1 00:00:12,266 --> 00:00:14,268 (主人公)うっ うぅっ…。 2 00:00:14,268 --> 00:00:16,368 《ハッ! ここは どこだ?》 3 00:00:20,441 --> 00:00:23,444 《主人公:湖? なんで こんな所に? 4 00:00:23,444 --> 00:00:25,446 俺は…。 5 00:00:25,446 --> 00:00:27,446 ハッ! そうだ》 6 00:00:31,952 --> 00:00:33,954 ((んっ?)) 7 00:00:33,954 --> 00:00:37,958 《やばい! このままじゃ 自動販売機が危ない! 8 00:00:37,958 --> 00:00:39,958 うっ!》 9 00:00:42,796 --> 00:00:44,965 《ハッ! 10 00:00:44,965 --> 00:00:49,136 てっきり死んだかと思ったけど 生きてはいるようだ。 11 00:00:49,136 --> 00:00:51,138 とにかく ここから…。 12 00:00:51,138 --> 00:00:55,142 あれ? あれ? なんだ? 体が動かない。 13 00:00:55,142 --> 00:00:58,145 ちょ… 誰か!》 いらっしゃいませ。 14 00:00:58,145 --> 00:01:00,814 《んっ? 今のは 俺の声か? 15 00:01:00,814 --> 00:01:02,983 待て 待て 落ち着け!》 16 00:01:02,983 --> 00:01:06,320 ありがとうございました。 《やっぱり 俺の声だ》 17 00:01:06,320 --> 00:01:09,156 またのご利用を お待ちしています。 18 00:01:09,156 --> 00:01:11,091 《しかも これは 19 00:01:11,091 --> 00:01:13,594 今まで 何度も聞いてきた言葉》 20 00:01:13,594 --> 00:01:15,596 当たりが出たら もう1本。 21 00:01:15,596 --> 00:01:18,599 《古今東西 あらゆる自動販売機が好きで 22 00:01:18,599 --> 00:01:23,270 自他共に認めるマニアである俺が 聞き間違えるはずがない。 23 00:01:23,270 --> 00:01:25,773 これは 24 00:01:25,773 --> 00:01:30,273 俺は 自動販売機になっている~!》 25 00:01:46,960 --> 00:01:48,962 《自動販売機:ひょっとして 死んで 自動販売機に 26 00:01:48,962 --> 00:01:52,299 生まれ変わった? ハハハハ いや まさかな…。 27 00:01:52,299 --> 00:01:54,301 いくら 好きで たまらなかったとはいえ 28 00:01:54,301 --> 00:01:58,972 そんなことがあるはずが… うっ…。 んっ。 29 00:01:58,972 --> 00:02:02,976 すっ… すばらしい! 30 00:02:02,976 --> 00:02:05,979 どこを どう取っても 紛れもなく 自動販売機だ。 31 00:02:05,979 --> 00:02:08,649 値段設定も良心的で 申し分ない。 32 00:02:08,649 --> 00:02:11,251 白く まっすぐに伸びた 四角形の体は 33 00:02:11,251 --> 00:02:14,087 優雅さと機能美を併せ持つ。 34 00:02:14,087 --> 00:02:17,090 じゃなくて! うそだろ? ありえないだろ! 35 00:02:17,090 --> 00:02:21,261 死んで 自販機に転生って 最悪… ではないな。 36 00:02:21,261 --> 00:02:23,430 大好きだった物に 生まれ変われるなんて 37 00:02:23,430 --> 00:02:26,600 これは もしや 神様の慈悲か? 38 00:02:26,600 --> 00:02:29,269 まあ なってしまったものは しょうがない。 39 00:02:29,269 --> 00:02:31,438 正直 そんなに悪い気がしないのが 40 00:02:31,438 --> 00:02:34,441 マニアの悲しいところだ》 41 00:02:34,441 --> 00:02:37,611 いらっしゃいませ。 ありがとうございました。 42 00:02:37,611 --> 00:02:39,947 またのご利用を お待ちしています。 43 00:02:39,947 --> 00:02:41,949 当たりが出たら もう1本。 44 00:02:41,949 --> 00:02:44,451 残念。 大当たり! 45 00:02:44,451 --> 00:02:46,620 硬貨を投入してください。 46 00:02:46,620 --> 00:02:49,122 《話せる言葉は これだけか。 47 00:02:49,122 --> 00:02:51,458 他に 何ができるんだろう? 48 00:02:51,458 --> 00:02:53,460 俺は 自動販売機。 49 00:02:53,460 --> 00:02:57,297 信じろ 成りきれ。 自分を操れないで どうする? 50 00:02:57,297 --> 00:03:00,467 自分の体を理解しろ! 51 00:03:00,467 --> 00:03:03,303 おっ 脳内に… あっ いや 脳はないか。 52 00:03:03,303 --> 00:03:05,973 頭に 文字と数字が浮かんできたぞ。 53 00:03:05,973 --> 00:03:08,976 ふむ。 これが 今 売っている商品。 54 00:03:08,976 --> 00:03:10,911 2種類だけか》 55 00:03:10,911 --> 00:03:14,414 (音声ガイド)種類を変更する場合は ポイントを消費してください。 56 00:03:14,414 --> 00:03:17,584 《自動販売機:んっ? 変更? 商品を変えられるのか? 57 00:03:17,584 --> 00:03:21,088 ポイントって? ああ このPTってやつか》 58 00:03:21,088 --> 00:03:23,924 (音声ガイド) ポイントとは 金銭をもとに変換。 