00:10:19,075 --> 00:10:22,078 うわっ! ったく らしくねえな。 145 00:10:22,078 --> 00:10:24,914 苦手なら克服すればいいだけだ。 146 00:10:24,914 --> 00:10:28,418 そうだろうがよ。 そっ… そうだね。 147 00:10:28,418 --> 00:10:31,254 うん。 苦手なら慣れたらいいだけだよ! 148 00:10:31,254 --> 00:10:35,592 よく言った! じゃあ 俺が 恐怖を克服する特訓をしてやるよ。 149 00:10:35,592 --> 00:10:38,428 特訓… んっ…。 150 00:10:38,428 --> 00:10:40,597 はい 教官 お願いします! 151 00:10:40,597 --> 00:10:44,934 じゃあ まずは この集落を 散策することから始めようぜ。 152 00:10:44,934 --> 00:10:47,604 散策ですか? 153 00:10:47,604 --> 00:10:51,107 無理そうです! 折れるの早すぎだろ。 154 00:10:51,107 --> 00:10:55,278 そこら辺は ちょっと薄暗いだけで 別に怖かねえだろうが。 155 00:10:55,278 --> 00:10:57,947 そうだけど ここは 雰囲気が違うの! 156 00:10:57,947 --> 00:11:02,619 清流の湖階層が蛙人魔だとしたら ここは 王蛙人魔なの! 157 00:11:02,619 --> 00:11:06,122 《わかるような わからないような例えだな》 158 00:11:06,122 --> 00:11:09,893 んじゃ 諦めて 1人で 清流の湖に戻るか? 159 00:11:09,893 --> 00:11:13,563 (ラッミス)それは 嫌! だったら 頑張るしかねえよな。 160 00:11:13,563 --> 00:11:16,065 そっ… そうだけど…。 161 00:11:16,065 --> 00:11:19,569 よし まずは 街の入り口に 雑貨屋があったから 162 00:11:19,569 --> 00:11:22,071 そこで 回復薬を買ってきてくれ! 163 00:11:22,071 --> 00:11:26,576 わかったよ。 じゃあ ハッコン 行こうね。 164 00:11:26,576 --> 00:11:28,745 あっ…。 1人でだ。 165 00:11:28,745 --> 00:11:31,748 うそ… でしょ。 マジだ。 166 00:11:31,748 --> 00:11:33,750 ぐっ…。 167 00:11:33,750 --> 00:11:37,086 やっ… やってやるわ! まっ… 任してよ。 168 00:11:37,086 --> 00:11:39,589 子どもじゃないんだから 余裕やって! 169 00:11:39,589 --> 00:11:45,261 うちなら やれる 行ける 負けへん! 170 00:11:45,261 --> 00:11:48,097 《初めてのお使いを見送る 親の心境は 171 00:11:48,097 --> 00:11:51,601 こんな感じなのだろうか》 んっ… うぅっ…。 172 00:11:51,601 --> 00:11:56,272 ひぃ~! 無理~! 173 00:11:56,272 --> 00:11:59,776 (おびえる声) 174 00:11:59,776 --> 00:12:02,946 《う~ん よしよし 怖かったな。 175 00:12:02,946 --> 00:12:05,949 温かいコーンスープでも飲んで 落ち着いて。 176 00:12:05,949 --> 00:12:08,618 あっ それより 甘いジュースのほうが…》 177 00:12:08,618 --> 00:12:11,888 甘やかすなよ。 《あっ ごめん ラッミス 178 00:12:11,888 --> 00:12:13,890 だめみたいだ》 179 00:12:13,890 --> 00:12:15,892 んっ…。 180 00:12:15,892 --> 00:12:19,228 ほっ… ほら うちは ハッコンを運ぶ役だから 181 00:12:19,228 --> 00:12:22,065 ハッコンを背負ってないと だめだと思うの! 182 00:12:22,065 --> 00:12:25,568 わかったよ。 じゃあ それでいいから行ってこい。 183 00:12:25,568 --> 00:12:28,738 うん! ハッコンと一緒なら平気だよ。 184 00:12:28,738 --> 00:12:32,241 《確かに。 お化け屋敷だって 1人で行くのと 185 00:12:32,241 --> 00:12:35,244 自動販売機を背負って行くのでは 雲泥の差が…。 186 00:12:35,244 --> 00:12:37,914 って そんな人 見たことないか》 187 00:12:37,914 --> 00:12:39,916 (ラッミス)ハッコン ちゃんと いる? 188 00:12:39,916 --> 00:12:42,418 背中にいる? いらっしゃいませ。 