1 00:00:46,182 --> 00:00:48,651 2 00:00:48,651 --> 00:00:52,655 えっ 百物語? うん 3 00:00:52,655 --> 00:00:56,642 百物語というのはな こうやって夜集まって 4 00:00:56,642 --> 00:01:00,646 ろうそくを100本ともし 順番に怖い話をして 5 00:01:00,646 --> 00:01:05,646 1話終わるごとに ろうそくを 1本ずつ消していくんだ 6 00:01:08,654 --> 00:01:12,642 せ… 先生 100話になったら どうなるのだ? 7 00:01:12,642 --> 00:01:17,647 100の話が終わり 100本目のろうそくを消した時 8 00:01:17,647 --> 00:01:21,651 世にも恐ろしいことが起きる 9 00:01:21,651 --> 00:01:24,651 お… 恐ろしいこと? 10 00:01:30,643 --> 00:01:36,649 この世には目には見えない 闇の住人たちがいる 11 00:01:36,649 --> 00:01:43,656 やつらは時として牙をむき 君たちを襲ってくる 12 00:01:43,656 --> 00:01:48,644 彼は そんなやつらから 君たちを守るため 13 00:01:48,644 --> 00:01:56,544 地獄の底からやって来た 正義の使者なのかもしれない 14 00:02:00,656 --> 00:02:02,656 「ぬ~べ~」 15 00:03:33,666 --> 00:03:38,654 あぁ~ もうおなか ぺっこぺこ 早く帰って おやつ食べよっと 16 00:03:38,654 --> 00:03:41,657 これが一番の楽しみなのよね ひひっ 17 00:03:41,657 --> 00:03:44,660 郷子 うわ~!何だ ぬ~べ~じゃない 18 00:03:44,660 --> 00:03:46,662 脅かさないでよ あぁ~ びっくりした 19 00:03:46,662 --> 00:03:50,666 何よ こんなとこでいきなり いや 悪い 悪い 20 00:03:50,666 --> 00:03:53,669 実は学校で 言い忘れたことがあってな 21 00:03:53,669 --> 00:03:57,657 えっ 何? 今夜 こっそり教室に来るんだ 22 00:03:57,657 --> 00:04:00,660 他のみんなも集まるぞ えっ みんな? 23 00:04:00,660 --> 00:04:02,662 それってクラス全員? そう 24 00:04:02,662 --> 00:04:06,666 ただし 家の人にも 気付かれないよう絶対秘密でな 25 00:04:06,666 --> 00:04:09,669 えっ? それで何するの? 26 00:04:09,669 --> 00:04:12,655 それは その時のお楽しみだ 27 00:04:12,655 --> 00:04:15,658 じゃ 今夜 教室で待ってるぞ 28 00:04:15,658 --> 00:04:17,658 えっ… 29 00:04:19,662 --> 00:04:23,562 変なの いつもは夜遊びなんか するなって言うくせに 30 00:04:34,660 --> 00:04:37,663 そして1時間以上たって 31 00:04:37,663 --> 00:04:40,666 やっと海から 引き揚げられたのだけど 32 00:04:40,666 --> 00:04:42,668 その大学生は もう死んでいた 33 00:04:42,668 --> 00:04:44,670 そして その体には 34 00:04:44,670 --> 00:04:48,657 別の3人の死体が 絡みついていたんです 35 00:04:48,657 --> 00:04:52,661 それも死んでから 何日もたった者ばかり 36 00:04:52,661 --> 00:04:55,664 なぜか その手は大学生の体を しっかりつかんで 37 00:04:55,664 --> 00:05:00,669 引き離すのに数人がかりで やっとだったという話です 38 00:05:00,669 --> 00:05:03,669 これで僕の話は終わります 39 00:05:06,659 --> 00:05:10,663 よ~し いいぞ 次は誰かな? 40 00:05:10,663 --> 00:05:12,665 ねえねえ もうこんなことやめない? 