59 00:03:23,924 --> 00:03:27,427 ポイントを消費することにより 商品の補充や変更 60 00:03:27,427 --> 00:03:29,429 機能の追加が可能です。 61 00:03:29,429 --> 00:03:31,932 《なるほど》 62 00:03:31,932 --> 00:03:34,268 <調べてみて いろいろ わかった。 63 00:03:34,268 --> 00:03:36,436 例のポイントとやらを消費すれば 64 00:03:36,436 --> 00:03:40,107 保冷 保温だけでなく 冷凍食品を温めたり 65 00:03:40,107 --> 00:03:43,777 カップラーメンに お湯を注いだりも 可能になるようだ> 66 00:03:43,777 --> 00:03:45,946 《機能は おいおい 調べるとして 67 00:03:45,946 --> 00:03:49,616 変更できる商品を 確認してみるか。 68 00:03:49,616 --> 00:03:52,452 お~! どうやら 俺が 生前 自動販売機で 69 00:03:52,452 --> 00:03:54,788 購入した物は 全部 あるようだぞ。 70 00:03:54,788 --> 00:03:56,957 試しに ポイントを 10 消費して 71 00:03:56,957 --> 00:03:59,357 冷たいミルクティーと交換してみるか》 72 00:04:01,962 --> 00:04:03,964 《お~! これは便利だ! 73 00:04:03,964 --> 00:04:05,966 値段は 100円でいいな。 74 00:04:05,966 --> 00:04:09,303 100円で 1ポイントに変換できる って言ってたしな。 75 00:04:09,303 --> 00:04:13,240 さ~て 他の機能も調べてみるか!》 76 00:04:13,240 --> 00:04:15,576 < と いろいろ 調べているうちに 77 00:04:15,576 --> 00:04:18,579 1つ 重大なことが わかった。 78 00:04:18,579 --> 00:04:21,248 俺の体は 電気で動いていない。 79 00:04:21,248 --> 00:04:25,419 どうやら ポイントを消費して 電力代わりにしているらしい> 80 00:04:25,419 --> 00:04:27,921 《う~ん 1時間で 1ポイント。 81 00:04:27,921 --> 00:04:30,591 1日で 24ポイントの消費か。 82 00:04:30,591 --> 00:04:35,596 つまり 1日2, 400円は 稼がないといけないってことか。 83 00:04:35,596 --> 00:04:38,098 まだ 900ポイント以上は残っているから 84 00:04:38,098 --> 00:04:40,434 1か月は稼働できるが 85 00:04:40,434 --> 00:04:44,271 売り上げが安定するまでは 無駄遣いは控えよう。 86 00:04:44,271 --> 00:04:47,771 いや そもそも ここ 客が来るのか?》 87 00:04:54,114 --> 00:04:57,618 《誰も来ない。 やばい! ポイントだけが減っていく。 88 00:04:57,618 --> 00:05:00,621 このまま 誰も来ないまま 機能停止なんて オチじゃ…。 89 00:05:00,621 --> 00:05:02,623 んっ? 90 00:05:02,623 --> 00:05:05,792 えっ?》 ゲコッ! ゲー。 91 00:05:05,792 --> 00:05:08,629 《自動販売機:蛙? でも 人間くらい大きいし 92 00:05:08,629 --> 00:05:10,897 よろいっぽい物を着てるし 手には…。 93 00:05:10,897 --> 00:05:13,400 う~ん… 驚く場面なんだろうけど 94 00:05:13,400 --> 00:05:15,902 自分が自動販売機の時点で いろいろ まひしていて…》 95 00:05:15,902 --> 00:05:17,904 ギュルグゲッコ? 《んっ?》 96 00:05:17,904 --> 00:05:20,574 ゲッコ? ゲッ! (自動販売機)いらっしゃいませ。 97 00:05:20,574 --> 00:05:22,576 ゲコ? ゲコ? 98 00:05:22,576 --> 00:05:24,578 《あの えっと…》 99 00:05:24,578 --> 00:05:27,748 ゲッ! ゲケッ ゲコゲッコココ。 100 00:05:27,748 --> 00:05:31,251 《えっ? おい やめろ!》 ゲッ! 101 00:05:31,251 --> 00:05:34,755 (音声ガイド)3のダメージ! 耐久力が 3 減りました。 102 00:05:34,755 --> 00:05:36,757 ゲッ! 《耐久力って なんだ?》 103 00:05:36,757 --> 00:05:39,760 (音声ガイド)耐久力が尽きると 自動販売機は壊れて 104 00:05:39,760 --> 00:05:41,762 使用不能になります。 《えっ? 105 00:05:41,762 --> 00:05:43,930 ゲームのヒットポイントみたいなものか》 ゲッ ゲッ ゲッ! 106 00:05:43,930 --> 00:05:46,099 《自動販売機:そもそも 今 いくつなんだ? 107 00:05:46,099 --> 00:05:48,769 出た! これが 俺のステータスか。 108 00:05:48,769 --> 00:05:51,772 耐久力と頑丈以外は 0って…。 109 00:05:51,772 --> 00:05:55,275 まあ 自動販売機には 必要ないだろうけど。 110 00:05:55,275 --> 00:05:59,279 んっ? 魔力? 魔法の存在する世界なのか? ゲッ! 111 00:05:59,279 --> 00:06:02,115 (音声ガイド)耐久力は ポイントを消費して 回復できます。 112 00:06:02,115 --> 00:06:04,117 《そうなのか。 だとしたら 113 00:06:04,117 --> 00:06:06,620 まだ 900ポイントくらいあるから 耐えきれるかも。 114 00:06:06,620 --> 00:06:08,789 ゲロゲーロ! 