189 00:12:42,418 --> 00:12:46,589 本当? 本当にいるよね? いらっしゃいませ。 190 00:12:46,589 --> 00:12:50,760 背中から離れたら だめだよ。 絶対に だめだからね! 191 00:12:50,760 --> 00:12:54,430 《自転車に乗る練習をする 子どもみたいだな》 192 00:12:54,430 --> 00:12:56,599 (ラッミス)頑張るから。 《んっ?》 193 00:12:56,599 --> 00:13:00,269 うち 頑張るから。 194 00:13:00,269 --> 00:13:04,774 だから 一緒に探索しようね。 195 00:13:04,774 --> 00:13:09,712 《そうか ラッミスは 俺と一緒にいるために 196 00:13:09,712 --> 00:13:12,715 必死で 怖さを 乗り越えようとしてるのか。 197 00:13:12,715 --> 00:13:15,515 だったら 全力で応援するべきだよな》 198 00:13:18,221 --> 00:13:20,223 《これは 商品の香りで 199 00:13:20,223 --> 00:13:22,892 自動販売機に 人を引き付ける装置だ。 200 00:13:22,892 --> 00:13:27,230 早速 コーヒーの香りを放ってみるか》 201 00:13:27,230 --> 00:13:31,567 んっ? なんだろう? いい匂いがする。 202 00:13:31,567 --> 00:13:33,569 《じゃあ 更に…》 203 00:13:33,569 --> 00:13:38,074 ♪~ 204 00:13:38,074 --> 00:13:42,078 あれ? なんか いい感じの音楽が聞こえてきた! 205 00:13:42,078 --> 00:13:45,248 《ハッコン:よ~し うまくいったみたいだ。 206 00:13:45,248 --> 00:13:47,248 俺って 甘すぎかな?》 207 00:13:50,753 --> 00:13:54,924 みんな 見て 見て! うちは もう 完璧だよ! 208 00:13:54,924 --> 00:13:56,926 おびえることもなくなったから! 209 00:13:56,926 --> 00:13:59,929 お~! すげえ! やったっすね! 210 00:13:59,929 --> 00:14:03,266 じゃあ 次のステップに進むとしようか。 211 00:14:03,266 --> 00:14:07,103 なんでも どんと来いよ! 言うじゃねえか。 212 00:14:07,103 --> 00:14:09,605 それなら 次は ハッコンを背負わずに集落内を…。 213 00:14:09,605 --> 00:14:12,375 無理です。 勘弁してください。 214 00:14:12,375 --> 00:14:15,545 《なんという潔さ。 そこに しびれる 憧れ…。 215 00:14:15,545 --> 00:14:17,547 あっ?》 (ドアの開く音) 216 00:14:17,547 --> 00:14:22,051 おう ここにいたか! 探索するメンツを連れてきたぞ! 217 00:14:22,051 --> 00:14:26,055 (ヒュールミ)お~ 大食い団か。 頼りになるぜ! 218 00:14:26,055 --> 00:14:28,891 (ラッミス)ミシュエル君! (ミシュエル)お久しぶりです。 219 00:14:28,891 --> 00:14:30,893 (ペル/スコ)よろしくお願いします。 220 00:14:30,893 --> 00:14:35,064 《ああ ほんとに 愚者の奇行団に 接触してたのか。 221 00:14:35,064 --> 00:14:37,400 戦力としては 申し分ないが 222 00:14:37,400 --> 00:14:40,737 これだけの人数 コミュ障は 大丈夫なのか?》 223 00:14:40,737 --> 00:14:43,906 ミシュエルは お前さんたちも知ってるだろ。 224 00:14:43,906 --> 00:14:48,244 今回 お試しで 愚者の奇行団に 加入することになった。 225 00:14:48,244 --> 00:14:51,748 この遠征で うちの団を 見極めるそうだ。 なっ? 226 00:14:51,748 --> 00:14:55,084 いえいえ 皆様の足を引っ張らないか 227 00:14:55,084 --> 00:14:57,754 私が支障なく 共同作業を行えるか 228 00:14:57,754 --> 00:14:59,756 そこを知っておきたいだけです。 