41 00:05:12,665 --> 00:05:15,665 何だか怖くなってきちゃっ… 42 00:05:17,670 --> 00:05:21,657 次は郷子か えっ!? あっ はい 43 00:05:21,657 --> 00:05:24,657 じゃあ 私の話 44 00:05:26,662 --> 00:05:30,666 私が生まれた時 親戚のおばさんが 45 00:05:30,666 --> 00:05:35,671 私に似せた 市松人形を作ってくれたの 46 00:05:35,671 --> 00:05:39,658 とても大事にしてたけど 何か気味悪くなって 47 00:05:39,658 --> 00:05:42,658 押し入れの中にしまったの 48 00:05:45,664 --> 00:05:47,666 何だか 私が大きくなると 49 00:05:47,666 --> 00:05:51,670 人形も髪や背が伸びているような 気がしたのよ 50 00:05:51,670 --> 00:05:56,659 そんなはずないのにと思っても 何だか気になって 51 00:05:56,659 --> 00:05:59,659 そのまま何年も忘れてたんだけど 52 00:06:03,666 --> 00:06:05,666 あっ… 53 00:06:10,673 --> 00:06:13,659 郷子ちゃん 郷子ちゃん 54 00:06:13,659 --> 00:06:15,659 あっ… 55 00:06:40,669 --> 00:06:45,669 ひどいわ 郷子ちゃん あぁ~! 56 00:06:49,662 --> 00:06:51,664 間違いなく あの人形だった 57 00:06:51,664 --> 00:06:54,667 私と同じ背になってて 58 00:06:54,667 --> 00:06:57,667 でも すごく悲しそうな 表情をしていたわ 59 00:06:59,672 --> 00:07:06,662 次に押し入れを開けた時 人形は影も形もなかった 60 00:07:06,662 --> 00:07:09,665 幻だったかもしれないけど 61 00:07:09,665 --> 00:07:13,665 あれが私の最近で 一番怖い体験でした 62 00:07:16,672 --> 00:07:19,672 これで私の話を終わります 63 00:07:21,677 --> 00:07:25,664 よ~し なかなか良かったぞ 郷子 64 00:07:25,664 --> 00:07:31,670 さて ちょうど90話まで終わった 残りは10話 次は誰の番だ? 65 00:07:31,670 --> 00:07:35,674 うぅ… 怖いのだ 100話終わったら どうなるのだ? 66 00:07:35,674 --> 00:07:38,677 何言ってんだよ 楽しみじゃねぇか 67 00:07:38,677 --> 00:07:40,663 なあ 広 ああ 68 00:07:40,663 --> 00:07:43,666 そうよ 私たち ぬ~べ~クラスだもん 69 00:07:43,666 --> 00:07:47,670 今更これくらいで よし じゃあ 次は俺だ 70 00:07:47,670 --> 00:07:50,673 あれは去年の夏のことだ 71 00:07:50,673 --> 00:07:55,678 俺は妹の愛美と一緒に 蛍を捕りに行ったんだ 72 00:07:55,678 --> 00:07:59,665 みんなも知ってるだろ あの死の森へな 73 00:07:59,665 --> 00:08:03,669 あの森はよく 死んだ動物が埋められるんだ 74 00:08:03,669 --> 00:08:07,673 あちらこちらに小さな墓があって だから いつの間にか 75 00:08:07,673 --> 00:08:11,673 死の森なんていわれるように なったんだけどな 76 00:08:13,662 --> 00:08:16,665 怖いよ お兄ちゃん もうおうちに帰ろうよ 77 00:08:16,665 --> 00:08:20,669 怖がることねぇって 俺がついてるだろ 78 00:08:20,669 --> 00:08:23,672 お前の大好きな蛍 いっぱい捕まえてやるからよ 79 00:08:23,672 --> 00:08:28,672 お兄ちゃんに任しとけって う… うん 80 00:08:31,664 --> 00:08:36,669 あっ いたぞ 蛍だ あぁ きれい 81 00:08:36,669 --> 00:08:38,671 こんなにたくさんいるなんて ラッキー 82 00:08:38,671 --> 00:08:42,675 やったぜ 愛美 あははっ 83 00:08:42,675 --> 00:08:44,677 それにしても でっけぇ蛍だな 84 00:08:44,677 --> 00:08:48,664 こいつら売ったら もうかるかもな ははははっ 85 00:08:48,664 --> 00:08:51,664 ん? な… 何だ? こりゃ 86 00:08:53,669 --> 00:08:55,669 あぁ~! 87 00:09:01,677 --> 00:09:03,677 お兄ちゃん! 88 00:09:09,668 --> 00:09:12,671 うわぁ~! 