《んっ? 115 00:06:08,789 --> 00:06:10,724 《自動販売機:やっ… やばい。 116 00:06:10,724 --> 00:06:13,393 やばすぎる! あんな物で 殴られたら…。 117 00:06:13,393 --> 00:06:16,563 なっ… 何か機能。 機能追加で よさそうなものは? 118 00:06:16,563 --> 00:06:18,565 え~っと う~ん…。 119 00:06:18,565 --> 00:06:22,569 「お湯注入」 「購入時ファンファーレ」 「当たりつきルーレット」。 120 00:06:22,569 --> 00:06:25,405 どれも使えねえ! もっと 現状を打破できるような 121 00:06:25,405 --> 00:06:27,407 画期的な機能は… う~ん!》 122 00:06:27,407 --> 00:06:29,910 (音声ガイド)2のダメージ! 耐久力が 2 減りました。 123 00:06:29,910 --> 00:06:31,912 《くそっ! もっと 何か…》 (音声ガイド)4のダメージ! 124 00:06:31,912 --> 00:06:34,247 耐久力が 4 減りました。 《んっ? 125 00:06:34,247 --> 00:06:36,583 「加護」? なんだ? これ》 126 00:06:36,583 --> 00:06:38,752 (音声ガイド) 神から与えられる 特別な力。 127 00:06:38,752 --> 00:06:42,255 1つだけ ポイントを消費せずに 得られることができます。 128 00:06:42,255 --> 00:06:45,425 《自動販売機:よくわからないけど 魔法みたいな力だよな? 129 00:06:45,425 --> 00:06:47,761 よし 選ぶぞ! 130 00:06:47,761 --> 00:06:51,598 剣技とか 格闘技とか どうしろと。 こっち は 手も足も出ねえよ。 131 00:06:51,598 --> 00:06:55,102 そもそも 手も足もねえし! 他には? んっ? 132 00:06:55,102 --> 00:06:58,772 (音声ガイド)「結界」。 自分の周囲に 不可視の結界が張れる。 133 00:06:58,772 --> 00:07:01,274 対象を選んで 出入りを可能にできます。 134 00:07:01,274 --> 00:07:03,944 《これだ~!》 135 00:07:03,944 --> 00:07:07,280 (うめき声) 136 00:07:07,280 --> 00:07:09,950 (叫び声) 137 00:07:09,950 --> 00:07:11,885 (自動販売機) 当たりが出たら もう1本。 138 00:07:11,885 --> 00:07:16,389 《フハハハハハハ! 無敵の自動販売機の誕生だ》 139 00:07:16,389 --> 00:07:18,391 ゲロロロ…。 (自動販売機)またのご利用を 140 00:07:18,391 --> 00:07:21,228 お待ちしています。 《んっ? 141 00:07:21,228 --> 00:07:24,898 ちょっと待て ポイントが湯水のように 減っているんですけど!》 142 00:07:24,898 --> 00:07:26,900 ゲッ! 《うわ~! 143 00:07:26,900 --> 00:07:30,904 ほんと マジで もう 諦めたほうが いいと思うんですが!》 144 00:07:30,904 --> 00:07:35,075 (鳴き声) 145 00:07:35,075 --> 00:07:37,410 《フゥー 助かった。 146 00:07:37,410 --> 00:07:39,910 とりあえず 耐久力を回復しておこう》 147 00:07:42,415 --> 00:07:46,753 《よし これで 全快。 残り 311ポイント。 148 00:07:46,753 --> 00:07:48,755 まだ 10日以上は持つけど 149 00:07:48,755 --> 00:07:52,759 購入者が現れなければ ポイントが尽きて 機能停止する。 150 00:07:52,759 --> 00:07:55,595 そうなったら どうなるんだ? 死ぬのか? 151 00:07:55,595 --> 00:07:59,599 そんな新しい人生… いや 自動販売機生 悲惨すぎる。 152 00:07:59,599 --> 00:08:05,272 誰か… 誰か 来てくれ~! 153 00:08:05,272 --> 00:08:08,942 はぁ~あ。 死ぬ前に 一度 自動販売機として 154 00:08:08,942 --> 00:08:10,877 物を売りたかった。 (ラッミスの足音) 155 00:08:10,877 --> 00:08:13,577 そこにいるのは わかってるよ! 《えっ?》 156 00:08:20,887 --> 00:08:25,392 えっ? あれ? 連中がいた気がしたけど…。 157 00:08:25,392 --> 00:08:29,062 よかった。 もう おなかがすき過ぎて 158 00:08:29,062 --> 00:08:31,565 力が出ないし。 《んっ?》 159 00:08:31,565 --> 00:08:35,235 はぁ~あ。 なんで うちって いつも こうなるんだろう。 160 00:08:35,235 --> 00:08:37,737 食料の入った かばんも 落としたし…。 161 00:08:37,737 --> 00:08:40,240 ごめんな おかん おとん。 162 00:08:40,240 --> 00:08:43,243 ハンターなんて うちには 無理やったんや~! 163 00:08:43,243 --> 00:08:45,245 《ハンターって なんだ?》 164 00:08:45,245 --> 00:08:47,747 蛙人魔を倒して 肉を…。 165 00:08:47,747 --> 00:08:50,417 あかん。 うち一人じゃ 攻撃 当たらんし 166 00:08:50,417 --> 00:08:52,919 もう 力も出ぇへん。 167 00:08:52,919 --> 00:08:59,092 せめて 食べ物でもあれば… って あれは なんや? 168 00:08:59,092 --> 00:09:04,598 んっ? 石碑にしては 鉄っぽくあらへん? 