229 00:14:59,756 --> 00:15:01,758 《謙遜しているように見えるが 230 00:15:01,758 --> 00:15:05,428 実際は 後半部分が重要なのを 俺は 知っている》 231 00:15:05,428 --> 00:15:07,764 (ケリオイル)で 改めて言うが 232 00:15:07,764 --> 00:15:11,033 今回 亡者の嘆き階層へ来た目的は 233 00:15:11,033 --> 00:15:15,371 階層主である死霊王を捜し出し 討伐することにある。 234 00:15:15,371 --> 00:15:19,542 ここには やっかいな魔物も多いが まあ お前たちなら安心だぜ。 235 00:15:19,542 --> 00:15:22,712 (ミケネ)よくわかんないけど 人間は暗い所とか 236 00:15:22,712 --> 00:15:25,381 死人魔とかの魔物が 苦手なんだって。 237 00:15:25,381 --> 00:15:28,551 へぇ~ そうなんだ。 (ショート)確かに。 死人魔は 238 00:15:28,551 --> 00:15:31,387 腐った肉の臭いがするから やだな。 239 00:15:31,387 --> 00:15:34,557 あの臭いで 食欲がなくなっちゃうよね。 240 00:15:34,557 --> 00:15:39,061 《ホラーに対する感覚が 人間と獣人では異なるようだ》 241 00:15:39,061 --> 00:15:42,231 まずは 日帰りでの探索を始める予定だ。 242 00:15:42,231 --> 00:15:45,735 各自 準備しておいてくれ。 (ミケネたち)は~い! 243 00:15:45,735 --> 00:15:48,735 《ラッミス なんか だめな音がしてるんですけど》 244 00:15:52,909 --> 00:15:55,912 なんで 集落の外に お墓を立てたんだろ? 245 00:15:55,912 --> 00:15:58,748 そりゃ ミケネ あれだ。 なんでだ? 246 00:15:58,748 --> 00:16:01,417 ミケネも ショートも わかってないわね。 247 00:16:01,417 --> 00:16:04,253 きっと気まぐれよ。 そうかな? 248 00:16:04,253 --> 00:16:06,756 でも お供えしても 魔物に食べられそうで 249 00:16:06,756 --> 00:16:09,425 もったいないよね。 んっ? 250 00:16:09,425 --> 00:16:12,361 みんな 止まれ! 251 00:16:12,361 --> 00:16:14,361 おいでなすったようだ。 252 00:16:17,366 --> 00:16:20,870 ウエッ! 私たちの出番っすね! 253 00:16:20,870 --> 00:16:24,207 (赤)準備はいいか? 白。 とっくにできてるぜ 赤。 254 00:16:24,207 --> 00:16:26,375 私は いつでも大丈夫ですよ。 255 00:16:26,375 --> 00:16:29,045 よし 行くぞ! 256 00:16:29,045 --> 00:16:31,714 (赤/白)フッ! んっ! ハァー! 257 00:16:31,714 --> 00:16:33,883 (4人)え~い! 258 00:16:33,883 --> 00:16:36,052 すごっ…。 259 00:16:36,052 --> 00:16:38,752 《なんだ 圧倒的じゃないか》 260 00:16:42,391 --> 00:16:45,061 《数日 観察していて 思ったのだが 261 00:16:45,061 --> 00:16:47,563 魔物たちは 羨ましそうに 室内の様子を 262 00:16:47,563 --> 00:16:49,565 眺めているように見える。 263 00:16:49,565 --> 00:16:51,901 普通の魔物と違い ここの魔物は 264 00:16:51,901 --> 00:16:55,738 死んだ人間をベースにしているという うわさは 本当かもしれないな》 265 00:16:55,738 --> 00:16:58,908 ああ…。 《うわっ! 思わず 悲鳴が…》 266 00:16:58,908 --> 00:17:02,411 硬貨を投入してください。 《出ないな。 267 00:17:02,411 --> 00:17:06,249 こういう場面でも 定型文しか 出ない この体が恨めしい》 268 00:17:06,249 --> 00:17:09,252 あ~。 269 00:17:09,252 --> 00:17:11,854 《ハッコン:俺に 危害を与えたいわけじゃなく 270 00:17:11,854 --> 00:17:15,191 子どもとしての好奇心で 俺を見ているのだとしたら 271 00:17:15,191 --> 00:17:17,360 邪険にするのは かわいそうか》 272 00:17:17,360 --> 00:17:19,362 いらっしゃいませ。 273 00:17:19,362 --> 00:17:21,364 あっ… うっ…。 《んっ? 274 00:17:21,364 --> 00:17:24,033 あれ? あっ あっ…。 