89 00:09:12,671 --> 00:09:17,671 それは森に埋められた動物たちが 妖怪になったものに違いなかった 90 00:09:20,679 --> 00:09:24,667 怖いよ 怖いよ ううっ… 91 00:09:24,667 --> 00:09:28,671 もう大丈夫だ 愛美 お前は絶対 俺が守ってやるからな 92 00:09:28,671 --> 00:09:31,671 だから もう泣くな 93 00:09:33,676 --> 00:09:38,681 くそ~ 妖怪だか何だか知らないが それがどうしたってんだ! 94 00:09:38,681 --> 00:09:40,666 だが 今度のそいつらは… 95 00:09:40,666 --> 00:09:43,666 うわぁ~! 96 00:09:46,672 --> 00:09:51,677 あとで知ったんだが あの森は昔の戦場だったそうだ 97 00:09:51,677 --> 00:09:55,681 埋まっていたのは 動物だけじゃなかったんだ 98 00:09:55,681 --> 00:09:59,681 これで俺の話は終わりだ 99 00:10:01,670 --> 00:10:06,675 いいぞ 克也 みんなも その調子で続けるんだ 100 00:10:06,675 --> 00:10:09,675 さあ 次は誰だ? 101 00:10:11,680 --> 00:10:15,667 そう あれは私が3年生の時 102 00:10:15,667 --> 00:10:20,667 放課後 花壇に 水をやっていた時のことよ 103 00:10:26,678 --> 00:10:29,681 ねえ ん? 104 00:10:29,681 --> 00:10:37,673 それは見たこともない女の子で 妙に古くさい感じの服を着ていた 105 00:10:37,673 --> 00:10:41,677 ブランコどこ? あんた転校生? 106 00:10:41,677 --> 00:10:44,677 ブランコなら あっち プールの向こうだけど 107 00:10:46,682 --> 00:10:48,682 あれ? 108 00:10:58,677 --> 00:11:00,677 いつの間に… 109 00:11:03,682 --> 00:11:06,668 まあいっか 110 00:11:06,668 --> 00:11:10,672 ねえ うんていは どこ? 111 00:11:10,672 --> 00:11:12,672 えっ? 校門のほうに 112 00:11:16,678 --> 00:11:19,681 う… うそ? 何なの? あの子 113 00:11:19,681 --> 00:11:23,669 私は だんだん 気味が悪くなってきて 114 00:11:23,669 --> 00:11:28,674 ねえ 滑り台どこ? お… 屋上よ 115 00:11:28,674 --> 00:11:31,674 ケケケケッ 116 00:11:33,679 --> 00:11:38,684 ウケケケッ… 117 00:11:38,684 --> 00:11:40,684 ガァー! 118 00:11:44,673 --> 00:11:49,673 その子は屋上に上ったまま それっきり下りてこなかった 119 00:11:58,670 --> 00:12:00,672 どうしてこんなことするのよ 120 00:12:00,672 --> 00:12:03,675 いつものぬ~べ~なら 絶対 止めるのに 121 00:12:03,675 --> 00:12:06,678 今日のぬ~べ~ 何か変 122 00:12:06,678 --> 00:12:11,678 そうよ この百物語だって 絶対 変よ 123 00:12:37,659 --> 00:12:43,659 さあ 97話 終わったな 100話まで あと3話だ 124 00:12:45,651 --> 00:12:50,656 100話か 終わったら どんな怖いことがあるんだろうな 125 00:12:50,656 --> 00:12:53,659 僕 本で読んだことあるよ 126 00:12:53,659 --> 00:12:56,662 確か 百物語をやると 127 00:12:56,662 --> 00:12:58,664 最後に ほんとのお化けが 出てきちゃうって 128 00:12:58,664 --> 00:13:00,649 えっ? ほんとのお化け? 129 00:13:00,649 --> 00:13:04,649 大丈夫よ 私たちには ぬ~べ~がついてるもの 130 00:13:06,655 --> 00:13:10,659 じゃあ 次は いよいよ 俺の番だね 131 00:13:10,659 --> 00:13:12,661 今までのより ちょっと怖いぞ 132 00:13:12,661 --> 00:13:19,651 あれは そう 確か梅雨時の 嫌~な天気の頃だった 133 00:13:19,651 --> 00:13:22,654 前の日に学校に傘を忘れたんだ 134 00:13:22,654 --> 00:13:26,658 何だか朝から嫌~な気分だった 135 00:13:26,658 --> 00:13:29,658 ちぇ やっぱり降りそうだぜ 136 00:13:31,663 --> 