169 00:09:04,598 --> 00:09:09,436 変わった形してるんやけど ガラスの向こうにあんのは 飲み物? 170 00:09:09,436 --> 00:09:11,872 文字っぽいもの 書いてあるんやけど 読まれへん。 171 00:09:11,872 --> 00:09:15,041 いらっしゃいませ。 ひぃ! なっ… なんや? 今の声。 172 00:09:15,041 --> 00:09:17,544 どっからしたんや? 硬貨を投入してください。 173 00:09:17,544 --> 00:09:20,213 え~! この箱が しゃべったの? 174 00:09:20,213 --> 00:09:23,884 「コウカ」? お金ってこと? 銅貸でもいいのかな? 175 00:09:23,884 --> 00:09:26,386 さすがに 銀貨ぐらいじゃないと…。 176 00:09:26,386 --> 00:09:30,724 もしかして 金貨? でも 金貨なんて…。 177 00:09:30,724 --> 00:09:33,393 投入って この細い穴? 178 00:09:33,393 --> 00:09:38,231 こっちの 透明の蓋のある へこみは ようわからんし。 179 00:09:38,231 --> 00:09:42,068 あれ? やっぱり 銅貸じゃ だめだったのかな。 180 00:09:42,068 --> 00:09:44,070 (音声ガイド)硬貨が異なります。 181 00:09:44,070 --> 00:09:47,073 機能で硬貨変換を取得すれば 対応できます。 182 00:09:47,073 --> 00:09:49,576 《えっ? マジか! ちょちょちょ… ちょっと待ってくれよ。 183 00:09:49,576 --> 00:09:54,080 あった あった! ポイント100なら足りる。 184 00:09:54,080 --> 00:09:57,083 なんか 桁が増えたけど 値上げしたわけじゃないからね》 185 00:09:57,083 --> 00:09:59,085 あれ? 数字が変わってる。 186 00:09:59,085 --> 00:10:03,256 1, 000オワ? うぅ~ 銀貨 1枚なんだ。 187 00:10:03,256 --> 00:10:06,426 《この世界の通貨単位は オワっていうんだ》 188 00:10:06,426 --> 00:10:10,764 高いけど 背に腹は代えられないよね。 189 00:10:10,764 --> 00:10:15,769 んっ…。 きた~! 190 00:10:15,769 --> 00:10:19,272 光った! これを押せばいいのかな? 191 00:10:19,272 --> 00:10:23,443 う~ん… じゃあ スープの絵が描いてあるの。 192 00:10:23,443 --> 00:10:27,781 うわっ なんや? なんか 出たん? 193 00:10:27,781 --> 00:10:30,450 手を入れたら食われるとか せぇへんよね? 194 00:10:30,450 --> 00:10:33,119 《しない しない。 だから 早く 取ってくれ。 195 00:10:33,119 --> 00:10:35,455 このコーンスープは 俺の お薦めだから》 196 00:10:35,455 --> 00:10:39,292 んっ… うぅっ…。 (唾を飲み込む音) 197 00:10:39,292 --> 00:10:41,962 うわ~ すごく あったかい! 198 00:10:41,962 --> 00:10:45,465 えっと 蓋を ひねったらいいのかな? えい! 199 00:10:45,465 --> 00:10:48,165 うわ~ いい香り! 《フフフフフ》 200 00:10:51,638 --> 00:10:56,643 んっ! うわ~! なんや? これ。 おいしい! 201 00:10:56,643 --> 00:11:01,314 うちが利用してる飯屋とは 比べものにならへん おいしさや。 202 00:11:01,314 --> 00:11:03,650 《なんだろう? この うれしさ。 203 00:11:03,650 --> 00:11:08,989 こんなにも喜んでもらえたら 自動販売機冥利に尽きるな》 204 00:11:08,989 --> 00:11:11,925 あ~ もう なくなってもうた。 205 00:11:11,925 --> 00:11:15,261 他のも ごっつう おいしいんやろうな。 206 00:11:15,261 --> 00:11:17,430 この透明なのは 水やろうし 207 00:11:17,430 --> 00:11:19,599 ほんなら この明るい茶色の飲み物も 208 00:11:19,599 --> 00:11:23,103 飲んでみんとあかんよな。 うん。 209 00:11:23,103 --> 00:11:25,772 《自動販売機:ミルクティーも かなり 気に入ってもらえたようで 210 00:11:25,772 --> 00:11:31,111 そのあと 更に コーンスープを3つ 水を1つ 購入してくれた。 211 00:11:31,111 --> 00:11:35,448 銀貨 6枚 銅貸 30枚を稼ぎ 6, 300オワ。 212 00:11:35,448 --> 00:11:38,348 63ポイント 回復したってことか》 213 00:11:43,790 --> 00:11:46,626 《おなかが膨れ 緊張の糸が切れたのか 214 00:11:46,626 --> 00:11:49,963 ハンターの少女は 眠ってしまった。 215 00:11:49,963 --> 00:11:52,966 無防備極まりないが 大切なお客様だ。 216 00:11:52,966 --> 00:11:57,470 俺が ちゃんと 結界で守るから 安心してくれ。 217 00:11:57,470 --> 00:11:59,806 ごみ対策も ばっちりだ。 218 00:11:59,806 --> 00:12:03,606 どうやら 俺は 異世界に優しい 自動販売機らしい》 219 00:12:06,813 --> 00:12:08,815 へっ? 220 00:12:08,815 --> 00:12:12,419 あっ! あっ 寝てもうたんか。 221 00:12:12,419 --> 00:12:15,422 魔物が現れんでよかったわ。 222 00:12:15,422 --> 00:12:19,259 お金は だいぶ減ったけど おなかも 心も 満たされたわ。 