あっ! いや ちょちょ… いや…。 275 00:17:24,033 --> 00:17:26,702 って こら べたべた触るんじゃありません。 276 00:17:26,702 --> 00:17:29,372 これ あげるから》 277 00:17:29,372 --> 00:17:31,372 あ~…。 278 00:17:35,211 --> 00:17:38,714 《ほら お飲み。 279 00:17:38,714 --> 00:17:41,884 そう》 あぐ…。 《え~!》 280 00:17:41,884 --> 00:17:46,284 んっ んっ…。 あぐ… うっ… んっ…。 281 00:17:55,898 --> 00:17:59,798 《今夜も 魔物たちが 徘徊しに やって来たようだ》 282 00:18:02,738 --> 00:18:05,908 《昨日と同じやつか? だったら…》 283 00:18:05,908 --> 00:18:12,014 あっ んっ… うっ ぐっ… ぐっ あっ んっ… んっ…。 284 00:18:12,014 --> 00:18:15,518 《あれ? もしかして 懐かれているのか。 285 00:18:15,518 --> 00:18:18,187 いや まさかな。 286 00:18:18,187 --> 00:18:20,856 子どもらしく 味を占めたのだろう。 287 00:18:20,856 --> 00:18:23,693 あの子は 毎晩 やって来た。 288 00:18:23,693 --> 00:18:25,695 自分でも意外なのだが 289 00:18:25,695 --> 00:18:28,795 こんな深夜の交流が 楽しみになりつつある》 290 00:18:30,866 --> 00:18:33,536 <ハッコン:探索は順調で 今日は初めて 291 00:18:33,536 --> 00:18:37,039 集落外で 夜を過ごすことになった> 292 00:18:37,039 --> 00:18:41,210 《今日は 子ども死人魔に オレンジジュースを渡せないか。 293 00:18:41,210 --> 00:18:44,714 まあ あしたには帰るから 1日だけ我慢してもらおう》 294 00:18:44,714 --> 00:18:46,716 ああ…。 295 00:18:46,716 --> 00:18:48,718 《死人魔か。 296 00:18:48,718 --> 00:18:51,220 1体だけだが こちらに 向かってきているようだな》 297 00:18:51,220 --> 00:18:54,056 ああ… うぅっ…。 298 00:18:54,056 --> 00:18:58,561 赤 みんな 起こすか? 1体だけなら大丈夫だろう 白。 299 00:18:58,561 --> 00:19:01,564 《よし 俺も手伝うとするか。 300 00:19:01,564 --> 00:19:05,234 うぅっ… あっ あっ…。 301 00:19:05,234 --> 00:19:08,404 うっ… あっ…。 《ハッコン:えっ? この子は…》 302 00:19:08,404 --> 00:19:12,174 (白)子どもか かわいそうだが…。 成仏してくれよ! 303 00:19:12,174 --> 00:19:15,974 残念! 304 00:19:20,683 --> 00:19:23,686 なんだ? ハッコン。 急に 大声 出して。 305 00:19:23,686 --> 00:19:28,190 《今の子ども死人魔 まさか いつも深夜に来ていた…》 306 00:19:28,190 --> 00:19:32,028 えっ これって ハッコンの飲み物だよな? 307 00:19:32,028 --> 00:19:34,030 どこで手に入れたんだ? 308 00:19:34,030 --> 00:19:37,533 《赤に怒るのは お門違いなのは わかっている。 309 00:19:37,533 --> 00:19:40,202 わかっているが…。 310 00:19:40,202 --> 00:19:42,538 配線が ショートしそうだ》 311 00:19:42,538 --> 00:19:44,540 銅貨も落ちてるぞ。 312 00:19:44,540 --> 00:19:47,209 まさか 買い物しようとしてたのか? 313 00:19:47,209 --> 00:19:49,211 いや ありえないよな。 314 00:19:49,211 --> 00:19:51,547 その死人魔かは わからないけど。 (白/赤)んっ? 315 00:19:51,547 --> 00:19:54,216 遠くから こっちを じっと見てるやつは いたよ。 316 00:19:54,216 --> 00:19:57,053 ちょっかい出さないから 無視してたけど。 317 00:19:57,053 --> 00:19:59,388 《つまり あの子は みんなが 318 00:19:59,388 --> 00:20:01,891 商品を購入していたのをまねて 319 00:20:01,891 --> 00:20:05,728 俺に 硬貨を入れようとしていたのか。 