00:13:33,663 あっ… 137 00:13:39,655 --> 00:13:41,657 おっ… 138 00:13:41,657 --> 00:13:44,657 おっととと 139 00:13:47,663 --> 00:13:49,665 嫌~な予感がした 140 00:13:49,665 --> 00:13:54,653 その予感は 学校に近づくと ますます強くなっていった 141 00:13:54,653 --> 00:13:56,653 そして その予感は当たった 142 00:14:05,664 --> 00:14:07,666 その日のテストは0点だった 143 00:14:07,666 --> 00:14:11,653 で それからどうなったんだ? あっ? 144 00:14:11,653 --> 00:14:14,656 そのあと どんな怖いことが 起きたんだよ 145 00:14:14,656 --> 00:14:18,660 そのあとって これで終わりだよ えっ? 146 00:14:18,660 --> 00:14:23,665 広! どこが怖いんだよ ふざけんな 147 00:14:23,665 --> 00:14:26,652 お前の0点は いつものことじゃ… ばっきゃ野郎 148 00:14:26,652 --> 00:14:28,654 俺は とうちゃんに 死ぬほど怒られたんだぞ 149 00:14:28,654 --> 00:14:32,658 すっげぇ怖かったんだからな はぁ… 150 00:14:32,658 --> 00:14:37,663 もう どんな怖い話かと思って 期待した私がばかだった 151 00:14:37,663 --> 00:14:40,666 はぁ~ 152 00:14:40,666 --> 00:14:44,666 とうとう 僕の番になってしまったのだ 153 00:14:47,656 --> 00:14:52,661 旧校舎 角のトイレは 今 あまり使う人はいないのだ 154 00:14:52,661 --> 00:14:55,664 あそこには童守小七不思議の1つ 155 00:14:55,664 --> 00:15:00,669 やみ子さんの話が あるといわれているのだ 156 00:15:00,669 --> 00:15:03,655 それは… 157 00:15:03,655 --> 00:15:07,659 そこの便器の1つに 顔みたいに見えるしみがあって 158 00:15:07,659 --> 00:15:11,663 そこに向かって こう唱えるのだ 159 00:15:11,663 --> 00:15:16,668 やみ子さん やみ子さん やみ子さん 160 00:15:16,668 --> 00:15:19,655 すると そこから やみ子さんが現れて 161 00:15:19,655 --> 00:15:24,660 あっ… あぁ~!あぁ~~! 162 00:15:24,660 --> 00:15:26,662 呪文を唱えた生徒を 163 00:15:26,662 --> 00:15:30,662 引きずり込んでしまう というものだった 164 00:15:33,669 --> 00:15:35,654 僕は そういう話は 好きじゃないのだ 165 00:15:35,654 --> 00:15:40,659 だから そのトイレを使うのは 嫌だったんだけど その時は… 166 00:15:40,659 --> 00:15:42,659 うぅ… もう漏れちゃうのだ! 167 00:15:50,669 --> 00:15:52,671 あぁ~ 168 00:15:52,671 --> 00:15:55,657 その時 ふと思いついて つい言ってみたのだ 169 00:15:55,657 --> 00:15:59,661 やみ子さん やみ子さん やみ子さん 170 00:15:59,661 --> 00:16:02,664 やみ子さんの伝説があるのは 女子トイレのほうだから 171 00:16:02,664 --> 00:16:06,664 大丈夫だと思っていたのだ ところが… 172 00:16:08,670 --> 00:16:11,670 うわぁ~! 173 00:16:17,662 --> 00:16:20,662 でも それだけではなかったのだ 174 00:16:23,668 --> 00:16:28,668 だ… 誰かいるの? こっちで大変なことが 175 00:16:33,662 --> 00:16:37,662 ひょっとして そこにいるのは やみ子さん!? 176 00:16:47,659 --> 00:16:49,659 うぅ… 177 00:16:51,663 --> 00:16:54,666 うわぁ~! 