223 00:12:19,259 --> 00:12:21,261 ほんまに ありがとな。 224 00:12:21,261 --> 00:12:23,763 ありがとうございました。 えっ? あっ はい。 225 00:12:23,763 --> 00:12:26,266 あっ こちらこそ。 226 00:12:26,266 --> 00:12:29,266 えっと あなたは お話しができるの? 227 00:12:31,771 --> 00:12:35,775 もしかして 特定の言葉しか しゃべれないのかな? 228 00:12:35,775 --> 00:12:40,113 知り合いにね 魔力を込めた道具の 発明をしている人がいてね 229 00:12:40,113 --> 00:12:42,449 あなたも そういった感じなのかな? 230 00:12:42,449 --> 00:12:44,451 もし 合っていたら なんでもいいから 231 00:12:44,451 --> 00:12:46,953 声に出してくれたら うれしいな。 232 00:12:46,953 --> 00:12:50,457 (自動販売機)いらっしゃいませ。 うわ~! わかるんだね。 233 00:12:50,457 --> 00:12:53,126 ヒュールミが知ったら 感動するだろうな。 234 00:12:53,126 --> 00:12:55,795 って… ああ うちも名乗ってなかった。 235 00:12:55,795 --> 00:12:57,964 ラッミスっていうの。 236 00:12:57,964 --> 00:13:00,800 《ラッミス… 不思議な響きだな》 237 00:13:00,800 --> 00:13:03,136 あっ そうだ。 もし よかったら 238 00:13:03,136 --> 00:13:05,138 「はい」の代わりに 「いらっしゃいませ」。 239 00:13:05,138 --> 00:13:07,974 「いいえ」の代わりに 別の言葉を 話すってのは どうかな? 240 00:13:07,974 --> 00:13:10,243 残念。 プッ それって 241 00:13:10,243 --> 00:13:12,245 「いいえ」の代わりってことで いいのかな? 242 00:13:12,245 --> 00:13:15,915 いらっしゃいませ。 (ラッミス)「はい」だね。 わかった。 243 00:13:15,915 --> 00:13:18,418 え~っと… 名前は言える? 244 00:13:18,418 --> 00:13:21,087 残念。 (ラッミス)あっ そっか。 245 00:13:21,087 --> 00:13:24,757 あなたは なんで ここにいるの? 大事な使命があるとか? 246 00:13:24,757 --> 00:13:26,759 残念。 247 00:13:26,759 --> 00:13:30,930 (ラッミス)もしかしてなんだけど 寂しかったりする? 248 00:13:30,930 --> 00:13:33,099 いらっしゃいませ。 249 00:13:33,099 --> 00:13:38,104 やっぱり そうなんだ。 なんでか 寂しそうに見えたの。 250 00:13:38,104 --> 00:13:40,773 もしかして 移動しても大丈夫とか? 251 00:13:40,773 --> 00:13:43,443 いらっしゃいませ。 そうなんだ! 252 00:13:43,443 --> 00:13:46,779 よかったら ここから移動して ヒュールミに会ってみない? 253 00:13:46,779 --> 00:13:49,616 彼女なら あなたと話が合うと思うんだ。 254 00:13:49,616 --> 00:13:51,951 いらっしゃいませ。 いいんだね! 255 00:13:51,951 --> 00:13:55,121 じゃあ ちょっと 失礼して。 《んっ?》 256 00:13:55,121 --> 00:13:57,123 よいしょっと! 257 00:13:57,123 --> 00:14:00,627 《あっ? うそだろ! 500kgはあるぞ!》 258 00:14:00,627 --> 00:14:03,463 フッ… ちょっと重いけど 運べそう。 259 00:14:03,463 --> 00:14:06,463 んっ… よいしょ よいしょ。 260 00:14:10,570 --> 00:14:13,406 《あっ…。 261 00:14:13,406 --> 00:14:15,406 ありがとうございました!》 262 00:14:17,744 --> 00:14:19,746 《どうやら ラッミスは 263 00:14:19,746 --> 00:14:22,248 怪力の加護とやらを 持っているらしい。 264 00:14:22,248 --> 00:14:25,548 なるほど。 この すごい力は そういうことか》 265 00:14:27,587 --> 00:14:29,589 ちょっと ここで休憩するね。 266 00:14:29,589 --> 00:14:32,592 フゥー おなかすいてきちゃった。 267 00:14:32,592 --> 00:14:35,762 あの黄色くて とろっとしたスープ 買おうかな。 268 00:14:35,762 --> 00:14:39,265 《コーンスープじゃ そんなに おなか 膨れないよな。 269 00:14:39,265 --> 00:14:41,267 他に 何か…。 270 00:14:41,267 --> 00:14:45,271 おっ これがいい!》 うっ! 271 00:14:45,271 --> 00:14:48,775 びっ… びっくりした。 急に光って…。 272 00:14:48,775 --> 00:14:51,611 あっ 商品が変わってへん? 273 00:14:51,611 --> 00:14:55,114 これ もしかして 食べ物? いらっしゃいませ。 274 00:14:55,114 --> 00:14:59,914 そうなんだ。 値段は同じだし 買ってみようかな。 275 00:15:02,288 --> 00:15:04,288 ああ…。 276 00:15:06,626 --> 00:15:09,128 ふぁ~! 何? この食感。 277 00:15:09,128 --> 00:15:13,900 あっさりとした塩味なんだけど 何これ? 