320 00:20:05,728 --> 00:20:10,066 ばかだな。 子どもが そんなこと 気にしなくていいのに。 321 00:20:10,066 --> 00:20:13,402 それに 持っていたのは 銅貨 1枚じゃないか。 322 00:20:13,402 --> 00:20:15,404 それじゃ 足りないぞ》 323 00:20:15,404 --> 00:20:18,104 硬貨を投入してください。 324 00:20:21,744 --> 00:20:24,744 《ハッコン:いつものやつで いいかい?》 (落下音) 325 00:20:27,917 --> 00:20:30,753 よ~し みんな よくやった。 326 00:20:30,753 --> 00:20:34,256 死霊王の居場所は 大体 つかめたぞ。 327 00:20:34,256 --> 00:20:37,593 そういや 団長 対策は考えてあるんだよな? 328 00:20:37,593 --> 00:20:41,430 まあな。 物知りの お前さんに 聞くのも なんだが 329 00:20:41,430 --> 00:20:43,933 死霊王が どんな魔物か知ってるか? 330 00:20:43,933 --> 00:20:48,604 確か 偉大な魔法使いの成れの果て とか いわれているそうだな。 331 00:20:48,604 --> 00:20:50,773 おう 間違ってねえぜ。 332 00:20:50,773 --> 00:20:54,443 多くの属性魔法を操り 魔力も膨大らしいから 333 00:20:54,443 --> 00:20:56,445 魔法の連発も可能だ。 334 00:20:56,445 --> 00:20:59,281 だから その魔法を どうすんだよ。 335 00:20:59,281 --> 00:21:02,118 ここに どんな攻撃も防ぐことが可能な 336 00:21:02,118 --> 00:21:04,787 頼れるやつがいるだろ。 フッ…。 337 00:21:04,787 --> 00:21:09,125 えっ それって ハッコンのこと? 正解だ ラッミス。 338 00:21:09,125 --> 00:21:13,395 ハッコンの結界は 魔法すら防ぐ 万能の盾だからな。 339 00:21:13,395 --> 00:21:16,732 お前さんが 一気に距離を詰めて 倒してくれても 340 00:21:16,732 --> 00:21:19,902 敵の注意を引き付けてくれる だけでも かまわねえ。 341 00:21:19,902 --> 00:21:22,071 《あ~ そういうことか。 342 00:21:22,071 --> 00:21:24,240 俺を連れてきたかった 本当の理由は 343 00:21:24,240 --> 00:21:26,242 こっちだったんだな》 344 00:21:26,242 --> 00:21:31,580 確かに。 ミシュエルを狙っていたやつの 魔法も防いだって話だしな。 345 00:21:31,580 --> 00:21:34,250 ハッコン どうだ? お前さんが無理と思うなら 346 00:21:34,250 --> 00:21:38,254 策を練り直すが 可能か? いらっしゃいませ。 347 00:21:38,254 --> 00:21:41,757 お~! さすがだぜ ハッコン! 男だね。 348 00:21:41,757 --> 00:21:44,260 ハッコンがいいなら うちも かまわないよ。 349 00:21:44,260 --> 00:21:48,097 決まりだな。 死霊王は 王を名乗るだけあって 350 00:21:48,097 --> 00:21:51,433 何体もの魔物を従えて 現れるそうだ。 351 00:21:51,433 --> 00:21:54,770 雑魚の対応は 俺たちに任せてくれ。 うん! 352 00:21:54,770 --> 00:21:58,107 ラッミス 気負い過ぎるなよ。 わかってる。 353 00:21:58,107 --> 00:22:01,443 (ケリオイル)みんな 納得して この場にいることを忘れるなよ。 354 00:22:01,443 --> 00:22:05,614 まあ それもこれも 死霊王の元に たどりついてからだな。 355 00:22:05,614 --> 00:22:08,450 とりあえず 景気づけに 1杯 やるか! 356 00:22:08,450 --> 00:22:10,386 (一同)乾杯! 357 00:22:10,386 --> 00:22:13,055 くぅ~! 358 00:22:13,055 --> 00:22:16,725 ハッコン 頑張ろうね! (ハッコン)いらっしゃいませ。 359 00:22:16,725 --> 00:22:19,228 《この探索が無事に終わったら 360 00:22:19,228 --> 00:22:22,728 こうやって みんなで乾杯するのも 悪くないな》