178 00:16:54,666 --> 00:16:57,669 やみ子さんは どこにでも現れた 179 00:16:57,669 --> 00:17:01,673 それからは どこをどう逃げたのか 全然わからない 180 00:17:01,673 --> 00:17:05,673 気が付いた時には 新校舎の教室にいたのだ 181 00:17:07,662 --> 00:17:09,662 あっ! 182 00:17:14,669 --> 00:17:17,672 もう逃げるには 窓から出るしかないと思った 183 00:17:17,672 --> 00:17:21,672 しかし そこは4階だったのだ 184 00:17:39,661 --> 00:17:41,661 うわっ! 185 00:17:43,665 --> 00:17:47,669 気が付くと僕は元のトイレで 気絶していたのだ 186 00:17:47,669 --> 00:17:51,669 それっきり そこのトイレは 使わないようになったのだ 187 00:17:53,675 --> 00:17:57,662 これで僕の話は終わりなのだ 188 00:17:57,662 --> 00:18:02,667 99話 終わったな さて残るろうそくは1本 189 00:18:02,667 --> 00:18:07,672 次は いよいよ100話目だ 最後の話は俺がしよう 190 00:18:07,672 --> 00:18:09,674 おっ ついに真打ち登場か 191 00:18:09,674 --> 00:18:13,662 ぬ~べ~なら超怖ぇ話だぞ 楽しみ 192 00:18:13,662 --> 00:18:19,668 その前に予備知識として 百物語で100話終わると 193 00:18:19,668 --> 00:18:22,671 必ず出る妖怪について教えよう 194 00:18:22,671 --> 00:18:25,674 その名は青行燈 青行燈? 195 00:18:25,674 --> 00:18:29,661 ははっ だっせぇ名前 きっと大したことない妖怪だぜ 196 00:18:29,661 --> 00:18:33,665 で どんなやつなの? ああ 197 00:18:33,665 --> 00:18:39,671 青行燈はな 冥界への案内人 ともいえる妖怪だ 198 00:18:39,671 --> 00:18:45,660 こいつは人間に百物語をさせ そこに集まる霊的パワーを利用して 199 00:18:45,660 --> 00:18:48,663 巨大な鬼門を作ってしまう 200 00:18:48,663 --> 00:18:53,668 その鬼門が開かれると 冥界との出入りが自由になり 201 00:18:53,668 --> 00:18:57,672 江戸時代の 「稲生物怪録」にあるように 202 00:18:57,672 --> 00:19:01,676 1か月の間 何百 何千という妖怪が 203 00:19:01,676 --> 00:19:03,662 続々 地上にやって来て 204 00:19:03,662 --> 00:19:06,665 その地を妖怪で 埋め尽くしてしまうのだ 205 00:19:06,665 --> 00:19:10,669 ちょ… ちょっと そんな 危険なこと何でやらせるのよ 206 00:19:10,669 --> 00:19:12,671 そりゃ ぬ~べ~がいれば 207 00:19:12,671 --> 00:19:15,674 絶対 安心だって自信が あるからだろ 208 00:19:15,674 --> 00:19:18,674 そうよね? ぬ~べ~ 209 00:19:20,662 --> 00:19:25,667 さて それでは 100話目の話をしようか 210 00:19:25,667 --> 00:19:29,671 ある蒸し暑い夜 教室に集められた子供たちが 211 00:19:29,671 --> 00:19:32,674 百物語をしたそうだ 212 00:19:32,674 --> 00:19:35,677 どんな恐ろしい結末が 待っているかも知らず 213 00:19:35,677 --> 00:19:41,666 子供たちは1本 また1本と ろうそくを消していった 214 00:19:41,666 --> 00:19:46,671 そして100話目が終わり 100本目のろうそくを消した時 215 00:19:46,671 --> 00:19:50,675 本当に青行燈が現れて 鬼門を開き 216 00:19:50,675 --> 00:19:56,665 子供たちは1人残らず冥界へ 連れ去られてしまったという 217 00:19:56,665 --> 00:20:00,669 ちょ… ちょっと その子供たちって まさか… 218 00:20:00,669 --> 00:20:04,673 ふん これで100話終わりだ 消すぞ 219 00:20:04,673 --> 00:20:07,676 お… 鬼の手が右手に! 220 00:20:07,676 --> 00:20:10,679 ふふふふっ えっ? 何? 221 00:20:10,679 --> 00:20:13,665 きゃ~! お前 ぬ~べ~じゃないな 222 00:20:13,665 --> 00:20:15,665 いったい誰なんだ! 223 00:20:19,671 --> 00:20:22,674 あぁ~! 