止まらな~い! 278 00:15:13,900 --> 00:15:16,903 ああ お金が湯水のように減っていく! 279 00:15:16,903 --> 00:15:20,907 でも 止まらな~い! ありがとうございました。 280 00:15:20,907 --> 00:15:24,577 < おかげで 320ポイントまで 回復した。 281 00:15:24,577 --> 00:15:27,877 それを使って ミネラルウォーターの値段を変更してみる> 282 00:15:30,250 --> 00:15:34,254 《もっと安く 提供してあげたいが 俺の命も懸かってるからな》 283 00:15:34,254 --> 00:15:36,923 もうすぐ この階層の入り口に着くよ。 284 00:15:36,923 --> 00:15:39,592 《階層?》 集落になってるから 285 00:15:39,592 --> 00:15:41,892 ゆっくりできるよ。 フフッ。 286 00:15:45,598 --> 00:15:48,601 (ラッミス)ただいま~! (カリオス)あっ。 (ゴルス)おっ ラッミスか! 287 00:15:48,601 --> 00:15:52,272 無事だったか。 カリオスさん ゴルスさん 288 00:15:52,272 --> 00:15:54,274 なんとか 生きて戻れました。 289 00:15:54,274 --> 00:15:58,278 フゥー。 お前さんの仲間が 半死半生で戻ってきたから 290 00:15:58,278 --> 00:16:01,447 心配したんだぞ。 すみません。 291 00:16:01,447 --> 00:16:03,616 ところで これは なんだ? 292 00:16:03,616 --> 00:16:07,453 意思のある魔道具らしくて 湖畔から連れてきました。 293 00:16:07,453 --> 00:16:10,390 お金を入れたら 商品を出してくれるんです。 294 00:16:10,390 --> 00:16:13,559 魔道具? この 清流の湖階層に 295 00:16:13,559 --> 00:16:16,396 そんな物があるなんて 聞いたこともないぞ。 296 00:16:16,396 --> 00:16:18,398 連れてきちゃだめでした? 297 00:16:18,398 --> 00:16:20,400 問題ないだろう。 あっ…。 298 00:16:20,400 --> 00:16:24,070 階層に落ちている物は 拾った者に所有権があるのが 299 00:16:24,070 --> 00:16:28,408 ダンジョンの常識だ。 ハァ…。 300 00:16:28,408 --> 00:16:31,911 《ダンジョン? さっきから 「階層」とか 口にしてるけど 301 00:16:31,911 --> 00:16:34,580 もしかして ここって 迷宮の中なのか? 302 00:16:34,580 --> 00:16:36,749 でも 空あるよ?》 303 00:16:36,749 --> 00:16:40,086 (カリオス)なあ 金を払えば 俺たちも買えるのか? 304 00:16:40,086 --> 00:16:42,422 はい 買えると思います。 305 00:16:42,422 --> 00:16:44,424 いいよね? いらっしゃいませ。 306 00:16:44,424 --> 00:16:46,426 お~! しゃべった! 307 00:16:46,426 --> 00:16:49,429 う~ん 話ができる魔道具か。 308 00:16:49,429 --> 00:16:52,598 高値で売れるんじゃないか? 売りませんよ。 309 00:16:52,598 --> 00:16:56,269 この子は 私と一緒に ヒュールミに 会いに行くんですから。 310 00:16:56,269 --> 00:17:00,440 あの いかれた魔道具師の姉ちゃんか。 311 00:17:00,440 --> 00:17:03,943 う~ん 銀貨 1枚か。 312 00:17:03,943 --> 00:17:07,280 安くはねえが 俺は こいつをもらおう。 313 00:17:07,280 --> 00:17:09,280 (自動販売機) 硬貨を投入してください。 うっ! 314 00:17:11,884 --> 00:17:15,388 なんでえ? これ。 マジで うめえぞ。 ハァ… こっちも美味だ。 315 00:17:15,388 --> 00:17:17,390 (カリオス)こっちの 揚げ物 みたいなのも食ってみようぜ。 316 00:17:17,390 --> 00:17:19,392 (ゴルス)少し くれ! 317 00:17:19,392 --> 00:17:23,396 《自動販売機:結局 2人は 全商品を購入してくれた》 318 00:17:23,396 --> 00:17:26,733 温かいのも 冷たいのも 飲める ってのが 最高だ。 319 00:17:26,733 --> 00:17:28,735 俺たち見張りは 動けないから 320 00:17:28,735 --> 00:17:31,738 たまに持ってきてくれると助かる。 (ラッミス)はい! 321 00:17:31,738 --> 00:17:34,073 《これは いい売り上げになりそうだな》 322 00:17:34,073 --> 00:17:45,418 ♪~ 323 00:17:45,418 --> 00:17:47,418 今の…。 324 00:17:49,422 --> 00:17:52,592 ヘッヘッヘッ 手間かけさせやがって。 (スオリ)んっ…。 325 00:17:52,592 --> 00:17:54,594 もう 騒ぐんじゃねえぞ。 326 00:17:54,594 --> 00:17:57,430 痛い目 見るだけだからな。 ヒッヒッヒッ。 327 00:17:57,430 --> 00:18:00,266 うわっ! てめえ 何しやがる! 328 00:18:00,266 --> 00:18:04,103 (ラッミス)か弱い女の子を こわもての おっちゃんたちが取り囲んで。 329 00:18:04,103 --> 00:18:08,107 それは 犯罪だよ。 偉そうな口を たたきやがって。 330 00:18:08,107 --> 00:18:12,545 覚悟は できてんだろうな? 女だからって 容赦しねえぞ! 331 00:18:12,545 --> 00:18:14,881 えっ? あれ? うおっ! 332 00:18:14,881 --> 00:18:18,551 うっ! あっ… ああ。 333 00:18:18,551 --> 00:18:21,554 きょ… 今日のところは この辺で 勘弁してやるぜ。 334 00:18:21,554 --> 00:18:23,556 (自動販売機)またのご利用を お待ちしています。 335 00:18:23,556 --> 00:18:27,560 あっ…。 やっぱり 当たらへんかった。 336 00:18:27,560 --> 00:18:31,063 あっ 大丈夫だった? けがはないかな? 337 00:18:31,063 --> 00:18:33,733 はい ぴんぴんしてますわ。 338 00:18:33,733 --> 00:18:35,733 あっ…。 んっ? 339 00:18:37,904 --> 00:18:39,906 おかみさ~ん ただいま! 340 00:18:39,906 --> 00:18:42,408 (おかみさん) ハッ! あんた 無事だったのかい。 341 00:18:42,408 --> 00:18:46,245 心配したんだよ。 ごめんね おかみさん。 342 00:18:46,245 --> 00:18:48,748 (ムナミ)うわ~! んっ? ラッミス! 343 00:18:48,748 --> 00:18:50,917 (ラッミス)うわっ! 《うっ!》 344 00:18:50,917 --> 00:18:53,085 生きてるの? 死人魔じゃないよね? 345 00:18:53,085 --> 00:18:55,755 生きてる! 生きてるから ムナミ! 346 00:18:55,755 --> 00:18:59,091 うぅ~ もう どれだけ心配させるの! 347 00:18:59,091 --> 00:19:02,595 あっ… ごめん。 348 00:19:02,595 --> 00:19:04,597 (ムナミ)ハンターたちを問い詰めたら 349 00:19:04,597 --> 00:19:08,267 ラッミスを見捨てて 逃げたっていうから…。 350 00:19:08,267 --> 00:19:11,204 二度と この集落で生活できないように 351 00:19:11,204 --> 00:19:15,208 悪評 広めてやったわ。 フフフフフ。 ヘヘヘヘヘヘ…。 352 00:19:15,208 --> 00:19:17,543 ところで それ 何? んっ? 353 00:19:17,543 --> 00:19:21,881 ああ 湖畔で見つけたの。 (ムナミ)また 変な物 拾ってきたの? 354 00:19:21,881 --> 00:19:23,883 こっ… 今回は違うよ! 355 00:19:23,883 --> 00:19:27,720 この子は すっごく便利で 私を助けてくれたんだから。 356 00:19:27,720 --> 00:19:30,056 ふ~ん。 357 00:19:30,056 --> 00:19:32,058 (ラッミス)よいしょっと。 358 00:19:32,058 --> 00:19:34,894 地上に戻って ヒュールミに会わせるとして 359 00:19:34,894 --> 00:19:37,063 転送陣のお金は どうするの? 360 00:19:37,063 --> 00:19:41,567 あっ… どうしようもないです。 361 00:19:41,567 --> 00:19:45,905 《自動販売機:転送陣。 どうやら そういうものがあるらしい。 362 00:19:45,905 --> 00:19:50,576 ちなみに ラッミスの金欠は 俺のせいでもある。 すまん》 363 00:19:50,576 --> 00:19:54,247 しかたないわね。 しばらく うちで 宿屋の仕事をすること。 364 00:19:54,247 --> 00:19:56,249 えっ? この箱は 365 00:19:56,249 --> 00:19:58,251 ここで 客引きをしてもらおうかしら。 366 00:19:58,251 --> 00:20:00,920 中身も売れるし 一石二鳥でしょ。 367 00:20:00,920 --> 00:20:05,091 いらっしゃいませ。 うわっ! 本当に しゃべるのね。 368 00:20:05,091 --> 00:20:08,427 フッ… じゃあ 客引き よろしくね。 369 00:20:08,427 --> 00:20:10,596 <自動販売機: こうして 俺は 宿屋の前に 370 00:20:10,596 --> 00:20:13,599 設置されることになった。 371 00:20:13,599 --> 00:20:16,269 空もあるが ここは ダンジョンの中で 372 00:20:16,269 --> 00:20:19,772 清流の湖と呼ばれる階層らしい。 373 00:20:19,772 --> 00:20:22,275 もの珍しさと おいしさが 話題になり 374 00:20:22,275 --> 00:20:24,777 商品は 飛ぶように売れた。 375 00:20:24,777 --> 00:20:27,446 そして 夜になると ラッミスに運ばれて 376 00:20:27,446 --> 00:20:29,949 門の前に設置される> 377 00:20:29,949 --> 00:20:34,287 う~ん 喉が渇いてるんだが さすがに どれも飲み飽きたな。 378 00:20:34,287 --> 00:20:36,289 う~ん。 379 00:20:36,289 --> 00:20:39,625 《毎日 5本以上も 購入してもらっているからな。 380 00:20:39,625 --> 00:20:42,295 そろそろ 商品を入れ替える頃か。 381 00:20:42,295 --> 00:20:45,298 現在のステータスは…。 382 00:20:45,298 --> 00:20:49,135 お~! 何度も補充をして 400個以上 売り上げたおかげで 383 00:20:49,135 --> 00:20:51,304 ポイントも 3, 000を超えてくれた! 384 00:20:51,304 --> 00:20:53,639 よし 何を加えるか。 385 00:20:53,639 --> 00:20:57,476 う~ん 客のニーズを いちばんに考えたほうがいいな。 386 00:20:57,476 --> 00:20:59,478 ここは やはり…》 387 00:20:59,478 --> 00:21:01,480 (ゴリス/カリオス)おっ! 388 00:21:01,480 --> 00:21:03,816 うっ… あっ…。 