妖怪だったのか 224 00:20:22,674 --> 00:20:25,677 ちょっと見て 225 00:20:25,677 --> 00:20:28,680 あれは鬼門じゃ ふふっ 226 00:20:28,680 --> 00:20:32,667 今頃 気付いても あとの祭りだ くくくっ 227 00:20:32,667 --> 00:20:35,670 お前らが 百物語をしてくれたおかげで 228 00:20:35,670 --> 00:20:37,672 この辺りの霊が集まり 229 00:20:37,672 --> 00:20:42,677 この青行燈に鬼門を開ける力を 与えてくれたのさ 230 00:20:42,677 --> 00:20:47,666 私の仕事を手伝ってくれて ありがとう ふふふふっ 231 00:20:47,666 --> 00:20:50,669 くそ~ よくもだましたな うぅ~ 開かない 232 00:20:50,669 --> 00:20:53,672 あっ! ふふふふっ 無駄だよ 233 00:20:53,672 --> 00:20:55,674 ここは封印してある 234 00:20:55,674 --> 00:20:59,678 誰も お前たちを助けることは できないのだ 235 00:20:59,678 --> 00:21:01,680 ははははっ 236 00:21:01,680 --> 00:21:07,669 しかし不思議だよな これほど霊が集中している場所で 237 00:21:07,669 --> 00:21:10,672 なぜ今まで 鬼門が開かなかったのか 238 00:21:10,672 --> 00:21:15,677 この学校に存在する霊的磁場は 相当なものだぞ 239 00:21:15,677 --> 00:21:17,679 それはな あっ… 240 00:21:17,679 --> 00:21:20,682 この俺がいるからだよ 241 00:21:20,682 --> 00:21:22,682 グァ~! 242 00:21:25,670 --> 00:21:28,670 ギャ~~! 243 00:21:42,670 --> 00:21:45,670 ぬ~べ~ 本物だ 244 00:21:49,677 --> 00:21:53,681 もう!ぬ~べ~のばかばか ばか 怖かったんだから 245 00:21:53,681 --> 00:21:55,667 ばかは お前たちのほうだ 246 00:21:55,667 --> 00:21:59,671 いつも注意してるのに あんな妖怪なんかに 247 00:21:59,671 --> 00:22:01,673 ころっと だまされちまうなんて 248 00:22:01,673 --> 00:22:04,676 もう二度と 百物語なんかするんじゃないぞ 249 00:22:04,676 --> 00:22:06,678 いいな は~い 250 00:22:06,678 --> 00:22:09,681 でも ぬ~べ~ 私たちを助けにきてくれたのね 251 00:22:09,681 --> 00:22:13,668 何だかんだ言っても やっぱり 俺たち5年3組の担任だよな 252 00:22:13,668 --> 00:22:16,671 頼りになるぜ ぬ~べ~ ほんと 253 00:22:16,671 --> 00:22:19,674 ぬ~べ~って 愛する私たち生徒のことを 254 00:22:19,674 --> 00:22:22,677 いつも忘れずに 見守ってくれてるのね 255 00:22:22,677 --> 00:22:25,680 いや 実は その… 256 00:22:25,680 --> 00:22:28,683 アパートに食いもんがなくてな 257 00:22:28,683 --> 00:22:33,671 宿直室に買い置きの カップ麺があるのを思い出して 258 00:22:33,671 --> 00:22:37,675 そういうわけで たまたま学校に来たんだ 259 00:22:37,675 --> 00:22:39,675 あはははっ… 260 00:22:41,679 --> 00:22:46,684 たまたま助かったんかい わしらは 261 00:22:46,684 --> 00:22:51,673 みんな今日は もう遅いから まっすぐ帰るんだぞ いいな 262 00:22:51,673 --> 00:22:54,676 は~い 263 00:22:54,676 --> 00:22:58,680 ああ そうそう それからちゃんと 宿題をしとくように 264 00:22:58,680 --> 00:23:02,684 できなかった者は あしたから1週間 265 00:23:02,684 --> 00:23:06,671 便所掃除をしてもらうからな えぇ~ 266 00:23:06,671 --> 00:23:11,576 それが一番怖い話だったりして ははははっ そうか? 267 00:23:11,576 --> 00:23:14,576 あはははっ 268 00:30:46,163 --> 00:30:53,621 269 00:30:53,621 --> 00:30:56,621 やっほ~!