389 00:21:03,816 --> 00:21:06,319 お~! 商品が変わってやがる。 390 00:21:06,319 --> 00:21:08,321 銀貨 3枚は ちと厳しいが 391 00:21:08,321 --> 00:21:11,821 新商品が出たとなれば 買わずにはいられん。 392 00:21:13,759 --> 00:21:17,263 うわっ! 熱いな。 どうやって 開けるんだ? 393 00:21:17,263 --> 00:21:21,601 おい 絵が描いてある。 開け方と食べ方か? 394 00:21:21,601 --> 00:21:24,103 《某電気街で有名になった これは 395 00:21:24,103 --> 00:21:26,439 海外の観光客でも 理解できるように 396 00:21:26,439 --> 00:21:29,108 懇切丁寧な説明が 加えられたんだ》 397 00:21:29,108 --> 00:21:31,444 お~ 開いた。 (蓋を開ける音) 398 00:21:31,444 --> 00:21:33,444 いい匂いだな。 399 00:21:35,781 --> 00:21:39,118 んっ…。 やべえ。 これ やべえわ! 400 00:21:39,118 --> 00:21:41,120 いちばん好きかもしれん! 401 00:21:41,120 --> 00:21:43,789 食べたことねえ食材に 複雑だが 402 00:21:43,789 --> 00:21:45,791 くどくない味が 染み込んでやがる! 403 00:21:45,791 --> 00:21:48,961 くそ~ 酒が欲しくなるぜ! 次は 俺だ! 404 00:21:48,961 --> 00:21:50,963 あ~ てめえ! 俺が追加で買おうとしてたとこを。 405 00:21:50,963 --> 00:21:52,965 《自動販売機:手応え ばっちり! 406 00:21:52,965 --> 00:21:55,365 おでん缶も 売れ行きに期待できそうだ》 407 00:21:57,470 --> 00:21:59,639 <自動販売機:数日が経過した。 408 00:21:59,639 --> 00:22:02,475 あのあと おでん缶は 口伝えに広まり 409 00:22:02,475 --> 00:22:06,646 集落で ちょっとしたブームを 引き起こすほどになった。 410 00:22:06,646 --> 00:22:09,649 最近 めっきり 寒くなってきたからだ。 411 00:22:09,649 --> 00:22:14,420 ちょっと前に仕入れた 新商品のスポーツドリンクも好評だ。 412 00:22:14,420 --> 00:22:16,756 昼は おでん缶を引っ込める。 413 00:22:16,756 --> 00:22:21,427 宿屋の食堂が 書き入れ時なので 営業の邪魔にならないようにだ。 414 00:22:21,427 --> 00:22:23,627 代わりに 客引きを手伝っている> 415 00:22:26,432 --> 00:22:28,768 《自動販売機: んっ? この子は 確か 416 00:22:28,768 --> 00:22:30,770 路地裏で ラッミスが助けた…》 417 00:22:30,770 --> 00:22:32,938 あの…。 いらっしゃいませ。 うわ~! 418 00:22:32,938 --> 00:22:36,442 わらわから話しかけて 有利に交渉する計画が…。 419 00:22:36,442 --> 00:22:39,278 うっ! 420 00:22:39,278 --> 00:22:41,278 《自動販売機:あっ こら!》 ベェー! 421 00:22:43,616 --> 00:22:46,285 《なんなんだ?》 422 00:22:46,285 --> 00:22:48,287 《自動販売機:夕方になると 423 00:22:48,287 --> 00:22:50,289 ラッミスに背負われて 門の前へ。 424 00:22:50,289 --> 00:22:52,958 俺を抱いて移動するのは 不便だからと 425 00:22:52,958 --> 00:22:56,358 ラッミスは 荷運び用の 背負子を 購入してくれた》 426 00:22:58,631 --> 00:23:01,300 (カリオス)フゥー。 食った 食った。 427 00:23:01,300 --> 00:23:04,136 そろそろ 帰るよ~! 428 00:23:04,136 --> 00:23:07,973 今日はね 宿屋に おもしろいお客が来たんだよ。 429 00:23:07,973 --> 00:23:10,910 いらっしゃいませ。 そっちは どうだった? 430 00:23:10,910 --> 00:23:16,415 当たりが出たら もう1本。 楽しかったのかな? 431 00:23:16,415 --> 00:23:19,585 いつか いっぱい おしゃべりができるといいね。 432 00:23:19,585 --> 00:23:22,421 そのためにも 早く お金ためて 433 00:23:22,421 --> 00:23:24,590 ヒュールミに 会いに行かないとね。 434 00:23:24,590 --> 00:23:26,592 ありがとうございました。 435 00:23:26,592 --> 00:23:28,594 お礼なんて 言わないで。 436 00:23:28,594 --> 00:23:31,764 うちのほうこそ ハッコンに助けてもらったんだし。 437 00:23:31,764 --> 00:23:33,766 《「ハッコン」?》 438 00:23:33,766 --> 00:23:37,436 (ラッミス)いつまでも 「君」とかじゃ 不便だから どうかな? 439 00:23:37,436 --> 00:23:39,939 (ハッコン)大当たり! (ラッミス)よかった! 440 00:23:39,939 --> 00:23:43,275 これからも よろしくね。 ハッコン! 441 00:23:43,275 --> 00:23:47,613 《異世界に 自動販売機という 訳のわからない状況だったけど 442 00:23:47,613 --> 00:23:51,613 こんな生活も 悪くないと 思い始めてる自分がいた》